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マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]いつか子供じゃなくなる君と。 『高杉さん家のおべんとう』4巻

高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/09/22)
柳原 望

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   はやく 大人になりたいなぁ

「高杉さん家のおべんとう」4巻出ています。
料理を通じてつながっていく人と人、それは家族へ、そしてその土地へ。
いろんなものとの「つながり」を魅力的に描いていくハートフルな物語です。



3巻では温巳と血のつながりが無いことが分かった久留里ちゃんですが、いたって平然。
むしろ着実に確実に、家族の絆を深めて行きました。
4巻も、久留里が生徒会に立候補したり、あたらしい友達ができたり、みんなでプールで遊んだり、ラオスへ旅行(?)へ行ったり。イベント盛りだくさんの内容となっています。
この作品はしっかりと作中の時間を進めていきます。久留里も中学3年生ですよ、はやいはやい。自分も久留里ちゃんを見守ってるような気持ちになる作品なので、嬉しいやらちょっと切ないやら・・・。
しかし当然、時を経るにつれ変わっていく彼女の姿は、間違いなく眩しいのです。

お弁当1

顔真っ赤にしてる久留里ちゃん・・・!「ハル」と呼ぶことにまだ照れがあるようです。
まず久留里ちゃんが誰かの名前を呼ぶこと自体がそれほどないので、ただ名前を呼ぶのにさえ「ハル!」と思わず強く言いすぎてしまう。この不器用さ!かわいいなーああ

個人的に印象的だったんのが第28話。ハルの用事に連れ添ってラオスへいく久留里。
中学3年生になり、将来のことをちょっとずつ考えはじめた彼女は、ハルの負担を減らすために、高校進学より就職をしたほうが・・・なんて考え出します。これはいかんとハルがんばる。
しかしなんというか・・・頭いいはずなんですけど、ハルはどこかズレてるというかw
今回もハル本人は気づかないところで、意図しない刺激を受けていく久留里ちゃんです。

おべんとう3

まぁ結果オーライ・・・なのか?というか久留里ちゃん興奮してるw
しかしクラスというかなり限られたコミュニティの中でも苦戦してる久留里ちゃんに、外国の人と一緒に行動し生活してみるなんて大丈夫なのかなと思いましたが、すごくイキイキしてましたね。今まで知らなかったことを知りたいという欲求からでしょうか。
日本ではありえないようなシーンにも果敢に挑んでいく様子が面白かったですねー。
そしてずいぶん息が合ったようで、友人もできました。しかもラオスの女の子。
4巻は園山さんとニイちゃん、2人も友達が増えてしまいました。
久留里の世界がどんどん広がっていきます。日々、子供は大きくなっていきます。



4巻で1番のビックリは、ハルと久留里がケンカをしたということ!
おいおい、あの2人がケンカってはじめてだよ!どうなるんだよ!
と思ったらなんか2人に不器用さがたまたまうまく噛み合わないばかりに巻き起こったもので、ものを投げるにもちゃんと割れないものを探して投げたり、なんでか和んでしまいますw
ケンカの原因もまた・・・、うん。2人はもっと遠慮せずに関わり合っていいのです。家族なのですから。ほんとにこいつらかわいいな。
でも、ケンカができるようにまでなったというのも、すごくニヤニヤしてしまう。
意思をぶつけあうことができるようになった。それってとても大切なことかも。
そしてその後の、ちょっとした気恥ずかしさを乗り越えての仲直り。
またいっこ家族の絆を深めた出来事と言えるでしょう。

そして第27話では、「子供」と「親」の話がされました。
子供はどんどん成長し、変わっていきます。
成長を見守る親としては、その変化にはいろんな思いが入り交じる。「いつまでも子供じゃないんですねぇ」という言葉に深く同意するハルは、それをつよく実感しているのでしょう。

おべんとう2

「はやく大人になりたいなぁ」

いつか、君は大人になる。今にだって大人になっていく。
はやく大人になりたいなんて言って急いでしまうくらいに。
「作ってもらうより、いっしょに作る人になりたい な」と久留里は言います。はやく並んで立ってみたい。なんとも可愛らしい、「大人」への夢。かなって欲しいですよね。でもやっぱりそれがちょっと寂しい・・・!



今回もイベント目白押しだけに、書きたいことがたくさんありました。
かなり地方色が強い作品でもあり、東海地方のいろんな地名が登場したり、キャラクターがその場所に行ったりすることもこの作品の特徴。岐阜出身愛知在住な自分にとってはニヤリとさせられます。今回は豊川稲荷が!
地理学を扱った漫画でもあり、「家族」という作品のメインテーマをこれにもうまく発展させたエピソードもあり、これにも楽しませてもらっています。
家や、家族や、その土地や。「人の居場所のぬくもり」にきちんと説得力を持たせて描いてある作品だと思います。説得力というか、力強さというか、信じさせてくれる確かさというか。
さて、いよいよ中学3年生。これからどんなイベントが起こるのでしょうか、ますます見逃せない作品です。5巻は卒業・入学シーズンにあわせてか、来年春発売予定!

『高杉さん家のおべんとう』4巻 ・・・・・・・・・★★★★
順調に時を重ねていっています。料理は世界を広げる。

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