[漫画]コミティア100で買った本の感想をいくつか。その2
はい、2回目のコミティア100同人誌感想記事です。一応前回のリンク。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。
「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。
「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。
「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり~pierce~」「ななゆり」「ぷくゆり~kiss~」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり~pierce~」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。
「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
個別更新するタイミングもなんとなく難しいので、イベント後にまとめてってパターンが良さ気。
じゃあさっそく。
「2娘」さんの「花と砂糖と君が好き」の3巻目。
乙女サバさんとこのシリーズには名古屋のコミティアで出会ったんですが、すごく愛着が沸く世界なんですよね。1巻、2巻と楽しませてもらいました。
けれど3巻はこれまでと比べると変化球かな。これまでは2人の女の子を主軸に展開してきましたが、今回は教師の男性が主人公です。
正直読み終えるまで、このエピソードが「花と砂糖と君が好き」のシリーズに組み込まれていたのはやや意外だったのですが、最終的にはすっと受け入れられました。
「好き」という思いには色々あるってこと。終盤の眩しさはかなりお気に入り。
教師として、教科書にはのっていない人生の楽しさも教えようとする。けれど生徒たちには「テストに必要ない」と喜ばれない・・・そんな理想と現実のギャップに思い悩む主人公。
そこから1,2のメインキャラたちも関係しつつ、暖かく丁寧に盛り上がっていくお話。
気持ちいい風が吹きこんでくるような、ポジティブな陽のエネルギーを貰える作品でした。
テンポよくコメディチックなシーンもちょくちょく出てくるので読みやすい。
それともう1つの新刊「苺とミルクと蜂蜜が好き」もよかったです。
こっちは百合ん百合んしてて期待通り。緑山さんの表情がいちいち可愛くてなー。
「Domani」さんの初個人誌「とどいてとどけて」です。やったーどまっしゅのさんの本だー!
百合アンソロ同人誌「少女制服」という本が大好きだった自分ですが、それにどまっしゅのさんも描いていてすごく印象に残っており、気になる作家さんでした。というところでの初個人誌ということで、ああこりゃ買わざるを得ないなと。
さて本作はちょっぴりの身長コンプレックス?と、「王子様」をめぐる百合漫画。
こじんまりとした素朴なストーリーでしが、きちっとまとまっていて1つの作品として愛らしいですね。主人公の2人それぞれが愛らしいのも間違いないんですが、2人の関係性も素晴らしい。どっちが「王子様」なんだろうね。それは2人がこっそり考えてみればいいか。
回想でちずが涙ぐんでいるシーンなんか特にお気に入りです。
女の子の肉感も好きな感じ。絵柄はシンプルなんですが、やわらかそうなんですよね。画はわりと絵で選びがちなので、絵の好感度が高いというのはそれだけでポイント。
ほのぼの楽しめる一冊でした。コンプレックス萌え的にもなかなかニッコリな出来。
「ぽんぽんお」さんのオリジナル百合同人シリーズ一気買い。
「ぷくゆり~pierce~」「ななゆり」「ぷくゆり~kiss~」3冊ですね。
このサークルさんはもともとかわゆい百合イラストを描いてくれている所として認識していただけなのですが、同人誌の方には手を出していなかったんですよね。というか出せていなかった。
冬コミでは買い忘れたり、イベントに行けなかったり・・・。でもコミティアで既刊もずらっと置いてくれていたのでまとめがい!これはいい本を買ったな・・・!
絵のクオリティはさすがといった所で、ほぼ揺らぐことなく高水準。
そしてストーリーの方もいいんだなこれが。3冊それぞれグッと来ましたが特に好きなのは「ぷくゆり~pierce~」。不良娘と芋娘という、クラスメイトだけど住んでる世界が違うような2人が惹かれ合い心を近づけていくシリーズ。この話の、ピアスを開ける流れにゾクゾクッと来ました。
本当だったらこんなチャレンジできないはずの芋っ娘なのにな。旗から見れば不良娘の悪い影響を受けているとしか思えないだろう。でもささいな非行だろうと、大切な人に手をひかれることの感動が少女の胸を震わせるわけです。そのままどこまで堕ちていきそうな、甘美な闇を感じさせる。
けれどそんあドシリアスに突き進むではないし、不良娘ちゃんもそこまで深刻に非行に走る様子もない。微笑ましく見守ることができ、ブラックさも全然ありません。ただ、そういうシチュエーションがたまらないぞっていう話です。
思春期を描くにおいて「非行」って刺激的なエッセンスになるよなと再認識。まぁピアスなんてまだ可愛らしいものです。そういえばこういう透明のピン、高校の時友人もやってたな。
ともかく、いいシチュエーションが展開されている作品だったと思いますね!
「ななゆり」は完璧に純度100%の甘さ。2人ともおっとり系でこれも大好き。
うむ。マウンテンプクイチさんの百合漫画はとびっきりに甘い!
甘くてラブい百合が好きならぜひ。
「9X9」さんのコミティア新刊「スモーキー・ピンク」。
70ページという大ボリューム。美麗な作画で女の子たちの甘酸っぱい想いが綴られます。
あれ?なんかさっきから百合漫画ばっかりじゃね?・・・だって創作百合、好きだしな・・・。
さてさて、ページ数が多い本作ですが2部構成です。主人公が入れ替わる。
1章だけだと一方の女の子がどんな子なのかを、真に理解することはできない構成。1冊の本として完成度の高さを感じます。2章を読んでからまだ最初に戻ると読み方が変わって、これが面白い。
勘違い・すれ違いから絆を深めての回帰。そんな王道展開を退屈させずに読ませる力がある。
相手に真剣に向きあおうとする、臆病だったり勇敢だったり、いろんな一面を持つ女の子たち。
気持よく完結を迎えましたが、まだ掘り下げが行われないまま放置された男の子がいました(桐江くん)。これに関しては後日、続編というか番外編のようなエピソードが描かれるようで。楽しみですなー。こうやっていろんなキャラの視点から1つの物語を見つめるタイプのお話は、パズルみたいに答え合わせをしていく面白さがあって好きです。
先にも書きましたが作画レベルは非常に高いです。漫画も上手いんですが、一枚絵としての美しさを堪能するにも耐えうる。いずれどこかで連載持ってくれないかな、なんて。BE・LOVEに掲載された同人誌発の受賞作も面白かったですしね。
ということで以上4冊(シリーズ?)。いい本とたくさん出会えました。百合多め。
同人誌の感想も、いい本と出会えた時には積極的にやっていきたいですねえ。
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