[本]罪と罰、果されぬ約束 『ブレイクブレイド』8巻
昨日のアクセス数884とかなにこれ。夢かしら。
…バカとの先約があるみたいだからな そっちが先だ…
堂々たる表紙詐欺。
まぁまったく無関係というわけではないですが、流石吉永先生w
奥様ヒロインシギュンの眩しい白ビキニが実に素晴らしい8巻ですが
内容はと言えば、長らく続いた撤退&救出戦を締めくくる、血みどろの戦い。
レギュラーメンバーと言っていい人物たちが次から次へと散っていく、衝撃の展開です。
放たれた弾丸に片足を打ち抜かれたジルグのエルテーミス。
だがその状態から獅子奮迅の活躍でアテネスの精鋭部隊を撃破。
ジルグさんチートすぎwwwぱねぇっすwwwwww
とか思ってたら颯爽と現れるボルキュス。しかもライガットのデルフィングは谷底へ落下。
そのままボルキュス将軍に捕えられたライガットとジルグは、ナイル・ロギンと合流。
4人の捕虜たちを前に、ボルキュスはデルフィングの搭乗士は誰かと問う。
彼の目的は、デルフィングの搭乗士(=ライガット)の処刑であった。
黙っていれば自分以外の誰かが殺される―――ライガットは名乗りを上げようとするが
(クリック拡大)
それを遮りライガットであると名乗り出たのは、ジルグだった。
ライガットをかばって、自ら死を選んだのだ。
父親であるバルド将軍へは何の言葉を残さず、ライガットへ最後の言葉を投げかける。
「ひとつだけどうしても出来ない事があるとわかった」
なんでもできる天才が、ライガットと出会って知った、「出来ない事」とは?
それがなんなのかは、読者にはあえて伏せられます。
そのままボルキュスの元へ向かうジルグ。
そしてボルキュスの無情な弾丸が、放たれる。
ライガットにかすかな希望を託して、天才搭乗士ジルグ―――死亡。
『父を超える将軍になる』
ライガットと交わしたその約束は、果たされぬままここに消えた。
その後アテネスのクリシュナは捕虜の交換を条件に20日間の休戦協定を結ぶ。
クレオはアテネスへ、ライガットらはクリシュナへ帰還。
息子・ジルグの亡骸を受け取ったバルド将軍は、決して涙を見せずに
ライガットへは王都での待機を命じた。
これにライガットは激怒。
「どうして俺を責めない…?」
「俺を特別扱いするなッ!!! 俺を罰しろ!!」
自分よりジルグが生き残った方が、多くの人を救えたはずだから。
ジルグを友人と、最高の搭乗士と認めていたからこその、罰の要求。
しかしバルドは揺るがない。ただ、王都での待機を命じて立ち去った。
もはや引き返せないほどに、ライガットは特別になってしまったから。
罰を欲するも、世界はそれを許さない。
ただ痛みと無念だけがライガットを食らいつくす…。
戦争で得たものは友人で、失ったのも友人だったというのは、あまりにも悲しい…。
ライガットはもともと能力がないという点でイレギュラーであり、虐げられてきました。
ところがここでは、「特別だからという」というセリフがとにかく刺さる刺さる。
彼を取り巻く「特別」という言葉の意味が、180度変わってしまったのです。
能無しとバカにされ続けた自分が、今度は特別扱いされて、罰すら受けられない。
そういう意味でもライガットが今回の件を克服するにはかなりの時間が必要となりそうです…。
自分の存在意義を、彼は見失っていそうです。
この巻で描かれるのは、ひたすらな死の悲しみ。
普通の女に憧れ、戦士として死んだニケ。
トゥル将軍を死をようやく知り、ただ泣くしかないナルヴィ。
ジルグを止めようとしたライガットを止めた、ロギンの苦悩。
そして死の責任を背負いたがり、自分が生き残ったことを疑問視するライガット。
戦いがもたらす死は、ますます人々の心を傷つけていく。壊していく。
一方、久しぶりにライガットと再会する我らが人妻女神シギュン様。
城下町へお忍びデートをし、2人の絵を描いて貰って喜んじゃうクールビューティです。
二人でいちゃいちゃしながら水着も買って、オアシスで泳いだりしちゃいます。
けれど少しずつ募る違和感は、読者も、ライガット自身も感じていたのでしょう。
平静を装うライガットも、ふとしたことで悲しみが溢れだしてしまう。
不倫みたいなものなのに、凄くいいシーンです。
しっかし改めて、国王夫妻の仲は冷めきってるんだな、と。
相手がライガットとホズルでは、雰囲気がまるで違いますものねシギュンさん。
そろそろこの2人がなぜ結婚したのかが知りたいですね~…。
ライガットが画策した、2人をくっつけろ作戦のまま、ズルズル行ったのか?
2人の間にはもう最初から愛なんて無かったのか?もしや性交渉もまだなのか?(最低
というか国王ホズルがここまでほとんどいいトコ無しww
そろそろなにか活躍してもいいころだと思うのですが…っ!
メイン4人の仲で唯一表紙になっていませんしねw
(表紙になったらその時が彼の最期、というのがファンの間で通説になってますが)
そしてついに再開される戦争。
ジルグ亡き今、果たしてクリシュナにアテネスを止めることはできるのか。
頼みのオーランドも、腹黒姫さんのせいで全くあてにならないし…orz
ライガットはデルフィングも失って、かつジルグの件でしぼみまくりだしで
もうどうなるんだよバッドエンドしか見えてコネーゾってなもんです。
ここは久しぶりに顔見せしたゼス様に期待をするしか…!
本当に誰が死ぬか分からない、非常にスリリングな作品です。
そしてもうシギュンとクレオをいちゃいちゃが見れないのに絶望しました。
まだ望みはある?ここはサーブラフ家のブランドが活きてくるのか?
なんにせよ、次回が楽しみすぎますね。
『ブレイクブレイド』8巻 ………★★★★
これまでで一番悲壮感溢れる巻。まじで絶望的になってきましたよこのシリーズ。
映画も見てきましたが、いい出来でしたよ!
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…バカとの先約があるみたいだからな そっちが先だ…
堂々たる表紙詐欺。
まぁまったく無関係というわけではないですが、流石吉永先生w
奥様ヒロインシギュンの眩しい白ビキニが実に素晴らしい8巻ですが
内容はと言えば、長らく続いた撤退&救出戦を締めくくる、血みどろの戦い。
レギュラーメンバーと言っていい人物たちが次から次へと散っていく、衝撃の展開です。
放たれた弾丸に片足を打ち抜かれたジルグのエルテーミス。
だがその状態から獅子奮迅の活躍でアテネスの精鋭部隊を撃破。
ジルグさんチートすぎwwwぱねぇっすwwwwww
とか思ってたら颯爽と現れるボルキュス。しかもライガットのデルフィングは谷底へ落下。
そのままボルキュス将軍に捕えられたライガットとジルグは、ナイル・ロギンと合流。
4人の捕虜たちを前に、ボルキュスはデルフィングの搭乗士は誰かと問う。
彼の目的は、デルフィングの搭乗士(=ライガット)の処刑であった。
黙っていれば自分以外の誰かが殺される―――ライガットは名乗りを上げようとするが
(クリック拡大)
それを遮りライガットであると名乗り出たのは、ジルグだった。
ライガットをかばって、自ら死を選んだのだ。
父親であるバルド将軍へは何の言葉を残さず、ライガットへ最後の言葉を投げかける。
「ひとつだけどうしても出来ない事があるとわかった」
なんでもできる天才が、ライガットと出会って知った、「出来ない事」とは?
それがなんなのかは、読者にはあえて伏せられます。
そのままボルキュスの元へ向かうジルグ。
そしてボルキュスの無情な弾丸が、放たれる。
ライガットにかすかな希望を託して、天才搭乗士ジルグ―――死亡。
『父を超える将軍になる』
ライガットと交わしたその約束は、果たされぬままここに消えた。
その後アテネスのクリシュナは捕虜の交換を条件に20日間の休戦協定を結ぶ。
クレオはアテネスへ、ライガットらはクリシュナへ帰還。
息子・ジルグの亡骸を受け取ったバルド将軍は、決して涙を見せずに
ライガットへは王都での待機を命じた。
これにライガットは激怒。
「どうして俺を責めない…?」
「俺を特別扱いするなッ!!! 俺を罰しろ!!」
自分よりジルグが生き残った方が、多くの人を救えたはずだから。
ジルグを友人と、最高の搭乗士と認めていたからこその、罰の要求。
しかしバルドは揺るがない。ただ、王都での待機を命じて立ち去った。
もはや引き返せないほどに、ライガットは特別になってしまったから。
罰を欲するも、世界はそれを許さない。
ただ痛みと無念だけがライガットを食らいつくす…。
戦争で得たものは友人で、失ったのも友人だったというのは、あまりにも悲しい…。
ライガットはもともと能力がないという点でイレギュラーであり、虐げられてきました。
ところがここでは、「特別だからという」というセリフがとにかく刺さる刺さる。
彼を取り巻く「特別」という言葉の意味が、180度変わってしまったのです。
能無しとバカにされ続けた自分が、今度は特別扱いされて、罰すら受けられない。
そういう意味でもライガットが今回の件を克服するにはかなりの時間が必要となりそうです…。
自分の存在意義を、彼は見失っていそうです。
この巻で描かれるのは、ひたすらな死の悲しみ。
普通の女に憧れ、戦士として死んだニケ。
トゥル将軍を死をようやく知り、ただ泣くしかないナルヴィ。
ジルグを止めようとしたライガットを止めた、ロギンの苦悩。
そして死の責任を背負いたがり、自分が生き残ったことを疑問視するライガット。
戦いがもたらす死は、ますます人々の心を傷つけていく。壊していく。
一方、久しぶりにライガットと再会する我らが人妻女神シギュン様。
城下町へお忍びデートをし、2人の絵を描いて貰って喜んじゃうクールビューティです。
二人でいちゃいちゃしながら水着も買って、オアシスで泳いだりしちゃいます。
けれど少しずつ募る違和感は、読者も、ライガット自身も感じていたのでしょう。
平静を装うライガットも、ふとしたことで悲しみが溢れだしてしまう。
不倫みたいなものなのに、凄くいいシーンです。
しっかし改めて、国王夫妻の仲は冷めきってるんだな、と。
相手がライガットとホズルでは、雰囲気がまるで違いますものねシギュンさん。
そろそろこの2人がなぜ結婚したのかが知りたいですね~…。
ライガットが画策した、2人をくっつけろ作戦のまま、ズルズル行ったのか?
2人の間にはもう最初から愛なんて無かったのか?
というか国王ホズルがここまでほとんどいいトコ無しww
そろそろなにか活躍してもいいころだと思うのですが…っ!
メイン4人の仲で唯一表紙になっていませんしねw
(表紙になったらその時が彼の最期、というのがファンの間で通説になってますが)
そしてついに再開される戦争。
ジルグ亡き今、果たしてクリシュナにアテネスを止めることはできるのか。
頼みのオーランドも、腹黒姫さんのせいで全くあてにならないし…orz
ライガットはデルフィングも失って、かつジルグの件でしぼみまくりだしで
もうどうなるんだよバッドエンドしか見えてコネーゾってなもんです。
ここは久しぶりに顔見せしたゼス様に期待をするしか…!
本当に誰が死ぬか分からない、非常にスリリングな作品です。
そしてもうシギュンとクレオをいちゃいちゃが見れないのに絶望しました。
まだ望みはある?ここはサーブラフ家のブランドが活きてくるのか?
なんにせよ、次回が楽しみすぎますね。
『ブレイクブレイド』8巻 ………★★★★
これまでで一番悲壮感溢れる巻。まじで絶望的になってきましたよこのシリーズ。
映画も見てきましたが、いい出来でしたよ!
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