[漫画]“家族”って暖かくて、ちょっと切ないね。『たいようのいえ』4巻
「ぼくらのよあけ」最終話がたまんねーです。2巻まだかな。
もしかして私のこと 好き?
タアモ先生の「たいようのいえ」第4巻。
「となりの怪物くん」とセットでいま推されているようですね。安定している作品です。
年上の幼なじみ社会人に恋をしている女の子のお話。
確かなぬくもりもあれば、胸の奥がピリピリするような切なさもあり。
●父の再婚をきっかけに、実家を離れて幼なじみの基の家に居候中の真魚。
基は一人暮らしをしており普段は2人きりなのですが、最近はちょくちょく基の弟の大樹も現れます。そして今回は妹である陽菜も登場します。出揃ってきた感じ。
さて、4巻でおこる変化はまず、真魚と大樹がバイトを始めることでしょうか。
前々から「基の負担にだけはなりたくない」と感じていた真魚なので念願といった所。
しかしバイトを始めたことで、思いもよらぬ展開へ。
バイト先は居酒屋で、会社員がたくさん来て、偶然も基が来て・・・!
長らく真魚が気していたのが「ラジカルさん」こと杉本さん。
基の同僚であり彼のことを好きな女性ですが、真魚がHNでやっている携帯小説のファンでもあるようで・・・2人からすれば外の人間ですが、面白いところに絡まるキャラクター。
そんな彼女ですが、今回、彼女にとっての大事件が起きてしまうのでした。
まぁ真魚がやっている自伝的な小説のファンであるのは間違いないので、つまりは真魚のドラマティックな現実に魅せられているいつということ。
彼女は真魚の恋を応援するようになってくれると・・・嬉しいけど、すごく酷な話ですよねぇそれは。ともかく、今後彼女がどんなポジションになっていくのか、今後とても気になります。
とっさに携帯小説の作者は自分だとウソをついた杉本さん。
グッと来るシーンですねぇ。恋愛のために必死になってちょっと強引な面も見せましたが、なんせそりゃ恋してるんですからね。それでも彼女の人のよさにはほろりときてしまう。
でもこのウソが、もしかしたら今後影響してくるかも?
今回4巻は、いろんなキャラの新たな1面が見えたケースが多かったかもしれません。
●まず大樹。かわいかったですねw
大樹とは登場当初どんなやりとりが交わされるかヒヤヒヤしたものですが、4巻では真魚とのコミカルなコミュニケーションが多く描かれていてなごみまくり。馴染んできました。
ゲームに勝てなくてムキになったり、真魚の友人作の妙ちくりんなシュークリームを口にしてすぐに豪快に吹き出したり。クールな外見とは違った魅力がはっきり見えてきたといえます。
そして落ち込む真魚をはげまそうとしていたり。普段ぶっきらぼうな子がふいにみせる優しい一面にキュンと来るというのは不良と雨に濡れた捨て犬理論。いやぁいい子じゃないですか!
●そしてようやく描かれた、真魚の父親の過去。
これまでいけすかない男とばかり描かれてきて、自分としてもこの父親には好感度なんてこれっぽっちもなかったのですが、なんてこったい、こんな回想シーンを見せられてしまったら。
父の本当に気持ちが見えたのもとてもよかった。「自分が情けない」「真魚から逃げたい」「自分は真魚を幸せにはしてやれない」・・・弱いところがはじめて見えました。
真魚の不器用さは父親ゆずりなんじゃないだろうか。
それにしても、父親にもちゃんと幸せになってもらいたいものです・・・。3巻まで敵意しかなかったのに、4巻読んだらこの変わり身である。とんでもない威力ですな。
あと陽菜ちゃんも。今回で真魚と初接触?しました
しかしなんだかイメージと違う・・・。ずいぶんと冷え切った対応をしていましたねえ。
彼女も5巻以降で活躍するのだと思いますが、どんなキャラなのかまだまだわかりません。
●最後に、読者的にも1番に見逃せない、真魚と基の関係の進展。
今回もなんだかイチャイチャしてます。ニヤニヤしてしまうじゃないですか!
もひー!(奇声)
手を繋がれるのも嬉しいし恥ずかしい。それを見られるのもまた恥ずかしい。
でも、誰かに見られるないように急に手を離されるのも恥ずかしい。
だってそれって、すごく「意識されてる」って感じじゃないか。照れちゃうよね。
テレテレしちゃってる真魚にこちらもニヤニヤ。しかし基の心理描写にとても興味深いものがありました。それは今の基の決心であり、それを知っては真魚ちゃんの想いがかなり切ないものに。真魚ちゃんがんばってるから、なんとかなって欲しいもんですが。
それは正しい選択だとも思う。だけど、卑怯だ。
しかしいつまでもこんなふわふわした関係のままでいられるとも思いませんので、そのうちアクションがあるでしょう。激動の展開はなくとも、ゆっくりと確実に関係も、想いもが進んでいることが実感できる作品ですね。
4巻は以上。杉本さん関連、真魚の父親関連のエピソードがとくに面白かったです。
相変わらず慌ただしい真魚ちゃんがかわいらしく、彼女が幸せそうにしてくれているとこちらも幸せな気分になれますね。しかしぬくぬくしてばかりじゃいられないのがこの作品。
甘い空気のなかに、避けられないちょっとシビアな苦味も存在していますね。
ぬくもりと、せつなさと、いろんな感情がつまった家。
「家族」をテーマにしたヒューマンドラマとして、いい具合に進んでいるのではないでしょうか。
いろんな家族が描かれていて、思わず深く考えこんでしまう作品。
『たいようのいえ』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆
ふんわりやさしい作品ですが、たまに容赦無い。パパー・・・。
たいようのいえ(4) (デザートコミックス) (2011/10/13) タアモ 商品詳細を見る |
もしかして私のこと 好き?
タアモ先生の「たいようのいえ」第4巻。
「となりの怪物くん」とセットでいま推されているようですね。安定している作品です。
年上の幼なじみ社会人に恋をしている女の子のお話。
確かなぬくもりもあれば、胸の奥がピリピリするような切なさもあり。
●父の再婚をきっかけに、実家を離れて幼なじみの基の家に居候中の真魚。
基は一人暮らしをしており普段は2人きりなのですが、最近はちょくちょく基の弟の大樹も現れます。そして今回は妹である陽菜も登場します。出揃ってきた感じ。
さて、4巻でおこる変化はまず、真魚と大樹がバイトを始めることでしょうか。
前々から「基の負担にだけはなりたくない」と感じていた真魚なので念願といった所。
しかしバイトを始めたことで、思いもよらぬ展開へ。
バイト先は居酒屋で、会社員がたくさん来て、偶然も基が来て・・・!
長らく真魚が気していたのが「ラジカルさん」こと杉本さん。
基の同僚であり彼のことを好きな女性ですが、真魚がHNでやっている携帯小説のファンでもあるようで・・・2人からすれば外の人間ですが、面白いところに絡まるキャラクター。
そんな彼女ですが、今回、彼女にとっての大事件が起きてしまうのでした。
まぁ真魚がやっている自伝的な小説のファンであるのは間違いないので、つまりは真魚のドラマティックな現実に魅せられているいつということ。
彼女は真魚の恋を応援するようになってくれると・・・嬉しいけど、すごく酷な話ですよねぇそれは。ともかく、今後彼女がどんなポジションになっていくのか、今後とても気になります。
とっさに携帯小説の作者は自分だとウソをついた杉本さん。
グッと来るシーンですねぇ。恋愛のために必死になってちょっと強引な面も見せましたが、なんせそりゃ恋してるんですからね。それでも彼女の人のよさにはほろりときてしまう。
でもこのウソが、もしかしたら今後影響してくるかも?
今回4巻は、いろんなキャラの新たな1面が見えたケースが多かったかもしれません。
●まず大樹。かわいかったですねw
大樹とは登場当初どんなやりとりが交わされるかヒヤヒヤしたものですが、4巻では真魚とのコミカルなコミュニケーションが多く描かれていてなごみまくり。馴染んできました。
ゲームに勝てなくてムキになったり、真魚の友人作の妙ちくりんなシュークリームを口にしてすぐに豪快に吹き出したり。クールな外見とは違った魅力がはっきり見えてきたといえます。
そして落ち込む真魚をはげまそうとしていたり。普段ぶっきらぼうな子がふいにみせる優しい一面にキュンと来るというのは不良と雨に濡れた捨て犬理論。いやぁいい子じゃないですか!
●そしてようやく描かれた、真魚の父親の過去。
これまでいけすかない男とばかり描かれてきて、自分としてもこの父親には好感度なんてこれっぽっちもなかったのですが、なんてこったい、こんな回想シーンを見せられてしまったら。
父の本当に気持ちが見えたのもとてもよかった。「自分が情けない」「真魚から逃げたい」「自分は真魚を幸せにはしてやれない」・・・弱いところがはじめて見えました。
真魚の不器用さは父親ゆずりなんじゃないだろうか。
それにしても、父親にもちゃんと幸せになってもらいたいものです・・・。3巻まで敵意しかなかったのに、4巻読んだらこの変わり身である。とんでもない威力ですな。
あと陽菜ちゃんも。今回で真魚と初接触?しました
しかしなんだかイメージと違う・・・。ずいぶんと冷え切った対応をしていましたねえ。
彼女も5巻以降で活躍するのだと思いますが、どんなキャラなのかまだまだわかりません。
●最後に、読者的にも1番に見逃せない、真魚と基の関係の進展。
今回もなんだかイチャイチャしてます。ニヤニヤしてしまうじゃないですか!
もひー!(奇声)
手を繋がれるのも嬉しいし恥ずかしい。それを見られるのもまた恥ずかしい。
でも、誰かに見られるないように急に手を離されるのも恥ずかしい。
だってそれって、すごく「意識されてる」って感じじゃないか。照れちゃうよね。
テレテレしちゃってる真魚にこちらもニヤニヤ。しかし基の心理描写にとても興味深いものがありました。それは今の基の決心であり、それを知っては真魚ちゃんの想いがかなり切ないものに。真魚ちゃんがんばってるから、なんとかなって欲しいもんですが。
それは正しい選択だとも思う。だけど、卑怯だ。
しかしいつまでもこんなふわふわした関係のままでいられるとも思いませんので、そのうちアクションがあるでしょう。激動の展開はなくとも、ゆっくりと確実に関係も、想いもが進んでいることが実感できる作品ですね。
4巻は以上。杉本さん関連、真魚の父親関連のエピソードがとくに面白かったです。
相変わらず慌ただしい真魚ちゃんがかわいらしく、彼女が幸せそうにしてくれているとこちらも幸せな気分になれますね。しかしぬくぬくしてばかりじゃいられないのがこの作品。
甘い空気のなかに、避けられないちょっとシビアな苦味も存在していますね。
ぬくもりと、せつなさと、いろんな感情がつまった家。
「家族」をテーマにしたヒューマンドラマとして、いい具合に進んでいるのではないでしょうか。
いろんな家族が描かれていて、思わず深く考えこんでしまう作品。
『たいようのいえ』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆
ふんわりやさしい作品ですが、たまに容赦無い。パパー・・・。
Comment
コメントの投稿
Track Back
TB URL