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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]この胸のくすぐったさを分けあって。『ラストゲーム』4巻

ラストゲーム 4 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 4 (花とゆめCOMICS)
(2013/07/05)
天乃忍

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   ―――何故だろう 今日はいろんなものがキラキラして見える

順調に連載を重ねている「ラストゲーム」第4巻の感想。
お前ら大学生だよね?と投げかけたい若々しいファッションの表紙2人がかわすぎる…!
制服風というか。この作品の表紙はペアルックのキャラ2名で構成されていますが、これってすっごい可愛いと思います。
特に今回の構図の柳と九条さんは、まだ本編ではお目にかかれない距離感(柳の肩に寄りかかる九条さん!)でドキドキしますよ。

「ラストゲームはコテコテの少女漫画にしたい」と作者の天乃先生が語っているように、これぞ少女漫画だなぁ…と恍惚となるイベント満載ですよ。どストレートにときめきが心を撃ちぬいてくる!

前巻→粉のように飛び出す、せつないときめきです『ラストゲーム』3巻




4巻の目玉は、九条の静かな変化にあり!
物語開始当初とくらべて随分いろんな表情を見せてくれるようになりました。
3巻の九条さんは、柳との距離感に心細いような、心もとないような緊張を感じ取っていました。柳を男の子としてちょっと意識しだした。これは本当に大切な一歩だなぁ。
対人関係にそれほど悩みを抱えない性格であろう九条さんが、ずっと近くにいたひとりの男の子に緊張する。
どう話せばいいのか。どう接すればいいのか。
とまどって体がこわばって、ついつい離れたくなっちゃうけど、実際離れちゃうとほんのり寂しかったり不安になったりして。
まだ自覚がないぶん、自分の気持に自分が振り回されている様子がかわいすぎる!

ラストゲーム41

もしかしたら嫌われちゃったかも…。
それが不安だし、それを確かめることも怖かったりして。普段の行動力がまるで発揮されず臆病に縮こまってしまった九条さんメチャクチャかわっいい!
エラいこっちゃですよ。九条さん柳のこと意識しまくりですやん。

ラストゲーム42

九条さんの視界についにキラキラフィルターがかかった!
どんどん。どんどん柳に心傾けて行ってるよ九条さん。
未だ恋愛感情に無自覚であり、おそらくしばらくは自覚ないまま行くんじゃないかなとは思いますが、もはや言い逃れできないレベルに想い深まっている。

一方でそんな九条の変化を目ざとくキャッチし調子にのる柳。
文句なしイケメンなはずなんですがこいつが全うに格好いいことするとなぜか笑みが漏れてしまう不思議!
なにせ作中No.1の愛すべきヒロインである柳くんですよ。
3巻でついにこじらせすぎて「早く起きろよ、眠り姫」と名ポエムを吐き一部愛好家の間で話題を呼んだ柳くん。というかネットで感想漁っていたらわりとここみんなお気に入りのシーンみたい。ですよねー!!

まぁともかく調子に乗っちゃう柳くんです。
九条さんとの関係が進展するのはとても嬉しい楽しいことですし、報われてほしい男の子です。
でも「やっぱりコイツ、オレのこと相当好きじゃね?」とか言っちゃうの見ると、オイまだ安心してんじゃないぞお前!と叱咤を飛ばしたくなりますね!
まぁ調子に載ってまたから回っちゃう柳くんを見ると、なんだか安心なような相変わらずで呆れるような。もう何年も九条さんと一緒にいるのに、いまだに彼女の扱い方がわかってないあたり可愛い。
男らしさと女々しさと残念さのバランスがとても良いキャラクターだとおもいます。



主人公2人の色づくラブコメ模様の裏で、相馬くんはだいぶ切ない心情を見せていきます。
まぁ作品的に敗北しかありえないような状況ではありますが…。
選ばれないと分かっていても、不毛な片思いだと知っていても、引き返せない。
静かに必死に自分の気持ちを向き合っていく相馬くんは、見ていて胸が痛みますねぇ…。なんらかの形で彼にも救済があればいいんだけど、どうだろう…。

そして4巻からの新キャラ・新ヒロイン!
どうも柳に気があるっぽい、お嬢様大学に通ってる橘桃香という女の子。
本人は普通の家庭といっていましたが、たぶん裕福だろうな。
で、どうもこの娘…

ラストゲーム43

……なんか!!どう考えても!!クセモノ!!
不器用な連中ぞろいな本作において、ついに恋愛の駆け引きの上手そうなキャラクターがやってきました。起爆剤になるよなぁこれは。
鈍感ヒロインを焚き付ける、これぞライバルヒロイン!な活躍に期待w



新キャラの登場でまたまたかき乱されそうな九条の柳の関係。
といってもこの作品は基本的に安心して読めるラブコメ漫画。
今度ともまったりずっとニヤニヤさせてもらいたいものです。
今回は読み切りも一本(時代劇・忍者ラブコメ)も一緒に収録されましたが、こちらもかわいすぎる。登場人物みんなちょっとズレてる感じが微笑ましいw

「ラストゲーム」大学が舞台な漫画ではありますが、なんて初々しいんだーと毎度思う。
この清涼感。中学生か!!と叫びたくなる時もあります。でも大学生らしく、例えば友人宅に集まって家飲みやったり、自然と大人っぽさ…というか大学生くささを匂わせる世界にいる時もあっていいねえ。こういう大学生の空気感好き。

あ、そういえば今回の単行本はアニメイトでフェアをやっていて、購入時レジでクジをひいたのですが、運良く当たって複製原画ゲット!嬉しいけどさてどう保存しようw

ラスト44

『ラストゲーム』4巻 ・・・・・・・・・★★★☆
ほっこり安定の大学生ラブコメ。新キャラ登場で5巻でまた進展あるかも。

[漫画]ますます賑やか!これは純愛ですよ?『恋愛暴君』2巻

恋愛暴君2 (メテオCOMICS)恋愛暴君2 (メテオCOMICS)
(2013/04/12)
三星めがね

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   死ぬ気で彼女と向き合いなさい!

あーーいいなー!2巻にしてはやくも安心感すらある。このドタバタ騒がしい日常は、居心地の良さと愛おしさに包まれています。
「恋愛暴君」2巻が出ました。1巻2巻と2ヶ月連続刊行となっており、しかもだいぶ宣伝されていますね。これは期待されてるんだろうな。
もちろんそれに相応しい面白さを持った作品ですよ。

そんな感じかは1巻の感想でも書いたので、そちらも見てもらえれば。
元気になれるわちゃわちゃ賑やかラブコメ!『恋愛暴君』1巻
あと特設サイトも作られてます。あらすじはここ見ればわかりやすいですね。
URL見て知りましたが、「恋愛暴君」て英語にすると「ラブタイラント」なんだ。

暗い気持ちに一切ならずに済むドタバタコメディってのは、読んでいると本当に幸せになってきますよ!
作者の三星めがねさんの紡ぐ、まさに転がるように心地いい話のリズム。
ギャグのノリも自分に合いましたし、なによりキャラ力(ぢから)も良し!
2巻の表紙にもなったヤンデレ少女茜がベストフェイバリット。残念な美人さんであり、主人公が好きで好きで仕方ない様子が可愛くて仕方ない。もっとおっぱい使って迫って欲しい!(ニカッ



1巻ラストで気になる発言をしていた女の子、委員長さん。
2巻の前半は彼女と先生を主軸としたストーリーになっています。
委員長への好意をまるで隠せていない、大人っぽさ皆無の微笑ましい楠先生。
先生からの好意を自覚しつつ、どうしたもんかを頭を悩ませる委員長。
スレちがっているらしいこの2人をなんとかくっつけようとする主人公たちは奮闘します。グリちゃんがめずらしくちゃんと天使らしい仕事をしている!!
と思いきやメンバーにまともな人がいないので、混乱してばかりでグチャグチャになってしまうのがねえ、コメディのお約束。

しかし委員長がいいキャラしてる!
底の深い発言と表情に、読んでいてドキドキしてしまいましたよ。
「茜を遠ざけて私に告白でもするのかと思った」とかね。真面目なのかおちょくってるのか、判別のつかないテンションで言ってくるもんだから!

恋愛暴君22

こういう本心の見えない、捻りのあるキャラすげえ好きだなぁ。小悪魔キャラか。
ちょっと影がある感じですが、でもまっすぐ恋する女の子でもある。
しかもトリッキーであるだけで、決して不快にならないキャラクター。
計算高く、自らの恋を育てていく。将来を見据えて。あーイイ娘だわ…!
いつも慌ただしい先生とクールな彼女の、きっと幸せな未来を思って笑顔。

主人公たちが基本的にバカばっかりなので、期間限定のゲストキャラながら、主人公たちをちょっと遠くから眺める保護者っぽいポジションにいてくれたのも良かった。茜のことを理解していたし、委員長という役職らしく、ちゃんと委員長っぽいキャラなんですよね、表面はw
ゲストとしてだけじゃなく準レギュラーとして出てくれないかなぁ。



さて、委員長がかわええんじゃという話をした所で
みんな大好きヤンデレ娘、茜さんの話をしましょう。

恋愛暴君21

主人公も言ってますけど、本当に理不尽なんですよ!
私以外と仲良くしちゃダメ。浮気したらブッ殺す(天使の加護で死にませんけど)。でも例え男でも主人公を傷つけようものなら、容赦はしない。
邪魔なものを排除しようってアクションもホントに遠慮ないしな…。

恋愛暴君23

この2面性!!デレとの切り替わりも面白い。
「あなたは私のモノ」という意識の塊なのですよ。行き過ぎた純愛!
これだけ愛されたらたまんないよなぁ、いい意味でも悪い意味でもw

主人公も、もうちょい彼女の好意に応えたれよ!と思ってしまいますが
ヤンデレキャラを真正面から受け入れちゃうとそこで話終わっちゃう気もするので
しばらくは茜さんにはヤキモチ焼きつつ殺意抱いてもらいつつ好感度MAXをキープしていただきたい所ですね!
病んでいるというのはギャグのネタとしてだけじゃなくて、彼女の純粋な恋心の深さを常にアピールされているってことでもある。
これだけ好意を寄せてくる娘なんですから、主人公としっかり幸せ掴んでほしい!

2巻後半からは主人公の妹ちゃんも登場。アブない百合っ娘・柚ちゃんも少しずつ主人公になびいてしまっているし、さらにラブコメ戦線は混沌深まりそうな…。
しかも2巻末では、グリちゃんとの単独デート回!
グリちゃんは捉え所ない正確なんだけど、無自覚にかわいさを振りまいているのがいいですね。
グリちゃんは恋の天使、キューピッド。でも人間の男の子との恋は?
天使と人間の恋仲はホントは駄目らしいのですが、グリちゃんのパワーならなんとかなってしまいそうに思えてしまうw フサさんとラブやん的な構図になったりするんだろうか…そうか主人公プーになっちゃうか…。(勝手な妄想)



そんな「恋愛暴君」2巻でした。
タイトルに暴君とついていますが、まさにそんなイメージの賑やかなラブコメ。
恋愛の甘い部分も酸っぱい部分も喧騒にまぎれて溶け込んでる。
恋愛要素を引き立てつつ、でもしっかり楽しいコメディやってますねえ。
斬新な漫画というわけではありませんが、冒頭でも描いたとおり、安心感がある。
読み心地の良さは、つまりこの世界の居心地の良さなんだろうな。
テンポよくサクサク進んでくれるし、ストレスフリーな漫画でございます。
でも6話の柚ちゃんなんか「ちゃんと自分の恋と向き合え!」とアツい叫びをしてくれてたまらなかった。そういう面でラブコメと侮れない魅力もあったりします。

3巻は8月に発売。今なら2巻直後の9話、最新の10話がメテオで読めますね。
新キャラのピチピチキューピッドさん…。

『恋愛暴君』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
きほん気楽に脳天気に楽しめる漫画ですなー。グイグイ引っ張ってくるラブコメ。

[漫画]DECO*27アルバム完全漫画化。爽やかすぎる青春模様!『ラブカレンダー』上巻

ラブカレンダー 上巻 (ビッグガンガンコミックススーパー)ラブカレンダー 上巻 (ビッグガンガンコミックススーパー)
(2013/03/25)
DECO*27、水瀬 マユ 他

商品詳細を見る

   初めてのキス、甘色

水瀬マユ先生が作画を担当する「ラブカレンダー」の上巻が発売されました。
ちょっと前にも更新しましたが、「むすんでひらいて」が好きなんですよ。
むすんでひらいて君との物語。『むすんでひらいて』7巻

本作はボカロPとして知名度を上げたDECO*27さんのコンセプトアルバム「ラブカレンダー」の世界観を漫画化した、めずらしい楽曲コミカライズ作品。
1話につき1曲で、まさにアルバムそのものを漫画化したような構成になっています。
「ラブカレンダー」はアルバム全12曲(ボーナストラック込みで13曲)で高校生カップルの恋愛模様をストーリー形式に追っていける。自分はラブカレンダー原曲郡まだ聞いてませんが!
DECO*27さんといえば「モザイクロール」「弱虫モンブラン」と、柴崎コウとコラボした曲くらいしか…他にも聞いたことあるのあるかな…。それくらいの知識です。
CDアルバムの詳細は↓
初めて恋に落ちた男女が過ごす1年間の軌跡を唄で描く愛の物語『ラブカレンダー』

原曲しらないまま水瀬マユさんが作画ってだけで手を伸ばした本作ですが、これがなかなか面白い。演出がクサくてこっ恥ずかしくてw
そしてそれがストレートに青春を疾走する高校生男女の恋愛模様にピッタリ。
少女漫画の王道!って感じのストーリーだと思います。
これは上巻ってことで、春夏でのエピソードが収録されています。
下巻に秋冬のエピソードやって完結って感じか。
それにしても表紙にもあるハートの樹もすごいよなぁw



収録範囲は「1+1=1」「RT」「甘宿り」「エゴママ」「ライトラグ」「27」の6曲。
家庭の事情でいちど留年してしまった、19歳の高校3年生・糸織(しおり)。
彼女のことを気にかけていた爽やか空手少年・紅季(こうき)。
一歳としの差の同級生の2人が、ゆっくり関係を深めていくストーリー。
展開に驚きはありませんが、めちゃくちゃ爽やかでしたね!きらっきら!

ラブカレンダー

まっすぐに「好き」をぶつける一瞬のときめき。あまりに実直な気持ちの交差。
2人のピュアすぎる恋愛模様は、読んでて心が洗われるかのようですよ!
高校生同士のカップルでありながら、糸織ちゃんが歳の差を意識しちゃって、たまに自虐的になっちゃうところとかカワイイし、紅季くんのいい彼氏っぷりもまた。むほー微笑ましい!!

一話では完全に糸織ちゃん目線で綴られていた物語は、2話以降から紅季くんサイドからの目線も加わり楽しいです。
糸織ちゃん目線からじゃなかなか見えなかった紅季くんの慌てっぷりとか、デートプランの練り上げにかける情熱だとかが明かされる。
女の子と男の子、両方のかわいい部分がばっちり見れる!これが楽しい。
普段はけっこう紅季くんが引っ張ってるんだけど、デートでは、年上の糸織ちゃんがちょっとさけリードしてあげてる場面もあってなー。はぁぁぁかわゆい。

ラブカレンダー2

デートの決め台詞のカンペ!この時点で恥ずかしすぎるのに、それを落っことして彼女さんにバレ、彼女にニヤニヤ見つめられながら決め台詞言っちゃう。も、萌えシチュ・・・ッ!



次にストーリー以外の部分のこの作品の特徴について。
上の画像でもそれは現れていますが、原曲の歌詞が挿入されること。
しかも歌詞挿入シーンがめちゃくちゃ多くて、各話のクライマックスではストーリーとかぶさってずらーっと歌詞が流れこむ。
なるほどこういうカタチで曲と漫画をリンクするかーと面白い仕掛け。もともとストーリー展開を意識したコンセプトアルバムだそうで、きっと原曲に忠実なんでしょうが。

「実在の曲が作中で流れる」「その歌詞が作中に引用される」
そんな歌と漫画の融合の一瞬って、カッコいい『キメ』の演出だと思います。
しかし本作は毎話これがクライマックスに使われて、少しだけしつこいかなと。
漂うオサレ感にうひゃあーってなるクサ演出の連発なので耐え切れなくなるw オサレというかちょいとキザというか。悪い意味じゃなく。
これくらい突き抜けてたほうが、楽曲のコミカライズ的には正解なんだろうな。でも原曲しらず漫画としてだけ読んでると、ふへへwwと笑ってしまうんだ。
こういう演出大好きだし実際カッコいいんだけど、それ故に照れちゃって変な笑いが出るw

ある意味「ラブカレンダー」というCDアルバムの販促的側面もある漫画なので、こういうやり方できっと正解ですけれど、「楽曲のコミカライズ」っぽさが強く前面に出てきているのかな。
この漫画には「原曲と合わせて読む」という接近が一番良さげか。
今度アルバム聞いてみようかなぁ。悠木碧とか歌ってるしな。



そんな「ラブカレンダー」上巻でした。
まっすぐな青春ストーリーということで、なんとも少女漫画チックなときめきに彩られた漫画となっていました。むず痒いけどそれがいいな!
ストーリーにもうちょい意外性が欲しかったかなというのは正直なところで。あまりにもベタベタだ・・・!でも「楽曲のコミカライズ」という珍しいことやってるわけだから、物語そのものはこれくらい王道モノでいいのかな。
漫画として楽しめますし、おそらく原曲を知っていればより一層。

そして最後の一点。あの『とっておきの演出』が、素晴らしかったよね!
つまりはページに挟み込まれた桜。事前の情報も一切なし、ページにそんなものが挟んであると気づかずに読んでいたので、ここぞ!というところでキメられたこの演出にはニヤニヤするしかなかった!憎いことをしますな!
紙に印刷される漫画という媒体から現実に飛び出すこの演出は、かなり面白いとおもいます。ハッとさせられました。しかし、こういうところまで本当に恥ずかしすぎる漫画だよw
そんなサプライズも合わせて楽しめる漫画でした。下巻も楽しみにしております。

『ラブカレンダー』上巻 ・・・・・・・・・★★★☆
きっと珍しい、コンセプトアルバムまるごとコミカライズ。物語はまっすぐな青春恋愛。楽曲と漫画の融合や恥ずかしい演出をやりぬくあたりもニヤニヤできるw


[漫画]元気になれるわちゃわちゃ賑やかラブコメ!『恋愛暴君』1巻

恋愛暴君 1 (メテオCOMICS)恋愛暴君 1 (メテオCOMICS)
(2013/03/12)
三星めがね

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   そんな物が無くても 私は彼を愛してたから

三星めがねさんの初単行本「恋愛暴君」の1巻が出たので感想。
元気がいい漫画は読んでいて楽しいですね!
我の強いヒロインたちに振り回されてぐちゃぐちゃのラブコメ漫画となっます。
濃ゆいキャラがたくさんいて、それぞれが暴走してしっちゃかめっちゃか!
人を食ったような、つかみどころのない1巻表紙ヒロインのグリ。
一途な性格で身体付きも豊満、でも嫉妬して刺してくる超人ヤンデレの茜。
茜のことを想い続けてだいぶ犯罪的になってきてるアブない百合っ娘の柚。
彼女たちにひたすら振り回されまくる漫画です。とにかく賑やかでバカバカしくて笑いの絶えない世界。コメディとして王道の魅力を輝かせる楽しい漫画ですわ。
一見ハーレムなようで、実際にはコメディ最優先な構えで今はまだ恋愛要素は薄い気もする。「キス」をめぐるシチュエーションそのものは恋愛漫画っぽいんだけどw
どんちゃん賑やかなラブコメってそれだけでこちらも楽しくなってくるので好きです。
テンポもすごく良くて、ギャグ強めなラブコメ漫画が好きな人は気に入るんじゃないでしょうか!



主人公のもとに突然やってきた死神みたいな女の子・グリ。
曰く、某名前を書き込むとそいつが死んでしまう死のノートみたいなデザインの「キスノート」にあなたの名前をかいちゃったので、誰かとキスしなきゃ・・・死にはしないけど一生童貞だよ、と。
しかもこのグリという少女がわりとコンポツ。どんどんトラブルを起こす。
キスをめぐるロマンティックな話になるはずだったのに、どうも普通じゃない女の子ばかり主人公の周りに集まりだします。

ギャグ漫画って、ギャグの質が肌に合うかどうかというのは大切なポイントだと思うのですが、個人的にこの作品の雰囲気はピタッと気持ちよく感じました。
そしてヒロインたちもばっちり魅力的で。しかもダメ女ばかりである。

恋愛暴君2

特に茜ちゃんはすげーイイなぁ。お気に入り。
どんなデンジャラスな行動でも、そこには恋心があってかわいい。だからこそ手に負えない厄介な娘でもありますが・・・!
とにかく主人公が好きすぎるヤンデレ。主人公に近寄る女の子にはめっさ敵意むき出しで立ち向かいますし、八つ当たりに主人公もザクザク刺してくる。いいのかそれで!

恋愛暴君4

でもきっちり乙女な部分も見せてくてる。うーむ。ヤンデレヒロインは結構いますけれど、怖さとかわいらしさのバランスが、尖りすぎるマイルドになりすぎず良いバランス。それでいて話をグイグイ引っ張っていってくれるパワーがあって、茜ちゃんお気に入りだなぁ。

恋愛暴君3

結婚ときいて結婚のことで頭いっぱいになっちゃう茜ちゃんかわいい!
1巻の段階では1番好きなのがこの娘。あー幸せそうな顔いっぱいみたいわー。

そして恐らくはメインヒロインのグリちゃんも気になる。
恋愛ごとに無関心な愛のキューピット。自分の恋愛感情を知らない
恥じらいもなく簡単にキスもできるし、その後のリアクションを楽しんだりすら。
余裕たっぷりで捉えどころのない性格。だからこそ、グリちゃんが余裕なくなっちゃうところが見てみたくなるのは自然の摂理なのである。

恋愛暴君1

自分の好きなことをストレートに楽しむ娘で、そのことでトラブルをたくさん起こしてしまいますが、その素直さがまた可愛らしい。
主人公やほかのヒロインをおちょくるのも、このコメディの中でいい働きになっている感じがする。『恋愛暴君』というタイトルで、暴君みたいなキャラに茜ちゃんもいるとは思いますが、この作品中でイニシアチブをとっているのは彼女。まさに暴君。
彼女はいろんな表情をみせてくれます。でも1巻の中ではシリアスな要素が皆無w
恋愛感情がわからないってのは、これから分かっていく前フリでしょう!ってことで、今後のラブコメで彼女の世界がどう広がるかも楽しみの1つだったりします。
普段の明るい表情も!こ憎たらしいデフォルメ顔もかわいいけど!
グリちゃんの恥じらいがみたいよ!!



さくっとですが「恋愛暴君」1巻の感想でした。
強烈に目新しいものはないものの、コメディでしっかり楽しませてくれる、という点でなかなかレベルが高い。それぞれ可愛らしいヒロインたちがドタバタ繰り広げる。この感覚をなんとも言葉にしづらいけれど、ハイテンポな中にもちゃんとキメがあって、とても楽しいのです。
ホモネタ多すぎだろ!とは思いつつ、ギャグも好みでした。ぶっ飛びすぎず、でも全然落ち着いてなくて、結構誰かを好きになるってことをわりと面白おかしく描いている。
ギャグの面白さを感想で伝えるのって苦手なので、上手いこと言えないのが歯がゆいですが
とにかくの騒がしさは、ちょっと所じゃなく楽しくなってくるぞ、と!
これが初単行本の新人さんとのことですが、すでに作風が完成している風なのもすごいですね。この調子で連載を重ねて行って欲しいです。
2巻は来月発売という連続刊行。この出来なら続刊も追っていきたい。

『恋愛暴君』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
元気がよくて堅実におもしろい新作ラブコメ。キャラが濃くてみんな愛おしい!

[漫画]いつから好きになったかなんて知らないけれど。『恋愛ディストーション』7巻

恋愛ディストーション 7 (サンデーGXコミックス)恋愛ディストーション 7 (サンデーGXコミックス)
(2013/02/19)
犬上 すくね

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   このひとの手を放したくないと思う

「恋愛ディストーション」7巻の感想です。
新装版(GX版)から入った新参者の自分ですが、多くの人が再開を待っていただけあり素敵な作品だわなーとホクホク読んでおります。
で7巻。簡単にまとめていえば「山野辺ぶっ飛べ」編である。大躍進。
6巻のあの引きを読んだからには、まだかまだかと新刊の発売を待たざるを得なかった悲しい単行本派。果たして届けられた最新刊は、これまた期待どおりのアレやコレやでたっぷり自分をニヤニヤさせてくれる一冊となっていました。拳を握りしめて山野辺への荒ぶる思い。
表紙もめっちゃかわいいですね。秋子のてのひらの上の山野辺。
それぞれ違った表情を浮かべる2人のポジションも含め、はーたまらん!

前巻→愛しい人のためにできること。『恋愛ディストーション』6巻



YA!MA!NO!BE!
前回いきなりキスされちゃってびっくりの山野辺くん。自分の意識よりずっとはやく自分のそばに近づいていた秋子の存在は、とにもかくにも彼を揺さぶりまくる。
生まれてこのかたより悶々と童貞力(ぢから)を熟成させてきた非モテ大学生の想像なんかすっかり飛び越えちゃう、秋子ちゃんのなんと軽やかで魅惑的なことよ。

カラッと明るい秋子にも、男を誘うために思惑を秘めていたりな。下心丸出しだけどめちゃくちゃ緊張しながらも秋子の部屋にやってきちゃう山野辺もな。互い「健全なやましさ」とも言えるような、肌を重ねることへの期待と思惑があるってのがムズがゆい!いや山野辺は作戦もゴムもなにもなく丸腰でやってきましたけど。なーにやってんだ山野辺!
まぁともかく、こういう下心ありきの様子ってのは、付き合い始める直前と直後の恋愛のかわいさだよな。
「恋愛ディストーション」は恋人同士の当然の営みとしてセックスは描かれていす。そこに向かうのは自然なことなのですが、この作品では久々のこの初々しさたっぷりの初夜に感動すらする勢い。ほかのカップルは癒しとしての性が描かれているように思いますが、秋子と山野辺のはまだ癒しなんて言えない、精一杯の初期衝動で突き進んでいく。
いつから好きになったかなんて知らないけれど、いろんな過程をすっ飛ばしてこの日になったけれど、気持ちが本物だったらなんだっていいや。

恋ディス72

山野辺ぇぇ!!!

中学生のときは中学生カップルの漫画読んで死にたくなったし、高校のときも(中略)死にたくなったので、必然的にいま大学生カップルの漫画読むと果てる。でも普段はここまでならないはずなんだけど、なんでだろう。秋子ちゃんって存在が妙にリアルなんだけど超絶羨ましいラインを来ているからか。
自己投影しまくりで作品を楽しみたいわけではありません。ありませんが、やはり現実の自分とシチュエーションが近いほど、読んでいて気持ちのシンクロ率は高まるもので。普段は恋愛漫画を読んでも「いいねえいいねえ。幸せにおなりよ・・・」と常時賢者モード発動しているような俺でも、こういう漫画を読むと頭がバチバチくるぜ・・・つまり山野辺爆発しろ。

恋ディス73

山野辺てめぇぇぇぇぇ!!!!!

いやしかし、秋子が山野辺を誘うシーンすげえいいな~~~とホコホコと思いましたわ。さっぱり系女子にも、やっぱりこう言うナマっぽい湿っぽい感情はある。
秋子に関しては過去に兄への秘めた想いも描かれていて、女性として憂いある一面を見せていました。今回はそれとはまた違う風に、彼女の「女」がさらけ出されているように感じてテンション上がる上がる!
やっぱりねえ、女の子はみんな魔性を秘めているわ。特に秋子はあまり計算をしない本能的な人物。だからこそ「女」を見せる時にしてもわりとストレートなんだよな。わりと性欲に忠実だし。あー健康的にエロい。そしていい娘だわ・・・。

秋子の山野辺のエピソードにもうひと波乱含んで7巻は終わります。これまた面倒くさい悩みを抱え込みやがりましたからね、山野辺が。しかしあとがきにもあるとおり、こういうエピソードをやるカップルにはこの2人がお似合いだw



あー秋子と山野辺のことばっかり書いてますね。
仕方ないとは言え、ほかのエピソードも素敵なものがいっぱいなので触れる。
第49話「夏の日のオーガズム」はだいぶ色っぽいイチャつき回でした。大前田と棗の2人は些細なズレから、仲直りの流れがいつも通りすぎて和んでしまうくらい。

恋ディス71

このエピソードは棗の性癖(と言ってしまうと下品だけど似たようなもんだ)に体臭があるってんで色々ニヤニヤできる。いい匂いだと感じるなら、それはいい恋ってこった(決め台詞風でいま適当に考えた)。
そして浴衣エロとは浪曼の塊である!個人的に浴衣で野外より浴衣で部屋で致すほうがグッとくるのでな。うわぁどうでもよすぎる。

あと第51話「GIRI GIRI NIGHT」。漫画家の小向井と美容師の知子のエピソード。この2人は進んでるんだか進んでないだか、じれったくてたまりませんな。しかしこの2人のカップルの成立には、知子がまほ先生への想いに決着をつける必要があり、そのシンプルなワンステップには大きな切なさが伴います。期待しつつ、ちょっと怖かったりもするんだよな。
しかし7巻表紙を見ていると「ちゃぶ台の向こうに誰がいるのか?」ってあたりで色々妄想が膨らむ!51話を読んだらなんとなく想像ができますが!
小向井は表情に出さないところで本能を押さえつけ頑張ってました。そろそろ救われてもいいと思いますが、彼自身なんだかんだで今のふわっとしたアンバランスな駆け引きを楽しんでいる節もあり、まぁしばらくこのままでもいいかもな感。

そんな「恋愛ディストーション」7巻でした。山野辺がんばった!
秋子ちゃんとのういういdaysを味わうもすぐにモメごとが起きてしまいましたが・・・どうなるかが今から楽しみです。8巻はまた半年くらい後かな。
しかしまー、久しぶりに漫画を読んでいてキャラクターへの可愛さが転じて嫉妬にまで行きましたわ。秋子ちゃんかわいすぎな・・・・・・。
山野辺爆発しろとのたまっていたら知り合いから諭されて、よく考えたらそうだよなぁ、とゆっくり怒りを収めた次第。
いろんなキャラクターを描いていく恋愛オムニバス形式ですが、7巻も続くとキャラへの愛着も積み重なって、一層味わい深い。その中でまだこれだけ瑞々しい恋愛のときめきで楽しませてくれるから好きですなー。
絵も清涼感あって好きですね。それで結構生々しく男女を描いているからおもしろい。
またゆったり読み返しつつ、8巻待ちます。

『恋愛ディストーション』7巻 ・・・・・・・・・★★★★
前巻がわりとヘビーでしたが、今回は素直なラブストーリー中心でニヤニヤほっこり。

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引っ越し先

ブログを引っ越しました。 当ブログは更新を停止し、新ブログにて更新をしています。 https://sazanami233.hatenablog.com/

楽園に花束を

プロフィール

漣

Author:漣
「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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omuraisu0317あっとyahoo.co.jp(あっと→@に)

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