2ntブログ

正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[本]赤面女の子のパラダイスだった。 『ファミレスの住人』/『帰れない二人』

せっかくコミティアでオリジナル同人誌を買ったので、いくつか感想を書くとします。
書きたい本は結構あるので、しばらくこんな感じのやや短めな同人誌感想記事を続けてみようかなと思います。同人誌感想はこのブログ初ですね。

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ミルメークオレンジ水あさと先生のコミティア96新刊「ファミレスの住人」です。
深夜のファミレスに集いだべる若者たちを描く短編となっているのですが
ギャグを多分に盛り込みながらもしっかりラブコメ的盛り上がりを作り出しています。
ヒロインの女の子はあまり女の子女の子してない娘で、男たちの集まりに女の子1人で入ってくるなど、あまり男女を気にしない性格であることが序盤からは伺えるのですが
その男達からの突然の愛の告白を受け同様し、急にしどろもどろになってしまうのです。
真っ赤になった顔を必死に隠そうとしたり・・・男達からの告白連打に「らめぇぇ(ビクンビクン)」とか叫んでいたりああああーかわいいいー!!ヒロインの赤面でご飯何杯いけるかな!
全編コメディチックではありますが、重要な部分ではしっかりと読ませる雰囲気。
現在はとら通販でも取り扱ってるようですのでチェックしてみては。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0020/00/89/040020008975.html

もいっちょ水あさと先生の本。

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2月に開催されたコミティア95で初売りがされた「帰れない二人」。
遅ればせながら今回のティアで購入したのですが・・・・・・ヤッバイです。
卒業式の日、これまでずっと自分に意地悪してきた男の子からの、まさかの告白。
それ受け主人公はこれまでの彼の悪行を回想し、どんな反撃をしてやるかと企てますが・・・
作家さん自身「泣き顔描いて見たくて作りました。」と言っているとおり、1ページまるまる使って描かれた主人公の泣きのアップから、続く嗚咽、そして駆け出す一連の流れにはテンション上がる上がる!鳥肌モンですよこれは!
短いページ数でしっかり成立した物語。うあーツボすぎる。
コミティアでは最初凄い行列ができていてびびった水あさと先生のスペースですが、このような作品を届けてくれているのであればそれも納得というもの。
次の新刊も楽しみですね。・・・・・・問題は俺が次のティアにいけるかどうかという点。

[本]豪華執筆陣で送る姉/妹オンリー本 『Liqueur-リキュール-』

ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール― (フレックスコミックス)ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール― (フレックスコミックス)
(2011/04/12)
カトウ ハルアキ、草野 紅壱 他

商品詳細を見る

   ホント仲良しね~この子たち

発売からしばらく経ってしまいましたが、今日はフレックスコミックスから発売されましたブラコンアンソロジー「Liqueur(リキュール)」の感想を!
姉/妹キャラをメインに据えた近親恋愛ばかりを集めており、このコンセプトが発表された時点で購入を決心したものですが、驚くべきは参加作家さんの豪華さ!
自分が持つアンソロジー本の常識を覆す圧倒的な作家陣。よくぞここまで毛色の違う作家さんをズラリ集めたものだと感動すら覚えます。参加作家さん一覧は以下。
カトウハルアキ、草野紅壱、日坂水柯、水上悟志、カザマアヤミ、朝木貴行、春野友矢、桜野みねね、山田J太、押切蓮介、高崎ゆうき、幾夜大黒堂、マシュー正木、来瀬ナオ、小坂泰之、百合原明(敬称略)。
活躍するジャンルも掲載誌もバラバラな作家さんたち。実際本を手にしても、非常に多彩な誌面になっていました。しかしなんにせよ作品数が多いので、今回は特に気になった作品をいくつか取り上げていきたいと思います。本当は全部取り上げたいくらい・・・!
フレコミの公式で試し読みもできるので、気になる方はまずそちらをチェック。

夕日ロマンス/カトウハルアキ

夕日ロマンスの続編がついに登場!・・・pixivでたまに単発漫画があがっていますけども。
この本の表紙もこの作品で、フレコミレーベルの姉弟漫画といえばコレなので納得の選出。
夕日ロマンスとは、見た目クールビューティなお姉さんがこっそりとなんて全くせずに欲望の赴くままに堂々と実の弟との愛を叫び愛に生きる、極上の姉弟漫画です。ざっくり。
久しぶりの長編新作(1Pのみではないので長編とは言えると思います)となりますが、雰囲気やノリはしっかり「夕日ロマンス」になっており、単行本が好きだった方には間違いなくオススメできるエピソードだったと思います。
今回もお姉ちゃんは美人だけど残念すぎて・・・・・・かわいいなぁ本当!
ユウ姉ちゃんの迸るラブがヒロをを襲いますが、飄々としたヒロは特にツッコミもせず受け流します。それは別に冷めてるわけじゃなくて、ゆるやかでまろやかで、情熱的な2人の時間を表しているのですね。お互いそれが普通で、傷つくでも興奮するでもなく、ただじゃれあっているだけのような、でも幼年の時のそれとは大分違う感情や意味を孕んでもいて・・・ああ、やっぱりこの2人の空気が自分は大好き。

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ユウがこんな表情を見せるのは弟だけ。それは家族だからであり、そしてそれとは大きく異なる想いがあるからこそ。甘い時間の中にほんのり香るインモラル。
ユウとヒロは、きっとずっとこんな調子でイチャイチャしているんでしょうね。

夕日ロマンス(Flex Comix)夕日ロマンス(Flex Comix)
(2007/07/12)
カトウ ハルアキ

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単行本「夕日ロマンス」も大変オススメです。
カトウハルアキ先生としても本当に思いいれ強いキャラクターたちであるようで、いずれまた単行本として出て欲しいです。・・・でもそれよりまずヒャッコ最新話マダー!!!(バンバン

わにあに/水上悟志

そのまんま、兄がワニになっちゃったという話。タイトル思いついてそのまま作品のネタにしまった感じがしますw 水上先生らしさを感じられるコメディ。

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おう、流石はワニ、食いっぷりも豪快です。
水上先生は爬虫類が好きなんでしょうかね。ワニ兄も無表情なはずなのにどこか愛嬌あるように見えて面白いです。そしてワニになっても兄のことが好きで好きでしょうがな下の妹さんと、ちゃんと冷静な部分もある上の妹さんの組み合わせも賑やか。
特に下の妹さんは「兄と妹」という血縁の壁、「人と爬虫類」という種族の壁・・・と分厚い2つの壁を乗り越えんとするエネルギッシュな一途さがかわいらしいw
そう長いお話ではないのですが、水上先生の短編集が好きな方はツボそうです。

よるとまひる/カザマアヤミ

カザマアヤミ先生の作品は双子もの。いちおう妹ヒロインです。
いつでもどこでもべったりな妹に悶々させられるお兄ちゃん。2人セットでかわゆし!

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ずっとにこにこしてる妹さんを見ていると自分もにこにこしてしまいます。ぐふふ。
しかしそんな彼女の笑顔がふと翳るシーンがあります。そこが「もう大人になるのやめようよ・・・」と零したとき。ただの双子の兄と妹が「男」と「女」で分けられてしまうのが、なんだかさびしい。それは仕方の無い成長なのだけれど、いつまでも子供のように何も考えないで居られたら・・・なんて考えてしまう。
成長に伴う距離感の変化に戸惑う2人。けどカラッと明るく終わってくれて読後感良し!
妹さんの笑顔にほんわか癒される短編。双子をテーマにした作品はレアでした。

世界で一番残酷な恋/百合原明

この作品は血縁関係の切なさをストレートに扱った作品。
頭も良くてカッコいい兄ちゃん。他の女の子たちからもモテモテです。
自慢のお兄ちゃんに憧れと、それ以上の感情をあふれさせる主人公ですが、お兄ちゃんはいつもさらっとそれを受け流します。そうやってじゃれあっているのも、彼女にとっては幸せなんだけれど、満たされないことに不満もあり。
けれどお兄ちゃんに恋人がいると知って、妹さんはほろり涙。

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兄にとっては、自分は「ただの妹」。どんなに好きでも、自分が妹である限り、この恋を真面目に取り合ってもらうことは叶わない。妹だからというだけで、恋が許されないなんて。
幸せな物語ではありませんが、だからこそ血縁関係における恋愛の切実さにリアリティを感じました。そう簡単に全ての人がなにもかも踏み越えていけるわけがない。
今回で初めて作品を読む作家さんでしたが、絵も美しく読みやすいし、チェックしていきたいです。主人公のまっすぐさが眩しく可愛くセンチメンタル。いいなぁいいなぁ。



しかし良作ぞろいの本アンソロ。上記4作しか触れないというのもさびしいので
上で書かなかったもの以外の全収録作品それぞれににさらにざっくりとした感想を。

・ずっと一緒のあなたと私/草野紅壱
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだから(以下略)」の作家さんということであのようなノリかなと思いきや意外や意外、失恋を描くシリアスもの。
主人公のお姉ちゃんがした最後の攻撃は、姉と弟としての距離を図りきったものでありつつも、非常に切ない選択。けどそんなに敗北感溜め込まなくてもなぁ。つらい。
・てのひら/山田J太
やったぜ盲目ヒロイン大好物!(うわぁ)。とテンション上がりますがこれも結構シリアス。
兄の面影を、そのまま救いにし続け生きてきた少女。結末はショッキングだが、晴れやか。
・ハッピードッグライフ!/桜野みねね
みねね先生こそ胸も涙腺もギュンギュンきそうな切ないお話を持ってくると予想していたのですが、おもいっきり能天気な妹コメディでしたw語る部分は少ないですが素直に妹さん可愛い。
ところでみねね先生は最近マッグガーデンから離れたところでも活動するようになりましたねぇ。結構前ですが烈でも読みきりを掲載していましたし(しかも若干ホラー)。精力的でなによりです。現在やってる連載も楽しみにしています。
・じょそおとっ/幾夜大黒堂
アクションありサービスありで作画的にも非常に賑やかな作品。ちょっと読み辛い気も。
・お兄ちゃんといっしょ/マシュー正木
妹ダブルヒロイン制。ヒロイン達の年齢が低いためかバカっぽくも健全なコメディ。
・ふたり/小坂泰之
個人的にイチオシの作品でした。だったら上で取り上げろよ。すいません。
普段ツンケンしてる妹ですが、本当はしっかりお兄ちゃんのことを心配していて、それが明かされるシーンには大変ニヤニヤさせていただきましたw 連載で長く読んでみたい作品。
互いが互いの支え。たった2人で生きていくのだから。いつか終わりが来るまでは。
・お兄ちゃんをプロデュース!/高崎ゆうき
ページ数も他と比べて若干多めで、綺麗な起承転結があるストーリー。兄ちゃんに主体性がないように感じてしまいましたが、頑張り屋さんな妹ちゃんに◎。
・はちみつホーム/来瀬ナオ
貴重な姉漫画ー。しかもOLさん。社会人ヒロインはこの本では貴重でした。
・夏のおもいで/押切蓮介
参戦作家が発表されたとき、押切先生だけちょっと浮いてるなぁと感じましたが、実際読んで見たら浮いてる度合いがちょっとどころじゃありませんでしたw作者コメントにも笑ったw
・あねーと/朝木貴行
これもかなり面白かった。恋人じゃなく、家族であり続けることを選んだのですね。
家族なんだから、スタートラインからしてそもそも違うのだ。家族というだけで、ずっと繋がっていられるのだから。いろいろ思うところはあるにしても関係のカタチとしては道徳的で、切ない。でもまぁ、お姉ちゃんが笑っていてくれるならそれでいい。
・みらいもん/春野友矢
期待通りのノリと押しの強いギャグ。未来からやってきた妹と現在の妹がいろいろ言い争うお話ですが、やっぱりコメディ色が強すぎてラブコメって感じがしない春野先生カラーはそのままw
・くすりゆびさき/日坂水柯
トリを飾るのは日坂先生。この配置は納得。詩的表現を優先しすぎていっこのシチュエーションを提示するだけに終わってしまっているのが残念ではあるにしろ、こういうのが好きだったりします。爪とぎというシチュはなかなかマニアックで面白かったですね。



・・・・・・・・・・全部やろうとしたらそりゃ長くなりますよねー・・・。ではまとめ。
ブラコンヒロインたちをズラリ集めたアンソロジー「リキュール」、個人的にはかなり満足のいく内容でした。この値段でこの作家陣でこの内容、お得感が凄い・・・!
甘いラブコメチックな作品が半数ほどを占めていますが、チクリと心に刺さる背徳感や、家族だからこそ想いを届けることができない切なさなど、一冊通して読んでいるとこのジャンルならではの醍醐味とも言える要素がいいスパイスとなって利いています。
個人的にはもっとヒリつくなインモラルを漂わせる作品も1つあれば・・・とも思いましたが、しかしアンソロジーとしてのまとまりも全体的なクオリティも高かったように思います。
物語の方向性のバランスはとれていましたがしかし、この本はブラコンアンソロジー。
集計してみたところ、姉ヒロイン5作、妹ヒロイン16作と妹大勝利の巻!
どっちもおいしく戴けますけれど、お姉ちゃんもっと多くしてもよかったのでは!
そこはVOL.2に期待をしたいのですが、VOL.2が発売されるかどうかは今回の読者のリアクション次第とのこと。是非とも応援したいアンソロジーですので自分も葉書書くとします。

家族という絶対的安定感を誇る関係にありながら、その中で恋愛をしようと思うと途端にその関係は脆くなり、時に残酷な結末をもたらしたりする。
けど家族愛からさらに一歩踏み出した強い愛情に、脳がとけてしまいそうにもなる。
甘くもあり苦くもある血縁恋愛には、フィクションだからこその強い魅力があります。
このジャンルならではの楽しみをしっかりと届けてくれた「リキュール」に拍手。
VOL.2ではより進化したブラコンアンソロジーとなっていることを期待。というか出てくれー。

『ブラコンアンソロジー Liqueur 』 ・・・・・・・・・★★★★
参加作家さんの豪華さも全体的なクオリティの高さも上々。素晴らしき姉/妹天国。

[本]本当の戦士への第一歩 『ヴィンランド・サガ』10巻

ヴィンランド・サガ(10) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(10) (アフタヌーンKC)
(2011/04/22)
幸村 誠

商品詳細を見る

   本当の戦士になれ!!トルフィン!!

アフタヌーンにて連載中の「ヴィンランド・サガ」10巻です。
連載で追っていた自分は最近単行本を買いそろえ、改めて読み直していました。
ファームランド・サガって呼ばれてるのもある意味納得。1巻の表紙と見比べれば舞台も主人公もいろいろ変わりすぎですが、作品の根底は一貫されているように思います。
特に今回は主人公のトルフィンに大きな変化もあり、見逃せない内容。
では感想をー。



奴隷となってしまい、何の希望もなく生きるトルフィン。
買われた先の大農場で奴隷からの解放を目指し、農作でお金を稼ごうとがんばる毎日。
しかし奴隷となってからできた友人(?)のエイナルと友に過ごすうち、トルフィンにもささやかな変化が生じ始めます。表情が柔らかくなり、表情も以前と比べれば豊かに。
ところが彼らはあくまで奴隷であり、「金で買われた道具」。たまたま彼らのいる農場の主は心優しい自分なのですが、それゆえにこの農場には彼らを快く思われない人たちも少なからずいます。
畑仕事を汚れた奴隷にさせるなんて気に食わない。これでは奴隷でない自分たちと同等の立場にやつらがいるみたいじゃないか。・・・まぁそんな風に反感を覚えているのが農場で雇われている奉公人。「奴隷の作った麦なんざ臭くてくえやしねぇ」等、差別的発言も見られます。
この10巻では奉公人らが問題を起こし、トルフィンたちとの大騒動に発展していきます。

今回の注目どころは間違いなくトルフィンの変化。
生きる目的だった復讐も、それを果たすべき相手を失ってしまった彼ですが
海とも戦いとも離れた地で、奴隷として生きる中で、何かをつかんだのでした。
奴隷編になってからのトルフィンはかつての面影をほとんど感じさせない様子で
今回の10巻でも、エルナルが奉公人たちの理不尽さに激怒してる中、冷静に彼を止めようとするトルフィンは、正しいけれどどこかさびしい印象を受けてしまいました。
「まずは冷静になれ、復讐なんていいことないよ」って、お前が言うのかよと。けれどこのときのトルフィンの目はひどく純粋で、自らの経験談によるアドバイスなのか、それとも単に客観的な意見を言っただけなのかちょっと判別付きません。どっちだろうなぁ。けどやはり彼の口からこの言葉がスルリと出てきたことには、なんにしろ驚いたものです。
そんなこんなで牙をなくしたようなトルフィンに少々やもやしつつ、少々さびしい想いもいつつ読んでいたら、インパクトあるあの見開きページにたどり着き一気にスカッとしました!やってくれたーっていうね!直前までエイナルを止めようとしていたのになw
やってしまった後、無意識のうちに手が出てしまった、という風でトルフィン自身戸惑っていたようですが、やはり彼の中にも積もり積もっていたものはあったのか。

ここまで衝撃的な人生を歩んできた彼は、まるで子供のような男でした。
実際子供だったのですが、復讐という目的にこだわり精神面の成長が遅れていたのか。
けれど今回、彼の明らかなターニングポイントが訪れたのです。
今回争いの中で意識を無くしたトルフィンは、これまで何度も見、そのたびに忘れてしまったいた悪夢の世界に、深くもぐっていきます。
そこに待っていたのは、死人たちが戦闘の快楽に溺れながら殺しあう、地獄。
想像の中でアシェラッドとの再開を果たし、そして見せ付けられます。過去自分が犯してきた、けれど何も感じないままだった、鮮明すぎる罪。
この夢はすなわち彼の深層心理であり、つまり彼は自分の罪をうっすら感じてはいたけれど、それを見てみぬフリをしていたということ。しかしこのとき、過去へのあらゆる罪悪感が、一斉に彼に襲い掛かってきたのだ。
自分が殺してきたものたちに対し、大粒の涙を零すトルフィン。
逃げるなよ、背負った罪から。目を逸らすことなんて許されないのだから。

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そして目を覚ました彼は、以前までとは大きく違っていました。
新たに目指すのは、完全なる暴力との決別。
1巻の頃から印象的に作品に登場してきた「本当の戦士」という言葉がこの10巻でも用いられていますが、今やっとトルフィンは「本当の戦士」に向け進みだしたんだなと感じました。
剣を海に投げ捨てた父・トールズのような、高潔で困難な目標を彼は打ち立てたのです。
トールズが実現した、アシェラッドが憧れた「本当の戦士」に彼はなれるのか。
暴力の世界で成長してきた少年が、これからどう生きていくのか。気になる所です。



明らかな変化の巻。それが10巻であるといえます。
この巻の最後、トルフィンは海賊をやっていた頃とも、奴隷編初期のころとも違う目をするようになりました。強い力と光が感じられます。

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こんなに生き生きした表情をすることになるとは。本当に嬉しいです。
作画は今回も精密かつパワフル。びっしり書き込まれた背景にも惚れ惚れしますね。
もとは週刊連載として始まった作品とは思えない連載ペースになってきていますが、まぁこれだけ書き込んでいたらしょうがないのかなぁとも思いますw
11巻は当分先になってしまうのかなぁと少々残念ではありますが、様々な点で変化が見られ、どんな新展開が待っているのかと非常に楽しみです。クヌート達との再会はいつだ!
かなり長い物語になりそうですが、最後まで見届けたいですね。

『ヴィンランド・サガ』10巻 ・・・・・・・・・★★★★
重厚な読み応え。トルフィンの成長にとてもいい気分になれました。

[本]まどか☆マギカカフェに行ってきました。

前回に引き続き東京行ったときの話をー。
5日にコミティアを堪能した後、その翌日の6日に千葉県松戸市へ行ってきました。
目的はもちろんGOOD SMILE cafeにて開催中の「まどか☆マギカカフェ」です!
詳しくはグッスマの公式HPへどぞー→http://www.goodsmilecafe.jp/
まさか行けるとは思いませんでしたが、しかし当分関東に行く機会は無いはずなので最初で最後のチャンスだったんですね。いけてよかった!ということで今日はそのネタ。
いつもとちょっと違って、画像メインの記事になっています。

20110508001742.jpg 店の前あった大きなパネルようなもの。

やたらこのまどかちゃんが可愛いのでテンションあがりましたねえ。
しかしお店の前にはもちろん行列がズラリ。自分たちはお昼を大分過ぎた2時半ごろにお店に到着したのですが、30人ほどが並んでいました。
しかし思ったよりスムーズに列は進んでいき、30分~40分ほどで入店できました。
時間的なものも大きかったのでしょうが、ラッキーでしたね。

入ってみるとそこはまどか★マギカ一色!

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人が大勢いたので全体を撮影することがはばかられましたが、概ねこんな感じ。
天井からは版権イラストがいくつもぶら下がっており、見渡すだけで楽しめます。
そしてイラストだけでなく、作品にちなんだ様々なアイテムも展示中。

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ここらへんは収録に使用された台本ですね。こういうのも見れるのは嬉しいですね!
そしてその横には!

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・・・なんか物騒なものがありました。
第10話にて眼鏡ほむほむが持ち出した武器の一部ですね。たしかにこの作品にまつわるアイテムですが、なぜあえてこれを置く事に決めたんでしょうかw
店内入って右側の壁にはアニメの各キャラの策が設定資料のようなものも展示。

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ちょっと昔の二人。もうやめて。おのれ新谷。


さて、カフェなので当然なのですが、食事ができます。
まどマギにちなんだメニューにドリンクがあり、メインキャラ5人分用意されたこれはそれぞれに印象的なセリフ(各話タイトル)が名前としてつけられています。自分もそうしたのですが、注文は「『それはとっても嬉しいなって』1つ」といった風でした。
注文を終えて少々まつと、店員さんが料理を載せる敷紙を運んできました。

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うわぁ。
全面にド畜生QBさんの顔面が印刷された一品であり、くしゃっと丸めてゴミ箱にブチ込んでやりたくなりましたがそこは我慢。もったいないので汚すことも勘弁してやる(

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これがキュゥべぇプレート。ハヤシライスなのですが、QBをライスでしっかり再現。

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こちらはマミさんを頭からペロリいっちゃったあの食いしん坊をイメージした「お菓子の魔女の執着デザート」。一見可愛らしいですが、ケーキ周囲にかかった、薄い赤色のフルーツソースはちょっと酷い演出だと思います・・・。
しかし値段も(こういうお店にしては)まぁ妥当かなと思う程度でしたし、おいしかったです。
コースターやQB敷紙など、お土産として持ち帰ることも可能ですし、ステッカーももらえました。
それにしたってアニメ関連じゃなかったら、あんなおどろおどろしい飲食店いやだなぁとも感じましたが、そこもあの作品らしいところw
店内ではまどマギグッズも販売していましたので、自分はさやかTを購入。京子も欲しかった。
ちなみにドリンクは一度行っただけで全種類を飲むことはできず、現在は2種類のみが出されています。つまり全部魔法少女のジュースを味わう(なんか淫靡)には何度も行くことが求められると。ホイホイつられたいところですが資金的に不可能でして・・・ぐぬぬ。

・・・と、だいぶざっくりした更新になってしまいましたが以上です。
日記ブログとして始めたのにすっかり日記というものの書き方を忘れてしまってますね。まぁそれはいいとして、いい思い出になりましたなと思います。関東在住に行ける方はもちろん、何かの用事で関東にやってきたほか地方の方も記念になるのではないでしょうか。
コミティアとあわせて、今回の東京遠征における嬉しいイベントでした。



まどマギはここから関係なくなりますが、今回の東京遠征ではいろんな人のお世話になりました。ありがたかったです。特に寝床を提供してくれたけやきさんと葵さんには全力で感謝!けやきさんとは同盟を改めて組みました。共に戦うと誓い合う、哀しき童貞たち。
んでもっていろんな人と会ってお話ができまして、これも滅多にない経験で本当に楽しかった。
いくつか宿題ももらったので近々読みますw 自分全然漫画読めてないです。
まぁそんなこんなで、初めて参加したコミティアへの感動にも負けない刺激やらなんやらをいっぱいにもらいました。こんな充実したゴールデンウィーク無かったです。
改めて全方位に感謝を!次回からはたぶん通常更新。同人誌更新もしてみたいですね。

[本]コミティア96行ってきました。

3日から6日にかけて東京へ行ってきました!
目的は5日に開催されたコミティア96。初めてのコミティアということでテンションあがりましたねぇ。予算を超えてしまいましたが後悔はしてない。
帰ってきたら通常更新に戻ろうと思っていましたが、せっかく日記的ネタもできたので今日は報告更新とします。買った本はだいたいこんな感じ。以下クリックで拡大可。

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いくつかは既刊もあります。
壁サークルの本も結構手に入れることができて嬉しかったですね。協力プレイ大事。
ついつい後回しにしてしまったら手に入れることができなかった本もあり、そこは悔しかったです。無くなる本は本当に早くなくなってしまいますね。即売会は戦争か。
まだ全部は読めていないのですが、せっかく創作系の本ばかりなので
初めての同人誌感想記事を近々やってみようかなとも思っています。出来れば。
こういう同人系イベントに行き始めたのは去年の後半からなのですが、これが凄く楽しいもので。次に関東の即売会に行くのは夏コミになるでしょうが、今から楽しみです。

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引っ越し先

ブログを引っ越しました。 当ブログは更新を停止し、新ブログにて更新をしています。 https://sazanami233.hatenablog.com/

楽園に花束を

プロフィール

漣

Author:漣
「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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