[漫画]アツアツしっとり、イチャラブ連打にノックダウン。『あまあま2』
あまあま2 (2013/03/29) 志摩時緒 商品詳細を見る |
女の子も 男の子と同じこと 考えてるのかもしれない?
「あまあま」シリーズ2冊目が出たぞー!
悶死セレクション金賞を二年連続受賞した、あの「あまあま」だー!
・・・いや、なんでしょうねこのオビはw 楽園コミックスでは珍しいノリのコピーですよね。しかし全くもって正しい。まちがいなく壁殴り漫画だし、悶死も納得の恥ずかしすぎるイチャラブ恋愛漫画。
1巻のときも、ひどいテンションで感想を書いたものですが、いやはや2巻もたまらない…!今回も何度も身悶えしましたわ…途中へんな悲鳴みたいな声だしながらクネクネしてたしな…いかんいかん。
容赦無いイチャラブの連打にノックダウン。これが「あまあま」だ!
→たっぷり、じんわり、甘いひととき。『あまあま』
さて「あまあま2」です。
今回は楽園9号から11号の掲載分と、WEB楽園掲載分、描きおろしで構成。
進級して同じクラスになれた!と思ったら別れに危機になったり
教育実習のお姉さんがやってきて、静かに心揺らされたり
秘密のお付き合いをつづける祐司と美咲の2人の、そっと花開く淡くディープな青春の恋。
毎度、お約束のように事後から物語が始まりますからね。こりゃたまらん。すでにセックスなんて当たり前な関係になった高校生カップルの盤石の安心感!そしてそれでもまだ初々しかったりして。アツアツの二人を見てるだけで、とにかくもう幸せじゃ!
体重どう?って聞くためにムスッとしながら祐司に乗る美咲ちゃんめちゃくちゃカワイイよ!!
体重がちょっと増えたってさ。大切な人が気にならないなら、まぁいっか。それくらいの捉え方が楽ちんだ。まぁ100%は納得しきれてはいないだろうけれどさ!ああは言ってるけど美咲ちゃん絶対悔しがってるだろうけれど!
でも「まぁいっか」と、諦め混じりでもそう思える彼女の慰めになれるのは、彼氏の特権じゃないですか。些細な問題でも相手の心を支えられる関係。素敵ですね死ね。失敬間違えました。うっかり。愛しさ余って滲む殺意。
体が大きくなっただとか、どこか変わっただとか。
成長期のお付き合いで、互いの体の変化を知りながら確かながら日々を過ごす。これって、まさにこの時しか出来ない恋愛って感じで、青春の匂いがします。
2巻後半からは教育実習生、夏美さんの新登場で、ちょっとだけ波乱が?
いまだ恋を知らないウブな夏美先生。無意識だけど完全に祐司を好きになります。
そのことに気づいて、だんだんと息が詰まるような気持ちになっていく美咲。
彼氏がとられるかも、という不安。そして、好きな先生に、自分を応援してくれる先生に、自分と祐司の関係をちゃんと伝えられない葛藤。
優しい美咲だからこそ、自分はどうすべきかってところで少しずつ落ち込んでいく。
まぁしかし、自然なかたちで「秘密」を持つことの肯定をした夏美先生のファインプレーはすごいですね。大切な秘密は、あってもいいんだ。偶然かもだけど、生徒の不安吹き飛ばしたんだから、きっといい先生になれそうだ?
そして夏美先生の最後の独白。
「きっと 少し恋してたんだろうな あの二人に」
この一言。心に切なく溶け込んでいって、不思議な感触を残しました。
学生時代に恋できなかった夏美先生。彼女が祐司と美咲の両思いをまぶしくやさしく見つめ、感傷に浸る様は、なんとなくこの作品を読む読者(というか俺)の立場と重なるんです。
ああ、こんな青春、楽しいだろうな。ちょっと羨ましいな。でもそんな自分のことより祈りたいのは、この2人の未来にまで続く幸福だ。
ほんのりノスタルジックな味わいがいいなぁ。昔を懐かしみたくなる空気が学校にはある気がする。
あ、あと祐司美咲サイドで面白かったのは、美咲のこのセリフ。
「男子って、自分達もそーゆーえっちな目で見られてるってのに無防備よねぇ」
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだッ!的な。
思春期まっさかりだもの。女の子が気になるよな男の子。でも、女の子だって。
この時の美咲ちゃんの、爽やかなな中にちっとばかしの照れと、あといたずらな不敵さが隠れている表情がまた絶妙なのですよ!
揺るぎない愛情と、成熟した恋人関係がなせる「静」のムード。
それが祐司美咲の主人公ペアだとしたら。
もちろん「動」を司るのは神崎さんと高梨くんの初々カップルですよ!
「好きなひとができました」という番外編シリーズの主役の彼らは
祐司美咲ペアがすでに通り過ぎた、お付き合いにおける沢山の「はじめて」に向き合っていく2人。
深まった関係の中で静かに情熱的な祐司美咲ペア。
はじまったばかりの爆発力で突き進む神崎さん高梨くんペア。
タイプの違ったカップルたちの恋愛模様を交互に見せてくる構成が「あまあま」の憎いところですよ!どっちもかわいい!でも異なるお付き合いを見ていて、頭がポワポワしてきますよ。
告白して(されて)、とまどって。付き合い始めて、とまどって。手をつないで、とまどって。でもどれこれも、最高に幸せで。
微笑ましくいどころかニヤニヤしすぎて表情筋がおかしくなりそうな破壊力を備えた「好きな人ができました」シリーズですが!この2巻では初ちゅーだぁぁぁぁ!
順調じゃないですか…いいぞいいぞ…(満面の笑み)
「好きな女の子と初めてキスをした。彼女が自分を好いてくれてると実感できて、すごくうれしい」と、真っ直ぐでこっ恥ずかしすぎるモノローグで心射抜かれる!!
一回キスしたら、もっとしたくなっちゃう高梨くん。
あ~~~~~~~~………(めっちゃニヤニヤする)。
初キスのエピソードも素晴らしいですが、2度目のキスに至る相合傘エピソードが大好きです。走りだしたら止まらない!って感じで。
キスしたいな、でもがっついてるみたいで恥ずかしいな。嫌がられるかな。
とかそんな葛藤を抱えてるのが、男の子だけだと思っちゃいけません。ハイ。撃沈。
6話ラスト、「外から見えちゃって恥ずかしいかなと思って」と言ってカラッと笑顔で去る神崎さん。立ち尽くす高梨くん。
でもこれ、ぜってぇ神崎さんも顔真っ赤にしてるでしょう!すぐ帰ったの照れ隠しなんじゃないでしょうかあ!あぁぁぁ!!かわいいよおおこの2人いいい!
手をつないで、とまどって。キスをして、とまどって。
まだ、「高梨くん」「神崎さん」だもんな。苗字呼びですよ。
きっとこれから先もいろんな事にとまどって、でも心をもっと深くつなげていく2人をずっと見ていたい気持ちです。
そんな「あまあま2」でした。
1巻の怒涛のイチャラブ旋風はそのままに、むしろ「好きな人ができました」シリーズが進展してきたこともあり、破壊力は向上するばかり!
アツいイチャラブ漫画ですが、不思議と読んでて疲れないのもいいですなぁ。自分は結構ラブコメ読んでると、好きが麻痺してくるので途中で休憩するんですが、この漫画はするーりと読めてしまう。
4コマと通常コマ割りのハイブリット構成も、結構独特なテンポになっていて面白い。1話の中でクルクルとコマ割りが変わる。ちょっと珍しいと思いますが、不思議とこれが気持ちいいんですよね。ギャグっぽく見せる時としっとり物語を進める時とで、コマ割りにも緩急みたいなのがあって。
描きおろしも充実しております。
巻末の描きおろしでは、祐司と美咲の馴れ初めエピソード。1巻末の続きです。祐司が気になって仕方なくなった美咲の、この浮ついた感じがいいですなぁ…!
そしてお楽しみのカバー裏。カバー裏(本体表紙)の演出がまた上手いですよなぁ。隠された関係というか、ホントは見られない感じがよく出てて。裏表紙の神崎さん高梨くんカップルもカバーをめくると、ほっへへっへ!!(奇声)
きっと「あまあま3」はまた1年後でしょうが、うーん待ちきれない!
『あまあま2』 ・・・・・・・・・★★★★
2カップルの恥ずかしすぎる恋愛模様をニヤニヤ眺める最高の時間。
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