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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[ゲーム]この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。『虚ノ少女』

虚ノ少女 初回限定版虚ノ少女 初回限定版
(2013/02/08)
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面白かったあああああけどウワアアアアアア

2月8に発売されたInnocentGrey新作ソフト「虚ノ少女」です。
なんとか全ED全CGを見終えました。なので感想でも書こうかなと。

メーカー処女作「カルタグラ」の世界観を引き継いだ代表作「殻ノ少女」。そのまた続編が今回の「虚ノ少女」です。読み方は前作と同じ「カラノショウジョ」。
そしてこの「殻ノ少女」シリーズは、全三部作になることも発表されています。
ということは今回の「虚ノ少女」の次に、完結編も出るということです。
想像していたより大長編になってきましたね、このシリーズ。
しかも今回の虚のテキスト量は結構すごいことになっていて、たぶん「殻ノ少女」の2~2,5倍はあるんじゃないかなと。プレイ時間は25時間~30時間くらいかな。

さて書きたいことは結構あるので、項目ごとにまとめていこうかなと思います。
ネタバレになるところは白字にしています。



●イラスト
イノグレの特徴といえば杉菜水姫さんによる美麗CGでしょう。
ほかにも好きな要素はありますが、やはりエロゲーなんですから、このイラストの魅力と言うのはとても大切。
前作「クロウカシス」から3年ほどが経ちましたが、素晴らしく上手くなっています。もともと上手かったんですけどね。確実な進化を遂げていました。
雰囲気は全く変わらず、繊細でどこか儚げで、冷たい空気をまとったようなクールなCGたちには魅了されっぱなしでしたね。
テキストや世界観の雰囲気と完璧にマッチした作風、かつこのクオリティ!
イノグレファンとしては今回も大満足の出来栄えでしたし、また次の作品でどれだけの進化を見せてくれるのか今から楽しみになってくるほど。
「クロウカシス」でも出たことだし、ビジュアルファンブック出して欲しいなぁ。ぜったい買いますわこれは・・・。杉菜氏の画集「濡烏」も大好きでよく見返します。

濡烏濡烏
(2010/03/31)
杉菜水姫

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エロCGの満足度も高い。エロゲーとしては少ない部類に入るであろうエロシーン数ですが、それでもイラストの満足度が高いおかげでとくに不満に感じませんでした。
素肌の感触が見て取れるかのような肉体描写はお見事としか・・・。
しなる女体のエロさ。そして美しい乳首。いやほんとに乳首がめちゃくちゃいいんですよこのゲーム。乳首に見惚れる。
好きなCGは砂月関連全部と、歩のエロシーンと、エンディングCG各種。
砂月の美しい和服はずっと頭の中に残っていました。H後のリラックスした表情もすごくお気に入り。
歩は発情した表情が普段とのギャップというか、前作ではエロなかったキャラなのでそういう意味でもアツかった。
エンディングCGはどれも気合入ってましたね。特に「うわあああああ」ってなったのは冬子のウェディングドレスですが・・・まぁ、これはね・・・。あとでシナリオについて書くときに触れます。




●キャラクター
主人公は殻から引き続き、ワカメこと時坂探偵。
今作はさらにダブル主人公ということで、真崎智之という男も加わります。
ストーリーに登場する人物は過去最高。イノグレおなじみの生死予想LOTでは、なんと44人の生死を予想しました。正答確率ぜったい低いわw

そんな大人数で紡がれていくストーリー。
でも意外と混乱しませんでしたね。殻と同じく「この人とこの人は意外な繋がりが!」とか「この人は実はこの人の血縁!」とか多かったですけれど、殻よりスッキリ理解できた気がする。
シナリオの尺が伸びて、きちんと設定をストーリーの中で消化させられていたように思います。
殻はストーリーが急ぎ足になってしまって、混乱してしまったような記憶がある。

主人公の時坂は今回からフルボイス。ドラマCDでも担当した「高橋がならない」という声優さんです。なんとなくの印象ですが、中学生ながら毎年すごい数のバレンタインチョコを受け取り、しかも本人もバレンタインソングをカバーしてしまいそうな声をしています。
これがまた渋くてキザでエロカッコいいボイス!時坂さんのキャラを完璧に再現した素晴らしい仕事をしてくれています。
シナリオ的にも時坂さんは頼りがいありますねえ、今回も。伊豆に引っ越して子育てにいそんでいるどっかの探偵とは大違いだぜ!

このシリーズはメインキャラの男性陣もそれぞれ魅力的で、主人公の時坂も当然ですが、カルタグラから登場している八木沼さんもいいキャラをしている。
カルタから殻まで、すごい勢いで憎まれキャラの悪運で生き抜くキャラで、「いけすかねえなコイツ」という視点でおもしろい男だったんですが
「虚ノ少女」では完全にツンデレとなり、随分と丸くなっていたという印象
時坂とのやりとりはニヤニヤできる可愛らしいものでしたね!
いったいどうしてしまったんだ八木沼さん・・・彼らしい一面は残しつつ、マイルドなキャラクターに変貌しており、彼の性格にストレスを感じることはありませんでした。
あと今作は魚住さんが登場しなかったのが残念。担当していた声優さんが引退したとか、そういう噂を聞きますが、好きなキャラだったので、なんとかなってくれぇ・・・。

好きな女性キャラキャラは断然、未散ちゃんです。めちゃくちゃ可愛かった。
ルートとか用意されていないサブキャラですけど、彼女の正体がわかれば納得せざるを得なかったw
あと理子ですね。とくに冬見さんになったことに気づいてから、一気にお気に入りになりました。真崎との関係も良かったなぁ。
かつて恋しあった2人の再開というシチュエーションはニヤニヤしっぱなしでした。ニヤニヤしている場合でもなかったですけども!エンディングのこの2人の関係、けっこう含みを持たせてありますよね。新たな人生を歩みだした2人にとって、あの恋は過去のものという感覚は共有されている。これからの未来で、どんな人生を歩んでいくかは今の2人次第なのだ。
ちょっと寂しいけれど、こういうドラマを描いてくれるのがイノセントグレイの好きなところ。ただ好き合って付き合ってだけじゃない男女の想いが織り込まれている。そしてこの2人は、それがネガティブなところで完結しなかった。素晴らしかったです!

そして由果ちゃんですよ・・・!許されない。なんで死んだんや・・・!
エロ川未央ボイスでエロが無いなんてウソだろと思いましたよ・・・。
ぐり子もめちゃくちゃ可愛かったのに・・・死んだあと回想シーンやるのは反則。

菜々子さんはナチュラルにエロかったですね。熟女ですけど、それがまた。



●BGM
イノセントグレイといえば美麗なイラストとオサレなBGM!
サントラ収録曲数は60曲近くであり、事実過去最高のボリューム。
「月の虚」はすでに聴きまくっていた曲なので新鮮味はありませんでしたが、やはりムービーと合わせると雰囲気たっぷり。



そして意表をつく「翡翠の美羽」!この曲の使われ方面白かったですね。いちど何かEDを見て、さーてまたやり直すかと最初からプレイすると、1週目と冒頭モノローグが違うぞと思ったらこの2ndOPがなだれ込んでくる演出。テンション上がりました。お見事。
ボーカル曲3つめの「ソノレイド」は真EDの際に流れるグランドエンディング曲。しかしこのエンディングが・・・アレなので、とんでもない切なさ・やるせなさを伴った曲になっています。
イノグレ×しもつきんの黄金タッグにおける新たな名曲であると同時に、ゲームのシナリオと合わせて凄まじいインパクトを与えてくれるものになっています。
バンドサウンドと美しいコーラスワーク、揺れるピアノの旋律が耳に残る一曲。

BGMだと「刺」「Petite plume」「for you…」あたり気に入ってますね。サンドトラックを買ってじっくり聞き込みたいです。なんせすごい曲数ありますし。



●シナリオ
面白かった!膨大な登場キャラをうまく整理しています。予想外の相関関係がどんどん出てきますが、しっかり説明が加わるし相関図が手帳(システムの)にあるので混乱はしませんでした。
「ヒンナサマの祟り」と呼ばれる形で、つぎつぎ女性が殺されていくサスペンス。その謎を解くカギは、とある因習にしばられた村と、ひとりの男が大きく関係していました。
そんな連続殺人事件とともに、時坂が追う冬子拉致事件にも進展アリ。

物語がはじまってすぐに、その段階では現代編に関与してこないキャラクターらによる過去編がスタート。これがまた長くて、プレイ時間にしておそらく3,4時間ほど。なので正直最初のうちはあんまりテンションが上がらなかった。
舞台が現代にもどり、過去編のキャラクターたちが大人になって登場、ストーリーに大きく関係しだしたあたりから、「虚ノ少女」本番ってところでしょうか。
読むのがダルいかもしれない過去編ですが、ここをしっかり見ておくとこの作品の面白さが跳ね上がります。かなり綿密に伏線が仕込まれており、過去と現在がつながり真実が暴かれていく過程は、ミステリーらしい爽快感がありましたね。

以下ネタバレを込みます。
近親婚をメインとしたミステリーは、さすがこのメーカーがやると禁忌的な雰囲気がぴったり合うなと改めて思いました。戦後の田舎の農村の因習、という実に「らしい」設定もバッチリハマっています。
単純にシナリオの出来は良かったと思いますし、美しいドラマをたくさん見せてくれた見応え充分のシナリオだったと思います。長いだけあって、エンディングの達成感もひときわ。
各エンディングについての感想は別項にて。というか語りたいエンディングは例の2つですよ。

そしてこの作品は神演出ゲーである、ということを声を大にして言いたい。



●推理
攻略難易度はこれまでの「殻ノ少女」「クロウカシス」といったタイトルと比べると、格段に落ちました。だいぶ攻略がしやすくなっています。単純に容疑者が絞られていくスタイルで、裏をかかれるかなと思ったらそんなことはなく。ストレートな印象です。
とくに捜査パートは親切設計になりましたね。あれで証拠品を見つけないと先に進めないって状況に、何度「殻」時代に苦しめられたことか・・・!
のぼせた憂の捜査パートは思わず笑いました。こういうジョークも入れてくるというのは、やはり作品のボリュームが増えたからかな。

ミステリーゲームなのだから、やはり謎解きの部分で満足度が高くないとやっぱりがっかりしちゃうじゃないですか。でも虚の難易度は、難しすぎず、けれど自力でもちゃんと読み込んでいけば真相にたどり着ける、ほどほどのレベル。プレイヤーが自分で謎をとき、真実を暴きだしていく。このゲームの醍醐味です。ここはシンプルながらしっかりとしたゲームバランスを保ってくれていました。



●エンディング
ええ、エンディングで語りたいのはあの2つですよ。完全にネタバレになるので白字。

パラノイアENDとトゥルーEND。
こいつぁすごいですね。ここまでやるかと。徹底してプレイヤーと時坂の心を叩き潰すラスト。
トゥルーの最後の時坂の絶叫で、まさしく俺も心が折れてしまいそうになった・・・。おかしくないですか・・・これトゥルーですか・・・。

まぁどう考えても冬子の生存は難しかったワケですが、それでも夢を見たかったんですよね。
もしかしたらっていう都合のいい妄想を引きずって、ずっと追いかけていたかった。
もしかしたら俺も、冬子のハッピーエンドを求めるパラノイアを抱えた、事件の被害者の一人だったのかもしれないね。んなわけあるか!
クリックする指が震えてくるほどの衝撃。頭にガツーンと重い一撃をくらったような感覚で、俺は「ソノレイド」を聞きました。やんなっちゃうわ・・・(ガチヘコみ)
ソノレイドが流れ終わったあとの「Fin」画面、そして再度かわるオープニング画面で完全にやられた。すごい凝った演出を仕掛けてきますわ。それも心痛めつけてくるためのナイフがむき出し。体がバラバラになった冬子のイラスト、まさかこう使ってくるとは・・・。

血も涙もない冷徹さをみせるトゥルーエンド。しかしそれに対応する、幸福すぎるエンディングがあります。それがパラノイアエンド。趣味わるすぎですよイノセントグレイさん。冬子とのエロシーン、冬子との結婚式。甘い甘い、幸せな夢。パラノイア。
この破壊力は実際にプレイした人なら分かるでしょう・・・2つのエンディングのインパクトは強烈。

冬子の声が殻のときと結構変わっていたのが結構印象的。まぁあれから結構年数経ったし、あじ秋刀魚さんも仕方ないかもな。ちょっと甘く少女チックな音色になりすぎて、あのいたずらな少年のような響きも混ぜた、不思議な冬子の声がちょっと遠ざかったかもしれない。しかし別にがっかりするほどのものでもないかな。気になっただけ。

しかし時坂さんの子どもを冬子が産んだというのが驚き。孕んでたんかい。ろくでもねえ先生だなワカメ。
しかしこの時坂と冬子の子が、殻シリーズ最終章の次回作のキーとなることはもはや確定的。はたしてどんなストーリーになるのか、今から楽しみだわなぁ・・・!
あとシンちゃんあっさり死にすぎて拍子抜けした。これで本当におしまいか?裏あるんじゃないかなぁ。そして尚織は黒幕か。六識とどっちが最強黒幕になるかな!


ともかくこのエンディングと、砂月と里人の物語だけでも、脳も心もしびれまくる。いいストーリーでしたわ。

ああ、砂月と里人のストーリーについて、先のキャラクターの項目でも書いたけれど付け加えよう。個人的には冬見さんが逮捕されて、面会したときに「今日も雪が降っているね」「でも空は晴れている」とやり取りをしたエンディングが、彼らの迎えたエンディングとしては一番好みだったかもしれない。
というのもやはり時効だ圧力だと罰から逃れてしまった彼らは、なんだかんだでちょっと納得できていないのだ。プレイヤーである自分も、キャラクターたちもきっと。だから、新たな罪を重ねても、罪を償うエンディングを見せて良かったと思う。
これが最善ではなくても、当然あって嬉しいシーンだった。



●システム
絵よし!キャラよし!曲よし!シナリオよし!システムー・・・・・・・・・。
はい、結構つらいです、このゲームのシステム。いやむしろ、「スキップ速度が遅い」というただその一点においてのみ、このガッカリ感はある。
今後修正パッチなどでスキップ速度がアップすれば、もう何も言いません。

シナリオめちゃくちゃ長いんですよ。周回プレイ前提の作りのゲームですよ。
でもスキップが遅い。キツいです。いくらおもしろいゲームでも、読み飛ばしたいと思った箇所をささっと読み飛ばせないと、やはりイライラしてしまいます。
ゲーム攻略終盤はひたすらセーブロードセーブロードでしたが、いちいちスキップがスムーズにいかないもんだからこれでストレスがたまる。漫画読んでました。

その他のシステムは及第点。とくに「手帳」のシステムはさらに見やすく充実しており、プレイが快適になりました。
これまで書いてきたように、ほかの要素はハイレベルで楽しめるゲームです。だからこそこのシステムにだけ、いっこ書いておきたかった。ただただ、もったいないです。

<2/20追記>
修正パッチが公開されて、スキップ速度向上。随分とマシになりました。
http://www.gungnir.co.jp/innocentgrey/support_karanoshojo2.html
最初からこの速度だったらよかったのにと思わざるを得ませんが、対応ありがたいですね。



●まとめ。
自分が思う「イノセントグレイらしさ」をめいっぱいに詰め込んでハイレベルに楽しませてくれた作品。まぁシリーズの2作目ということで、「殻」をプレイして気に入った人がプレイするソフトのはず。だからファンなら楽しめるはずです。
このメーカーのファンなら概ね満足できる内容だと思います。すごいラストにさえ、気をつければ。ファンとは言えここまでやったら評価は分かれるでしょう。その上で紡がれるシリーズ最終章はどんなものになるのか。今からワクワクですわ・・・!・・・5年以内には出してください!なんか百合ゲー作りたいらしいですけども!

先にも述べましたがミステリゲームとしてはだいぶ親切になり、推理の醍醐味を損なうことなく易しくなっています。ここは有難い。
テキストのボリュームも気合十分でした。さすが、大作というだけのことはあります。満足度高し。無意味に長いだけでなく、物語に説得力と理解容易さがあり、話を読み解いていくカタルシスを与えてくれています。
そのほか、自分がイノセントグレイに求める要素を高い水準で叶えてくれたゲームでした(CGの美麗さ、BGMのクオリティなど)。

シナリオもかなり気に入っています。
罪とともに生きる人間の姿。綺麗なままでは生きていられないという切実なそれが胸を打つ。
純白は殺意で赤く。夢見た純白も消えてゆく。
また殻みたいにドラマCDをリリースしてほしいな。殻のドラマCDとかなぜかすごいプレミア価格(特に2巻)になっているので、再販とかもしてくれればいいのに。もっといえば俺も買いそびれた「ルリノユメ」の再販を頼む・・・。

あ、「虚ノ少女」のパッケージに同梱されている冊子も素晴らしいです。
版権イラストや、描き下ろし小説を収録しています。
冬子目線で殻から虚への物語や、葛城シンによる新作小説「プルガトリオの羊」もあります。面白かった。プルガトリオなんかはまさに幻想小説ですね。
ちなみに「プルガトリオ」ってどんな意味か作中で触れられていませんでしたが、どうも「煉獄」という意味らしいです。ホントにこのメーカーは「煉獄」とか「パラノイア」とか好きですよね!!

なんだかんだで面白さは「殻ノ少女」と同じくらいかな。
それってつまりとても楽しめたということです。イノグレのゲームは買い続けられる。
ほかのエロゲーじゃなかなか味わえない感覚が詰まってますよね。

この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。
作品のモチーフとなっている、ダンテの『神曲』の『地獄の門』の銘文。
まさしくこの言葉通りの作品であったとして、長ったらしくなった感想を締めます。



虚ノ少女パケ

5周年BOX「PARANOIA」と一緒にパシャリ。
似たようなパッケージデザインとなっているので、今から「虚ノ少女」の前作「殻ノ少女」、またはルーツとなる「カルタグラ」もプレイするなら、このBOXがいいですね。

Innocent Grey premium box 「PARANOIA(パラノイア)」Innocent Grey premium box 「PARANOIA(パラノイア)」
(2010/12/03)
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Innocent Grey Haruka Shimotsuki Collection「トロイメライ(Traumerei)」 / 霜月はるか 通常版Innocent Grey Haruka Shimotsuki Collection「トロイメライ(Traumerei)」 / 霜月はるか 通常版
(2011/07/08)
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でももう販売終了しているという…!
せめてDL版とか出してくれないと、もったいないと思うけどなぁ…!惜しい!

[CD]冬馬親子の絆 - WHITE ALBUM2 ドラマCD「一泊二日の凱旋」感想。

ICが終わったっきり更新していなかったホワルバ2関連ですが、すでにゴールデンウィークをぶっつぶしてクリアしています。で今はまったり2週目をやっている段階。
なんか、プレイした感想をどこからどこまで文章化すればいいのかはかりかねていて2週目をやりきって整理つけたら、ちまちま感想をまとめていきたいなと思っています。IC(第一章)の感想はこちら
やり終えた上でキャラの話をちょっとすると、キャラとしてはかずさ派です。1週目やりきった時点では傷が深すぎてかずさが好きとは言いづらくなっていたけど、2週目を進めているとやっぱかずさという女の子は素敵だなぁと。でも雪菜も・・・まぁそこらへんはいずれ。

さてクリアしても熱が冷めやらず、入手していなかったドラマCDを買いあさりました。ホワルバ2のためにアクアプラス通販サイトの会員登録もしましたよ。はあーお金が飛ぶ飛ぶ。
でホワルバ2のドラマCD、全部で3枚あるんですが、本編を補完するかたちでどれも見逃せない内容。でもひとつひとつの内容はゲーム本編と比べれば当然コンパクトにまとまっているので、なんとなく感想が書き出しやすい!
ゲーム本編の感想をまだかけていませんが、ドラマCDの感想から書いていきます。

2012060213070000.jpg

「一泊二泊の凱旋」というドラマCD。通販で1000円だったっけな。
もとはC81で販売されたものらしいんですがその時はホワルバ2買ってなかったのです。
ジャケットからわかりますが、完全にかずさ主人公のストーリー。尺は35分ほど。
以下ネタバレ込みの感想。



回想の中でIC時代に戻ることはありますが、時間軸はCC。
春希とかずさがニアミスしたあの緊張感MAXなシーンがありましたが、あの時、一時的に帰国していたかずさがどんな時間を過ごしたのか。
本編ゲームでは全然見えてこなかった部分がわかるドラマCDでした。

個人的に「おお!」と思ったのは、かずさ特集が組まれた雑誌・アンサンブルを見て、かずさがどんなリアクションをとったのか、という点。これを聞けたのがとても嬉しかったw
春希が気持ちに一区切りをつけた(つもりになっていた)、そして雪菜の心も密かに確かに蝕んだ、ある意味いわくつきの本なわけですが、当の本人であるかずさもこれを手にとっていたんですね・・・!
最初は自分の過去を遠慮なく暴露する記事に憤っていましたが、その文章に宿った思いを汲み取れたあとはもう・・・!忠犬かずさはここでも現れているなぁ。

クライマックスで流れる「届かない恋」の演出も素晴らしい。
ギターとピアノだけの演奏。文化祭前日の練習の一幕。2人きりだったその時。
しかしドラマの後ろで流れていた演奏が、急に途切れてしまう。まさに今の2人のように。

かずさだけでなく、母親の曜子や曜子オフィス社員の工藤さんにも注目したいところ。
工藤さんはちらほらと作中にも出てきましたが立ち絵もありませんでしたねえ。しかしこのドラマCDでは結構な出番が。彼女の「読んでくださいっ・・・」がグッときました。工藤さんのおかげでかずさは見落とさずにすんだんだよな、アンサンブルの記事にこめられたものを。



で、曜子さんも彼女らしい、いいキャラを炸裂させている。母親でありながら親友のような軽やかさで、あの気難しいかずさとコミュニケーションとってる様子は微笑ましいというかなんというか。
しかしこのドラマCD内のかずさと曜子のやりとりは、かなり興味深い。
「かずさの父親はだれか」という疑問はゲームをやってる中でありましたし、まぁ父親がだれかってそりゃストーリーとは関係ないんですが、でも冬馬曜子という女性を知るには重要な部分です。このドラマCDでは隠された曜子の半生がちょっとだけ垣間見える・・・ような気がする。
一世一代の大恋愛を、そして大失恋をかましたかずさに対しての曜子のリアクションは、ゲームをやっていても気になっていました。
「母親だから」というだけなのだろうか、この物分りの良さというか、同情をこめたような慈しみは。
もしかして曜子も、かずさのようなキツい失恋を経験したんじゃないかなぁという野暮な想像をしてしまうのですよ。恋多き女性という描かれ方でしたが、中でもとびきりの恋があったんだろうと。

曜子「彼の子供がほしいとか、本当に思わなかった?」
かずさ「・・・っ」


このやりとりとかねえ。かずさの心理を推測しつつ、もはや確認のような口調でいうのだ。
それで「ほーら、やっぱり私の子だ」なんて結論づける彼女なわけで。
ICでのかずさは別れ際に春希との強烈な思い出作りをしていったわけだけども、曜子さんもそんなことをしたんじゃないかなぁ。で、思い出作りが子作りになってかずさ誕生。(下衆妄想)
父親をかずさに教えないのは、今は絶対に会いにいけない相手だから、とか。
会いにいけない理由は・・・それは現在のホワルバ2のストーリーになぞらえてなんとなく妄想。

ゲーム本編、Codaでの曜子と春希のやりとりはすごい緊張を感じました。あの時曜子が放っていた気迫は、彼女がたどってきた歴史に基づいた感情があってこそのものだったのかなと思う。
春希をどう感じていたのか、ってことを踏まえて、改めてゲームプレイし直してみたいな。

ということで、冬馬曜子というキャラクターの描き方もかなりの注目どころとなる一枚。



なんだかんだで長くなってしまったドラマCD「一泊二日の凱旋」感想でした。
やっぱり書き出してみるといろいろ止まらなくなるな。面白い作品ですほんとうに。
ゲームをやったけどドラマCDまでは手をつけてないって人もいるんじゃないかと思いますが、より奥深くホワイトアルバム2を楽しむに素晴らしい出来のドラマCDだと思います。ぜひぜひ。
あと2枚のドラマCDも近々ふれたいです。

ホワイトアルバム2はなんかPS3への移植も発表されたようですねー。
もっと盛り上がれーホワルバ2ー。

[ゲーム]WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~を終えてのメモ

WHITE ALBUM2(「introductory chapter」+「closing chapter」セット版)WHITE ALBUM2(「introductory chapter」+「closing chapter」セット版)
(2011/12/22)
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もともと発売後からのとどまることを知らない絶賛の流れは把握してましたが
ネットでもリアルでも「これはヤバイ」とかなんとかのオススメ波状攻撃を食らい
辛抱たまらなくなって買ってみたらなるほどコイツは確かに電子ドラッグでふフふふェフィ

2月末に購入してから「フォトカノ」の同時進行だったりリアルでやる事あったりでプレイ時間がなかなか確保できませんでしたが、あんまり面白いのでだんだんプレイ時間が伸びる伸びる。
んでやっとこさ、序章(introductory chapter)周りを一段落つかせました。

そんなわけでICを終わらせた段階での自分の感想を保存しておきたいというか、まぁメモ程度に色々思ったことかいて整理させてから後編に臨みたいなとおもいます。
そういう趣旨なので、今回は紹介記事とかでもなんでもなく完全に自分のための更新。
さっき2週目終えてテンション上がっちゃってます。
 

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[ゲーム]『魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~』コンプしたので感想。

久しぶりにゲームの更新でもと。
最近はこのゲームをやってました。先週フルコンプ。

魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~魔物娘たちとの楽園~蜘蛛と鳥と◎(ひとつめ)と~
(2011/06/03)
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Vanadisのゲームは今回で初挑戦だったのですが、ここはいわゆるモンスターっ娘をほとんど専門的に取り扱ってる、わりとおかしいメーカーさんなのですね。ロックだ。(違う)
今回はハーフプライスで、メインヒロイン3人を据えたものとなっています。
ジャンルとしては蜘蛛/鳥/一つ目。それぞれに1ルート、アフターでハーレムED。
ヒロイン別にさらーっと感想でもー。攻略した順番で!
公式サイトのキャラクター紹介のところを見ながらどうぞ。→リンク(18禁)

・ルピュア

おっぱいに一本釣りされました。
気を使いすぎていつも損を見る鳥ヒロイン。性格の一致から主人公と仲良くなります。
お姉さんっぽいというか、魔物3人娘の中ではお母さん的ポジション。
声優(榛名れんさん)の演技がキャラに合ってて、かなりのお気に入りです。

シナリオはきちんとまとまりがあり、平均的ではありましたが問題ありません。
死を願えば叶う黒い翼。生を願えば叶う白い翼。
実は呪いをせおっていたことルピュアさんですが、それを上手く利用して終盤の盛り上がりが作られていたと思います。エピローグも良し。
プレイとしてはわりとノーマルなものが多かったかなと思いますが、産卵プレイは少々ギョッとさせられた分、かなりのインパクトがありました。なかなかに良かった!
個人的には鳥人間ヒロインなのだから、空飛びながらのプレイとかも期待してたんですが、それはなかったです。
「もっと気合入れて飛ばないと落ちちゃうよ?」「だめぇ・・・力が入らない」ってうん、阿呆。

・アラーニェ

蜘蛛っ娘アラーニェさん。自由気ままでわがままなお嬢様系?
序盤のまさに「お姫様!」というような高飛車な態度から、告白から恋結ばれてからのデレッデレぷりには思わず表情が緩んでしまいます。変わるもんだなぁww
恋人になってからあえて気を使われて壁を感じてしまうことに、不安になったり激怒したり・・・種族を超えた恋愛の中に、なんだか異様にリアリティのあるエピソードが盛り込まれているなど、恋愛描写がなかなか本格的だったのではないでしょうか。
個人的にはちょっとメソメソしてるときの彼女がかわいかったかな。

彼女とのプレイは蜘蛛っぽいことたくさんしてくれたので、怪物成分的にはかなり満足。
あとフェ○顔が一番素晴らしかったのは彼女かも。このゲーム基本フェ○が凄いんですけどね!彼女のそのときの表情はまた格別だったのですよ。
あいや、アフターの時のルピュアさんのも最高でしたね! ・・ちょっと落ち着きます。

・スィーク

ロリロリしい食いしん坊な女の子。でももう150歳くらい。
いつだってパクパクご飯食べてるのも、主人公の膝元に座ってくるのにも、序盤からニヨニヨしてしまいました。でも時には1番の年長者として意見をすることも。そのギャップもまた!

スィークのルートではアラーニェ様の無様っぷりがステキ。
スィークちゃんのかわいさも申し分なく、見た目以上に年は重ねているけどやっぱり外見的な彼女は、子ども扱いされることが苦手。でも主人公に子ども扱いされるのは、甘えられることができていいかも、なんて考えてるようです。人懐っこいんですね。
他のルートと比べるとあっさりと恋人関係になり、嫉妬深さを覗かせるシーンもはニッコニコ。
外見のこともあるし、妖怪であることも気にしてます。かなりコンプレックスはある感じ。
そんなところもかわいいんですよねぇ。コンプレックス萌え。

そしてラスト近辺での盛り上がりは、一番短いルートなのに一番だったかも知れない・・・?
(ルピュア・アラーニェのほうがCG数も上ですので、メインはあの2人?)
「食」への欲求のこともあるのですが、なにより、一緒に生きていても、いずれ必ずスレが来てしまうことが分かりきっていることがスィークを悩ませます。自分は絶対に、愛する人が死を看取らなければならない。ならばいっそ、人間と一緒になるなんてしないほうがいいのでは・・・と。
そこからの盛り上がりが実に爽快!
あなたを誰にも渡したくない、というところで「(主人公のことを)死にすら渡したくない」というスィークちゃんのセリフには思わず震えてしまいました。凄い名言が来てしまった・・・!

初期から爆食キャラだったのは、食人衝動を抑えるため常に満足してる必要があったから・・・・・・というわけではなさそうですが(主人公が来る前から食べまくりだったようですし)、主人公との未来に悩み、上手く食事を取ることができなくなったことで食人衝動を喚起させてしまったのか。
と色々考えてはみますが、まぁいいや。エピローグには泣いてしまいました。ちゃんとぼかさずに描いてくれたんだってことで、とても満足することができました。
キャラクターの魅力、シナリオの完成度、合わせて本作では1番好きなルート!
1つ目キャラということですが、気づいたら全然違和感なくなってました。慣れって怖い。



あとはシナリオ以外の部分とか。
例えば「ルール」とか基本的な言葉でも外来語なら理解できていなかったり、細かなことではありますが閉ざされた純日本風の別世界という設定が守られていましたのは良かったですね。
BGMも雰囲気に合っていたのでは。和風で統一された世界観。
ですがやっぱり、全体的にもっとボリュームが欲しかったのは正直なところ!
まあゲーム進行が遅い俺でもサクッと出来たのはありがたいと言えばありがたい・・・。
ルートはやや短いですが、質は悪くないと思います。特にスィークルートなんかは。
単なる抜きゲーではなく、ちゃんと「種族を超えた恋愛」に視線を向けた作品に仕上がっていたのが好印象。そういうのを求めて買ったわけで、間違いなく満足はしています。
あとはエロ方面で、その魔物ならではの!という色を強めてくれれば。
フェ○シーンが一番エロいということはちょっと上には書いたことですね!!(鼻息荒く
決して悪いゲームではないと思います。このメーカーの過去作やりたくなりました。



で、これからはじめるのがコレ。
Rewrite 初回限定版Rewrite 初回限定版
(2011/06/24)
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Key最新作の「Rewrite」。待ってましたよ待ってましたよ!
もうインストールは完了してるので、これ書き終えたら始めようと思ってます。

20110625001210.jpg

初回版ということでいろいろわちゃわちゃ入ってました。CDもいずれ聞こう。
もうすぐ試験期間なので・・・まぁほどほどに。じっくり進めていこうと思います。

[ゲーム]救済ゲームの正否 『クロウカシス』

クロウカシス 七憑キノ贄 予約限定版クロウカシス 七憑キノ贄 予約限定版
(2009/12/11)
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イノセントグレイ5周年記念作品「クロウカシス」。
やっとこさこれをプレイし終えたので感想記事書こうかと思います。
と言ってもこれ、非常に多くのシナリオパターンを持つ構成をしていますので
正直、どこまでやれば終わりなのか、個人個人で違うかと…。

この作品が発売される前に発表された概要で、最も目を引いたものは
ヒロインの救済。
これまでのイノグレ作品では、まーコロッコロとヒロインが惨殺されて参りましたとも。
ある時は四肢切断、ある時はオブジェにされたり、シチューにされたり。
そんなブランドが「次は好きなヒロインを救えるようにするぜ」なんて…
なんて甘っちょろいこと言ってやがる!と思いつつも、喜ばずにはいられませんでした。

で、最初にこの作品をやって一番に思ったことを書いてしまうと
ややボリューム不足。
クローズドサークルものなので、これまでと同じようなシナリオにはならないと分かっていましたが、ゲーム内時間にして4日。初日はほとんどやることもないので実質3日。
いくら分岐のバリエーションがハンパないとは言え、短いぞよ…。
攻略サイトを見てやると驚くほど簡単に進めると思います。
まぁシナリオに期待しすぎていた、ということもあると思いますが。
楽しみだったヒロイン救済システムは、実際面白かったけどですね。
特に初プレイで紅緒さんの首が飛んだ時には…もう無念としか言いようがなかったww
ヒロインの生死が関わっているという点で、行動選択の緊張感もよかった。
この作品がイレギュラー故の楽しみではあります。
システム面ではそんな感じですが、今回もBGMはやはり良かった。
というわけで音楽はちらっと別記事で書くとします。


ではシナリオ。
致命的なネタバレも書きますので気にする方はUターン。
主要キャラごとに書いていきます。

紅緒

紅緒さんマジ天使。
性悪でドス黒い笑みも魅力的だし、非常にストレートな感情表現してくれる。
なのに心には不安に負けそうな、もろい部分もある。
看病されてる時の不安げな表情も、かわいかったなぁ。
しかもキスされたとき、やり方分かんなくて息止めてんだぜ。陥落です。
だから別ルートで首チョンパされたときは本気で涙が…。

メインキャラとしては、あまりシナリオの深部に関わる人物ではありませんが
それゆえに主人公とともに謎を暴いていくスタンスで良かったと思います。
彼女とは2種類のエンディングを迎えることができるのですが
そのどちらともが、将来尻に敷かれる主人公と上から目線な彼女を想像できて
とてもほほえましい内容でした。春のCGも綺麗でしたね。ラブにゃんセット。

詩音がメインの版権絵が多い作品ですが
メインヒロインは紅緒か想子かだと思います。
その理由は詩音のところに。

あかね

高確率で殺される上、最初から尻穴調教済みの薄幸メイド。
けれどこのゲームで一番色気のあるのはこの娘ですね。
きちんとこの娘とくっつくエンディングも見たかったなー。

なるみ

最初は一番どうでもいいキャラだったのに
気付けば心のオアシスになっていたサボリメイドのなるみさん。
この人もエロかったなぁ。飄々としていて憎めないキャラです。
エピローグの和服姿もお似合いです。メイドより個人的にはコチラ押し。

いろんなバリエーションで殺されまくる本作随一の不幸キャラ。
彼女の死はトゥルーエンドには不可避だしw
エピローグは意外な落とし所な気もしましたがあれでいっか。責任とらないとね。

想子

やられた!
まぁ正直一番怪しいのは間違いなかったけれど(ミスリードであかねに引っかかりながら)
なんか上手いことやられた感じ。正体を明かすシーンは気持ちよかったなぁ。
ただ彼女の悲痛な過去を伝えることが上手くできていなかったようにも。
やはりこのゲームは全体的に描写がアッサリとしすぎているように思います。
エピローグはなかなか感動的でした。こっちの髪型もいいですね。
ただ「運がない」って設定がほとんど活きてなかったような気がします。

詩音

ヒロインにしてヒロインにあらず。
まさかパケ絵になってるヒロインが、最初っから脇役のオッサンの子を孕んでるとは
ただ彼女の生きる道、背負う業を思うと、エンディングは素晴らしかったです。
あんな幸せそうな様子を見れて、それだけで満足であります。
2ndファンブックの書きおろしエピローグもよかったですね。
罪に対して真摯に向き合ってくれている。彼女には、なんとか幸せに生きてほしい。

ただ、不満も。
こういうエンディングにするなら、彼女との和姦シーンはナシにすべきだった。
せっかく狂気まみれのレイプシーンがあるんだからそちらだけにすべきだったろう。
彼女の、某彼に対する愛情が薄いように思ってしまった。
何を思って彼女は体を主人公に預けてしまったんだ。
ビンタかませよ!お前他の女にも「守りたいんです」とか言ってHしてたろってな!
彼女と想子のつながりも、非常に唐突に感じました。
複線もなにもなしに出てきちゃった設定に感じましたが、自分が見逃してただけ?



あと気になった点など。
シナリオに関してはカルタグラなどで感じた
はやく読み進めたくてたまらない!みたいな、焦燥感みたいなものがありませんでした。
あまりにも短すぎる。
まぁシステムに非常に気を使った作品なので、仕方ないのかなぁ。
そのシステムにしたって、もうやること多すぎで逆にやる気なくなるし…。
描写もやたらとあっさりしていましたね。
人が死んでるのを目の当たりにして、「うわっびっくりした」とかそんな感じでしたし。
死の悲しさを伝えきれていない。
紅緒死亡シーンのラブの描写はかなりよかったんですけどね…。
まーでも流石はイノグレ作品。馴染みある声優陣の安定感は素晴らしいですし
BGMは言わずもがな、なにより杉菜氏の美麗CGの数々には圧倒されますね。
だからこそ、シナリオでも楽しめるものになっていて欲しかったです…。
救済システムは面白かったですが、これのせいでこのようなシナリオになるなら
救済システムは必要ないかも、と想います。


まとめると
・シナリオは微妙なうえ短い。
・システムは複雑で慣れてくると楽しめるが、何周もするほど魅力的な物語ではない。
・某ヒロインがヒロインしてない。物語としてはアリだがエロゲーとしてはどうだろうか?
・紅緒さんまじかわいい。
・原画・音楽・声優の演技はどれもハイレベル。


以上。また長く書いちゃってすいませんでした。
悪い作品ではなかったんですけど、期待が大きすぎたかな…。



小説ブログの方も本日更新。「藍坂素敵な症候群」2巻に関して。
http://shiori0515.blog57.fc2.com/blog-entry-18.html
特別なことはかけてませんが、面白い本でしたよ。

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漫画と邦ロックとゲーム。
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