[漫画]愛するからには自分も幸せにならなきゃ!『ねじまきカギュー』3巻
ねじまきカギュー 3 (ヤングジャンプコミックス) (2011/12/19) 中山 敦支 商品詳細を見る |
恋する乙女は無敵だ!!!!!!
ヤングジャンプ連載中「ねじまきカギュー」も3巻目。
今回はオビに村田雄介先生がコメントを寄せています。あといろいろ雑誌とかで発表されたランキングに入ったこととか。このマンガがすごい!2012では16位でしたねえ。
確かに今年目立っていた作品の1つだと思います。愛をめぐる少女たちの激烈バトル!
・強くまっすぐ、貴方を護るために。 『ねじまきカギュー』1巻
・いがみあい認めあう女の子たちの闘い。 『ねじまきカギュー』2巻
絶対個性主義(キャライズム)を掲げるこの学園は、ムチャクチャに濃い人物ばかり。
2巻では富江・朱羽がいがみあいつつ活躍をしましたが、風紀四天王の1人にして会長の側近である織筆により重傷をおってしまいます。
しかし落ち込んでいたカギューちゃんが自分らしさを取り戻し、織筆と対峙。
誰かを強く思う「愛」。けれど相反する「愛」を掲げる2人は、自分の正しさを叫びながら死闘を繰り広げるのでした。
織筆曰く、「最強の愛は自己犠牲の上において成り立つ」。
愛しい誰かのために、100%の心血を注ぐこと。全力で支えてあげること。
自分を愛してくれなくてもいい。自分を捧げることがが至高の喜びと言う。
これはカギューちゃんの考えとは大きく違うものです。
ボロボロになりながら自分の愛を声高らかに言い合うシーンは鬼気迫る魅力アリ。
しかし1番印象深いのは、織筆に向かってのカギューちゃんの言葉と笑顔。
多くの人が笑顔になれるであろうカギューちゃんの持論は、きっと織筆が夢みてはそれは不可能だと自分に言い聞かせてきたもの。
きっとムリだって彼女が諦めてた最高の理想を、カギューちゃんは恥ずかしげもなく掲げる。こういうところがカギューちゃんの魅力ですよねえ。純粋であるのは格好いいんだ。
どちらが「正しい」かは判別しようがないですけど、気持ちいいのはカギューちゃん。
織筆の「自己犠牲=愛」は、どれだけ自分を犠牲にするかで己の愛の大きさを信じたいんだろうなーと。ある意味それって強い自己愛の裏返しでもあるのかも。歪んだ自己満足。
でも報われないはずの愛をポジティブに捉えて自分を幸せにしてるというのは面白い構図です。ある意味建設的というか。
そんなわけで3巻のハイライトはこのVS織筆編と思います。しびれました。
キャライズムを掲げる学園が舞台なので、とにかくキャラが個性豊かなのですが
明確に主張と主張のぶつかりあいとしてバトルが描かれるのも面白いところ。
双方の思いがガンガンぶつかり合って、それが読んでる自分にも響いてくるのです。
さてさて、元気を取り戻したカギューちゃんがかわいいったらないですよ!
ボロボロになってもカモ先生に抱きしめられたら全回復してしまいました。かわいいなあ!
不可能を可能にするカギューちゃんの乙女っぷりは最高ですな。
2巻は途中からカギューちゃんがおとなしくなってしまいましたが、3巻はカギューちゃんが目一杯動いて戦って喜んで、とてもイキイキしています。嬉しくなってしまいますね。
しかしそんな彼女にも過去最大のピンチが訪れるのでした。
確かにこの巻のハイライトは織筆戦だったかと思いますが、その後の風紀委員長・紫乃とのバトルも大きな盛り上がりをみせます。3巻だけでは終わりませんが、かなり熱いバトルが展開。
ロリ体型でクリッとした目が特徴の、一見冷徹な女の子。
カギューちゃんとは愛を優先すべきか、ルールを守りぬくべきかで対立。
しかしこの彼女がむちゃくちゃ強い。さてどうなるやらと。
紫乃ちゃんにも本当の気持ちを露にして欲しいなぁ。恋を押しとどめる必要は無い!
他にもいよいよあの学園長ががっつり物語に絡みだしたのも見所。
スターシステム的なものでしょうか、トラウマイスタにもこいついたよなって感じですが学園長のおかげで作品のカオス度がさらに上昇。面白くなって来ましたよ!
あと、うん、あの秘書さんエロすぎると思います。
この漫画の面白さって、堂々とメッセージを発してくることとか、絵がカッコいいとか色々ありますが、次のページに何が飛び出してくるのか分からないってのもそれですね。
最高にドキドキする漫画体験をさせてくれる。ページをめくる面白さが満点!
バトルの迫力や女の子たちのかわいらいさ(+二面性)も当然のように魅力的。
来年も見逃せないタイトルの1つでしょう。4巻楽しみです。
『ねじまきカギュー』3巻 ・・・・・・・・・★★★★
頭の中をあつい何かで満たしてくれる作品。熱い言葉を吐きながらのバトルは素晴らしい。
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