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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[本]桃尻娘を追いかけて、少年は波に乗る!『ピーチ・オン・ザ・ビーチ』1巻 

ピーチ・オン・ザ・ビーチ 1巻 (ビームコミックス)ピーチ・オン・ザ・ビーチ 1巻 (ビームコミックス)
(2010/11/15)
原 鮎美

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   見つけた 俺の居場所
   
Fellows!にて連載中、原鮎美先生の「ピーチ・オン・ザ・ビーチ」。
少年がとある少女に出会いサーフィンに目覚める青春模様を描く作品。
それにしたってオビからデカデカと「桃尻娘がオレの人生を変えた」は酷いなと!
正しいこと書いてあるのに、なんか違和感があるのですがw



気は利くのについ余計なことまで言ってしまうせいでモテない主人公・ナオト。
ある日浜辺にやってきた彼は、波間に舞う1人の女の子を見つける。
その姿に見とれ彼女に接近を試みるも、やっぱり余計な事を言ってしまう。
「お尻なんてタマゴみたいにプリプリで、いやタマゴっていうか、桃・・・

20101212203628.jpg ←桃

見てたの尻かよ!
と言ったわけではありませんが、いきなり体つきの事を言われ御立腹の桃尻娘ちゃん。
けれど彼女のサーフィンに魅かれたことは確かで、ヒロトは彼女を追いかけるようにサーフィンを始めることになり、そしてその楽しさに嵌り込んでいきます。
酷い出会い方をした桃尻娘、桃子ちゃん(そのまんまです)との関係も
サーフィンを通じて良くなっていき、やがてデートをするまでに・・・?

いやはや、桃子ちゃんがかわいくてですね!
「もう話しかけないで」「あなたには無理じゃ無いかしら」などと、口数は少なくても、さらりと毒っけのある強い言葉を投げかけてくる女の子です。
いつもクールなのも特徴的で、口調と合わせて冷たい印象なのですが
マサトと一緒にいるとムキになってしまうことが多いんですよねー・・・!
ついつい慌てて突っ掛かってしまって・・・はぁ、可愛い。
ナオトといることで間違いなく彼女の表情が豊かになっていってるのが分かります。
知らないうちに少しずつ変わっていく彼女。輝きが増していってるなぁ。
というのも、ナオトが自分と同じ気分でサーフィンをしていることに気付いたのが大きいのでしょうね。誰も寄せ付けないような雰囲気を出していて、その事に気付かないままの少女。
けれどナオトは自分を追うためにサーフィンを始め、そして海への想いを共にした。
「待ってるからね」のセリフには、はやく上達して、自分と競い合って欲しいという考えもあるのかも。この時に彼女がナオトを認めたのだなと思います。
ナオトとデートをすることに気付いた瞬間も可愛い。約束した後、2人きりで水族館に行くという意味を分かってしまったという・・・!やっぱり色恋沙汰には疎いようですね。

20101212203606.jpg

デート中の1シーン。
ナオトの袖をひっぱり、ちょっと待ってという意思表示。
彼女が「こうして欲しい」と訴えることができるまで、ナオトとの仲は深まっていました。
そしてデート時、いつもとちょっと髪型が違うのも高ポイントなのです。
何でもないような顔して、しっかり準備してきたと!くおー、なんなのこの子!

そして彼女のサーフィンの腕は相当な物らしく、周囲からも高く評価されています。作中でもそういうったシーンは多く、彼女のサーフィンの様子は非常に力が入っているように見えますね。

20101212203637.jpg

軽やかに波を滑り乗りこなすその様子が、なんとも美しいのです。



彼女の他にも面白いキャラクター達が多くいるのがこの作品。
金持ちイケメンだけどヘタレで奥手な天神林くんもバカでナイス脇役ですし
1巻終盤で活躍(?)するせりなちゃんも、可愛かった。
すっぴんの時の方が絶対いい表情見せてくれてるよな。こっちのが良い。
主人公・マサトも、サーフィンに関しては常にひたむきで好印象。
ふらふらしてばかりいた彼が「居場所」を見つけるプロセスには強く桃子が関係していました。なにせ始めて波に乗れたってのも彼女の言葉があったからで、そういう単純さも好きです。
ヒロイン桃子ちゃんの可愛さは、上手く言葉にできないのですが、上で語ったように
不器用な人間が不器用なりに人と向き合うため変わっていく、その様子が素敵。
濃いキャラはいませんが、それぞれの特徴が上手く関係しあって
居心地のいい空気を作りだしてくれているように思います。

しかし、今のところ展開に引っかかりがなく、さらーっと流れている気もするので
立ちふさがる困難がしっかりとあれば良いのになと。1巻としてはやや弱い?
サーフィンよりもラブコメの方を重視している気がするので、それほど気にすべきところではないのかも知れませんが、そこまでしっかりあればさらに世界観に深みも出るか。
しかし深刻なムードが全くない気楽さも、この作品の良さかもしれません。
ダラダラしてるけど時々ドラマティック。
ラブコメとしてやっているのもすごく古典的で、リラックスして読めますしね。
海辺の背景描写もなかなか力が入っており、雰囲気の良さを一層盛り上げています。
サーフィン×ラブコメ!直球王道、爽やかな青春物語です。
なお、Fellows!で4コマ「でこぼこガーリッシュ」を同時連載しています。
単行本化は遠そうですが・・・こちらも面白いのでオススメです。

しかし・・・Fellows!はではカラーが無かったので今回で初めて知ったのですが
桃子ちゃんピンク髪かよ!そこまで桃にしなくても!

『ピーチ・オン・ザ・ビーチ』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
桃子ちゃんかわいいよ桃子ちゃん!爽やかな王道青春物語です。

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