[本]共に歩む未来へ 『惑星のさみだれ』10巻
ゴタゴタしてて更新が減ってます・・・そろそろ復活したいです。
一緒に生きて 一緒に死のう
「惑星のさみだれ」ついに完結。
全65話、5年以上の連載。水上悟志先生お疲れ様でした。
何度も何度も、胸も目頭が熱くなるも熱くさせられた作品でした。
オビには石黒正数先生がイラストと『少年から大人になるってのはこういう事だ!!』とコメントを寄せています。まさにこの作品を言い表している言葉だなぁと。
ここまで素晴らしい物語を魅せてくれた本作ですが、最終巻もこれまた凄い。
最後の最後まで気の抜けないストーリー展開で、まさに手に汗握るラストバトル!
さらりと入りのあらすじを。
9巻にてアニムスを倒した騎士たち。
命を懸けた1年間の戦いもついに終わった・・・と思いきや、ついに正体を現す第3勢力!
さみだれと夕日が、ついに地球破壊に向けて動き出す・・・!?
最終巻ということで書きたいことはたくさんあるのですが
ネタバレになる部分が多いので、未読の方は注意です。
地球を包むように持つさみだれと、彼女をお姫様だっこしてる夕日の構図。
清々しいハッピーエンドを読み終え本を閉じ、改めてこのイラストを眺めると、じわじわこみあげてくるものがあります・・・!
地球との無理心中を望んだ魔王・さみだれ。
彼女が愛おしそうに、笑顔で地球を抱いているこのイメージは、最終巻に最高に相応しいもの。
加えてそのさみだれを地球ごとかかえている夕日は
地球も彼女の絶望をも救ってみせたことを象徴しているようにも思えます。
また、姫君と従者としての立場もここにきっちり現れているのも良い。お姫様だっこ!
それはエピローグにて、さみだれのことを「ぼくの姫」と読んでいる点にも通じます。
さみだれの身体をすっぽり腕に納めているのは、さみだれゲットの意味も・・・?
未来も地球も好きな女の子も守り抜き、手に入れた。
なんとなくそんなことを思わせてくれる、たまらない表紙です。
すでに色々なサイトさんで語られていますが、第60話は最大級の衝撃でした。
死んだアニムスが転生したのが、あの師匠だということなのです。
「500年前」という単語だけで2人を結びつけても、不可解だった部分やアニムスとしての宿罪への対応など、全てが驚くほどハマる。繋がることに震える。予想できませんよこんな仕掛け!
素敵にカッコいいオジ様キャラとして、また昴と雪待の師匠として読者の中には存在していたカジキマグロの騎士・秋谷稲近。
アニムスに向けて「私たちは人間だ」と意味深な言葉を遺してもいました。
この言葉がアニムスに届いていたかは微妙なのですが
今改めてこの言葉を思い出すと、しみじみ深い言葉だなぁと。
全知の存在(神)になることを欲し続けたアニムスは、人間たちの力の前に敗れた。
その後彼は過去へと遡り転生、500年を人間として人間と共に生き、たどり着いた答え。
神のような力に辿りついても、そんなものは下らない。
「答えは全知が語る真実ではない、心が語る真実だ」
そして師匠の力を授かった昴・雪待が、アニムスをおびやかす程の力を得る。
戦士として、人間としてアニムスに立ちふさがり、彼を倒すに至る。
鮮やかと言うほかない・・・!
未来・現在・過去の繋がりも「惑星のさみだれ」の魅力の1つですが
最後の最後に明らかになったこの関連性は、本作でも随一の仕掛けだったなと!
本当にまっすぐな熱血主人公になってくれやがりましたよ!
ラストバトルはなんとなく夕日VSさみだれだろうなと予想はしていましたが
それでも極上の燃え展開がついにやってきてしまったという感じですよ。待ってた・・・!
どんな辛い過去や今を背負っていたって、地球を壊してもいい理由にはならない。
自分があまりさみだれに感情移入ができていないせいなのかもしれませんが
地球を破壊しようとする彼女の動機は、どうも子供っぽすぎる気がする。
望みがかなわないために、わがままを言ってるだけのような。
彼女が絶望が深すぎるし、凡人が考え付くスケールの話ではないですしね・・・。「愛してるのに愛してくれない。なら一緒に壊れてしまうしかない」それを惑星スケールでやっているのですから。超スケールヤンデレですよ。
9巻の南雲っちの言葉を借りるなら、「子供はさみだれだけ」な状況のように思える。
そんな子供に対して「大人」がすべきことは?
受け止め、応えて、教えてあげることだ。
「惑星のさみだれ」という物語の中で少しずつ、そして大きな成長を遂げてきた少年、夕日。
ちょっとだけ大人になった彼が担う大仕事は、お姫様(ヒロイン)を助けることだ。
いいなぁ、燃えるなぁ。そうでなきゃだ、主人公。
このラストバトルでは夕日はもちろん、姫さんが特に良い表情をしてる。
恐らく最後になるだろう、全力の力で戦うことができる今を楽しむ笑顔。
また夕日が届かなかったときに見せた一瞬の悲しい顔は切ないし
まっすぐに自分を救おうと手を差し伸べてくれる夕日に、涙をあふれさせるシーンも。
これまではやはり、どこか掴みどころの無いように思えて仕方ありませんでしたが
自分は最終巻でようやく、心からさみだれ姫を好きだと言えるようになったかも知れません。
彼女の深層心理にもニヤリとしてしまうなぁ。
深い絶望を抱え、真に死を求めているけれど、どこか期待もしていたように見える。
眼の前に立ちふさがるヒーローが、大好きな彼が、自分を止めてくれることを。
そうして彼と彼女が、そして共に戦った仲間たちが迎えた最高の結末!
本当に胸熱くさせられるラストバトルでした。面白過ぎた。
「この地球より好き」というさみだれ言葉は、上手く作品にハマってて好きです。
そして何より震えるのは「一緒に生きて一緒に死のう」というセリフ。
2巻でこんなやりとりを既にしていた2人。
いつごろから夕日が姫に対する反逆を考えていたのか、明確な時期は分かりませんが
きっかけは半月さんであり、また彼の死だと自分は考えますので
かつてのこの言葉は、本当に「地球を共に破壊して死ぬため」のものだと思います。
そして今、夕日は自分からこの言葉を発し、「共に生きて」とあえて強調するように付け加えている・・・!
共に歩もう、未来を生きよう。
そう誓ったのです。
特に騎士と従者たちとの別れのシーンは、当然のように涙を浮かべてしまいました。
白道さんとシア、風巻とクー、花子とキル、昴・リーと雪待とロン・・・「泣いてるといい男が台無しだ」と言いながら、神獣の変身を解いたら自分も涙をこぼしてしまうロキ・・・
しかし、そんな中でこそ映ええまくるアダルトな1組。
「さらば」
そのたった一言・・・!カッコよすぎるだろ南雲・ダークペア!
そしてそんな中、元気のあり余る夕日三日月の2人がバカ騒ぎを始めます。
周りが「あの2人はなんなんだ」と半ば呆れていても
大声をあげて、今日のこの日を締めくくるための祭りを。
その頃宇宙では、姫の形になったBDMが、姫の能力喪失に応じて崩れ始めます。
まるで無数の流れ星のように。光の雨のように。惑星のさみだれのように。
若干のこじつけではありますが、実に美しいシーンだなと。
地球を破壊しようとしたさみだれの拳。それは宇宙で溶けて、地球に降り注ぐ。
その光景をしっかり見つめるさみだれは、何を思っていたのだろう。
殺意の残滓さえ美しく受け止めてしまうこの惑星を、どう思っただろう。
そしてエピローグでは、とにかく「続く」ことが強調されてもいる。
花見の約束をしたり、2人で飲みにいったり、戦いのリベンジを決意したり。
この1年間の戦いの中で培ってきた強い絆を、決して終わらせない
終わらない日常を最後まで意識していることが感じられます。
「また明日」と言うさみだれは、まぶたにちょっと涙を潜ませているようにも見えて、そこにもグッとくる。「明日」は、絶対にやってくる。
神業のようだと讃えられて、「いいえ、人の業よ」と返す晴子さんも素敵。
この作品は「人間であることは素晴らしい」というメッセージもあるなぁ。
そして最後に描かれるのは、あの戦いから10年後の騎士たち。
思い思いにそれぞれの人生を生きていて、けれど確かな繋がりを持ち続けている彼ら。
「受け継がれていくもの」もしっかり見せてくれて、大満足のラストでした。
最後のピースも、良いな。
個人的に何十巻も続いていく物語は苦手なのですが、そういう意味でも良かった。
一切ダレないまま駆け抜けた名作だと思います。
読者として自分もたまらない充実感を得ています。水上先生もコメント等でそのような事を仰っていました。ネットではさみだれ好きな方も大勢いて、本当に愛されてる作品なのだなぁと。
エネルギッシュで切なくて、無茶苦茶熱い作品でした。思い出しても大興奮。
こんなに熱中できる作品、今度そんなに出会えないだろうなぁ。
そう考えるとやはり終わってしまったことはさびしいのですが
こうして終わったからこそ、この作品は素晴らしいのだと確信しています。
ずっと本棚に置いておきたい、忘れられない作品になりそうです。
改めて水上先生、お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。最高の物語、目いっぱい味わわせてもらいました。
あー面白かった!!!
『惑星のさみだれ』10巻 ・・・・・・・・・★★★★★
名作。言葉にしづらい、けれど大切なメッセージがいくつも詰まっています。
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス) (2010/11/30) 水上 悟志 商品詳細を見る |
一緒に生きて 一緒に死のう
「惑星のさみだれ」ついに完結。
全65話、5年以上の連載。水上悟志先生お疲れ様でした。
何度も何度も、胸も目頭が熱くなるも熱くさせられた作品でした。
オビには石黒正数先生がイラストと『少年から大人になるってのはこういう事だ!!』とコメントを寄せています。まさにこの作品を言い表している言葉だなぁと。
ここまで素晴らしい物語を魅せてくれた本作ですが、最終巻もこれまた凄い。
最後の最後まで気の抜けないストーリー展開で、まさに手に汗握るラストバトル!
さらりと入りのあらすじを。
9巻にてアニムスを倒した騎士たち。
命を懸けた1年間の戦いもついに終わった・・・と思いきや、ついに正体を現す第3勢力!
さみだれと夕日が、ついに地球破壊に向けて動き出す・・・!?
最終巻ということで書きたいことはたくさんあるのですが
ネタバレになる部分が多いので、未読の方は注意です。
いやーこの表紙!何度見てもいいですね!・表紙
地球を包むように持つさみだれと、彼女をお姫様だっこしてる夕日の構図。
清々しいハッピーエンドを読み終え本を閉じ、改めてこのイラストを眺めると、じわじわこみあげてくるものがあります・・・!
地球との無理心中を望んだ魔王・さみだれ。
彼女が愛おしそうに、笑顔で地球を抱いているこのイメージは、最終巻に最高に相応しいもの。
加えてそのさみだれを地球ごとかかえている夕日は
地球も彼女の絶望をも救ってみせたことを象徴しているようにも思えます。
また、姫君と従者としての立場もここにきっちり現れているのも良い。お姫様だっこ!
それはエピローグにて、さみだれのことを「ぼくの姫」と読んでいる点にも通じます。
さみだれの身体をすっぽり腕に納めているのは、さみだれゲットの意味も・・・?
未来も地球も好きな女の子も守り抜き、手に入れた。
なんとなくそんなことを思わせてくれる、たまらない表紙です。
吃驚しました。あまりにも鮮やかな落とし所に。・師匠=アニムスの衝撃
すでに色々なサイトさんで語られていますが、第60話は最大級の衝撃でした。
死んだアニムスが転生したのが、あの師匠だということなのです。
「500年前」という単語だけで2人を結びつけても、不可解だった部分やアニムスとしての宿罪への対応など、全てが驚くほどハマる。繋がることに震える。予想できませんよこんな仕掛け!
素敵にカッコいいオジ様キャラとして、また昴と雪待の師匠として読者の中には存在していたカジキマグロの騎士・秋谷稲近。
アニムスに向けて「私たちは人間だ」と意味深な言葉を遺してもいました。
この言葉がアニムスに届いていたかは微妙なのですが
今改めてこの言葉を思い出すと、しみじみ深い言葉だなぁと。
全知の存在(神)になることを欲し続けたアニムスは、人間たちの力の前に敗れた。
その後彼は過去へと遡り転生、500年を人間として人間と共に生き、たどり着いた答え。
神のような力に辿りついても、そんなものは下らない。
「答えは全知が語る真実ではない、心が語る真実だ」
そして師匠の力を授かった昴・雪待が、アニムスをおびやかす程の力を得る。
戦士として、人間としてアニムスに立ちふさがり、彼を倒すに至る。
鮮やかと言うほかない・・・!
未来・現在・過去の繋がりも「惑星のさみだれ」の魅力の1つですが
最後の最後に明らかになったこの関連性は、本作でも随一の仕掛けだったなと!
夕日はかなりカッコイイ主人公キャラだと思っていましたが最終巻でこれまでの捻くれ君オーラも完全払拭です。・夕日VSさみだれ
本当にまっすぐな熱血主人公になってくれやがりましたよ!
ラストバトルはなんとなく夕日VSさみだれだろうなと予想はしていましたが
それでも極上の燃え展開がついにやってきてしまったという感じですよ。待ってた・・・!
どんな辛い過去や今を背負っていたって、地球を壊してもいい理由にはならない。
自分があまりさみだれに感情移入ができていないせいなのかもしれませんが
地球を破壊しようとする彼女の動機は、どうも子供っぽすぎる気がする。
望みがかなわないために、わがままを言ってるだけのような。
彼女が絶望が深すぎるし、凡人が考え付くスケールの話ではないですしね・・・。「愛してるのに愛してくれない。なら一緒に壊れてしまうしかない」それを惑星スケールでやっているのですから。超スケールヤンデレですよ。
9巻の南雲っちの言葉を借りるなら、「子供はさみだれだけ」な状況のように思える。
そんな子供に対して「大人」がすべきことは?
受け止め、応えて、教えてあげることだ。
「惑星のさみだれ」という物語の中で少しずつ、そして大きな成長を遂げてきた少年、夕日。
ちょっとだけ大人になった彼が担う大仕事は、お姫様(ヒロイン)を助けることだ。
いいなぁ、燃えるなぁ。そうでなきゃだ、主人公。
このラストバトルでは夕日はもちろん、姫さんが特に良い表情をしてる。
恐らく最後になるだろう、全力の力で戦うことができる今を楽しむ笑顔。
また夕日が届かなかったときに見せた一瞬の悲しい顔は切ないし
まっすぐに自分を救おうと手を差し伸べてくれる夕日に、涙をあふれさせるシーンも。
これまではやはり、どこか掴みどころの無いように思えて仕方ありませんでしたが
自分は最終巻でようやく、心からさみだれ姫を好きだと言えるようになったかも知れません。
彼女の深層心理にもニヤリとしてしまうなぁ。
深い絶望を抱え、真に死を求めているけれど、どこか期待もしていたように見える。
眼の前に立ちふさがるヒーローが、大好きな彼が、自分を止めてくれることを。
そうして彼と彼女が、そして共に戦った仲間たちが迎えた最高の結末!
本当に胸熱くさせられるラストバトルでした。面白過ぎた。
「この地球より好き」というさみだれ言葉は、上手く作品にハマってて好きです。
そして何より震えるのは「一緒に生きて一緒に死のう」というセリフ。
2巻でこんなやりとりを既にしていた2人。
いつごろから夕日が姫に対する反逆を考えていたのか、明確な時期は分かりませんが
きっかけは半月さんであり、また彼の死だと自分は考えますので
かつてのこの言葉は、本当に「地球を共に破壊して死ぬため」のものだと思います。
そして今、夕日は自分からこの言葉を発し、「共に生きて」とあえて強調するように付け加えている・・・!
共に歩もう、未来を生きよう。
そう誓ったのです。
水上先生も書いていますが、この作品は非常にエピローグに力が入っています。・エピローグ
特に騎士と従者たちとの別れのシーンは、当然のように涙を浮かべてしまいました。
白道さんとシア、風巻とクー、花子とキル、昴・リーと雪待とロン・・・「泣いてるといい男が台無しだ」と言いながら、神獣の変身を解いたら自分も涙をこぼしてしまうロキ・・・
しかし、そんな中でこそ映ええまくるアダルトな1組。
「さらば」
そのたった一言・・・!カッコよすぎるだろ南雲・ダークペア!
そしてそんな中、元気のあり余る夕日三日月の2人がバカ騒ぎを始めます。
周りが「あの2人はなんなんだ」と半ば呆れていても
大声をあげて、今日のこの日を締めくくるための祭りを。
その頃宇宙では、姫の形になったBDMが、姫の能力喪失に応じて崩れ始めます。
まるで無数の流れ星のように。光の雨のように。惑星のさみだれのように。
若干のこじつけではありますが、実に美しいシーンだなと。
地球を破壊しようとしたさみだれの拳。それは宇宙で溶けて、地球に降り注ぐ。
その光景をしっかり見つめるさみだれは、何を思っていたのだろう。
殺意の残滓さえ美しく受け止めてしまうこの惑星を、どう思っただろう。
そしてエピローグでは、とにかく「続く」ことが強調されてもいる。
花見の約束をしたり、2人で飲みにいったり、戦いのリベンジを決意したり。
この1年間の戦いの中で培ってきた強い絆を、決して終わらせない
終わらない日常を最後まで意識していることが感じられます。
「また明日」と言うさみだれは、まぶたにちょっと涙を潜ませているようにも見えて、そこにもグッとくる。「明日」は、絶対にやってくる。
神業のようだと讃えられて、「いいえ、人の業よ」と返す晴子さんも素敵。
この作品は「人間であることは素晴らしい」というメッセージもあるなぁ。
そして最後に描かれるのは、あの戦いから10年後の騎士たち。
思い思いにそれぞれの人生を生きていて、けれど確かな繋がりを持ち続けている彼ら。
「受け継がれていくもの」もしっかり見せてくれて、大満足のラストでした。
最後のピースも、良いな。
全10巻、全くムダの無いまま大団円でした。・まとめ
個人的に何十巻も続いていく物語は苦手なのですが、そういう意味でも良かった。
一切ダレないまま駆け抜けた名作だと思います。
読者として自分もたまらない充実感を得ています。水上先生もコメント等でそのような事を仰っていました。ネットではさみだれ好きな方も大勢いて、本当に愛されてる作品なのだなぁと。
エネルギッシュで切なくて、無茶苦茶熱い作品でした。思い出しても大興奮。
こんなに熱中できる作品、今度そんなに出会えないだろうなぁ。
そう考えるとやはり終わってしまったことはさびしいのですが
こうして終わったからこそ、この作品は素晴らしいのだと確信しています。
ずっと本棚に置いておきたい、忘れられない作品になりそうです。
改めて水上先生、お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。最高の物語、目いっぱい味わわせてもらいました。
あー面白かった!!!
『惑星のさみだれ』10巻 ・・・・・・・・・★★★★★
名作。言葉にしづらい、けれど大切なメッセージがいくつも詰まっています。
[本]アカシックレコードってなんぞや 『惑星のさみだれ』
※この記事は既にアップしてある[本]共に歩む未来へ 『惑星のさみだれ』10巻
という更新の中で書くつもりだった内容ですが、最終巻レビューとして触れる内容から
やや外れてしまったので、こうして独立したエントリとして上げておきます。
※思考のまとまらないままグダグダ書いてるだけなのでスルー推奨・・・。
最終巻にて明らかになりました、師匠=アニムスの転生先?ということを踏まえて
アカシックレコードについて思いついたことを書こうかなと。
という更新の中で書くつもりだった内容ですが、最終巻レビューとして触れる内容から
やや外れてしまったので、こうして独立したエントリとして上げておきます。
※思考のまとまらないままグダグダ書いてるだけなのでスルー推奨・・・。
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス) (2010/11/30) 水上 悟志 商品詳細を見る |
最終巻にて明らかになりました、師匠=アニムスの転生先?ということを踏まえて
アカシックレコードについて思いついたことを書こうかなと。
[本]大切な君に、大切な約束をしよう。 『3月のライオン』5巻
3月のライオン 5 (ジェッツコミックス) (2010/11/26) 羽海野 チカ 商品詳細を見る |
ありがとう 君は僕の 恩人だ
羽海野チカの「3月のライオン」の5巻が発売されました。
じわりじわりと、不安定な一歩を踏んでいくように続くこの漫画。
時に熱い展開になりながらもまったりと進行してきた本作ですが
今回は主人公の棋士・零にも確かな変化、大きな転機が訪れます。
5巻でまずビックリするのが香子さんですよ!
デレてるー!
これまで零や家族の前ではツンツンしまくりの美人さんがこの香子さん。
劣等感なりなんなりが色々まじりあって複雑な想いを抱えている彼女ですが
愛する後藤の前ではこの満面の笑み!
これまでのあまり見えてこなかった彼女の新鮮な一面だったなぁと。
獰猛な性格で、ずっと色んなものに悩み苦しみ続けている香子。
けれど後藤といる時だけは凄く幸せそう。恋してるんだなぁ。
「おこれないじゃない そんな顔見せられたら・・・」というモノローグも素敵。なんぞこれ、40代のおっさん相手に母性発揮してるんですか。どういうことだぁー!ニヤニヤするぞー!
後藤は性格荒っぽいですが、どこか危なげな空気も持つ男。
守ってあげたくなる気分に女性をしてしまうタイプなんでしょうか・・・。
しかしこの直前には、後藤が奥さんのお見舞いをするシーンも。
今、彼の心はどうなっているのだろう。気になるので深い描写が早く欲しい所。
・・・デレる香子さんは嬉しかったけど、ちょっと寂しかったのも確か。
そして最初にも書きましたが、零に目覚ましい変化が。
新学期に新しいクラスにまたも馴染めず、懇意にしてくれた林田先生も担任から外れ・・・零の再び1人きりの学校生活が始まってしまう。
けれどそんな零を放っておくことができない林田先生は、将棋部創設を提案。
すでに顔なじみのメンバーが揃ったことで、零も最初からわりとフレンドリー。
そしてふと、楽しい時間の中で、彼は感じる。
楽しい。
自分は今笑えている。学校で、こんなに楽しげに。
暖かで賑やかな、もう1つの自分の居場所を得たことは
ささやかですが、非常に大きな前進だったと思います。
「将棋やってて楽しい?」
将棋初心者にこう尋ねられて、即答もできずシンと固まるだけだった零。
彼にとって将棋はとても大きく大切な存在であることは間違いないけれど
かつての自分は、本当に今のこの自分を望んでいたのだろうか。
ただ流されて、1つだけ残された道を仕方なく歩んできただけなのか。
その自問自答に違うと答えることが、彼には出来ない。
2巻ラストで彼は「こっちは全部懸けててんだよ」と咆哮したけれど
直後「逃げれるくらいならなんで・・・」と消え入りそうに呟き涙を流した。
将棋以外の選択肢があったなら、自分は今将棋を指していたのか?
小学生時代の思い出が今回描かれたけれど、それはやはり心苦しいものだった。
零は将棋にのめり込むことで、自分の居場所を作ろうとしてした。将棋しか彼には無かった。このままじゃいけないのにと思っても状況を打破する力も勇気もなく、将棋に『逃げていた』のだ。
そんな過去があるからこそ、零は将棋を好きだと言いきれない。
将棋にすがっているだけの自分の弱さを分かっているから。
しかし今回、大きな転機が訪れる。
彼を変える決定的な言葉が、突然やってくる。
強い強い、自らへの肯定。
自分の正しさを信じて疑わない。傷ついても涙を流しても、揺るがない。
この言葉は今の零も、かつての零をも貫いた。
貫いて救いとなり、不安なままの彼を支える柱となった。
いよいよ覚醒した(?)零君でした。
5巻終盤のヒナちゃんのエピソードはテンションどん底になりましたが・・・最後の展開には震えるほどの大興奮!でもヒナちゃんを泣かす悪い子は許さねえよ!
それと第53話、天道虫を眺める2人のカットも印象的ですね。
太陽めがけて羽ばたいていく天道虫のように、正しいものを正しいものと信じてまっすぐ飛べることができたら楽なんだけれどね。でも、目指す価値は十分にある。
何度も見てはいたけれど、今回で初めてその天道虫の名前を知るということは、自分の正しさを見つけられたという意味もあるのかな。
表紙にも天道虫がこっそり書かれているのも良い。
飛ぶ天道虫=目指すべき理想と考えると、1人で閉じこもって将棋に生きていたかつての零のそばにも天道虫はいたのだから、彼は間違ってはいなかった、と言えるのかも。飛躍しすぎか。100%正しかったとは言えるわけがないと思うし。なにより表紙の天道虫は飛んでいない。あと一歩だ。
しかしこれから先の零がどうなるのか、無茶苦茶楽しみな引きです。6巻が待てない!
ではまとめ。
大きく零の変化について書いてみたものの、書きたいことはまだまだあったり。
「お互いがお互いに相手のことを、力いっぱいブン回しても壊れないおもちゃだと思っている」っていう宗谷と隈倉の関係も熱いし、勝負後の隈倉もなぁ!悔しがる大の大人!
島田が地元に戻る第43話も切なかったけれど、この世界に身を置く大人の男の強さを見せつけられたような気がして特に好きです。
しかし今回はやはり零の成長と変化が大きいですかね。
この「3月のライオン」がどの程度の尺の物語になるかは分かりませんが
今回の話は大きなターニングポイントになるのではないかと思います。
大切な約束をした零。大きな心の支えを手に入れた彼ですが
最近不調な将棋はどうなることやら。まだまだ見逃せない作品です。
『3月のライオン』5巻 ・・・・・・・・・★★★★
心が苦しい、けれど熱い最新刊。明らかに変わりつつある零くんです。
[本]春に春到来?修学旅行もマイペース5人組 『君と僕。』9巻
ムシブギョー、少年サンデー移籍で新連載とのこと!超→本誌は久しぶりですね。
大好きな作品だったので、再開を楽しみにしたいと思います…!俺のテンションが有頂天!!
みんなで行けばきっとどこだって楽しいですよ
ちょいと久しぶりに「君と僕。」新刊が発売されました。
作中の雰囲気や時間経過と同じく、刊行ペースもまったりしています。
今回の表紙には要と東先生の輝く眼鏡コンビが登場。この2人の空気感好きだなぁ。
それとこれまでの淡い色合いとは打って変わり、赤をメインに使用したなかなか大胆なカラーデザインとなっているのにも注目ですね。情熱的かつシック。
いつもは主に校内5人のぐだぐだ生活を描く本作ですが
今回は学生生活における一大イベント、修学旅行編!いうことで
この9巻はほとんど丸々一冊、それ関連のエピソードとなっています。
「君と僕。」としてもなかなかイレギュラーな内容の巻ではあるのですが
雰囲気はまったくもって普段通り、まったりゆったり時々センチメンタル。
さて、8巻で3年生に進級したというのに驚くほど生活に変化無しのメンバーですが
少しずつ、未来を見据えた展開にも入ってきたなと今回感じました。
そりゃあ高校三年生ですよ。将来への不安も、無視できない時期なのです。
いつも能天気な会話をしながらなんとなく日々を送っている5人。
しかし彼らにも、避けられぬ現実は確実に迫っているのだなと。
大学について調べ物をしている要と祐太。
それを見てショック…というほどでもないけれど、軽く衝撃を受ける春。
ほんの少し距離を感じてしまったんでしょうね。そして焦りが急に生じる。
これは結構経験ある人いるんじゃないかと思います。自分にもありました。
自分だけ実は置いていかれているんじゃないか…そんな恐怖感。
今回の話では結局それほど深刻な話ではありませんでしたが
いずれ近いうちに迎えることになるであろう未来を示唆するエピソードかなと。
もう18歳なんですよねぇ。それぞれの決断の時は、どんどん迫ってるんだ。
そしてそれに合わせて「大人」について悩みこむ春くんですが
大人である十先生が彼に向けた言葉は、なかなか深いものがあったり、今の悩める彼にはかなり救いになっただろうと思いますね。また、こういうことをさらりと言えちゃうのが、「大人」なんだなぁとも。ツルッパゲ先生カッコいい…。
明確な境界は無いし、焦る必要もない。
ゆっくりと、知らない間に、僕らは大人になっていく。
悩める少年は青春の証!第38話はいつもとは違うベクトルの青春を見せてくれました。
この巻は色々と春くんがクローズアップされている巻ですね。
考えてみれば、これまで彼メインの話が少なかったので、これは嬉しい流れ。
前述の青春らしさ満点の悩み事にもにやにやしてしまうのですが
9巻で熱いのはそこだけではない!修学旅行!新しい舞台!そこでなんと…!
ついに春くんに春の予感なのですよ!!
あの春くんこんな表情を!!
お相手は新キャラ、京都で舞妓をやってる鈴雛さん。2人して初々しさ炸裂中です。
春くんがゆっくり確実に魅かれていく様子も、鈴雛さんが彼の優しさに触れときめく瞬間も、もうキラキラ眩しいくらい。甘いなーなんだこれー!ウキウキするなー!
次巻予告を見るに、完全にロマンス展開に入っていく感じで期待大。
しかし単純に、この2人が恋に落ちたとしてこの先どうするのだろう。遠距離だよなぁ。
もしかするとこのエピソードが春の将来を決めるのかも。
いやしかし熱いのは春くんだけではありません。
依然続くメリーと千鶴のアホくさいイチャイチャっぷり(?)も見逃せないのです。
まぁ、今のところ千鶴が一方的に熱を上げてるのですが…。
せっかくの修学旅行なのに風邪をひいてしまった千鶴。
東先生と一緒に留守番をするのですが、先生から「好きな人いないの?」と尋ねられ、うろたえながら答えていきます。その相手(メリー)のことを、怒りっぽいだのすぐ叩くだのぼやいて…
でも結局最後にはノロけてしまう。
「すげえかわいい 笑うと超やばい」
かわいすぎてお前がやべぇよ千鶴ぅううううう!!!
なんて不器用な照れ隠しなんですか。恥ずかしすぎぞこいつ。青春野郎め。
ちなみにこの後メリーに電話をかけるのですが、その内容というのも・・・んぐぐ。
とことんニヤニヤさせてくれる男です!
いつもとは違うようで、でも大体いつもと同じ感じの「君と僕。」9巻でした。
やはり見どころは春君の初恋?でしょうか。ついに来ましたかと!
「君と僕。」で描かれる恋愛は、初恋の輝きに満ちていて心踊るなぁ。
しかし恋愛ばかりでなく、この作品が描くところはすなわち青春。
気の抜けたやりとりを繰り返し繰り返し…そんな時間が何よりも楽しく尊い。
高校時代の独特の空気は、この漫画で再び感じることができる気がします。
素朴な絵柄と内容の普遍性もあり、色んな人が楽しめるであろうシリーズ。
しかしややギャグがワンパターンな気もします。笑いに大きな期待をしているわけではないのですが、何度も似たネタを繰り出されると流石に引っかかる。まぁかなり前からの傾向ですが。
内容は毎度文句なし。この作品らしい話をいつも届けてくれますね。
次の10巻は来年9月発売予定。遠いなぁw
しかし、それを焦らずじっくり待ちたいと思える魅力的な作品です。
恋に友情に将来への不安に…少年たちは今日もまったり忙しいのだ。
『君と僕。』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
色々新展開な第9巻。でも相変わらず基本ゆるゆる。いい漫画ですね。
大好きな作品だったので、再開を楽しみにしたいと思います…!俺のテンションが有頂天!!
君と僕。 9 (ガンガンコミックス) (2010/11/27) 堀田 きいち 商品詳細を見る |
みんなで行けばきっとどこだって楽しいですよ
ちょいと久しぶりに「君と僕。」新刊が発売されました。
作中の雰囲気や時間経過と同じく、刊行ペースもまったりしています。
今回の表紙には要と東先生の輝く眼鏡コンビが登場。この2人の空気感好きだなぁ。
それとこれまでの淡い色合いとは打って変わり、赤をメインに使用したなかなか大胆なカラーデザインとなっているのにも注目ですね。情熱的かつシック。
いつもは主に校内5人のぐだぐだ生活を描く本作ですが
今回は学生生活における一大イベント、修学旅行編!いうことで
この9巻はほとんど丸々一冊、それ関連のエピソードとなっています。
「君と僕。」としてもなかなかイレギュラーな内容の巻ではあるのですが
雰囲気はまったくもって普段通り、まったりゆったり時々センチメンタル。
さて、8巻で3年生に進級したというのに驚くほど生活に変化無しのメンバーですが
少しずつ、未来を見据えた展開にも入ってきたなと今回感じました。
そりゃあ高校三年生ですよ。将来への不安も、無視できない時期なのです。
いつも能天気な会話をしながらなんとなく日々を送っている5人。
しかし彼らにも、避けられぬ現実は確実に迫っているのだなと。
大学について調べ物をしている要と祐太。
それを見てショック…というほどでもないけれど、軽く衝撃を受ける春。
ほんの少し距離を感じてしまったんでしょうね。そして焦りが急に生じる。
これは結構経験ある人いるんじゃないかと思います。自分にもありました。
自分だけ実は置いていかれているんじゃないか…そんな恐怖感。
今回の話では結局それほど深刻な話ではありませんでしたが
いずれ近いうちに迎えることになるであろう未来を示唆するエピソードかなと。
もう18歳なんですよねぇ。それぞれの決断の時は、どんどん迫ってるんだ。
そしてそれに合わせて「大人」について悩みこむ春くんですが
大人である十先生が彼に向けた言葉は、なかなか深いものがあったり、今の悩める彼にはかなり救いになっただろうと思いますね。また、こういうことをさらりと言えちゃうのが、「大人」なんだなぁとも。ツルッパゲ先生カッコいい…。
明確な境界は無いし、焦る必要もない。
ゆっくりと、知らない間に、僕らは大人になっていく。
悩める少年は青春の証!第38話はいつもとは違うベクトルの青春を見せてくれました。
この巻は色々と春くんがクローズアップされている巻ですね。
考えてみれば、これまで彼メインの話が少なかったので、これは嬉しい流れ。
前述の青春らしさ満点の悩み事にもにやにやしてしまうのですが
9巻で熱いのはそこだけではない!修学旅行!新しい舞台!そこでなんと…!
ついに春くんに春の予感なのですよ!!
あの春くんこんな表情を!!
お相手は新キャラ、京都で舞妓をやってる鈴雛さん。2人して初々しさ炸裂中です。
春くんがゆっくり確実に魅かれていく様子も、鈴雛さんが彼の優しさに触れときめく瞬間も、もうキラキラ眩しいくらい。甘いなーなんだこれー!ウキウキするなー!
次巻予告を見るに、完全にロマンス展開に入っていく感じで期待大。
しかし単純に、この2人が恋に落ちたとしてこの先どうするのだろう。遠距離だよなぁ。
もしかするとこのエピソードが春の将来を決めるのかも。
いやしかし熱いのは春くんだけではありません。
依然続くメリーと千鶴のアホくさいイチャイチャっぷり(?)も見逃せないのです。
まぁ、今のところ千鶴が一方的に熱を上げてるのですが…。
せっかくの修学旅行なのに風邪をひいてしまった千鶴。
東先生と一緒に留守番をするのですが、先生から「好きな人いないの?」と尋ねられ、うろたえながら答えていきます。その相手(メリー)のことを、怒りっぽいだのすぐ叩くだのぼやいて…
でも結局最後にはノロけてしまう。
「すげえかわいい 笑うと超やばい」
かわいすぎてお前がやべぇよ千鶴ぅううううう!!!
なんて不器用な照れ隠しなんですか。恥ずかしすぎぞこいつ。青春野郎め。
ちなみにこの後メリーに電話をかけるのですが、その内容というのも・・・んぐぐ。
とことんニヤニヤさせてくれる男です!
いつもとは違うようで、でも大体いつもと同じ感じの「君と僕。」9巻でした。
やはり見どころは春君の初恋?でしょうか。ついに来ましたかと!
「君と僕。」で描かれる恋愛は、初恋の輝きに満ちていて心踊るなぁ。
しかし恋愛ばかりでなく、この作品が描くところはすなわち青春。
気の抜けたやりとりを繰り返し繰り返し…そんな時間が何よりも楽しく尊い。
高校時代の独特の空気は、この漫画で再び感じることができる気がします。
素朴な絵柄と内容の普遍性もあり、色んな人が楽しめるであろうシリーズ。
しかしややギャグがワンパターンな気もします。笑いに大きな期待をしているわけではないのですが、何度も似たネタを繰り出されると流石に引っかかる。まぁかなり前からの傾向ですが。
内容は毎度文句なし。この作品らしい話をいつも届けてくれますね。
次の10巻は来年9月発売予定。遠いなぁw
しかし、それを焦らずじっくり待ちたいと思える魅力的な作品です。
恋に友情に将来への不安に…少年たちは今日もまったり忙しいのだ。
『君と僕。』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
色々新展開な第9巻。でも相変わらず基本ゆるゆる。いい漫画ですね。