[漫画]DECO*27アルバム完全漫画化。爽やかすぎる青春模様!『ラブカレンダー』上巻
ラブカレンダー 上巻 (ビッグガンガンコミックススーパー) (2013/03/25) DECO*27、水瀬 マユ 他 商品詳細を見る |
初めてのキス、甘色
水瀬マユ先生が作画を担当する「ラブカレンダー」の上巻が発売されました。
ちょっと前にも更新しましたが、「むすんでひらいて」が好きなんですよ。
→むすんでひらいて君との物語。『むすんでひらいて』7巻
本作はボカロPとして知名度を上げたDECO*27さんのコンセプトアルバム「ラブカレンダー」の世界観を漫画化した、めずらしい楽曲コミカライズ作品。
1話につき1曲で、まさにアルバムそのものを漫画化したような構成になっています。
「ラブカレンダー」はアルバム全12曲(ボーナストラック込みで13曲)で高校生カップルの恋愛模様をストーリー形式に追っていける。自分はラブカレンダー原曲郡まだ聞いてませんが!
DECO*27さんといえば「モザイクロール」「弱虫モンブラン」と、柴崎コウとコラボした曲くらいしか…他にも聞いたことあるのあるかな…。それくらいの知識です。
CDアルバムの詳細は↓
初めて恋に落ちた男女が過ごす1年間の軌跡を唄で描く愛の物語『ラブカレンダー』
原曲しらないまま水瀬マユさんが作画ってだけで手を伸ばした本作ですが、これがなかなか面白い。演出がクサくてこっ恥ずかしくてw
そしてそれがストレートに青春を疾走する高校生男女の恋愛模様にピッタリ。
少女漫画の王道!って感じのストーリーだと思います。
これは上巻ってことで、春夏でのエピソードが収録されています。
下巻に秋冬のエピソードやって完結って感じか。
それにしても表紙にもあるハートの樹もすごいよなぁw
収録範囲は「1+1=1」「RT」「甘宿り」「エゴママ」「ライトラグ」「27」の6曲。
家庭の事情でいちど留年してしまった、19歳の高校3年生・糸織(しおり)。
彼女のことを気にかけていた爽やか空手少年・紅季(こうき)。
一歳としの差の同級生の2人が、ゆっくり関係を深めていくストーリー。
展開に驚きはありませんが、めちゃくちゃ爽やかでしたね!きらっきら!
まっすぐに「好き」をぶつける一瞬のときめき。あまりに実直な気持ちの交差。
2人のピュアすぎる恋愛模様は、読んでて心が洗われるかのようですよ!
高校生同士のカップルでありながら、糸織ちゃんが歳の差を意識しちゃって、たまに自虐的になっちゃうところとかカワイイし、紅季くんのいい彼氏っぷりもまた。むほー微笑ましい!!
一話では完全に糸織ちゃん目線で綴られていた物語は、2話以降から紅季くんサイドからの目線も加わり楽しいです。
糸織ちゃん目線からじゃなかなか見えなかった紅季くんの慌てっぷりとか、デートプランの練り上げにかける情熱だとかが明かされる。
女の子と男の子、両方のかわいい部分がばっちり見れる!これが楽しい。
普段はけっこう紅季くんが引っ張ってるんだけど、デートでは、年上の糸織ちゃんがちょっとさけリードしてあげてる場面もあってなー。はぁぁぁかわゆい。
デートの決め台詞のカンペ!この時点で恥ずかしすぎるのに、それを落っことして彼女さんにバレ、彼女にニヤニヤ見つめられながら決め台詞言っちゃう。も、萌えシチュ・・・ッ!
次にストーリー以外の部分のこの作品の特徴について。
上の画像でもそれは現れていますが、原曲の歌詞が挿入されること。
しかも歌詞挿入シーンがめちゃくちゃ多くて、各話のクライマックスではストーリーとかぶさってずらーっと歌詞が流れこむ。
なるほどこういうカタチで曲と漫画をリンクするかーと面白い仕掛け。もともとストーリー展開を意識したコンセプトアルバムだそうで、きっと原曲に忠実なんでしょうが。
「実在の曲が作中で流れる」「その歌詞が作中に引用される」
そんな歌と漫画の融合の一瞬って、カッコいい『キメ』の演出だと思います。
しかし本作は毎話これがクライマックスに使われて、少しだけしつこいかなと。
漂うオサレ感にうひゃあーってなるクサ演出の連発なので耐え切れなくなるw オサレというかちょいとキザというか。悪い意味じゃなく。
これくらい突き抜けてたほうが、楽曲のコミカライズ的には正解なんだろうな。でも原曲しらず漫画としてだけ読んでると、ふへへwwと笑ってしまうんだ。
こういう演出大好きだし実際カッコいいんだけど、それ故に照れちゃって変な笑いが出るw
ある意味「ラブカレンダー」というCDアルバムの販促的側面もある漫画なので、こういうやり方できっと正解ですけれど、「楽曲のコミカライズ」っぽさが強く前面に出てきているのかな。
この漫画には「原曲と合わせて読む」という接近が一番良さげか。
今度アルバム聞いてみようかなぁ。悠木碧とか歌ってるしな。
そんな「ラブカレンダー」上巻でした。
まっすぐな青春ストーリーということで、なんとも少女漫画チックなときめきに彩られた漫画となっていました。むず痒いけどそれがいいな!
ストーリーにもうちょい意外性が欲しかったかなというのは正直なところで。あまりにもベタベタだ・・・!でも「楽曲のコミカライズ」という珍しいことやってるわけだから、物語そのものはこれくらい王道モノでいいのかな。
漫画として楽しめますし、おそらく原曲を知っていればより一層。
そして最後の一点。あの『とっておきの演出』が、素晴らしかったよね!
つまりはページに挟み込まれた桜。事前の情報も一切なし、ページにそんなものが挟んであると気づかずに読んでいたので、ここぞ!というところでキメられたこの演出にはニヤニヤするしかなかった!憎いことをしますな!
紙に印刷される漫画という媒体から現実に飛び出すこの演出は、かなり面白いとおもいます。ハッとさせられました。しかし、こういうところまで本当に恥ずかしすぎる漫画だよw
そんなサプライズも合わせて楽しめる漫画でした。下巻も楽しみにしております。
『ラブカレンダー』上巻 ・・・・・・・・・★★★☆
きっと珍しい、コンセプトアルバムまるごとコミカライズ。物語はまっすぐな青春恋愛。楽曲と漫画の融合や恥ずかしい演出をやりぬくあたりもニヤニヤできるw
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