2ntブログ

正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]クリスマスなんだしエロ漫画2013!

メリークリスマス。イヴにこれを書いてます
毎年この時期にやってるのを今年もやります。

エロ漫画2013!

2013年に出た成年向け単行本のうち、自分が買ってとても面白かったあるいはとてもお世話になった10タイトルを挙げていく更新です。
このブログは通常更新では成年向けは基本扱っていないので、年に一度のエロ漫画記事!
最近は通常更新すらグダグダのひどい状況でしたが、漫画はなんとか読めています、なんとか…。とは言え読書量は落ちてきているんですが。

好きなエロ漫画ベスト10を考えていると、「やってることが面白いぞこれ!」ってのと「激シコじゃねーかこれ!」っていうふたつの評価基準があるわけですが、そこらへん適当にしてあります。あとランキングではないので順位はつけていません。
当然ですが、以下18禁です。
 

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[漫画]恋は味わいの坩堝。『楽園 Le Paradis』 第10号

楽園 Le Paradis 第10号楽園 Le Paradis 第10号
(2012/10/31)
中村 明日美子、シギサワ カヤ 他

商品詳細を見る

   うん またね 今日も会えるね

恋愛アンソロジー「楽園」Vol.10が発売されました。アンソロジーですがもう雑誌ですね。しばらく感想をかけていませんでしたが、せっかく記念すべき第10号目です。スルーするのはもったいない!ってことで久しぶりの楽園記事です。
しかし1号が出てからもう3年が経ったのか・・・。地元の書店で表紙をみてビビッと来て、そのままレジに持っていったものです。あの表紙カッコ良かったんだ。
表紙といえば今回の表紙も素晴らしい。上下が白と黒でパキッと分かれていて強いコントラスト。純白のはずのドレスも、影に染まっている。そしてそれを身にまとう女の怪しい雰囲気。自分の中でストーリーが出来上がっていきます・・・いいなぁ。

では内容の感想へ。
特に気に入った作品ごとに個別で書いていきます。楽園作品語りはほかにも「楽園に花束を」という同人誌がありましてね・・・(ちらっとブログ右上に視線を向ける)



こうかん法則/宇仁田ゆみ

「ゼッタイドンカン」を終えて、今回からの新シリーズ。そして1話の段階では、楽園掲載のこれまでの2作よりもっと好きになれそうな予感がヒシヒシと。
もともとカップルだった2組の男女。しかしいつの間にやら気持ちは動いて、結果的にパートナーを取り替えてしまうというお話。
人間の心なんてあやふやなものだ。だって心が移ってしまったのだから。倫理だ道徳だという話は別として、そういう理不尽に周囲を傷つける性質を、どうしても恋愛も持ってしまうものなのかもしれない。いや俺は知らないけど、たぶんそんな感じ。(台無し)

彼女に振られたショックを引きずる主人公。だけど次第に気持ちが変わる。あてつけのように付き合ったら新しい彼女も同じ。仕返しのためにはじまった偽物の恋が本物になっていく様子が、軽やかにステップを踏むように展開されていく。心地いい空気が満たされているなぁ。
これは慰めではなくて、前向きで本気の恋なんだ。
そして相手が変われば違った世界も見えてきて、新鮮な喜びが身体に流れ込んでくる感じ。ううん、これは次以降も期待したいです。もしかして今後はもう片方のカップルの話も混じったり、ちょっと修羅場ったりするんだろうか!とまぁ色々と妄想が膨らむ設定の新シリーズ!

真昼の果て・夜毎の指先/仙谷寛子

別作品ですが同じ仙石先生の作品なので一緒に。
「真昼の果」が軽いBL、「夜毎の指先」が姉弟の近親モノ。
なんかどちらも後ろ暗いというか、仙石先生おなじみの空気のまとった作品ですよ。
でまぁこれが全然話は進まないったら。それがいいんです。どうしようどうしようって堂々巡りの苦悩に支配されているのが好きなんだ・・・!
ノーマルな恋ではない、世間からはきっとよくは見られない。むしろ認められないはずの想い。いつまでたっても正解にたどり着けない。

今回の「真昼の果て」に登場するかわいそうな片思い少女のセリフが良かったな。
「そうよ、私は女だから、今はそうじゃなくても付き合ううちにいつか、好きになってくれるんじゃないかって期待したのよ」という。「女だから」という当然の、しかし卑怯にも感じられる言い分。
けれどその期待は報われることは無さそうなのが・・・。「真昼」は男キャラが女々しくてじれったい分、相対的にこの女の子の男前度が上がっている気がする。彼女も本当は弱いと思うんだけど、メイン2人がナイーヴでな・・・!
「夜毎の指先」はラストにテンション上がるも、やっぱりため息つきたくなる内容・・・。
もたもた、行ったり来たり、でも欲しがりな心はうずくまま。

マイディア/かずまこを

うひょおおォォォォ!ラブコメ的に興奮の絶頂に導いてくれる「マイディア」ですが今回が最終回。
前回がかなり暗い内容だったのでどうなるかと思いましたがうまいこと落ちつきました。というか穏やかながらにすばらしい盛り上がりをしており、満面の笑みで読み終えることができましたねぇ・・・!!
恋人2人の想いがただしく真正面からぶつかって溶けてわぁいニヤニヤする!
なんでも抱え込んで1人で解決させようとさせて、限界を向けた成田。様々なトラブルがしずかに解消されていく様子はふっと緊張がほぐれていく感じでほんわか。そのまま恋人との仲直りとイチャコラが始まってダブルほんわか。やさしくしかしギュッと固くつながる2人の距離感に怒涛のごとくテンションが急上昇し最悪の場合死に至る(もう懐かしいネタ)

楽園101

いやぁ、最終回らしいいい盛り上がりを楽しめて満足満足。
初々しい2人をニヤニヤ眺める漫画ですが、今回のクライマックスは夫婦のような安定感だな。
しかしなるほど、やはり成田先輩はヒロインだったのか。楽園の裏表紙とか紹介イラストでも、睦子ちゃんを差しおいていっつも成田先輩のピンだったし、納得だ、うん。
単行本化の際には描き下ろし漫画にも注目したい。前身作「マイディア」で単行本に書き下ろされたオマケ漫画の圧倒的破壊力を思い出せッ・・・!
次もかずまこを先生は楽園に執筆されるようで、○○ティアシリーズの続編が来たりするのだろうか。読みたいなぁ。でも新作も読みたいしな、WEB楽園でやってる方も楽しみだし、どうしよう。

彼女達の最終定理/大月悠祐子

エロ漫画じゃねーか!(パァン
と叫ばざるをえない、ド直球エロスを投げ込んできているシリーズ。
前回はまだどうなるか分からない部分もありましたが、なんですか今回は!ヒドい!遠慮なしだよ!本気でエロすぎる。

完結した思春期男女の恋愛オムニバス作品「妄想少年観測少女」にも、寸止めエロやら「あーこりゃこの後ヤッたな」と想像するに難くないセクシーな描写やらはいくつもありました。
そこはほら、一般誌だし、見せない美学というのがあるじゃないですか。と自分を納得させていましたがごめんなさい正直見たかったですエロいシーンが!興奮に上気する表情が!溢れ滴るいろんな体液が!精神も肉体も極限のとこにいく高揚が!見たかったんだ!
・・・それが全部この「彼女達の最終定理」でやってます。ビックリの白モヤの多さだよ!

大月さんの描く「表情」はとても素敵だな・・・改めて思いました。
主人公の少年の虜になっていく2人の女。女教師と女生徒。
それぞれに魅力がある女性キャラクターなのですが、その表情が素晴らしいんです。
扇情的で、普段は見られない獣じみたムードがあって、けれどどこか気品がある。

楽園102

この扉絵好きだなぁ。
女たちに触れている腕は本編では少年のものだけれど、この黒い腕は少年にも触れている。
この黒い腕は欲望そのものなのかもな。男も女もみんな絡みとられている。
ストーリーとしての動きはそんなになかったですが、両ヒロインとの性的接触が増したことで、さらに関係の泥沼化が進んだ様子。いずれ両ヒロインがかちあうことになりそう。

Spotted Flower/木尾士目

何してんですか木尾先生。
いやそれはこの作品において今に始まったことではないツッコミではありますが、改めて
何してんですか木尾先生!

楽園103

どこぞの現代視覚文化研究会のメンバーっぽいキャラが登場する本作。
今回の新キャラはコミフェス好きでどうやらコスプレ趣味もある巨乳さん(二児の母)だぁー!
ってオイ!!
いかん、クラクラする。すごいものを読んだ気がするぞ。でもすごく楽しい・・・ナ!

奥さん同士で育児の話からはじまり、夫婦生活の話題にうつり・・・。
女同士の、かなり赤裸々な本音が読めるエピソードでした。まさに赤裸々。
ゲストの「女が本気で誘惑して落ちない男なんていないですよね…?」と言ったトロンと怪しい目つきにブルブルしてしまうなー・・・そして言われて恥じらう奥さん。
こういう面では大野さんが何枚かうわてなんだなー・・・あ違う大野さん違う。
で不満を言ってるはずが最後にはノロケになってるあたり、流石はこの夫婦はお熱いことで。

色々と物語の裏側を探りたくなる作品ですけど、それはちょいと野暮というもの。
いいんですよアフタヌーンであれだけ見せつけられたら、気持ちもサッパリしました。
だから今度からは割り切って、自然な気持ちでこの作品を読めるかな。
・・・と思ったら今回の新キャラ登場で「もう!!!」ってなったという。
木尾士目先生には心ゆさぶられっぱなしです。

ユエラオ/黒咲練導

エロ漫画じゃねーか!(二度目
きましたねー。黒咲先生らしい、ネチッこくハードでマニアックなエロスが炸裂。
おとなしい女子高生を、言葉責めに緊縛、揉んで踏みつけ舐めてのやりたい放題。
散々アレコレやっておいて、最後のページだけで「イイハナシダナー」感をかもすのも面白い。
ちょっとだらしない女体のもっちり感が溢れて出ていて、ストレートなリビドーが込められていますねえ。骨ばったスリムな女性も描かれますが、どちらも少しクセがありつつもそれが魅力的。
暴力的なまでに性衝動があり、しかし清らかに結びつく少女同士の恋があり・・・
淫靡なムードたっぷりに魅せてくれる作品でした。美味。



水谷フーカ「14歳の恋」中村明日美子「日曜日」シリーズ、竹宮ジン「想いの欠片」などなど、続き物の作品もますますおいしくなってきました。ニヤニヤするよね、相変わらず。
シギサワカヤ「お前は俺を殺す気か」はなかなか先が読めずに混沌としています。
ほかにも語りたい作品だらけなんですけど、追いつかなくなってしまいそうなのでこの辺で。

10号目ともなると一冊の本としての安定感・安心感というのも研ぎ澄まされてきてるなぁ。
甘味も、苦味も、酸味も、毒さえ一緒に味わえる極上スイーツ。
いろんなタイプの作品が一堂に会して、一口に恋愛をテーマにしていると言っても、その内容や方向性はさまざま。まったり読み込みたい本になっています。ゆとりを持って読みたいな。
ここにきてなにげに作家の入れ替わりも起きていて、まだまだ変化していく雑誌。
また4ヵ月後としばらく待つのが歯がゆいですが、スローペースだからこそ味わい深い面も間違いなくある。次からの新しい作家さんも楽しみだし、買い続けたいですね。

[漫画]真夏の夜の夢。いじっぱりな秘密。 『ひらり、』vol.5

ピュア百合アンソロジー ひらり、 Vol.5ピュア百合アンソロジー ひらり、 Vol.5
(2011/08/25)
平尾 アウリ、磯谷 友紀 他

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    どうぞ お幸せに

百合アンソロジー「ひらり、」も5号目になりました。
毎号質の高い作品が並ぶ本ですが、今回も堪能させていただきました。いやぁやはり良い!
注目は今回初参戦の2作家さんでしょうか。『本屋の森のあかり』の磯谷友紀先生・『まんがの作り方』平尾アウリ先生が読み切りを発表しています。
参加作家さん一覧や各作品のあらすじなどは、公式サイトでどうぞ。
ちなみに記事タイトルは表紙イラストから考えました。あー。
夏発売号ということで、制服が夏服だったり、夏らしいイベントがあるのにも注目ですね。
今回は特に気に入った作品について、個別に感想を。



●さようならむつきちゃん/磯谷友紀
歳の差カップル。年上のほうが、現実と折り合いをつけて男性と結婚をすることにします。挙式前日、2人きりですごす夜を描くセンチメンタルな短編となっています。
ああ、こういうシビアな面を見せてくる、ちょっと残酷な百合、大好きです。
あえて言葉にはしないふわふわした関係の心地よさに浸っていた。けれどその、悪い言い方をすれば煮え切らない様子が、2人の温度のズレにつながってしまったのかな。
信じあえてると信じていた。けれど・・・という、心をズキズキさせられる一作でした。
「うぶげが濃い」という表現がマニアックでゾクリとさせられましたし、それがわかるほど近くにいたということも切ない。

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最後の「どうぞ お幸せせに」が、祝福のようにも突き放しているようにも取れて面白い。温もりがあってかつドライなのが本当にいい。胸に残ります。抜けないトゲがささってるみたいに。

●ふたりの卒業式/平尾アウリ
前半小学時代、後半に高校の卒業式直前の1日が描かれるお話。
女同士の関係の社会的な限界をちゃんと理解して、その距離感を内包してのハッピーエンド。
「私だってわかってるよ でも 一緒にいてね これからも」
この気持ちを乗せきった簡潔な言葉。素敵です。

●ラブソングと加瀬さん。/高嶋ひろみ
加瀬さんシリーズの最新話。今回もあわただしい女の子たちの、かわいい青春の1ページ。
間接キスを見せつけられて顔を赤くする山田さんと、勝負掛けてる感を漂わせる加瀬さんの目つきが最高なラストシーンでした。というか山田かわいすぎる・・・。

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あと今回も扉絵にタイトルのローマ字表記が載っているんですが、これがまた。
「Lovesong to kase-san」となっていると、「to」にニヤリとさせられる・・・!

●ソプラノ・フォルテシモ/吉田丸悠
Vol.4で「ひらり、GLコミック大賞」グランプリ作品でデビューした吉田丸先生の新作。
前作には衝撃を受けましたが、2作目もまたかなり楽しめる1作になっていました。
子供のころから歌の練習をしており、それで夢を追っている主人公レイカ。
普段はあまり目立たないけれど、両親が有名アーティストで一目置かれている五百森。
一方的に五百森を敵視しているレイカと、なんとかレイカと仲良くなりたい五百森さん。レイカは自分の声質にコンプレックスがあり、そのためもあってかとにかく五百森にひどい言葉を投げかける。
突っ張ってしまうレイカと、彼女に傷つけられてしまう五百森のアンバランスな関係にやきもきしてしまうのですが、そのぶん終盤の盛り上がりにも胸も熱くなりました。

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2人の間のコマ枠がとけていくようになっているのが、まるで2人の心の壁がなくなっていくことを表しているようです。いい演出。
途中、生々しい感情をおもいっきり叫んでみせる様子は吉田丸先生の十八番という感じか。
それが最高に気持ちいいんですよね。痛々しくもあり。
ただ今回はそれを最高潮とはせず、言葉で引き裂かれた2人の心が、歌の力でふたたび近づいていくシーンがクライマックス。最後の最後まで楽しめました。
この作家さんの描くお話ってけっこう苦みとかえぐ味があるんですが、そこがいい。

●一日白紙/未幡
やほー、「ひらり、」vol.4では欠席されていましたが未幡先生の新作来ました。
このアンソロジー全体の中でもかなり好きな作家さん。
「ひらり、」では切ない作品を結構発表していますが、今回はソフト目な百合です。
特に今回メインの登場人物の1人が、いつも笑顔を絶やさないような女の子なので、とくに雰囲気がこれまで以上にやさしげだったような気がします。かわいい漫画になってます。

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舞台は女子高。日直日誌から友情が始まるところを描いた短編です。
仲良くなるファーストステップを描いているもので、それほど百合度(イチャイチャしてるかどうかを適当に測る個人的数値)は高くないのですが、さわやかな内容でとても読みやすい。
ちょっとこれは続編も読んでみたいくらいにお気に入りな2人ですよ。

●だってあのこ、ばかだもの/木原音瀬/古張乃莉
今回は巻末に配置された小説。なにげに小説を欠かしませんよね「ひらり、」。
しかもこれが今回なかなか面白い作品で、思わず一気読みしてしまいました。
「きれい」にこだわり過ぎてるところとか、同じ女の子で友達同士でも価値観がかみ合わないところとか、心の中ではチクチク悪態ついて表にはあらわさないところとか。
なんだかすごいリアルな女の子たちの心をのぞいてるようで、とても楽しめました。

友達だからこそイヤな面もたくさん知っていて、でも友達だから放ってはおけない。それはきっと相手も同じで、違う価値観から同じようなことを感じて、同じような距離を保ってる。
女の子同士の恋愛というよりまるきり友情を描いた作品ですが、刺々しかったり苦みもたっぷりときいているからこそ、ラストシーンのささやかな甘さがより染みます。
この距離感、男にはなかなか無いものだよなぁって思います。

この作家さん、BL作品で活躍してらっしゃる人なんですね。ふむ。
漫画家さんもどちらも描く方も結構いますし、BLとGLって親和性けっこうあるのかもですね。



こんな感じで。
5冊目になりましたが、どんどん改良が進んできている気がします。
箸休めのポジションにあるような、さらりと読めるコメディ色強めな4コマ作品も増えてきました。
これも個人的にはうれしい変化で、1冊の本としてバランスが整えられてきたような気がします。
前々から続いてるシリーズはもちろん、王嶋環先生の新連載もよかったです。
4コマの短編であっても、ちゃんと百合漫画していますね。

たっぷりと甘いものから、痛めつけられるように切ないもの、コメディ。漫画だけでなく小説も。さまざまなジャンルで百合をたっぷりと味わいつくせるアンソロジーになっています。
Vol.6は12月発売。カバーは釣巻和先生。初参戦に紺野キタ先生、四ツ原フリコ先生、佐藤沙緒理先生あたり。雨隠ギド先生、千石寛子先生もまた来てくれるようですよ。
いまから12月が楽しみになってきました。目指せ季刊化!ひとまずは!

[漫画]静寂可憐な新連載「ちろり」が面白い!・・・他『ゲッサン』7月号

ゲッサン 2011年 07月号 [雑誌]ゲッサン 2011年 07月号 [雑誌]
(2011/06/10)
不明

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一時期やってたのにめっきりやらなくなってしまった雑誌感想記事ですが・・・まぁたまにはやっていこうかなと。ゲッサン今月号から気になる新連載も入りましたし、読み切りも2作、新展開や佳境を迎えた作品も多数あり結構盛り上がってきていると思うのですよ。
創刊号から追っている雑誌なのですが、少し前から明らかに勢いがついてきたなと感じます。
久しぶりにゲッサンを取り上げるので、できるだけたくさんの作品に触れようかなと。

※わりと内容に関して触れてるので、ネタバレには注意です。

・ハレルヤオーバードライブ!

巻頭カラー。すっかりゲッサンの主力作品になってきたなと思います。
今回のカラーもこれまた可愛らしく美しい。季節感もあり、見てて楽しくなりますね。
ハレルヤは結構な数のカラーがこれまで掲載されてきましたが、1度も「これ前に見たぞ」って感じのものが無いののも凄いと思います。構図や色使いなど、アイデアが豊富だなと。
さて本編の話。ティアドライブ本格始動・・・のために、バンドに4人目をいれてみては、という話になったのですが、さて一体誰に頼んだものか。と悩んでいたらさくっと候補登場。

20110611205101.jpg (クリック拡大)

担当はキーボード。ティアドライブにキーボード…想像してみると楽しそうですね!
しかし気になるのはこの人物の正体(?)。中性的なルックスもそうですが、しぐさ等からも単純なキャラクターではなさそうだなと予想。ちょっと裏がありそうですし、もしかしたら女の子?
ともあれ4人目も決定か・・・と思ったところに再び来訪者!

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サンデー本誌出張読みきり(単行本4巻末)で登場した愛葉の妹・若葉ちゃん!
不安げに部室にやってきた彼女ですが・・・・・・いやはや、今月号も熱い展開でした!
というか姉として、部活メンバーとして様々なサポートと気遣いをし続けている愛葉さんの器量に惚れますねぇ。今の髪型すごい可愛らしいです。愛葉さんの魅力がもりもり上昇中。

ハレルヤオーバードライブ! 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)ハレルヤオーバードライブ! 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
(2011/04/12)
高田 康太郎

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今大きく盛り上がってきている作品の1つだと思います。というか4巻熱過ぎた!

・ちろり

小山愛子先生の新作。読み切りを経ての連載昇格。
しかし読んでみて読み切り時と雰囲気の違いのビックリ。
第1話目にしてほとんどサイレント。主人公の少女の生活の様子を淡々と描いています。
少女らしく人前で照れたりする様子もかわいいのですが、本当に魅力的だったのが、彼女が1人でしずかに身だしなみを整えている姿。見えそうで見えない胸元にもドキドキさせられるんですが、無防備な彼女をこっそり覗きみているかのような感覚。
でもそれはエロいとかそういう感覚では無く、もっと純粋な緊張感というか、ときめきというか。

20110611205058.jpg

届けられる爽やかな色気に一目惚れ。
着物を着る姿をゆっくり丁寧に描いてるのも好き。彼女にとっては日常的なのであろうその動作はとても慣れた風で無駄がなく、とても美しいのです。惚れ惚れしてしまうほど。
これは楽しみな作品が始まりましたよ!

20110611232415.jpg (クリック拡大)

サイレントって読んでいて心に残るインパクトのある演出だと思うのですが、少年漫画の1話目にそれを導入するというのにも驚き。説明を詰め込むより、まず作品らしさの提示。ささやかに始まりをイメージさせられる描写(着付けのシーンとか特に)をじっくりを見せつつ、主要人物から時代背景、舞台など作品を把握するに必要な情報もしっかり載せられています。
以前に読み切りを掲載したからこそ、こんな冒険した1話目ができたのかなと思いますが
それにしても、ここまで見せるもの・魅せるべきものをズバッと見せ付けてきたのにはニヤリとせざるを得ません。いやー素敵。拍手。購入してから何度も読み返しています。
発売前にTwitter上で色んな作家さんが絶賛していましたが、なるほどなと納得!
読みやすいのですが、時間をかけて読み込み、動作の美しさや作品の空気を堪能する楽しみがある作品だと思います。
個人的に少年漫画サイズより大きめなサイズで単行本化してほしい作品。
毎話このような風になるとは思えませんが、それでもかなり期待できそうな1話目でした!
この雰囲気、いいなぁ。

・八月の面影

「とある飛空士への追憶」のコミカライズを完結させた小川先生の復帰読み切り。
話の本筋は、小川先生もゲッサンHPで書いていましたが、結構前に発表された読み切り作品『車輪の緑は夕暮れの青』を再構築したような感じ。
もちろん全部が全部同じではありませんが、確かに似た雰囲気を感じます。
昔好きだったいとこのお姉さん・・・その結婚式に出席するため地元に帰ってきた主人公。
失恋をするために帰郷・・・・・・と、切なさが染みる設定で、過去を思い出しながらの進行にはノスタルジックな気持ちにさせられます。
恋したお姉さんの現在の顔が最後まで見えないままだったのは、作品において彼女はあくまでも過去の恋の象徴だからなのかな、とか良く知りもせず演出について考えてみたり。
そして1つの区切りを自ら付けた後には、意外な方向から新しい「始まりの合図」が。

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「あなたが初恋です。」

しっとり染み渡る切なさと興奮に、思わずガッツポーズ・・・!
彼女の心情はかなり複雑だと思いますが、だからこそこの行動にはニヤニヤしてしまうw
今回も切なく心地良い、素敵な短編作品でした。夏の風景も美しい。
小川先生は「インタールード」という自分が今でも最高に好きな読み切り作品を描いてくれてもいて、オリジナル作品もなかなかに素晴らしいのです。短編集とかいつか出てくれるかな。

とある飛空士への追憶 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)とある飛空士への追憶 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
(2010/12/10)
犬村 小六、小川 麻衣子 他

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飛空士コミカライズもいい感じです。最終第4巻の発売はもう少し先なようですが。4巻の『あのシーン』のカラーは単行本でもそのまま収録されてることを願います・・・!

・Waltz

伊坂幸太郎×大須賀めぐみコンビでおくるバイオレンスアクション。
予想できない大胆かつハイスピードな展開に毎回驚かされますが、いよいよこのシリーズも佳境に差し掛かってきているのか、盛り上がりがハンパじゃありません。
それぞれの思惑が絡み合う三つ巴の抗争勢力図がくっきり見えてきました。
そして今月号はこの展開を待っていたと言いたくなる熱い展開・・・!チクタクにしても帽子卿(狂)にしても手ごわくてヒヤヒヤさせられっぱなしだったのですが・・・その分気持ち良いー!

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そしてロリなスズメバチちゃんまさかの登場!おいおいおいおいおいー!
つきあがるテンションがとどまることを知らない!殺し屋たちはワルツを踊れ!

・まねこい

モリタイシ先生の招き猫ラブコメディー「まねこい」。
正直言うと序盤は微妙かなと思っていたんですが、どんどん面白くなってきたなと思います。
で、今回話題にしたいのは間違いなく小波ちゃんの変貌っぷりですよ!

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や・・・痩せたー!!
先月号のラストでも衝撃を受けて夢かと思ってしまいましたが、どうやら現実だったようで。小波ちゃんといえばまねこい屈指のぽっちゃり美少女だったんですが・・・まさかの・見事なスリム化に成功・・・!
いや、痩せた今も凄い可愛らしくてたまりませんが、彼女は1つ大きなアイデンティティを失ってしまったのではないか、という本人が聞いたら泣いてしまいそうな酷いことを思ってしまうw
思えば前号掲載の第50話の扉絵は、いくらなんでも肉付き良すぎるぞと思わず笑ってしまい、モリタイシ先生のぽっちゃり趣味は加速しすぎやでーとか言ってたんですが、なるほど、あれは小波ちゃんスリム化を目前にしたモリタイシ先生の、愛を込めた魂の名残尻だったんでしょうか。そう思うと、更にいとしく思えてきますね・・・。
まぁこの作品はぽっちゃり女性がやたら目立っていたので、小波ちゃんの変化でもろもろバランスは良くなったのかも知れません。もちろんこの彼女の内面的な変化も見逃せず、ラブコメ漫画として一層の盛り上がりが期待できそうです。



特に大きく取り上げたい作品は語りましたので、どうせならと他掲載漫画全部・・・は難しいですが、ほとんど行こうと思います。

・FULL SWING
第14話にしてこれまでとは方向性が大きく違ったエピソード、思わず興奮してしまいました。
ここまでで少しずつ連鎖し続いてきたオムニバス形式の作品ですが、今回はこれまで登場してきたキャラクターを再登場させつつ、1つの『輪』を形成させてきました。
これで1つ綺麗にまとまってくれましたので、第一部完、といった感じですね。
単行本3巻は来月12日発売。詳しくはやるであろう単行本感想で語れればいいですねー。

・QあんどA
メタ的描写が多すぎてそこはどうだろうかと思うこの作品ですが、作品そのものはかなり好き。
今月はこれと言ったイベントはありませんでしたが、雰囲気の良さは流石。ちなみに忍派です。今のところですけどね。

・ぼくらのカプトン
毎号どうでもいいようなネタをやってる作品ですが、雑誌で読んでると安心感ありますねぇw
スポーツ漫画というより、日常部活漫画。ゆるーく楽しめるのが好きです。
しかし今回はかなりスポーツ漫画っぽさがあったかも。そういえば3年組は最後の大会になってしまうんですか・・・さびしいですね。しかしあっさりと全国大会に駒を進めてしまったw

ぼくらのカプトン 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)ぼくらのカプトン 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
(2010/09/10)
あずま よしお

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素朴な雰囲気が個人的にもかなり好きな作品。単行本もオススメです。

・よしとおさま!
最近ややシリアスなバトル展開?に入ってた本作ですが、今回はさくっとコメディ。
綿貫くんはとてもかわいいけど、色々板ばさみになって悶えてるところをもっと見てみたいというかいじめたい感じなのでもっと悩ましいシチュに突き進んでほしいかなと。

・アオイホノオ
ついにガイナックスチームが集まりました。そして今月も原秀則先生いじり。「あだち充がかわいそうだ!!全部原秀則に持っていかれてしまう・・・!!」とか言ってる場合かよホノオw

・リンドバーグ
覚醒シーンの迫力凄い・・・!骨太なタッチがとても魅力的です。ニットの父親の現在により不信感を持ってしましまう展開で、やってることとか気分良くないですが、ニット&プラモのに期待。

・神さまと。
「忍びの国」コミカライズを担当した坂ノ先生のオリジナル読み切り。
現在が舞台で面白かったのですが、改めて「忍びの国」の世界観とこの作画タッチのマッチングは素晴らしかったなとも思いました。新連載準備中とのことで楽しみ。それと、オチがとてもかわいかったw

・ここが噂のエル・パラシオ
桜花の戸惑いとか変化にニヤニヤしっぱなし。過去回想が印象的でした。

・BULLET ARMORS
森茶先生は人物絵はともかく、ハッタリの演出や魅せる絵を次々生み出してくるあたり、新人ながらバトル漫画がかなり上手いと思います。作品の描くになるメカの書き込みも十分。
今回はラストで衝撃の事実が明かされるなど、益々楽しみが大きくなっていっている作品です。セレナちゃんもどんどん可愛くなってきてるし!次の3巻に収録される話数の熱量は結構なもので、単行本で一気に読んだら絶対面白いだろうなあと思わせられます。

・月の蛇 ~水滸伝異聞~
おー来ました来ました林冲VS飛虎!まとめにかかってる感ありますが、楽しみ。

・アサギロ
近藤さんのごまかしがヘタすぎるwwでも奥さんも、厳しいけど愛が深いが故?

・マコトの王者
マコトとマコト、再び同じリングの上に立つ・・・!!
赤・青と分かれて両立連載をしていましたが、今月から1本にまとまりました。
それは2人の物語がついに1つに集結しつつあることの表れなのでしょう。いよいよラストスパートと言った感じで無茶苦茶熱いです。今月の扉絵なんかページ開けて軽く鳥肌が立ったもの!
しかし試合経過は・・・・・・まぁ、そりゃそうだよと。
けれどこれで終わる男なハズが無い。来月が楽しみすぎる・・・!

・信長協奏曲
なかなかのピンチなのに自分のペースを崩さない信長。
秀吉が裏切れない状況を作り出すため、自ら危険な殿を買って出る明智△。
「信長協奏曲」はゲッサンとしても推している作品らしく、実際とても面白いと思います。
一見史実どおりに進んでいるように見えて、想像をすり抜けていくような展開が面白い本作。
というかむしろいろいろ破天荒に進んでいるのに、結末だけ見れば基本史実どおり、というのが面白いんですね。いつどうズレてもおかしくないようで、でも不思議と安心感があるストーリー。まぁ安心感があるのは信長というキャラクターのおかげでもあると思いますが。



なんか長くなりましたね・・・・・・雑誌感想とかはこうなりがち。
でまとめなんですけど、ゲッサン面白いですよ!
というか、面白くなってきた来ました、間違いなく。今月号は休みでしたが最近始まった佐原ミズ先生の「鉄楽レトラ」も素晴らしいですし、雑誌全体のテンションが上がってきているなと。
今月からの「ちろり」は上でも書いたようにジャストミートでしたし、ハレルヤなんかもかなり盛り上がってきて毎月楽しみで仕方ないです。
田中ほさな先生の新連載は少々延期になってしまったようですが、これも楽しみですねぇ。
久しぶりに好きな雑誌についてたくさん書けてよかったです。次もやるかは未定。

[本]ちょっぴりオトナ、ちょっぴりカゲキ。 『amaro』創刊号

amaro vol.01 (マジキューコミックス)amaro vol.01 (マジキューコミックス)
(2011/05/25)
すめらぎ琥珀、小梅 けいと 他

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エンターブレインの新漫画誌「amaro」の創刊号。
amaroとはイタリア語で「苦い」という意味らしく、「萌え」や「美少女」が大好きでゲームや同人誌にも興味がある……でも少し落ち着いた作品を読みたい、そんな大人な貴方に送るコミック誌、みたいなのがキャッチコピーになっています。
雑誌のデザインなどから同じくエンターブレインが発行している漫画雑誌「Fellows!」を踏襲していることは明らかですが、様々な点でFellows!との差別化はされているなと感じました。
フェローズファンとしてはこちらもためしにチェックしてみるかなーと思い買ったのですが
これがかなり面白くできた雑誌でして、創刊号なので応援の意も込めて更新をと!
フェローズとの比較が楽なので、どういったところが異なっているかまずは箇条書き的に。

・掲載作家陣の作風
参加されている作家さんたちの名前をつらつら見ていくと、成年向けの界隈で名前をよく見かける方々がそろっています。全員ではありませんが、そういう方向性も少々あるということです。
amaroは一般誌ではありますが、一部過激な描写も見られます。
ただエロス的にぶっ飛んだ内容のものはむしろ少なく、多数を占めるのはのんびりと楽しめたり、ちょっと切なかったり、微笑ましかったりする作品たち。確かに落ち着きを感じられる誌面になっているとは思います。エロコメというよりラブコメというべき作品が揃っていますかね。
どんな作品が載っているかは、公式HPに掲載作品紹介ページがあるのでそちらを参照。
新人を育てる場というより、外から作家さんを呼んでくるパターンが多そうです。

・雑誌としての構成
Fellowsは一切広告をいれず、また巻頭口絵以外ではカラーページを設けていないなど、ストイックさを感じさせるような誌面で1号から続いていますが、この「amaro」はしっかりカラー入り。
巻頭カラーイラストギャラリーを売りの1つにしてるようにも感じられます。
それと、雑誌としての構成がなかなか面白い風になってるのも特徴かなと。
創刊号では連載策(次号に『続く』とあるもの)が4作あり、そのほかは読みきり作品な様子なのですが、その読みきり作品にテーマを設けており、統一感のあるムードに仕上がっているのです。創刊号のテーマは『はじめての・・・』ということで私好みのこっぱずかしいニヤニヤ作品がいくつか掲載されておりガッツポーズ。また下で取り上げます。
雑誌でありながらアンソロジーコミックという側面も持つのはなかなか面白いなと。
また真田鈴先生はアマガミアンソロジーで連続掲載してた響先輩を特集した『If・・・』シリーズの新作も載るなど、ここもオリジナルに拘るFellowsとは異なった方向性を見せています。
そういえば掲載作家さんに『アマガミ Various Artists』に作品を掲載したことのある作家さんがちらほら見受けられますが、もしかしたら出発点はそこなのでしょうか?

・・・と、大きく違うと感じたのはこの2点ですか。
かわいらしい女の子がぎっしり詰まった誌面は非常に華やかですが、「やりすぎじゃない?」と思うようなハラハラしたような作品は無く、そこはなるほど大人な落ち着き(?)。
では以下、特に気に入った作品を個別感想なんぞ。



・キス

もうまんまですがキスを描いた作品。オールカラー。とろしお先生作。
なんにせよこのラストのキスの幸福感と言ったらなんでしょうねコレ!もう!
20110602213708.jpg (クリック拡大)

「すっごいふわふわ・・・」 「もう1回確認させて」

女の子の唇をすごくおいしそう描いてくれていて辛抱たまらんですよ!
おっぱいもみもみなシーンもあり、ごちそう様でしたな短編作品。

・はじめてのお泊り

個人的にイチオシなのがこの作品。水瀬るるう先生の作品。
恋人いない暦=年齢なサラリーマンとOLさんが、会社の飲み会の帰りに勢いで一緒に帰ってしまって始まるお話なのですが、その強烈な初々しさに眩暈してしまいました。
「今夜僕の部屋に初めてお母さん以外の女の人が!」とテンション上げる主人公、ドキドキしながらヘタクソに彼氏がいるのかいないか聞き出そうとすると・・・

20110602213705.jpg (クリック拡大)

相手も男の部屋に入るの初めてでしたーってあああかわいいいいいいい!!
最近いろいろと社会人ヒロインに心揺るぎっぱなしなのですが、ここにもいましたか素晴らしい社会人ヒロインが!大人なのに奇跡のような初々しさを発揮するとき、俺の胸のときめきも加速するのです!普段そんなそぶりを見せないからこその破壊力・・・!
ダサい下着着けてきちゃったなぁと後悔しつつ勝負下着を着てきたら・・・と悶々するヒロインの様子にこちらも悶々させれましたし、彼女の後にお風呂に入った主人公が発した「間接お尻~」の童貞臭さに涙。体がかゆくなりそうな恥ずかしくも嬉しいイベントが盛りだくさん。

20110602213637.jpg

最後までニヤニヤできる快作でした。読みきりですが、連載で読んで見たいなぁ。

・はじめての腐女子

ギャル系女子高生がふと読んでしまった漫画で腐趣味に目覚めてしまうお話。
新たな世界に興味津々ながらも他人の目が気になりオドオドしてしまう様子にほっこり。
BL漫画を読みたい買いたい!・・・けどそんな自分を知られるのが怖い!
ということで赤面しながら慌てまくる主人公が可愛いのなんの。
ナチュラルに毒吐きまくるゆかりちゃんのお気に入りのキャラクターです。
テンポが良く絵も読みやすく、連載で読んで見たい作品の1つ。作者のあわ箱さん、「浪漫三重奏」の作者さんだったんですね。なるほどなと。

・ミミック

山田いぶき先生の連載作品。
学校でウワサのお嬢様・・・と、偶然帰り道が一緒になった主人公。
そこで彼女の秘密を知ってしまった彼は、彼女の家へ招待されることに。
常備したボウガンで暴走イノシシをしとめてみせた彼女は、森の洞窟にすむサバイバル系美少女だったのでした。お嬢様だと誤解を招いた毛皮は、単なる戦利品だったのです。

20110602213702.jpg

ワイルドだけどかわいいからOKOK。彼女の笑顔の爽やかさにやられました。



そのほか。
・してんA/B 井ノ本リカ子/BENNY'S
違ったキャラクターからとあるケーキショップの1日を描くシリーズ。
未来を行くもの、未来を夢見るものと、少女らと女性らで違った立ち位置から世界を見て感じていることが分かり、微笑ましく楽しめるシリーズ。
・はじめての禁煙/馬鈴薯
指ペロペロするお姉さんえっちぃですねぇ。しかしもっと情熱込めて胸を揉んで欲しかった。(え
・はじめての恋 虹と桜と染める初春/渡まかな
話のインパクトはやや薄かったにしろ、ラストの切なさ・美しさにはやられました。
しっかりと完結して見せたというところで読みきりとして良い作品だったかなと。
・Gift Bringer/clover
おやハイパーピンチのお方じゃないですか。買ってから分かって嬉しかったです。個人的にかなり好きな絵を描いて下さる作家さんで、オリジナルは初めて読みましたが面白かったです。
若干のサービスシーンはありますが、これも微笑ましく読み進められる良作。

こんなところですかね。個人的にはかなり楽しめた1冊でした。
しかし値段が若干高めな設定なので、買うときちょっと躊躇してしまいました。漫画雑誌で900円オーバーか・・・。Fellowsみたいにどんどん分厚くなっていってくれれば嬉しいですね。
次号は夏発売予定。8月発売とすれば3ヶ月おきの発売になるのかも?
ちなみに次のアンソロジーテーマは「男装女子」・・・きっと買うでしょうねw
そんな感じの「amaro」創刊号の感想でした。掘り出し物的面白さアリ。

『amaro』vol.01 ・・・・・・・・・・★★★☆
新創刊、ちょっとオトナなアナタのための美少女コミック誌。アンソロジー企画大当たり!

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