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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[本]火照る心と身体はもっと熱く。 『C- 黒咲練導作品集』

風邪から復活しました。
C-―黒咲練導作品集C-―黒咲練導作品集
(2011/04/30)
黒咲 練導

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   いつでも来いよ 待ってるから

『放課後プレイ』で有名な黒咲練導先生の単行本「C-(シーマイナー)」です。
白泉社の恋愛アンソロジー『楽園』関連で掲載された分をまとめた一冊となっていますが、表紙の女性は単行本書き下ろし新作のキャラで、これは25P程の大ボリューム!
他作品でも発揮されている黒咲先生独特のフェティシズムがより濃密かつド直球で味わえる内容であり、つまりは一般向け作品ですがだいぶエロいということです。
収録されている作品のいくつかはこれまでの『楽園』の感想記事で取り上げたことがあるものもあるので、たまにそちらへのリンクを張りつつ気に入った作品についてつらつらと。


Kissing number problem

楽園4号掲載。その記事で書きたいことは大半書いているので、よろしければそちらで→リンク
ものすっごいツリ目な彼女さんのポーカーフェイスっぷりや、その肉体の頼りなさに悶々させられますが、何気に主人公の男性の強くは出られない様子もかわいかったり。
ラスト、自分からキスをする彼女さんを見れば、思わず笑顔になってしまうのは必然。
それまで顔を寄せるのも、舌を差し入れるのだって彼の方だったけれど
彼の知らないところで、今度は彼女からキスをする。微笑ましいです。

20101110020710.jpg

行為中の描写は他の作品と比べると大人しめで、雰囲気を重視する淡々としたもの。
上のキスシーンがとても印象に残りましたし、キスシーンが魅力的な作品です。
ポーカーフェイスな女性がヒロインだからこそ、作品全体としてテンポや微妙な表情に特に気を配っているように感じた作品でした。単行本の頭にこの作品を置いたのは面白いなと。

テオブロミン

楽園vol3収録。これも前に感想かいていたのでそちらをー・・・→リンク
かなり暴力的かつ独占的で過激なセリフが飛び出す作品。男性的なエロかも。「種付け」とか。
でもその行為から覗ける女性の想いは切なく、男もこれでなかなかダメ野郎だが格好良い。
ヒロインの地震なさそうな表情と大きく柔らかそうなおっぱいもいいですね!一時的な体のつながりしか安心ができないのに、もっと強い心のつながりに憧れて、だからこそ怖がって腰が引けてしまう性格も。この本のヒロインたちの中では一番のお気に入りかもしれません。

本編終了後には単行本オマケの書き下ろしカットが描かれており、彼女なり彼を受け入れて、笑顔を見せてくれるようになったことにほっとさせられました。
まぁきっと、今でも彼女は不安を抱えているんだろうけど、この男と一緒なら大丈夫そうかな。

従属性クラブ

ストッキングに白濁をこぼし、ねちゃねちゃ弄ぶお話。
絵として刺激的なのはもちろんのこと、やってることもSMチックでドキドキです。
ストッキングを男に舐めさせながらどんどん快楽に墜ちていく様はいいですねぇ。

20110529011604.jpg

こう、喉をのけぞらせて感じる女の子いいなじゃいですか。どうでもいいですか。
しかしなによりかわいいのかこのドSな女の子、Hの時は彼任せになってるっぽいところですよ!そんなことを窺わせるまるまる1P使ったカラー大ゴマ、挿入されてるらしいシーンで作品が終了。かわいいなぁこの女の子w

C-

単行本の最後に収録された描き下ろし表題作。アイドルとそのマネージャーが登場人物。
アイドルちゃんがだいぶ口汚い上にメイクもキツいのですが、そんな彼女がなんとかマネージャーにアプローチをかけて、自分だけを見てもらえるようにと頑張る様子にはほっこり。
そして本当に「愛してる」なんて言われたら今度は照れ隠しでまた罵倒。素直じゃないなw
エロス的には上でも書いた特徴の上、褐色肌とややマニアックな属性があり、アナルセックスにまで至っているあたり単行本の最後に単行本でこそできるはっちゃけ方をしてるなぁと。ここまで楽園本誌で出来たんでしょうか・・・?
表紙イラストのふともものボンレスっぷりもいいですね!



さくっとまとめ。
上に取り上げた作品のほかにも見所ある作品がそろっています。特に「on」は色んな人にビックリしたりニヤっとしてもらいたい作品!「off」も静と動の切り替わりも好き。
主人公とその相手の2人しか登場しないものが多く、楽園ちゃんシリーズを除く全ての作品で性描写あり。だいぶ激しかったりマニアックだったり、濃いものが多いです。
そして全体的に感じたものとして、登場人物の表情、特に目が印象的だということがあります。
病んだ、寂しげな、歪んだ、愛しげな・・・目。様々な表情を、目だけで訴えかけてくるような。
この作品のキャラクター、どれも一筋縄ではいかないやつらばかりで、素直な言葉をくれるような人たちではありません。そんな彼らでも、その瞬間瞬間の表情で本当の想いが届けられます。じっくりと彼らの表情の変化を追うだけでも楽しめるかと。
作品の方向性としては放課後プレイとは異なりますが(4コマ漫画ではないですしね)、作者のファンならば楽しめるでしょうし、激しくも妖しい恋を楽しみたいという人にもお薦めしたい一冊。
カバーをめくるとカラーで女体祭り。やっほほーいおっぱいは尖ればよしということですね。

『C- 黒咲練導作品集』 ・・・・・・・・・★★★☆
ねっとりと情熱的なエロスを詰め込んだ一冊。愛は時々、むりやりできもちわるい。

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楽園に花束を

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漫画と邦ロックとゲーム。
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