[漫画]最近読んだ最終巻の感想をいっきに
ブログ更新が滞っているあいだに、いくつか好きなシリーズの最終巻が出ました。
ホントは全部個別記事を書いていきたいくらいなんですが、どうにも時間がなく…。
更新候補の最終巻が溜まってきたので、一斉に感想を書いてしまいます。
ということで謎の「6つの最終巻の感想の寄せ集め」更新です。
通常更新より短めにはなってしまいますが、どれもいい漫画でした。
総合タワーリシチ
つぼみ、なんで死んでしまったんだ…。「総合タワーリシチ」もつぼみの休刊と合わせて、これで最終巻となりました。
百合漫画として、しっかりと「ラブコメ」をやっていてくれていた作品です。語弊はあるかもしれないけれど、個人的にはつぼみ版「ゆるゆり」的ポジションとして認識をしておりました。長く続いてくれたら嬉しかったんだけどなぁ…。
生徒会のメンバーも本格参入し、一層ワイワイと騒がしくなってきました。
3巻で最終巻であり、それに合わせてストーリー的なまとまりもあります。しかしこのカオスな状況でよくぞここまで本筋を整頓できたなと思ってしまうw
最後までこの喧騒の中でゴチャゴチャっとしながら時々しっとりとした時間が流れる、その緩急が楽しかったので、最後までこの作品らしかった!それでいて、頑張って「踏み込んでいく」ラストでした。
友達か、それ以上か。アンバランスさが眩しいね!メインキャラクターそれぞれにとっておきにチャーミングな部分があって、みんなおバカでもあって、みんな時々真剣になって。楽しい時間が流れている作品だ。
魅力はテンポの良さと、賑やかさ。
勢い任せにサクサク読めてしまう快適さは、この作品の持ち味でした。表情のデフォルメもやたらかわいらしかった。この作家さんの次回作が楽しみです。芳文社以外で新作も準備中とのことで。
作者のブログにタワーリシチのイラストも載っていてニヤニヤできますね…!
となりの怪物くん
終わってしまった…。素晴らしい、完璧なハッピーエンドでした。
ほろ苦さも甘酸っぱさもたっぷり贅沢に詰め込んだ傑作ですよこれは…!
少女漫画をたくさん読んでいる人間ではありませんが、個人的に忘れられない少女漫画のタイトルになりそうです。それくらい、全てがキラキラ輝いていた作品。
表紙からして感慨深いものがあります。ハルの首輪が外れました。これまでの表紙ではつねに付けられていたハルの首輪。きっと最終巻で外れるんだろうと予想してはいましたが実際それを目の当たりにすると分かっていても感動する…!
首輪は、放すとどこに飛んでいってしまいそうな奔放なハルと、それをつなぎとめている保護者としての雫の関係性が示されていたように思います。
付き合いだしても外されなかったハルの首輪はついに外れた。これで本当に、2人は心通じ合わせた恋人になれたのだろうと、そう確信できます。
まぁ首輪とったら本当に遠くに飛んでいっちゃうわけですが…それでも、それに動ずることもないガッシリとした信頼感が築けている。
最終巻は足早に過ぎ去っていく高校3年の日々。季節は流れながれ、卒業に至る。
雫とハルに関してはもう安心しきりだったので、気になるのがサブキャラクターたちの行末でした。魅力的な友人たちがたくさんいて、もはや群像劇と呼びたいほど愛着が湧いています。
みんな大人になったときの姿を見せてくれるのは、最後ならではの最高のサービスですよね…!エピローグで成長した姿を拝めるのがほんと大好き。
イモい私服ばかりだった雫が、エピローグでは…ねえ!!ああ、成長しやがってなぁ、寂しいじゃねえかと、嬉しさと切なさがごちゃまぜになりました。
眩しい未来へかけていく、愛しいみんなをいつまでも見つめていたい。
個人的に最強のクライマックスだったのが卒業式での某女子が放った「知ってます?わたしの学校、意外と近いんですよ?」。ニヤニヤするなってのがムリだっつーの!!うわぁぁぁん!!!みんな可愛すぎて破裂しそう!!!!これからサブキャラを主人公にした番外編が続いていくらしいので期待大です!!!
7時間の音符(ノート)
おそるべき殺傷能力を誇るベタ甘センチメタル恋愛漫画「7時間目の音符」。これも完結。
かわいすぎて悶すぎてアタマいたくなることを、もう無いのか…!悶すぎてベッドの上で叫びながらクロール泳ぎしていました。目頭が熱くなってくるな、自分のバカっぷりに。
あらかじめ予定していた尺で完結できたようで良かったです。
構成的にもベストタイミングでした。欲張りなもので、読者としてはもっともっとデロ甘なイチャコラを見せつけてくれー!と願ってしまうものではありますが、終わりたい所で完結した作品は限りなく幸福だよなぁきっと。
いろんなタイプのペアがいる漫画で、サブキャラたちの恋愛も見逃せなかった本作。
しかしやはり注視したいのは主人公ペア。
最終巻。いよいよ2人のガマンがいよいよ効かなくなってきたので、リビドーまみれ(と言ってしまうとだいぶゲスい内容に思われるけどそれはそれは清々しく微笑ましいものであります…)な展開となっているような、なっていないような、いや間違いなくリビドーまみれだよクッソ!!クッソ!!!
恐るおそる相手の体にふれる、ふれたがる、ふれられる。その緊張と恐怖と興奮の一瞬。衝動的な「接触」の生々しい臨場感。…本当に読んでてドキドキしますよ…!!
ネクタイ女子が好きな俺としては、この作品のネクタイの使い方は見事だったよなって。
あずみさんは基本いつもネクタイだし、他のヒロインに関しても、ここぞというところに忍ばせる萌えポイントとしてのヒロインのネクタイ装着に心が色めきだったのだ。
この作品は分かりやすさとさりげなさの両立は見事なもので、基本的に直球にドキュウウウンと胸貫かれるんだけど、細やかにドラマを紡ぎ上げる丁寧な進行も素晴らしい!!
主人公ふたりの結論の持っていきかたとか、演出でも全体的にスマートな盛り上がりを楽しめました。
あとエピローグ。さりげなーく、鶴ちゃんの左手薬指に。定演のチラシに司会者として記されてる美鶴ちゃんの苗字みせてけろけろー!(壊)
エピローグの何もかも幸福に包まれている感覚は、ほんと、涙が出てくるくらい幸せだったね…。読みだしたらもうジタバタしながら全力で悶え楽しむしかない。これぞ、イチャラブ漫画…!
志摩さんはフォワードで新連載「ぼっちな僕らの恋愛事情」を始めたらしく、こちらも期待。
ふたりの恋愛書架
「7時間の音符」と合わせて発売された同じくフォワードの恋愛漫画。
どちらかと言うとしっとりとした、大人びた雰囲気です。砂糖とミルクたっぷりなコーヒーで一息つけるような、リラックスできる漫画。
しかし落ち着きのある2人はそうであろうとも、読んでる俺もそう落ち着き払って読んでるわけはなく。
それはもう、情けないくらいの悲鳴を上げながら体をグニョらせ楽しんだわけです。
年上おねえさんのかわいい所が全部ここにある!!と思う!!
高校生男子と年上おねえさんの結婚前提な同棲生活を、こんな自然に軽やかに、日常の中の高揚感も忘れず、優しく描かれたらもう。…ここが理想郷だ…。
そうすることが当たり前かのように、楽しくじゃれあう2人を眺めているのは実に心地よかったです。イチャラブの興奮と、家族という安らぎが混ざり合って、独特の雰囲気を醸し出していました。「家族」は重要なキーワードでしたね。
本について、この作品は魅力的な言葉をくれました。
本や物語、それらを形作る「言葉」への、力強くも穏やかな愛が感じられる。
イチャラブ漫画としてもありますが、もしかしたらそれ以上に、こういった「本」そのものの愛おしさを語らう作品の姿に、心奪われたのです。
「終わってほしくない本」という言葉で、愛おしい人を表現した人がいました。
それは自分にとってこの作品がそうなのかもしれない。
書架の間。それが2人のすみか。見方を変えればこの本は俺の本棚の住人でもあり、これだけ本を愛する2人なら、窮屈だけどずっと俺の本棚に住まわせてやりたいなぁとおかしな感想を抱いてしまった。クサッ!
ひばりの朝
気分が悪くなる漫画。というのが正直なところではある。
それはむしろ作者も作品もそういう意図をもって仕掛けてきているわけだから、ならばとこちらも全力でそのとおりに剛球を受け止めようとするんだけど、これがなかなかエグいわけです。
黒い、深い、さまざまな感情が渦を巻く作品だけど、あまりにもその様子が生々しい。生臭い。
男も、女も。それぞれの「いやらしい」所を曝け出される。
傷つけて遊んでやりたい。頼られてあわよくばヤりたい。どうしようもなく「性」に縛り付けられ、翻弄される人間を見せつけられる。不快さの煮詰まったよどんだ空気。
意識なく致命的な過ちを犯す、傍観者もどきたちの悲劇の連鎖。悲劇というよりかは自己責任による面が強すぎて、かわいそうと言えるだけのものではないが、そこに物語としてのカタルシスは無くて、やっぱり滅入る。
無神経で軽薄で残酷。安全圏から眺めているだけの、醜い人々。
でもどうにもそれを直視して叩くことが出来ないのは。じゃあ自分なら?と問いかけたとき、正しい何かを見つけ掴むことなんて出来そうにないから。きっとこれが当たり前だ、普通なんだって顔して、ただ見てるだけなのだ、きっと。
「いかなければ、さもなくば、しんでしまう」
そしてひばりが迎えたあの朝を、読者はなにも知ることは出来ません。
「息を止めていたので平気でした」「息をとめていたので平気でした」「息を止めていたので…」
そう繰り返してたったひとりの日々を消化していくひばりにただ胸が痛むとともに、こんなふうに読者として平穏な立ち位置で「かわいそう」と思っているだけの自分の足元がガラガラと崩れ落ちるような、強烈な没入感と罪悪感。
しっかり傷跡を残してくれる。ひりひり傷んでなかなか治らない。自分へのフィードバックが強烈過ぎる。
ありふれた悪意、無意識の距離感。自分の中にも大きな影が落とし込まれて「読めて良かった」と言いたいけど、そこまで達観できないモヤモヤした感覚の方が自分の中に大きい。
ともかく印象深い作品ではあることは間違いないですね。
みんな自分のエゴで、自分のために冷酷になって、苦しそうに楽しそうに生きている。
今まさに傷つけられた人間の言葉だったり、傷つけてやろうとする鋭い言葉だったり、ただ傍観を決め込んだ者の乾ききった言葉だったり。言葉の暴力性を感じた作品でもあります。
放浪息子
今回、最終巻でずらっと感想書いてきましたけど、「最終巻なんて読みたくない」度だったらこの「放浪息子」がNo.1でした。
自分はアニメを見てから原作を読みだしたあきらかな新参ではありますが、「放浪息子」の世界がこれで終わりなんて、ツラすぎる…!!
いつまでも続いていくような気がしていたよ…!
いやしかし、やっぱり安那ちゃんは最高にかわいくってな………!!!!
安那ちゃんに関しては14巻でクライマックスを迎えていたわけで、15巻はエピローグに近いものを感じました。
「そしたら女装おじさんとデートする へんなおばさんでいいよ もう」
「ね その場合ってさ あたしレズビアンってことになるの?」
と聖女のような包容力を見せてくれる。素晴らしいね…。
最終巻、二鳥くんが客観的に自分をみつめることで未来を考えていくくだりは、そのくだり自体に大人になった余裕のようなものを感じて、ははぁと深く息をついた。よく考えこむだけの、ある種のたくましさを感じます。
それでいて、男の体を持っていることを受け止める。たくましくなる体を認めた。声変わりもした。自慰もする。…いや今回の二鳥君、すごくお猿さんモード入っていましたが、こういうのを見ると嬉しくなってしまうのです。オナニーを描いているのにまったく爽やかさが薄れないのは凄いよな。
物語の終着とは、歩みを止めることではなく、エンディングのあとにも生き続けるだけの強さを手に入れてから物語から旅立っていく、その後姿を見つめることに最終階の醍醐味はある。
男の子らしさ/女の子らしさをを見つめ続けて、結局女の子になりたかった男の子と、男の子になりたかった女の子はそれぞれ自分の気持ちを見つけ出す物語でした。
いろんな感情の中をふわふわと漂って、さまよってきた「放浪息子」は、ふん―――わりと、ゆったりと、静かに、やわらかく着地しました。
普通に次の巻が出てもおかしくないような感触でもある。でも確かに答えが見えたのです。なるほど、ここで終わらなきゃいつだ、ってタイミングかもしれない。
この穏やかなクライマックスだからこそ、未来へ歩み出すだけの力を蓄えた、弱虫な少年少女の強さを感じるのです。
たった今目の前にある現実を相手にジタバタしてるんだけど
軽やかに流れに身を任せているような、柔軟なポジティブさが底にあっていい。
そして本当にさりげない言葉のひとつひとつが、心に響く。
「昔の自分の言葉ってさ そんなに絶対?」という言葉はやはりグサッとくる。
昔の自分に今の自分が縛り付けられる必要はないはずなのに、そうなってしまう事は結構ある。「変わる」ことって、そう悪いことなのだろうかと。
千葉さん好きとしては、ああいう形で物語を締めくくってくれたことも嬉しかったり。
「放浪息子」は終わってしまったけれど、スピンオフみたいな形でサブキャラ達の物語が語られていったら、最高だなぁ…。
さまざまな「性」に敏感な、澄んだ空気の住人たち。どうかみんな幸せであるといいな。志村貴子先生ありがとうございました。大好きな作品です。
最終話のサブタイトルがアニメのED「For you」なのも嬉しい。名曲。
ホントは全部個別記事を書いていきたいくらいなんですが、どうにも時間がなく…。
更新候補の最終巻が溜まってきたので、一斉に感想を書いてしまいます。
ということで謎の「6つの最終巻の感想の寄せ集め」更新です。
通常更新より短めにはなってしまいますが、どれもいい漫画でした。
総合タワーリシチ
総合タワーリシチ (3) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ) (2013/07/27) あらた 伊里 商品詳細を見る |
つぼみ、なんで死んでしまったんだ…。「総合タワーリシチ」もつぼみの休刊と合わせて、これで最終巻となりました。
百合漫画として、しっかりと「ラブコメ」をやっていてくれていた作品です。語弊はあるかもしれないけれど、個人的にはつぼみ版「ゆるゆり」的ポジションとして認識をしておりました。長く続いてくれたら嬉しかったんだけどなぁ…。
生徒会のメンバーも本格参入し、一層ワイワイと騒がしくなってきました。
3巻で最終巻であり、それに合わせてストーリー的なまとまりもあります。しかしこのカオスな状況でよくぞここまで本筋を整頓できたなと思ってしまうw
最後までこの喧騒の中でゴチャゴチャっとしながら時々しっとりとした時間が流れる、その緩急が楽しかったので、最後までこの作品らしかった!それでいて、頑張って「踏み込んでいく」ラストでした。
友達か、それ以上か。アンバランスさが眩しいね!メインキャラクターそれぞれにとっておきにチャーミングな部分があって、みんなおバカでもあって、みんな時々真剣になって。楽しい時間が流れている作品だ。
魅力はテンポの良さと、賑やかさ。
勢い任せにサクサク読めてしまう快適さは、この作品の持ち味でした。表情のデフォルメもやたらかわいらしかった。この作家さんの次回作が楽しみです。芳文社以外で新作も準備中とのことで。
作者のブログにタワーリシチのイラストも載っていてニヤニヤできますね…!
となりの怪物くん
となりの怪物くん(12) (デザートコミックス) (2013/08/12) ろびこ 商品詳細を見る |
終わってしまった…。素晴らしい、完璧なハッピーエンドでした。
ほろ苦さも甘酸っぱさもたっぷり贅沢に詰め込んだ傑作ですよこれは…!
少女漫画をたくさん読んでいる人間ではありませんが、個人的に忘れられない少女漫画のタイトルになりそうです。それくらい、全てがキラキラ輝いていた作品。
表紙からして感慨深いものがあります。ハルの首輪が外れました。これまでの表紙ではつねに付けられていたハルの首輪。きっと最終巻で外れるんだろうと予想してはいましたが実際それを目の当たりにすると分かっていても感動する…!
首輪は、放すとどこに飛んでいってしまいそうな奔放なハルと、それをつなぎとめている保護者としての雫の関係性が示されていたように思います。
付き合いだしても外されなかったハルの首輪はついに外れた。これで本当に、2人は心通じ合わせた恋人になれたのだろうと、そう確信できます。
まぁ首輪とったら本当に遠くに飛んでいっちゃうわけですが…それでも、それに動ずることもないガッシリとした信頼感が築けている。
最終巻は足早に過ぎ去っていく高校3年の日々。季節は流れながれ、卒業に至る。
雫とハルに関してはもう安心しきりだったので、気になるのがサブキャラクターたちの行末でした。魅力的な友人たちがたくさんいて、もはや群像劇と呼びたいほど愛着が湧いています。
みんな大人になったときの姿を見せてくれるのは、最後ならではの最高のサービスですよね…!エピローグで成長した姿を拝めるのがほんと大好き。
イモい私服ばかりだった雫が、エピローグでは…ねえ!!ああ、成長しやがってなぁ、寂しいじゃねえかと、嬉しさと切なさがごちゃまぜになりました。
眩しい未来へかけていく、愛しいみんなをいつまでも見つめていたい。
個人的に最強のクライマックスだったのが卒業式での某女子が放った「知ってます?わたしの学校、意外と近いんですよ?」。ニヤニヤするなってのがムリだっつーの!!うわぁぁぁん!!!みんな可愛すぎて破裂しそう!!!!これからサブキャラを主人公にした番外編が続いていくらしいので期待大です!!!
7時間の音符(ノート)
7時間目の音符(ノート) (4) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2013/08/10) 志摩 時緒 商品詳細を見る |
おそるべき殺傷能力を誇るベタ甘センチメタル恋愛漫画「7時間目の音符」。これも完結。
かわいすぎて悶すぎてアタマいたくなることを、もう無いのか…!悶すぎてベッドの上で叫びながらクロール泳ぎしていました。目頭が熱くなってくるな、自分のバカっぷりに。
あらかじめ予定していた尺で完結できたようで良かったです。
構成的にもベストタイミングでした。欲張りなもので、読者としてはもっともっとデロ甘なイチャコラを見せつけてくれー!と願ってしまうものではありますが、終わりたい所で完結した作品は限りなく幸福だよなぁきっと。
いろんなタイプのペアがいる漫画で、サブキャラたちの恋愛も見逃せなかった本作。
しかしやはり注視したいのは主人公ペア。
最終巻。いよいよ2人のガマンがいよいよ効かなくなってきたので、リビドーまみれ(と言ってしまうとだいぶゲスい内容に思われるけどそれはそれは清々しく微笑ましいものであります…)な展開となっているような、なっていないような、いや間違いなくリビドーまみれだよクッソ!!クッソ!!!
恐るおそる相手の体にふれる、ふれたがる、ふれられる。その緊張と恐怖と興奮の一瞬。衝動的な「接触」の生々しい臨場感。…本当に読んでてドキドキしますよ…!!
ネクタイ女子が好きな俺としては、この作品のネクタイの使い方は見事だったよなって。
あずみさんは基本いつもネクタイだし、他のヒロインに関しても、ここぞというところに忍ばせる萌えポイントとしてのヒロインのネクタイ装着に心が色めきだったのだ。
この作品は分かりやすさとさりげなさの両立は見事なもので、基本的に直球にドキュウウウンと胸貫かれるんだけど、細やかにドラマを紡ぎ上げる丁寧な進行も素晴らしい!!
主人公ふたりの結論の持っていきかたとか、演出でも全体的にスマートな盛り上がりを楽しめました。
あとエピローグ。さりげなーく、鶴ちゃんの左手薬指に。定演のチラシに司会者として記されてる美鶴ちゃんの苗字みせてけろけろー!(壊)
エピローグの何もかも幸福に包まれている感覚は、ほんと、涙が出てくるくらい幸せだったね…。読みだしたらもうジタバタしながら全力で悶え楽しむしかない。これぞ、イチャラブ漫画…!
志摩さんはフォワードで新連載「ぼっちな僕らの恋愛事情」を始めたらしく、こちらも期待。
ふたりの恋愛書架
ふたりの恋愛書架 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2013/08/10) ヤマザキ コレ 商品詳細を見る |
「7時間の音符」と合わせて発売された同じくフォワードの恋愛漫画。
どちらかと言うとしっとりとした、大人びた雰囲気です。砂糖とミルクたっぷりなコーヒーで一息つけるような、リラックスできる漫画。
しかし落ち着きのある2人はそうであろうとも、読んでる俺もそう落ち着き払って読んでるわけはなく。
それはもう、情けないくらいの悲鳴を上げながら体をグニョらせ楽しんだわけです。
年上おねえさんのかわいい所が全部ここにある!!と思う!!
高校生男子と年上おねえさんの結婚前提な同棲生活を、こんな自然に軽やかに、日常の中の高揚感も忘れず、優しく描かれたらもう。…ここが理想郷だ…。
そうすることが当たり前かのように、楽しくじゃれあう2人を眺めているのは実に心地よかったです。イチャラブの興奮と、家族という安らぎが混ざり合って、独特の雰囲気を醸し出していました。「家族」は重要なキーワードでしたね。
本について、この作品は魅力的な言葉をくれました。
本や物語、それらを形作る「言葉」への、力強くも穏やかな愛が感じられる。
イチャラブ漫画としてもありますが、もしかしたらそれ以上に、こういった「本」そのものの愛おしさを語らう作品の姿に、心奪われたのです。
「終わってほしくない本」という言葉で、愛おしい人を表現した人がいました。
それは自分にとってこの作品がそうなのかもしれない。
書架の間。それが2人のすみか。見方を変えればこの本は俺の本棚の住人でもあり、これだけ本を愛する2人なら、窮屈だけどずっと俺の本棚に住まわせてやりたいなぁとおかしな感想を抱いてしまった。クサッ!
ひばりの朝
ひばりの朝 2 (Feelコミックス) (2013/07/08) ヤマシタ トモコ 商品詳細を見る |
気分が悪くなる漫画。というのが正直なところではある。
それはむしろ作者も作品もそういう意図をもって仕掛けてきているわけだから、ならばとこちらも全力でそのとおりに剛球を受け止めようとするんだけど、これがなかなかエグいわけです。
黒い、深い、さまざまな感情が渦を巻く作品だけど、あまりにもその様子が生々しい。生臭い。
男も、女も。それぞれの「いやらしい」所を曝け出される。
傷つけて遊んでやりたい。頼られてあわよくばヤりたい。どうしようもなく「性」に縛り付けられ、翻弄される人間を見せつけられる。不快さの煮詰まったよどんだ空気。
意識なく致命的な過ちを犯す、傍観者もどきたちの悲劇の連鎖。悲劇というよりかは自己責任による面が強すぎて、かわいそうと言えるだけのものではないが、そこに物語としてのカタルシスは無くて、やっぱり滅入る。
無神経で軽薄で残酷。安全圏から眺めているだけの、醜い人々。
でもどうにもそれを直視して叩くことが出来ないのは。じゃあ自分なら?と問いかけたとき、正しい何かを見つけ掴むことなんて出来そうにないから。きっとこれが当たり前だ、普通なんだって顔して、ただ見てるだけなのだ、きっと。
「いかなければ、さもなくば、しんでしまう」
そしてひばりが迎えたあの朝を、読者はなにも知ることは出来ません。
「息を止めていたので平気でした」「息をとめていたので平気でした」「息を止めていたので…」
そう繰り返してたったひとりの日々を消化していくひばりにただ胸が痛むとともに、こんなふうに読者として平穏な立ち位置で「かわいそう」と思っているだけの自分の足元がガラガラと崩れ落ちるような、強烈な没入感と罪悪感。
しっかり傷跡を残してくれる。ひりひり傷んでなかなか治らない。自分へのフィードバックが強烈過ぎる。
ありふれた悪意、無意識の距離感。自分の中にも大きな影が落とし込まれて「読めて良かった」と言いたいけど、そこまで達観できないモヤモヤした感覚の方が自分の中に大きい。
ともかく印象深い作品ではあることは間違いないですね。
みんな自分のエゴで、自分のために冷酷になって、苦しそうに楽しそうに生きている。
今まさに傷つけられた人間の言葉だったり、傷つけてやろうとする鋭い言葉だったり、ただ傍観を決め込んだ者の乾ききった言葉だったり。言葉の暴力性を感じた作品でもあります。
放浪息子
放浪息子 15 (BEAM COMIX) (2013/08/28) 志村貴子 商品詳細を見る |
今回、最終巻でずらっと感想書いてきましたけど、「最終巻なんて読みたくない」度だったらこの「放浪息子」がNo.1でした。
自分はアニメを見てから原作を読みだしたあきらかな新参ではありますが、「放浪息子」の世界がこれで終わりなんて、ツラすぎる…!!
いつまでも続いていくような気がしていたよ…!
いやしかし、やっぱり安那ちゃんは最高にかわいくってな………!!!!
安那ちゃんに関しては14巻でクライマックスを迎えていたわけで、15巻はエピローグに近いものを感じました。
「そしたら女装おじさんとデートする へんなおばさんでいいよ もう」
「ね その場合ってさ あたしレズビアンってことになるの?」
と聖女のような包容力を見せてくれる。素晴らしいね…。
最終巻、二鳥くんが客観的に自分をみつめることで未来を考えていくくだりは、そのくだり自体に大人になった余裕のようなものを感じて、ははぁと深く息をついた。よく考えこむだけの、ある種のたくましさを感じます。
それでいて、男の体を持っていることを受け止める。たくましくなる体を認めた。声変わりもした。自慰もする。…いや今回の二鳥君、すごくお猿さんモード入っていましたが、こういうのを見ると嬉しくなってしまうのです。オナニーを描いているのにまったく爽やかさが薄れないのは凄いよな。
物語の終着とは、歩みを止めることではなく、エンディングのあとにも生き続けるだけの強さを手に入れてから物語から旅立っていく、その後姿を見つめることに最終階の醍醐味はある。
男の子らしさ/女の子らしさをを見つめ続けて、結局女の子になりたかった男の子と、男の子になりたかった女の子はそれぞれ自分の気持ちを見つけ出す物語でした。
いろんな感情の中をふわふわと漂って、さまよってきた「放浪息子」は、ふん―――わりと、ゆったりと、静かに、やわらかく着地しました。
普通に次の巻が出てもおかしくないような感触でもある。でも確かに答えが見えたのです。なるほど、ここで終わらなきゃいつだ、ってタイミングかもしれない。
この穏やかなクライマックスだからこそ、未来へ歩み出すだけの力を蓄えた、弱虫な少年少女の強さを感じるのです。
たった今目の前にある現実を相手にジタバタしてるんだけど
軽やかに流れに身を任せているような、柔軟なポジティブさが底にあっていい。
そして本当にさりげない言葉のひとつひとつが、心に響く。
「昔の自分の言葉ってさ そんなに絶対?」という言葉はやはりグサッとくる。
昔の自分に今の自分が縛り付けられる必要はないはずなのに、そうなってしまう事は結構ある。「変わる」ことって、そう悪いことなのだろうかと。
千葉さん好きとしては、ああいう形で物語を締めくくってくれたことも嬉しかったり。
「放浪息子」は終わってしまったけれど、スピンオフみたいな形でサブキャラ達の物語が語られていったら、最高だなぁ…。
さまざまな「性」に敏感な、澄んだ空気の住人たち。どうかみんな幸せであるといいな。志村貴子先生ありがとうございました。大好きな作品です。
最終話のサブタイトルがアニメのED「For you」なのも嬉しい。名曲。
[漫画]大学生が読んでおきたい10の大学生漫画
今日はいろんな「大学生漫画」を挙げていこう(唐突)
4月になってもう結構経ちましたね。今年から大学生になった人は、漫画を読むゆとりも出てきたころなんじゃないでしょうか。学校によるか!まぁいいや。
なので今日は自分が好きな「大学生が主役の漫画」を10作品あつめてみました。
なんだかんだで今の自分と境遇が似た作品って、なかなか刺激を受けます。
俺も今大学生ですが、大学生になってから大学漫画を読むのがさらに好きになりました。
面白そうな大学生漫画を見つけたら、ぜひ読んでみてくださいな。
とりあえず記事タイトルを「大学生が読んでおきたい10の大学生漫画」とかに偉そうにしちゃいましたけど、単純に俺が好きな作品を紹介していくだけです!
でも大学が舞台の漫画って、パッと思いつくものが少ないんですよね。
中学、高校なんかはもう沢山ありますけど、大学生漫画は……?
オタクサークルの人間関係、恋愛を爽やかにディープに描く青春漫画「げんしけん」
キラキラみずみずしい美大ストーリー「ハチミツとクローバー」
農大「もやしもん」音大「のだめカンタービレ」東大「東京大学物語」獣医「動物のお医者さん」。
自分は未読ですが「幕張サボテンキャンパス」もちらほら名前を見かける。
……このあたりがパッと思いつくメジャーどころでしょうか。
逆にいえばそれ以外の大学漫画はあまり知られてないのかも。
今回はそれら有名作品はあえて省いた、ほかのいろんな大学漫画を紹介します。
●ネムルバカ/石黒正数
漫画ファンには言わずと知れた傑作だと思いますが、なんのメディア展開もしていないので一般的な知名度はたぶん低いのかな。
「それでも町は廻っている」の石黒正数さんによる一巻完結作品。
性格の全然ちがう2人の女の子の友情を描いたストーリーです。
捻くれつつも面白い視点による人間観察の面白さや、若気の至り的な要素が光る。でも基本的にはちょい不安げなムードがゆらゆら。
自由がゆえに悩んで時間を持て余す大学生の、「くすぶってる感」がいい。
しかし後半からストーリー要素が強くなり、一旦シリアスに落ち込んだ後、眩しすぎるラストへ疾走する!
クライマックスの熱い爽快感は、めぐりゆく季節のロマンチックで淡く切ない感触とも合わさって、なんとも素晴らしい読後感を残してくれる…!!
1冊で終わってることで読み返しやすい。俺も何度も読んだなぁ。
男女・年齢問わず共感と感動が得られる、親しみやすい傑作なのでは。
●四年生/木尾士目
木尾士目さんが「げんしけん」より前に連載していた作品です。
「げんしけん」は上でかいたように、有名すぎるので今回はあえて除外しています。
この作家さんはホントに大学生を描くのが好きなんだなーと思う。
もう15年前の単行本なので現代とはけっこう風景は違うかもしれないけど
大学生のノリや空気というか、そういうのは全然変わっておらず、漠然とした不安がありつつもじんわり暖かく堕落した時間に包まれている。
とあるカップルを描いた漫画で、苦々しいシーンもあるけど、なんだかんだで結構甘くて優しい味わい、かな。
最終話のなんとも言えない余韻は何度読んでも素晴らしい!
男女のすれ違いや、人間関係の本当に微妙な『違和感』を掴んで描き出しており、全体的に漂う敏感な空気に心がビリビリしますよ。
なお続編の「五年生」も面白いです。3巻、ラブホでの会話シーンに張り詰める緊張感はハンパない。でもマジでシリアスでヘコまされます……。でもドロドロな恋愛漫画好きは要チェック。
そして作品集「陽炎日記」も、これまた大学生のナマっぽいシリアスな恋愛漫画でオススメ!
問題はいま入手しづらいことか。文庫版とか出ないものか。
●夢のアトサキ/やまむらはじめ
全一巻でキレイにまとまっている佳作。一話完結でいろんな男女の関係を描いていくオムニバス形式です。青春が色濃い、爽やかなタッチで綴られる大学生漫画。
キャラクターがそれぞれ個性があり、それに合ったストーリー。
なかでもメインのカップル(也寸志と阿耶)の関係性はとても惹かれる。美しいけど、いまにもプツンと途切れてしまいそうに不安定で、でも信じたくなる熱がある。
作品の裏テーマでもある芸術へのストイックな情熱がまた、恋愛とは違った面で心の琴線に触れる。
現在アワーズで連載中の音大漫画「天にひびき」もだいぶ面白い。こちらはモロに『才能』と向き合う学生を描いています。上品でありながらバッチリ熱い!
そういえばアニメ化もした「神様ドォルズ」も主人公は大学生だった。やまむらはじめ先生は大学生が主人公率高いのかな。
●恋愛ディストーション/犬上すくね
長いこと宙ぶらりんでしたが見事連載が再開された恋愛オムニバス。
恋人たちのささやかな、でも大切な日々をキラキラ眩しく綴ります。
性の話題もけっこう前面に出てきて、生々しい内容ではあります。でもさらりと清涼感ある絵で、いやらしくなりすぎません。
特別凝った設定もなし。シンプルにカップルたちのパーソナルな問題などをドラマチックに描いていく。巻を増すごとに各カップルへの愛着も深まり、いつまでたっても微笑ましい彼らを眺めてたっぷり心温めてもらえるのです。
熱すぎず冷たくもない、軽すぎず重すぎず。
なんというか居心地がいい。スッと染みこんでくるような、肌に馴染む感じ。
最近の展開だと新しいカップルが誕生し、これまたニヤニヤできるんですよ!
→いつから好きになったかなんて知らないけれど。『恋愛ディストーション』7巻
●1DK/かがみふみを
非モテ大学生殺すにゃ 刃物はいらぬ 一冊の「1DK」があればよい。
今年に入って出た一冊完結の作品。しかしこの一冊に込められた破壊力は測り知れず…読んで何度悶えたか。布団を殴りつけたか。情けない声を上げたか。
童貞と処女の初々しいカップルの恥ずかしすぎる日常。
ずーっと室内(彼氏の部屋)で展開される、初キスから初体験までの爆発しやがれくそったれデイズである。
二人して初々しい恥ずかしがり屋なもんだから、もうずっと赤面赤面また赤面。それでも勇気をふりしぼって体を寄せて、好きを確かめて。
第9話、布団の中でもぞもぞしてるだけで一話終わったときはもうどうしようかと!!!
初めてだらけのカップルが辿る、初めてだらけの日々。
すこーしずつ、すこーしずつ距離が縮まって、そばにいることが自然になっていく。一緒の部屋で長い時を過ごしている、という実感。生活感。まさに絶品。
一冊だけで手軽に読めますし、胸焼けしそうなほどダダ甘な恋愛漫画が読みたい人はぜひぜひ。
●ヒメゴト~十九歳の制服~/峰浪りょう
女らしくできない女の子。女装趣味の男の子。清楚可憐な援交やってる女の子。
19歳のメインキャラたちを主軸にそれぞれのコンプレックスを描いていく作品です。抱えた闇は違えど、どこか共鳴しあう人々。
ストーリーが魅力的でとにかく引き込まれる!先が気になりますわ―!現在連載中の作品でもかなりお気に入り。
心理描写を繊細に描いており、メインキャラたちの複雑な人間関係の絡まりが面白くて仕方ない!
男の汚さ。女の汚さ。裏切り。秘密。けれど純粋な気持ち。
クズが多い漫画で嫌悪感を抱く人もいるかもしれない内容ですが、だからこそハマると愛おしくなってくる。
19歳という不安定な年齢。大学生だからこそできるテーマとストーリー。
心にズシリとくる内容ですが、漂う淡い色気と切なさに心をくすぐられる。
エロいシーンもありますが直接的なものは少なく、むしろ少女漫画的な雰囲気もあるような。現在5巻まで出てるので要チェックですよ。
援交少女・未果子ちゃんがめちゃくちゃカワイイのでぜひ幸せになってほしい。
→ヒミツを抱えあう19歳の三角関係。『ヒメゴト~十九歳の制服~』1,2巻
●過ち、はじめまして。/色白好
ドロドロした作品二連発。こちらは完全にエロ漫画です。
校内でも有名なとびきり可愛い女の子は、実は教授と不倫をしている。
彼女に憧れながらそのことを知ってしまった主人公は、一気にヒロインとの関係を深め、その肉体関係に溺れていく…!
この報われない感じ!ハッピーエンドに向かえないズブズブの恋!
単なるエロ漫画としても十分な魅力があります。しかしこの漂う無力感というか、絶望感というか…ストーリー面にむしろ強く惹かれる。
闇が広がる中で、しかしなんの免疫も無さそうな女の子も途中から物語に食い込んできます。彼女がこれからどんな闇に落ちるのかが本当に楽しみ(笑顔)
うわぁー誰も幸せな恋ができてねぇー!!まぁ幸せかどうかは本人が決めるけど、見てる分には生産的な部分ゼロだよこいつら! だがそれがいい。
インモラルなエロス。こんな大学生漫画もどうでしょうか?
『ヒメゴト』の未果子ちゃんと同じく、清楚っぽい外見で実はビッチなクソ女、っていうギャップが好きなのかもしれない。
→報われない、でも抜け出せない。『過ち、はじめまして。』1巻
●ラストゲーム/天乃忍
ドロドロした作品が続いたのでサッパリ明るいラブコメを。
ぜんぜん素直になれないツンデレ少年×ぜんぜん気持ちに気付けないドンカン少女!
天乃忍さんの「ラストゲーム」は小学校からの腐れ縁をひきずる男女を描いた、実に微笑ましい正統派ラブコメ。
舞台は大学ですが、上で挙げてきた大人っぽい恋愛漫画と比べるとなんと健全か…!!この2人の関係の牛歩っぷりはすごい。じれったくてこっ恥ずかしくて、ピュアな気持ちになれますよ…。
1巻の構成の完成度がとても高かった。小中→高校→大学と段々に描かれ、グッと「腐れ縁」感を強めてくれる。2巻以降、明らかに報われないポジションの男の子が出てきたり、むしろヒロインはお前だろとツンデレ少年・柳くんにツッコみたくなったり。ますますラブコメとしての魅力は磨かれていく!
掲載誌のLaLaもプッシュしてくれているようで、もしやそのうちアニメ化なんて…?と妄想してしまう。でも勢いがあるのは確かなので、実現するかもですね。楽しみだ。
軽やかで暖かくて切なくて、いい青春ラブコメ漫画ですよ!
→粉のように飛び出す、せつないときめきです『ラストゲーム』3巻
●夏の前日/吉田基已
淡い淡い、そして色気たっぷりな恋愛漫画。
芸大で洋画を学ぶ青年と、純和風な装いが特徴的なお姉さんヒロイン。2人の恋愛を描いた作品であり、ズバリ言えば年上お姉さんな恋人って最高だな。
どんどんかわいくなっていくヒロイン・晶さんにメロメロでございます。
でもどことなく漂う儚げな匂いに、またドキドキさせられてしまう!
深く愛しあって、それを何度も確かめて。でも「1人」と「1人」であることは変わらない。1人から逃げない。1人で戦う。向き合う。
どこか乾いたような、冷えた風が吹いているような、そんな心地。
絵もまたいいんだよなぁ。肉体の柔らかさと暖かさが伝わってくる。本当に愛おしく互いを見つめる2人。交わり視線の熱。けれどどこか淋しげ。
「絵を描く」という行為への情熱もほとばしり、実にいい雰囲気の作品!
→触れて、感じて、愛して、1人で描く。『夏の前日』3巻
●ファムファタル -運命の女-/シギサワカヤ
大丈夫!シギサワカヤの単行本だよ!ズブズブに決まってるじゃないですか。
卑怯な女。嘘つきな女。本音を隠すフリして少し明かしてくる女。
そんなイヤな女を好きになってしまった、ダメな男。
どれが本音だ?なにを信じればいい?どこまで信じればいい?
サークル内恋愛を描いた本作「ファムファタル」は、一人の女に振り回される男を描いた恋愛漫画。心のズッシリ重く来る、シリアスで濃厚な人間ドラマです。
シギサワカヤ作品らしい「聡い」女性像がたまらない!
主人公のシタバタっぷりもいいんですよね。醜い、カッコわるい本音をブチまけるシーンなんかは嬉しくなってくる。“彼女”に絡め取られてから、どんどん嘘をつくのが上手くなっていくあたりとか。
しかしそれにつけてもクライマックスのニヤニヤ感は素晴らしいのだ。
ファムファタル。それは運命の女性。または男を破滅に導く悪女。
どっちだっていいよ。こんな訳の分からない女、知り尽くせるわけがないんだから。だからこそ惹かれる。
●番外編
上の10作品には入れなかったものの、これもいいよ!ってのを紹介。
「高杉さん家のおべんとう」は大学生ではないけど、大学の教授が主役。
正確にはオーバードクターで、中学の非常勤、大学の非常勤…をやっていますね。
研究者目線から大学をみてみるのも面白いものです。久留里ちゃんかわいいよ!(まるで関係ない)
大学生要素そんなに強くないけど「惑星のさみだれ」は超傑作・超オススメだし
(追記:最初はそう書いてましたけど思い返してみれば大学生だからこそな作品か、さみだれ)
「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」は専門学校だけどドロドロキラキラなエロス全開漫画で面白かった。
あと予備校だけど冬目景さんの「ももんち」も好きだなぁ。こういうのもっとくれ。
「まじかるストロベリィ」は主人公たちが植物マニアの植物学科。妖精さんたちとのマッタリほのぼのな日常が激癒し。
「変ゼミ」はクソしょうもないことやってるのに、所々で「これはこれでいい青春だ!」みたいな空気を醸すのがムカつくが、確かに清々しく納得してしまういい変態漫画ですね!
そんなわけで、好きな大学生漫画を10作品挙げてみました。
挙げた作品、恋愛漫画ばっかりですね!俺の趣味まるだし!
まぁいっこで気になって貰えたら嬉しいです。
あなたにピッタリの大学漫画はきっとありますよ!
でも自分が知らない漫画も当然たくさんありますので
「これも大学生漫画だよ!読んどけよ!」ってのがあったら教えて下さいまし。
4月になってもう結構経ちましたね。今年から大学生になった人は、漫画を読むゆとりも出てきたころなんじゃないでしょうか。学校によるか!まぁいいや。
なので今日は自分が好きな「大学生が主役の漫画」を10作品あつめてみました。
なんだかんだで今の自分と境遇が似た作品って、なかなか刺激を受けます。
俺も今大学生ですが、大学生になってから大学漫画を読むのがさらに好きになりました。
面白そうな大学生漫画を見つけたら、ぜひ読んでみてくださいな。
とりあえず記事タイトルを「大学生が読んでおきたい10の大学生漫画」とかに偉そうにしちゃいましたけど、単純に俺が好きな作品を紹介していくだけです!
でも大学が舞台の漫画って、パッと思いつくものが少ないんですよね。
中学、高校なんかはもう沢山ありますけど、大学生漫画は……?
オタクサークルの人間関係、恋愛を爽やかにディープに描く青春漫画「げんしけん」
キラキラみずみずしい美大ストーリー「ハチミツとクローバー」
農大「もやしもん」音大「のだめカンタービレ」東大「東京大学物語」獣医「動物のお医者さん」。
自分は未読ですが「幕張サボテンキャンパス」もちらほら名前を見かける。
……このあたりがパッと思いつくメジャーどころでしょうか。
逆にいえばそれ以外の大学漫画はあまり知られてないのかも。
今回はそれら有名作品はあえて省いた、ほかのいろんな大学漫画を紹介します。
●ネムルバカ/石黒正数
ネムルバカ (リュウコミックス) (2008/03/19) 石黒 正数 商品詳細を見る |
漫画ファンには言わずと知れた傑作だと思いますが、なんのメディア展開もしていないので一般的な知名度はたぶん低いのかな。
「それでも町は廻っている」の石黒正数さんによる一巻完結作品。
性格の全然ちがう2人の女の子の友情を描いたストーリーです。
捻くれつつも面白い視点による人間観察の面白さや、若気の至り的な要素が光る。でも基本的にはちょい不安げなムードがゆらゆら。
自由がゆえに悩んで時間を持て余す大学生の、「くすぶってる感」がいい。
しかし後半からストーリー要素が強くなり、一旦シリアスに落ち込んだ後、眩しすぎるラストへ疾走する!
クライマックスの熱い爽快感は、めぐりゆく季節のロマンチックで淡く切ない感触とも合わさって、なんとも素晴らしい読後感を残してくれる…!!
1冊で終わってることで読み返しやすい。俺も何度も読んだなぁ。
男女・年齢問わず共感と感動が得られる、親しみやすい傑作なのでは。
●四年生/木尾士目
四年生 (アフタヌーンKC) (1998/05/20) 木尾 士目 商品詳細を見る |
木尾士目さんが「げんしけん」より前に連載していた作品です。
「げんしけん」は上でかいたように、有名すぎるので今回はあえて除外しています。
この作家さんはホントに大学生を描くのが好きなんだなーと思う。
もう15年前の単行本なので現代とはけっこう風景は違うかもしれないけど
大学生のノリや空気というか、そういうのは全然変わっておらず、漠然とした不安がありつつもじんわり暖かく堕落した時間に包まれている。
とあるカップルを描いた漫画で、苦々しいシーンもあるけど、なんだかんだで結構甘くて優しい味わい、かな。
最終話のなんとも言えない余韻は何度読んでも素晴らしい!
男女のすれ違いや、人間関係の本当に微妙な『違和感』を掴んで描き出しており、全体的に漂う敏感な空気に心がビリビリしますよ。
なお続編の「五年生」も面白いです。3巻、ラブホでの会話シーンに張り詰める緊張感はハンパない。でもマジでシリアスでヘコまされます……。でもドロドロな恋愛漫画好きは要チェック。
そして作品集「陽炎日記」も、これまた大学生のナマっぽいシリアスな恋愛漫画でオススメ!
問題はいま入手しづらいことか。文庫版とか出ないものか。
●夢のアトサキ/やまむらはじめ
夢のアトサキ (ヤングキングコミックス) (2007/11/28) やまむら はじめ 商品詳細を見る |
全一巻でキレイにまとまっている佳作。一話完結でいろんな男女の関係を描いていくオムニバス形式です。青春が色濃い、爽やかなタッチで綴られる大学生漫画。
キャラクターがそれぞれ個性があり、それに合ったストーリー。
なかでもメインのカップル(也寸志と阿耶)の関係性はとても惹かれる。美しいけど、いまにもプツンと途切れてしまいそうに不安定で、でも信じたくなる熱がある。
作品の裏テーマでもある芸術へのストイックな情熱がまた、恋愛とは違った面で心の琴線に触れる。
現在アワーズで連載中の音大漫画「天にひびき」もだいぶ面白い。こちらはモロに『才能』と向き合う学生を描いています。上品でありながらバッチリ熱い!
そういえばアニメ化もした「神様ドォルズ」も主人公は大学生だった。やまむらはじめ先生は大学生が主人公率高いのかな。
●恋愛ディストーション/犬上すくね
恋愛ディストーション 1 (サンデーGXコミックス) (2011/03/19) 犬上 すくね 商品詳細を見る |
長いこと宙ぶらりんでしたが見事連載が再開された恋愛オムニバス。
恋人たちのささやかな、でも大切な日々をキラキラ眩しく綴ります。
性の話題もけっこう前面に出てきて、生々しい内容ではあります。でもさらりと清涼感ある絵で、いやらしくなりすぎません。
特別凝った設定もなし。シンプルにカップルたちのパーソナルな問題などをドラマチックに描いていく。巻を増すごとに各カップルへの愛着も深まり、いつまでたっても微笑ましい彼らを眺めてたっぷり心温めてもらえるのです。
熱すぎず冷たくもない、軽すぎず重すぎず。
なんというか居心地がいい。スッと染みこんでくるような、肌に馴染む感じ。
最近の展開だと新しいカップルが誕生し、これまたニヤニヤできるんですよ!
→いつから好きになったかなんて知らないけれど。『恋愛ディストーション』7巻
●1DK/かがみふみを
1DK (アクションコミックス(コミックハイ!)) (2013/02/12) かがみ ふみを 商品詳細を見る |
非モテ大学生殺すにゃ 刃物はいらぬ 一冊の「1DK」があればよい。
今年に入って出た一冊完結の作品。しかしこの一冊に込められた破壊力は測り知れず…読んで何度悶えたか。布団を殴りつけたか。情けない声を上げたか。
童貞と処女の初々しいカップルの恥ずかしすぎる日常。
ずーっと室内(彼氏の部屋)で展開される、初キスから初体験までの爆発しやがれくそったれデイズである。
二人して初々しい恥ずかしがり屋なもんだから、もうずっと赤面赤面また赤面。それでも勇気をふりしぼって体を寄せて、好きを確かめて。
第9話、布団の中でもぞもぞしてるだけで一話終わったときはもうどうしようかと!!!
初めてだらけのカップルが辿る、初めてだらけの日々。
すこーしずつ、すこーしずつ距離が縮まって、そばにいることが自然になっていく。一緒の部屋で長い時を過ごしている、という実感。生活感。まさに絶品。
一冊だけで手軽に読めますし、胸焼けしそうなほどダダ甘な恋愛漫画が読みたい人はぜひぜひ。
●ヒメゴト~十九歳の制服~/峰浪りょう
ヒメゴト〜十九歳の制服〜 1 (ビッグ コミックス) (2011/04/28) 峰浪 りょう 商品詳細を見る |
女らしくできない女の子。女装趣味の男の子。清楚可憐な援交やってる女の子。
19歳のメインキャラたちを主軸にそれぞれのコンプレックスを描いていく作品です。抱えた闇は違えど、どこか共鳴しあう人々。
ストーリーが魅力的でとにかく引き込まれる!先が気になりますわ―!現在連載中の作品でもかなりお気に入り。
心理描写を繊細に描いており、メインキャラたちの複雑な人間関係の絡まりが面白くて仕方ない!
男の汚さ。女の汚さ。裏切り。秘密。けれど純粋な気持ち。
クズが多い漫画で嫌悪感を抱く人もいるかもしれない内容ですが、だからこそハマると愛おしくなってくる。
19歳という不安定な年齢。大学生だからこそできるテーマとストーリー。
心にズシリとくる内容ですが、漂う淡い色気と切なさに心をくすぐられる。
エロいシーンもありますが直接的なものは少なく、むしろ少女漫画的な雰囲気もあるような。現在5巻まで出てるので要チェックですよ。
援交少女・未果子ちゃんがめちゃくちゃカワイイのでぜひ幸せになってほしい。
→ヒミツを抱えあう19歳の三角関係。『ヒメゴト~十九歳の制服~』1,2巻
●過ち、はじめまして。/色白好
過ち、はじめまして。 1 (バンブーコミックス COLORFUL SELECT) (2012/10/27) 色白 好 商品詳細を見る |
ドロドロした作品二連発。こちらは完全にエロ漫画です。
校内でも有名なとびきり可愛い女の子は、実は教授と不倫をしている。
彼女に憧れながらそのことを知ってしまった主人公は、一気にヒロインとの関係を深め、その肉体関係に溺れていく…!
この報われない感じ!ハッピーエンドに向かえないズブズブの恋!
単なるエロ漫画としても十分な魅力があります。しかしこの漂う無力感というか、絶望感というか…ストーリー面にむしろ強く惹かれる。
闇が広がる中で、しかしなんの免疫も無さそうな女の子も途中から物語に食い込んできます。彼女がこれからどんな闇に落ちるのかが本当に楽しみ(笑顔)
うわぁー誰も幸せな恋ができてねぇー!!まぁ幸せかどうかは本人が決めるけど、見てる分には生産的な部分ゼロだよこいつら! だがそれがいい。
インモラルなエロス。こんな大学生漫画もどうでしょうか?
『ヒメゴト』の未果子ちゃんと同じく、清楚っぽい外見で実はビッチなクソ女、っていうギャップが好きなのかもしれない。
→報われない、でも抜け出せない。『過ち、はじめまして。』1巻
●ラストゲーム/天乃忍
ラストゲーム 1 (花とゆめCOMICS) (2012/01/04) 天乃 忍 商品詳細を見る |
ドロドロした作品が続いたのでサッパリ明るいラブコメを。
ぜんぜん素直になれないツンデレ少年×ぜんぜん気持ちに気付けないドンカン少女!
天乃忍さんの「ラストゲーム」は小学校からの腐れ縁をひきずる男女を描いた、実に微笑ましい正統派ラブコメ。
舞台は大学ですが、上で挙げてきた大人っぽい恋愛漫画と比べるとなんと健全か…!!この2人の関係の牛歩っぷりはすごい。じれったくてこっ恥ずかしくて、ピュアな気持ちになれますよ…。
1巻の構成の完成度がとても高かった。小中→高校→大学と段々に描かれ、グッと「腐れ縁」感を強めてくれる。2巻以降、明らかに報われないポジションの男の子が出てきたり、むしろヒロインはお前だろとツンデレ少年・柳くんにツッコみたくなったり。ますますラブコメとしての魅力は磨かれていく!
掲載誌のLaLaもプッシュしてくれているようで、もしやそのうちアニメ化なんて…?と妄想してしまう。でも勢いがあるのは確かなので、実現するかもですね。楽しみだ。
軽やかで暖かくて切なくて、いい青春ラブコメ漫画ですよ!
→粉のように飛び出す、せつないときめきです『ラストゲーム』3巻
●夏の前日/吉田基已
夏の前日 1 (アフタヌーンKC) (2010/02/05) 吉田 基已 商品詳細を見る |
淡い淡い、そして色気たっぷりな恋愛漫画。
芸大で洋画を学ぶ青年と、純和風な装いが特徴的なお姉さんヒロイン。2人の恋愛を描いた作品であり、ズバリ言えば年上お姉さんな恋人って最高だな。
どんどんかわいくなっていくヒロイン・晶さんにメロメロでございます。
でもどことなく漂う儚げな匂いに、またドキドキさせられてしまう!
深く愛しあって、それを何度も確かめて。でも「1人」と「1人」であることは変わらない。1人から逃げない。1人で戦う。向き合う。
どこか乾いたような、冷えた風が吹いているような、そんな心地。
絵もまたいいんだよなぁ。肉体の柔らかさと暖かさが伝わってくる。本当に愛おしく互いを見つめる2人。交わり視線の熱。けれどどこか淋しげ。
「絵を描く」という行為への情熱もほとばしり、実にいい雰囲気の作品!
→触れて、感じて、愛して、1人で描く。『夏の前日』3巻
●ファムファタル -運命の女-/シギサワカヤ
ファムファタル 1―運命の女 (電撃コミックス) (2008/08/27) シギサワ カヤ 商品詳細を見る |
大丈夫!シギサワカヤの単行本だよ!ズブズブに決まってるじゃないですか。
卑怯な女。嘘つきな女。本音を隠すフリして少し明かしてくる女。
そんなイヤな女を好きになってしまった、ダメな男。
どれが本音だ?なにを信じればいい?どこまで信じればいい?
サークル内恋愛を描いた本作「ファムファタル」は、一人の女に振り回される男を描いた恋愛漫画。心のズッシリ重く来る、シリアスで濃厚な人間ドラマです。
シギサワカヤ作品らしい「聡い」女性像がたまらない!
主人公のシタバタっぷりもいいんですよね。醜い、カッコわるい本音をブチまけるシーンなんかは嬉しくなってくる。“彼女”に絡め取られてから、どんどん嘘をつくのが上手くなっていくあたりとか。
しかしそれにつけてもクライマックスのニヤニヤ感は素晴らしいのだ。
ファムファタル。それは運命の女性。または男を破滅に導く悪女。
どっちだっていいよ。こんな訳の分からない女、知り尽くせるわけがないんだから。だからこそ惹かれる。
●番外編
上の10作品には入れなかったものの、これもいいよ!ってのを紹介。
「高杉さん家のおべんとう」は大学生ではないけど、大学の教授が主役。
正確にはオーバードクターで、中学の非常勤、大学の非常勤…をやっていますね。
研究者目線から大学をみてみるのも面白いものです。久留里ちゃんかわいいよ!(まるで関係ない)
大学生要素そんなに強くないけど「惑星のさみだれ」は超傑作・超オススメだし
(追記:最初はそう書いてましたけど思い返してみれば大学生だからこそな作品か、さみだれ)
「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」は専門学校だけどドロドロキラキラなエロス全開漫画で面白かった。
あと予備校だけど冬目景さんの「ももんち」も好きだなぁ。こういうのもっとくれ。
「まじかるストロベリィ」は主人公たちが植物マニアの植物学科。妖精さんたちとのマッタリほのぼのな日常が激癒し。
「変ゼミ」はクソしょうもないことやってるのに、所々で「これはこれでいい青春だ!」みたいな空気を醸すのがムカつくが、確かに清々しく納得してしまういい変態漫画ですね!
そんなわけで、好きな大学生漫画を10作品挙げてみました。
挙げた作品、恋愛漫画ばっかりですね!俺の趣味まるだし!
まぁいっこで気になって貰えたら嬉しいです。
あなたにピッタリの大学漫画はきっとありますよ!
でも自分が知らない漫画も当然たくさんありますので
「これも大学生漫画だよ!読んどけよ!」ってのがあったら教えて下さいまし。
[漫画]クリスマスだしエロ漫画2012!
適当に始めたら楽しくて3回目。1年で1番バカにブログを書く日。
クリスマスだしエロ漫画2012ー!ひゅ~ひゅ~(なげやり)
2012年に発売されたエロ漫画、まぁぼちぼち買ったんですけど
その中で個人的にこれは素晴らしかったという作品を10作チョイス。
金銭的にドサドサ買い込むことは難しいのですが、ついつい手が伸びるもんです。
しかし書き終えてから思ったことですが、初単行本率が高い。
そういう意味で新人作家(ここでは初単行本リリースという定義で)がたくさん俺の股間にジャスフィッ!してくれた年でもありそうです。
なお理性を手放しかなりバカッぽい下品なテキストになっておりますがご容赦を。ふ、ふだんは割と真面目っぽく更新してるから許して。特に順位は決めていないので順番は適当。
気づけば結構な分量になってしまった。以下18禁の内容につき注意。
クリスマスだしエロ漫画2012ー!ひゅ~ひゅ~(なげやり)
2012年に発売されたエロ漫画、まぁぼちぼち買ったんですけど
その中で個人的にこれは素晴らしかったという作品を10作チョイス。
金銭的にドサドサ買い込むことは難しいのですが、ついつい手が伸びるもんです。
しかし書き終えてから思ったことですが、初単行本率が高い。
そういう意味で新人作家(ここでは初単行本リリースという定義で)がたくさん俺の股間にジャスフィッ!してくれた年でもありそうです。
なお理性を手放しかなりバカッぽい下品なテキストになっておりますがご容赦を。ふ、ふだんは割と真面目っぽく更新してるから許して。特に順位は決めていないので順番は適当。
気づけば結構な分量になってしまった。以下18禁の内容につき注意。
[漫画]今年面白かった4コマ漫画たち。-『4コマオブザイヤー2012』参加記事
「素晴らしい日々」さんが開催する『4コマオブザイヤー2012』参加記事です。
自分の去年の参加記事はこちら↓
好きな今年の4コマ漫画。-『4コマオブザイヤー2011』参加記事
4コマ漫画はなかなか手薄なのですが、せっかくのお祭りなので。
【新刊部門】5作、【既刊部門】3作を選びました。
【新刊部門】
・桜Trick/タチ
桜Trick (1) (まんがタイムKRコミックス) (2012/08/27) タチ 商品詳細を見る |
個別記事→イチャイチャ百合ちゅっちゅ!『桜Trick』 1巻
ヤバいテンションで記事書いたことを思い出します。
ようするに女の子がちゅっちゅしてチュッチュする漫画です。
ほんわか雰囲気百合漫画かと思ったら突如として読者に襲いかかるガチ百合展開。やましさも後ろめたさもなく、思いを確かめ合う手段としてキスしまくっております。
カラッと健康的な、しかしどこか色彩の淡いふわふわした感じが素敵。
・月曜日の空飛ぶオレンジ。/あfろ
月曜日の空飛ぶオレンジ。 (1) (まんがタイムKRコミックス) (2012/09/27) あfろ 商品詳細を見る |
よくわからない漫画。きららミラクで最初読んだときは「なんだこれ」でした。でも「なんだこれ」がずーっと続いて、なんか知らないけどツボ。好きだ!!と強く言える作品ではないんですが・・・・・・この記事書くにあたってわりとすぐタイトルが浮かんだので、自分自身気に入ってる作品らしいです。謎センス炸裂。しかしミラクが2連発ですね。
・桜乃さん迷走中!/えのきづ
桜乃さん迷走中!(1) (まんがタイムコミックス) (2012/08/07) えのきづ 商品詳細を見る |
主人公がリアルにクズい。しかし愛嬌があるギリギリのラインは保っている…?
すぐ調子にのって、空気もよめないし、嘘はつくし、うわぁダメダメだー。
就職すぐ会社がダメになって、家も職も失った。でも桜乃さんはしぶとく生きるのだ!
・恋するみちるお嬢様/若林稔弥
恋するみちるお嬢様(1) (ガンガンコミックス) (2012/09/22) 若林 稔弥 商品詳細を見る |
個別更新→ちょっとは振り向いてよ!こんなに好きなのに!『恋するみちるお嬢様』
少年ガンガンでやっている家庭教師とお嬢様のラブコメ。タイトル通り、恋するあまり暴走しちゃうみちるお嬢様を愛でまくる作品です。
キャラクターに嫌味がなく、素直な気持ちで二人を見守れます。
作者はWEBでもこっ恥ずかしい青春系4コマを発表しており、こちらも大好き。
・月刊少女野崎くん/椿いづみ
月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE) (2012/04/20) 椿 いづみ 商品詳細を見る |
ガンガンオンラインの4コマ。確かに面白く、売れているらしいのも頷ける。
まーキャラが濃い濃い。そしてバカばっかりである。みんなかわいいな!
しかし「俺様ティーチャー」まだ最新刊まで追いつけてないので読まないと。こちらも少女漫画ですが全力のドタバタ学園コメディで楽しい作品。
【既刊部門】
・棺担ぎのクロ。~懐中旅話~(3) /きゆづきさとこ
棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (3) (まんがタイムKRコミックス) (2012/01/27) きゆづき さとこ 商品詳細を見る |
個人的に今年はコレが出てくれたっていう事が大きなニュース。よく覚えてないけど、きらら系4コマで初めて読んだ作品だったような。懐かしいなぁと思いながら、過去の作品に勝手にしてしまっていた自分に絶望。
無事に完結までたどり着いてくれーと願うばかりです。
・きんいろモザイク(2)/原悠衣
きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス) (2012/04/26) 原 悠衣 商品詳細を見る |
去年も新刊部門で上げましたけど今年は既刊部門で。
やさしい絵、やさしいお話。とにかく和む和む。美少女を眺めながらまったりするのは至福でございます。でれーっ、だらーっとしながら読みます。カラーも美しい。
これはそのうちアニメ化するでしょ、と勝手に思ってるんですが、どうなんでしょね。
・ゆるめいつ(4)/saxyun
ゆるめいつ【通常版】 4 (バンブーコミックス) (2012/08/30) saxyun 商品詳細を見る |
なんという安定株。去年も選んでたよ!今年も選んじゃったよ!
「空想科学X」とどちらにすべきか悩むのですが、僅差でこちらをチョイス。読んでてみるみる活力を奪われる。雰囲気からセリフまわしから全て好き。ダメ人間パラダイス。
アニメは結局見れずじまいでした。まぁ漫画があるからいーです、ハイ。
以上、新刊部門5作、期間部門3作でした。もっと4コマ読みたいもんです。
[漫画]げんしけんを読んで大学生になった男の雑記 二代目げんしけんに感じるトゲ
最近のげんしけんの話題を見てたらそわそわしてきたのでまた初代読み返しました。
うーむ、やはり面白い。テンション上がってどうしようもなくなるタイプの漫画とは違うんだけど、心のひだをさわさわと優しく時に鋭く刺激してくる。テンション上がるシーンもたくさんあるけど。
個人的には初期メンバーがそれぞれの人間関係が成熟していく2巻から、斑目たちの卒業が描かれた6巻くらいまでが最高に好き。
初代全9巻はもちろん二代目も大好きだけど、この位の時期の空気がたまらない。オタクなのにオタクとしてキラキラしちゃってる。自分の大学生活の理想形だ、間違いなく。7巻以降はちょいとまぶしすぎるがそれだってもう何度身悶えしたことか。
4巻なんてイベント尽くしで素晴らしいです。初期のイタタな荻上も出るしな。
適当に書き出してしまいましたが今日は前回の続き。
長々と自分語りするだけの誰得感ほとばしる更新でしたね。
それで今日は後半、主に二代目げんしけんについて感じることとかを書こうかなと。
二代目げんしけん、とても楽しめています。
けれど初代とは違ってる部分は間違いなくあって、感じることもいろいろあって。
大学生になった今、げんしけんでチクリと感じる要素を、いくつかあげました。
げんしけんがニ代目になってどうなったというより、大学生になった今、この作品との向き合い方がどう変わったか、といった話が多くなってしまっています。
順番にまとめてみたいと思います。・・・まとめてみたら嫉妬まみれでした。うわぁ。
書きたいこと書いてるだけなので読みづらいです、ごめんなさい。
げんしけんは大学サークル。当然、卒業していくメンバーは、多くが就職をしています。
笹原は編集者になるし、荻上は漫画家デビュー(荻上卒業してないけど)。
ほかのメンバーも、それぞれ社会人として生活をしているようです。
こんな様子を見ていて、俺の精神状態はじっとりと嫌な感じになっていきます。
俺こんないい未来歩める自信ないですわ!
所詮フィクションだからと言っても、げんしけんは不思議となぜかわりきれないんです!もうすっかり現実のものみたいに思えてしまって!だってげんしけんは夢だったんで!自分もげんしけんに入りたい!それでそれっぽい所に入った!でもどこまでもげんしけんをなぞっていくことなんて絶対出来ない!ウワアアアアアア的な。
大学3年になった今となってはリアルに将来が怖いよ!!どうなんの!!
そして初代メンバーの多くが「歩きだしている」ということ、言いかえればげんしけんにとって「過去の人間」になってしまっていることが、2代目になって地味に強く感じることです。
笹原、高坂、田中さん、クガピーたちはほとんど出てこなくなってます。
あの日々が過去になってしまっていることが、とても強く伝わる。これがつらい。
これはいまの自分の将来への不安を、作品に重ねているんだろうか。
今の自分には、就職するというのが意味わからない恐い世界に思えて、でもきっと進まなきゃならない現実でもあって、げんしけんメンバーは既にそこを通過してるという事実(フィクションであろうとも、それは事実なので)があって。
なるほど、俺の意識は初代げんしけんの世界に置かれたままなんだろう。理想の世界が、初代げんしけんのまま止まってる(それも1~6巻くらいの。6巻までってのは言うまでもなく斑目たちが卒業してしまうから)。ストーリーの進行に感情がおいつけてない。置いてぼりにされてしまってる感覚なんだと思います。
学生のままぬるくぬるく生きてたいなぁなんてムシのいい事考えてしまう。そんな夢を見せておきながら、それをちゃんと否定するのが「げんしけん」なのかも知れないです。
ちゃんと時間を進めます。あの日々を過去にしていきます。新入生が入ってきます。げんしけんの雰囲気も変わっていきます。それは当然だし自然だし・・・でも、つらい。
楽しい日々を、思い出にしてしまうことが健全なはずなのです。分かってるけどさー。
げんしけんを中高に読んだせいです、こんな心。(サカナクションっぽく)
自分の中にげんしけんが染み込みすぎてるんですね。ちくしょう。
しかしそこで斑目さんですよ!彼がいまだにげんしけんにちょくちょく遊びに来てる様子は、一種の心のオアシスです。なんだか安心してしまえるのです。
同時に、前に気持ちが進めていない自分そのままの姿のようで、痛い。
卒業できていない様子を見て今の自分は安心するんだけど、でも複雑。
斑目がかつてを思い出す部室のシーン。いろんな思いが溢れてくる。卒業できてないんだな彼は。他の人たちは普段から遊びに来れる状況ではないんだけど、もし卒業した他の人も近くに職場があったり住んだりしていれば違うんだろうか。でも現実に斑目1人で部室に来ていることに変わりない。
斑目さんはげんしけんという作品の中心にあるキャラクターだと思います。オタクのうまくいかない感じを体現しているというか。いや単純に俺が斑目さん好きなだけか。
二代目は斑目さんのモテキが始まっています。女神輿に担がれてしまうレベルですよこれは。
11巻の夏フェス編ではアンジェラの猛接近がありましたし(→情熱の行き場と置き場。『げんしけん』11巻(二代目の弐))、二代目のレギュラーキャラである波戸くんは男性ながら斑目さんにかなりディープな感情を抱いているように見えます。
波戸くんはネタっぽいように描かれる部分もありますが、斑目さんへの想いはだいぶガチっぽい部分もかいま見えるように感じます。特に今月の第77話を読むとな・・・!
でその第77話ではスーが!スーがあああ!
ラララメさんとスーはいいペアだと思うんですよね(ニッコリ)
(けどやっぱりサキマダが好きだ、うん。)
このキスは「ぅぇええええ!?」とさせられてしまうシーンですが、しかし普段のスーや前後の流れを見ても、100%の恋愛感情の発露と言うのは難しいんですよね。斑目さんを動揺させるためにやっただけなのか、それとも、という。
まぁスーは昔から読めないキャラクターでした。二代目になり表情も言葉も増えましたが、やはりミステリアスな女の子かな。来月のアフタも見逃せない。
さてということでモテモテな班目さんですよ。なんだこれ。
初代のころのまるで冴えない斑目さんはどこへ!非オタ下級生に恋してにっちもさっちもいかなくなってた頃が懐かしいな!
春日部さんへの想いは今もほぼ変わっていないようですが、状況は随変わったなぁw
モテまくる斑目さん・・・見てて面白いニヤニヤできるんだけど、ここも「変わったなぁ」と思わざるを得ないポイントかもしれないです。
斑目さんは幸せになってほしいんだけど、それよりも恋に苦しんでいて欲しいというやや歪んだ希望があるんですが、なんでだろうかね。こんなに片思いが似合う人そうそういないよね。第32話たまらないし、第51、53話の空気にしびれた自分としてはそういうのをかわいそうだけど斑目さんに押し付けてしまうな。
幸せを噛み締める斑目さんに似た人が登場する「spotted flower」もちょっと複雑だったりする!面白いし超ニヤニヤしてますけどね!
ということで斑目さんの情熱についても、二代目を読んでいて痛い箇所。
具体的には11巻の夏フェス時に彼がこぼした言葉が個人的にショッキングだったので。
学生時代とは暮らしも全然違ってきているだろう。現実に忙殺されていく。
いつしか「好き」な気持ちがぼやけて薄れて。
知り合いの人が「あの感覚はちょっと分かる」とも言ってる人もいて、ちょっと怖い。自分はまだ体験できていないことな上、現実にありえるかもしれないのが恐ろしい。
好きなものが好きじゃなくなるのはイヤだな。もうずっと頭ピンク色にしてたいな。・・・ムリか。本作は何かを否定していく一面もある、甘いことばかりじゃないこと見せつける。けどこういうアイデンティティの喪失に近いことまで描かれるのは、やはりズキンと来るものだ。
こういう記事だから書きましたが、これに関しては11巻の感想の時に感じたことはだいたい書いたのでもう満足してます。
というかこの話を最初読んだ時は心配で不安でしかたなくなったけど、この人はオタ趣味からは離れられないんじゃないかなーということを最近なんとなく思ったので、ちょっと落ち着いた。
でも初代みたいに、あの熱い語り口で作品を愛する斑目さんがまた見たいのだ。
オタクなんですがとてもオープンな性格で、いまのげんしけんの盛り上げ役となっていることは間違い無いです。これまでのげんしけんにいなかったタイプの子だと思います。
この明るさとか活発さとか、全てを楽しんでしまおうとする姿勢がすごくいい。
会議の中でお菓子を持ちだしたりして、場をイベントっぽく変えたりする。
そういうのを踏まえると、吉武が今風のオタクなのかなぁ、ということは感じる。
オタクというのはその個人が持つ趣味によって外部から与えられる認識みたいなものだと思うし、「オタクと言えばこんな人!」と単一イメージで語れるほど狭い世界じゃない。
オタクとは言っても結局は個人の資質がその人間の印象を変える。
で、吉武はガッツリと趣味がアレなだけで、匂いはとてもリア充くさいんだよな。
リア充くさいというのはなんとなくの印象で、別に吉武は恋人がいるでもない。でも彼女はオタクとして、すごく輝いている。
印象的だったのが12巻の恋話の時で、恋愛経験なんてねーんス!と鼻息荒げてアピールする彼女は恋人欲しいとも考えてないんだろうなと。そういう明確な開き直りも眩しいもので。
彼女がヘビーな一面を持っているようには思えない。重い過去を持っていたとしても、それが現在の彼女の重荷になっているようには見えない。
明朗で、健全で(趣味はおいといて)、生命力に溢れてる。彼女がいまのげんしけんをすごく明るいものにしている気がしますね。
留年して同期より年上であることを気にしているらしいけど、そんなの可愛らしいものだ。
そう、彼女はとにかくポジティブ。オタクであることに後ろめたさは何もなく、きっともちろん逃げ道としてオタクになったのでもない、好きなものを好きになって愛を深めてきた。そして楽しみを周囲と共有することでもっと楽しくなれるという思いがあることが分かる。
そこらへんは葵さんが記事で書いてた。貼ってみよう。
→続く「げんしけん」!新世代と色とりどりの想い!(酔いどれ眼鏡の漫画居酒屋)
楽しい今を全力で肯定する。楽しいことはいいことだ。
でもきっと俺はもっと根が暗いから、吉武とはギャップがあるような気がする。
そしてそれは、吉武が雰囲気づくりをしているニ代目げんしけんそのものとのギャップでもあるかもしれない。
自分はつまらないことでねちねち悩んだりしてしまうしな。イヤだったことずっと覚えてるしな。今度吉武のそういう一面がもし描かれたら、彼女の印象はかなり変わりそうだけど、でももっと好きになれそうな気がする。
好きになれそうな気がするが、そんな期待はしない。
今のままでも十分に吉武のことは好きし、「自分とは違うタイプの人間なんだ」という線引ができないと、いつまで経っても俺はげんしけんの中に自分の分身を求めてしまう。吉武という自分とは違うタイプの人間にも自分と似たところを探してしまう。そんな分身はいない方がいい。でも分身を見つけてしまったから、だから俺は初代げんしけんに引きずられてるのだ。しかも複数のキャラの中に。
俺はもうげんしけんの中に自分を探さないようにする。いい距離のとり方をしたい。
と思っても、やっぱりげんしけん空間は心地よくて、混ぜて欲しくなる。
マイナス感情の同感を求めるのも楽しいけど、もっと健康的な楽しみ方をしよう。うん。楽しいことは共有したのは全くの同感だから。二代目げんしけんは初代よりちょっとだけ、元気がいい。
自分は当時まだ中学生でした。
周りの人よりちょっと漫画とかアニメから離れられていない奴でした。
げんしけんへの憧れは、はやく大人になりたい欲とオタク趣味を深めていきたい欲が混ざり合って、いびつな光を放って当時の俺の心に在り続けました。
今は20になりました。大学生になって、オタクばかりいるサークルに入りました。
で、実際とても楽しいので、やっぱりげんしけんに感謝している。
でも実際に大学生になってみればですよ、漫画どおりの日々なんてのはないわけで。
もちろん今はとても楽しいんだけど、げんしけん世界と違っていくのは当然で「あああ悔しい!羨ましい!憧れる!」ってのが最近グツグツと体の中で熱く存在感を放ってきている。
げんしけんはかつて未来だったけども、今や平行世界、もしくは過去になりつつある。
こないだ入学したと思ったのになあ。大学生活あっという間に終わりそう。
俺もそろそろ大人になりたいな。
大人になるというのは自分にとっては、げんしけんの読み方を変えること、かも知れない。
感情移入しまくりだったなぁ。俺は笹原になりたいというより、笹原や高坂の同期の1人として、斑目たちを先輩に、あの空間で一緒に笑ってみたかったんだ。
げんしけん世界は憧れのままだけど、げんしけんを目指すのはもう違うなと思う。
二代目げんしけんにトゲを感じるというのは、初代を引きずった自分に原因がある。
作品の雰囲気も変わったんだけど、本質的なものはあんまり変わってない気がする。
トゲを感じるのは自分が大学生になったからか。げんしけんの登場人物と同じところに立ててしまったからか。環境と心境の変化はだれだってあるものだけど、それが作品の感じ方すら変えてしまうってのは・・・我ながら、げんしけんがどんだけ大きい存在になっているのやら。もう自分に染み付いて取れない。
初代の時もそうでしたが、「げんしけんは」オタクたちの青春を単純に「楽しいもの」とは描かない姿勢がこの作品の面白いところです。むしろ上手くいかない会話や、ちょっと不器用な人間関係や・・・、そういうもどかしさにリアルを感じてしまいます。おかげですっかり感情移入して楽しんでいました。
人物の心の傷、ちょっとしたトラウマ、うまくいかない現実・・・それらもまたこの作品を彩るものです。そしてそういうところがあるからこそこの作品が好きになった。
大学生を通り過ぎて「げんしけん」読んだ人にも、「げんしけん」を目指して大学に入ってきた人も、それぞれに違う形の思いをを抱くことが多いのかも知れない。
世代差や各々のオタク観によって、げんしけんの読み方も違っている気がします。
オタク同士でげんしけんを語ってみると、すごく面白いなというのは自分が感じていることです。
サークル、楽しいです。バカな話ばかりしてます。好きな漫画の話もできます。
げんしけん、大好きな漫画です。昔とは味わいが違って来ましたけど大好きです。憧れも愛も嫉妬もいろいろ入り乱れたものになりましたが、どっちにしたって大好きです。
以上、げんしけんを読んで育った大学生の戯言でした。なげーよ!終わり!!
そういえばサークルでげんしけん好きって人いたな。集まるものなのかな。
うーむ、やはり面白い。テンション上がってどうしようもなくなるタイプの漫画とは違うんだけど、心のひだをさわさわと優しく時に鋭く刺激してくる。テンション上がるシーンもたくさんあるけど。
個人的には初期メンバーがそれぞれの人間関係が成熟していく2巻から、斑目たちの卒業が描かれた6巻くらいまでが最高に好き。
初代全9巻はもちろん二代目も大好きだけど、この位の時期の空気がたまらない。オタクなのにオタクとしてキラキラしちゃってる。自分の大学生活の理想形だ、間違いなく。7巻以降はちょいとまぶしすぎるがそれだってもう何度身悶えしたことか。
4巻なんてイベント尽くしで素晴らしいです。初期のイタタな荻上も出るしな。
適当に書き出してしまいましたが今日は前回の続き。
長々と自分語りするだけの誰得感ほとばしる更新でしたね。
それで今日は後半、主に二代目げんしけんについて感じることとかを書こうかなと。
げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC) (2012/06/22) 木尾 士目 商品詳細を見る |
二代目げんしけん、とても楽しめています。
けれど初代とは違ってる部分は間違いなくあって、感じることもいろいろあって。
大学生になった今、げんしけんでチクリと感じる要素を、いくつかあげました。
げんしけんがニ代目になってどうなったというより、大学生になった今、この作品との向き合い方がどう変わったか、といった話が多くなってしまっています。
順番にまとめてみたいと思います。・・・まとめてみたら嫉妬まみれでした。うわぁ。
書きたいこと書いてるだけなので読みづらいです、ごめんなさい。
初代げんしけんの終盤、メンバーそれぞれがげんしけんの外の世界へと歩きだしました。1、歩みだしている初代メンバー
げんしけんは大学サークル。当然、卒業していくメンバーは、多くが就職をしています。
笹原は編集者になるし、荻上は漫画家デビュー(荻上卒業してないけど)。
ほかのメンバーも、それぞれ社会人として生活をしているようです。
こんな様子を見ていて、俺の精神状態はじっとりと嫌な感じになっていきます。
俺こんないい未来歩める自信ないですわ!
所詮フィクションだからと言っても、げんしけんは不思議となぜかわりきれないんです!もうすっかり現実のものみたいに思えてしまって!だってげんしけんは夢だったんで!自分もげんしけんに入りたい!それでそれっぽい所に入った!でもどこまでもげんしけんをなぞっていくことなんて絶対出来ない!ウワアアアアアア的な。
大学3年になった今となってはリアルに将来が怖いよ!!どうなんの!!
そして初代メンバーの多くが「歩きだしている」ということ、言いかえればげんしけんにとって「過去の人間」になってしまっていることが、2代目になって地味に強く感じることです。
笹原、高坂、田中さん、クガピーたちはほとんど出てこなくなってます。
あの日々が過去になってしまっていることが、とても強く伝わる。これがつらい。
これはいまの自分の将来への不安を、作品に重ねているんだろうか。
今の自分には、就職するというのが意味わからない恐い世界に思えて、でもきっと進まなきゃならない現実でもあって、げんしけんメンバーは既にそこを通過してるという事実(フィクションであろうとも、それは事実なので)があって。
なるほど、俺の意識は初代げんしけんの世界に置かれたままなんだろう。理想の世界が、初代げんしけんのまま止まってる(それも1~6巻くらいの。6巻までってのは言うまでもなく斑目たちが卒業してしまうから)。ストーリーの進行に感情がおいつけてない。置いてぼりにされてしまってる感覚なんだと思います。
学生のままぬるくぬるく生きてたいなぁなんてムシのいい事考えてしまう。そんな夢を見せておきながら、それをちゃんと否定するのが「げんしけん」なのかも知れないです。
ちゃんと時間を進めます。あの日々を過去にしていきます。新入生が入ってきます。げんしけんの雰囲気も変わっていきます。それは当然だし自然だし・・・でも、つらい。
楽しい日々を、思い出にしてしまうことが健全なはずなのです。分かってるけどさー。
げんしけんを中高に読んだせいです、こんな心。(サカナクションっぽく)
自分の中にげんしけんが染み込みすぎてるんですね。ちくしょう。
しかしそこで斑目さんですよ!彼がいまだにげんしけんにちょくちょく遊びに来てる様子は、一種の心のオアシスです。なんだか安心してしまえるのです。
同時に、前に気持ちが進めていない自分そのままの姿のようで、痛い。
卒業できていない様子を見て今の自分は安心するんだけど、でも複雑。
斑目がかつてを思い出す部室のシーン。いろんな思いが溢れてくる。卒業できてないんだな彼は。他の人たちは普段から遊びに来れる状況ではないんだけど、もし卒業した他の人も近くに職場があったり住んだりしていれば違うんだろうか。でも現実に斑目1人で部室に来ていることに変わりない。
斑目さんはげんしけんという作品の中心にあるキャラクターだと思います。オタクのうまくいかない感じを体現しているというか。いや単純に俺が斑目さん好きなだけか。
と思ったら斑目テメェ!!モテモテじゃねーかよ!!!2、オイオイ斑目さんモテてんぞ!!
二代目は斑目さんのモテキが始まっています。女神輿に担がれてしまうレベルですよこれは。
11巻の夏フェス編ではアンジェラの猛接近がありましたし(→情熱の行き場と置き場。『げんしけん』11巻(二代目の弐))、二代目のレギュラーキャラである波戸くんは男性ながら斑目さんにかなりディープな感情を抱いているように見えます。
波戸くんはネタっぽいように描かれる部分もありますが、斑目さんへの想いはだいぶガチっぽい部分もかいま見えるように感じます。特に今月の第77話を読むとな・・・!
でその第77話ではスーが!スーがあああ!
ラララメさんとスーはいいペアだと思うんですよね(ニッコリ)
(けどやっぱりサキマダが好きだ、うん。)
このキスは「ぅぇええええ!?」とさせられてしまうシーンですが、しかし普段のスーや前後の流れを見ても、100%の恋愛感情の発露と言うのは難しいんですよね。斑目さんを動揺させるためにやっただけなのか、それとも、という。
まぁスーは昔から読めないキャラクターでした。二代目になり表情も言葉も増えましたが、やはりミステリアスな女の子かな。来月のアフタも見逃せない。
さてということでモテモテな班目さんですよ。なんだこれ。
初代のころのまるで冴えない斑目さんはどこへ!非オタ下級生に恋してにっちもさっちもいかなくなってた頃が懐かしいな!
春日部さんへの想いは今もほぼ変わっていないようですが、状況は随変わったなぁw
モテまくる斑目さん・・・見てて面白いニヤニヤできるんだけど、ここも「変わったなぁ」と思わざるを得ないポイントかもしれないです。
斑目さんは幸せになってほしいんだけど、それよりも恋に苦しんでいて欲しいというやや歪んだ希望があるんですが、なんでだろうかね。こんなに片思いが似合う人そうそういないよね。第32話たまらないし、第51、53話の空気にしびれた自分としてはそういうのをかわいそうだけど斑目さんに押し付けてしまうな。
幸せを噛み締める斑目さんに似た人が登場する「spotted flower」もちょっと複雑だったりする!面白いし超ニヤニヤしてますけどね!
あれ、さっきから斑目さんのことばっか書いてるし!3、斑目の情熱
ということで斑目さんの情熱についても、二代目を読んでいて痛い箇所。
具体的には11巻の夏フェス時に彼がこぼした言葉が個人的にショッキングだったので。
学生時代とは暮らしも全然違ってきているだろう。現実に忙殺されていく。
いつしか「好き」な気持ちがぼやけて薄れて。
知り合いの人が「あの感覚はちょっと分かる」とも言ってる人もいて、ちょっと怖い。自分はまだ体験できていないことな上、現実にありえるかもしれないのが恐ろしい。
好きなものが好きじゃなくなるのはイヤだな。もうずっと頭ピンク色にしてたいな。・・・ムリか。本作は何かを否定していく一面もある、甘いことばかりじゃないこと見せつける。けどこういうアイデンティティの喪失に近いことまで描かれるのは、やはりズキンと来るものだ。
こういう記事だから書きましたが、これに関しては11巻の感想の時に感じたことはだいたい書いたのでもう満足してます。
というかこの話を最初読んだ時は心配で不安でしかたなくなったけど、この人はオタ趣味からは離れられないんじゃないかなーということを最近なんとなく思ったので、ちょっと落ち着いた。
でも初代みたいに、あの熱い語り口で作品を愛する斑目さんがまた見たいのだ。
吉武ちゃんかわいいんですよー!4、移り変わる「今のコ」と自分とのギャップ
オタクなんですがとてもオープンな性格で、いまのげんしけんの盛り上げ役となっていることは間違い無いです。これまでのげんしけんにいなかったタイプの子だと思います。
この明るさとか活発さとか、全てを楽しんでしまおうとする姿勢がすごくいい。
会議の中でお菓子を持ちだしたりして、場をイベントっぽく変えたりする。
そういうのを踏まえると、吉武が今風のオタクなのかなぁ、ということは感じる。
オタクというのはその個人が持つ趣味によって外部から与えられる認識みたいなものだと思うし、「オタクと言えばこんな人!」と単一イメージで語れるほど狭い世界じゃない。
オタクとは言っても結局は個人の資質がその人間の印象を変える。
で、吉武はガッツリと趣味がアレなだけで、匂いはとてもリア充くさいんだよな。
リア充くさいというのはなんとなくの印象で、別に吉武は恋人がいるでもない。でも彼女はオタクとして、すごく輝いている。
印象的だったのが12巻の恋話の時で、恋愛経験なんてねーんス!と鼻息荒げてアピールする彼女は恋人欲しいとも考えてないんだろうなと。そういう明確な開き直りも眩しいもので。
彼女がヘビーな一面を持っているようには思えない。重い過去を持っていたとしても、それが現在の彼女の重荷になっているようには見えない。
明朗で、健全で(趣味はおいといて)、生命力に溢れてる。彼女がいまのげんしけんをすごく明るいものにしている気がしますね。
留年して同期より年上であることを気にしているらしいけど、そんなの可愛らしいものだ。
そう、彼女はとにかくポジティブ。オタクであることに後ろめたさは何もなく、きっともちろん逃げ道としてオタクになったのでもない、好きなものを好きになって愛を深めてきた。そして楽しみを周囲と共有することでもっと楽しくなれるという思いがあることが分かる。
そこらへんは葵さんが記事で書いてた。貼ってみよう。
→続く「げんしけん」!新世代と色とりどりの想い!(酔いどれ眼鏡の漫画居酒屋)
楽しい今を全力で肯定する。楽しいことはいいことだ。
でもきっと俺はもっと根が暗いから、吉武とはギャップがあるような気がする。
そしてそれは、吉武が雰囲気づくりをしているニ代目げんしけんそのものとのギャップでもあるかもしれない。
自分はつまらないことでねちねち悩んだりしてしまうしな。イヤだったことずっと覚えてるしな。今度吉武のそういう一面がもし描かれたら、彼女の印象はかなり変わりそうだけど、でももっと好きになれそうな気がする。
好きになれそうな気がするが、そんな期待はしない。
今のままでも十分に吉武のことは好きし、「自分とは違うタイプの人間なんだ」という線引ができないと、いつまで経っても俺はげんしけんの中に自分の分身を求めてしまう。吉武という自分とは違うタイプの人間にも自分と似たところを探してしまう。そんな分身はいない方がいい。でも分身を見つけてしまったから、だから俺は初代げんしけんに引きずられてるのだ。しかも複数のキャラの中に。
俺はもうげんしけんの中に自分を探さないようにする。いい距離のとり方をしたい。
と思っても、やっぱりげんしけん空間は心地よくて、混ぜて欲しくなる。
マイナス感情の同感を求めるのも楽しいけど、もっと健康的な楽しみ方をしよう。うん。楽しいことは共有したのは全くの同感だから。二代目げんしけんは初代よりちょっとだけ、元気がいい。
かつてげんしけんを楽しんでいたとき、そこは「目指したい」憧れの世界でした。まとまらないけど、まとめみたいなもの。
自分は当時まだ中学生でした。
周りの人よりちょっと漫画とかアニメから離れられていない奴でした。
げんしけんへの憧れは、はやく大人になりたい欲とオタク趣味を深めていきたい欲が混ざり合って、いびつな光を放って当時の俺の心に在り続けました。
今は20になりました。大学生になって、オタクばかりいるサークルに入りました。
で、実際とても楽しいので、やっぱりげんしけんに感謝している。
でも実際に大学生になってみればですよ、漫画どおりの日々なんてのはないわけで。
もちろん今はとても楽しいんだけど、げんしけん世界と違っていくのは当然で「あああ悔しい!羨ましい!憧れる!」ってのが最近グツグツと体の中で熱く存在感を放ってきている。
げんしけんはかつて未来だったけども、今や平行世界、もしくは過去になりつつある。
こないだ入学したと思ったのになあ。大学生活あっという間に終わりそう。
俺もそろそろ大人になりたいな。
大人になるというのは自分にとっては、げんしけんの読み方を変えること、かも知れない。
感情移入しまくりだったなぁ。俺は笹原になりたいというより、笹原や高坂の同期の1人として、斑目たちを先輩に、あの空間で一緒に笑ってみたかったんだ。
げんしけん世界は憧れのままだけど、げんしけんを目指すのはもう違うなと思う。
二代目げんしけんにトゲを感じるというのは、初代を引きずった自分に原因がある。
作品の雰囲気も変わったんだけど、本質的なものはあんまり変わってない気がする。
トゲを感じるのは自分が大学生になったからか。げんしけんの登場人物と同じところに立ててしまったからか。環境と心境の変化はだれだってあるものだけど、それが作品の感じ方すら変えてしまうってのは・・・我ながら、げんしけんがどんだけ大きい存在になっているのやら。もう自分に染み付いて取れない。
初代の時もそうでしたが、「げんしけんは」オタクたちの青春を単純に「楽しいもの」とは描かない姿勢がこの作品の面白いところです。むしろ上手くいかない会話や、ちょっと不器用な人間関係や・・・、そういうもどかしさにリアルを感じてしまいます。おかげですっかり感情移入して楽しんでいました。
人物の心の傷、ちょっとしたトラウマ、うまくいかない現実・・・それらもまたこの作品を彩るものです。そしてそういうところがあるからこそこの作品が好きになった。
大学生を通り過ぎて「げんしけん」読んだ人にも、「げんしけん」を目指して大学に入ってきた人も、それぞれに違う形の思いをを抱くことが多いのかも知れない。
世代差や各々のオタク観によって、げんしけんの読み方も違っている気がします。
オタク同士でげんしけんを語ってみると、すごく面白いなというのは自分が感じていることです。
サークル、楽しいです。バカな話ばかりしてます。好きな漫画の話もできます。
げんしけん、大好きな漫画です。昔とは味わいが違って来ましたけど大好きです。憧れも愛も嫉妬もいろいろ入り乱れたものになりましたが、どっちにしたって大好きです。
以上、げんしけんを読んで育った大学生の戯言でした。なげーよ!終わり!!
そういえばサークルでげんしけん好きって人いたな。集まるものなのかな。