[漫画]2015年下半期面白かった漫画BEST10
2016年になってもう結構経ちますが、
2015年の下半期の一般向け漫画からBEST10をまとめました。
自分自身、半年ごとに読んだ漫画を振り返るのってなかなか楽しいものです。
まぁさっそく↓↓↓
ちなみに2015年上半期はこちら
10.ハピネス/押見修造
1巻、2巻とこの下半期に発売された「ハピネス」。
ダークファンタジー少年漫画。非日常へとはみだしてしまった主人公の運命を描いた作品で、押見カラーにじみ出まくりの威圧感・異物感を堪能できる一作。
「惡の華」ファンとしては、同じ別冊マガジンで連載がはじまったこの新作にも期待値大だったわけですが、予想通りどっぷりとハマっています。
人の生き血をすする化物に噛まれてから様子がおかしくなった主人公。もともとクラスの日陰者だったのに、血の臭いに反応したり突如暴力的になったり、ロクに日常生活を送れない有様に。
物語を彩る多彩な演出表現もみごたえがあります。特に2巻のあの覚醒シーンなんて、漫画を読んでいてなかなかこんな悪寒を感じるってことそうそう無い。
狂気で沸騰する視界。怪しく艶やかに光る夜景。憂鬱な空気、歪んだ日常、自分の中に眠る怪物の血・・・!!むせ返るような中2スメルがたまらない!!
グチャグチャに内側をかき回される。「読者を揺さぶる」ことに関して、本作はすごい攻撃力を備えているのです。この魅惑の表現を味わうために読んでいると言ったっていい。
それと、おそらくヒロインである五所雪子ちゃんが猛烈にかわいい・・・。あのフランクなしゃべりとか、なのにクラスでは浮いてるだとか、、あの不器用な懐き方とか・・・。
押見先生のヒロインは常磐さん然り、なんでこうもツボをついてくるんだろうか。
文句のつけようがない傑作である「惡の華」でしたが、ふとかすかに感じたのが巻ごとの微妙なキリの悪さ。その点「ハピネス」は意識されてかどうなのかは不明ですが1巻2巻それぞれバッチリな幕引きである。特に2巻のヒキなんてスゴい。追うなら今!!
・・・それにしても、押見先生の描く女の子の泣き顔って、絶妙に小汚くて、たまらなく愛おしくなるのだ。
9.あの子に優しい世界がいい/あおのなち
これは個別に記事を書いていますので、詳しくはそちらへ。
→恋のような魔法があるなら『あの子に優しい世界がいい』
レベルの高い短編集で、コミティアぢからがギュッと詰まっている一冊!
収録作のとくに「二人で明けて」「彼女の破片」が大好きで、たまらない。
BL/GLがテーマのいわゆる同性愛者を描いているんだけれど、優しいだけでなく卑怯だったり冷ややかだったり、視線が面白い。なのに包み込むような甘さできちんとラッピングされている。関係を肯定してくれる言葉がある。
スタイリッシュでムダのない画面作りと、ポエミーなモノローグで更に大好物度マシマシ。次の単行本をはやく!!ください!!
8.世界鬼/岡部閏
サイケデリックメンヘラ漫画の帝王「世界鬼」も無事完結。
ぶっ飛んだ展開の連続でした。読者を裏切り、時に不快にすらさせる凶悪のストーリーにひたすら振り回された全11巻。俺は好きだけどこれを好きだという人とあまりお近づきにはなりたくない。ヤマアラシのジレンマ的なやつだな(違う
「最終兵器彼女」にブチあたって漫画の面白さにはまり込んだ人間なので、いつまでたってもセカイ系の息吹にやられたいという願望が抜け切れない自分ですが、14年から15年にかけてはこの「世界鬼」でその欲望を満たしていました。
なんていうか、この意味不明なスケール感とか、簡単に命が消えていく絶望感とか、そのなかで刹那的に駆け抜ける少年少女の人生とか、たまらないですよね。「キミ」と「セカイ」を天秤にかけるお約束もばっちり。
問題なのが、この漫画でメインを張る連中がみんな本当に根っからの狂人だということ。
いとも容易く、誰か別の命を犠牲にして目的を達することを選択できるやつら。そして主人公は救世主ならぬ“終世主”だ。
最終巻では、正直言って普通の作品だったら「こんな結論アリかよ」って呆然とする結論がくだされる。
「所詮、赤の他人でしょ?」ってことをこんなにあっけらかんと言えてしまうこの作品は異常だ。異常なのに、それを認めてくれることで、軽くなる心も確かにあったりした。
最後の最後までブレない作品だった。一見、晴れやかな締めくくりだ。数えきれない命を足蹴にして輝くハッピーエンド。最終巻のカバー裏は必見。
間違えてしまうことにためらいがない物語でしたね。この意味不明な、とびっきりのエンディングをぜひ読んで欲しいです。僕らはしょせん、両手で届く範囲にある命しか、その重さをはかれない。
自分にとって要る命と要らない命を瞬時に切り分けていく痛快さと、無理解の苦しみ。常に(読者に)つきまとう罪悪感もまた素晴らしい。
命をかけたデスゲームはジャンルのひとつとして確立されていますが、中でもこの作品がやったことはひとつの道標になると思う。
いつまでたってもこういうのが好きなんだなぁ。
7.ワールドゲイズクリップス/五十嵐藍
すごいポエム漫画。1巻~3巻も十分に面白かったけれど、最終巻にしてすさまじい濃度でポエムが撒き散らされている。いやもう本当にすごい。こんなに口数の少ない、ただそこにあるだけの世界を漫画にできるんだ。
最後の最後に「やりきった!!」巻のある見事な最終巻でした。惚れ惚れ。
全13編。それぞれにつながりはほとんど無い。瞬間、断片、破片。
人物同士の関係や感情が希薄で、あてもない言葉と、淡い色彩の風景、輪郭のみえない日常で無気力に切実に生きていくキャラクターたち。
切り裂かれそうな喪失感だったり、肩の力のぬけるぐったりとした無気力なやりとりだったり、なんとも独特なテンポに物語が支配されている。
基本的にはボーイ・ミーツ・ガール的なつくりになっているんだけれど、さきにも書いたようにみんなドライな感覚で生きている。熱を持ったキャラクターが極端に少なく、ゆえにぬるい空気のまま交わされる愛の言葉やキスや約束といった、大切ないろんなものが、不思議とやさしい読み心地を与えてくれる。
単行本中盤、とくに「一人遊び」シリーズから最終話までの流れは絶品。
あいまいなものが、あいまいなまま、大切になっていく。
作者さんが思春期の空間の住人たちに、ひじょうに愛着を持って描いてくれていることがよく分ります。
コミックスの作りもよく、デザインの良さも相まって「ずっと本棚においておきたい」欲を掻き立てられる。ヤングエースというエンタメ重視な雑誌からよくこんなのが出てきたなってくらい挑戦的で、いい意味で空気以上のものではない作品。大好き。
10代の不可思議さ。理不尽な感情。だれかの体温。物憂げな夜。
漫画という媒体で詩を詠むと、こういう形になっていくんだ。
「エスカレーターの30秒 頭の中で 窓の外の世界を燃やした」
6.飴菓子/群青
ITAN連載の群青先生の新作「飴菓子」。これがなかなか、スゴい。
種族の結びつき。呪いのような宿命によって、依存関係を強制させられてしまうオオカミと『飴菓子』と呼ばれる妖精のような存在。そこに生まれる悲劇的な物語、強い愛情。
オオカミは成長すると一時期、すべての食物を受け付けなくなる。そうなると、オオカミたちは飴菓子を探す。自分だけの飴菓子を見つけ出し、自分の血を飴菓子に与えていく。約一年の飢餓期の終わりに、その飴菓子をオオカミは食らう。
一年間、極限の空腹のなかにいながら自分の飴菓子を守りぬくオオカミ。そうしていく中で、飴菓子との間に単なる食べ物として以上の感情を抱いてしまうこともある。
こどもの頃に読んだ「あらしのよるに」を、よりファンタジックに、より残酷な運命を背負わせたような印象。つまりまぁ、命をやりとりする愛のお話なので、これがもう重い重い。
見た目からすると少年のような狼と、はかなげな妖精の少女という組み合わせ。
しかし男女という性別をこえた別の、別次元のオリジナルな関係性が築かれる。
単なる恋や愛とも言いがたい。命を預け合うというすさまじい環境下に置かれるからこそ紡がれるドラマがあり、その果てに避けられない離別が待ち受けているわけだから、読み返すことで言葉ひとつひとつが甘酸っぱくて堪らない。
設定の勝利。だけにとどまらず、丁寧に言葉を探しだして物語に乗せている、魂のこもった仕事を実感させられるネーム力もお見事。インパクト絶大な名文句が飛び出しまくる第一話、第二話でいっきに心掴まれます。
単行本の構成も見事で、過去編から始まりそして現代へとストーリーは結ばれていく。
どう話を進めていくのだろうと途中気になったんだけど、現代編に進んだことで世界観も開けてきた。そしてあまりに飴菓子をめぐる運命が残酷すぎてゾクゾクくる。
可憐ながらに命を軽々しく扱われる飴菓子。
だからこそ、彼女たちは自らを捧げることに躊躇が無い。そういういきものだから。
恋でもなく愛でもなく、ただ所有欲と空腹に騙された絆に過ぎないのかもしれない。けれど理由はどこに置いてきたって、こんなに儚くて胸を突き刺す命の物語を見逃すわけにはいかないのだ。
「あなたに 好きって 言ってもいい?」なんてセリフがまさにこの作品を象徴する。その想いを正しく果たすための生き方はどこにもない。添い遂げるなんて夢は見ない。飴菓子を愛するなら、彼女を食べれば良いのか、共に死に絶えればいいのか、それとも。答えはなんだ。
5.夕方までに帰るよ/宮崎夏次系
センチメンタルな風景をコミカルに不可思議に切り取る宮崎夏次系。
こういう作家にハマると俺にもヴィレバンな血流が巡っているのかと実感しますがそれがさておき、やっぱりこの作家さんの澄んだ感性はすさまじい。
「どこか壊れてしまった人々」が「明らかにネジ曲がった世界」で暮らす。
そんな風景をずっと描き続けている作家さんで、一度ハマったら病み付きになる。ずっと愛して止まない。
シュールなタッチで描かれる衝動や哀しみの表現力といったら。
最新作連作集「ホーリータウン」と同時に発売された本作。こちらは実は2010年から連載されていた初期の作品になります。
主人公の家庭はすでに崩壊している。
両親はカルト宗教にのめり込み、まともに会話は出来ない。
優しかったお姉ちゃんはゴミの中に引きこもった。
家族。血を分かつ世界で最も濃い繋がりでさえ、時に断絶する。
引きこもった姉を救いたい主人公は、姉のアパートの管理人と出会う。
主人公はかつての姉のキラキラした姿に今なお鮮明に憧れていて
だからこそ、今の哀れな姉の姿を心配しながら、実は少し、あざ笑ってもいる。
姉の取った引きこもりの手段だって、ダンボールとゴミをかき集めた中に潜り込むことだった。そんな愚かな、そんなチャチな方法で、自分を守るしかなかった。
自分を守るための空間なのに、どうして一人の時間というのは、ときに自分を傷つけるのだろう。
拒絶しかない。憧れの姉を想い、今の姉を拒絶した。姉を心配しにやってきた弟を彼女は拒絶した。
なのに物語は拒絶に拒絶を重ね、最終的にはすべての帰るべき場所を失ってしまう。
それなのに、優しい感触を残した祝福があり、不思議な読後感で幕を閉じる。
ヒリヒリとした純粋な魂が、ネジ曲がった世界で、薄汚れた空気で、誰かの悪意で傷つけられながら放浪し、たどり着く夕暮れ。
ラストシーンと「夕方までに帰るよ」というタイトルを改めて噛み締めた時、思わず泣けてしまう作品。
4.死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々/阿部共実
阿部共実先生の最新作、タイトルが長くて難易度高いヤツ第2巻。
方向性としては「空が灰色だから」と同じスタイル、キャラクターを入れ替えたオムニバス連作。
9作の短編を収めており、なんとなく文学的な作品が重点的に収められている気がしますね。もちろんコミカルで可愛らしい作品もあったり、メランコリックな思考のループに絡め取られそうになったり。阿部共実先生らしさが1巻からさらに全開ダダ漏れになっています。
そしてラストを飾る、研ぎ澄まされた、美しい劇薬。
短編集なので好きなのをつらつら書いていくとまず「友達なんかじゃない」。
悪意に立ち向かうことができた二人の友情のお話。ガラの悪いギャルが実は不器用で依存体質なただの女の子だとわかってニヤニヤしてしまった。
のと同時、いつだってこんな清らかな二人を引き裂こうとする悪意がそこらに落ちているだと思う。
「8304」は男の子ふたりの切ないワンシーンを描いた作品。名作。
非常に実験的かつ哲学的な表現が多用されており、ストーリーの魅力を大きくふくらませている。
それでいて読んでいるとコマ割からセリフの並びから、とにかくテンポがいい。ディスコミュニケーションとその裏腹の想いまで、ひといきに読ませる流れの良さ!
永遠というものを見せてもらったような、そんな気持ちにさせてくれます。
そしてラストを飾る破滅的な短編「7759」。
久しぶりに「ヤバいのを読んでしまった」という気にさせられた。
どこまで行っても、歪んでいる、救いがたい。ミステリー仕立てになっていてそういうふうにも楽しめるし、甘美なる死への憧れというふうにも読める。
平凡な日常の描写に隠れ潜む、死への伏線。生命の賛美を謳いつつ、真っ向から死へと歩んでいく。
言語化できない魅力がありますが、「8309」「7759」ともに狂気が滲んでおり、さらに言えばやるせなくも美しいセンチメンタルがあって、やっぱり阿部共実先生は天才なんだよな。
3.僕だけがいない街/三部けい
1巻の時の感想
トラウマに立ち向かうループ・ミステリー『僕だけがいない街』1巻
アニメも大人気なようで嬉しい「僕街」。実際出来いいですね。
しかし原作漫画の盛り上がりもすさまじい!クライマックスに向けてストーリーが疾走していく。
1巻の時に感想を書いてからうちではなかなか更新出来ていませんでしたが、旬な作品になりましたね・・・!
2015年下半期には6巻7巻と発売されていますが、個人的には6巻で冗談抜きに泣いてしまった。加代ちゃん・・・良かった・・・!!!!
黒幕の種明かしがされ、主人公の大ピンチ、そして最終章へ突入!という漫画として1番に盛り上がる場面に来ているわけですが、これまでに配置されてきた伏線がいっきに収束してストーリーとつながった時の快感といったらスゴいですよ。サスペンスものの醍醐味、見事にハマっている。
6巻の加代は感動で、7巻第39話の愛梨のあのシーンでは切ないやら甘酸っぱいやら。読んでいて感情をグチャグチャにかき混ぜられてしまう。揺さぶられてしまう。
主人公たちの感情がダイレクトに読者に突き刺さってくる。後悔も、歓喜も、執念も。
アニメ効果もあって単行本も売れているようですが、たんにストーリーを追うだけでなく漫画としての魅力にも富んでいるのです。
演出も素晴らしい。まるで小説のように長いモノローグが続く回があると思ったら、モノローグをしゃべっていたキャラが途中からすり替わったり。
すぐそばまで忍び寄る殺意の威圧感も、ビシビシとページから放たれてくる。
ストーリーの魅力だけでなくこの表現力も愛される理由でしょう。
「正統派で面白い漫画」といった風に感じます。
原作はいよいよ完結が近いとのことで、次の8巻が最終巻になるのかな。
アニメも放送中で実写映画も3月に公開。いまを羽ばたく人気作品になってきた中でのスマートな完結もキレイでいいですね。最後まで楽しませていただきます。
2.デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション/浅野いにお
コミックス第3巻にして、物語がグッと動いた一冊。
詳しくは個別記事で書いたのでそちらにでも。更新モチベがMAXになった。
感想→君がいるならたとえ世界が終わる日も。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』3巻
平和だと信じきっていたはずの日常が突如崩れさる。
欠けたまま高校生活は幕を閉じて、次の舞台へ。静かに移り変わるかと思いきや、3巻の一番最後にまた衝撃。
サブカルヲタが寄ってたかるだけの漫画じゃねーぞ!可愛らしさと恐怖が共存する世界観、シニカルな視線、物語のうねり。一級品の面白さです。
1.ハレルヤオーバードライブ!/高田康太郎
あ゛゛~~~~~~最高だ~~~~~~~~~~!(前回同様)
恋と音楽の!!バンドストーリー!!「ハレルヤオーバードライブ!」万感の最終巻!!!
実際14巻でストーリー上のラスボス的存在との決着はついたわけで
この最終巻、じっくりと丁寧に奏でられるエンドロールは、恋と音楽に彩られた彼らの青春をみごとにその未来へと送り出す、素晴らしいものだった。
バンド漫画としての面白さ、ラブコメの破壊力、メキメキと画力演出力が向上する作家さんの成長、青春まるだしのクッッサい言葉の数々・・・どれも最高だったと言える!
6年に及んだ連載を締めくくるにふさわしい、祝福に満ちた最終巻。
なんでこんなにキラキラしているんだろうか。スポットライトを浴びるステージはもちろん、練習風景や誰かと一緒の放課後だって、眩しくて仕方がなかった。みんなかっこ良くてかわいかった。楽器演奏してる女の子ってセクシーだよな。どうでもいいけど。
リフレインのように過去のシーンを描き直すようなシーンがあるのも素敵。恋に決着を付け、そしてあるがままの熱を抱えて未来へと走りだす。
まるっと一冊のエンドロールは、最後のボーナストラックまで必聴。
多くは語らず。最終巻の感想とかどうやってもネタバレじゃねーか。
けどみんなあるべきところに収まった。100%の祝福の想いで読み終えることが出来ました。
麗ぁあぁぁああ~~~~~~~~~~~~
締めの挨拶となります。ありがとうございました。
2015年の下半期の一般向け漫画からBEST10をまとめました。
自分自身、半年ごとに読んだ漫画を振り返るのってなかなか楽しいものです。
まぁさっそく↓↓↓
ちなみに2015年上半期はこちら
10.ハピネス/押見修造
ハピネス(2) (講談社コミックス) 押見 修造 講談社 2015-12-09 売り上げランキング : 5711 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
1巻、2巻とこの下半期に発売された「ハピネス」。
ダークファンタジー少年漫画。非日常へとはみだしてしまった主人公の運命を描いた作品で、押見カラーにじみ出まくりの威圧感・異物感を堪能できる一作。
「惡の華」ファンとしては、同じ別冊マガジンで連載がはじまったこの新作にも期待値大だったわけですが、予想通りどっぷりとハマっています。
人の生き血をすする化物に噛まれてから様子がおかしくなった主人公。もともとクラスの日陰者だったのに、血の臭いに反応したり突如暴力的になったり、ロクに日常生活を送れない有様に。
物語を彩る多彩な演出表現もみごたえがあります。特に2巻のあの覚醒シーンなんて、漫画を読んでいてなかなかこんな悪寒を感じるってことそうそう無い。
狂気で沸騰する視界。怪しく艶やかに光る夜景。憂鬱な空気、歪んだ日常、自分の中に眠る怪物の血・・・!!むせ返るような中2スメルがたまらない!!
グチャグチャに内側をかき回される。「読者を揺さぶる」ことに関して、本作はすごい攻撃力を備えているのです。この魅惑の表現を味わうために読んでいると言ったっていい。
それと、おそらくヒロインである五所雪子ちゃんが猛烈にかわいい・・・。あのフランクなしゃべりとか、なのにクラスでは浮いてるだとか、、あの不器用な懐き方とか・・・。
押見先生のヒロインは常磐さん然り、なんでこうもツボをついてくるんだろうか。
文句のつけようがない傑作である「惡の華」でしたが、ふとかすかに感じたのが巻ごとの微妙なキリの悪さ。その点「ハピネス」は意識されてかどうなのかは不明ですが1巻2巻それぞれバッチリな幕引きである。特に2巻のヒキなんてスゴい。追うなら今!!
・・・それにしても、押見先生の描く女の子の泣き顔って、絶妙に小汚くて、たまらなく愛おしくなるのだ。
9.あの子に優しい世界がいい/あおのなち
あの子に優しい世界がいい (IDコミックス) あおのなち 一迅社 2015-10-23 売り上げランキング : 34643 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これは個別に記事を書いていますので、詳しくはそちらへ。
→恋のような魔法があるなら『あの子に優しい世界がいい』
レベルの高い短編集で、コミティアぢからがギュッと詰まっている一冊!
収録作のとくに「二人で明けて」「彼女の破片」が大好きで、たまらない。
BL/GLがテーマのいわゆる同性愛者を描いているんだけれど、優しいだけでなく卑怯だったり冷ややかだったり、視線が面白い。なのに包み込むような甘さできちんとラッピングされている。関係を肯定してくれる言葉がある。
スタイリッシュでムダのない画面作りと、ポエミーなモノローグで更に大好物度マシマシ。次の単行本をはやく!!ください!!
8.世界鬼/岡部閏
世界鬼(11) (少年サンデーコミックス) 岡部閏 小学館 2015-08-12 売り上げランキング : 51587 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
サイケデリックメンヘラ漫画の帝王「世界鬼」も無事完結。
ぶっ飛んだ展開の連続でした。読者を裏切り、時に不快にすらさせる凶悪のストーリーにひたすら振り回された全11巻。俺は好きだけどこれを好きだという人とあまりお近づきにはなりたくない。ヤマアラシのジレンマ的なやつだな(違う
「最終兵器彼女」にブチあたって漫画の面白さにはまり込んだ人間なので、いつまでたってもセカイ系の息吹にやられたいという願望が抜け切れない自分ですが、14年から15年にかけてはこの「世界鬼」でその欲望を満たしていました。
なんていうか、この意味不明なスケール感とか、簡単に命が消えていく絶望感とか、そのなかで刹那的に駆け抜ける少年少女の人生とか、たまらないですよね。「キミ」と「セカイ」を天秤にかけるお約束もばっちり。
問題なのが、この漫画でメインを張る連中がみんな本当に根っからの狂人だということ。
いとも容易く、誰か別の命を犠牲にして目的を達することを選択できるやつら。そして主人公は救世主ならぬ“終世主”だ。
最終巻では、正直言って普通の作品だったら「こんな結論アリかよ」って呆然とする結論がくだされる。
「所詮、赤の他人でしょ?」ってことをこんなにあっけらかんと言えてしまうこの作品は異常だ。異常なのに、それを認めてくれることで、軽くなる心も確かにあったりした。
最後の最後までブレない作品だった。一見、晴れやかな締めくくりだ。数えきれない命を足蹴にして輝くハッピーエンド。最終巻のカバー裏は必見。
間違えてしまうことにためらいがない物語でしたね。この意味不明な、とびっきりのエンディングをぜひ読んで欲しいです。僕らはしょせん、両手で届く範囲にある命しか、その重さをはかれない。
自分にとって要る命と要らない命を瞬時に切り分けていく痛快さと、無理解の苦しみ。常に(読者に)つきまとう罪悪感もまた素晴らしい。
命をかけたデスゲームはジャンルのひとつとして確立されていますが、中でもこの作品がやったことはひとつの道標になると思う。
いつまでたってもこういうのが好きなんだなぁ。
7.ワールドゲイズクリップス/五十嵐藍
ワールドゲイズ クリップス (4) (カドカワコミックス・エース) 五十嵐 藍 KADOKAWA/角川書店 2015-09-04 売り上げランキング : 69996 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
すごいポエム漫画。1巻~3巻も十分に面白かったけれど、最終巻にしてすさまじい濃度でポエムが撒き散らされている。いやもう本当にすごい。こんなに口数の少ない、ただそこにあるだけの世界を漫画にできるんだ。
最後の最後に「やりきった!!」巻のある見事な最終巻でした。惚れ惚れ。
全13編。それぞれにつながりはほとんど無い。瞬間、断片、破片。
人物同士の関係や感情が希薄で、あてもない言葉と、淡い色彩の風景、輪郭のみえない日常で無気力に切実に生きていくキャラクターたち。
切り裂かれそうな喪失感だったり、肩の力のぬけるぐったりとした無気力なやりとりだったり、なんとも独特なテンポに物語が支配されている。
基本的にはボーイ・ミーツ・ガール的なつくりになっているんだけれど、さきにも書いたようにみんなドライな感覚で生きている。熱を持ったキャラクターが極端に少なく、ゆえにぬるい空気のまま交わされる愛の言葉やキスや約束といった、大切ないろんなものが、不思議とやさしい読み心地を与えてくれる。
単行本中盤、とくに「一人遊び」シリーズから最終話までの流れは絶品。
あいまいなものが、あいまいなまま、大切になっていく。
作者さんが思春期の空間の住人たちに、ひじょうに愛着を持って描いてくれていることがよく分ります。
コミックスの作りもよく、デザインの良さも相まって「ずっと本棚においておきたい」欲を掻き立てられる。ヤングエースというエンタメ重視な雑誌からよくこんなのが出てきたなってくらい挑戦的で、いい意味で空気以上のものではない作品。大好き。
10代の不可思議さ。理不尽な感情。だれかの体温。物憂げな夜。
漫画という媒体で詩を詠むと、こういう形になっていくんだ。
「エスカレーターの30秒 頭の中で 窓の外の世界を燃やした」
6.飴菓子/群青
飴菓子(1) (KCx) 群青 講談社 2015-09-07 売り上げランキング : 5127 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ITAN連載の群青先生の新作「飴菓子」。これがなかなか、スゴい。
種族の結びつき。呪いのような宿命によって、依存関係を強制させられてしまうオオカミと『飴菓子』と呼ばれる妖精のような存在。そこに生まれる悲劇的な物語、強い愛情。
オオカミは成長すると一時期、すべての食物を受け付けなくなる。そうなると、オオカミたちは飴菓子を探す。自分だけの飴菓子を見つけ出し、自分の血を飴菓子に与えていく。約一年の飢餓期の終わりに、その飴菓子をオオカミは食らう。
一年間、極限の空腹のなかにいながら自分の飴菓子を守りぬくオオカミ。そうしていく中で、飴菓子との間に単なる食べ物として以上の感情を抱いてしまうこともある。
こどもの頃に読んだ「あらしのよるに」を、よりファンタジックに、より残酷な運命を背負わせたような印象。つまりまぁ、命をやりとりする愛のお話なので、これがもう重い重い。
見た目からすると少年のような狼と、はかなげな妖精の少女という組み合わせ。
しかし男女という性別をこえた別の、別次元のオリジナルな関係性が築かれる。
単なる恋や愛とも言いがたい。命を預け合うというすさまじい環境下に置かれるからこそ紡がれるドラマがあり、その果てに避けられない離別が待ち受けているわけだから、読み返すことで言葉ひとつひとつが甘酸っぱくて堪らない。
設定の勝利。だけにとどまらず、丁寧に言葉を探しだして物語に乗せている、魂のこもった仕事を実感させられるネーム力もお見事。インパクト絶大な名文句が飛び出しまくる第一話、第二話でいっきに心掴まれます。
単行本の構成も見事で、過去編から始まりそして現代へとストーリーは結ばれていく。
どう話を進めていくのだろうと途中気になったんだけど、現代編に進んだことで世界観も開けてきた。そしてあまりに飴菓子をめぐる運命が残酷すぎてゾクゾクくる。
可憐ながらに命を軽々しく扱われる飴菓子。
だからこそ、彼女たちは自らを捧げることに躊躇が無い。そういういきものだから。
恋でもなく愛でもなく、ただ所有欲と空腹に騙された絆に過ぎないのかもしれない。けれど理由はどこに置いてきたって、こんなに儚くて胸を突き刺す命の物語を見逃すわけにはいかないのだ。
「あなたに 好きって 言ってもいい?」なんてセリフがまさにこの作品を象徴する。その想いを正しく果たすための生き方はどこにもない。添い遂げるなんて夢は見ない。飴菓子を愛するなら、彼女を食べれば良いのか、共に死に絶えればいいのか、それとも。答えはなんだ。
5.夕方までに帰るよ/宮崎夏次系
夕方までに帰るよ (モーニング KC) 宮崎 夏次系 講談社 2015-09-23 売り上げランキング : 7339 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
センチメンタルな風景をコミカルに不可思議に切り取る宮崎夏次系。
こういう作家にハマると俺にもヴィレバンな血流が巡っているのかと実感しますがそれがさておき、やっぱりこの作家さんの澄んだ感性はすさまじい。
「どこか壊れてしまった人々」が「明らかにネジ曲がった世界」で暮らす。
そんな風景をずっと描き続けている作家さんで、一度ハマったら病み付きになる。ずっと愛して止まない。
シュールなタッチで描かれる衝動や哀しみの表現力といったら。
最新作連作集「ホーリータウン」と同時に発売された本作。こちらは実は2010年から連載されていた初期の作品になります。
主人公の家庭はすでに崩壊している。
両親はカルト宗教にのめり込み、まともに会話は出来ない。
優しかったお姉ちゃんはゴミの中に引きこもった。
家族。血を分かつ世界で最も濃い繋がりでさえ、時に断絶する。
引きこもった姉を救いたい主人公は、姉のアパートの管理人と出会う。
主人公はかつての姉のキラキラした姿に今なお鮮明に憧れていて
だからこそ、今の哀れな姉の姿を心配しながら、実は少し、あざ笑ってもいる。
姉の取った引きこもりの手段だって、ダンボールとゴミをかき集めた中に潜り込むことだった。そんな愚かな、そんなチャチな方法で、自分を守るしかなかった。
自分を守るための空間なのに、どうして一人の時間というのは、ときに自分を傷つけるのだろう。
拒絶しかない。憧れの姉を想い、今の姉を拒絶した。姉を心配しにやってきた弟を彼女は拒絶した。
なのに物語は拒絶に拒絶を重ね、最終的にはすべての帰るべき場所を失ってしまう。
それなのに、優しい感触を残した祝福があり、不思議な読後感で幕を閉じる。
ヒリヒリとした純粋な魂が、ネジ曲がった世界で、薄汚れた空気で、誰かの悪意で傷つけられながら放浪し、たどり着く夕暮れ。
ラストシーンと「夕方までに帰るよ」というタイトルを改めて噛み締めた時、思わず泣けてしまう作品。
4.死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々/阿部共実
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(2)(少年チャンピオン・コミックス・タップ!) 阿部共実 秋田書店 2015-12-08 売り上げランキング : 8307 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
阿部共実先生の最新作、タイトルが長くて難易度高いヤツ第2巻。
方向性としては「空が灰色だから」と同じスタイル、キャラクターを入れ替えたオムニバス連作。
9作の短編を収めており、なんとなく文学的な作品が重点的に収められている気がしますね。もちろんコミカルで可愛らしい作品もあったり、メランコリックな思考のループに絡め取られそうになったり。阿部共実先生らしさが1巻からさらに全開ダダ漏れになっています。
そしてラストを飾る、研ぎ澄まされた、美しい劇薬。
短編集なので好きなのをつらつら書いていくとまず「友達なんかじゃない」。
悪意に立ち向かうことができた二人の友情のお話。ガラの悪いギャルが実は不器用で依存体質なただの女の子だとわかってニヤニヤしてしまった。
のと同時、いつだってこんな清らかな二人を引き裂こうとする悪意がそこらに落ちているだと思う。
「8304」は男の子ふたりの切ないワンシーンを描いた作品。名作。
非常に実験的かつ哲学的な表現が多用されており、ストーリーの魅力を大きくふくらませている。
それでいて読んでいるとコマ割からセリフの並びから、とにかくテンポがいい。ディスコミュニケーションとその裏腹の想いまで、ひといきに読ませる流れの良さ!
永遠というものを見せてもらったような、そんな気持ちにさせてくれます。
そしてラストを飾る破滅的な短編「7759」。
久しぶりに「ヤバいのを読んでしまった」という気にさせられた。
どこまで行っても、歪んでいる、救いがたい。ミステリー仕立てになっていてそういうふうにも楽しめるし、甘美なる死への憧れというふうにも読める。
平凡な日常の描写に隠れ潜む、死への伏線。生命の賛美を謳いつつ、真っ向から死へと歩んでいく。
言語化できない魅力がありますが、「8309」「7759」ともに狂気が滲んでおり、さらに言えばやるせなくも美しいセンチメンタルがあって、やっぱり阿部共実先生は天才なんだよな。
3.僕だけがいない街/三部けい
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1巻の時の感想
トラウマに立ち向かうループ・ミステリー『僕だけがいない街』1巻
アニメも大人気なようで嬉しい「僕街」。実際出来いいですね。
しかし原作漫画の盛り上がりもすさまじい!クライマックスに向けてストーリーが疾走していく。
1巻の時に感想を書いてからうちではなかなか更新出来ていませんでしたが、旬な作品になりましたね・・・!
2015年下半期には6巻7巻と発売されていますが、個人的には6巻で冗談抜きに泣いてしまった。加代ちゃん・・・良かった・・・!!!!
黒幕の種明かしがされ、主人公の大ピンチ、そして最終章へ突入!という漫画として1番に盛り上がる場面に来ているわけですが、これまでに配置されてきた伏線がいっきに収束してストーリーとつながった時の快感といったらスゴいですよ。サスペンスものの醍醐味、見事にハマっている。
6巻の加代は感動で、7巻第39話の愛梨のあのシーンでは切ないやら甘酸っぱいやら。読んでいて感情をグチャグチャにかき混ぜられてしまう。揺さぶられてしまう。
主人公たちの感情がダイレクトに読者に突き刺さってくる。後悔も、歓喜も、執念も。
アニメ効果もあって単行本も売れているようですが、たんにストーリーを追うだけでなく漫画としての魅力にも富んでいるのです。
演出も素晴らしい。まるで小説のように長いモノローグが続く回があると思ったら、モノローグをしゃべっていたキャラが途中からすり替わったり。
すぐそばまで忍び寄る殺意の威圧感も、ビシビシとページから放たれてくる。
ストーリーの魅力だけでなくこの表現力も愛される理由でしょう。
「正統派で面白い漫画」といった風に感じます。
原作はいよいよ完結が近いとのことで、次の8巻が最終巻になるのかな。
アニメも放送中で実写映画も3月に公開。いまを羽ばたく人気作品になってきた中でのスマートな完結もキレイでいいですね。最後まで楽しませていただきます。
2.デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション/浅野いにお
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コミックス第3巻にして、物語がグッと動いた一冊。
詳しくは個別記事で書いたのでそちらにでも。更新モチベがMAXになった。
感想→君がいるならたとえ世界が終わる日も。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』3巻
平和だと信じきっていたはずの日常が突如崩れさる。
欠けたまま高校生活は幕を閉じて、次の舞台へ。静かに移り変わるかと思いきや、3巻の一番最後にまた衝撃。
サブカルヲタが寄ってたかるだけの漫画じゃねーぞ!可愛らしさと恐怖が共存する世界観、シニカルな視線、物語のうねり。一級品の面白さです。
1.ハレルヤオーバードライブ!/高田康太郎
ハレルヤオーバードライブ! 15 (ゲッサン少年サンデーコミックス) | |
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あ゛゛~~~~~~最高だ~~~~~~~~~~!(前回同様)
恋と音楽の!!バンドストーリー!!「ハレルヤオーバードライブ!」万感の最終巻!!!
実際14巻でストーリー上のラスボス的存在との決着はついたわけで
この最終巻、じっくりと丁寧に奏でられるエンドロールは、恋と音楽に彩られた彼らの青春をみごとにその未来へと送り出す、素晴らしいものだった。
バンド漫画としての面白さ、ラブコメの破壊力、メキメキと画力演出力が向上する作家さんの成長、青春まるだしのクッッサい言葉の数々・・・どれも最高だったと言える!
6年に及んだ連載を締めくくるにふさわしい、祝福に満ちた最終巻。
なんでこんなにキラキラしているんだろうか。スポットライトを浴びるステージはもちろん、練習風景や誰かと一緒の放課後だって、眩しくて仕方がなかった。みんなかっこ良くてかわいかった。楽器演奏してる女の子ってセクシーだよな。どうでもいいけど。
リフレインのように過去のシーンを描き直すようなシーンがあるのも素敵。恋に決着を付け、そしてあるがままの熱を抱えて未来へと走りだす。
まるっと一冊のエンドロールは、最後のボーナストラックまで必聴。
多くは語らず。最終巻の感想とかどうやってもネタバレじゃねーか。
けどみんなあるべきところに収まった。100%の祝福の想いで読み終えることが出来ました。
あとハレルヤオーバードライブ最終話、最後4pって掲載時はカラーだったんだけどまあ当然単行本だとモノクロになってて、見返すともったいないなと思ったんで見開きカラー分のせときます。すげー元データ重かった。 pic.twitter.com/wAF1uIG9rY
— 高田 康太郎@ハレルヤ14巻6/12発売 (@kosamehal) 2015, 11月 16
麗ぁあぁぁああ~~~~~~~~~~~~
締めの挨拶となります。ありがとうございました。
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私ととても趣味が合います!
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