[本]カッコよくて弱くて泣き虫で強がりで 『クララはいつも傷だらけ』
クララはいつも傷だらけ (mellow mellow COMICS) (2009/01/29) 山田酉子 商品詳細を見る |
かわいいなあ 泣かせたい
BL漫画レビュー初挑戦といたします。このブログはどこへ行くのか^q^
レビューは初めてですが読むこと自体は初めてではなく、家族から「世界一初恋」とか借りて読んでましたが(そういや4月からTVアニメやりますねぇ)・・・、まぁこれまであんまり馴染みが無かったジャンルではあります。
そんな自分がなんで今回BLでかと言うと、先日読んだ「女の子のすべて」(→レビュー)が大変素晴らしかったので、これならばと作者の別作品も購入したというわけでであります。
というわけで、普段このブログを見てくれている人たちにどれほどの需要があるか分かりませんが、今回は「クララはいつも傷だらけ」で更新です。物は試し、という感じで。
本作は短編集となっており、6つの独立したエピソードを収録しています。
内気になった3つを個別で感想を書いていこうかなと。
表題作。クララとはメインキャラの倉持くんの愛称。・クララはいつも傷だらけ
クララは大学でも有名なモテ男で、その上乱暴者。
そんな彼をあっさりお持ち帰りして夜を共にしたゲイの主人公ですが、それ以降クララは何かと彼にまとわりつくようになります。
人懐っこくて寂しがり屋で、だからすぐに繋がりあうことを求めてくるクララ。
ひたむきに自分を想ってくれる存在。そりゃあ、心動かされてしまうというものです。
自分が隣にいて当然だ、と言わんばかりに主人公と女の子の間に割り込むクララ。
独占欲強い人間は女の子だろうと男の子だろうとかわゆいものぞ。
最初は「たった一回ヤったくらいで」なんてクララを疎ましく考えていたように、性に奔放な主人公。束縛されることは何より嫌だという人物でした。
そんな彼も物語の最後には「かわいいなあ 泣かせたい」「何度も 何度も」と、彼と共の未来をなんてことなく自然に見据えた考えを持つようになっている。クララしか見えなくなってる。この変化には思わずニヤリ。
「虐めたい」「泣かせたい」なんてそんなちょっと刺激的でサディスティックな欲望は、もっと近づきたい・触れてみたい・・・そんな深層心理の表れみたいで。
Sなようで従順なクララと、見た目以上にドSな主人公。いいペアじゃないですか。
物語としてのインパクトはやや薄く、性的描写も少ないですが、心の揺れ動きを丁寧にたどった作品となっています。クララは怒りながら目に涙をためているのが似合いますね!
傷だらけなクララが一番かわいいのです。
初恋の相手は義兄。ただいま同居中。・テイクイットイージーマイブラザー
主人公の、いつもちょっと拗ねたような表情がなんとも可愛らしいですが
キャラクターとして特徴的なのはやはり義兄の林太郎ですよ。最初はイラッとしましたが、底知れぬ魅力を持つ野郎じゃないかと。
イタズラに主人公を惑わせるそぶりだったり、その襲い受けっぷりだったり。ひょいひょいのっかっちゃう主人公もなんだかなぁですが、林太郎は数上手。でも林太郎も自分から決定的な行動を起こすことはしない。主人公にそれを促すように経ち回る。策略家というか、卑怯者というか、ある意味弱いかな。
林太郎も主人公も、なんとなくお互いがお互いを凄く好きなんだと言うことは分かってる。
けれど主人公は自信が持てず、林太郎は主人公の言葉を待っていて・・・どんな風で、上手く前に進めない二人。主人公が不安を吐露するシーンはセンチメンタルでお気に入り。
思い通りにいかない現実へのもどかしさを嘆きつつも、きっとコイツなら、なんて甘い期待も抱いてみたりして。自分を選んでくれるんじゃないかななんて考えて、それは良いことなのか悪いことなのかも判断できない。でもそんな夢に焦がれてしまう。
なんとなく自分は、この2人はずっとこんな曖昧で生ぬるい関係でいて欲しいかったり。
すぐ近くにいるのに上手く相手を捕まえられない、そんな弱い2人のまま。
まぁ林太郎がまた変なことしてすぐにくっついてしまうような気もするなぁw
あとなんか収録6作の中で一番エロかった気が。でも別にそこは・・・うん。
独特の空気が蔓延してる作品。ああ、とても好きな感じだ。・むくどりソーダ
ささやかで不透明で漠然とした、でもどうしようもなく膨らむ将来への不安。
宵のころに空に羽ばたく無数のむくどり、という絵がいくつか登場し
それを見るたびになんか言葉にならない感情がふんわりやってくる。
物語としては、恋愛というより不安と戦うために寄り添った少年2人、という感じで、そのゆるさや儚さがもなんだかツボ。ちょっとズレた青春チック。
何気にこの短編集では一番好きかも知れない、単行本最後に収録されている短編です。
ではまとめ。
個人的にはもっと捻くれてほしいなぁという一冊でした。
「女の子のすべて」と比べても大分スウィート。むしろあちらの作品で女の子を酷い目にあわせすぎだろという気もw更にトゲトゲしてもよかったです。短編集として1つくらい。印象に残らない作品を少々ありましたので。
しかし純粋に物語として・ラブストーリーとして、楽しめました。
丁寧に丁寧に心の動きを追って描写していき、キャラクターの行動・心理が自然で無理のない印象を受けました。上手い着地点に向かわなくても、それが2人にとっては正解なんだろうと思わせるような。
あとこの作家さんの作りだす空気感に自分が凄くハマることを再認識。山田酉子先生は要チェック。自分に言い聞かせてみる。頭の中が渇くような、温かくなるような、そんな感じ。
身構える必要があるほどの過激さはありませんでしたし、割と読みやすかったです。
しかし成年向けマークないのに成年向けの「女の子のすべて」より消しが薄い気が!というか消されてねーよ!フリーダムだなBL!まぁ目立つほどの数はありませんけどね、性描写。
そんなわけで「クララはいつも傷だらけ」、なかなかでした。
『クララはいつも傷だらけ』・・・・・・・・・★★★☆
心のひだをくすぐる情景、言葉、人物。いい作家さんだなぁ。
[本]首輪が欲しい、命令が欲しい! 『ココロの飼い方』1巻
ココロの飼い方(1) (ヤングマガジンコミックス) (2011/02/04) コタニ ヨーコ 商品詳細を見る |
だから あたしから逃げないで
今日はヤングマガジン連載中、コタニヨーコ先生の「ココロの飼い方」1巻。
第一話掲載時には各所で話題になっていたようで、かなりインパクトのある作品です。
自分も後追いのように読んだのですが、思春期の男の子と女の子の本当の「ココロ」がぶつかり合う、最高にニヤニヤできる青春恋愛漫画でした・・・!とても甘くて、ちょっと刺激的。
中学卒業の日、主人公・土屋尚雪は人生初の告白をします。
記念受験ならぬ記念告白。当然玉砕し、この経験を糧に恋愛的に成長する未来の自分を描いてすらいた彼ですが、お相手・高田心の答えはまさかの「あたしも好きだよ」と告白受諾!
好きだった女の子と予想外に付き合うことになり浮かれる尚雪・・・しかし初デートは上手くいかず、心は途中で帰っていってしまう。どうやら予想していた交際とは違ったようで・・・。
そしてギクシャクしたまま同じ高校に入学した2人。すぐにデートの日の真実が分かります。
彼女が思い描く、理想の男女交際の形。
それが一般的なものと違ったせいで、彼女も戸惑ってしまったとのこと。
心が望むもの、それは――
(クリック拡大)
恋人に「飼われる」こと・・・!
かわいらしい彼女とのおかしな恋愛が始まってしまったのです。
そんな、普通の男子高校生には手に負えない恋愛観を持っている心ちゃんですが
まるっきり変な考えばかりする女の子というわけではないというのが面白いです。
欲望として「飼われたい」という思いはあるものの、それが普通ではない事も恋人である尚雪が積極的に求めているわけでもない事は彼女はちゃんと分かっています。
けれど素直な心は、その欲望を抑えようとはしない。思ったこと、言いたいこと、やりたいことをすぐに現実にカタチにして行くパワーのあるキャラクターです。彼女は食い意地の張ったキャラでもあるのですが、自分の欲に忠実であるということで一貫性がありますね。
しかしきちんと不安も抱いている。ここが可愛いんですよね・・・!
「おかしな子だって思われないかな」「付き合いきれないって思われないかな」みたいな考えは、多分いつも頭の片隅にある。自分を分かってる。
首輪を欲しがったり命令しても良いよと言ったり・・・過激な言動が多い心ですが、これも一種、不安の表れなのかもしれませんね。何でもしていいからいなくならないでね、的意味もあるように感じたり・・・!(勘違いったらすっごい恥ずかしい妄想ですねこれ)
まぁ、彼女の場合は抑圧されることが望みなのでこれが正解かは分かりませんw
でも不安があることは間違いありません。
尚雪は彼女から一度逃げてしまうのですが、彼に対して「あたしから逃げないで」と涙を流すシーンがあります。不思議な恋愛観を持っていても女の子。不安が溢れてしまうこともある。基本アグレッシブなのにふいに弱い面を見せてくるから侮れませんね・・・あーかわいいな!
また、自分が普通ではないことはなんとなく分かっていても、本当に把握し切れているともなんとなく思えません。罪悪感ほぼ0。だからこそ押しが強い。けれどポジション的には受け手。この誘い受けっ娘めー!
抑圧されることが彼女の望みなのですが、そのためには抑圧してくれる人が上手くないといけません。優しすぎてもやりすぎても上手くいかない、妙なスリルを孕んだ関係性。愛あってこその抑圧。なんてこった完全にSMじゃないですか。現状、彼女にハードな束縛願望があるようには見えませんが、それもこれからどうなっていくのか分かりませんし。本当にこれが高校生の恋愛でしょうか・・・頑張ってください尚雪くん、この先の展開が気になり過ぎます。
あ、あまりハードにやられても困るかなぁ。今の生ぬるい感じが良い。
異質な関係だけど、不思議と優しげで爽やかでもある。丁度いいバランス。
独特のヒロインが注目されがちですが、主人公の尚雪もかわいいんですよね。
彼を通じて見るヒロイン・心は本当に行動に予想ができない。
やっぱり女の子ってワケわかんない生き物なんだよな。
彼女に惑わされ狂わされてる尚雪は等身大の男の子で、そういう主人公だからヒロインがまたさらに輝いて見えます。2人セットで可愛いのです。
ドキドキするなぁ。
男の子と女の子が交差すれば物語は始まってしまうのです(禁書○録的に
また心に振り回されてばかりの彼ですが、少しずつ変化もあったりします。
彼女を受け入れ、自分を変えていく。変わる決意をしていく。
心をなんとかするのではなく、逃げるでもなく、彼女に応えるために。
とは言っても最初から上手くはできず、暴走してしまったりも・・・しかし途中でなんだかヘタレてプリクラ取るだけに終わります。心に慰められる尚雪という構図も面白かったですね。
まだまだ上手く出来ない。けれど確かに変わっていっている。今後の尚雪に期待。
ではまとめ。
青年誌掲載ということで結構過激な下ネタが多いです。
けれど思春期の少年少女の微妙~な空気感がたまらない作品でもあります。
設定のわりにやらしくなりすぎていないという点も上手い。
キャラも馴染みやすくテンポも良いラブコメディ。SM要素もありますが、まだまだライトな内容で読みやすいです。絵柄も可愛らしいですし、結構女性にもオススメができr・・・いやどうだろう・・・。いやでも、面白いのは確かです。何度悶えたことか!
あと各話のタイトルは曲名から取っているみたいですね。作中でも出た「好きだという気持ちだけで 何も食べなくていいくらい 愛しい顔を見せてくれよ」はくるりの「男の子と女の子」。第一話「初恋クレイジー」はスピッツでしょうか。ファンなのでほんのり嬉しかったり。
それと・・・結構イベント進行のペースが早いんですよね・・・もうおっぱい触っちゃったよ!もっと触りたいけど触れない境界をふわふわしてもじもじして欲しかったのですが・・・いや、まだまだヤることはある!(
これからのどこに向かっていくのか・・・どこまで行ってしまうのか・・・2人に目が離せません!
『ココロの飼い方』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
本当に犬みたいな心にヤラれました・・・!設定と雰囲気の若干のミスマッチ感も良い。
[本]剣と魔法のファンタジーには浪漫が溢れてる! 『ゴッドシーカー』1巻
ゴッドシーカー 1 (電撃コミックス) (2011/01/27) 堤 利一郎 商品詳細を見る |
神話に縋る者など火に焼べてしまえ
先日の更新「やさしいセカイのつくりかた」と同じく、電撃大王GENESISで連載をしている
堤利一郎先生の「ゴッドシーカー」の1巻が発売されました。
がっしりとした世界観で繰り広げられる王道のファンタジー漫画です。
古風なRPGゲームを思わせる、剣と魔法の世界。
掲載誌が季刊なのでゆったりとした進行ではありますが、だからこそ可能なのであろう精密な画面の描き込みが迫力十分。重厚な世界感をより一層盛りたてています。
今日はこの作品を感想をー。
人はひとつ魔法を持って生まれ落ちるこの世界。
それは例えば火打石の代わりの小さな火を生む力や、切り傷を少し早く治す力など、日常生活をちょっとだけ便利にする程度のものが普通だった。
ところが小国グラン=カフナ国領主の妹・ナナベルティカ・シーカーは、伝説上の存在であったはずのオーディアス十二神の1人、剣聖フレイア・シーカーの魔法を宿して誕生した。
古代に失われた大魔法が現代に復活したことを知る人間は少ないが、その巨大な力を巡り周辺国も少しずつ動き出す。
ナナベルティカとグラン=カフナ国領主領主であり彼女の兄であるサーロードと、彼らと共に育った剣の達人の少年・オヴの3人をメインキャラに置き、骨太な物語が展開される作品です。
魅力的なのはやはりこの世界観。
剣と魔法、荒れた大地、古代からの残る伝説・・・・・・これにどうしてもテンション上がるw
キャラクターの服装からもしっかりとファンタジー色を出していますね。
アクションシーンはまだ少ないながらも魅力的な「動き」を描けているなと。
(クリック拡大)
ふと静寂が襲う、決定的な一瞬。
カッコいいなぁ。恥ずかしいくらいキマっちゃってるけど、それが気持ちいいのです。
魔法を駆使したバトルシーンでも雰囲気はばっちり。特にナナが行使する『光神』は物語序盤でさっそく披露され、その迫力でグッと物語に引き込まれた感があります。
いやー本当にいい絵だと思いますね。ちょっとザラついた質感が物語とも合っていますね。
おオカいガチファンタジーというわけでもなく、程よく肩の力を抜いたコメディチックなやり取り(主にオヴとナナをいじるサーロードという形ですがw)もあって良かったです。
そんでもってこの作品、女の子も可愛いのですよ!草原の民・リンゼルちゃんがたまりません!
草原の民はグラン=カフカ国に侵攻し、ナナの力で逆に隊丸ごと殲滅されてしまった民族。
リンゼルはその隊を率いたボスの家族らしく、グラン=カフナ国を憎んでいるのですが
行き倒れているところをオヴに助けられてたため、多大な恩を彼に感じている様子。
少しずつオヴに吸い寄せられていく彼女の心・・・そして別れ際。侵略でも戦争でも暗殺目的でもなく、もう一度この国へ来てもいいかと尋ねるリンゼル。何のためにオヴが聞き返すと・・・
「オヴに会いに だ」
ひゃおおおおおん(うめき声)!なんぞこれー!ニヤニヤが止まらない!
リンゼルちゃんの心は草原の民らしく流されやすい感じなのでしょうか・・・ちょっと心情の移り変わりが早い気がしますが、飯の恩は大きいのでしょうね。ラブコメ展開は大歓迎ですのでなんら問題は無い!
そして彼に草原の民の女性にとって大切は「守り刀」を彼に託してしまうのですが
その意味を知ってさらに悶えてしまう自分!リンゼルちゃんまじかわええ!
さてしかしメインヒロイン(?)ナナちゃんも黙ってちゃいません。
(クリック拡大)
ばっちり着替え中の姿も見られて急激にラブコメ度数が上昇を始めた第4話でした。
この後の微妙な空気の中でギクシャクしてしまう2人も素敵でしたね・・・!
もちろんラブコメ漫画ではないのでこれは一要素に過ぎないのですが
それでも2人の女の子キャラはこの作品の面白さに大きく貢献していると思います。
作品の楽しみの幅が広がっていますしね。
熱量を十分に持っている、純粋かつ良質なファンタジーでした。
とっつきにくさを感じませんし、バトルシーンの迫力もなかなかなモノです。
季刊連載な上若干ストーリーの進行もまったり気味ですが、これからもじっくりと歩みを進めていって欲しい作品。現時点でも面白いですが、更なる成長がとても楽しみ。
主人公・オヴは剣技の腕前はすさまじいですが魔法を使えないということに苦悩しています。反対に恐ろしいほど強大な魔法を持ってしまったナナもまた、破壊しかできない自分を残念がっている。魔法に関して、2人がどのように変わっていくのかも楽しみ。2人の距離感も同じくw
いよいよ次巻では本格的に国対国の戦争がはじまりそうですし、先が気になりますねー!
地味に電撃大王GENESISは良作が結構あると思います。雑誌込みで大応援!
微笑ましい恋愛要素もあればアクションや魔法を楽しむこともできるということで、幅広くオススメができる作品になっているのではないでしょうか。夢のある漫画です。
『ゴッドシーカー』1巻 ・・・・・・・・・★★★★
期待のファンタジー第一巻。剣と魔法のロマンを再確認!凛々しい表紙も良いですね。
[本]ロリっ娘漫画家とイチャラブ同居アシスタントライフ 『こみっく☆すたじお』1巻
こみっく☆すたじお(1) (ヤングマガジンコミックス) (2011/01/06) 此ノ木 よしる 商品詳細を見る |
悪かったわね 高倉健二が萌えキャラで
月刊ヤングマガジンにて連載中「こみっく☆すたじお」の1巻が発売されました。
作者の此ノ木よしる先生はこれが初連載作とのこと。期待の新人さんです。
美味しい設定の数々やヒロイン・いちこのぷにぷに感も素敵であり
ちょっと過激でありつつも微笑ましいラブコメ作品に仕上がってます。
さらりとストーリーを。
漫画家を目指して上京してきた主人公・相原実20歳。
大好きな「アルティメット番長」を連載している月刊ニャンマガに原稿を持ち込むも「萌え漫画を持ってこいや!」と一蹴される。
が、その編集は憧れのアルティメット番長の作者・高倉健二先生の担当でもあり
なんと話の流れで高倉先生のもとに住み込みでアシスタントに入ることが決定。
不安と期待を胸に高倉先生の自宅に向かう実・・・しかしそこには
ちっちゃい女の子が木から下りなくなってました。
しかしその女の子こそが漫画家・高倉健二!はからずしも外見中学生のロリっ娘(でも実際は二十歳!やったね合法!)との同棲生活が始まってしまったのでした。
なんとっても本作の最大の魅力はヒロインの高倉健二・・・じゃなくて本名・瀬貝いちこ先生!
主人公には出会ってしょっぱなかな助けてもらった形になったため
物語序盤からいきなり主人公に対するかなり好感度は高めなご様子。細かいことは良いからロリっ娘にイチャイチャされたいんだ!という一部読者の心を鷲掴みですかね・・・
積極的に実との接触を図る様子はなんともほんわかかわいいのです。
いちこ先生はイメージとしては甘えん坊な子猫という感じですね・・・!
構ってもらいたそうにしている時の上目使いの破壊力はすさまじいものですよ!
素直に甘えられないけど、恥ずかしすぎることには耐えきれなかったり、ちょっと気にいらない事があるとぷくっとほっぺを膨らませてむくれたり、わりとすぐに泣いてしまったり・・・色んな表情を見せてくれますね。気まぐれなようで実への一直線な想いを大切にしています。
修羅場モード発動条件はなぜかお気に入りの猫耳装着だというのも、なんだかなぁw
似合いすぎてこれがデフォでもいいじゃないですかとw
さていちこ先生のかわいらしさを多少語ったわけですが
本作は月刊ヤングマガジン連載作・・・結構踏み込んだエロ描写もあるわけです!
実年齢20歳ではありますが外見はまるで中学生のいちこ先生・・・
分かっていてもなんとなく背徳感があるいちこ先生とのエロイベントにはドキドキですよ!
第6話での対面座位からの○○には身もだえしながら幸せを噛みしめましたね・・・うごぁー!
しかし個人的には第5話が最高に熱かった。
この回はとにかくいちこ先生のおなかおなかおなか・・・でお腹描写が眩しいエピソードだったわけですが、小さなおへそも可愛らしいのですが、なによりちょっともっちりぷっくりしたいちこ先生のお腹周り!テンション上がりますね!
そしてお腹を曝したまま服を脱げなくなってしまったいちこ先生を助けるべく行動を起こした実君にさらなるラッキーハプニング。うっかりつまんじゃいました。
実「ロリっ娘漫画家宅に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(性的な意味で)
ラブコメ作品でそれほど色が濃いわけではありませんが、本作は漫画家漫画でもあります。
漫画製作の裏側を覗けるシーンも少々あり、そういうのも楽しめると。
と言っても朗らかな物語の阻害をするようなリアルなシリアスはありませんね。
本格的な漫画家漫画の要素を求めるのはちょっと違うかもしれませんが
そこはやっぱりいちこ先生かわいいよ!!!ってことで一発解決です。
しかしその中で第6話のいちこ先生が「あたしの漫画好き?」と実に詰め寄るシーンでは、その後の実の返答によって彼女の表情が凄くキラキラしたものに変わったのも含めて、漫画家としてのいちこ先生が更に好きになりました。
楽しみにしてくれている人に面白いものを届けてやろうという意地、決意。
ラブコメ漫画としてこの作品を読んでいたので、意外とドキッとさせられたシーンです。
かわいらしい外見のいちこ先生ですが、精神面では逞しいのだなと。
また主人公・実の成長も今後気にして行きたい部分。
御飯担当メシスタントからアイスタントのアシスタントへ、少々の成長を遂げた主人公ですが
今後はどうなっていくのかも楽しみにしたい要素。それほど重要ではないかもですが。
ではまとめ。
まーいちこ先生が可愛すぎまして。それに尽きます。
外見はまるで中学生で、ドジで甘えん坊でツンデレで・・・本当に美味しいキャラですねw
やや人間関係の進展が早いようにも感じますが・・・どこまで行くのか楽しみです。ふへへ。
漫画家漫画としての今後の展開も気になります。
かわいらしいキャラクターとちょっと過激なイベント、心地よく読める柔らかなタッチで描かれた期待のラブコメシリーズ第一巻。2巻も楽しみですよ。
『こみっく☆すたじお』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
色んな意味で「こみ☆すた」と略したくなる作品。いちこ先生の可愛さでテンション上がりまくり。
[本]春に春到来?修学旅行もマイペース5人組 『君と僕。』9巻
ムシブギョー、少年サンデー移籍で新連載とのこと!超→本誌は久しぶりですね。
大好きな作品だったので、再開を楽しみにしたいと思います…!俺のテンションが有頂天!!
みんなで行けばきっとどこだって楽しいですよ
ちょいと久しぶりに「君と僕。」新刊が発売されました。
作中の雰囲気や時間経過と同じく、刊行ペースもまったりしています。
今回の表紙には要と東先生の輝く眼鏡コンビが登場。この2人の空気感好きだなぁ。
それとこれまでの淡い色合いとは打って変わり、赤をメインに使用したなかなか大胆なカラーデザインとなっているのにも注目ですね。情熱的かつシック。
いつもは主に校内5人のぐだぐだ生活を描く本作ですが
今回は学生生活における一大イベント、修学旅行編!いうことで
この9巻はほとんど丸々一冊、それ関連のエピソードとなっています。
「君と僕。」としてもなかなかイレギュラーな内容の巻ではあるのですが
雰囲気はまったくもって普段通り、まったりゆったり時々センチメンタル。
さて、8巻で3年生に進級したというのに驚くほど生活に変化無しのメンバーですが
少しずつ、未来を見据えた展開にも入ってきたなと今回感じました。
そりゃあ高校三年生ですよ。将来への不安も、無視できない時期なのです。
いつも能天気な会話をしながらなんとなく日々を送っている5人。
しかし彼らにも、避けられぬ現実は確実に迫っているのだなと。
大学について調べ物をしている要と祐太。
それを見てショック…というほどでもないけれど、軽く衝撃を受ける春。
ほんの少し距離を感じてしまったんでしょうね。そして焦りが急に生じる。
これは結構経験ある人いるんじゃないかと思います。自分にもありました。
自分だけ実は置いていかれているんじゃないか…そんな恐怖感。
今回の話では結局それほど深刻な話ではありませんでしたが
いずれ近いうちに迎えることになるであろう未来を示唆するエピソードかなと。
もう18歳なんですよねぇ。それぞれの決断の時は、どんどん迫ってるんだ。
そしてそれに合わせて「大人」について悩みこむ春くんですが
大人である十先生が彼に向けた言葉は、なかなか深いものがあったり、今の悩める彼にはかなり救いになっただろうと思いますね。また、こういうことをさらりと言えちゃうのが、「大人」なんだなぁとも。ツルッパゲ先生カッコいい…。
明確な境界は無いし、焦る必要もない。
ゆっくりと、知らない間に、僕らは大人になっていく。
悩める少年は青春の証!第38話はいつもとは違うベクトルの青春を見せてくれました。
この巻は色々と春くんがクローズアップされている巻ですね。
考えてみれば、これまで彼メインの話が少なかったので、これは嬉しい流れ。
前述の青春らしさ満点の悩み事にもにやにやしてしまうのですが
9巻で熱いのはそこだけではない!修学旅行!新しい舞台!そこでなんと…!
ついに春くんに春の予感なのですよ!!
あの春くんこんな表情を!!
お相手は新キャラ、京都で舞妓をやってる鈴雛さん。2人して初々しさ炸裂中です。
春くんがゆっくり確実に魅かれていく様子も、鈴雛さんが彼の優しさに触れときめく瞬間も、もうキラキラ眩しいくらい。甘いなーなんだこれー!ウキウキするなー!
次巻予告を見るに、完全にロマンス展開に入っていく感じで期待大。
しかし単純に、この2人が恋に落ちたとしてこの先どうするのだろう。遠距離だよなぁ。
もしかするとこのエピソードが春の将来を決めるのかも。
いやしかし熱いのは春くんだけではありません。
依然続くメリーと千鶴のアホくさいイチャイチャっぷり(?)も見逃せないのです。
まぁ、今のところ千鶴が一方的に熱を上げてるのですが…。
せっかくの修学旅行なのに風邪をひいてしまった千鶴。
東先生と一緒に留守番をするのですが、先生から「好きな人いないの?」と尋ねられ、うろたえながら答えていきます。その相手(メリー)のことを、怒りっぽいだのすぐ叩くだのぼやいて…
でも結局最後にはノロけてしまう。
「すげえかわいい 笑うと超やばい」
かわいすぎてお前がやべぇよ千鶴ぅううううう!!!
なんて不器用な照れ隠しなんですか。恥ずかしすぎぞこいつ。青春野郎め。
ちなみにこの後メリーに電話をかけるのですが、その内容というのも・・・んぐぐ。
とことんニヤニヤさせてくれる男です!
いつもとは違うようで、でも大体いつもと同じ感じの「君と僕。」9巻でした。
やはり見どころは春君の初恋?でしょうか。ついに来ましたかと!
「君と僕。」で描かれる恋愛は、初恋の輝きに満ちていて心踊るなぁ。
しかし恋愛ばかりでなく、この作品が描くところはすなわち青春。
気の抜けたやりとりを繰り返し繰り返し…そんな時間が何よりも楽しく尊い。
高校時代の独特の空気は、この漫画で再び感じることができる気がします。
素朴な絵柄と内容の普遍性もあり、色んな人が楽しめるであろうシリーズ。
しかしややギャグがワンパターンな気もします。笑いに大きな期待をしているわけではないのですが、何度も似たネタを繰り出されると流石に引っかかる。まぁかなり前からの傾向ですが。
内容は毎度文句なし。この作品らしい話をいつも届けてくれますね。
次の10巻は来年9月発売予定。遠いなぁw
しかし、それを焦らずじっくり待ちたいと思える魅力的な作品です。
恋に友情に将来への不安に…少年たちは今日もまったり忙しいのだ。
『君と僕。』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
色々新展開な第9巻。でも相変わらず基本ゆるゆる。いい漫画ですね。
大好きな作品だったので、再開を楽しみにしたいと思います…!俺のテンションが有頂天!!
君と僕。 9 (ガンガンコミックス) (2010/11/27) 堀田 きいち 商品詳細を見る |
みんなで行けばきっとどこだって楽しいですよ
ちょいと久しぶりに「君と僕。」新刊が発売されました。
作中の雰囲気や時間経過と同じく、刊行ペースもまったりしています。
今回の表紙には要と東先生の輝く眼鏡コンビが登場。この2人の空気感好きだなぁ。
それとこれまでの淡い色合いとは打って変わり、赤をメインに使用したなかなか大胆なカラーデザインとなっているのにも注目ですね。情熱的かつシック。
いつもは主に校内5人のぐだぐだ生活を描く本作ですが
今回は学生生活における一大イベント、修学旅行編!いうことで
この9巻はほとんど丸々一冊、それ関連のエピソードとなっています。
「君と僕。」としてもなかなかイレギュラーな内容の巻ではあるのですが
雰囲気はまったくもって普段通り、まったりゆったり時々センチメンタル。
さて、8巻で3年生に進級したというのに驚くほど生活に変化無しのメンバーですが
少しずつ、未来を見据えた展開にも入ってきたなと今回感じました。
そりゃあ高校三年生ですよ。将来への不安も、無視できない時期なのです。
いつも能天気な会話をしながらなんとなく日々を送っている5人。
しかし彼らにも、避けられぬ現実は確実に迫っているのだなと。
大学について調べ物をしている要と祐太。
それを見てショック…というほどでもないけれど、軽く衝撃を受ける春。
ほんの少し距離を感じてしまったんでしょうね。そして焦りが急に生じる。
これは結構経験ある人いるんじゃないかと思います。自分にもありました。
自分だけ実は置いていかれているんじゃないか…そんな恐怖感。
今回の話では結局それほど深刻な話ではありませんでしたが
いずれ近いうちに迎えることになるであろう未来を示唆するエピソードかなと。
もう18歳なんですよねぇ。それぞれの決断の時は、どんどん迫ってるんだ。
そしてそれに合わせて「大人」について悩みこむ春くんですが
大人である十先生が彼に向けた言葉は、なかなか深いものがあったり、今の悩める彼にはかなり救いになっただろうと思いますね。また、こういうことをさらりと言えちゃうのが、「大人」なんだなぁとも。ツルッパゲ先生カッコいい…。
明確な境界は無いし、焦る必要もない。
ゆっくりと、知らない間に、僕らは大人になっていく。
悩める少年は青春の証!第38話はいつもとは違うベクトルの青春を見せてくれました。
この巻は色々と春くんがクローズアップされている巻ですね。
考えてみれば、これまで彼メインの話が少なかったので、これは嬉しい流れ。
前述の青春らしさ満点の悩み事にもにやにやしてしまうのですが
9巻で熱いのはそこだけではない!修学旅行!新しい舞台!そこでなんと…!
ついに春くんに春の予感なのですよ!!
あの春くんこんな表情を!!
お相手は新キャラ、京都で舞妓をやってる鈴雛さん。2人して初々しさ炸裂中です。
春くんがゆっくり確実に魅かれていく様子も、鈴雛さんが彼の優しさに触れときめく瞬間も、もうキラキラ眩しいくらい。甘いなーなんだこれー!ウキウキするなー!
次巻予告を見るに、完全にロマンス展開に入っていく感じで期待大。
しかし単純に、この2人が恋に落ちたとしてこの先どうするのだろう。遠距離だよなぁ。
もしかするとこのエピソードが春の将来を決めるのかも。
いやしかし熱いのは春くんだけではありません。
依然続くメリーと千鶴のアホくさいイチャイチャっぷり(?)も見逃せないのです。
まぁ、今のところ千鶴が一方的に熱を上げてるのですが…。
せっかくの修学旅行なのに風邪をひいてしまった千鶴。
東先生と一緒に留守番をするのですが、先生から「好きな人いないの?」と尋ねられ、うろたえながら答えていきます。その相手(メリー)のことを、怒りっぽいだのすぐ叩くだのぼやいて…
でも結局最後にはノロけてしまう。
「すげえかわいい 笑うと超やばい」
かわいすぎてお前がやべぇよ千鶴ぅううううう!!!
なんて不器用な照れ隠しなんですか。恥ずかしすぎぞこいつ。青春野郎め。
ちなみにこの後メリーに電話をかけるのですが、その内容というのも・・・んぐぐ。
とことんニヤニヤさせてくれる男です!
いつもとは違うようで、でも大体いつもと同じ感じの「君と僕。」9巻でした。
やはり見どころは春君の初恋?でしょうか。ついに来ましたかと!
「君と僕。」で描かれる恋愛は、初恋の輝きに満ちていて心踊るなぁ。
しかし恋愛ばかりでなく、この作品が描くところはすなわち青春。
気の抜けたやりとりを繰り返し繰り返し…そんな時間が何よりも楽しく尊い。
高校時代の独特の空気は、この漫画で再び感じることができる気がします。
素朴な絵柄と内容の普遍性もあり、色んな人が楽しめるであろうシリーズ。
しかしややギャグがワンパターンな気もします。笑いに大きな期待をしているわけではないのですが、何度も似たネタを繰り出されると流石に引っかかる。まぁかなり前からの傾向ですが。
内容は毎度文句なし。この作品らしい話をいつも届けてくれますね。
次の10巻は来年9月発売予定。遠いなぁw
しかし、それを焦らずじっくり待ちたいと思える魅力的な作品です。
恋に友情に将来への不安に…少年たちは今日もまったり忙しいのだ。
『君と僕。』9巻 ・・・・・・・・・★★★☆
色々新展開な第9巻。でも相変わらず基本ゆるゆる。いい漫画ですね。