[告知]C81に参加しますよっと!
冬コミ出ますよウワアアアアア!!!!!!!!!!!
酔いどれ眼鏡の漫画居酒屋の葵さんと一緒にやります。自分は副代表てことで、サポート係?とかを頑張ります。当然ほかにもやるんですが。ともかく同人誌作りはじめてです・・・!
サークルカットはこんな感じです。
諸本めおとさん、どうもありがとうございます!
(イラスト:諸本めおと(ネトすみ))
土曜日東地区“P”ブロック-08aとのことです。
内容はみんな大好き楽園本の予定です。
楽園ちゃんも「いたしまくっているじゃありませんことこれ!!?」と叫んだのあの本です。
葵さんと自分が楽園が好きすぎるのでやろうって話になりました。葵さんの行動力はまじハンパないな。とは言え、自分も情熱をむっちり詰め込んで作っていきたいなと思います。
葵さんも自身のブログで今回の初参加についての告知を出してますのでのでチェック。
→C81『酔いどれ眼鏡の。』初参加のお知らせ
リアルでも多忙を極めてる上に、愛が高ぶりすぎて自分たちで同人誌をつくろうだなんて!
楽園大好きな酔いどれ眼鏡・葵さんに励ましのおてがみをかこう!
・・・自分もがんばりますよ当然!大好きですから!
酔いどれ眼鏡の漫画居酒屋の葵さんと一緒にやります。自分は副代表てことで、サポート係?とかを頑張ります。当然ほかにもやるんですが。ともかく同人誌作りはじめてです・・・!
サークルカットはこんな感じです。
諸本めおとさん、どうもありがとうございます!
(イラスト:諸本めおと(ネトすみ))
土曜日東地区“P”ブロック-08aとのことです。
内容はみんな大好き楽園本の予定です。
楽園ちゃんも「いたしまくっているじゃありませんことこれ!!?」と叫んだのあの本です。
葵さんと自分が楽園が好きすぎるのでやろうって話になりました。葵さんの行動力はまじハンパないな。とは言え、自分も情熱をむっちり詰め込んで作っていきたいなと思います。
葵さんも自身のブログで今回の初参加についての告知を出してますのでのでチェック。
→C81『酔いどれ眼鏡の。』初参加のお知らせ
リアルでも多忙を極めてる上に、愛が高ぶりすぎて自分たちで同人誌をつくろうだなんて!
楽園大好きな酔いどれ眼鏡・葵さんに励ましのおてがみをかこう!
・・・自分もがんばりますよ当然!大好きですから!
[漫画]恋人と、家族と、友人と、幸せになろう。『清々と』2巻
清々と 2巻 (ヤングキングコミックス) (2011/08/29) 谷川 史子 商品詳細を見る |
これは恋ですか?
発売から結構経ってますが、「清々と」の2巻がでています。
キャッチーで華やかな絵柄やらオトコ匂い立つ絵柄やらいろんな漫画が混在してるアワーズで、たまに掲載されては癒し成分をふりまいている作品です。青年漫画誌になぜか正統派少女漫画がある感じ。
雑誌としてはすてきな清涼剤として存在感がありますし、単行本でいっきよみするとほんわか幸せな気分にしっとりとひたれるような作品ですね。
読むとすっと笑顔にさせてくれます。
おてんばながら名門女子高の鈴蘭女学院に入学した清。
彼女やその家族、そして周囲の友人たちを描く作品で、基本的に1話完結。
友情、恋愛、家族愛など人と人のつながりを魅力的に描いています。
●印象的だったのが第5話で、これは清の弟視点のお話。
家族としてみれば、姉の清は鈴蘭に通うようなおじょーさまとは思えないけれど
ふと、普段のぐーたらな姿にすら、不思議な感情を持つようになります。
きっかけは鈴蘭に憧れるクラスメイトで、本当に自分のお姉ちゃんは誰かから憧れられるような人物なのだろうかと疑いを持ちながら観察してみたら・・・、なんかドキドキ。でも自分の知ってるお姉ちゃんとはどこかが違ってるみたいで、遠いとも感じる。
改めて家族との距離感を見なおした、ちょっとしたさびしさを秘めたエピソード。
自分が思うより、お姉ちゃんはちゃんと女の子なのかも。
いつかくるかもしれない姉の巣立ちの日を思ったりなんかして、いつもより少しだけやさしくできた夜。姉弟愛にほんわかくる大好きなお話です。
弟くんサイドのヒロインらしい女の子もかわいいですねえ。
●第9話は清の友人・千香子を主人公にしたエピソード。
バレンタインに浮き立つお嬢様たちがオープニングに描かれるとおり、バレンタインをめぐっての恋愛色の強いお話です。
ジスイズお嬢様!な千香子。そのいいなずけの少年は、今風で活発な男の子。
ちょっと不思議な組み合わせな2人ですが、幼いころにした結婚の約束を今も大切に待つ千香子ちゃんの一途さがまず胸を打ちます。しかしさて、相手の男の子の心中はいかに。
ささいなすれ違いからクライマックスへ。オーソドックスなストーリーラインに沿い進行し、後半の盛り上がりは流石ですね。もふー。
今は一緒にはなれない。ただ、確かな約束をする。
最後のページの「あああもうどうしましょう~」な清がそのまま自分のようですw
意思や目標を強くもった男の子と女の子、メイン2人それぞれとても魅力的でした。
さらーりとと好きな2つのエピドードを紹介してみました。
ほかにも、ちょっと怖そうなクラスメイトとの交流を描き、その友人の凛々しさも眩しい第7話や、社交ダンスをやりたいのに反対する父と衝突する少女を描いた第8話もすてき。
1つ1つのエピソードのよさを言ってあげていってもキリがないような。今回も温かいエピソードがいくつも収録されていて、うれしい一冊になっています。
谷川先生の作品はシンプルかつ最大級の魅力に溢れていますなー!
1年に3回くらいのペースで雑誌にのるので、単行本化がやや遅いのが残念ですが、他誌でも作品かいてますし、今後ともまったりと続いて欲しい作品だと思います。
清が自身の恋をより深めてきているのも、これからどうなっていくのか気になるところですね。
清に関する環境にそれほど大きな変化は今回ありませんでした。しかし恋への憧れをさらに強めていったことが伺えます。
P73の「ふうん、そっか」としみじみ感じ入る場面も印象的でした。
まだまだ恋に恋する、といった段階かもしれませんが、自分のなかで大きくなっていく想いにも気づいたりも。自分の恋を叶えるために頑張って行ってほしいですね。
いちおう主人公は清ですが、ころころと話ごとにメインキャラが変わって清のストーリーがなかなか進まないことがもどかしくもあります。しかし、本八幡先生と清の関係をぎゅっと縮めるイベントもじきにやってくるでしょうね。待っています。
ほんわかやさしい、かわいらしいシリーズです。
『清々と』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
読んでると心のそこから気持よくなれるような作品。タイトルどおりの味わい。
[漫画]“家族”って暖かくて、ちょっと切ないね。『たいようのいえ』4巻
「ぼくらのよあけ」最終話がたまんねーです。2巻まだかな。
もしかして私のこと 好き?
タアモ先生の「たいようのいえ」第4巻。
「となりの怪物くん」とセットでいま推されているようですね。安定している作品です。
年上の幼なじみ社会人に恋をしている女の子のお話。
確かなぬくもりもあれば、胸の奥がピリピリするような切なさもあり。
●父の再婚をきっかけに、実家を離れて幼なじみの基の家に居候中の真魚。
基は一人暮らしをしており普段は2人きりなのですが、最近はちょくちょく基の弟の大樹も現れます。そして今回は妹である陽菜も登場します。出揃ってきた感じ。
さて、4巻でおこる変化はまず、真魚と大樹がバイトを始めることでしょうか。
前々から「基の負担にだけはなりたくない」と感じていた真魚なので念願といった所。
しかしバイトを始めたことで、思いもよらぬ展開へ。
バイト先は居酒屋で、会社員がたくさん来て、偶然も基が来て・・・!
長らく真魚が気していたのが「ラジカルさん」こと杉本さん。
基の同僚であり彼のことを好きな女性ですが、真魚がHNでやっている携帯小説のファンでもあるようで・・・2人からすれば外の人間ですが、面白いところに絡まるキャラクター。
そんな彼女ですが、今回、彼女にとっての大事件が起きてしまうのでした。
まぁ真魚がやっている自伝的な小説のファンであるのは間違いないので、つまりは真魚のドラマティックな現実に魅せられているいつということ。
彼女は真魚の恋を応援するようになってくれると・・・嬉しいけど、すごく酷な話ですよねぇそれは。ともかく、今後彼女がどんなポジションになっていくのか、今後とても気になります。
とっさに携帯小説の作者は自分だとウソをついた杉本さん。
グッと来るシーンですねぇ。恋愛のために必死になってちょっと強引な面も見せましたが、なんせそりゃ恋してるんですからね。それでも彼女の人のよさにはほろりときてしまう。
でもこのウソが、もしかしたら今後影響してくるかも?
今回4巻は、いろんなキャラの新たな1面が見えたケースが多かったかもしれません。
●まず大樹。かわいかったですねw
大樹とは登場当初どんなやりとりが交わされるかヒヤヒヤしたものですが、4巻では真魚とのコミカルなコミュニケーションが多く描かれていてなごみまくり。馴染んできました。
ゲームに勝てなくてムキになったり、真魚の友人作の妙ちくりんなシュークリームを口にしてすぐに豪快に吹き出したり。クールな外見とは違った魅力がはっきり見えてきたといえます。
そして落ち込む真魚をはげまそうとしていたり。普段ぶっきらぼうな子がふいにみせる優しい一面にキュンと来るというのは不良と雨に濡れた捨て犬理論。いやぁいい子じゃないですか!
●そしてようやく描かれた、真魚の父親の過去。
これまでいけすかない男とばかり描かれてきて、自分としてもこの父親には好感度なんてこれっぽっちもなかったのですが、なんてこったい、こんな回想シーンを見せられてしまったら。
父の本当に気持ちが見えたのもとてもよかった。「自分が情けない」「真魚から逃げたい」「自分は真魚を幸せにはしてやれない」・・・弱いところがはじめて見えました。
真魚の不器用さは父親ゆずりなんじゃないだろうか。
それにしても、父親にもちゃんと幸せになってもらいたいものです・・・。3巻まで敵意しかなかったのに、4巻読んだらこの変わり身である。とんでもない威力ですな。
あと陽菜ちゃんも。今回で真魚と初接触?しました
しかしなんだかイメージと違う・・・。ずいぶんと冷え切った対応をしていましたねえ。
彼女も5巻以降で活躍するのだと思いますが、どんなキャラなのかまだまだわかりません。
●最後に、読者的にも1番に見逃せない、真魚と基の関係の進展。
今回もなんだかイチャイチャしてます。ニヤニヤしてしまうじゃないですか!
もひー!(奇声)
手を繋がれるのも嬉しいし恥ずかしい。それを見られるのもまた恥ずかしい。
でも、誰かに見られるないように急に手を離されるのも恥ずかしい。
だってそれって、すごく「意識されてる」って感じじゃないか。照れちゃうよね。
テレテレしちゃってる真魚にこちらもニヤニヤ。しかし基の心理描写にとても興味深いものがありました。それは今の基の決心であり、それを知っては真魚ちゃんの想いがかなり切ないものに。真魚ちゃんがんばってるから、なんとかなって欲しいもんですが。
それは正しい選択だとも思う。だけど、卑怯だ。
しかしいつまでもこんなふわふわした関係のままでいられるとも思いませんので、そのうちアクションがあるでしょう。激動の展開はなくとも、ゆっくりと確実に関係も、想いもが進んでいることが実感できる作品ですね。
4巻は以上。杉本さん関連、真魚の父親関連のエピソードがとくに面白かったです。
相変わらず慌ただしい真魚ちゃんがかわいらしく、彼女が幸せそうにしてくれているとこちらも幸せな気分になれますね。しかしぬくぬくしてばかりじゃいられないのがこの作品。
甘い空気のなかに、避けられないちょっとシビアな苦味も存在していますね。
ぬくもりと、せつなさと、いろんな感情がつまった家。
「家族」をテーマにしたヒューマンドラマとして、いい具合に進んでいるのではないでしょうか。
いろんな家族が描かれていて、思わず深く考えこんでしまう作品。
『たいようのいえ』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆
ふんわりやさしい作品ですが、たまに容赦無い。パパー・・・。
たいようのいえ(4) (デザートコミックス) (2011/10/13) タアモ 商品詳細を見る |
もしかして私のこと 好き?
タアモ先生の「たいようのいえ」第4巻。
「となりの怪物くん」とセットでいま推されているようですね。安定している作品です。
年上の幼なじみ社会人に恋をしている女の子のお話。
確かなぬくもりもあれば、胸の奥がピリピリするような切なさもあり。
●父の再婚をきっかけに、実家を離れて幼なじみの基の家に居候中の真魚。
基は一人暮らしをしており普段は2人きりなのですが、最近はちょくちょく基の弟の大樹も現れます。そして今回は妹である陽菜も登場します。出揃ってきた感じ。
さて、4巻でおこる変化はまず、真魚と大樹がバイトを始めることでしょうか。
前々から「基の負担にだけはなりたくない」と感じていた真魚なので念願といった所。
しかしバイトを始めたことで、思いもよらぬ展開へ。
バイト先は居酒屋で、会社員がたくさん来て、偶然も基が来て・・・!
長らく真魚が気していたのが「ラジカルさん」こと杉本さん。
基の同僚であり彼のことを好きな女性ですが、真魚がHNでやっている携帯小説のファンでもあるようで・・・2人からすれば外の人間ですが、面白いところに絡まるキャラクター。
そんな彼女ですが、今回、彼女にとっての大事件が起きてしまうのでした。
まぁ真魚がやっている自伝的な小説のファンであるのは間違いないので、つまりは真魚のドラマティックな現実に魅せられているいつということ。
彼女は真魚の恋を応援するようになってくれると・・・嬉しいけど、すごく酷な話ですよねぇそれは。ともかく、今後彼女がどんなポジションになっていくのか、今後とても気になります。
とっさに携帯小説の作者は自分だとウソをついた杉本さん。
グッと来るシーンですねぇ。恋愛のために必死になってちょっと強引な面も見せましたが、なんせそりゃ恋してるんですからね。それでも彼女の人のよさにはほろりときてしまう。
でもこのウソが、もしかしたら今後影響してくるかも?
今回4巻は、いろんなキャラの新たな1面が見えたケースが多かったかもしれません。
●まず大樹。かわいかったですねw
大樹とは登場当初どんなやりとりが交わされるかヒヤヒヤしたものですが、4巻では真魚とのコミカルなコミュニケーションが多く描かれていてなごみまくり。馴染んできました。
ゲームに勝てなくてムキになったり、真魚の友人作の妙ちくりんなシュークリームを口にしてすぐに豪快に吹き出したり。クールな外見とは違った魅力がはっきり見えてきたといえます。
そして落ち込む真魚をはげまそうとしていたり。普段ぶっきらぼうな子がふいにみせる優しい一面にキュンと来るというのは不良と雨に濡れた捨て犬理論。いやぁいい子じゃないですか!
●そしてようやく描かれた、真魚の父親の過去。
これまでいけすかない男とばかり描かれてきて、自分としてもこの父親には好感度なんてこれっぽっちもなかったのですが、なんてこったい、こんな回想シーンを見せられてしまったら。
父の本当に気持ちが見えたのもとてもよかった。「自分が情けない」「真魚から逃げたい」「自分は真魚を幸せにはしてやれない」・・・弱いところがはじめて見えました。
真魚の不器用さは父親ゆずりなんじゃないだろうか。
それにしても、父親にもちゃんと幸せになってもらいたいものです・・・。3巻まで敵意しかなかったのに、4巻読んだらこの変わり身である。とんでもない威力ですな。
あと陽菜ちゃんも。今回で真魚と初接触?しました
しかしなんだかイメージと違う・・・。ずいぶんと冷え切った対応をしていましたねえ。
彼女も5巻以降で活躍するのだと思いますが、どんなキャラなのかまだまだわかりません。
●最後に、読者的にも1番に見逃せない、真魚と基の関係の進展。
今回もなんだかイチャイチャしてます。ニヤニヤしてしまうじゃないですか!
もひー!(奇声)
手を繋がれるのも嬉しいし恥ずかしい。それを見られるのもまた恥ずかしい。
でも、誰かに見られるないように急に手を離されるのも恥ずかしい。
だってそれって、すごく「意識されてる」って感じじゃないか。照れちゃうよね。
テレテレしちゃってる真魚にこちらもニヤニヤ。しかし基の心理描写にとても興味深いものがありました。それは今の基の決心であり、それを知っては真魚ちゃんの想いがかなり切ないものに。真魚ちゃんがんばってるから、なんとかなって欲しいもんですが。
それは正しい選択だとも思う。だけど、卑怯だ。
しかしいつまでもこんなふわふわした関係のままでいられるとも思いませんので、そのうちアクションがあるでしょう。激動の展開はなくとも、ゆっくりと確実に関係も、想いもが進んでいることが実感できる作品ですね。
4巻は以上。杉本さん関連、真魚の父親関連のエピソードがとくに面白かったです。
相変わらず慌ただしい真魚ちゃんがかわいらしく、彼女が幸せそうにしてくれているとこちらも幸せな気分になれますね。しかしぬくぬくしてばかりじゃいられないのがこの作品。
甘い空気のなかに、避けられないちょっとシビアな苦味も存在していますね。
ぬくもりと、せつなさと、いろんな感情がつまった家。
「家族」をテーマにしたヒューマンドラマとして、いい具合に進んでいるのではないでしょうか。
いろんな家族が描かれていて、思わず深く考えこんでしまう作品。
『たいようのいえ』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆
ふんわりやさしい作品ですが、たまに容赦無い。パパー・・・。
[漫画]初恋は近くて遠く、甘くてにがい。『むすんでひらいて』4巻
むすんでひらいて(4) (エデンコミックス) (2011/09/14) 水瀬マユ 商品詳細を見る |
すぐそこにいるのに
「むすんでひらいて」の4巻が出ています。
にぎやかにたくさんのキャラが活躍するオムニバス形式の青春恋愛漫画です。
今回も甘酸っぱい青春がてんこもり。男の子も女の子もキラキラしちゃってまあ。男女ともに楽しめる作品だと思います。
そういえば今回から巻頭にキャラ相関図も登場して、情報整理に便利。
●メインにピックアップされるキャラ(やカップル)は毎回話ごとに違うのですが、4巻特に大きな動きがあったのは、明智くんを中心にした槇原理央と澤村夏の三角関係。
1巻から考えても彼らのエピソードはたくさん描かれてきているので、「むすんでひらいて」という作品を象徴するキャラクターたちとも呼べるのではないでしょうか。
明智と理央が両思いであるのははたから見れば明らか。なのに本人たちは自信が持てない。
そして明智と幼なじみである夏は、恋やぶれる切なさを抱えながらも、やっぱりとことん人がいいので2人を応援。諦めたくない、ずっとそばにいたい、でも・・・。
夏ちゃんの心理描写においては、本当に胸がしめつけられるような感覚になります。
この扉絵なんかとても切ないですけど大好きです。並ぶ2人、けど赤い糸では結ばれず。
感情にがんじがらめになって前に進めない夏。彼女を近い位置から見守るのが明智の友人でもあるイケメン・西野です。失恋を経験し、いまだそれに後ろ髪を引かれつづけているのが西野と夏ちゃん。
夏を元気づけようといっしょにでかけたりするなど、西野は積極的に夏を気にかけてる様子。
しかしそれが明智にとってはちょっとだけ複雑。ちいさなちいさな嫉妬です。
明智も西野も、なんでこんなにムキになってしまうのかわからない。上のシーンは男の子同士の友情やそれ以外の感情で混乱しているのを茶化すような2人の様子がかわいいですね!
明智、理央、夏、そしてあらたに西野までがほんのり参入。
しかし誰をとっても100%の幸せなんかはなくて、みんなが心に陰りを抱えてる。
明智は夏との今まで通り居心地いい関係を守ることと、理央とのくすぐったい関係に新しく踏み出すことの2択を迫られています。どちらも選ぼうとして、なかなかうまくはいかない。
そしていよいよ、決断。はっきりした答えはまだでも、少しずつルートが枝分かれしだしました。
振り返って抱きしめること・・・。それはとても簡単なことのはず。
けどそれをしない。受身な状況の中ではありますが、それが彼の選択。
もうみんな青春しすぎですよ!たまらないです!
甘くとろける恋もあれば、ふるえるほどに切ない恋もある・・・!
●またしても明智関連の話が続きます。夏ちゃんの心理描写は多いのですが、ここで理央ちゃんに関するモノローグも入ってきて興味深いのが第18話。
他校の文化祭にやってきてデートしちゃう明智と理央ちゃんが描かれます。
やっぱり理央ちゃんも人が良くて、自分の恋愛のために強欲にされない。そんな譲り合いしなくても正直にしたいようにすればいいのに!なんて思ってしまいますが、このもどかしさも素晴らしい・・・!
あとは明智がちゃんと自身の決心で理央ちゃんの手を引いてあげることが大切なんだと思いますが・・・さてさて、どうなるやら。がんばれ男の子。
とにかく、この4巻で明智関連はおおきく状況が変わりました。見逃せませんね。
デート中の明智と理央ちゃん。手が触れて「あああ~~っ」てベタベタだし初々しすぎますよ!ニヤニヤしちゃうじゃないですかーー!まったく理央ちゃんかわいいな!!
さて、主に夏と理央と明智についてかいてきましたが、他にも動きはあります。
第15話では日摩裏先輩がとある決心をし、広呂との関係がちょっとギクシャク?
そして今回4巻の表紙を飾った舞先輩は、いよいよ・・・といったところ!保健室のベッドでの里見くんの暴走やそれ以降の展開には悶絶必至。感情があふれるような空気感も○。
舞もこの作品ではとくに愛されてるキャラクターの1人だと思います。じっくりとドラマが描かれている女の子で、かつての失恋を乗り越えいまと向き合えている、エネルギーあるキャラ。
彼女がメインとなった18,19話の文化祭回は、メインキャラの恋愛模様のみならず、学校全体でイベントに盛り上がってる感じがしっかりと現れてて、改めてこの作品の青春ムードを強めていました。
そんな第4巻でした。
連載と単行本掲載話がずいぶん離れているようで、もっと単行本の発売ペースを早めて欲しいなーとも思います。次の5巻は冬発売とのこと。期待したいですね。
予告をみるに、どうやら新キャラと、ありすちゃんのメイン回が再来な様子!うひょう!
また、この4巻オビでキャラクター人気投票もやっています。参加してみてはどうでしょうか。
『むすんでひらいて』4巻 ・・・・・・・・・★★★★
より甘く、より切なく加速するオムニバス恋愛劇。男の子も女の子も、青春してます。
[漫画]小悪魔なオトコの娘と恋に落ちた 『さざなみチェリー』
さざなみチェリー (IDコミックス わぁい!コミックス) (2011/10/20) 神吉 商品詳細を見る |
なにも恐れずに 永遠を信じることができるんだから
とんでもないタイトルの漫画が出てしまいました。非常にどうでもいい私的な理由でですが!自分のHNにチェリーがついちゃってなんかいろいろほのめかされてる感・・・の思い込み。
さて、「さざなみチェリー」です。1巻完結作品。
一迅社が出しているオトコの娘オンリーマガジン「わぁい!」(コンセプトからして登場した当時は日本やっぱりどうかしてると思った)からの単行本化です。
手にとった理由はといえばまぁタイトルに興味を持ったからなんですが、思っていた以上にいい出来でした。ヒロインの漣(れん)ちゃんのかわいさに終始ニヤニヤしてしまうも、それだけではない作品に仕上がっていると思います。
恋をしてはいつも玉砕する高校生・一弘(かずひろ)。
今度こそ!と一目惚れした中学生らしい女の子を呼びとめ告白をします。
ところがその女の子は実は・・・・・・
いちおう実は・・・と隠しましたが、「わぁい!」掲載作であることがすでにネタバレでしたね。
しかし突然の告白にOKをもらい、主人公はかわいいコと付き合えるぞと意気揚々。
突然はじまったお付き合いは果たしてどうなっていくのか。
漣ちゃんがかわいいという事実はひとまずおいておいても、主人公も面白いです。
実はオトコだと知らされても告白を撤回せず、彼女(あえて彼ではなく)と付き合い始める。
性別に縛られることない、柔軟な恋愛観を持っているキャラクターなんですね。
単純に飢えていたから「かわいいしまぁいっか」と思った可能性がまったくないというわけではないですが、2人の時間を重ねていくにつれ、彼女へのまっすぐな親愛を深めていきます。
主人公の脳内ではちゃんと漣ちゃんとの夜の妄想もできています。
自分の彼女がオトコである事実をカンペキに受け入れ、恋人として今後の付き合いのビジョンも持てる・・・なかなかやるぞコイツ!本当にノンケか!
そんな主人公ですが、あとがきで神吉先生も「ヒーローにした」と描いていたように、ちゃんとやるときゃやる男の子として描かれています。
この作品で展開される「性」をめぐる悩みにおいては、すべてを受け入れようとする彼の包容力が、ほかの登場人物らの背中をおしていきます。ナチュナルに人の良さがにじみ出てる男の子だなぁ。
さて野郎の話はおいといてヒロインの話をしましょう。と思ったらヒロインも野郎だった。
でもたとえオトコであっても、漣ちゃんのヒロインとしてのきらめきは尋常じゃない!
漣ちゃんはもちろんルックスからして最強にかわいいです。たまんないです正直。
んはーかわいい!かわいいなぁ!!
主人公の心をかき乱すような行動をあえてとっているかのような小悪魔ぶりも見せます。
かわいさを武器に男の子を惑わせるというのは、漣ちゃんにとってはきっと最大級の目標なんだろうなぁ。かわいくありたい。自分のかわいさを認められたい。
しかし確実に心惹かれていっている乙女チックな心理描写もあります。手玉にとりつつ自分も彼から離れられなくなっていってるような感じがまたかわいいじゃないですか!
この作品は漣ちゃんのかわいさをフィーチャーしたものであり、彼女がかわいいのはある意味当然と言えるかもしれませんが、彼女が「かわいい」だけのキャラに落ち着いていないのもよかった。
男の娘らが背負う切なさや業にまで踏み込んだ内容となっており、読ませます。
男でありながら、女の子としてのかわいらしさを求める漣。
それは彼女の姉との過去に根ざしたこだわりであり信条でした。
かわいらしくあることに価値を見出した。自分がかわいければ、よろこぶ人がいる。
逆を言えば、自分がかわいいのであれば、それを正当に評価して欲しい。認められたい。
強引に自分の「女の子」を押し付けようとさえする彼女は、傲慢といえるかも。
しかしそこで改めて知るのが、一弘という男の子の懐の深さです。
女の子として、もしくはそれ以上に人間として自分を愛してくれる。
自分の汚さすらも受け止めてくれるんだから、まさしく主人公はヒーローだなぁ。
マイノリティーな生き方を支えるのは、複雑な同情などではなく、シンプルな愛情。
「女の子って、いいよね」というようなロマンを、あえて少年に宿らせることでより神秘性を増強させていた作品のように思います。
神吉先生のあとがきにありましたが「男の娘は、少年が男になる前に一瞬だけ実現可能なファンタジーであり、そこで生じる不安やときめきの揺らぎの中の輝きを表現したい」は名言であり、この作品はこれを成し遂げることに成功した作品になっていると思います。この作品の真髄がこれ。
永遠じゃない、期限付きのかわいらしさ。
いつかこの身体は男のそれへと変わる。もう女の子ではいられない日がやってくる。
けどそんな自分を愛おしいと、女の子としても1人に人間としても思ってもらえれば。
でも願うなら永遠に贅沢にかわいらしい女の子でありたい。
愛したい、愛されたい。イロモノジャンルとおもいきや、切実なメッセージが込められた作品。
なるほどなぁ、男の娘っておもったよりロマンチックな存在なんだな。
独特の価値観があるけれど詰まるとこ、なにより楽しく生きたい、自分らしくありたいという、なんてことない欲求がすべてなんでしょう。
そんな発見と、漣ちゃんの文句なしのかわいさをゴロゴロ楽しみました。
小難しいことを考えつつも、「漣きゅんかわいいよお!」で楽しめてしまうのもいい。
もっとシリアスに話を深めていってもらっても全然かまいませんでしたし、ほんのちょっと手が届かないもどかしさは感じましたが、まぁあんまりやりすぎてもこのヒロインかわいいよおおキュンキュンっな雰囲気が崩れてしまった恐れもありますし、いいバランスだったのでは。真顔でちょっと気持ち悪いまとめをしてみました。
『さざなみチェリー』 ・・・・・・・・・★★★☆
男の娘ロマンを感じさせる一作。おっこの子かわいいな、と思ったら買いでしょう。