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正直どうでもいい(移転しました)

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[本]剣と魔法のファンタジーには浪漫が溢れてる! 『ゴッドシーカー』1巻

ゴッドシーカー 1 (電撃コミックス)ゴッドシーカー 1 (電撃コミックス)
(2011/01/27)
堤 利一郎

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   神話に縋る者など火に焼べてしまえ

先日の更新「やさしいセカイのつくりかた」と同じく、電撃大王GENESISで連載をしている
堤利一郎先生の「ゴッドシーカー」の1巻が発売されました。
がっしりとした世界観で繰り広げられる王道のファンタジー漫画です。
古風なRPGゲームを思わせる、剣と魔法の世界。
掲載誌が季刊なのでゆったりとした進行ではありますが、だからこそ可能なのであろう精密な画面の描き込みが迫力十分。重厚な世界感をより一層盛りたてています。
今日はこの作品を感想をー。



人はひとつ魔法を持って生まれ落ちるこの世界。
それは例えば火打石の代わりの小さな火を生む力や、切り傷を少し早く治す力など、日常生活をちょっとだけ便利にする程度のものが普通だった。
ところが小国グラン=カフナ国領主の妹・ナナベルティカ・シーカーは、伝説上の存在であったはずのオーディアス十二神の1人、剣聖フレイア・シーカーの魔法を宿して誕生した。
古代に失われた大魔法が現代に復活したことを知る人間は少ないが、その巨大な力を巡り周辺国も少しずつ動き出す。
ナナベルティカとグラン=カフナ国領主領主であり彼女の兄であるサーロードと、彼らと共に育った剣の達人の少年・オヴの3人をメインキャラに置き、骨太な物語が展開される作品です。

魅力的なのはやはりこの世界観。
剣と魔法、荒れた大地、古代からの残る伝説・・・・・・これにどうしてもテンション上がるw
キャラクターの服装からもしっかりとファンタジー色を出していますね。
アクションシーンはまだ少ないながらも魅力的な「動き」を描けているなと。

20110129011255.jpg (クリック拡大)

ふと静寂が襲う、決定的な一瞬
カッコいいなぁ。恥ずかしいくらいキマっちゃってるけど、それが気持ちいいのです。
魔法を駆使したバトルシーンでも雰囲気はばっちり。特にナナが行使する『光神』は物語序盤でさっそく披露され、その迫力でグッと物語に引き込まれた感があります。
いやー本当にいい絵だと思いますね。ちょっとザラついた質感が物語とも合っていますね。
おオカいガチファンタジーというわけでもなく、程よく肩の力を抜いたコメディチックなやり取り(主にオヴとナナをいじるサーロードという形ですがw)もあって良かったです。
そんでもってこの作品、女の子も可愛いのですよ!草原の民・リンゼルちゃんがたまりません!
草原の民はグラン=カフカ国に侵攻し、ナナの力で逆に隊丸ごと殲滅されてしまった民族。
リンゼルはその隊を率いたボスの家族らしく、グラン=カフナ国を憎んでいるのですが
行き倒れているところをオヴに助けられてたため、多大な恩を彼に感じている様子。
少しずつオヴに吸い寄せられていく彼女の心・・・そして別れ際。侵略でも戦争でも暗殺目的でもなく、もう一度この国へ来てもいいかと尋ねるリンゼル。何のためにオヴが聞き返すと・・・

20110129011258.jpg

「オヴに会いに だ」
ひゃおおおおおん(うめき声)!なんぞこれー!ニヤニヤが止まらない!
リンゼルちゃんの心は草原の民らしく流されやすい感じなのでしょうか・・・ちょっと心情の移り変わりが早い気がしますが、飯の恩は大きいのでしょうね。ラブコメ展開は大歓迎ですのでなんら問題は無い!
そして彼に草原の民の女性にとって大切は「守り刀」を彼に託してしまうのですが
その意味を知ってさらに悶えてしまう自分!リンゼルちゃんまじかわええ!

さてしかしメインヒロイン(?)ナナちゃんも黙ってちゃいません。
20110130225315.jpg (クリック拡大)
ばっちり着替え中の姿も見られて急激にラブコメ度数が上昇を始めた第4話でした。
この後の微妙な空気の中でギクシャクしてしまう2人も素敵でしたね・・・!
もちろんラブコメ漫画ではないのでこれは一要素に過ぎないのですが
それでも2人の女の子キャラはこの作品の面白さに大きく貢献していると思います。
作品の楽しみの幅が広がっていますしね。



熱量を十分に持っている、純粋かつ良質なファンタジーでした。
とっつきにくさを感じませんし、バトルシーンの迫力もなかなかなモノです。
季刊連載な上若干ストーリーの進行もまったり気味ですが、これからもじっくりと歩みを進めていって欲しい作品。現時点でも面白いですが、更なる成長がとても楽しみ。
主人公・オヴは剣技の腕前はすさまじいですが魔法を使えないということに苦悩しています。反対に恐ろしいほど強大な魔法を持ってしまったナナもまた、破壊しかできない自分を残念がっている。魔法に関して、2人がどのように変わっていくのかも楽しみ。2人の距離感も同じくw
いよいよ次巻では本格的に国対国の戦争がはじまりそうですし、先が気になりますねー!
地味に電撃大王GENESISは良作が結構あると思います。雑誌込みで大応援!
微笑ましい恋愛要素もあればアクションや魔法を楽しむこともできるということで、幅広くオススメができる作品になっているのではないでしょうか。夢のある漫画です。

『ゴッドシーカー』1巻 ・・・・・・・・・★★★★
期待のファンタジー第一巻。剣と魔法のロマンを再確認!凛々しい表紙も良いですね。

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