[本]失格の挑戦者 『パッサカリア〔Op.7〕』
パッサカリア〔Op.7〕 (ジャンプコミックス)
だから神は音楽を創造った
「爆麗音」へのプレリュードとして今は亡き月刊ジャンプに掲載された作品。
たった3話の短期集中連載で、ほとんど話も完結せずに終わってしまいますが
複雑な人間模様を見せる爆麗音を読む中でも、重要な役割を果たしそう。
どこを探してもこの単行本が見つからず困っていたんですが
近くのブックオフへ行ったらぽつーんと100円コーナーに…orz
速攻で救助してあげました、ってことで今日はこの本の感想。
人類が作り出すもっとも美しい、音だけの世界に魅せられた少年たち。
帝王ジークフリートのピアノコンクルール中学の部に出場する彼らは
それぞれが父親の過去の因縁や家筋のしがらみに囚われながらも
自らの自由な音楽を突き詰めていこうとします。
音楽に秘められた絶望、希望、狂気。
これでもかと迫力たっぷりな演奏シーンでは、それらがダイレクトにこちらにやってくる。
恐怖すら感じるほどに、背筋を駈け上がる興奮。
熱気が、緊張が、圧力が、歓喜が、ページがあふれてくる。
一瞬たりとも目が離せないとは、まさにこういうことを言うんだろうなぁ。
爆麗音にもあるこの感覚は、パッサカリアからすでにあったものだったのですね。
(クリック拡大)
目指すのは「完璧」ではない。
自らが掲げる『スゴイオンガク』なのです。
続編でドラマーとして活躍し始める道夫が一番気になった。
プレッシャーに弱く、コンテストも一音も出せずに失格となってしまう人です。
そんな彼が仁基と「仔犬のワルツ」を演奏するシーンでは
音楽を奏で、道夫は笑顔を見せてくれるのです。その笑顔が一番印象的だったかも。
音楽は楽しいんだと、心から思う表情。
ただその笑顔を引きだした仁基が亡くなっていることを考えると…
爆麗音で登場するまでの間、彼はどう生きてきたのだろう…。
こうして本作を読んでみると
爆麗音であまりにもあっさりと仁基が死んでしまったことや
思わせぶりな描写も多くある女の子たちが、爆麗音で登場してないのが気になりますね。
自分は爆麗音から入ったからいいものの
この作品が好きで爆麗音も読み始めた人は、どんな気持ちだったろうなぁ。
まぁまだ終わっていない作品ですので
より一層、爆麗音が楽しみになってきました!
あとはまぁ、やっぱり言い回しがまどろっこしいというか
なんとなく全貌が掴みにくい作品なのも同じですねw
単品で読むとイマイチかもしれませんが、続編とセットで読むといいと思います。
『パッサカリア〔Op.7〕』 ………★★★☆
ややシマリの悪い一冊ですが、爆麗音が好きなら読んでおくべきです。
一層、爆麗音が楽しみになってきました!
だから神は音楽を創造った
「爆麗音」へのプレリュードとして今は亡き月刊ジャンプに掲載された作品。
たった3話の短期集中連載で、ほとんど話も完結せずに終わってしまいますが
複雑な人間模様を見せる爆麗音を読む中でも、重要な役割を果たしそう。
どこを探してもこの単行本が見つからず困っていたんですが
近くのブックオフへ行ったらぽつーんと100円コーナーに…orz
速攻で救助してあげました、ってことで今日はこの本の感想。
人類が作り出すもっとも美しい、音だけの世界に魅せられた少年たち。
帝王ジークフリートのピアノコンクルール中学の部に出場する彼らは
それぞれが父親の過去の因縁や家筋のしがらみに囚われながらも
自らの自由な音楽を突き詰めていこうとします。
音楽に秘められた絶望、希望、狂気。
これでもかと迫力たっぷりな演奏シーンでは、それらがダイレクトにこちらにやってくる。
恐怖すら感じるほどに、背筋を駈け上がる興奮。
熱気が、緊張が、圧力が、歓喜が、ページがあふれてくる。
一瞬たりとも目が離せないとは、まさにこういうことを言うんだろうなぁ。
爆麗音にもあるこの感覚は、パッサカリアからすでにあったものだったのですね。
(クリック拡大)
目指すのは「完璧」ではない。
自らが掲げる『スゴイオンガク』なのです。
続編でドラマーとして活躍し始める道夫が一番気になった。
プレッシャーに弱く、コンテストも一音も出せずに失格となってしまう人です。
そんな彼が仁基と「仔犬のワルツ」を演奏するシーンでは
音楽を奏で、道夫は笑顔を見せてくれるのです。その笑顔が一番印象的だったかも。
音楽は楽しいんだと、心から思う表情。
ただその笑顔を引きだした仁基が亡くなっていることを考えると…
爆麗音で登場するまでの間、彼はどう生きてきたのだろう…。
こうして本作を読んでみると
爆麗音であまりにもあっさりと仁基が死んでしまったことや
思わせぶりな描写も多くある女の子たちが、爆麗音で登場してないのが気になりますね。
自分は爆麗音から入ったからいいものの
この作品が好きで爆麗音も読み始めた人は、どんな気持ちだったろうなぁ。
まぁまだ終わっていない作品ですので
より一層、爆麗音が楽しみになってきました!
あとはまぁ、やっぱり言い回しがまどろっこしいというか
なんとなく全貌が掴みにくい作品なのも同じですねw
単品で読むとイマイチかもしれませんが、続編とセットで読むといいと思います。
『パッサカリア〔Op.7〕』 ………★★★☆
ややシマリの悪い一冊ですが、爆麗音が好きなら読んでおくべきです。
一層、爆麗音が楽しみになってきました!
Comment
映画いきました
コメ返信
>>armariris 様
なのははテレビシリーズからすべて総スルーしていまして、よくわかんないです…
いつか見ようとは思ってるんですけどね。
文学少女に関しては、あの絶叫シーンがなかっただけで評価ガタ落ちです。
でもいいです先輩かわいかったからww
ドラマCDのほうでしっかりやってくれればいいと思います。
(ドラマCD聞いてないけど)
なのははテレビシリーズからすべて総スルーしていまして、よくわかんないです…
いつか見ようとは思ってるんですけどね。
文学少女に関しては、あの絶叫シーンがなかっただけで評価ガタ落ちです。
でもいいです先輩かわいかったからww
ドラマCDのほうでしっかりやってくれればいいと思います。
(ドラマCD聞いてないけど)
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なのはに関しては、相変わらず声優陣すごいなと再確認。でもバルの声が少し高くなったのでは?と思いましたよ。
文学少女は原作を読んでいる自分としてはさざなみさんのいうとうり千愛の絶叫シーンが欲しかった><
まぁどちらも良かったですよ