[本]あなたのためにできること 『フェアリアルガーデン』5巻
試験期間につき更新が遅れがちです。
耳すまを見て溢れまくるパッションをツイッターでリアルタイム解消してました。
ちと雑な記事になってしまって申し訳ありません。
絶対 守るから
桜野みねねさんの復帰作「フェアリアルガーデン」もついに終了。
約3年の連載、お疲れさまでした。
みねねさんらしさがいっぱいに詰まった作品になったと思います。
さて5巻は、能力によってのあの過去へと潜るクレアからスタート。
しょっぱなからマキの展開です。
わりとネタバレ満載なので注意。
クレアが見たのは、自分が生まれる前。クレアの鉢を拾ってきてからの、のあの姿。
のあは自分が鉢を拾ってしまったことを後悔していた。
過去に大切なフェアリアを死なせてしまったことのトラウマ。
直接手を下したのは彼の親であるにしろ、手を離してしまったのは、自分なのだ。
このまま枯れた方がいいのかもしれない。
それはクレアからすれば、自分と過ごすはずの未来の日々の全否定。
けれどのあは芽を育て続けた。愛し続けた。クレアと出会ってしまった。
それが正しかったとは、まだ分からないまま…。
クレアの無垢な瞳はそれを映し、彼女に一つの意思が生まれる。
のあのために、何かしてあげたい。
クレアが生まれる前、鉢を拾う前、笑顔を無くす前……
つぎつぎとのあの思いの変遷をたどっていき、彼の知らない真実を、現代ののあに届けるべきメッセージを受け取るクレア。
自分が出来ること―――のあが知らなかった、声なきメッセージを届けてあげること。
ぎこちなく、つたない、途切れ途切れのことばたち。
過去から拾い集めた、伝わらなかった大切な大切な想い。
そしておきざりのままだった少年の心が、ついに晴れる。
(クリック拡大)
ここでのあが笑ってくれたから、この作品を好きになって良かったと思いました。
なんて優しい笑顔だろう。
儚く脆い印象しかなかった少年は、ついに傷を負ったままでも笑えるようになったのです。
そしてずっと施設内で幽閉されているカトレアの過去も…。
キャラクターの髄とも言える深い部分を解消・解明させたところで
物語はついに2人の恋と、未来の行方の話に入ります。
というか、いきなり三ツ木がのあに告白して、怒涛のごとく展開していきます。
のあの頭はクレアのことばかりで、すぐに告白には答えられませんでしたが
ようやくここで、恋愛対象としてのクレアに、真正面から向き合います。
「ごめん クレア ………俺 お前のこと…もう」
「妖精だって 思えない」
こんなロリ妖精にこの発言ってどんな変態だよと思われるかも知れませんが
クレアは身長を3パターン自由に使いこなせるので安心ですね!
その日の気分に合わせていろんなプレイを楽しめてしまうわけです。
ちなみにこのセリフを言うとき、のあはクレアに「小さくなっててくれ」と言います。
大きいクレアが相手では自分がなにしてしまうか分からない精神状態だったようです。
外見は可愛くても、のあも男の子なのです!
ちっちゃな妖精さんの全身コキってのもアリですよね?
しかし2人の幸せな時間は、ほんの一瞬…
ほんの僅かに触れ合うのみで、終焉を迎えてしまいます。
ラストはまさにみねね先生節と言わんばかりの展開。
存在がのあの両親に知れてしまったクレア。恰好の研究材料であるフェアリアル。
一度この手を離してしまえば、もう2度と会えなくなるかもしれない。
そのことをのあは、痛いほど理解している。
けれどのあは立ち向かうことを選択してみせる。
クレアと過ごした日々が、届けられた言葉たちが、彼を支えている。
しかし一方でクレアは決意する。
ずっとのあが笑えるように、笑ってくれるように、のあと自分は一緒にいるべきではないと。
悲しいことにかつてのあが愛したルピーも、のあの笑顔のために生きていました。
そしてクレアまでもが、のあのことを想うためにのあのそばから離れてしまう…。
2度までも大切なものを失い、のあは絶望のどん底に………と思ったら、ねぇ!!
ハッピーエンドではありません。安直なバッドエンドでもありません。
そう、ただこれは、人と妖精のふれあいがもたらした一つの小さな変化で、
奇跡に他なりません。
簡単にまとめると愛の力です。
この5巻に関してはやたら展開が早かったです。
最終話も、あともう一話使ってじっくり描いて欲しかったな…と思いました。
もちろん素敵なエンディングを見せてもらって満足していますけどねw
ただ正直なところ、あと1巻あればもっとよくまとまっていたのではと感じます。
そこは悔しいところですが…桜野みねね先生の復活を知らしめるには十分な作品に仕上がっていると思います。守護月天関連でガッカリしちゃった人たち、みねね先生は生き帰りました。安心安全のウルトラセンチメンタルを心行くまで味あわせてくれます。
読めば読むほど、春の朝日のような優しさが増してくる作品。
雪が溶けるように、心癒される物語です。
ちょっと焦って更新したせいでまとまりのない更新になって申し訳ありません。
最後に個人的に悶絶レベルに可愛かったクレアを紹介して終わります。
(かわいいなと思ったらガツンとドップリ買いましょう)
改めまして桜野みねね先生、連載お疲れ様でした。次回作楽しみにしてます。
なにやらネーム作業したということで、新作が読めるのも近い?
『フェアリアルガーデン』5巻 ………★★★★
みねね先生完全復活。とにかくミニサイズのクレアがかわいいのでおススメ。
なんだかいつも以上に中学生のポエムみたいな文章が散在する記事となりましたね。
耳すまを見て溢れまくるパッションをツイッターでリアルタイム解消してました。
ちと雑な記事になってしまって申し訳ありません。
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絶対 守るから
桜野みねねさんの復帰作「フェアリアルガーデン」もついに終了。
約3年の連載、お疲れさまでした。
みねねさんらしさがいっぱいに詰まった作品になったと思います。
さて5巻は、能力によってのあの過去へと潜るクレアからスタート。
しょっぱなからマキの展開です。
わりとネタバレ満載なので注意。
クレアが見たのは、自分が生まれる前。クレアの鉢を拾ってきてからの、のあの姿。
のあは自分が鉢を拾ってしまったことを後悔していた。
過去に大切なフェアリアを死なせてしまったことのトラウマ。
直接手を下したのは彼の親であるにしろ、手を離してしまったのは、自分なのだ。
このまま枯れた方がいいのかもしれない。
それはクレアからすれば、自分と過ごすはずの未来の日々の全否定。
けれどのあは芽を育て続けた。愛し続けた。クレアと出会ってしまった。
それが正しかったとは、まだ分からないまま…。
クレアの無垢な瞳はそれを映し、彼女に一つの意思が生まれる。
のあのために、何かしてあげたい。
クレアが生まれる前、鉢を拾う前、笑顔を無くす前……
つぎつぎとのあの思いの変遷をたどっていき、彼の知らない真実を、現代ののあに届けるべきメッセージを受け取るクレア。
自分が出来ること―――のあが知らなかった、声なきメッセージを届けてあげること。
ぎこちなく、つたない、途切れ途切れのことばたち。
過去から拾い集めた、伝わらなかった大切な大切な想い。
そしておきざりのままだった少年の心が、ついに晴れる。
(クリック拡大)
ここでのあが笑ってくれたから、この作品を好きになって良かったと思いました。
なんて優しい笑顔だろう。
儚く脆い印象しかなかった少年は、ついに傷を負ったままでも笑えるようになったのです。
そしてずっと施設内で幽閉されているカトレアの過去も…。
キャラクターの髄とも言える深い部分を解消・解明させたところで
物語はついに2人の恋と、未来の行方の話に入ります。
というか、いきなり三ツ木がのあに告白して、怒涛のごとく展開していきます。
のあの頭はクレアのことばかりで、すぐに告白には答えられませんでしたが
ようやくここで、恋愛対象としてのクレアに、真正面から向き合います。
「ごめん クレア ………俺 お前のこと…もう」
「妖精だって 思えない」
こんなロリ妖精にこの発言ってどんな変態だよと思われるかも知れませんが
クレアは身長を3パターン自由に使いこなせるので安心ですね!
ちなみにこのセリフを言うとき、のあはクレアに「小さくなっててくれ」と言います。
大きいクレアが相手では自分がなにしてしまうか分からない精神状態だったようです。
外見は可愛くても、のあも男の子なのです!
しかし2人の幸せな時間は、ほんの一瞬…
ほんの僅かに触れ合うのみで、終焉を迎えてしまいます。
ラストはまさにみねね先生節と言わんばかりの展開。
存在がのあの両親に知れてしまったクレア。恰好の研究材料であるフェアリアル。
一度この手を離してしまえば、もう2度と会えなくなるかもしれない。
そのことをのあは、痛いほど理解している。
けれどのあは立ち向かうことを選択してみせる。
クレアと過ごした日々が、届けられた言葉たちが、彼を支えている。
しかし一方でクレアは決意する。
ずっとのあが笑えるように、笑ってくれるように、のあと自分は一緒にいるべきではないと。
悲しいことにかつてのあが愛したルピーも、のあの笑顔のために生きていました。
そしてクレアまでもが、のあのことを想うためにのあのそばから離れてしまう…。
2度までも大切なものを失い、のあは絶望のどん底に………と思ったら、ねぇ!!
ハッピーエンドではありません。安直なバッドエンドでもありません。
そう、ただこれは、人と妖精のふれあいがもたらした一つの小さな変化で、
奇跡に他なりません。
簡単にまとめると愛の力です。
この5巻に関してはやたら展開が早かったです。
最終話も、あともう一話使ってじっくり描いて欲しかったな…と思いました。
もちろん素敵なエンディングを見せてもらって満足していますけどねw
ただ正直なところ、あと1巻あればもっとよくまとまっていたのではと感じます。
そこは悔しいところですが…桜野みねね先生の復活を知らしめるには十分な作品に仕上がっていると思います。守護月天関連でガッカリしちゃった人たち、みねね先生は生き帰りました。安心安全のウルトラセンチメンタルを心行くまで味あわせてくれます。
読めば読むほど、春の朝日のような優しさが増してくる作品。
雪が溶けるように、心癒される物語です。
ちょっと焦って更新したせいでまとまりのない更新になって申し訳ありません。
最後に個人的に悶絶レベルに可愛かったクレアを紹介して終わります。
(かわいいなと思ったらガツンとドップリ買いましょう)
改めまして桜野みねね先生、連載お疲れ様でした。次回作楽しみにしてます。
なにやらネーム作業したということで、新作が読めるのも近い?
『フェアリアルガーデン』5巻 ………★★★★
みねね先生完全復活。とにかくミニサイズのクレアがかわいいのでおススメ。
なんだかいつも以上に中学生のポエムみたいな文章が散在する記事となりましたね。
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