[漫画]いつかまた会えるから。『ぼくらのよあけ』2巻
ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC) (2011/11/22) 今井 哲也 商品詳細を見る |
私は きみたちと友達になるために来たんだよ
いやー、傑作でした。「ぼくらのよあけ」完結となるの第2巻が発売しています。
もともと全2巻と決まって構成されていたであろう作品で、一切ムダのないまま走りぬけていきましたね。だれることなく最高のエンディングにたどり着いてくれました。
2038年というちょっとだけ未来に日本を舞台に、子供たちと宇宙の交わりを描く本作。
子供たちの力で宇宙につながってしまうスケールの大きさが爽快です。
→この夏休みは、きっとずっと忘れられない。 『ぼくらのよあけ』1巻
1巻の感想も書きましたが、2巻のストーリーは素晴らしい。涙ボロボロ。
●かつての少年たちが、今は少年たちを導く大人に。
これが2巻で最初に感じた面白さ。時の経過を意識させられてノスタルジックなきもちにさせられますが、大人たちが抱える様々な思いのひとつひとつにも胸が熱くなる。
かつての少年たちとイマの少年たちが「親子」という絆と、宇宙の秘密でつながった。
主人公は2038年の子供たちですが、仮に前作という概念があるなら、前作の主人公はいまの主人公たちの親たちです。2巻では彼らがたどった少年時代も描かれますが、彼らはある意味、バッドエンドを迎えてしまいました。それでもそれなりに幸せに家庭を築いている。
でも、大人になった今だって忘れられない。あの頃の痛みと後悔を。
そして今、もういちどかつての夢を叶えられるチャンスを目前にして、大人たちはどうしたか。あっさりと「主人公」を子供たちに託したのです。ホントだったら主人公の座を奪うことだってできただろうに、彼らはそうせずに子供たちを導きます。大人として、親としての姿勢を貫く。
いちどは潰えた夢。それにすがったりはせず、まるで1つのゲームやアトラクションのように、子供たちにアドバイスを出していく。そうして成長していってくれることを願っている。
最初、物語に大人が介入してきたときは実はビックリしました。
てっきり子供たちだけで展開して、大人は夢見がちな子供に理解を示さないポジションなんじゃないかなと。まぁ実際に大人たちがとる判断に、子供たちは理解を示さないシーンも多いですが。
でもそういう、やや自由の利かない大人と、1つのことで頭がいっぱいになってしまう子供たちの対比もすごくよく出来てる。大人と子供では価値観がそもそも違う。
うまく一致しない大人の世界と子供の世界。でも目標のために、お互いが歩み寄って努力する。自分たちの子供たちと一緒に夢を叶えるという一連の流れにはゾクゾクしっぱなし。
何が面白いって、「今はできないことでも、未来ではそれが可能かもしれない」という夢が詰まっている作品なんですよねこれ。だからこそ影の主人公は大人たちです。
2010年には叶えられなかったことが2038年にはできるようになってる。そういう実感を、フィクションの中で与えてくれる。ああ、未来が待ち遠しい!ワクワクする!
各話の合間に2038年に普及すると作者が想像した近未来的ガジェットの説明がありますが、これも気分を盛り上げてくれます。
で、話を戻すと、大人たちがとても魅力的に描かれてるのは間違いなく意図的。
だって彼らもまた主人公なんです。大人たちにとってこの物語は、昔叶えられなかった夢を、崩れてしまった人間関係を再生させる、復活の物語なのです。これが熱くない訳がない!
酷い別れ方をしても、顔を合わせれば穏やかに「久しぶり」なんて言い合える。
大人として子供たちにアドバイスをして、教育に活かそうと考える。
心身の成長というか、成熟というか。明らかにもう子供ではない彼らの姿が印象的。
特に心に残ったのは悠真の母親が、宇宙人と交わすふたりきりの会話。
「けど私、お母さんになったんだよ。すごいでしょ。」
すごいんだよ!なんてことない生命と営みに思えてしまうけれど、人の親になるってホントにとってもすごいことなのだ。当たり前のことなんだけど、主人公の親がこのセリフを言うのにグッと来た。ちょっと照れているような表情もまた素晴らしい。
こんな笑顔で言えてしまうのは、この宇宙人が子供のころの友人だから。改めてこんな言葉を口に出来てしまう所に、彼女自身子供の頃の自分を思い出しながら今の自分にちょっとだけ驚いてるような含みが感じられて、ものすごくキュンとしてしまいました。問答無用で心震える!
なんにせよこの作品が映す大人たちはムチャクチャ格好いいし、彼らのためのドラマだと言い切れる作品かも知れない。大人だからこそできる方法で、かつての夢を叶えたのだ。自分たちの子供たちに夢を託し、その背中を支えてあげることは、なんだかすごく魅力的な構図。
●子供社会に見える残酷さとストレートな悪意。
本当にキラキラしている作品ですが、そこかしもに強烈に感じるのが子供たちの社会独特のブラックさ。誰かを傷つけて楽しみたくてうずうずしてるような、最低の無邪気さです。
でも「いじめ」というのは、関与するしないともかく小学生時代には多くの人が覚えがあるものじゃないかなぁと。この作品は小学生が生き生きしてる作品だと思いますが、こういう負の感情で輝く子供たちのいやらしさも丁寧に描いているのです。
でもそれにしたってこの作品が描くそれはエグい。ありのまま悪意をぶつけてくる。
ある日突然裏切られる恐怖。
子供のころなんて、友人とつながっていることが何よりの楽しみだろうに。
不気味なくらいドライな小学生女子の世界。イヤな気分になるけど、このドキドキは不快感だけじゃないような。こういう気味の悪さがクセになるというか。喜ぶべきシーンではないし心痛むけど、イビツなものに惹かれてしまうというものもあるかも知れない。
科学が進んだ2038年の日本は誰もが、本当に簡単にネットワークでつながれる。
でもだからこそ小学生たちは、逆に小さな集団を組んで結束を固める面白さに目覚めている。狭いネットワークの中で閉じこもる、秘密を共有する楽しさ。たしかに密閉された関係を築くのは、この時代の子供たちの一つの遊びになっているのかもしれない。自由なんだか不自由なんだか、不格好です。
でもそんな未来があり得るかもな、というリアルさ。今だってこういうことはありえそうだし。
2038年というのはそんなに遠い未来じゃない。それは現代とあまり変わらない日本の風景にも感じるし、作品内に張り巡らされた「個人と個人」「個人と世界」の繋がり方からも感じるんですよね。
でも上にも描いたとおり、未来にワクワクさせる風にも描いてあって。未来との距離のとりかたが絶妙、と言えるかも知れません。
でもこの作品は、キャラクターを傷つけるだけでは終わらない。
上のシーンでいじめの標的にされたのは、最初からいけすかない女の子として描かれていた子(わこちゃん)で、因果応報という言葉そのままの構図に陥ってしまいました。
彼女は落ち込んで塞ぎこみますが、その中で改めて確認されたのは姉弟愛。
そして最初からずっと仲が悪かった花香と交わされるやりとりも、トゲトゲしいものばかりですけどその中にふっと小さな歩み寄りの意思が感じ取れてニヤニヤしてしまう。
「地球の中でだってこんなに難しいのに」だって。誰かとつながるということはとても幸福で、とても困難で。でもなんとかとそれをほしがってしまうのが生き物で。
まだ不器用だけど。許すことなんてできないけれど。ちょっとずつ近づいていけたらいいな。
子供たちが主人公のこの作品。少年少女に与えられる試練はつらいものも多いです。
でもそういった中で、苦しみながらももがく子供たちの姿が魅力的でもあって。
・・・むしろ子供たちを泣かせなたい、苦しめたい、みたいな欲望も詰まってる作品なんじゃねーのかなとも思っていたり。
雑誌の時から念を押すように「健全小学生SF漫画」を掲げてました。あえてそう言われてしまうと、作者の今井先生はどんな思いでこの作品を書いたのか勘ぐりたくなりますね!自分で健全っていうのかよwいやきっと健全ですけどw
●未来に託す希望。
最初にも書きましたが、この作品が迎えたエンディングは心底、最高だった。
この作品は、未来へ未来へと読者の視界を開かせる。
近未来の日本という舞台が絶妙に完成された世界観もそれを意識させる大きな要因でしたが、このラストで確信。未来を、宇宙を、求める作品なんですね。
この部分はあまりネタバレをしたくないのですが、最後の最後につづられるのは表紙の2人の物語。
最終話の一連の流れはもう涙無くして読めない。ぜひ読んでみて欲しいです。
「ともだち」という言葉がこんなに切なく熱く感じられる!
そして未来へかけた約束の力強さと暖かさ!あー!なんて気持いいのか!
もともと面白かったのですが、どんな風に終わるかの予想はできていたつもりです。ところがそれを裏切ることなく、予想を上回る興奮と感動を届けてくれました。
結構ながながと書いてしまいましたが、ここらでまとめ。
大人も子供も、人間でもない存在だって、本当にみんな生き生きしていた作品です。
そしてこの作品が包み込んでいる要素は、かなり多彩でもある。
親子愛とか友情とかキレイなものから、汚くちょっとイヤな感情まで。
でもそれら全てがあまりにもスケールが大きい夏休みの大冒険。ひとつの思い出として輝く。それが輝いていたって子供たちが知るのは、きっともうちょっと後のことだろうかも知れない。
メインとなる人物それぞれの想いが全2巻という限られた中で十分に描ききられているのも素晴らしい。本当にむだがなかった。未来への明確な答えはなくても、手がかりをくれている。
子供と大人、それぞれが魅力たっぷりに描かれ、主人公として見事に両立していました。
大人がカッコいい作品って、たまりませんね。
全2巻と手に取りやすいボリュームですし、ぜひいろんな人に読んで欲しい。
この作品の主人公たちのような小学生にも、ちょっと難しいかも知れないけどきっと何かを感じることができると思いますし、大人も熱くなれる。だってこの作品は、子持ちになった大人が、子供と力を合わせて28年ごしの夢を叶えるお話なのだ。この高揚感、鳥肌が立つ!でもやっぱりメインは子供たちで、一生ものの思い出を刻みつけていく様子も素晴らしい。
今はもう諦めてしまった夢を、なくしてしまった少年時代の感覚を思い出させてくれる作品。
見上げた宇宙に、目指したい光がある。
自分と、そして大切な友達と交わした約束がある。
きっと叶えるんだ。また会うために。
『ぼくらのよあけ』2巻 ・・・・・・・・・★★★★★
こんなに心えぐられて幸せです。これぞ夏休み!これぞジュブナイル!気持ちいいー!
[小説]甘い青春には慣れない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』3巻
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 ドラマCD付限定特装版 (ガガガ文庫) (2011/11/18) 渡 航 商品詳細を見る |
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫) (2011/11/18) 渡 航 商品詳細を見る |
私はこ二ヶ月をそれなりに気に入っているのよ。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」3巻が発売されています。タイトル長いので「はまち」とか「俺ガイル」とかって覚えるといいらしいです。
今回は通常版と、ドラマCD付きの特装版の二種類で発売。先に言っておくとドラマCDかなり出来いいのでファンは買うべき。キャラソンも付きで、ボリュームもすごいです。
当然自分も特装版を購入。こういう展開が起こるというのは、期待されていそうですね。
そんな感じでガガガちゃんの稼ぎ頭に成長しつつある「俺ガイル」第3巻感想ー。
→青春とは嘘であり、悪である。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
→優しい女の子は嫌いだ。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』2巻
2巻のラスト、しんどかったですねー・・・。しかしこれだからこの作品やめられない。
甘いだけじゃないというところを見せつけましたが、そんなこんなで微妙にこじれてしまった八幡と結衣をどう修復するかというのが今回のメインテーマ。
ちょうど結衣の誕生日が近いということでこれに合わせてアクションを起こそうとする奉仕部ですが、孤高をきどって友達付き合いが極端に苦手な彼らにうまくできるのか・・・?
●しかし今回、主役は由比ヶ浜結衣とおもいきや雪乃なんですよね。
1巻のころは取り付く島もないといった感じの、ツンっていうかむしろ単純に主人公に興味ないだけなんじゃないだろうかこの娘はと思ったくらいのヒロインだったのですが、2巻3巻と来てだんだんと主人公との距離を縮めてきていますね。
結衣へのプレゼントを選ぶ時、エプロン姿を八幡にほめられて照れてしまうところとか。
どうしたんだ雪乃ー!そんな、そんなチョロいヒロインだったかお前はー!
とうろたえましたが、作中でも触れられていたとおり、ラブいフラグは立っていなさそう?
照れていたのは、気になる男の子に嬉しいことを言ってもらえたから、というよりは友達にそう言ってもらえたという喜びという意味が強いんじゃないかなと。
友達同士の付き合いに慣れていない雪乃だからこその赤面ではないでしょうか。
そう、雪乃に照れに「こいつ、もしや惚れてるんじゃないか」と勘違いしてしまうのは我々読者の悲しいサガ・・・!雪乃の、いやワタリンの手のひらの上で踊らされているんじゃないだろうか!あいさつしてもらえたからって勘違いしちゃうモテない中学生みたいな過ちを繰り返すのはやめるんだー!それは俺だー!
雪乃が本当に八幡に恋愛感情を抱いてるのかもしれませんが、2巻までの流れを考えるとやや流れが急すぎないかなと思うのです。ここはやはり、「友達」として意識しだした、が正解?
恋愛じゃなくても、彼らにとってその変化は非常に大きく大切なものです。
個人的にこの作品に求めるのはハーレムではなく、友達がいない同士がちゃんと真正面から友達になっていく様子なのでムリに解釈してしまってる部分はあるかもしれません。
ともあれ、4巻では気になる雪乃のバックボーンについて触れられそうで、今から楽しみ。
あと蛇足ですけどツインテ雪乃がかわいすぎる。
●また、結衣とのストーリーも見逃せません。
八幡と結衣は、とある事故の被害者同士で、実はつながりがあったことが明かされています。
結衣は未だに申し訳なさを覚えているようで、そのことに八幡は違和感を感じだと。
八幡自分に友達ができるはずもないって思っているから、由比ヶ浜が自分に親しくしてくれているのは単なる「同情」だからと捉えている。だってそうじゃなきゃ理解できない。彼は、友達になるということに理由を求めてしまう。そこが彼に友達がいない原因だろうなぁ。
本当に青春を尊く思うから、薄っぺらいニセモノの青春ごっこがイヤで仕方ない。
「青春潔癖症」とも言えるかもしれない彼は、たしかにむちゃくちゃ面倒くさい男ですが、だからこそ自分は大好きで。安っぽい青春に毒を吐き憎み続ける彼の姿勢は、ある種のカッコよさと潔さがあります。猜疑心まみれの理想家。
しかしそんな彼が、ちゃんと1つの答えと居場所を見つけたのがこの3巻。
気持ちいい興奮と、ラブコメとしてのニヤニヤが同居する、なかなかいいラストだったのでは。
結衣ってなかなか珍しいポジションですよね。
スクールカーストとしては八幡となんか付き合いがあるはずもない人物なのに。そこが彼女の不安定さで面白いキャラである理由なのですが、いずれこの不安定さが不和を運んできそうで怖くもあり。空気を読みすぎて不幸になりがちだというのは彼女の特徴。
あと、3巻は結衣と雪乃の友情が順調に育まれていることも強調されていて、とってもほっこりしてしまいました。雪乃に飛びついてじゃれつく結衣にほっぺた落ちる・・・。
●そんな「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」3巻でした。
メインとなる3人の関係が深まったことが印象的でしたね。
特に雪乃!心開きまくり新しい彼女の一面も見れました。
今回ヒロインに限って話を進めましたが、脱衣トランプらへんの材木座の叫びもアツかったですね!材木座はリアルにいそうなキャラでちょっと勘弁して欲しいくらいにイタい(見に覚えある言動がちらほら)のですが、好きなものを好きだと叫ぶ勇気は、とても大切。
ラブコメではありますが、根っこはなんだかちょっと違う気がする作品ですねえ。
4巻も楽しみに待ちたいと思います。人間関係の難しさと楽しさが味わえる。
●で、ここからドラマCDのお話。
このドラマCDがやたら出来がよくてビックリ。キャストもいいですしね。
値段を考えても、相当オトクな特装版だと思います。箱も丈夫です。
キャストは自分は不満もなく、かなり合っていると思います。さすがは作者も太鼓判のキャスト陣。八幡役の江口拓也さんは、彼のひねくれた感じがうまく出ててバッチリ。主人公が重要な作品なので、主人公の声があっていないと台無しの可能性もありましたが、これはかなり嬉しい。モノローグが多いですからね。
でも一番面白かったのは材木座役の檜山修之さんかなぁw
「ディバイディングドライバァァァー!」って叫ばせたいがためのキャスティングとしか思えませんが、他の所でも全体的にマッチしてて○。材木座のウザいテンションがすごくよく伝わって来ました。八幡と材木座のコンビはかなりお気に入り。檜山さんのこういう声ってこういうオタク男子と合うんだよなぁ。
小町役の悠木碧もよかった。かわいいのにどこか小憎たらしい感じ。
また、雪乃(早見沙織)と結衣(東山奈央)のデュエット・キャラソンもアリ。
ユーロビートサウンドでテンションの高い一曲!
クールな雪乃がノリノリで歌ってる様子が思い浮かんで笑ってしまうw
雪乃は平常時もっとトーンの低い声だと想像していましたが、案外愛嬌のある風でしたね。
結衣もバカっぽさが出てて満足。結衣はバカですからね。すぐいじけるし。かわいいな!
3巻が面白かったのは、このドラマCDの満足度の高さもかなり影響あるかと。
作品のファンならこのドラマCDを聞かないなんてもったいない!
シナリオそのものは文庫の方にボーナストラックとして収録されているのも親切。
無くならない内に買っておくことをお勧めしたい一品。
ここから完全に余談。
はがないこと「僕は友達が少ない」と同列に語られることが多い作品。
まぁ1巻のときオビに平坂先生が推奨コメント書いてましたし、「友達がいない」「残念」「部活」と共通点を探せばかなりあるんですけど、はがないと俺ガイルってかなり違うと思うんですよ。
はがないがリア充を目指すための作品。
俺ガイルがリア充をバカにする作品。
どちらが良いというわけではなく、スタンスが違う。読んでる時の居心地が違う。
まぁどっちにしたって「友達が少ないだとかぼっちだとかって自虐ってるのに友達と超仲よさげじゃないですかー!」ということは言えますが、俺ガイルは根本的に、なんだろう、もっと性格が悪そうというか、カッコつけていうとシニカル。
はがないがギャグとかである種の幼稚さを出しているに対して、この作品はもっと大人びた理由をつけて孤高を『気取ってる』作品だなと感じるのです。どっちにしたって残念だな。
でもこういう、卑屈な構えで青春を描く作品がたくさんあるのは面白いですね。
[漫画]ヒナお掃除がんばる!ホームレスもがんばる? 『ヒナまつり』2巻
ヒナまつり 2 (ビームコミックス) (2011/11/15) 大武政夫 商品詳細を見る |
何やってんだ さっさと家に帰るぞ
エスパーでカッコいい感じの表紙でやってきたヒナまつり2巻。
でも宙に待っている赤い粒はイクラです。なんだろう、あんまりかっこよくない。そこがこの作品らしいといえばらしいのですが!
後ろでなんかポーズとってる新田さん、イクラが潰れないようソフトに摘んでいますね。これもシュール。
まぁそういう感じのおとぼけコメディ。ヤクザ・ミーツ・サイキック少女、そして同居!
1巻がとても面白かったですが、2巻も期待通りでした。
1巻のラストで登場した気になる新キャラは、ヒナを追うもう1人のサイキック少女!
女の子同士のサイキックバトルが始まってしまうのか・・・・・・!?
とおもいきや大してそんなことはなく。この作品で物騒でシリアスなことにはなりません。ヤクザ社会が舞台のはずなのにね!ヤクザの皆さんもみんなかわいいですからね!
とは言え、超能力少女がもう1人増えてしまったことでいろんな騒動が巻き起こります。
追手の女の子の名前はアンズと言い、ヒナにライバル意識を持っているようです。
しかしヒナにはそんな意識全くなく、顔合わせても「よっ」くらいのノリ。
そこにアンズはイライラしてしまい、決闘をすることになってしまったり。
エスパーを駆使しての2人のあっちむいてほいバトルは冗談抜きに爆笑してしまったw あの表情は反則だろ! しかもこの件で改めて分かったんですが、ヒナって能力がすごく強いエスパーなんですね。
・・・なんというか、もったいない。ろくな超能力の使い方しないじゃないですかー!
しかしこの一件からアンズは、この作品の準レギュラーのポジションに収まります。
もとの世界に帰れなくなってホームレス化しますけども。なにこれ切ない・・・。
仕方なくホームレスになったアンズ。
しかし先輩に生き方を学び、その力強さと暖かさに触れ心を入れ替えました。やがてその幼い身体に、ホームレスたる誇りを宿すまでにたくましく!ヒュー、カッコいい背中してやがる!生きることの難しさを知るシブい背中だ!でもそれで大丈夫なのか。
個人的に好きなエピソードは、第8話。
新田に「役立たず」と思われたくないので、たまにはいっちょ家事の手伝いでもやってみるかと一念発起するヒナちゃんのお話。
アンズのことをエスパーとしてライバル視はしていなくとも、同じような境遇にある存在として意識はいているみたいで、もしアンズが新田に気に入られたら自分の居場所はどうなるんだろう?と焦っているようです。ヒナにも一応、自分があんまり働いていないという自覚はあるのかも知れません。
そんなわけで慣れない掃除をがんばるヒナちゃん。
ずさんだよ! 文字通り投げちゃったよ!
「なにかしなければ」「新田に喜んでもらいたい」そんな思いばかりが先行し掃除をはじめましたが、実際ヒナにマトモな家事ができるはずもなくさんざん。それもとても可愛いんですがっ・・・しかし結果は、期待していた新田の好感度アップとは逆方向へ・・・。
そこからヒナは第9話で放浪することになるわけですが、これもまた笑わせて頂きました。なんでヒナのまわりはイつもこんなに賑やかなんだろうな。バカを惹きつけるんだろうか。
また、第10話も面白かったですね。ヒナが生徒会に立候補するお話。
これはヤクザのオジサンたちの動きがとても面白く、シリアスなことをしてるように見せかけてやってることはヒナを生徒会に入れるための工夫という、なんともほのぼのしたもの。
この作品、ヤクザのみなさんのおとぼけっぷりが本当にいい味を出している。
警察のやっかいとかそんな生ぬるい話じゃねえ。ヒナちゃんを生徒会長にするんだよ。
おじいちゃーん、気合入りすぎよ。
そんな感じの「ヒナまつり」第2巻でした。
今回も本当に面白かったんですが、なかなかこの漫画、面白さを伝えづらい。
自分がギャグ漫画の感想を書くのが苦手だということもありますが、ストーリーだけ書いても面白さはこれっぽっちもわからない類の作品です。もう読んで感じてもらうしかない。
ちょっとだけ劇画調タッチが入った絵ですが、これがこの作品の面白さをより引き立てます。内容のほのぼの感とのギャップというか。
そして何よりキャラクターが濃い。主人公のヒナと新田は当然のこと、ちょこちょこ物語に顔を出すサブキャラたちも非常に面白く、それだけで存在感があります。こんなに賑やかな世界が楽しくないわけがない!
特に2巻になって新キャラも出ましたし、既存キャラもどんなキャラかを強調するシーンが多数登場し、さらにこの愛すべき世界が進化してきていると感じました。みんなかわいいんだ。
なんだかんだでいい話風に終わらせてしまう適当さのセンスも大好き。
描きおろし漫画もあり、これはクラスメイトの三島さんをフィーチャー。彼女の巻き込まれ体質もハンパじゃない。第二のヒナのお守り役は間違いなく彼女です!
そして3巻は作品名にちなんで、3月3日雛祭りに発売。
来年のヒナまつりは「ヒナまつり」を読んで過ごすんだ!
お人好しヤクザと超能力少女の同居コメディ、ますます面白くなってきて見逃せない。
『ヒナまつり』2巻 ・・・・・・・・・★★★★
しっかり笑えてなんとな~く心温まる、不思議な雰囲気の作品。
[漫画]あなたとしかしたくない。『キスメグルセカイ』2巻 ほか
今日は3作同時に。
また会える?
キスで並行世界を移動していく、SFチックラブコメディ。この2巻で完結です。
今回もオビの煽りがセンスいいですね。「あなたとしかしたくない。」!うひょう!
1巻はわりとえっちぃシーンもたくさんあったような印象ですが、2巻は完結巻なこともあってか、ストーリーを進めつつ話をまとめることに重点が置かれていたような気が。
とは言え女の子のかわいさは今回も素晴らしい!
あざとさは無くても、主人公のキャラクターがいいだけでニヤけてしまえます。
ジェームスほたて先生の絵が好きな自分としてはこれだけでも満足なのですが、この作品を読んで思うのは、エロをメインで活躍しているこの作家さんが、こんなかなりストレートに少女漫画チックな作品に挑んだということは面白いなということ。
しかもほんのりSF要素入りですよ!・・・まぁ、あとがきを読むに、作者本人はSFと意識せず描いていたようですけどもwそれでも、ジェームスほたて先生のイメージに幅ができたかも。
まぁエロでの作品を見てもラブコメが多いですし、設定に一捻りを加えた上で順当に一般向けになったジェームスほたて先生作品と言えるでしょう。
キスをテーマにした作品だけあって、今回もキスシーンが魅力的でした。
特に第8話のラストにはグッときましたね!
様々な平行世界の「環」は、同室人物ではありますがそれぞれに違った性格となっており、主人公がキスをしまくってるとは言え浮気してるようには見えないのはいい設定でした。
第6話でのショタモードも可愛かったですねえ・・・ふむぅ・・・。
未来を選択し進んでいくことへの勇気を幸福を感じさせてくれるラストも爽快で、ちょっと珍しい設定の作品でしたがうまーくまとまってくれたのではと思います。
アイさんもここまで重要なキャラとは思わず、彼女の活躍や秘密も楽しめました。
世界を移動するシーンがいつも綺麗で、同時にちょっと切ない気分になって好きでしたね。
『キスメグルセカイ』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
完結。恥ずかしがり屋な主人公ががんばってキスをする場面はニヤニヤしますなあ。
オレが来たからにはもう大丈夫だ。
ピリッと緊張感ある表紙の「はじめてのあく」11巻です。
今回は真世界(ネビロス)編ということで、みんなの特訓シーンから決戦へと進んでいく、これまでにないくらいにシリアスムード。
連載当時ははじあくが本格的にバトル編入ってきたー!と楽しんでいましたが、ここらへんは単行本で一気読みすると、これまでどおりの1話完結コメディとはまた違った読み応えがあり、やはり新鮮な一冊となっていると思います。
超パワーアップしてジローが帰ってくる所なんて、すごく少年漫画チック。
シリアスな中にもコメディやラブをこまめに入れてくるバランスも上手いですね。
しかし1番に悶えたのは記念すべき第100話「義理・・・チョコ?」ですよ!
確実に恋する女の子として成長してきているアキですが、今回はバレンタイン。
想い寄せる赤城はもうすぐ卒業ということで、なんとかアクションをかけたいアキ。
なんかもー、バレンタインだなんだってワイワイ盛り上がっちゃう女の子みんなまとめてかわいいとゆーか。はい。ニヤニヤがとまりません。がんばれアキ!
次の12巻は1月発売予定。ネビロス編完結となります。
『はじめてのあく』11巻 ・・・・・・・・・★★★☆
いつもよりシリアス、しかもバトル編。でもらしさは失われず!
体中がケイレンを起こすくらい快感なんです。
ノゾキアナを巡るメロドラマもいよいよ9巻目となりました。「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」です。
正直よく9巻まで続けられるなぁと感じます。でも飽きないんですよね。それはちゃんとストーリーに工夫がされているのと、作中にもありますが、人間の本性が暴かれる瞬間というのは読んでいてゾクゾクするもので。
単純にエロい描写が多いのもありますが、練られたストーリーそのものの面白さが大きな魅力だと思います。
セリフ回しだったりじれったい展開だったり、若干クドく感じる部分もあるといえばありますが。
さて、周囲にドンドンと広がっていく「アナ」の秘密。
歯止めの利かない状況にこちらもヒヤヒヤしますが、ついに今回修羅場が!
ヤホーイ!
この9巻で人間関係もだいぶ収束され、残されたのは本題のみという感じでしょうか。
えみるとまどか、ついに決裂した2人ですが、それだけじゃ終わりそうにない。
進んでヒールになってみせたえみるを思うと、むしろ何かあって欲しい!
男同士の友情を確認するシーンなんか自分もお気に入りで熱かったですねえ。
エロいだけじゃない、ドラマの面白さを見せつけた巻だったと思います。
ヘヴィーですが、人間の罪深さと、力強く意思を持つことの大切さがあります。
10巻ではえみるの過去が明かされそう・・・?そろそろまとめに入ることでしょうか。
最後まで追っていきたいと思います。携帯漫画も面白いものです。
『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
クライマックス感アリ。どんな終結を見せるのかが楽しみです。
キスメグルセカイ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2011/11/11) ジェームスほたて 商品詳細を見る |
また会える?
キスで並行世界を移動していく、SFチックラブコメディ。この2巻で完結です。
今回もオビの煽りがセンスいいですね。「あなたとしかしたくない。」!うひょう!
1巻はわりとえっちぃシーンもたくさんあったような印象ですが、2巻は完結巻なこともあってか、ストーリーを進めつつ話をまとめることに重点が置かれていたような気が。
とは言え女の子のかわいさは今回も素晴らしい!
あざとさは無くても、主人公のキャラクターがいいだけでニヤけてしまえます。
ジェームスほたて先生の絵が好きな自分としてはこれだけでも満足なのですが、この作品を読んで思うのは、エロをメインで活躍しているこの作家さんが、こんなかなりストレートに少女漫画チックな作品に挑んだということは面白いなということ。
しかもほんのりSF要素入りですよ!・・・まぁ、あとがきを読むに、作者本人はSFと意識せず描いていたようですけどもwそれでも、ジェームスほたて先生のイメージに幅ができたかも。
まぁエロでの作品を見てもラブコメが多いですし、設定に一捻りを加えた上で順当に一般向けになったジェームスほたて先生作品と言えるでしょう。
キスをテーマにした作品だけあって、今回もキスシーンが魅力的でした。
特に第8話のラストにはグッときましたね!
様々な平行世界の「環」は、同室人物ではありますがそれぞれに違った性格となっており、主人公がキスをしまくってるとは言え浮気してるようには見えないのはいい設定でした。
第6話でのショタモードも可愛かったですねえ・・・ふむぅ・・・。
未来を選択し進んでいくことへの勇気を幸福を感じさせてくれるラストも爽快で、ちょっと珍しい設定の作品でしたがうまーくまとまってくれたのではと思います。
アイさんもここまで重要なキャラとは思わず、彼女の活躍や秘密も楽しめました。
世界を移動するシーンがいつも綺麗で、同時にちょっと切ない気分になって好きでしたね。
『キスメグルセカイ』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
完結。恥ずかしがり屋な主人公ががんばってキスをする場面はニヤニヤしますなあ。
はじめてのあく 11 (少年サンデーコミックス) (2011/11/18) 藤木 俊 商品詳細を見る |
オレが来たからにはもう大丈夫だ。
ピリッと緊張感ある表紙の「はじめてのあく」11巻です。
今回は真世界(ネビロス)編ということで、みんなの特訓シーンから決戦へと進んでいく、これまでにないくらいにシリアスムード。
連載当時ははじあくが本格的にバトル編入ってきたー!と楽しんでいましたが、ここらへんは単行本で一気読みすると、これまでどおりの1話完結コメディとはまた違った読み応えがあり、やはり新鮮な一冊となっていると思います。
超パワーアップしてジローが帰ってくる所なんて、すごく少年漫画チック。
シリアスな中にもコメディやラブをこまめに入れてくるバランスも上手いですね。
しかし1番に悶えたのは記念すべき第100話「義理・・・チョコ?」ですよ!
確実に恋する女の子として成長してきているアキですが、今回はバレンタイン。
想い寄せる赤城はもうすぐ卒業ということで、なんとかアクションをかけたいアキ。
なんかもー、バレンタインだなんだってワイワイ盛り上がっちゃう女の子みんなまとめてかわいいとゆーか。はい。ニヤニヤがとまりません。がんばれアキ!
次の12巻は1月発売予定。ネビロス編完結となります。
『はじめてのあく』11巻 ・・・・・・・・・★★★☆
いつもよりシリアス、しかもバトル編。でもらしさは失われず!
ノ・ゾ・キ・ア・ナ 9 (ビッグ コミックス) (2011/09/30) 本名 ワコウ 商品詳細を見る |
体中がケイレンを起こすくらい快感なんです。
ノゾキアナを巡るメロドラマもいよいよ9巻目となりました。「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」です。
正直よく9巻まで続けられるなぁと感じます。でも飽きないんですよね。それはちゃんとストーリーに工夫がされているのと、作中にもありますが、人間の本性が暴かれる瞬間というのは読んでいてゾクゾクするもので。
単純にエロい描写が多いのもありますが、練られたストーリーそのものの面白さが大きな魅力だと思います。
セリフ回しだったりじれったい展開だったり、若干クドく感じる部分もあるといえばありますが。
さて、周囲にドンドンと広がっていく「アナ」の秘密。
歯止めの利かない状況にこちらもヒヤヒヤしますが、ついに今回修羅場が!
ヤホーイ!
この9巻で人間関係もだいぶ収束され、残されたのは本題のみという感じでしょうか。
えみるとまどか、ついに決裂した2人ですが、それだけじゃ終わりそうにない。
進んでヒールになってみせたえみるを思うと、むしろ何かあって欲しい!
男同士の友情を確認するシーンなんか自分もお気に入りで熱かったですねえ。
エロいだけじゃない、ドラマの面白さを見せつけた巻だったと思います。
ヘヴィーですが、人間の罪深さと、力強く意思を持つことの大切さがあります。
10巻ではえみるの過去が明かされそう・・・?そろそろまとめに入ることでしょうか。
最後まで追っていきたいと思います。携帯漫画も面白いものです。
『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
クライマックス感アリ。どんな終結を見せるのかが楽しみです。
[漫画]揉むだけじゃない!おっぱい舐めて除霊だ! 『揉み払い師』2巻
揉み払い師 2 (少年サンデーコミックス) (2011/11/18) 空詠 大智 商品詳細を見る |
吸わないでぇぇ ダメっ・・・そんなに・・・やぁ!!
「揉み払い師」2巻発売されました。清々しいバカっぷりが印象的な作品です。
→おっぱい揉んで問題解決!期待の新シリーズ『揉み払い師』1巻
要約すると、悪い霊にとりつかれた女の子たちを、おっぱいを揉んで救うお話。
よくぞこんな設定の漫画が出てきてくれものです。圧倒的に頭が悪いです。
2巻オビ曰く、「揉みだけじゃない、舐めもいた!!」。
これは期待できそうです(満面の笑み)。バカエロ満載おっぱい漫画、第2巻!
というかオビにある\(サービス)/\(感謝)/って・・・作者の父親じゃねーか!
いやぁ、いきなり目次欄からヒドイですねえこの漫画。なにがって各話タイトルです。
第5乳「お口の中でコロコロと・・・」第6乳「そこ・・・それ以上ツンツンしたら・・・・」第7乳「く・・・来る・・・ジッとり・・・奥に」第8乳「足の・・・力が抜けて…」。
さらに磨きがかかってヒドい。1巻も大概でしたが、どんどんブレスが増えてる気がします。
というか1ページ目からコレですからね。どう見ても事後じゃないですか!
完全にエロ漫画ですが、これがこの作品においては人助けというのだからステキ!
さて、今回は新キャラが登場したことが大きいです。
表紙にいるのは「舐め払い師」の女の子・鈴花。そう、おっぱいを舐めて除霊するのです。
他にも揉み払い師の他にも様々な方法で邪霊を払う職業があるようで、「抱き払い師」なんてのも名前だけですが登場していますね。
どうしよう、これからもっとロクでもない払い師が登場したら・・・ドキドキする!
とは言え「舐め払い師」の鈴花ちゃん、彼女がまたかわいいんですよね。
揉み払い師である主人公、小影にほのかな恋心を抱いているようで
しかし同業者でありライバルでもある彼に、ついつい虚勢をはってしまう場面も。
感情を内に秘める女の子で、大和撫子なルックスもたまりませんね。
とは言え彼女は舐め払い師。そこにはプライドがあるようで、その仕事っぷりは圧巻です。
(※人助けをしています)
たいへんな絵面ですがこれでも頑張って人助けしてる最中なんですよ!
それにしてもこれだけ見たら、女の子の乳首を丁寧に攻め立てる女の子・・・レズレズじゃのう。
しかし頑張り虚しく、なんと払い師である鈴花自身が邪霊にとりつかれてしまう!
こうなってしまったからには主人公の出番なのです。
鈴花ちゃんが顔を赤らめながらおっぱいを小影に差し出すシーンはとてもえっちぃ。
まったくこの作品は大迫力でおっぱいを描いてくれるからたまりません。
揉まれたり摘まれたり舐められたりしている様子が、連続した大ゴマでじっくり見れます。
まぁ色々あって除霊完了。鈴花ちゃんとは一旦お別れになるのですが、この時のセリフが秀逸。この作品は妙なセリフ回しも面白いのですが、小影ばかりでなく彼女も相当おかしい。
「その時は小影さんの乳首をビンビンにしてさしあげますから(ニッコリ)」
お前は何を言っているんだ。
2巻は鈴花ちゃんに心奪われたのですが、まだまだ見所はあります。
第7乳に登場した「虎牙連乳弾き揉み」は作者もお気に入りという技。
これは乳首に対してデコピンをするという謎の技。カッコいいトラもバックに描かれ、なにやら凄そうです。女性の悩ましい表情も素晴らしいのですが、なんかもうツッコむ気力も湧きません。
しかもこれ、ただ「乳首にデコピンする」シーンに、見開きをたっぷり使って6ページも使っています。バカじゃないのかと。こんなに乳首だけドアップに描く漫画なんてそうそう見つかりません。ましてや少年漫画でw
大地を揺らし、間接的におっぱいを揺らしてダメージを与える、第8乳に登場した技もアホっぷりでは負けてはいなさそうです。
いかにして乳に刺激を与えるか。この漫画はそのバリエーションを研究しているのかも。
しかしなにげに1巻のころと比べると、状況が複雑化してきたことが分かります。
1話完結にはならず、2話にわたって強力な邪霊とのバトルが繰り広げられたりしました。そのため、より状況が複雑になっていったエピソードもあります。
一本調子におっぱいを描くだけではないのはいい傾向でしょう。
そして読者が1番に期待しているであろう、お払いのシーンは今回も気合十分!
一発ネタのような設定の作品ですが、バリエーション豊かなおっぱいの攻め方や他の払い師の存在や、主人公たちの秘密など、読者を飽きさせずにしばらく続けることができそうな用意は整っている感じ。
これからどんな技や女の子が登場するのか、とても楽しみなのですよ。
当然のようにエロく、それ以上に笑えてしまうシリアスおっぱいギャグ漫画。
そういえば鈴花ちゃんが男のおっぱいも舐めることがあるとありましたがあざとい!あざといよ!邪霊は女の子に取りつきやすいって言ってたのに!でも絵的にはエロから好き(
『揉み払い師』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
バカだなぁと笑いながら楽しめる作品。今回はおっぱい揉みまくりで舐めまくりな内容。