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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]この夏休みは、きっとずっと忘れられない。 『ぼくらのよあけ』1巻

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)
(2011/06/23)
今井 哲也

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   おれたちで宇宙船を直して飛ばすんだ

アフタヌーンで現在連載中の「ぼくらのよあけ」1巻が発売。待ってました!
今井哲也先生は同じくアフタヌーンで「ハックス」を連載していた作家さんです。
今回の新作は全10回とはじめから決定した上で始まったようで
この1巻は5話までが収録されており、次の2巻で「ぼくらのよあけ」は完結しそうです。
全2巻とコンパクトなボリュ-ム作品な作品になりそうですが、
しかし作品の世界観はちっともコンパクトなんかじゃない!
「夏休みの課題は決まった。こいつを宇宙に帰すんだ。」というのは単行本オビに書かれていたものですが、これだけでテンション上がってしまう・・・!
どんな作品かは下で紹介してみようと思います。



舞台は2038年。現在と同じような日本の風景には、ちょっぴり・・・いや、かなり未来を感じさせる色んなものをたくさん見つけることができます。
そんな時代を生きる悠真、真悟、銀之助の3人は、いつも一緒に遊ぶ仲良し小学生男子。
夏休みを目前にしたある日、彼らはふとしたきっかけからと宇宙の秘密に出会ってしまいます。
家庭用ロボット的存在・オートボットにいきなり乗り移ってきた新しい人格は「私はこの星の外から来た無人探査機」と告白。少年たちはこの宇宙人?の手助けをすることにします。
外部コミュニケーションのための仮の姿がこのオートボットなら、本体の宇宙船はどこにある?とたずねれば、悠真が立っている屋上、このアパートそのものが宇宙船だと言うのです。
ああ、いきなりとてつもなく大きなものに出会って、物事の規模をはかりかねてしまう、この感じ。でも瞳をキラキラさせながら子供たちは動き出すのです。
無謀なような、でも夢に満ち満ちた展開じゃないですか。大冒険の香りですよ!
クラスのみんなには内緒だよ。大人にも絶対内緒だよ。僕らだけの秘密だ。

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主人公たちが(意識だけですが)宇宙にやってくるシーンは凄くお気に入り。
部屋に閉じこもってずっとゲームやってるか、オモチャを使って外で遊ぶくらいしかしてなかった小学生たちが、いきなり宇宙に持ってこられるのです。
その壮大さに静かに胸震わせながら、自分たちの住まう地球を眺める。
宇宙を描く作品は数多くありますが、人間(というか自分です)ができる最大イメージを軽く上回る超スケールを誇るのが宇宙。その意味不明なスケール感や、謎をいっぱいに含んだ様子は、どうしたって心惹かれてしまうのです。
加えてこの作品は小学生たちを主人公に据えています。
小学生が普段見えている小さく狭い世界から、一気に宇宙にまで突破していく感覚には、登場キャラクター同様にゾクゾクっと震えてしまうのです。



宇宙に圧倒されながらも、この作品は小学生をリアルに描いていて、これも魅力的。
女の子を意識しすぎていたり、意地を張ってしまって不器用なやり方しかできなかったり、遊びには常に全力で一生懸命だったり、夢物語のような宇宙人のお手伝いにテンションあげたり。
無邪気さと、同時に芽生えてきた色んな意識に板ばさみにされている感じ。かわいいですねぇ!
でもこの年頃の男の子たちなんて結局バカばかりだったりするのです。
それを横目に見ながら「男子はバカで楽だよねぇ」なんてため息をつく女の子たち。
2巻の後半からはとある女の子がメインキャラとして登場するのですが
彼女が立たされている境遇は、子供だからこそ、と言うような明け透けな悪意が感じられて冷え冷えします。残酷なことを、お遊び感覚で簡単にやってしまうのも、子供の世界なのかも。
真悟のお姉ちゃんはかなりの現代っ子なのですが、彼女のいうセリフには時々ギョッとさせられます。友達作りのルールだとか、「親友登録」をしたけど相手のことを面倒くさく思ってるだとか。ツイッターを使ってグチを言い合ったり本人に酷い言葉を送ったり・・・なるほど、小学生社会も、確実に未来のカタチになっているようで。そういう部分にすら、「小学生らしさ」と「未来」を感じます。
さて、何気にビビビと来たのが、何気ないようなこのシーン。

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ぬおー・・・・・・・なんだろう、凄くキュンとする・・・。
楽しげに鼻歌歌いながら、ひぐらしの声を聞きながらシャワーを浴びる夕暮れ時。
なんでしょうね、この夏休みをギンギン感じて切なくなっちゃう感じ。ぐおー。

・・・まぁともかく、この作品が発する「夏休みムード」は相当なものだと思うのです。
リアルに夏休みのにおいがするところがまたたまらないのです。そして、あの香りを漂わせたまま宇宙までぶっとんでいくスケール感!相乗効果で素晴らしいです。
スケールが大きいのに小さいような、小さいのに大きいような、不思議な感覚。



そういえばこの2038年って時代設定、すごく絶妙なんですよね。
27年後、きっと新しい技術がたくさん生まれて、人々の生活は変わっていると思います。
単行本オマケにも未来の社会システムなどが登場しているのですが、これを見ているだけでも凄く夢が広がるというもの。本編ではなんでもないように見慣れぬガジェットがそこかしこに。
でもそんな中でも日本らしい風景は確実に息づいてもいる。社会の様子は変わっていても、子供たちの本質はこれっぽっちも変わっていないことにほっこり。
そして年齢を考えれば、この子供たちの親たちが子供だったのが、現代(2010年くらい)です

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どうやら悠真のお母さんもまた、悠真と同じくらいの年頃のころに・・・・・・なんてことが覗ける描写がちらほらと。まさに言葉通り、『次世代』のSF作品となっているのです。
そういえば宇宙船のコアを3つバラバラに持ち去った、2010年の3人の子供たち。
画像左上の女の子は、悠真のお母さん。そして中央にいるのが恐らく悠真のお父さん。
仲良し3人のうち2人が結婚したのでしょう。そして画像右上の男の子が、メインの男の子3人に途中から合流する河合さんのお父さん。
宇宙船が起動された時点でコアは2つ元の場所にあり、河合パパのものだけが返されていない状態でした。ここからも、ちょっと切ないドラマを思わせます・・・。河合パパは宇宙船に近づくことを嫌がる→過去の思い出が辛い→・・・妄想なのでもうやめますが。単純にかえすのを忘れてただけなのかも?
まあそうして、「過ぎ去った夏休み」「戻れない日々」を感じて切なくなってしまうのでした。
しかし切なさと同時に胸をこみ上げてくる感動もあるんですよね。
2010年が2038年にほんのりつながった今、果たせなかったのであろう当時の子供たちの願いは、現代の子供たちに受け継がれた!・・・こっそりと、ですけど。今後大人たちも絡むのかな。
(今月のアフタヌーンを読むと、どういうスタンスで大人たちが登場するかはなんとなく分かりますが、まだまだこのまま落ち着くかどうか分かりません)



という感じで「ぼくらのよあけ」1巻の感想でした。
この作品の内容もそれっぽいんですけど、「小学校の夏休みにみたアニメ映画」のムードを漂わせてるんですよね。あの、頭で理解しきれないことだけど意味不明にワクワクしてる感じ。
身もだえしそうになります、こういう作品。言葉に出来ない興奮がある。浪漫ですよね!
全10話を最初から決まっているのも面白いですね。計算された展開が繰り広げられ、250ページ超えという結構厚めな単行本なのですが、まったくダラけた印象を抱かないまま読み終わりました。
話数的に次の第2巻で完結すると思われますが、今からどう終わるのかが楽しみです。
河合花香ちゃんを全力で応援しつつ、夏休みの雰囲気を味わいつつ、続く2巻の発売を待ちたいと思います。オートボットのナナちゃんもかわいいです!性的な目では見ない!見ない!
ちなみに現在発売中のアフタヌーン8月号で、単行本のすぐ続きが読めます。
夏らしいドキドキがきっと味わえる作品です。オススメ。

『ぼくらのよあけ』1巻 ・・・・・・・・・★★★★☆
全2巻になると思われる作品。ムードたっぷり。小学生ワールドは宇宙にまで拡大する!

[漫画]もっと言葉を、もっと意味を。 『プラトンのパルマケイアー』

普段あまりやらない更新が続いていまして、今回は同人誌。
5月に行ったコミティアで購入したのですが、すっかり記事を書くタイミングを見失ってしまってました・・・・・・内容は素晴らしいんですけども!そんなわけで6月も終わりそうなのに更新。

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サークル名『おくることば』(個別HPは無い・・・?)の「プラトンのパルマケイアー」という本です。
コミティアで購入したのですが、奥付などを見ると去年の冬コミで初頒布されたようです。
タイトルの「パルマケイアー」とかがなんとも小難しそうでちょっと身構えてしまいますが
本編を読み出すと表紙のかわいらしいイラストそのまま、ふんわりやさしくほのぼのとしたラブストーリーが展開
され、なあんだと安心すると思います。しかし、じきにそれが裏切られます。
2章構成となっており、間にTIPSを挟んでの全70ページの本です。

作者さんがまるごと読めるようにアップしてくれたので、未読の方はこれを↓



第1章「合理的な愚か者」は、とあるカップルの男性視点から描かれる物語。
いつも明るく元気な彼女とは、もう4年の付き合い。
もうすぐ彼女の誕生日なので、どんなプレゼントを贈ろうかと悩む主人公は、友人たちの知恵を借りながら、彼女との思い出の星空を再現するプラネタリウムをあげようと決めます。
サプライズとしてのプレゼント、さて彼女の反応は・・・?というお話。
ところどころにコメディチックなやりとりやかわいらしいデフォルメなど登場し
テンポよく楽しめる、王道ラブストーリーの一幕を思わせます。
彼女さんの無邪気な笑顔にほんわかほんわか・・・読後感も○。

続くTIPSは「パルマケイアー」と「散種」の2語が解説されています。
ここでにこやかに第1章を読んでた自分は「おや?」と違和感を覚えたわけですが
その違和感は次の第2章で見事花開くことになります。こう来たか!

第2章「意味という病」は、第1章の主人公の恋人の女の子視点。
ここで明かされる、彼女の本当のきもちは、作品の雰囲気のガラリを変えました。
『私は常に 最悪の読解をする』という冒頭のモノローグが示すとおり
第1章の彼氏サイドからも見ていた、ほのぼのと心休まるやりとりの中で、彼女がひっそり抱えていたどうしようもない不安が次々吐露されていきます。
あの屈託ない笑顔の奥に、こんな強烈な暗黒が広がっていたなんて。
第1章では知らなかった・聞けなかった彼女の乱暴な言葉遣いも衝撃的。
病的なほど強い不安から始まる疑心暗鬼は、一層彼女の心を蝕んでいくのです。
彼は本当に、自分のことを好きでいてくれているのかな。
暗澹とした、それでいて切実な想いにギュッと胸が切なくなってしまいます。



第1章ではプラネタリウムをプレゼントした後、主人公の過去回想に入って彼女さんの満面の笑顔で終わります。これは、プラネタリウムをもらった現在の彼女も、回想と同じようなリアクションをしてくれることを読者に予想してもらおうとする仕掛け。
すごく爽やかで、いい気分で迎えることのできる夢のエンディング。
けれどそんな想像を、気持ち良いくらいにバッサリ断ち切られてしまうんだからもう。
第2章を読むに、こんな真っ黒い不安を抱え続けられるほど、彼女の心は強いのだろうか。明らかに限界が近づいてきてると思う。プレゼントを受け取った瞬間には彼も、自分の心もだまして笑顔で「ありがとう」って言えるかも知れないけど、こんな内面を見せられたら・・・・・・。
せっかくのプラネタリウムのプレゼントも、彼女にしてみれば過去の自分との精神面の変わりようをイヤでも思い出させられる装置に過ぎず、絶望を深めることにしかならないと思う。
こうなってしまっては、彼氏さんの能天気ぷりにこそむしろ愕然としてしまうなぁ。
それだけ彼女が自分を隠しぬいているんだけど、1人幸福に浸ってるつもりでいるのか。
人付き合いって難しいなぁ。彼氏さんはこんなに安心しきってるのに。

この作品が大きく取り上げているのは「言葉」が宿らせる意味の解釈のズレ。
彼氏さんが何気なく発した言葉1つにさえ、彼女さんは頭をクラクラさせて嘆き悲しむ。
1つの「言葉」に宿る「意味」は、ある程度限定されてはいても、たくさんの解釈ができます。褒め言葉を好意的に受け取るこることも、相手の嫌味ととることもできたりするように。
その言葉にどんな意味が宿っていても、結局は受け手がどう受け取るかが問題。
そして本作ではその「言葉」が毒となり、彼女の心を苦しませます。
でもそれは彼氏さんの不注意とはどうも思えず、彼女の病んだ精神が引き起こした不幸、と片付けてしまうしかない。けど片付けていいものかな、この不快感・・・。
「言葉」とどう向き合えばいいんだろう?という疑問を、読者に運んでくる作品ですね。
もっと、もっと、安心な言葉を、強い意味を、確信できる愛を。
そう魂から叫んでる彼女には、どうにか幸せになってほしいんですが・・・。
いまさらなにをしても、彼女の不安を真を晴らすことは出来ない、のかも。

そういう感じのたまらない内容でした。こういうもやもやさせられるお話好きですねぇ。
漫画的なインパクトも十分。人間の裏表をくっきり見渡せる構成がとても面白いです。
モノローグの強烈さは、作品と内容とあわせて、言葉の重要性を意識させられます。
こんなお話をこんなに優しい絵で読ませる!千歳良太さん、いいなー!
というわけでそんな同人誌「プラトンとパルマケイアー」でした。
1章と2章で180度変わる作品のテンションにドキドキする、オススメの1冊。
通販などは行っていない・・・?ようなので、イベントで入手するしかないのかも。

[小説]恋と友情絡まる、成功と挫折の青春物語 『さくら荘のペットな彼女』

前回のゲーム更新に引き続き、普段あまりやらない更新を。今回は小説。

さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)
(2010/12/10)
鴨志田 一

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今一番熱中してるライトノベルはこの作品かも知れません。
1巻の感想をずいぶん前に書いたきり、このブログでは直接取り上げてきてはいませんでしたが・・・最近の、特に4巻と5巻が素晴らしすぎて震えまくり・・・!!
現在コミカライズも始まっており、アニメ化も視野に入ってるんじゃないかなーとぼんやり思っているわけですが、さてどうなるやら。まぁそれはともかく、感想というか紹介のようなことを。

この作品のメインヒロイン・椎名ましろちゃんはもはや言わずもがな。
彼女と主人公が織りなす初々しいラブコメ模様はなんとも微笑ましいものです。
・・・というのが3巻までのこの作品の感想の大部分を占めたもので、浅はかな自分はこの作品を単純なラブコメであるようにしか捉えられていなかったのです。
ところがこの4巻を読んでようやく思いました。違う違う、こんなのどこが『単純なラブコメ』だ。もちろんラブコメ的にも面白いですが、想像以上に濃密に苦味を含んだ青春であることに気づけました。遅い・・・遅すぎる・・・!

学園の問題児?ばかりが集められるというアパート「さくら荘」の住人たちを描くこの作品。そんな場所なので全員が規格外というか、いろんな意味で濃いキャラクターばかり。
舞台は水明芸術大学付属高校という、様々な分野において、才能ある生徒が集まる学校。
才能のある『天才』と、なにもない『凡人』。その要素は1巻からあったものです。
しかしこの要素が4巻から一気に強まってきたように感じ、そこが個人的にこの作品に引き込まれた原因なのかなと。学校がそういう場所だからこそ、登場キャラクターたちは才能の有無、そして目標との差について、深く悩まされることになります。そういうところは、芸術系の学校だからこそのシビアな感覚かも。
恋とか愛とか、ただそういう甘い気持ちだけで盛り上がれるわけではない。自分の好きなことで、認められたい。そうじゃないと自分が納得できない。そうしてさくら荘の面々が、それぞれ複雑な思いを抱きながら走り出したのが、この4巻なのかもしれません。



4巻も色々見所はありましたが、1番印象的だったのが、ましろと空太(主人公)の関係。
何もできない、やれない空太とは違い、ましろはさくら荘にやってくる前からその才能を開花させ、美術家として世界中から認められていた存在でした。
そしてその道を絶ってまで新たに始めたこと、それが漫画家。これも連載が始まれば人気も上々、大好評となります。ましろは明らかに天才であり、それが空太を悩ませることに。
ましろと並び立つには、自分も何かを成し遂げなければ。ましろからもらった熱を胸に、彼もまた夢を追う道へと進んできたのでした。
ところが自分の目標だったましろが、今度は「普通の女の子らしいこと」をしたがる。生まれたときから普通とは縁遠かった彼女は、さくら荘での生活の中で、明らかに変わったのでしょう。
空太のために・・・と、喜んでもらいたい一心で慣れない料理もやってみます。
そのいじらしさには思わず顔がニヤけてしまうわけですが、それがちょっと空太は納得できないというか、許せないというか。

彼は目標であるましろを、あまりに理想化してしまった。
わき目もふらず、ただただ高みを目指して欲しい。才能があるなら、それを全力で活かしきって欲しい。身勝手だけどそう願わざるを得ない。それは「自分がそうなりたい」姿だから。
もともとましろちゃんは、そういう「普通」のことに目を向けていない女の子だったので、女の子らしいことをしたがる今の彼女に違和感があるのはもちろんなのでしょうけど、どうにも、『才能』に翻弄されてもやもやしてしまってるんですねぇ。
空太も必死に夢のために行動を起こす。何度も何度もゲームのアイデアを考えて、メーカーに応募する。けどことごとく不合格。その苛立ちは、自分の理想像どおりになってくれないましろに向かう。
あーこの全然上手くいかない感じ!すっげぇ青春って感じがしてたまんないですね!!
そして積もったフラストレーションが爽快にふっ飛ばされる終盤も最高・・・!
もの凄くストレートに青春を描いてる作品だと思います。ちょっと捻ってあるように感じる部分は、あまり見たくない部分をも見せて来ているからで、結局それは真実だったり。
恋愛というには成熟しきれていない感情に、劣等感やら嫉妬やらが合わさって、めちゃくちゃになってしまってる感じ。素晴らしい。これぞ、これぞ。
確実にましろが恋する女の子になっていってるのに、プライドというにはあまりにも不恰好で曖昧な感情で彼女のかわいらしい変化を受け止めてあげることができない主人公!
この野郎!この野郎!そういうところが大好きだ!



さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)
(2011/05/10)
鴨志田 一

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そして5巻。今のところの最新刊ですが、これもまた青春らしさがハンパない。
妹の優子ちゃんかわいいなぁとか、優子ちゃんメインキャラ化まだかなとか、色々見所はあるわけですが、5巻もやっぱり甘酸っぱいような、でもだいぶ苦いような仕上がり。
今回なんか特に、「バレンタイン」なんてラブコメにか欠かせないような甘いイベントに、とあるヘビーなイベントを被らせてます。本当に忙しく生きてるなぁ、その雰囲気も好き。

4巻はましろと空太のこじれについて書きましたが、同時に3年生の美咲と仁もこじれており、5巻では3年ペアのことが大きく取り上げられていました。
空太とましろと同じように、彼らもまた『才能』にかなり翻弄されてしまったいました。
しかし1巻ころから微妙な空気を引きずっていた彼らも、ここで収束です。

美咲も、ましろとおなじく既に圧倒的才能を発揮していて、世間から認められた存在。
仁は彼女の作品の脚本を担当しているイケメン。外泊ばかりしてます。
けれど幼馴染の美咲には特別な感情を抱いていて、何人も彼女を作ってうはうはやってるのに、美咲にだけは上手く真正面から向き合うことができない。
美咲は仁に大して丸分かりな愛情表現をしてるのですが、一切応じません。
それは彼が美咲に対して、本当に特別な感情を抱いているからこそなのですが、美咲はそれが上手くわからない。でも仁としても、今応えるわけにはいかないのです。
美咲を心底好きだからこそ、彼女と一緒にいるためには、今の自分では足りない。
「美咲と付き合える自分」は、仁にとっての目標なのだから。その資格がない今、美咲と付き合うわけにはいかないのですね。例え美咲を悲しませることになっても、自分の問題だ。

ある意味自分勝手なんですけど、これは分かるんですよ、分かりたくないんですけど絶対これはグッときてしまう。この場合の恋の資格なんて、人の感覚の中にしかない。けれどそれを律儀に守りぬかなきゃ、本当に心から満足することはできない。「妥協した」なんて意識を抱えて、好きな人と付き合うことなんてできるわけがない。自分の中の何かが、それを絶対に許さない。それはきっとズルだから。

1巻のころとかあの余裕たっぷりな様子がちょっとイヤなキャラクターだったんですけど
もう5巻での仁さんがステキすぎてヤバい。無茶苦茶カッコいい。こじらせてるなぁ。
そして空太は、境遇が似た仁さんに自己投影していたり。
空太と仁上の先輩・後輩の関係、この作品においてもとてもいいものだなと思います。

5巻は七海ちゃんをめぐるやりとりも強く印象に残っています。
彼女を友人と迎えに行くシーンは、男同士のムサい青春くささがあってお気に入り。
あー、ましろと空太のやりとりは5巻もニヤニヤさせていただきました。
ましろちゃんが空太にチョコ渡すシーンのかわいさはなんぞこれと!
初期を思うと、本当に彼女の変わりぶりには感動すら・・・・・・。
5巻はこの作品がこれまで描いてきたものを総括する内容でもあったように思います。
もちろんまだ決着の付かないものもたくさん、たくさんあるのですが・・・。
過去1番の大きな盛り上がりを見せたような気もしますね。



長い。なんでこう長くなるのか。まぁいいや。
さくら荘住人たちは、ただ一緒にバカさわぎをしてるだけじゃないです。
それぞれがそれぞれにちょっと歪なような、特別なような、言葉にしづらい感情を抱いては、互いに応援しあっているような、上へ上へといこうとしているというか、でも素直にそうすることもできないもやもやもあったりで、アパートまるごとで青春してるんですね。
キャラクター相関図のように、どのキャラがどのキャラにどんなことを思っているのか、考えてみると凄く面白い作品だとも思います。
天才、凡人。成功、挫折。男の子、女の子。
それぞれが面倒くさく絡み合ってて、それが最高に面白くもあるのです。

次はいよいよ卒業式・・・というところで、一旦短編集的なものをはさむようですが
5巻のヒキとか、続きが気になってしょうがないんですが!どうなってしまうんでしょうか。
これは引き続き買わなければ。本当にハマってしまっています。
結構な有名タイトルに成長してきたと思うので、自分が言うのもいまさらなのですが
かなり面白い作品だと思いますよ。オススメしたいです。青春サイコー!

[ゲーム]『魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~』コンプしたので感想。

久しぶりにゲームの更新でもと。
最近はこのゲームをやってました。先週フルコンプ。

魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~
(2011/06/03)
Windows

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Vanadisのゲームは今回で初挑戦だったのですが、ここはいわゆるモンスターっ娘をほとんど専門的に取り扱ってる、わりとおかしいメーカーさんなのですね。ロックだ。(違う)
今回はハーフプライスで、メインヒロイン3人を据えたものとなっています。
ジャンルとしては蜘蛛/鳥/一つ目。それぞれに1ルート、アフターでハーレムED。
ヒロイン別にさらーっと感想でもー。攻略した順番で!
公式サイトのキャラクター紹介のところを見ながらどうぞ。→リンク(18禁)

・ルピュア

おっぱいに一本釣りされました。
気を使いすぎていつも損を見る鳥ヒロイン。性格の一致から主人公と仲良くなります。
お姉さんっぽいというか、魔物3人娘の中ではお母さん的ポジション。
声優(榛名れんさん)の演技がキャラに合ってて、かなりのお気に入りです。

シナリオはきちんとまとまりがあり、平均的ではありましたが問題ありません。
死を願えば叶う黒い翼。生を願えば叶う白い翼。
実は呪いをせおっていたことルピュアさんですが、それを上手く利用して終盤の盛り上がりが作られていたと思います。エピローグも良し。
プレイとしてはわりとノーマルなものが多かったかなと思いますが、産卵プレイは少々ギョッとさせられた分、かなりのインパクトがありました。なかなかに良かった!
個人的には鳥人間ヒロインなのだから、空飛びながらのプレイとかも期待してたんですが、それはなかったです。
「もっと気合入れて飛ばないと落ちちゃうよ?」「だめぇ・・・力が入らない」ってうん、阿呆。

・アラーニェ

蜘蛛っ娘アラーニェさん。自由気ままでわがままなお嬢様系?
序盤のまさに「お姫様!」というような高飛車な態度から、告白から恋結ばれてからのデレッデレぷりには思わず表情が緩んでしまいます。変わるもんだなぁww
恋人になってからあえて気を使われて壁を感じてしまうことに、不安になったり激怒したり・・・種族を超えた恋愛の中に、なんだか異様にリアリティのあるエピソードが盛り込まれているなど、恋愛描写がなかなか本格的だったのではないでしょうか。
個人的にはちょっとメソメソしてるときの彼女がかわいかったかな。

彼女とのプレイは蜘蛛っぽいことたくさんしてくれたので、怪物成分的にはかなり満足。
あとフェ○顔が一番素晴らしかったのは彼女かも。このゲーム基本フェ○が凄いんですけどね!彼女のそのときの表情はまた格別だったのですよ。
あいや、アフターの時のルピュアさんのも最高でしたね! ・・ちょっと落ち着きます。

・スィーク

ロリロリしい食いしん坊な女の子。でももう150歳くらい。
いつだってパクパクご飯食べてるのも、主人公の膝元に座ってくるのにも、序盤からニヨニヨしてしまいました。でも時には1番の年長者として意見をすることも。そのギャップもまた!

スィークのルートではアラーニェ様の無様っぷりがステキ。
スィークちゃんのかわいさも申し分なく、見た目以上に年は重ねているけどやっぱり外見的な彼女は、子ども扱いされることが苦手。でも主人公に子ども扱いされるのは、甘えられることができていいかも、なんて考えてるようです。人懐っこいんですね。
他のルートと比べるとあっさりと恋人関係になり、嫉妬深さを覗かせるシーンもはニッコニコ。
外見のこともあるし、妖怪であることも気にしてます。かなりコンプレックスはある感じ。
そんなところもかわいいんですよねぇ。コンプレックス萌え。

そしてラスト近辺での盛り上がりは、一番短いルートなのに一番だったかも知れない・・・?
(ルピュア・アラーニェのほうがCG数も上ですので、メインはあの2人?)
「食」への欲求のこともあるのですが、なにより、一緒に生きていても、いずれ必ずスレが来てしまうことが分かりきっていることがスィークを悩ませます。自分は絶対に、愛する人が死を看取らなければならない。ならばいっそ、人間と一緒になるなんてしないほうがいいのでは・・・と。
そこからの盛り上がりが実に爽快!
あなたを誰にも渡したくない、というところで「(主人公のことを)死にすら渡したくない」というスィークちゃんのセリフには思わず震えてしまいました。凄い名言が来てしまった・・・!

初期から爆食キャラだったのは、食人衝動を抑えるため常に満足してる必要があったから・・・・・・というわけではなさそうですが(主人公が来る前から食べまくりだったようですし)、主人公との未来に悩み、上手く食事を取ることができなくなったことで食人衝動を喚起させてしまったのか。
と色々考えてはみますが、まぁいいや。エピローグには泣いてしまいました。ちゃんとぼかさずに描いてくれたんだってことで、とても満足することができました。
キャラクターの魅力、シナリオの完成度、合わせて本作では1番好きなルート!
1つ目キャラということですが、気づいたら全然違和感なくなってました。慣れって怖い。



あとはシナリオ以外の部分とか。
例えば「ルール」とか基本的な言葉でも外来語なら理解できていなかったり、細かなことではありますが閉ざされた純日本風の別世界という設定が守られていましたのは良かったですね。
BGMも雰囲気に合っていたのでは。和風で統一された世界観。
ですがやっぱり、全体的にもっとボリュームが欲しかったのは正直なところ!
まあゲーム進行が遅い俺でもサクッと出来たのはありがたいと言えばありがたい・・・。
ルートはやや短いですが、質は悪くないと思います。特にスィークルートなんかは。
単なる抜きゲーではなく、ちゃんと「種族を超えた恋愛」に視線を向けた作品に仕上がっていたのが好印象。そういうのを求めて買ったわけで、間違いなく満足はしています。
あとはエロ方面で、その魔物ならではの!という色を強めてくれれば。
フェ○シーンが一番エロいということはちょっと上には書いたことですね!!(鼻息荒く
決して悪いゲームではないと思います。このメーカーの過去作やりたくなりました。



で、これからはじめるのがコレ。
Rewrite 初回限定版Rewrite 初回限定版
(2011/06/24)
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Key最新作の「Rewrite」。待ってましたよ待ってましたよ!
もうインストールは完了してるので、これ書き終えたら始めようと思ってます。

20110625001210.jpg

初回版ということでいろいろわちゃわちゃ入ってました。CDもいずれ聞こう。
もうすぐ試験期間なので・・・まぁほどほどに。じっくり進めていこうと思います。

[漫画]初恋の女の子は、女の子が好き。『9速眼球アクティヴスリープ』

9速眼球アクティヴスリープ―中山敦支短編集 (ヤングジャンプコミックス)9速眼球アクティヴスリープ―中山敦支短編集 (ヤングジャンプコミックス)
(2011/06/17)
中山 敦支

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   あたしなんで女の子に生まれたの?

「ねじまきカギュー」1巻と同時に発売されました、中山敦支先生の短編集。
タイトルの「9速眼球アクティヴスリープ」は中山先生のHPの名前そのままだったり。
このタイトルを意味するところは、中山先生があとがきに触れています。お気に入りのタイトルなんでしょうか。確かに引っかかりを覚える独特の語感ですね。
表紙デザインもカッコいい。大きく掲げられた作品名。佇む少女、忍ばすナイフ。
内容は3つの作品(1作は2話構成ですが)を収録した短編集となっています。
では個別にさらりと感想でも。



・ミュータントキングダム

「トラウマイスタ」連載開始前に少年サンデーに掲載された読み切り作品。
連載作と見比べると、スターシステム的にまったく同じキャラクターがいたり(名前はちがう)、ここからあの作品が生まれたんだなと感じさせられる部分はちょこちょこ見受けられます。
動物専門高校を舞台に、エリートで完璧な将来目指す主人公が
いわゆる「突然変異種」を専門とする人々に出会い、自分の価値観を変えていくお話。
「普通」ではないだけで迫害を受けている罪なき動物たち・・・その姿を見て、彼はどうするのか。
少年漫画らしい、冒険心をくすぐられる内容でしたね。
絵柄が現在とは違い、月刊ジャンプ時代のものと近いように感じます。ポップかつ凛々しい、少年漫画らしいタッチ。この単行本に収められた作品の中では、もっとも読みやすいような気が。
物語のしっかりとした盛り上がり、メッセージ性。手堅いながら熱い作品です。
作者のあとがきを読むと、さらにグッと来る仕掛けにもなっていたり?

・恋のスーサイド

サンデー超に掲載された短編。カバーの女の子はこの作品のヒロイン(?)。
一応少年漫画なはずなのに、ずいぶん酷いオチをつけてしまったものだなと・・・!
バイト先のマドンナ的女の子に恋をした主人公。ですがそこの店長はなんだか得体のしれない感じの怖い人。ある日刃物をつきつけられ「これ以上彼女に近づくな」と脅され、あげく「俺の恋に協力してもらう」とも言われてしまいます。どうやら店長もマドンナさんがお好き。
しぶしぶ店長のために行動を起こしだす主人公ですが・・・・・・店長の命令からのスキンシップだったのに、なぜか自分がマドンナさんから好意を寄せられ始めてしまうのでした。自分の命のために自分の想いもマドンナさんの想いも断ち切り、店長とマドンナさんをくっつけようと奔走するのですが・・・。
そんな嬉しいような恐ろしいような・・・?ラブコメディーに仕上がっています。

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殺伐としてるというか、状況を見るとすごくスリリングですが、それもまた面白い!
ラブコメのようでいて明らかに修羅場ムードが漂っているのも好き。
そしてステキだったのが物語の終盤・・・、まさか告白と同じコマの中で即効フラれるとは・・・読んでてやたらテンポいい上に強烈なインパクトを残してくれました。
けれどそれだけで終わらないの「恋のスーサイド」。絡めとられたら抜け出せない。
作者のシンプルなあとがきにも仰天されられる、楽しい一作!(あれマジなのかな)

・禁断ワンダーラバー

ミラクルジャンプにて掲載された、二話構成のボリュームのある作品。
完璧・天才・万能・・・ゆえに、つねに周囲から注目を集めてきた主人公。
けれどクラスに1人、自分のことをまったく気にしていないような女の子がいる・・・。「なぜ自分に注目しないんだ?」と疑問を持った彼は、彼女のことばかり考えるようになってしまいます。
傷ついたプライドは疑問と好奇心へ、そしていつしか恋へと・・・?

20110623223238.jpg (クリック拡大)

予期せずその女の子に甘い言葉をもらいまくって慌てる主人公!・・・しかしもちろんそうそう上手くいくものではなく、彼女は別の人物の胸に飛び込んだのでした。女の子の。
主人公の恋したのは、女の子が好きな女の子だったのでした。

主人公のキャラクターが特徴的で、勉強できるけどそれゆえに価値観がこり固まってるカタブツ少年として描かれています。
特に後半となる第2話では、彼はこれまでの価値観では理解しきれない、新しい世界を垣間見ることになります。つまりは同姓愛。それに対し「そんなものは認めない」「そんなのは間違っている」と主人公。これではダダをこねる子供そのもの。
相手を傷つけて見ないふり。かってに被害者ヅラして、でも諦める度胸もない。
注目を浴びてないと気がすまない主人公は、いつしか外部から自分に価値を与えてもらわないと(そう感じられていないと)不安で仕方のない人間になってしまったんですね。
彼自身はまるでからっぽの入れ物。恋愛をファッション感覚でステータスと考えているのは、周囲の目を気にするがあまり主体性を失ってしまった彼だからこそ、と思えば納得もできる。
とは言え、やっぱりムカつくことはムカつくんですよねコイツ!!

20110623223209.jpg

ヒロインが主人公に、かなり辛らつな言葉をいくつも投げかけますがどれもが同意。特に彼女の手帳の、涙で滲んだ言葉を見た後では、より主人公のクズっぷりがステキ☆
体裁とか地位とか、ほんとに大切なのは、そんなことじゃないだろ。
というところで主人公が生まれ変わる瞬間には思わず満面の笑顔になってしまったり!
後半の盛り上がりには震えましたねぇ。かなり面白かったです。ヒロインかわいいし。
この短編集で1番好きな作品をあえて挙げるなら、この作品になるかも。
メッセージの力強さと、見せかたのインパクト、テンションの高さ。どれもこれも中山敦支先生ならではだなぁという感じ!カテゴリとしては百合漫画に入りますが、別ベクトルの面白さも存分に味わえる内容となっているのではないでしょうか。



以上、個別感想でした。
そういえば、「ミュータントキングダム」を読んでなんとなく思ったことなのですが
月ジャン時代の「アストラルエンジン」「こまみたま」のやりすぎなくらいのグネった構図がこの作品あたりで一旦、だいぶマイルドになったんだなーと感じました。
あのころの絵柄もたまらなく好きなのですが、とは言え現在の作風を見るに、またちょっと違う方向に進化をしたんだなともwしかも結構アクの強い感じに・・・。
そうやって絵の変化を楽しめるの、短編集ならではの楽しみかも・・・?
収録作品は、どれもかわいらしく、ちょっと怖く、そしてあたたか(?)。
歪んでるように見えて、ちゃんとまっすぐ何かを見てくれる、もしくは見つけてくれるキャラクターたちがなんとも愛らしいです。「禁断ワンダーラバー」は特に好き。
とは言ってもやっぱり「恋のスーサイド」はちょっと異色ですね・・・好きですが!
なお「ねじまきカギュー」1巻と連動し、サイン色紙が当たるキャンペーンも開催中。
というわけで「9速眼球アクティヴスリープ」感想でした。
しみじみ、この表紙好きだ。ナイフを持つその本当の意味は。

『9速眼球アクティヴスリープ 中山敦支短編集』 ・・・・・・・・・★★★☆
中山敦支先生の初短編集。サンデー時代のもばっちり収録。濃い漫画がドドンと。

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