[本]平凡?特別?大切な言葉と、大切な存在。 『flat』1巻
今回はいつもよりさらにダラダラ書いた気がします。
そしたら一緒におとまりしようか
4巻も発売したところで俺はやっと1巻を手にしたのであった。「flat」1巻感想!
自分もタイトルだけは知っていたのですが、この度ようやく読んでみることに。
アヴァルスなんてマイナー誌連載で、4巻までに120万部突破とヒット中ですが
話題になるだけの力はあるなぁと感じる作品でした。
あらすじ。
超マイペースな男子高校生・平介は、いつも気の赴くままに生きていた。
ある日楽しみにしていた調理実習が中止になり、ふてくされた彼が家に戻ると
従弟の秋くんとご対面。なりゆきで秋くんのお世話係になることに。
その秋くん、とにかく『耐える』子で、世話をするにもする世話がない・・・(?
マイペース高校生と忍耐幼児の、不思議な組み合わせで送る物語です。
まーなにより秋君ですよ。
「こりゃかわいいわ」と素直に思いますw
幼児という存在は、なんだか人間の本能的な部分をくすぐってくれますね。
手を繋ぎたいけど繋げない秋くんが、もう・・・っ!
このシーンからも分かるかも知れませんが、秋くんは思慮深い子です。
相手の迷惑にならないかを常に考えて、自分の要求を押し込めるような。
そういう意味では、秋君はあまり子供らしい子供ではないのかもしれません。
(どういうのが「子供」なのかは、まぁ人それぞれ定義が違うかもしれませんが)
この1巻では、平介と秋君の出会いを描きつつ
最初に平介が立ち向かう問題として、そんな秋君をどう変えていくかが置かれています。
変える、というとちょっと意味合いが強いかもしれません・・・
「そんな心配しなくてもいいんだよ」と言葉だけじゃなく行動で示してあげること、かな。
「一緒に遊んで」の一言が言えず、孤独な背中に哀愁漂う秋君・・・。
彼は出来る子供なんだけど、それと同じくして、色々出来ないことが多い子でもある。
もじもじして、何か言いかけた口を閉じて、目を伏せて、我慢する。
「自分を伝える」ということが、極端に苦手。
周りの大人も、この子遠慮してるんだなって分かって色々やってみたんだろうけれど
大人がそういう行動を起こしてしまった時点で、秋君は
「自分が迷惑をかけてしまった」と思い悩んでしまうんだろう。
さぁ、こんな子に、どうすれば『我がまま』を言わせられるのか。
答えには、わりとすぐにたどり着けます。
そしてついに。
「おとまりしたい」ですって!!もう!!あーもう!!(鼻息荒く
もったいぶってもったいぶって、お願いがそれって・・・!!かわいよおおおおおぼぼ
(冷静になって)というわけで、ついに言えた秋君。
そして平介は、それを笑顔で受け止める。あっさり「いいよ」と言う。
そう、この『あっさり』がいいんだ。
余裕たっぷりに、全然苦にもなってないんだって、見せつけること。
平介だからこそのスタンスで、秋君は『大人』を理解します。
そしてこの事により、平介への秋君の想いはどんどん膨張!
平介を見上げる秋君の瞳は、常にキラキラしてるんですよね・・・!
それは平介の事を、尊敬できる大人として認識しているから。
平介にそんな意識は全く無いし、それどころか世間的にはいい加減な奴だと思われてるほど。
責任感もない、フラフラしてるだけの男子高校生です。
けれど、秋くんから見れば、平介は立派な「大人」。実の父よりも信頼度が高いw
子供の持つ世界感って、多分きっと、かなり小さい。
小さな背と体では、見あげられる高さにも限度があるように。
そんな秋君の中に、スコーンと大人としてハマってしまったのが平介なんだろうな。
シンプルなようでいて実は意外とよく分からないなぁ、「大人」。
少なくとも、秋君は自分を受け止めてくれた平介に、憧れを抱いている。
子供らしくない子供の秋。
大人らしくない大人の平介。
「子供」が見る「大人」と、「大人」が見る「子供」。
優しい視点から、人間を二分するそれについても触れた作品かもしれません。
・・・あんまり上手くまとまって無いw
それとこの作品は、平介の成長物語という側面もあります。
第一話からすでにそういう見せ方をしていますし、特にラブレターの件なんかは特に。
相変わらずゆる~く生きてていい加減な平介ですが
大事な部分はわりと察して行動できるようなってきている・・・かな。
彼が今度どう変わっていくか、秋君と接するようになるのかも
この作品の大きな注目点かなと思います。
告白への対応からするに、ちゃんと筋の通った人物だと思うので。
・・・しっかし、確かになんとなくモテるのが分かる気がする主人公w
なんだか雑な更新になってしまった気がします。
この作品、読後の感覚を言葉にするのが非常に難しい。
少なくとも、自分の技量では上手くいかなったように思います・・・ぐ、ぎ。
しかし、言葉に出来ない感情を得られるというのは、決して嫌いではないですw
結論言えば、大好きな作品です。
もちろん面白いんですけども、心にしみこむ温もりが心地いい。
とても優しい温度が感じられる作品になっていると思います。
なにより、秋君の笑顔が素敵。
無邪気な、心からの「楽しい」「嬉しい」の感情が、眩しい。
いい顔するようになったなぁ、秋君。
これからもそんな彼の姿を見ていきたいなぁと思うには十分。
もっと早くに読んでおくべきだった!
平凡かもしれない。特別かもしれない。
でもまぁ、とりあえずは2人で居られればいいんじゃない。
きっとそれが一番大切なこと。
『flat』1巻 ・・・・・・・・★★★★
今までスルーしててすいませんでした。かなりツボです。ハートフルとはこういうこと。
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そしたら一緒におとまりしようか
4巻も発売したところで俺はやっと1巻を手にしたのであった。「flat」1巻感想!
自分もタイトルだけは知っていたのですが、この度ようやく読んでみることに。
アヴァルスなんてマイナー誌連載で、4巻までに120万部突破とヒット中ですが
話題になるだけの力はあるなぁと感じる作品でした。
あらすじ。
超マイペースな男子高校生・平介は、いつも気の赴くままに生きていた。
ある日楽しみにしていた調理実習が中止になり、ふてくされた彼が家に戻ると
従弟の秋くんとご対面。なりゆきで秋くんのお世話係になることに。
その秋くん、とにかく『耐える』子で、世話をするにもする世話がない・・・(?
マイペース高校生と忍耐幼児の、不思議な組み合わせで送る物語です。
まーなにより秋君ですよ。
「こりゃかわいいわ」と素直に思いますw
幼児という存在は、なんだか人間の本能的な部分をくすぐってくれますね。
手を繋ぎたいけど繋げない秋くんが、もう・・・っ!
このシーンからも分かるかも知れませんが、秋くんは思慮深い子です。
相手の迷惑にならないかを常に考えて、自分の要求を押し込めるような。
そういう意味では、秋君はあまり子供らしい子供ではないのかもしれません。
(どういうのが「子供」なのかは、まぁ人それぞれ定義が違うかもしれませんが)
この1巻では、平介と秋君の出会いを描きつつ
最初に平介が立ち向かう問題として、そんな秋君をどう変えていくかが置かれています。
変える、というとちょっと意味合いが強いかもしれません・・・
「そんな心配しなくてもいいんだよ」と言葉だけじゃなく行動で示してあげること、かな。
「一緒に遊んで」の一言が言えず、孤独な背中に哀愁漂う秋君・・・。
彼は出来る子供なんだけど、それと同じくして、色々出来ないことが多い子でもある。
もじもじして、何か言いかけた口を閉じて、目を伏せて、我慢する。
「自分を伝える」ということが、極端に苦手。
周りの大人も、この子遠慮してるんだなって分かって色々やってみたんだろうけれど
大人がそういう行動を起こしてしまった時点で、秋君は
「自分が迷惑をかけてしまった」と思い悩んでしまうんだろう。
さぁ、こんな子に、どうすれば『我がまま』を言わせられるのか。
答えには、わりとすぐにたどり着けます。
そしてついに。
「おとまりしたい」ですって!!もう!!あーもう!!(鼻息荒く
もったいぶってもったいぶって、お願いがそれって・・・!!かわいよおおおおおぼぼ
(冷静になって)というわけで、ついに言えた秋君。
そして平介は、それを笑顔で受け止める。あっさり「いいよ」と言う。
そう、この『あっさり』がいいんだ。
余裕たっぷりに、全然苦にもなってないんだって、見せつけること。
平介だからこそのスタンスで、秋君は『大人』を理解します。
そしてこの事により、平介への秋君の想いはどんどん膨張!
平介を見上げる秋君の瞳は、常にキラキラしてるんですよね・・・!
それは平介の事を、尊敬できる大人として認識しているから。
平介にそんな意識は全く無いし、それどころか世間的にはいい加減な奴だと思われてるほど。
責任感もない、フラフラしてるだけの男子高校生です。
けれど、秋くんから見れば、平介は立派な「大人」。実の父よりも信頼度が高いw
子供の持つ世界感って、多分きっと、かなり小さい。
小さな背と体では、見あげられる高さにも限度があるように。
そんな秋君の中に、スコーンと大人としてハマってしまったのが平介なんだろうな。
シンプルなようでいて実は意外とよく分からないなぁ、「大人」。
少なくとも、秋君は自分を受け止めてくれた平介に、憧れを抱いている。
子供らしくない子供の秋。
大人らしくない大人の平介。
「子供」が見る「大人」と、「大人」が見る「子供」。
優しい視点から、人間を二分するそれについても触れた作品かもしれません。
・・・あんまり上手くまとまって無いw
それとこの作品は、平介の成長物語という側面もあります。
第一話からすでにそういう見せ方をしていますし、特にラブレターの件なんかは特に。
相変わらずゆる~く生きてていい加減な平介ですが
大事な部分はわりと察して行動できるようなってきている・・・かな。
彼が今度どう変わっていくか、秋君と接するようになるのかも
この作品の大きな注目点かなと思います。
告白への対応からするに、ちゃんと筋の通った人物だと思うので。
・・・しっかし、確かになんとなくモテるのが分かる気がする主人公w
なんだか雑な更新になってしまった気がします。
この作品、読後の感覚を言葉にするのが非常に難しい。
少なくとも、自分の技量では上手くいかなったように思います・・・ぐ、ぎ。
しかし、言葉に出来ない感情を得られるというのは、決して嫌いではないですw
結論言えば、大好きな作品です。
もちろん面白いんですけども、心にしみこむ温もりが心地いい。
とても優しい温度が感じられる作品になっていると思います。
なにより、秋君の笑顔が素敵。
無邪気な、心からの「楽しい」「嬉しい」の感情が、眩しい。
いい顔するようになったなぁ、秋君。
これからもそんな彼の姿を見ていきたいなぁと思うには十分。
もっと早くに読んでおくべきだった!
平凡かもしれない。特別かもしれない。
でもまぁ、とりあえずは2人で居られればいいんじゃない。
きっとそれが一番大切なこと。
『flat』1巻 ・・・・・・・・★★★★
今までスルーしててすいませんでした。かなりツボです。ハートフルとはこういうこと。
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