[漫画]コミティア102行ってきました&本の感想をいくつか
もう一週間ほど経ってしまいましたが・・・
コミティア102に行ってまいりました。コミティア100以来の半年ぶり。
夏コミと冬コミのあいだで金銭的にはきびしい時期だったのですが、なんとかかんとか。
やっぱりコミティア楽しいな・・・ほんと・・・!!
一ヶ月後に冬コミもあるし抑え目に、抑え目にと意識して会場をまわりましたが
やっぱり予算ギリギリまで買いこんでしまうという。
買った本も全部読み終えたので、特に気に入ったものの感想を書いていきます。
「プレハブ組」さんの新刊、「まばゆく夜空」。
小説っぽい表紙デザインは仕様で、内容とのリンクの仕方にニヤリとさせられます。
幼馴染の女の子から突然、「私ね、宇宙人なんだって言ったら、信じてくれる・・・?」と告げられた主人公。いきなりのファンタジー発言に主人公は戸惑い、ギクシャクしてしまう2人。
このクライマックスが個人的にすごく好きで。一気にスケールが膨らみ上がって、清々しいのか甘酸っぱいのか、とにかくあとを引く読後感なのです。
眩しくもキュッと胸が切なくなる物語が味わい深く、同人誌ならではの本の作り、ってのを楽しめました。今回初めて買ったサークルさんでしたが、これは他の本も読んでみたくなる。
「onion」さんの「冬のオルガン」という本。
静かで穏やかで淡々とした、日常の1ページを切り取っていく内容の1ページ読み切り集。
素朴な感じの女の子がかわいいなぁ、という風に手にとった本でしたが
淡々としたなかに妙な間があって、そこに暖かかったり寂しげだったり、いろんな感情が込められているのが感じられます。なんというか、なんども読み返したくなるのだ。
「間」が鮮やかに描かれている本。言葉にならないし、あえてしない少女たちの些細で大切な気持ちが、心の琴線に触れた一冊です。あと単純に女の子がぽてっとしてかわいい。
「きらず」さんの「あいしちゃったらこわしたい。」はヤンデレヒロインが美味な一冊。
いやーいいないいなーこれはいい。歪んだ愛がストレートな愛で上書きされる、王道ながらとても気持ちがいいお話でした。
かわいらしいだけじゃなく、狂いそうな精神状況のヒロインも迫力あります。普段とのギャップでこちらもゾクゾク。2つの面ひっくるめて絶妙にキュートです。
ちょいと丸く収まりすぎな気もしますが、これくらいじゃなきゃな!小っ恥ずかしい!
いっしょに買った既刊も感想書こう。「俺のぱんつが狙われていた」という本。
前後編をセットにした本らしく、結構厚くて読み応えアリ。
主人公の男の子のパンツを執拗に狙うアグレッシブ痴女なヒロインが楽しいw
「脱ぎたてほやほやのぱんつくんかくんか欲しいよおおおおおお」とか言いながら股間に顔すりよせてくるヒロインというのは、絵面としてもかなりきわどくて面白かったw
良いこと言っているはずなのに「でもこれってパンツについての会話だよな・・・?」と認識を改めるととたんシュールに感じられるという・・・。でも確かに熱いメッセージがある!
このサークルさんはこういうちょっとおかしな女の子とのラブストーリーがいいですね。
「ミルメークオレンジ」さんの新刊、「君ってどんなにおいなの?」。
変態臭ただよう表紙からして内容もお察し。ナイス変態ラブコメ。
あとがき読んだら「少女漫画のつもりでネームした」とか書かれてて、水あさとさんのセンスはさすがやでぇ・・・と冷や汗出てくる。
においが気になって気になってしかたない男の子に迫られて困っちゃう女の子が主人公。
男の子の行動はエスカレートして、なりゆきで同じベッドで寝ることにまでなってしまう。
赤面する女の子を味わいつくすという水あさと作品本来の魅力は今回もバッチリ。
たしかに少女漫画チックといえばそうなのかも・・・?なシーンは皆無とは言わないけど、でもやっぱり男の子に匂いを嗅がれるヒロインってスタート地点を間違えすぎだろうと!最高!
「咲桜」さんの新刊「思春記録」。姉弟の絆をえがいたほのぼの漫画。
今回のコミティアでゲットした本ではナンバー1にニヤニヤゴロゴロした一冊!
なんにせよこのおねえちゃんがかわいすぎる。かわいすぎる!かわいすぎる!!(大事なので
葵さんにオススメしてもらったサークルさんなのですが、大当たりでしたね・・・!
どんな女の子なんだろうなー、とぼやけたイメージから始まり、ラストに向けてどんどんその正体が見えてくる流れ。もうただただ弟さんのこと好きなんじゃないですかー!
そのことが分かっていなかった弟さんにしろ、うまく好きなんだよって伝えられないお姉ちゃんにしろ、まじでニヤニヤがとまらん2人ですよ・・・頭とろける・・・。
自然なかたちでとても近くにいる、普通のお姉ちゃんって感じがして、すごくツボです。
やさしい雰囲気に癒されつつ、存分にお姉ちゃん愛がはじけた作品。
「栗家」さんの「Snow White Rain」という春日さんとすきまさんの合同ラブコメ本。
2つの短編が描かれているのですが、どちらも良質なニヤニヤ漫画でありました。
すまきさんの漫画は無口な女の子とへらへらとちょっと軽い男の子。
最後の、言葉にならない本当の言葉を、見事に拾い上げた男の子の笑顔が眩しく、その直後の無口ヒロインの赤面も合わせてやっほーい。緩やかな雰囲気から一気に瞬間最大風速出しちゃうようなスピード感は短編ならでは、満足のいく読後感。
春日さんの漫画は素直になれないツンツン少女とへらへらとちょっと軽い男の子。
相合傘をめぐっての、微笑ましい日常の一幕。ポップな絵柄とマッチする、ちいさく可愛らしいショートエピソードですな。「私もきっと、バカなのでしょう」にテンションあがってしまう!
あと、へらへらとちょっと軽い男の子同士が顔合わせ「バカっぱい」と思い合うオマケ漫画は笑いました。相手の男の子のキャラがちょっと似ているのは意図的だったのだろうかw
[漫画]本当に私たちはわかりあえた?『タイプライターのリボン』
C82で購入した同人誌の感想。
前にも感想を書いたことがあるサークル「おくることば」さんの新刊です。
「タイプライターのリボン」という本。創作ジャンル、オリジナル作品です。
今回も心震わせられました。いい本です。ネタバレをしたくないけどグサグサ来ます。
以前に「プラトンとパルマケイアー」という本の感想を書いたことがあるのですが
(感想→もっと言葉を、もっと意味を。『プラトンのパルマケイアー』)
これと近からずとも遠からずな感触。設定やストーリーなどは全然違いますが、これがこのサークルさんの平常運転なんでしょうか。おそろしい。このエッジの利き方がクセになる!
オススメの一冊なのですが、書き手の千歳良太さんがかいているとおり、本は完売!再販も現状予定なし!とのことで・・・いずれネットで公開してくれるようですが、いつになるやらってことらしいです。
ううむ・・・惜しい。なんとか読んでほしいなぁ。会える人には貸す勢い。
まぁともかく、さくっと感想も書いていきたいと思います。以下軽くネタバレ含む。
このサークルさんに特徴的なのは、哲学的エッセンスかなと。
今回も、作品とは独立した部分・・・章の合間などに、けっこう難しいテキストが乗せられています。
読まなくてもストーリーは楽しめるし、がんばって読んでも自分は頭こじれてきます。
しかしその「よくわからんな・・・」という印象は深く作品のテーマと結びつき、雰囲気作りの相乗効果を生む。理解できたような、できないような・・・そういうあやふやな安心と不安がふわふわ揺らぐ。だからこそ楽しめる。頭のよくない自分だけなんですかね、この感触は。
で、本作もその構成が光る一作。これがもうビックリするのだ。「プラトン」があったから怯えつつ読んでいたんだけど、前作「スイート・ドーナッツ・ホール」がゆるやか穏やかな作品だったので、どっちに転ぶかわからないドキドキがありました。
そうして新作を読み終えたら・・・「やりおった」と。
「プラトンのパルマケイアー」ってのが、前半と後半でグルッとテンションを変えた構成をとっていました。狂気の匂いすら漂う雰囲気の入れ替わりにずいぶんとヤラれました。
一方で新作の「タイプライター」は・・・最後の最後でこれまでの流れをブッちぎる、強烈なインパクトを残す作品となっています。
しょせんは他人と他人。自分とは違う人間を理解することって、そんなに簡単なことかい?
理解しあえていると誤解して満足を得ているだけの独りよがりじゃないのか、と。
絶望的に横たわる、相互理解の困難。
広くみれば他者および社会との関係性を描いたもの。読んでいてそのまま自分自身に跳ね返ってくるような、シビアな問題を突き付けてくる。だからこそドキッとさせられるのです。
とまぁ内容の面白さを書きましたが、それより表面的(でも大事)なことも触れよう。絵がかわいい。うん即物的な意見だ!でもかわいいのはいいことだ!
かわいらしい絵柄でエグいことも描いていくこのギャップがまず素敵です。加えて込められたメッセージも深みがあり、引き込まれます。
心が切りつけられて、傷口がじわじわ傷み続ける。
やさしい顔してかなりの曲者ですよ。何度も読んで味わっていきたいですね。
前にも感想を書いたことがあるサークル「おくることば」さんの新刊です。
「タイプライターのリボン」という本。創作ジャンル、オリジナル作品です。
今回も心震わせられました。いい本です。ネタバレをしたくないけどグサグサ来ます。
以前に「プラトンとパルマケイアー」という本の感想を書いたことがあるのですが
(感想→もっと言葉を、もっと意味を。『プラトンのパルマケイアー』)
これと近からずとも遠からずな感触。設定やストーリーなどは全然違いますが、これがこのサークルさんの平常運転なんでしょうか。おそろしい。このエッジの利き方がクセになる!
オススメの一冊なのですが、書き手の千歳良太さんがかいているとおり、本は完売!再販も現状予定なし!とのことで・・・いずれネットで公開してくれるようですが、いつになるやらってことらしいです。
ううむ・・・惜しい。なんとか読んでほしいなぁ。会える人には貸す勢い。
まぁともかく、さくっと感想も書いていきたいと思います。以下軽くネタバレ含む。
このサークルさんに特徴的なのは、哲学的エッセンスかなと。
今回も、作品とは独立した部分・・・章の合間などに、けっこう難しいテキストが乗せられています。
読まなくてもストーリーは楽しめるし、がんばって読んでも自分は頭こじれてきます。
しかしその「よくわからんな・・・」という印象は深く作品のテーマと結びつき、雰囲気作りの相乗効果を生む。理解できたような、できないような・・・そういうあやふやな安心と不安がふわふわ揺らぐ。だからこそ楽しめる。頭のよくない自分だけなんですかね、この感触は。
で、本作もその構成が光る一作。これがもうビックリするのだ。「プラトン」があったから怯えつつ読んでいたんだけど、前作「スイート・ドーナッツ・ホール」がゆるやか穏やかな作品だったので、どっちに転ぶかわからないドキドキがありました。
そうして新作を読み終えたら・・・「やりおった」と。
「プラトンのパルマケイアー」ってのが、前半と後半でグルッとテンションを変えた構成をとっていました。狂気の匂いすら漂う雰囲気の入れ替わりにずいぶんとヤラれました。
一方で新作の「タイプライター」は・・・最後の最後でこれまでの流れをブッちぎる、強烈なインパクトを残す作品となっています。
しょせんは他人と他人。自分とは違う人間を理解することって、そんなに簡単なことかい?
理解しあえていると誤解して満足を得ているだけの独りよがりじゃないのか、と。
絶望的に横たわる、相互理解の困難。
広くみれば他者および社会との関係性を描いたもの。読んでいてそのまま自分自身に跳ね返ってくるような、シビアな問題を突き付けてくる。だからこそドキッとさせられるのです。
とまぁ内容の面白さを書きましたが、それより表面的(でも大事)なことも触れよう。絵がかわいい。うん即物的な意見だ!でもかわいいのはいいことだ!
かわいらしい絵柄でエグいことも描いていくこのギャップがまず素敵です。加えて込められたメッセージも深みがあり、引き込まれます。
心が切りつけられて、傷口がじわじわ傷み続ける。
やさしい顔してかなりの曲者ですよ。何度も読んで味わっていきたいですね。
[漫画]苦しくても傷ついても傍にいなくても、『でもやっぱり唯先輩が好き。』
今回はC82で購入した同人誌の感想。
同人誌での更新はあまりやってないですが、これは!と思ったらやっていきたい。
蒼井ホログラムさんのC82新刊「でもやっぱり唯先輩が好き。」
けいおん唯梓モノをまとめた、いちおう総集編です。「委託していない、かつ完売している本を集めた本」とのこと。シリアス色のつよい一冊ですね。ふわふわのかわいい百合~って雰囲気もありますが、それよりヘヴィーな内面描写からくる切ない展開が目立つ。悩んで傷ついてボロボロになったりします。だがそれがいい。
まず表紙から素敵です。傷を負った2人。不安げな表情のあずにゃん。無理に笑っているのか、笑っているけど傷が痛むのか、複雑そうな笑顔の唯。タイトルは金の箔押し。
もともと去年の夏コミで「CROSS」という本にであって衝動買いしたサークルさんでした。ノーチェックだったけどふらーっと彷徨いてたら見つけて、これがもうジャストミート。
キラキラしながらもズブズブの深く切ない恋模様にヨダレあふれさす勢い。
で、今回はそんな大好きな唯梓シリーズの総集編ということで。「CROSS」以前は読んだことがなかったので今回の総集編は実にうれしいです。
本のページがうすいブルーのものとなっていて、これがまた雰囲気いいんです。
収録は4作。
「ふたりのそれから」は唯たちが卒業し、3年生になってからの梓を描いたもの。
机の中の手紙を読んでからの感情の高ぶりがいいですねえ・・・!
この総集編、各話のアフターエピソードが書き下ろされているのですが、この書き下ろしがむっちゃニヤける出来で悶える。本編が痛みを伴うものである反動か、書き下ろしはずいぶんと甘い内容が多かったように思います。美味。
「TURN TO ME」は作家本人も書いてましたが、たしかに突っ走ってるw
コメディチックで、この本においてはだいぶ癒しの空間になっていました。
「COROSS」は最初に読んだ作品なのでかなり思い入れ深い。こっからシリアス全開タイム。
続きものではなくいろんなIFの世界を眺めていくシリーズですが、「CROSS」は2人の肉体関係も多分に含んだ、けっこうエロティックなもの。
ただし身体は触れ合っているのに心の面では癒されず。それどころか生傷を増やしていく梓と戸惑う唯。好き同士なのに起きてしまうすれ違いが強烈に胸に迫る。
むしゃらに身体だけ重ねてしまって、心が整理つけれてない状態かなぁ。
しかしその上で「すべてが2人に、祝福を」で締めくくられる最後のページの美しさといったらない。いろんな感情を昇華しています。
・・・しかし序盤の「また放課後ね、あずにゃん」の唯がやたらキリッとしてて吹く。
「ANSWER」は梓による告白イベントがあるエピソード。
でもやっぱり、どこかほの暗く儚げで、幸せが花開くかのような楽観的な明るさは無く。
そういうのだから読んでて心をズクズク刺激させられてしまう。つまり大好き。
書き下ろしのヤキモチあずにゃんも絶品である。(渋い顔しながら)
で、総集編書き下ろしの特別編「でもやっぱり唯先輩が好き。」も面白い。
様々なIFの世界を眺めてきた。じゃあ、またもういっこ、別の世界へ行ってみようか。
そんなネタネタを交えての仕上がりだけど、遊び心だけじゃないストレートな恋もうたわれていてしびれる。苦しくても傷ついても傍にいなくても、「でもやっぱり唯先輩が好き。」
あああ、なんて心揺さぶられるんだ。
蒼井ホログラムさんのシリアス系唯梓本は荒ぶるしかないよね!!
同人誌での更新はあまりやってないですが、これは!と思ったらやっていきたい。
蒼井ホログラムさんのC82新刊「でもやっぱり唯先輩が好き。」
けいおん唯梓モノをまとめた、いちおう総集編です。「委託していない、かつ完売している本を集めた本」とのこと。シリアス色のつよい一冊ですね。ふわふわのかわいい百合~って雰囲気もありますが、それよりヘヴィーな内面描写からくる切ない展開が目立つ。悩んで傷ついてボロボロになったりします。だがそれがいい。
まず表紙から素敵です。傷を負った2人。不安げな表情のあずにゃん。無理に笑っているのか、笑っているけど傷が痛むのか、複雑そうな笑顔の唯。タイトルは金の箔押し。
もともと去年の夏コミで「CROSS」という本にであって衝動買いしたサークルさんでした。ノーチェックだったけどふらーっと彷徨いてたら見つけて、これがもうジャストミート。
キラキラしながらもズブズブの深く切ない恋模様にヨダレあふれさす勢い。
で、今回はそんな大好きな唯梓シリーズの総集編ということで。「CROSS」以前は読んだことがなかったので今回の総集編は実にうれしいです。
本のページがうすいブルーのものとなっていて、これがまた雰囲気いいんです。
収録は4作。
「ふたりのそれから」は唯たちが卒業し、3年生になってからの梓を描いたもの。
机の中の手紙を読んでからの感情の高ぶりがいいですねえ・・・!
この総集編、各話のアフターエピソードが書き下ろされているのですが、この書き下ろしがむっちゃニヤける出来で悶える。本編が痛みを伴うものである反動か、書き下ろしはずいぶんと甘い内容が多かったように思います。美味。
「TURN TO ME」は作家本人も書いてましたが、たしかに突っ走ってるw
コメディチックで、この本においてはだいぶ癒しの空間になっていました。
「COROSS」は最初に読んだ作品なのでかなり思い入れ深い。こっからシリアス全開タイム。
続きものではなくいろんなIFの世界を眺めていくシリーズですが、「CROSS」は2人の肉体関係も多分に含んだ、けっこうエロティックなもの。
ただし身体は触れ合っているのに心の面では癒されず。それどころか生傷を増やしていく梓と戸惑う唯。好き同士なのに起きてしまうすれ違いが強烈に胸に迫る。
むしゃらに身体だけ重ねてしまって、心が整理つけれてない状態かなぁ。
しかしその上で「すべてが2人に、祝福を」で締めくくられる最後のページの美しさといったらない。いろんな感情を昇華しています。
・・・しかし序盤の「また放課後ね、あずにゃん」の唯がやたらキリッとしてて吹く。
「ANSWER」は梓による告白イベントがあるエピソード。
でもやっぱり、どこかほの暗く儚げで、幸せが花開くかのような楽観的な明るさは無く。
そういうのだから読んでて心をズクズク刺激させられてしまう。つまり大好き。
書き下ろしのヤキモチあずにゃんも絶品である。(渋い顔しながら)
で、総集編書き下ろしの特別編「でもやっぱり唯先輩が好き。」も面白い。
様々なIFの世界を眺めてきた。じゃあ、またもういっこ、別の世界へ行ってみようか。
そんなネタネタを交えての仕上がりだけど、遊び心だけじゃないストレートな恋もうたわれていてしびれる。苦しくても傷ついても傍にいなくても、「でもやっぱり唯先輩が好き。」
あああ、なんて心揺さぶられるんだ。
蒼井ホログラムさんのシリアス系唯梓本は荒ぶるしかないよね!!
[漫画]コミティア100で買った本の感想をいくつか。その2
はい、2回目のコミティア100同人誌感想記事です。一応前回のリンク。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。
「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。
「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。
「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり~pierce~」「ななゆり」「ぷくゆり~kiss~」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり~pierce~」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。
「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。
「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。
「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。
「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり~pierce~」「ななゆり」「ぷくゆり~kiss~」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり~pierce~」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。
「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
[漫画]コミティア100で買った本の感想をいくつか。その1
コミティアから1週間が過ぎましたね。入手した本も読み終えられました。
どうせならいくつか感想かいてみようかなぁと思う今日の更新。普段同人誌で更新しませんし、たまにはということで。
気に入った本からいくつか。画像が残念画質なのは携帯のため仕様。
「高嶋屋。」さんの新刊「チョコレートと加瀬さん」。
たっぷりニヤニヤできる、甘み100%な一冊でしたね・・・かわいいなぁーもう!
新書館の百合アンソロジー「ひらり、」にて連載?中の「加瀬さんシリーズ」番外編です。定期的に買っている「ひらり、」でも特に楽しみにしている作品。
20ページほどの、本編と比べれば短めなエピソードですが、バレンタインなんてとっておきのお話を持ってきてるわけで、これが面白くないわけがないだろうっていう。
山田さんの乙女全開の慌ただしさは見てて癒されるし、加瀬さんが山田にだけきっと見せている特別な表情の素晴らしさにテンション上がります。
そしてこのセリフに心射抜かれる。「友チョコ・・・他の友達にはしてないから 誰にも内緒にしてね?」ってもう・・・友チョコって言ってんのに本気すぎるでしょうが・・・!
しかし高嶋先生のHPでさらっとコミックスって言葉が出てきて、ああ単行本化するんだなぁと一安心。同人誌とは話が外れてしまいますが、「ひらり、」はかなり良質な百合漫画を送り出してるので単行本化が待ち遠しい作家さんが沢山いるのです。まだひらりレーベルでの単行本出てないですし、加瀬さんシリーズの単行本も期待大!
続いても「高嶋屋。」さん。俺は自分で思ってるより自分が高嶋ひろみ先生が大好きなんだなって分かって来ましたよ最近。
さて「ポンチョ。」とはまんがタイムラブリーやらスペシャルで連載がされていた4コマ漫画。1巻は出たのにもろもろの理由で2巻が出版されなかったので同人誌で!というのが今回のこの本ですね。
このパターン、自分は以前にまがりひろあき先生の「よいこのしごと」って漫画で味わいましたが、4コマ界隈ではわりとあるあるな話なんでしょうかね。ちらほらと見かけるような気がします。ちゃんと買えてよかったー・・・。
彼氏が彼女さんの家に遊びにくるんだけどなぜか彼女さんの妹のポンちゃんと遊び転げて帰っていくという、ラブコメのふりしてあんまりラブいことしないコメディ漫画。しかし直接会うような描写がほぼ無いとはいえ、恋人同士の絆の深さを印象づける甘い場面は盛りだくさん。ニマニマしながら楽しめる一作でしたね。最終話は念願の・・・というお話で読後感もよし。読みやすく雰囲気も心地いい、賑やかな漫画でした。
「小さな子でも読める漫画」を目指したということですが成功してるんじゃないかなぁと思います。ポンちゃんがぐいぐい作品を引っ張っていきますし、大人キュラも純粋で。
個人的に、お化けに扮した彼女さんの手を一瞬で見分けてにぎにぎする彼氏、それに慌てながら赤面する彼女さん、な「バイトDEおばけやしき」のオチが大好きw
「Neige」さんの新刊「How's life?」です。
このサークルさんは葵さんに教えてもらったんですが、この作家さんの感性はなかなかに自分の心に直撃する。今回の新刊だってすごく淡々としていて、ちょっとドライな印象すらある。
今回の本は2つの短編が収録されていますが、そのどちらもなんとなく煮え切らない。その煮え切らなさが、なんだか魅力的なんですよね。
登場人物に特別な事件はおきない。悶々とした悩みや、現在の自分への違和感を抱えていて、ぐずぐずと立ち止まったりうまく歩み出せない女の子たちが描かれます。
そして結局を言えば、彼女たちは大きな結論は出さない。
「ピアノとわたし」では母親の期待を背負ってピアノを始めた女の子の話。
繊細で淡い印象がある絵とマッチした微細な心理描写・・・いつのまにかぐいぐいと引き込まれています。「しょうがないから」と言う「わたし」。最後のピアノを弾く姿に不思議と胸に刺さってくる。本当に煮え切らない。現実に押し流されてるだけ・・・なのになんとなく切ない。
表題作「How's life?」はなんとなく疎遠になった元カレと再開する女の子の話。
もう1つの短編は自己完結のお話だとするなら、こちらは他者との距離がテーマかな。
なんでもないように自然に会話をしていった、その最後にそっと小さな決意をするというのが面白い。決意といっても小さく、けれどそこから派別する様々な感情を想像するのが楽しいのです。そしてチクリと胸がいたくなる。
最後のページではちょっと泣きたくなるくらい。
なんとなく何かを感じる、そんな本でした。朧気なんだけど漂っている切なさ。
じっくり静かに読んでみたくなる、淡々と心のゆらぎを描いた一冊です。
「メメチダイヤモンド」さんの「トリコトナリテ」1~4巻。4が新刊でした。一気買い。
今回のコミティアで初めて出会ったサークルさんだったんですが、ツボすぎて衝撃。出会えてよかった、もしかすると今回では1番の掘り出し物かもしれない、予期せぬものに出会えたという意味で。
とびきり可愛い絵柄で綴られるのは、離せなくなった狼の男性と、甘えん坊で一途な小さいウサギの女の子の夫婦生活!ようするにロリコン狼が幼な妻ウサギ娘とイチャラブしまくる漫画である!
18禁ではありませんが2人の間にちゃんと夫婦生活があることは間違いなく昂ぶります!
それは興奮するというよりあくまでも微笑ましく見守ることができる絶妙のバランス。
舞台は動物たちの国、十二神国。森の動物たちは人間に隠れ、人間の姿をして生活している。そして自分の身分のずきんを着用することが義務付けられている。狼なら狼の、ウサギならウサギのずきん。
単純にケモミミではなく、みんなが耳つきフードみたいなのをかぶっているそのデザインだけでもひたすらに可愛らしくて心射止められる。
そしてなにより奥さんウサギの六花ちゃんがかわいすぎんぞ、と!
4巻までに新キャラもちらほらと登場したり、色々と事件も起きたりしますが、最終的には夫婦の愛情の深さを生温かく見守りニヤニヤする漫画だと断言できる!
一途でちょっとエッチで夫にベタ惚れで、もう本当にハートを鷲掴みされる女の子。
少女としての未熟さと、妻としての包容力・慈しみ深さをその小さな身体に共存させていて、くるくるといろんな姿をみせてくれるキャラクターなんですけど、そのある種の忙しさもツボですね。
妻となっても「恋する女の子」のまま在り続けている、日々のふれあいに新鮮に感動して赤面して興奮して・・・ああーなんか長くなってきましたけど本当にかわいいんだ、本当に!
一方、夫である狼の十真も魅力的なキャラクター。こんなかわいい女の子を射止めた男がどんなものかと見てみれば単なるロリコンムッツリ野郎じゃねーか!
でも仕事できる男ですし、ロリコンと言っても、妻への愛が大きくてそれを隠そうともしない、力強い夫婦の絆の証明でもありましょう。まぁロリコンというのは彼を面白半分になじるための言葉で、十真はロリコンだから六花を好きになったのではなく、偶然出会った六花に心惹かれて、結果的にロリコンのレッテル張られてるだけw
そんな男なので嫌いになれるわけもなく、むしろもっと心の奥底に秘めたムッツリエロスを開放し俺に見せてくれよとがぜん応援したくなるのですよ!だってどんな事だって六花ちゃん受け止めて頑張ってくれちゃいそうで・・・!
ということで主人公である夫婦にイヤミがなく、見ていて本当に気持ちがいい夫婦なのです。
2人ともが相手を全力で好きでいる。なんて眩しい、なんてかわいらしい!
あまあまなラブコメ好きならきっと好きになるシリーズだと思います!
そして本当に絵が可愛らしいんですよ・・・サークルさんのHPに行ってイラストをいくつか見てみると、どんなものかわかりやすいかも。六花ちゃんがする様々な甘い表情にクリッとした瞳にぷにぷにしてそうなボディラインにぐへへへうふふふ。六花ちゃんへの愛が止まらない。脳が蕩かされる。
とりあえず今回は以上の4つで〆。書いてたら長くなってしまった・・・。でもそれだけ熱く入れこむことができる作品にたくさん出会えたのってすごく嬉しいことです!
まだ書きたい本はあるのでその2も書きます。(追記)→書きました
どうせならいくつか感想かいてみようかなぁと思う今日の更新。普段同人誌で更新しませんし、たまにはということで。
気に入った本からいくつか。画像が残念画質なのは携帯のため仕様。
「高嶋屋。」さんの新刊「チョコレートと加瀬さん」。
たっぷりニヤニヤできる、甘み100%な一冊でしたね・・・かわいいなぁーもう!
新書館の百合アンソロジー「ひらり、」にて連載?中の「加瀬さんシリーズ」番外編です。定期的に買っている「ひらり、」でも特に楽しみにしている作品。
20ページほどの、本編と比べれば短めなエピソードですが、バレンタインなんてとっておきのお話を持ってきてるわけで、これが面白くないわけがないだろうっていう。
山田さんの乙女全開の慌ただしさは見てて癒されるし、加瀬さんが山田にだけきっと見せている特別な表情の素晴らしさにテンション上がります。
そしてこのセリフに心射抜かれる。「友チョコ・・・他の友達にはしてないから 誰にも内緒にしてね?」ってもう・・・友チョコって言ってんのに本気すぎるでしょうが・・・!
しかし高嶋先生のHPでさらっとコミックスって言葉が出てきて、ああ単行本化するんだなぁと一安心。同人誌とは話が外れてしまいますが、「ひらり、」はかなり良質な百合漫画を送り出してるので単行本化が待ち遠しい作家さんが沢山いるのです。まだひらりレーベルでの単行本出てないですし、加瀬さんシリーズの単行本も期待大!
続いても「高嶋屋。」さん。俺は自分で思ってるより自分が高嶋ひろみ先生が大好きなんだなって分かって来ましたよ最近。
さて「ポンチョ。」とはまんがタイムラブリーやらスペシャルで連載がされていた4コマ漫画。1巻は出たのにもろもろの理由で2巻が出版されなかったので同人誌で!というのが今回のこの本ですね。
このパターン、自分は以前にまがりひろあき先生の「よいこのしごと」って漫画で味わいましたが、4コマ界隈ではわりとあるあるな話なんでしょうかね。ちらほらと見かけるような気がします。ちゃんと買えてよかったー・・・。
彼氏が彼女さんの家に遊びにくるんだけどなぜか彼女さんの妹のポンちゃんと遊び転げて帰っていくという、ラブコメのふりしてあんまりラブいことしないコメディ漫画。しかし直接会うような描写がほぼ無いとはいえ、恋人同士の絆の深さを印象づける甘い場面は盛りだくさん。ニマニマしながら楽しめる一作でしたね。最終話は念願の・・・というお話で読後感もよし。読みやすく雰囲気も心地いい、賑やかな漫画でした。
「小さな子でも読める漫画」を目指したということですが成功してるんじゃないかなぁと思います。ポンちゃんがぐいぐい作品を引っ張っていきますし、大人キュラも純粋で。
個人的に、お化けに扮した彼女さんの手を一瞬で見分けてにぎにぎする彼氏、それに慌てながら赤面する彼女さん、な「バイトDEおばけやしき」のオチが大好きw
「Neige」さんの新刊「How's life?」です。
このサークルさんは葵さんに教えてもらったんですが、この作家さんの感性はなかなかに自分の心に直撃する。今回の新刊だってすごく淡々としていて、ちょっとドライな印象すらある。
今回の本は2つの短編が収録されていますが、そのどちらもなんとなく煮え切らない。その煮え切らなさが、なんだか魅力的なんですよね。
登場人物に特別な事件はおきない。悶々とした悩みや、現在の自分への違和感を抱えていて、ぐずぐずと立ち止まったりうまく歩み出せない女の子たちが描かれます。
そして結局を言えば、彼女たちは大きな結論は出さない。
「ピアノとわたし」では母親の期待を背負ってピアノを始めた女の子の話。
繊細で淡い印象がある絵とマッチした微細な心理描写・・・いつのまにかぐいぐいと引き込まれています。「しょうがないから」と言う「わたし」。最後のピアノを弾く姿に不思議と胸に刺さってくる。本当に煮え切らない。現実に押し流されてるだけ・・・なのになんとなく切ない。
表題作「How's life?」はなんとなく疎遠になった元カレと再開する女の子の話。
もう1つの短編は自己完結のお話だとするなら、こちらは他者との距離がテーマかな。
なんでもないように自然に会話をしていった、その最後にそっと小さな決意をするというのが面白い。決意といっても小さく、けれどそこから派別する様々な感情を想像するのが楽しいのです。そしてチクリと胸がいたくなる。
最後のページではちょっと泣きたくなるくらい。
なんとなく何かを感じる、そんな本でした。朧気なんだけど漂っている切なさ。
じっくり静かに読んでみたくなる、淡々と心のゆらぎを描いた一冊です。
「メメチダイヤモンド」さんの「トリコトナリテ」1~4巻。4が新刊でした。一気買い。
今回のコミティアで初めて出会ったサークルさんだったんですが、ツボすぎて衝撃。出会えてよかった、もしかすると今回では1番の掘り出し物かもしれない、予期せぬものに出会えたという意味で。
とびきり可愛い絵柄で綴られるのは、離せなくなった狼の男性と、甘えん坊で一途な小さいウサギの女の子の夫婦生活!ようするにロリコン狼が幼な妻ウサギ娘とイチャラブしまくる漫画である!
18禁ではありませんが2人の間にちゃんと夫婦生活があることは間違いなく昂ぶります!
それは興奮するというよりあくまでも微笑ましく見守ることができる絶妙のバランス。
舞台は動物たちの国、十二神国。森の動物たちは人間に隠れ、人間の姿をして生活している。そして自分の身分のずきんを着用することが義務付けられている。狼なら狼の、ウサギならウサギのずきん。
単純にケモミミではなく、みんなが耳つきフードみたいなのをかぶっているそのデザインだけでもひたすらに可愛らしくて心射止められる。
そしてなにより奥さんウサギの六花ちゃんがかわいすぎんぞ、と!
4巻までに新キャラもちらほらと登場したり、色々と事件も起きたりしますが、最終的には夫婦の愛情の深さを生温かく見守りニヤニヤする漫画だと断言できる!
一途でちょっとエッチで夫にベタ惚れで、もう本当にハートを鷲掴みされる女の子。
少女としての未熟さと、妻としての包容力・慈しみ深さをその小さな身体に共存させていて、くるくるといろんな姿をみせてくれるキャラクターなんですけど、そのある種の忙しさもツボですね。
妻となっても「恋する女の子」のまま在り続けている、日々のふれあいに新鮮に感動して赤面して興奮して・・・ああーなんか長くなってきましたけど本当にかわいいんだ、本当に!
一方、夫である狼の十真も魅力的なキャラクター。こんなかわいい女の子を射止めた男がどんなものかと見てみれば単なるロリコンムッツリ野郎じゃねーか!
でも仕事できる男ですし、ロリコンと言っても、妻への愛が大きくてそれを隠そうともしない、力強い夫婦の絆の証明でもありましょう。まぁロリコンというのは彼を面白半分になじるための言葉で、十真はロリコンだから六花を好きになったのではなく、偶然出会った六花に心惹かれて、結果的にロリコンのレッテル張られてるだけw
そんな男なので嫌いになれるわけもなく、むしろもっと心の奥底に秘めたムッツリエロスを開放し俺に見せてくれよとがぜん応援したくなるのですよ!だってどんな事だって六花ちゃん受け止めて頑張ってくれちゃいそうで・・・!
ということで主人公である夫婦にイヤミがなく、見ていて本当に気持ちがいい夫婦なのです。
2人ともが相手を全力で好きでいる。なんて眩しい、なんてかわいらしい!
あまあまなラブコメ好きならきっと好きになるシリーズだと思います!
そして本当に絵が可愛らしいんですよ・・・サークルさんのHPに行ってイラストをいくつか見てみると、どんなものかわかりやすいかも。六花ちゃんがする様々な甘い表情にクリッとした瞳にぷにぷにしてそうなボディラインにぐへへへうふふふ。六花ちゃんへの愛が止まらない。脳が蕩かされる。
とりあえず今回は以上の4つで〆。書いてたら長くなってしまった・・・。でもそれだけ熱く入れこむことができる作品にたくさん出会えたのってすごく嬉しいことです!
まだ書きたい本はあるのでその2も書きます。(追記)→書きました