[漫画]分からないなら、2人で探っていこう。 『ココロの飼い方』3巻
ココロの飼い方(3) (ヤングマガジンコミックス) (2011/08/05) コタニ ヨーコ 商品詳細を見る |
俺 ちゃんとコロを飼えてる・・・?
順調に回を重ねて3巻目。コタニユーコ先生の「ココロの飼い方」です。
すでに展開が安定しているので、超展開などは期待はできないのですが、テーマがテーマなので、相も変わらず初々しくも刺激的な2人のやりとりに釘付けになってしまいます。
コロという女の子「飼われたい」と言われ付き合うことになった主人公は、今回もまたうらやまけしからんイベントをこなしつつ、ちょっとだけ暴走しながら頑張ります。
ではさくっと3巻目の感想をしていきたいと思います。
第20話から第29話までが収録されているこの3巻。
いよいよ近づく定期テストシーズンにテンション落ちまくりのコロちゃん。
彼女のモチベーションを上げるべく、テストで50位以内に入ったら、コロがしたいことをなんでもしてあげるというご褒美を提案した主人公。それを聞いてコロは俄然やる気を出すのでした。
そして無事そのご褒美を勝ち取ったコロが希望したものとは・・・!!
「おちんちんが見たい」
ご褒美がそれかよー!となりますが、いやいやこれは良いものです。
こんな堂々と「見たい」と言われてしまったら、そりゃ見せないわけにはいきません。(キリッ
ということでパンツを脱ぐ主人公!しげしげそれを見つめるコロちゃん!
あ、つついちゃダメです・・・。
とまぁこんな風にいつも通り?にイチャついている2人なわけですが。
今回の見所の1つに、コロの過去話があったかなと思います。純粋でありながらSM的プレイの知識を得て、憧れを持つまでに至ったのかも今回明かされました。まさか犬に弟子入りを果たしていたとは・・・。しかしなによりあの母のおかげですよね、やっぱりw
しかし、コロの過去を知ったことにより、主人公の胸には不安が芽生えます。
自分はちゃんと彼女を飼えているだおるか?彼女はちゃんと満足してくれているのか?
その疑問をコロに直接尋ねるのですが、さて彼女の返答とは・・・?
それにしてもこの作品、「飼う」という刺激的なワードがポイントになっていたりしますけれど、やっていることは小っ恥ずかしい恋愛劇。高校生がおずおずと大人っぽい世界にチャレンジしてみようとするものの、どうすればいいのか分からないし、あんまり恐いことも痛いこともしたくない。
作品自体がハードなSM方面に進む様子がありませんし、コロちゃんもそこまでの覚悟はないような感じです。
「こんなことしちゃって大丈夫なのかな?」とちょっと戸惑う主人公が面白いのですし、過激になりすぎず微笑ましいラインを守ろうとしているのは作品から伝わってくる気がします。積極的に束縛を希望しているコロちゃんも、主人公のヘタレっぷりに甘えているように見受けられます。
主人公が暴走してやりすぎてしまった時、コロは逆に恐がって逃げだしてしまいましたしね。
彼のヘタレぷりを不満に思っているようなのに、実際に迫られるとこんなことになってしまう中途半端さ。それがまたかわいいんですよね。
「ぐいぐい来て欲しいけど、優しくしてくれなきゃ嫌なの!」
そしてこのセリフ。コロちゃんて、常識が少しズレていたり、恋愛願望がちょっとおかしなだけで、変態では無さそうなんですよね。恋する女子高生そのままです。ドキドキのスパイスとしてアブノーマルな行為へのあこがれがあるという感じで。
その上具体的にどんなことをされたいか、ビジョンはあんまり持っていないようで。そこを主人公からのリードに任せたいと思ってるらしいところも、女の子らしくてかわいいです。
ということで設定や説明を読んで受ける印象と、実際読む印象は結構違ってくる気がします。
なんて爽やかに青春をやっているんだろうかと!
それでもやっぱりちょくちょく過激だったりするので、そのギャップが面白いんですがw
4巻からは夏休みモードに入っていくんでしょう。今から楽しみです。
主人公のそわそわっぷりと、コロちゃんの何でも受け入れてくれそうなのに時々恐がってしまう様子にニヤニヤし続けたい作品です。個人的に手越さんも好きなので彼女の出番もプリーズ。
ということでそんな3巻でした。安定感は良くも悪くもありますね。
『ココロの飼い方』3巻 ・・・・・・・・・★★★☆
コロの過去話と主人公のちょっとした葛藤。しかしやはり2人のイチャイチャがメイン!