2ntブログ

正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[音楽]さよならポニーテールからお手紙届いた。

漫画の更新しようと思ったら嬉しいものが届いていたので、その更新を…!
「さよならポニーテール」さんからお手紙が届いたですよ!

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切手もさよポニ仕様!凝ったことをしてくれています。
中には新規イラストを含むシールと、直筆の手紙が入っていました。

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女の子の直筆のメッセージを貰うということがそもそもレアすぎる経験なので、まぁさよポニのノリに乗っかって夢を見ながらニヤニヤするとにします。なにせ謎のグループですから。
この手紙は「さよならポニーテール」の1stミニアルバム「モミュの木の向こう側」のCDに封入されていた応募券を使って応募したもの。

モミュの木の向こう側モミュの木の向こう側
(2011/04/27)
さよならポニーテール

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当初は50名ということでしたが、ツイッターの公式アカウント(@sayopony)を見ていたら、ちょっと当選人数が増えたみたい・・・?とりあえず、当たってとてもうれしいです。



そもそも「さよならポニーテール」って何って人もいると思うので紹介などを。
ざっくり言えば“さよポニワールド”で暮らす仲間たちと、みぃな、なっちゃん、あゆみんの3人が音楽を奏でるグループです。顔出しも一切されていません。
上の画像でも見えるように、よくこんな感じのかわいいイラストが使われます。
Youtubeなどで音楽を配信したり、ツイッターも積極的に利用したりしてるのは現在珍しいことではありませんが、Pixivもやってるというあたりはやはり異色。
そのほか特集されてる記事等は下に。

謎に包まれた女の子3人組「さよならポニーテール」について
さよならポニーテールからナタリー読者に新曲プレゼント

もちろん音楽そのものも魅力的で、思わず切なくさせられる世界観と歌声がたまりません。
けれどホットミルクのような甘みと癒しも味わえる、ふんわり優しいポップス。
とりあえず張ってみます。



配信された「ナタリー」という曲のこのPV(サビだけ)はアニメ調でかわいらしいです。
サウンドは彼女たちにしてはやや骨太。フルサイズはもう配信終了してますが・・・。



こちらは1番新しい曲「無気力スイッチ」。
「スクールガール・コンプレックス」などで有名な写真家・青山裕企さんが、初めて映像作品の監督を務めたPVとなってます。青山さんらしさが強く表れてますね。なんて言えばいいんだろうなこの雰囲気は。1番簡単に言うならロマンチック。
ちょっとラップっぽい韻の踏み方が新鮮な一曲です。



好きな曲はたくさんありますが、『このさよなら、ありがとぉ』は大好きです。
この曲でさよポニを好きになりましたしね。静かに心揺さぶられます。



なんかあまりしない感じの更新になりましたが、以上。
そういえば「モミュの木の向こう側」はお気に入りの1枚なのですが
CDケースが入ってるボックスケースは、内側に漫画が描かれているのです。

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凝ったことしてくれてるなぁとニヤリとしましたがやっぱり読みづらいよ!
でもそんなサプライズをしてくるさよポニが好き。ということで終わります。

(「モミュの気の向こう側」はCDをはめ込む台部分を取り外すと、面白いのが読めますね)
 

[アニメ]主に2011夏アニメについて徒然と。

前回「ノケモノと花嫁」の更新で、ピングドラムについてちょっと書いたんですが
そういえば最近アニメのことブログに書いてないなと気付きました。
ツイッターで毎晩のように実況みたいなことしつつ感想も書きつつとかやってるとそれで満足してしまうんですよね。
そういう手軽さがいいんですが、ブログに書くのとは分けていきたいなぁとも。
とかもう散々いろんなところで既出なことですねこれ。

ということで久しぶりにアニメの話。
現在見ている作品を、自分が住んでる東海地方の放送曜日基準で(むだに)順番に感想を。
夏アニメが多めです。



○金曜日(今夜放送。これから見ます。)
・ロウきゅーぶ!
「まったく、小学生は最高だぜ!」
となかなか際どい名言も飛び出すウルトラ健全JSバスケアニメ。
ちょっと女々しいイケメン主人公を囲む個性豊かなロリっ子たち、とベタに素敵なハーレムっぷりを見せてくれるのですが、肝心のバスケ描写も案外凝っていて魅せられます。迫力はともかく、見てて楽しいです。バスケを動かすのは大変そうですが、頑張ってくれてるようです。
好きなキャラは愛莉ちゃん。おっぱいや身長など、周りの子より大きいことをコンプレックスにしてる女の子です。コンプレックス萌えの塊。もう無様に豚のような叫びを発するしかない。
しかしむしろ主人公の身うちの女性キャラがエロすぎてぷっつんするレベル。

・神様ドォルズ
原作から好きな作品ですが、今のところ非常に原作を大切にしてくれてる仕上がりかと。
詩緒ちゃんのかわいさが目立ちまくりな分、この先の日々乃さんのラブコメ的活躍が待ち遠しいですね!おっぱい!おしり!むっちむち!
そういえばあの花のめんま役の茅野さんが日々乃さんに声をあててると、スタッフロール見て初めて知りました。本編見てても全然気付かなかった…!
アニメではどこまでストーリーが進むか分かりませんが、安心して見れそう?
フカンゼンネショーナンダローソーナンダローソーナンダロー

○土曜日
・TIGER & BUNNY
ustで毎週見てます。キャラの良さが素晴らしいですが、最近ストーリーも気になります。
いろいろと新しい仕掛けをしてくるアニメですが、内容自体は凄く王道。それがいい。
そういえば現在発売中のヤングジャンプ買いましたが、キッドちゃんかわいいすなあ。

・日常
タイバニ見てからCBCを見る流れは自分の中では鉄板。だいたいいつも20分からの放送なので、ちょっと遅刻しますけど…。
1クール目もそれなりに面白かったですが、2クール目からは面白い回の破壊力が増してきてるような気がします。スタッフがこのアニメのテンポを掴んできたのか。面白いです。
いろんなキャラに愛着がわいてきましたが、変わらず博士となののペアは可愛すぎて…。

○月曜日
・ダンタリアンの書架
みゆきちのロリボイス久々に聞いた気がする上にかわいいー!
戦闘は小野Dタイムに突入。複雑なことは考えず主人公2人を追ってるだけですが、なかなか楽しめてます。ED曲がすごくカッコいいので、見終えたとき満足感があります。個人的に。

・うたの☆プリンスさまっ マジLOVE1000%
ネタとしてみ始めたらネタじゃないところも面白く、でもやっぱりネタとして最高に面白いネタアニメ。ED曲(第1話のOP曲)にいきなり心掴まされてしまいました。



中毒性が強く、何度も聞いてしまいます。うるさいくらいの歓声がある1話OPverが好き。
あと本編でいきなりにシュールでキレのいいダンスを踊りだすキャラクターに吹くw

○火曜日
・輪るピングドラム
生存ー戦略ー!
放送直前のドキドキ感は今期最高かもしれません。
キュートでトリッキー、なにより意味不明、でも面白い、そんな不思議なアニメ。
最近オリジナルアニメが元気だなあと思いますが、この作品はまさに。



続きがまったく読めない上に、キャラの1人1人が可愛らしいんですよね。
後ろのほうでちまちま勝手なことやってるペンギンたちにも目が離せません。
クセになる30分間。毎週毎週楽しみです。このドライブ感、たまらない。

・異国迷路のクロワーゼ
いいリラックスアニメ。ふんわりやさしいムードが広がっている作品。
時折湯音ちゃんが感じる寂しさ疎外感、不安などの表現も上手く伝わってきます。
原作は3巻まだなのかなーという感じですが、アニメも凄く好きです。
いやしムードと眠りを誘うED曲に心穏やかになったところを、続くツインエンジェルの電波OPでぼやけた頭を無理矢理に叩き起こされるのが毎週の楽しみの1つ。ああ、あとクロードさん素敵イケメン。

・快盗天使ツインエンジェルキュンキュン☆ときめきパラダイス!!
バカアニメ。これ見てからだとすごく寝やすい。不思議。
内容なんてあってないようなもので、とりあえず変身バンクを毎週見れれば良いな。
出ている声優さんも1昔前から活躍してる方ばかりで、なんなのこの安心感。

○木曜日
・うさぎドロップ
期待していましたが、期待していた以上にいいアニメになっていて嬉しいです。
原作エピソードに細かな微調整は加えてありますが、おおむね原作通り。
ダイキチとりんの空気感もさることながら、2人の声もなんだかイメージ通りで馴染む、というかりんちゃん役の子すごく上手い。いろいろ刺激される感じ。
Cパートもまた素晴らしく笑顔にさせられるもので、ああ、来週も絶対みるぞ、となります。

こんな感じの1週間ですかね。
もう見るのをやめてしまったものもありますが、今期はかなり見る作品が多いです。
今期、異常なほど大盛り上がりするタイトルは無い印象ですが、粒ぞろいだと思います。
時間帯の被りが相当数あるのがしんどいですが…。もっとバラけさせて…。





さてここからちょこっと告知をば。
百花繚乱の……第2弾!?『カムゴル!! -2nd Season-』のお知らせ!!
という、バカなことを全力で、かつ豪華にやってしまったおかしな同人誌が出るようです。
詳しくはリンク先を参照。
(三河弁監修はリアル友人に協力してもらいましたが、合ってるかどうかは分からない…!)
それで、「参加した!」と言うのもおこがましい程ですが、どこかにチラッと名前は出る程度に関わらせていただきました。
どうやらすごい本になっているようです。興味があればぜひ、夏コミで。びっくりするくらい内輪ネタばかりになってますけど!というか本当豪華すぎてなんだこれ状態!

[漫画]不思議がいっぱい、愛する2人の逃避行。『ノケモノと花嫁 THE MANGA』1,2巻

ノケモノと花嫁 THE MANGA ~第一巻~ノケモノと花嫁 THE MANGA ~第一巻~
(2009/12/15)
中村 明日美子

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ノケモノと花嫁 THE MANGA 第二巻ノケモノと花嫁 THE MANGA 第二巻
(2011/06/25)
原作:幾原邦彦 漫画:中村明日美子

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   ねぇ あなた名前を教えて? あなたと愛し合いたいの

いやぁ、「輪るピングドラム」面白いですねえ。
現在放送されているアニメの中でも、トップクラスに楽しみにしてるアニメです。
監督は幾原邦彦さんという、セーラームーンや少女革命ウテナで名を馳せた方らしく、放送前から話題になっていましたが、その両作とも集中して見てはいなかった自分。しかしピングドラムにはハマってしまい、その流れで、幾原邦彦監督が原作をつとめているというこの「ノケモノと花嫁」という作品も購入しました。
作画を担当しているのは中村明日美子先生。色んな雑誌で活躍してる作家さんですが、この作品が連載されているのは「KERA」というファッション誌!そんなところでも描いていたとは。
さて内容は・・・・・・、これまた、1口に説明がしづらいものとなっていますね。
意味わからないまま走り出して止まらない感は、ピングドラムに似ているかも知れません。
では1巻と2巻合わせてのを感想をー。



ドレスをまとった少女・世羅ヒツジ。大きなクマのぬいぐるみ・羽熊塚イタル。
良く分からない組み合わせですが、2人は恋人で、駆け落ちの最中であるというのです。
彼らを狙う謎の組織「燃えるキリン」も登場し、どんどん過激に賑やかに、恋人たちを巡るコミカル・ハードボイルド・ラブストーリーが展開します。

まず気になる大きなクマのぬいぐるみは、実は中に男の子が入っています。(2巻表紙)
ベタベタに2人が甘えてイチャイチャしまくる1巻の序盤にはいきなりニヤケ顔で楽しみましたが、わりと早くにヒツジが連れ去られてしまい、2人は離ればなれに。
みゆたんとまろにえちゃんなどのサブキャラとドタバタ劇を繰り広げつつ、ヒツジの救出に向かうきぐるみイタルくん。救出シーンと、それからの流れはなるほどハードボイルド・・・!?
ともかく、意外ではありましたがなかなか熱い展開に突入していき、楽しめました。中村明日美子先生のバトルシーン(銃撃戦アリ)だぞ!ちょっと新鮮!

さて、いろいろごった返してカオスな作品ですが、メインとなっているのは「恋心」。
メインのヒツジとイタルの恋愛劇は当然としても、注目したいのがまろにえちゃん!
相棒のみゆたんと一緒にコントやったり、、やふおくで怪しいものを売りさばいていたり、わりと人気らしいバンドをやっていたり、この作品を賑やかにしてくれるキャラクターの1人。
ところがまろにえちゃんはこっそりと、イタルに密かに恋心を寄せているみたいです。

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2人きりだとこんなツンケンしちゃいますけど、イタルとの仲を周りから茶化されるとほんのり顔を赤くしてしまったり、彼が危ない目に合えば涙浮かべながら心配したり、はぁーかわゆい!
そして外見も素敵です。黒髪ロングにこの超冴えた眼つき……これは怒られたい。



可愛らしいキャラクターたちが多いのもそうですが、敵となる組織もなぜか動物のきぐるみを来ての登場が多く(組織の規則らしい)、どこかゆる~い空気が漂う、おもしろい世界観です。
しかしそんな、夢の中にいるかのようなふわふわと可愛らしい雰囲気に安心していると
現実味を帯びた鋭い針にぷすりと痛めつけられてしまいます。
チクリと強烈に生々しい毒が、甘い空気の中に入り込んだ作品でもあるのです。

主人公とその父親の間にはどうも近親相姦の要素を匂わせる描写もされていたり
ふとした時に見せるキャラクターが見せる狂気や殺意にドキッとさせられます。
強烈だったのが、傷ついた子どもたちの遺体が無数に並んでいるところと、その1人1人が火葬されていくシーン。彼らは虐待された子供たちということも言及されています。
静かに大量に並べられた子どもたちの亡きがらという、絵的に非常に痛ましい様子をガツンと描いてくることからも、この作品がそこに何らかのメッセージ性を持たせているように感じます。
まず敵組織「燃えるキリン」が子どもたちにのみ構成されたものであり、大人たちとその社会の破壊を目的に行動していることが印象的。
常に傷付けられる側であった子どもたちと、彼らの反逆が表現されています。
考えてみれば、かなりヘヴィーなテーマを背負っていることに気付かされますね。
「大人」の社会。「子ども」の社会。

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「せめて最後 逝り出すときに愛をこめてあげるんだよ」 「愛してる」

愛されないまま命を落とした子どもたちを、きぐるみのイタルは愛を込めて火葬をしていきます。心に残る場面ですが、イタルという少年がどういった存在なのか、一層疑問が浮かびます。なんで組織から抜け追われているのか。なんでずっときぐるみを着ているのか。どうやら死なない身体であるのも不思議です。
そんな彼とヒツジの出会いもまた素晴らしいもので。
「僕は愛されたことなんて1度もない」「誰も僕を愛しようがない」
そう寂しい表情でもらす彼の手をとり、笑顔で純粋な愛をささげるヒツジ。

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「私もあなたを『愛してる』って言うわ。だからあなたも私を『愛してる』って言うの。どう?」

お互いを愛しあおう。寂しい子どもなんていなくなくなるように。笑顔になれるように。
突拍子もない、子供じみた発言から始まった2人の小さく偉大な恋。
始まり方を知るとまた、2人の恋を応援したくなってきますね。
しかしヒツジちゃんも、普通の女の子とは思えない描写がちらほらと。秘密がありそうです。



では総括的なまとめとか、感想とか。
なかなか感想がかきにくい作品ではありましたが、面白いことは間違いなかったです。
しかしやはり抱いた感想の1つとして、分かりにくいというのはありました。
始まったときから謎が多いのにストーリーが進むにつれ増えていき、どんどんと人間関係も複雑になっていきます。1巻の時点では明らかに分かりやすい漫画ではなかったです。
なにしろ謎が多いですし、雰囲気もかなり独特、読むのに結構な時間がかかりました。
すごいいっぱいいっぱいに『何か』が詰まっていることは分かっても、それを上手く飲み込むことができないようなもどかしさは感じていました。
一転、2巻からは展開にスピードも出て派手な展開も続き、ストーリーを追う楽しみがかなり増えました。深まる謎もあれば明かされるもあり、この作品らしさもよい方向に出てきて読み応え十分!不透明だったものが見えてきて、内容も掴みやすかった。
1巻で止めず、2巻まで一気に読んでみることをオススメしたいです。
1度飲み込めてしまえば、この作品の深みを味わい楽しむことができてくるかと。
ゴチャゴチャしてはいますが、心に鋭く突き刺さるものをたくさん持った作品でした。
主人公2人の恋は一体どうなっていくのか!まろにえちゃんはどうするのか!!
3巻はいつになるか分かりませんが、完結までしっかり見届けたい作品です。

『ノケモノと花嫁 THE MANGA』1,2感 ・・・・・・・・・★★★★
かわいらしくも残酷で、耽美なおとぎ話。ラブコメ展開にも注目したい一作です。

[漫画]やがて輪になるそれぞれのフルスイング 『FULL SWING』3巻

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(2011/07/12)
武論 尊

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   世界一 幸せになれ・・・

武論尊先生が原作を担当している、青春オムニバスシリーズ「FULL SWING」。
ゲッサン誌上で毎月手堅く胸を熱くしてくれる短編を楽しませてくれる作品です。
今回もものすっごく青臭い短編がずらりと並んでいます。
作画担当のマツセダイチ先生の絵も確実な成長が見えて、その変化を追うのも好きです。
女の子はすごく可愛くなったなと、3巻でまとめて読んで感じましたね。
では3巻の感想へー。の前に1,2巻の更新も過去にしてあるのでよろしければそちらも。

連鎖する全力の放物線! 『FULL SWING』1巻
繋がり響き合う青春模様。 『FULLSWING』2巻



・第10話 中川翔
第8話の主人公にアドバイスをした中川という男性が今回の主人公に。
回想シーンとタイムカプセルを掘り返す現在を同時進行的に描きながら、ラストシーンへ向けてテンションを高めていく構成の短編となっています。
かつて教育実習中に知りあった女生徒を忘れることができない中川。

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雨の中で1人待ってくれるほど健気に自分を慕ってくれた少女・小泉。
彼女がまた可愛いんですよねぇ。一途じゃないですか。
しかし小泉の想いを受け止めて共に一夜を過ごしたことに、未だに大きな罪悪感を覚えている中川。未だにズルズル引きずってるのに、きっぱり想い断ち切ることもできず申し訳なかったと謝るばかり。これは情けない・・・しかしこんなダメ男、嫌いじゃない・・・!
タイムカプセルなんてものを持ってきた時点で切なさがたまりませんね。
まっすぐな想いを持ち続けることが幸せを呼ぶ形になり、良かったです。

・第11話 高瀬トオル
新しく入ってきた、ワガママなゆとり女性社員・古川。
困りものな彼女の指導役になった主人公・高瀬は、不器用ながらも働くということを伝えていこうとするのですが・・・プライドが邪魔をしてそれを上手く聞くことができないのが古川さん。
結局反発しあう高瀬と古川ですが、野球を通じてちょっとずつ理解できてきたり・・・?
ちょっと球場に逃げ込んでからの展開はちょっと急ぎ足になっていた感はありましたが
ついつい突っ張っちゃう古川さんがかわいいよ!ということで良し。
ちゃっかりしてる社長さんや主人公の母親など、人生の先輩と言える高齢キャラの良さが光ってもいて良かったと思います。

・第12話 村上圭介
就職活動しながらバイトで食いつないでいる青年、村上。
てっきり男だと思って、困っていたネカフェ難民を雨宿りと食事のために部屋に連れてきたはいいものの、それが男装していた女の子だったでござるの巻。しかもかわいいという。

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放りだすわけにも行かず停めてあげるも、しかしお金盗んで逃亡されてしまったり・・・。
そんなこんなでバタバタと始まった2人の関係ですが、彼女がひどい現実に直面したとき、2人は力を合わせてそれに立ち向かうことになります。
全力出して汗かけば、ちっぽけな悩みなんて吹き飛んでしまうというもの。
彼女は他国のアイドルであり、すこしカタコトな日本語もかわいいですね。ロリ顔も。

・第13話 谷川正彰
警察官の主人公・谷川と、その幼なじみで不良娘な由芽。
警察官な主人公をいつも困らせつつも、時には恋人としての甘い笑顔ものぞかせる由芽。
いやー可愛いじゃないですか!純情な不良っ娘っていいですよねえ!
・・・とふへふへ喜びながら読んでたら急転直下。少年誌でよくやるなぁというエグい出来事が由芽に襲いかかってから様子はガラリと変わります。当然、いい気分にはなりえません。安心してた時にこの描写は劇薬ですよ。
とは言え、ここから奮起する主人公の様子には熱くなるものは確かにあります。
ですがやはり消化不良。このラストシーンは、由芽を襲った不幸からくるストレスを完全消化するには足りず、少々のモヤモヤが残ったと思います。ちょっと惜しい回だったかなと。もう離しちゃ駄目だ。

・第14話 倉田朝美
1番以外だったのがこの第14話。倉田さんというのは、第1話のヒロインです。
第1話はいきなり主人公が病死するという結末を迎え、倉田さんは彼の存在感を記憶したまま生き続けるという、切ないラストを迎えていたのですが、再びスポットライトが当たるとは!
しかもお相手もまさかの・・・!これまでの登場人物も多くが再登場を果たし、とても賑やかで懐かしい短編となっていたと思います。いろんな面で嬉しいエピソードでした。

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俊一と朝美の再会には思わず目頭も熱くなるというもの。想像ではあっても・・・。
いきなり登場はしましたが、おばあちゃんの昔話も、このエピソードを彩る大切な言葉と景色をくれたように思います。

しかし改めて感傷深いですね。
このシリーズの最初に放たれた軌跡が、繋がり響き合い、最初のエピソードにまた戻ってきたのです。描かれた放物線のアーチは、繋ぎ合わせば1つの大きな輪になるということか。



以上、各話感想をしていきました。
最初にも書きましたが、マツセ先生だんだんと絵が綺麗になってきましたね。
今回も良質な青春物語を楽しませてもらいました。派手ではないですが、とても良い。
ただ、ドラマを動かすのにやたらヘビーな出来事を絡ませることがたまにあるので、それがやや後味を悪くしてしまうときはあります。しかし、綺麗なままではない、傷だらけになって、泥にまみれるからこそ、そこらから立ち上がっていく瞬間に胸が熱くなるのですね。
ただそれに付け加えて、普通の中学生や高校生の恋愛とかも見てみたいかも?とは常々。
少年誌掲載ではありますが、主人公にしてもヒロインにしても結構年齢が高めだったりします。
ああ、でも、もう子供ではない奴らが、子どもみたいに理想を吐きながら現実に立ち向かっていくのがまた照れくさくも爽快な気持ちにさせてくれるのも確かだったり。
・・・なんか欠点と言えそうなことでも「いやそれが良いんですよ」と言えてしまえるような気持ちです。「FULL SWING」の青春くささにあてられてしまいますね。
今回で1周、繋がりが大きな輪を描きましたが、本作はまだまだ続きます。
次の「フルスイング」は、誰がどんな場面ですることになるのでしょうか。

『FULL SWING』3巻 ・・・・・・・・・★★★★
安定感のある青春オムニバス。ちょっと傷が深い話もありましたが、いい話ばかりです。

[漫画]色彩豊かな連作短編シリーズ完結 『野ばら』2巻

野ばら 2巻 (ビームコミックス)野ばら 2巻 (ビームコミックス)
(2011/07/15)
高田 築

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   行ってきます また会おうね
   
「野ばら」の2巻が発売されました。これで完結。良質な連作短編シリーズでした。
今回はずいぶんと露出の多い表紙になっていますね。サリマジコー!
青春、バイオレンス、SF、エロス、コメディ。Fellowsにて連載がされた、様々なジャンルに属するであろう短編を7編収録した短編集。1巻から繋がりのあるシリーズもありますが、大半が独立した作品ですので、2巻から入ることも可能だったりします。1巻の感想も書きましたのでよろしけれそちらもば→素朴で不思議で怖くて愛おしい、花のような 『野ばら』1巻
では感想。特に好きな作品を個別で。

・ハイカラ兄妹+α

実の兄に恋をするハナ。ハナに恋をする中2男子・ゲン。彼が+α。
恐らくは30年くらい前に日本を舞台に、まるでドラマのようなムードで進行していく青春劇。
しかしながらさらりと肉親への恋なんてヘビーな内容も熱かった作品でもあります。
ハナの告白に兄の龍はどういった返答をするのか・・・!

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作品全体から漂うレトロな雰囲気と、ある意味ベタなストーリーが上手くハマってます。
ラストは爽やかに未来を感じさせてくれてニヤリとしました。
上手く切れてないたくあんを「ちぎって食べれば?」とむくれながら食卓に出すハナさんかわいいですね。彼女にはしっかり、幸せになってもらいたいです。龍兄ちゃんはカッコいいなー!

・ドクター・ヘビの目

動物のお医者さんがヤクザでした漫画。
手術シーンの緊張感からいきなりコメディに転がる不思議な感覚を楽しめました。
年の差というかむしろオッサン萌え。これからいいナースになれるよ、主人公。

・鬼が来る

どうしても心が折れそうな時、『鬼』を呼べ。
口座からごっそりお金がなくなる代わりに、そいつが来て君を助けてくれるはず。
終わることの無いいじめに限界を感じた主人公は、ついそいつを読んでしまいます。

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豚のお面、腰にあてた左手、掲げた右手はサムズダウン。傾げた首の角度も素敵!
純粋にカッコいい登場ポーズですね。痺れる。しかも制服女子かよ!
まぁそれはいいとして、そんな謎のお面女子高生がいじめっこ少年たちをボッコボコにするシーンもまた爽快なんですよねえ。向かってくる男たちをリズムに載りながら次々沈めていく!
最終的には静かに主人公の少年の少年も描かれ、スカッと楽しい1作でした。

・北陸いけない夜行

表紙のど真ん中、裸で抱き合ってる男の子と女性のお話です。
学校から遠く離れたところで補導された小学生・柴田。彼の担任教師・サジマリコが彼を引き取りにやってきて、2人で地元にもどるべく夜の列車に乗り込むという始まり。
これがまた、先生と教え子、小学生と大人と壁がある中で微笑ましい恋愛劇が繰り広げられる作品となっていて、読んでてニヤニヤしてしまう短編となっています。
小学生男子にリードされる先生とか最高じゃないですかと!
しかも先生は告白されたのは小学生の彼から下に見られているせいだと思っていたのですが、結局自分から(やむを得ずではありますが)服を脱いで抱き合うというシチュに持ち込むことになったり。もう、先生のブレ方がたまりません。
しかし「これ(電車)降りたら 先生に戻れよ」と言ってから先生を抱きしめる柴田少年のシーンに代表されるような、後ろめたさや罪悪感を互いに感じながら相手を抱いている、その切なさもなかなか良いものでした。

・白衣の足音

1巻にも不条理みたいなホラー漫画が1つあって異彩を放っていましたが、2巻ではこの作品がそれか。
病院を舞台に、病院関係者と侵入してきたヤクザがそれぞれの武器で鮮血散らしあっていくバイオレンスホラー。やーすごい、バンバン人が死んでいって、命の軽さに笑えて来るくらい。
これまでの収録作品とのギャップが物凄いですが、それでこそ「野ばら」だなともw
リアルな絵ではないので、楽しめる範囲のグロさに収まっているとは思います。
おばちゃんナースまじキリングマシーン。

・二女の友達

今日も一緒に! \ためしょむも~ん/
「しょむたん」からスタートしたこの連載「野ばら」。ラストを飾るのもやはりしょむたん!
表紙の左上のはじっこにいる変な白いヤツ。こいつがしょむたんです。

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人をバカにしてるような、でも彼自身ドジばかりで、思わず両手でがしがし撫でこねたい感じの小動物。その正体はよくわかりませんけども・・・。今回もコミカルでかわいらしい姿を見せてくれましたね。和み。
報道の仕事やってるおねーさんもいいけど、やっぱりしょむたんとのコンビが似合いますねぇ。
しょむたんがいたら報道の仕事なんてまともに出来なさそうなのが大変ですが・・・!
しょむたんはこの「野ばら」の看板キャラでしたね。最後まで存在感を放ちました。



特に気に行ったのを個別に感想、とか言いながら7作中6作で書いてるってどうなの。
残る「うさぎ de フライト」も面白かったです。パンツとか見える宇宙航空漫画。
まぁこの漫画のパンツって、全然色気がないですけどね。大体無地の白というw でもその適当さもなんだか味があるように思えてくるという。
さて、この2巻でこの漫画終わってしまいました。
エロFにも作品を掲載していますが、高田築先生にはまたFellowsにも来て欲しいところ。
華やかではない、ちょっと泥の匂いもする、けれど咲き誇ればその花は鮮やかと力強さに惹かれてしまう。いくつもいくつも、違う色で咲く。不思議な魅力を宿したこの作品はまさに野ばら。
「悲しみが溢れる時でも、世界のどこかで小さな奇跡は生まれている。
道の端で野ばらが静かに、強く咲き続けるように―――。」

と2巻オビにもありましたが、関係なさそうでいてなかなか内容に合った作品名。
2巻完結、お気に入りのシリーズでした。

『野ばら』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
しょむたんで始まりしょむたんに終わる。素朴で良質な短編集シリーズです。

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漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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