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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[本]メスブタご乱心! 『みつどもえ』9巻

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 みつどもえ 9 (少年チャンピオン・コミックス)

   夏は匂いが三割増!!

当ブログでみつどもえを取り上げるのは、なんと2巻発売以降初?
1巻を、入試試験直前に書店に買いに走ったのはいい思い出ですね!(アホ
さて、アニメ化も決定したみつどもえ、第9巻です。
久しぶりに買って読んですぐに記事を書きましたねー。
今回メスブタご乱心とかいうタイトルはとあるページを読んで浮かんだもの。
まぁメスブタみっちゃんはいつもご乱心なわけですが。
触れたいキャラもたくさんいて、全部やると長ったらしくなっちゃうので
絞って絞って行きたいと思います。
みつどもえ記事初心者なんでそこらへんは勘弁ー…。

さっそく今回のMVPコマを紹介です。
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メスブタェ…。

いや、こういうなにかに夢中になったみっちゃんの顔が、自分大好きなんですけどねw
汗をかけばアリが来て(嘘かも?)、ホックがとれれば爽快で、ブラは眼鏡で、初メイクは化け物で…どんどん新しいみっちゃんが見えてきて実に嬉しいです!!
ギャグもツッコミもできて、しかもオチ担当確立も高い。
いつもバカにされてるのにプライドは常備!
みっちゃんは本当にかわいいですな!
にしても7巻から3巻連続でメシ関連の表紙カットか…。
7巻焼き芋→8巻茶碗→9巻給食と来ました。
初期から比べてもどんどんと食いしん坊キャラとして定着してきたようです。
というかもうぽっちゃりキャラですか。ポッチャリですよね。豚ですもん。
他のキャラを見比べても、明らかに腕とかふっくらしてますしw
まぁにこにこしながらご飯食べる女の子、最高ですが!

あと171卵生も個人的には大のお気に入り。
絵も上手くてスポーツも上手い、才能あるオバカ少女ですが
ここで珍しく、「自分だけ上手くできない」という状況に追い込まれるのです!
久しぶりにふたばから「女の子」を感じたエピソードでしたw
あわてたり落ち込んだり、いい表情をたくさん見せてくれた回です。
書きおろし巻末ショートでは、SSS結成秘話も明かされていますね。
ロリ詩織ちゃんが可愛すぎて黒すぎてもう!!
この巻ではちょっとSSSの影が薄かったかなと思いますが、この書きおろしや
中表紙のおがちんも見事だったので満足でございます。
(SSSって、別に某天使アニメの死んだ世界なんちゃらじゃないですよ))

そういえば、自分は千葉ママが大好きなのです。(いきなり話が変わる)
最新の190卵生目でも千葉ママ大活躍していますし、どんどん出てきてほしいw
161卵生で千葉ママと佐藤ママがジャレあっているのもホクホクしますね!
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「パンツを被ってきたことはあっても、エロ本はありえません!」 佐藤君…ホロリ

生徒キャラに続いて登場したのが、既存キャラの保護者たちなのですが
これがまたみんなクセモノ・変態ばかりで実にナイス。
アネゴ肌な千葉ママが特にお気に入りですが、佐藤ママも地味にかわいいなぁw
官能小説を隠し持ってる、実はエロい吉岡ママもステキ。欲求不満ですか?

ま、一番好きなのはウザかわいい宮なんとかさんですけど!!
20100608221819.jpg キリッ!! 

ん?

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完 全 に 一 致。 (ぉ

『みつどもえ』9巻 ………★★★☆
アニメも放送間近なみつどもえ最新刊。みっちゃんマジ雌豚。
ちなみにアニメイトで買うと小冊子が貰えます。
書きおろしは…多分ない?ですがレアなものなので、欲しい方は急ぐべし!



久しぶりにギャグ漫画で記事書いたけど、やっぱり難しいなぁ。

[本]人とヒマワリが待つ場所 『世界の果ての十七歳』

恋愛漫画の記事だと恥ずかしい文章ばかり書いちゃって痛い痛い俺痛い。
ラブコメ好きなのに最近切ない本ばっかり読んでる!失恋はもう嫌だ!
世界の果ての十七歳 (HYPER HOT MILKコミックスシリーズ 29)世界の果ての十七歳 (HYPER HOT MILKコミックスシリーズ 29)
(2008/04/25)
河合 二葉

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   ……ただいま

結構前に出た単行本ですが、最近読んだので…。
河合二葉さんの初単行本「世界の果ての十七歳」です。
ホットミルクから成年向けじゃない漫画が出ているなんて知りませんでしたが
「08年ナンバーワンコミックス」だとか「圧倒的支持を得た」だとか
なんかやたらとオビで絶賛しまくりだったので買ってみましたw
こうまで書かれると逆に引いて読んでしまうのですが、これがなかなか。

limit

98年に発表された、著者の出世作。
若年性アルツハイマー罹患者であるトモキと、その恋人である主人公。
少しずつ新しい記憶から脳から消えていき、
やがては何もかも忘れて、人間として成立しなくなる病気です。
トモキは10代にしてその病気にかかってしまったのです。
主人公は彼を見守るという名目で、次々記憶を失っていく恋人と
ある意味で破滅的な2人きりの生活を始めます。
ささいなことから重要な思い出まで、少しずつ削られていく彼の記憶。
体を重ねて、未来への不安や絶望、孤独感を紛らわす日々…。
けれど、終末は突然訪れる。

とにかくシリアス。おふざけ一切なしでストレートに感情が紡がれる作品。
恋人の中から、自分との思い出がどんどんと消えていく恐怖。
実を結ばない行動だと、心の底では理解している。
けれど2人で最後までいたい。その一心で活きる。
…ちなみにラストで桜を見て、思い出すんですよね、主人公のことを。
SHJ2.jpg
けれどすべてを思い出すことは叶わない。
2人の恋が始まった日の、ほんの一瞬だけ、閃光のように。
拾い上げられたように思えたのに、実は何も掴めなていないし、現実は変わらない…。

印象的だったのが、トモキが決して子を成そうとはしなかったこと。
主人公がそれを望んでも絶対に、頑ななまでに。
それはやはり、いつか自分は恋人の前を去ることになるという、自覚があったからでしょうか。
子供という明確な形を持った存在で、未来の彼女を悲しませたくなかった?
そんな思いも、消えてしまうことは分かっていたのに。
けれど自分という存在はいつまでも恋人の中にあって欲しいという…
なにやら男性特有の独占欲みたいなのも透けて見えてきて、イヤにリアルだ。

世界の果ての十七歳

表題作。作者曰く、武器も兵士も出てこない戦争モノ
戦争というのを、あくまでも悲劇的世界感を作りだす要素の一つとして持ち込んでます。
1,2,3,エピローグと続き、それぞれ別のキャラの視点で描かれます。
「limt」と比較すると、絵も一気に精錬されてきた感じでいいですね。
内容はと言えば、…まぁヤリまくりなんですけど
戦争というこの世の極限状態によって引き裂かれる恋が見どころでしょうか。
個人的にはハユミちゃん関連のエピソードがツボ。
わずか10歳にして娼婦にならざるを得なかった少女です…。
女の子に辛い運命背負わせすぎじゃい、って思う作品も数多くありますが
この作品もまた別角度からエグいことやっちゃってます。ヘコむ…。
まぁハユミちゃんに関しては、エピローグでニヤニヤできたので救いありましたけどw
2話目はなんか男の汚い感情丸出しで、これも読んでてキツい。オチもブラック。

そしてこのお話の最大のテーマは、帰る場所、です。
ただの土地じゃない、「おかえり」と言ってくれる誰かが待つ場所。
世界の果ての17歳 (クリック拡大)
咲き誇るヒマワリは象徴的ですね。
いつまでも夏みたいに暑いこの島。もちろんをそれも表しているのですが
ヒマワリというのは常に太陽に向かって咲く花です。
ずっと同じものを見つめ、何かを待っているような…
そういう人間の姿を、この花から想像することができるのではないでしょうか。
ラスト付近ではすべてのヒマワリが、帰還したナギの方を向かっていますよね。
そして「なぜヒマワリだけ、なんの世話もせずに毎回綺麗に咲くのか」
というエピローグ中で出てきたこの疑問へのナナリに答えも、
なかなか印象的で、やっぱり人間の姿を重ねずにはいられません。

ついでにヒマワリの花言葉を調べると、ちょっとニヤリとくるワードが。
「いつわりの富」…一話での主人公の行動を、間接的に批判してる?

ピアノレッスン

小松原さんカーワーイーイー!!
2人きりでピアノのレッスンをすることになった高校3年生。
けどなぜか男の方が暴走しちゃって、天使小松原さんを襲っちゃうお話。
おかげで小松原さんから避けられたまま卒業しちゃって憐れ桜水!!

大人になった小松原さんの中で、まだあの放課後が綺麗な思い出として残っていたのが意外。
そこは最低な男だったと突き放しておいてほしかった。
けどこういう結末だからこそ、切ない。切ないから面白い。
でもこの主人公はちょっと嫌だなぁ。
お前がバカだったのに、なんでちょっと切ない感傷に浸ってんだっていうw

初恋めぐり

ピアノレッスンではちょっと嫌な男が主人公でしたが
こちらは一本筋が通った主人公で好印象。
5歳年下の女子高校生彼女をゲットしちゃうのはうらやまけしからんですな!!!
何気に本作で一番エロ描写が気合い入ってる…と思うw
けどそんな主人公のもとに、中学時代の初恋相手が尋ねてきて…というお話。

初恋の思い出。
たぶん誰にも等しく、ちょっと甘酸っぱい感情を引きずってることでしょう。
けどこの作品においてそれは、終わってしまった恋なわけで
事実このお話で初恋にすがった吉田には、作中では幸せは訪れません。
初恋ってそっと胸に秘めて、ときどき宝石を取り出して眺めるみたいな楽しみ方が、一番なのかも。大切にすべき、でも振り切る勇気も絶対必要なものなのかも。
ラストの、まだ幼かった頃の2人の回想で、俺ちょっと涙です。
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大人になるって、切ないんだなー…ぐぼあ。

この作品にも「帰る場所」というテーマがありますね。
けど「世界の果て~」と違うのは、少し客観的というか、クールな視点であること。
決して捨てはしない。けれどいつまでも居座ることもしない。
でも「帰る場所」があることで、救われることはたくさんある。
そういうのを作品から感じました。
振り返ればいつでも自分を受け入れてくれる過去、居場所があるというね。
結構大事なのかもしれません、これ。


んじゃ長くなりましたがまとめ。
なかなか良い、切ないお話が読める単行本でした。
注意点としては、これ18禁ではないにしろ、エロ漫画だってことです。
描写はかなりあっさりしていて、そういう目的には使えませんし
でもエロ漫画なので毎作品かならずHします。絵柄からしてレディコミみたいですw
そういう描写は必要なしって人も少なからずいると思いますので注意。
できればエロ以外で話を動かしてほしかったと思った作品もあり(ピアノレッスン)。
その点では、やや中途半端だなぁとは感じました。
なので微妙に嵌り込めない作品もありましたが
「世界の果ての17歳」「初恋めぐり」は個人的に良かったと思います。
切なく美しい物語がお好きなら、手に取ってみては。


『世界の果ての十七歳』 ………★★★☆
切ない恋愛漫画で統一された作品集。もうちょっと幅広い漫画が読みたかったかも?
オビをあまり真に受けるとガッカリしそうなので注意。けどいい本でした。

[本]罪と罰、果されぬ約束 『ブレイクブレイド』8巻

昨日のアクセス数884とかなにこれ。夢かしら。
ブレイク ブレイド 8 (Flex Comix)ブレイク ブレイド 8 (Flex Comix)
(2010/05/26)
吉永 裕ノ介

商品詳細を見る

   …バカとの先約があるみたいだからな そっちが先だ…

堂々たる表紙詐欺。
まぁまったく無関係というわけではないですが、流石吉永先生w
奥様ヒロインシギュンの眩しい白ビキニが実に素晴らしい8巻ですが
内容はと言えば、長らく続いた撤退&救出戦を締めくくる、血みどろの戦い。
レギュラーメンバーと言っていい人物たちが次から次へと散っていく、衝撃の展開です。

放たれた弾丸に片足を打ち抜かれたジルグのエルテーミス。
だがその状態から獅子奮迅の活躍でアテネスの精鋭部隊を撃破。
ジルグさんチートすぎwwwぱねぇっすwwwwww
とか思ってたら颯爽と現れるボルキュス。しかもライガットのデルフィングは谷底へ落下。
そのままボルキュス将軍に捕えられたライガットとジルグは、ナイル・ロギンと合流。
4人の捕虜たちを前に、ボルキュスはデルフィングの搭乗士は誰かと問う。
彼の目的は、デルフィングの搭乗士(=ライガット)の処刑であった。
黙っていれば自分以外の誰かが殺される―――ライガットは名乗りを上げようとするが
20100603184823.jpg (クリック拡大)
それを遮りライガットであると名乗り出たのは、ジルグだった。
ライガットをかばって、自ら死を選んだのだ。
父親であるバルド将軍へは何の言葉を残さず、ライガットへ最後の言葉を投げかける。
「ひとつだけどうしても出来ない事があるとわかった」
なんでもできる天才が、ライガットと出会って知った、「出来ない事」とは?
それがなんなのかは、読者にはあえて伏せられます。
そのままボルキュスの元へ向かうジルグ。
そしてボルキュスの無情な弾丸が、放たれる。
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ライガットにかすかな希望を託して、天才搭乗士ジルグ―――死亡。
『父を超える将軍になる』
ライガットと交わしたその約束は、果たされぬままここに消えた。

その後アテネスのクリシュナは捕虜の交換を条件に20日間の休戦協定を結ぶ。
クレオはアテネスへ、ライガットらはクリシュナへ帰還。
息子・ジルグの亡骸を受け取ったバルド将軍は、決して涙を見せずに
ライガットへは王都での待機を命じた。
これにライガットは激怒。

「どうして俺を責めない…?」
「俺を特別扱いするなッ!!! 俺を罰しろ!!

自分よりジルグが生き残った方が、多くの人を救えたはずだから。
ジルグを友人と、最高の搭乗士と認めていたからこその、罰の要求。
しかしバルドは揺るがない。ただ、王都での待機を命じて立ち去った。
もはや引き返せないほどに、ライガットは特別になってしまったから。
罰を欲するも、世界はそれを許さない。
ただ痛みと無念だけがライガットを食らいつくす…。
戦争で得たものは友人で、失ったのも友人だったというのは、あまりにも悲しい…。

ライガットはもともと能力がないという点でイレギュラーであり、虐げられてきました。
ところがここでは、「特別だからという」というセリフがとにかく刺さる刺さる。
彼を取り巻く「特別」という言葉の意味が、180度変わってしまったのです。
能無しとバカにされ続けた自分が、今度は特別扱いされて、罰すら受けられない。
そういう意味でもライガットが今回の件を克服するにはかなりの時間が必要となりそうです…。
自分の存在意義を、彼は見失っていそうです。

この巻で描かれるのは、ひたすらな死の悲しみ。
普通の女に憧れ、戦士として死んだニケ。
トゥル将軍を死をようやく知り、ただ泣くしかないナルヴィ。
ジルグを止めようとしたライガットを止めた、ロギンの苦悩。
そして死の責任を背負いたがり、自分が生き残ったことを疑問視するライガット。
戦いがもたらす死は、ますます人々の心を傷つけていく。壊していく。

一方、久しぶりにライガットと再会する我らが人妻女神シギュン様。
城下町へお忍びデートをし、2人の絵を描いて貰って喜んじゃうクールビューティです。
二人でいちゃいちゃしながら水着も買って、オアシスで泳いだりしちゃいます。
けれど少しずつ募る違和感は、読者も、ライガット自身も感じていたのでしょう。
平静を装うライガットも、ふとしたことで悲しみが溢れだしてしまう。
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不倫みたいなものなのに、凄くいいシーンです。
しっかし改めて、国王夫妻の仲は冷めきってるんだな、と。
相手がライガットとホズルでは、雰囲気がまるで違いますものねシギュンさん。
そろそろこの2人がなぜ結婚したのかが知りたいですね~…。
ライガットが画策した、2人をくっつけろ作戦のまま、ズルズル行ったのか?
2人の間にはもう最初から愛なんて無かったのか?もしや性交渉もまだなのか?(最低
というか国王ホズルがここまでほとんどいいトコ無しww
そろそろなにか活躍してもいいころだと思うのですが…っ!
メイン4人の仲で唯一表紙になっていませんしねw
(表紙になったらその時が彼の最期、というのがファンの間で通説になってますが)

そしてついに再開される戦争。
ジルグ亡き今、果たしてクリシュナにアテネスを止めることはできるのか。
頼みのオーランドも、腹黒姫さんのせいで全くあてにならないし…orz
ライガットはデルフィングも失って、かつジルグの件でしぼみまくりだしで
もうどうなるんだよバッドエンドしか見えてコネーゾってなもんです。
ここは久しぶりに顔見せしたゼス様に期待をするしか…!
本当に誰が死ぬか分からない、非常にスリリングな作品です。
そしてもうシギュンとクレオをいちゃいちゃが見れないのに絶望しました。
まだ望みはある?ここはサーブラフ家のブランドが活きてくるのか?
なんにせよ、次回が楽しみすぎますね。

『ブレイクブレイド』8巻 ………★★★★
これまでで一番悲壮感溢れる巻。まじで絶望的になってきましたよこのシリーズ。 
映画も見てきましたが、いい出来でしたよ!

[本]2010年上半期読書感想まとめ。

追記。
先走りすぎて半年終わってないのにまとめ記事作ってしまいました。
なにが「上半期」だ。バカでーと笑ってやってください。もういいや。




・告知1
なぜかこのブログが、大手サイトである
ゴルゴ31様キャまの本屋様痕跡症候群様などから紹介して頂けました!!
というか他のサイト様からも頂いてる? 把握しきれてないのが現状です。
まさか普段から覗いている大好きなサイト様方からご紹介を頂けるとは…!
現在テンションが上がり過ぎて意味わかんなくなっていますww
アクセス数も間違いなく過去最高を更新しましたw
こういうブログやってきて良かったと心から思いますね。励みになります!
紹介して下さったサイト様方、本当にありがとうございました!
…こんなことならもうちっとマジメなブログタイトルにしとくんだったな。

・告知2
小説ブログ更新しました。
http://shiori0515.blog57.fc2.com/blog-entry-22.html
今回は「さくら荘のペットな彼女」2巻。
青春を駆け抜ける若者たちの、敗北について書いてみました。あまずっぺー。





んでは本題。
もう6月ですね。2010年も折り返しです。
というわけで、定期的にやってる読書感想記事まとめのシーズンです。
2010年は半年ごとにまとめようかと思います。
いちおう10段階評価なのですが、そりゃ自分としても気に行った本を紹介したいわけで
今回は4段階しかないというアリサマに。もういいよこれでw


★★★★★

惑星のさみだれ 9巻 (5/21)

一冊。まーさみだれの面白さはどーかしてるので、当然。
次の10巻で完結予定。さみだれ完結後も水上先生はアワーズにいてくれるかなー。
アワーズは現主力連載ズが結構どれも終盤迎えているので、心配かも。
そういえば今月はドリフターズ1巻が出ますね。間違いなく買います!


★★★★☆

惑星のさみだれ 8巻 (2/1)
とある飛空士への追憶 (3/17)
ムシブギョー 1巻 (5/9)
おとなになるまえに (5/17)

4冊。さみだれの面白さは自重してもらわないと困るレベル。嘘、自重しちゃ困る。
新作ということでムシブギョーには期待大です。
久々に王道少年漫画としてグッとくる作品でした。
「おとなになるまえに」はラストの1話に完全にやられましたので…。
飛空士はアニメ映画化も決定してますし、まだまだ盛り上がっていきそうです。


★★★★

片恋トライアングル 2巻 (1/11)
恋愛遊星 (2/7)
“文学少女”と神に臨む作家 上・下巻 (2/16)
“文学少女”の追想画廊 (2/18)
漫画版・“文学少女”と死にたがりの道化 1巻 (2/20)
彼女日和 (2/24)
フェアリアルガーデン 4巻 (2/26)
ブレイクブレイド 7巻 (3/13)
爆麗音 6巻 (3/23)
楽園 Le paradis 第2号 (3/30)
藍坂素敵な症候群 1巻 (4/11)
2週間のアバンチュール (4/19)
鋼の錬金術師 25巻 (4/24)
ベン・トー 1巻 (5/1)
SWEET SKETCH SECOND (5/7)
背伸びして情熱 (5/28)
銘高祭! 2巻 (5/31)

17。
ハガレンがもうすぐ終わるのがいまだに実感湧きませんが…。
中でも印象的なのは、爆麗音、2週間のアバンチュール、片恋2巻あたりでしょうか。
あとはブレブレ8巻とかフェアリアルガーデン5巻とかまだ感想かけてないので
そろそろ書こうと思ってます。

★★★☆

こあくまメレンゲ (1/20)
まねこい 1巻 (1/27)
野ばらの花嫁 (3/5)
さくら荘のペットな彼女 1巻 (3/7)
“文学少女”と美味しい噺 1巻 (3/9)
男子高校生の日常 1巻 (3/19)
C3-シーキューブ- 9巻 (3/25)
健全ロボ ダイミダラー 1巻 (4/15)
魔女っ娘つくねちゃんかおす (4/22)
だぶるじぇい 1巻 (4/29)
東京マーブルチョコレート (5/11)
パッサカリア〔Op.7〕 (5/23)

12。
分かりやすく「1巻」が多いですね。
1巻でドーンと盛り上がるよりも、じりじりと面白さが上がってくるような作品なら嬉しい。
「男子高校生」なんかは結構将来性あるシリーズだと思いますw
あとはダイミダラーなんかは現在なかなかおかしな展開になってて、2巻が楽しみw




数えたところ、上半期は34更新でした。
やはり1~3月は受験で明らかに漫画読むペース落ちてましたし、冊数はこんなところ。
一人暮らし始まってから、近くにブックオフがあるのでたくさん本買っています。
下半期はもっとがっつり記事を書いていけると…いいなぁ。
なお、先月から小説は別所更新となりましたので
次回のまとめ時には、小説も合わせてまとめようと思ってます。

この半年間の個人的ニュースと言えば、
大学受験を乗り越えたこと、一人暮らしを始めたこと、サイン色紙貰ったことです。
色紙当選のメールが来たときは吃驚しました。記事書いたら色紙が来るってどーいうこと。
新生活が始まって、いろいろ大変なこともありますが、
一応日々楽しんで生きております。


というわけで以上。
いろいろありましたが、変わらぬテンションで更新を続けていこうと思います。
多分明日も更新する…かも?

[本]涙薫る青春作品集 『冬の終わり、青の匂い』

17万ヒットしました。ありがとうございます。
冬の終わり、青の匂い (ビームコミックス) (BEAM COMIX)冬の終わり、青の匂い (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
(2010/05/17)
百名 哲

商品詳細を見る

   仕事すっかな

Fellows!で連載を持つ百名哲さんの短編集「冬の終わり、青の匂い」。
ビームに掲載されたものが半数以上で、ビーム未読の俺は新鮮に読めました。
では個別感想。短編集はちょっと大変だ。

ばかねこ

過去に縛られていた女性とねこ。
本当におバカなにゃんこに癒されますが、確実に読者のハートを抉る作品。
しかしこの作品におけるばかねこはちょっと面白い立ち位置。
普通にしゃべるわ二足歩行だわ料理するわなのに、ツッコミ一切なしw
でも猫にとっては特殊でも、それらは人間にとってみれば普通のこと。
つまり本来なら人間が担うべき役割を、このにゃんこはしちゃってる。
そう考えていくとこのばかねこって存在はなかなか意味深なものに…。
けれどまぁ、たぶんそういう深い意味はないとも思う。
主人公のそばにいる。そんだけだろう、この猫の役割は。
癒しであり救いであり、読者にとっての笑い。2人に幸あれ。
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整備兵

友人の知らなかった一面に触れると、なんとなく接し方が変わりませんか。
悪い意味じゃなくね。
本作はたった4ページに、大体そういうのがそっと織り込まれています。
まぁだれでも思いつくようなネタなんだけど、感情に流されやすいキャラは大好きです。

サムライ戦隊ブシドーファイブ

上下編構成。連載中の「演劇部5分前」の雛型っぽい要素が随所に…。
本作で一番分かりやすいストーリーが組み上がっており、終盤も盛り上がる展開。
しかしながら注目したいのはキャラクター。
百名さんが作り出すキャラクターは、本当に気持ちいいのです。
まぁ俺が単純に好きなだけでその理由を証明はできないんですけど
漫画映えするキャラクターとでもいうんでしょうか。
感情の揺らぎが実にストレートで、共感できて、熱くなれる。
現連載作にも通じるこの要素を、この作品はしっかり持っています。
クールキャラなのに撮影最終日で号泣するサキちゃんが大好きさ!

接ぎ木

接ぎは「つぎ」と読みます。
上で書いたように百名さんの特徴はキャラクターにあると俺は思っているのですが
この作品ではそのキャラクター性が不思議なくらいに見えてこない。
意地悪に感じるくらい断片的で、結末を描かない。
こういう不安定な闇も描けるってのは、かなり強みかと思います。
けれど個人的にあまりハマりこめなかった作品…(すいません)。
要するに「女は怖いよ騙されんな」ってこと?絶対違うww
まぁヒントは、序盤に自分の顔を鏡で見て愕然とするシーンにあるんでしょうね。
美しさにこだわりすぎたか。

ポカリ

8ページの短編。
自己満足の物語。良いことなのか悪いことなのか、意味のないことなのか
これっぽっちも分からないけれど、ただ自身の善意によるささやかな贈り物。
ラストの背中が妙に染みるなかなかな良作。
そういえばこの単行本、登場人物の背中を描いて終わること多いな。

聞こえてくる歌

んン――――最高ッ!!(ぉ
これですねー!こういうのが好きなのです!大好きなのですよ!!
作者が働いてたときの経験も加えられているようで、
社会のところどころにある微妙な違和感が描かれます。
上司の嫌味や圧力、学歴差別に同業者の妬み。
そして自分の中の問題も、思わず目をそむけたくなる現実も、きちんと描く。
それでいて、いやだからこそ、この作品は青春漫画なのですね。
女子アナの杉山に恋したラジオAD坂上。
仕事に対する情熱や不満を語り合い、絆を深めていく二人。
けれどあっさりとそれは断ち切られてしまう。
例えばそれは恋人だったり、仕事の都合、夢破れたことだったり。
漫画でよくあるような「都合の良い運命」を、この作品は一切描きません。苦々しい。
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けれど二人をつなぎ続けるのは、きっと情熱でしかないかとも思う。
仕事と夢。大学生の自分にはまだ分かり切れていない部分ですが
それらを深く考えるきっかけになった作品です。切ないです。
誰もが幸せで納得いく未来を掴めるなんて、あるわけがない。
男なら、最後まで杉山を見送った坂上の心情が、痛いほど分かるんじゃないでしょうか。

人糞

アホみたいだけれどこれちょっとウルっとくるお話。
知らず知らずに誰かに救われているってことは
これまでもこれからも、珍しいことではないかもしれない。

桜の頃

壮絶に痛い。直球的で滑稽で、痛く熱い秀作。
誰一人味方もおらず、町中から疎外されることになった少女。
何度も陰湿ないじめを受けるも必死に3年間生き抜いて、卒業式の日。
卒業式に沸くクラスメートたちを尻目に学校をさっていく彼女の後ろから
不穏な影が3つ…。
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密かな思いを秘め彼女を見守り続けていた、…オタク3人衆。
ここで作品の空気がサッと変わり、いきなりギャグオンパレードにww
たった一人で生きてきた少女は、すべてが終わってしまったあとで
自分を見てくれていた人が…味方がいたことを知ります。
…まぁその味方ってのがガチで気持ち悪いオタクたちなのが泣けますがww
しかし彼らと話すうち、忘れたかった自分の学生生活が振り返られて
少女は感情を高ぶらせ、涙を流して彼らを追い出してしまいます。
そうしてまた1人になった彼女が、電車に乗り込むと…

この漫画もまたとびっきり素敵な青春漫画。
人間が人間を傷つける悪意。
そしてそれに立ち向かうことしかできなかった少女。
愚直すぎて、自分の中の何かがうずいてきそうで、痛い。痛すぎるんだ。
だからこの漫画は青春漫画です
苦くて苦しくて泣きそうで、でもふっとしたことで笑顔になるキャラクターたち。
そして時に暴走して、思いもよらぬ結末をもぎ取っていくこともあります。
そういう漫画が、青春漫画が、やっぱり自分は大好きで
となるとこの作品も、俺は大好きだってことですよ。ちょっと泣けるくらいに。
特に学生主人公なら、男の子はがむしゃらになにかに突き進んで、
20100531220818.jpg 女の子は笑ってなくちゃな。

本書は「冬の終わり、青の匂い」。
この作品にはとにかく人間の悪意がまずあって
けれどそれを越えた先にはちゃんと幸せが置いてある。
冬を越えたら春ですからね。
青春漫画が大好きならぜひお勧めな短編集です。
ユル系な作画でリラックス出来ますが、内容はなかなかエグいです。

『冬の終わり、青の匂い』 ………★★★★
出来にバラつきは感じるものの、殺傷能力高し。冬の終わりは春、春と言ったら青いのさ。
人間の心って、めんどくさくて残酷で、いつもだいたい面白い。

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ブログを引っ越しました。 当ブログは更新を停止し、新ブログにて更新をしています。 https://sazanami233.hatenablog.com/

楽園に花束を

プロフィール

漣

Author:漣
「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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基本毎日います。記事にしない漫画感想とかもたまにつぶやいてますので、宜しければどうぞ。

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