[漫画]「好き」が響きあう暖かな場所 『ひまわりさん』2巻
今年もあと1ヶ月ですか・・・。
ひまわりさんのことが 好きだからですよ!
コミックアライブで連載中の「ひまわりさん」2巻が発売されました。
学校のまんまえにある、古くて小さな本屋・ひまわり書房。
その店長であるひまわりさんと、彼女を訪ねやってくる人たちのお話です。
各話20ページほどで読みやすく、内容の暖かさがお気に入りのシリーズ。
12月7日までにオビの応募券で応募すると、ひまわり書房から年賀状が届くそうです。
応募者全員サービスなので皆さんも送ってみては。応募期間が短いのでお早めに。
2巻となりましたが、基本的に雰囲気は1巻と変わりません。
それは決して悪いことではなく、2巻目にしてこの安定感は素晴らしいなと。
でも1巻にちょこっと登場したサブキャラが再登場したり、賑やかさはアップ。
2巻はいろんなキャラクターの新たな1面を見ることができた内容だったとも思います。
この作品は本当に「好き」という言葉が印象的です。
物語の隅々から「好き」が溢れているかのよう。うあー眩しい。
それを1番に感じさせてくれるキャラクターが、多分主人公の女の子、まつり。
ものすっごい天然で、本を読むのが苦手なのにひまわり書房に入り浸るちょっと不思議な子。このまつりちゃんが、とにかく全身全霊で好き好きオーラを出してるもんだから、読んでいてこっちも笑顔になっちゃうのです。
彼女の「好き」は、もちろんひまわりさんという人物に向けて放たれていますがそれだけでなく、彼女はひまわりさんを取り囲む空間、つまりひまわり書房を好きになっているのですね。
それが特に現れていたなと思うのが第11話。
他の本屋さんにやってきて、「これはひまわり書房にも合った本だ!あの人が買った本だ!」と脅威の記憶力を披露したシーンです。
いつもアホの子なのになんだか様子がおかしい・・・(ひどい
これぞ好きが成せる技ということでしょうか。そんな特技があったのか・・・。
でこの後にいうセリフがまたいい。「まだ本を読むことは苦手だけれど、もっと読めるようになったら、ひまわりさんが好きな本を読みたいから覚えているんです」。
好きという思いを共有したい。もっと好きな人に近づいてみたい。
今の自分に足りないものはたくさんあるけれど、精一杯な努力をしている。そしてその努力を苦ともしてないんだろうなあ。それすらきっと楽しいんでしょう。
しかし、どんな本をおいてあるのかを暗唱できるくらいに1つの本屋さんを好きになれるというのもいいですね。自分もここの本屋が好きだ、というのはあるので。
いつだって全力で「好き」を伝える。そうじゃなきゃ満足できない。
なんてエネルギッシュでかわいい女の子なんだろうか!俺が好きだよまつりちゃん!
さて、この2巻ではかなり重要な回想シーンが描かれています。
1話完結が基本のこの作品で、3話にまたがって展開されたのが、「前・ひまわりさん」についてのエピソードです。まだ今のひまわりさんが「ひまわりさん」ではなく、普通の学生だったころのころ。(紛らわしい話ですが、ひまわりさんの本名は明かされていないのです)
先代のひまわりさんもまた、本が大好きな女性でした。
前にも出ていた話ですが、現ひまわりさんは、昔は別に本が好きということではありませんでした。それが今ではひまわり書房の2代目店長。
一体何が彼女を変えたのか。それはこの初代ひまわりさんの影響です。
彼女と過ごした日々が、今のひまわりさんを完成させたのだなと感じるお話ですね。
ひまわりさんも、前のひまわりさんの「好き」が伝染したのでしょう。ここにもまた「好き」という思いの暖かさと力強さを感じます。
この流れが現在にまで続いていることを考えると、さらにほっこり。
結末も合わせて、初代ひまわりさんを知れるこのエピソードは必見。
なんとなくですが・・・この話を読むと、もし今の2代目のひまわりさんが本屋の店長を退くなら、3代目の店長になるのはもしかしたらまつりちゃんかも、なんて思いました。
心穏やかに、でもときおりちょっと切なくなったり。
キャラクターの心の中にある大切な感情を、じっくり丁寧に描いていている作品。
ヒーリングコミックとも言えるかも知れませんね。
本で人と人がつながっていく様子は、本好きな自分としても魅力的なものです。
登場するキャラクターもみんな可愛くて、雰囲気の良さも合わせてプラスのエネルギーがたっぷり詰まってるように感じます。読み心地がいいのです。
みんながいい表情を見せてくれるのを見てると、こっちも暖かな気持ちになります。
優しい世界観なのにヤワではなくがっしりしているのも上手い。背景もしっかり書きこまれていたり、言葉のチョイスや会話テンポがいいこともここにつながっているかも知れません。
安定感というか、安心感。なんだかずっとこの漫画の世界にいたくなる。
周りへどんどん広がっていって、そのたびに前より賑やかで暖かな空間になっていく。
いろんな人が集まっては、それぞれの「好き」を表現したり、見つけたり。
ここはひまわり書房。いつもゆるゆる営業中。
『ひまわりさん』2巻 ・・・・・・・・・★★★★
「好き」がいっぱい。雰囲気がとてもいいですね。ほんわか、ぬくぬく。
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ひまわりさんのことが 好きだからですよ!
コミックアライブで連載中の「ひまわりさん」2巻が発売されました。
学校のまんまえにある、古くて小さな本屋・ひまわり書房。
その店長であるひまわりさんと、彼女を訪ねやってくる人たちのお話です。
各話20ページほどで読みやすく、内容の暖かさがお気に入りのシリーズ。
12月7日までにオビの応募券で応募すると、ひまわり書房から年賀状が届くそうです。
応募者全員サービスなので皆さんも送ってみては。応募期間が短いのでお早めに。
2巻となりましたが、基本的に雰囲気は1巻と変わりません。
それは決して悪いことではなく、2巻目にしてこの安定感は素晴らしいなと。
でも1巻にちょこっと登場したサブキャラが再登場したり、賑やかさはアップ。
2巻はいろんなキャラクターの新たな1面を見ることができた内容だったとも思います。
この作品は本当に「好き」という言葉が印象的です。
物語の隅々から「好き」が溢れているかのよう。うあー眩しい。
それを1番に感じさせてくれるキャラクターが、多分主人公の女の子、まつり。
ものすっごい天然で、本を読むのが苦手なのにひまわり書房に入り浸るちょっと不思議な子。このまつりちゃんが、とにかく全身全霊で好き好きオーラを出してるもんだから、読んでいてこっちも笑顔になっちゃうのです。
彼女の「好き」は、もちろんひまわりさんという人物に向けて放たれていますがそれだけでなく、彼女はひまわりさんを取り囲む空間、つまりひまわり書房を好きになっているのですね。
それが特に現れていたなと思うのが第11話。
他の本屋さんにやってきて、「これはひまわり書房にも合った本だ!あの人が買った本だ!」と脅威の記憶力を披露したシーンです。
いつもアホの子なのになんだか様子がおかしい・・・(ひどい
これぞ好きが成せる技ということでしょうか。そんな特技があったのか・・・。
でこの後にいうセリフがまたいい。「まだ本を読むことは苦手だけれど、もっと読めるようになったら、ひまわりさんが好きな本を読みたいから覚えているんです」。
好きという思いを共有したい。もっと好きな人に近づいてみたい。
今の自分に足りないものはたくさんあるけれど、精一杯な努力をしている。そしてその努力を苦ともしてないんだろうなあ。それすらきっと楽しいんでしょう。
しかし、どんな本をおいてあるのかを暗唱できるくらいに1つの本屋さんを好きになれるというのもいいですね。自分もここの本屋が好きだ、というのはあるので。
いつだって全力で「好き」を伝える。そうじゃなきゃ満足できない。
なんてエネルギッシュでかわいい女の子なんだろうか!俺が好きだよまつりちゃん!
さて、この2巻ではかなり重要な回想シーンが描かれています。
1話完結が基本のこの作品で、3話にまたがって展開されたのが、「前・ひまわりさん」についてのエピソードです。まだ今のひまわりさんが「ひまわりさん」ではなく、普通の学生だったころのころ。(紛らわしい話ですが、ひまわりさんの本名は明かされていないのです)
先代のひまわりさんもまた、本が大好きな女性でした。
前にも出ていた話ですが、現ひまわりさんは、昔は別に本が好きということではありませんでした。それが今ではひまわり書房の2代目店長。
一体何が彼女を変えたのか。それはこの初代ひまわりさんの影響です。
彼女と過ごした日々が、今のひまわりさんを完成させたのだなと感じるお話ですね。
ひまわりさんも、前のひまわりさんの「好き」が伝染したのでしょう。ここにもまた「好き」という思いの暖かさと力強さを感じます。
この流れが現在にまで続いていることを考えると、さらにほっこり。
結末も合わせて、初代ひまわりさんを知れるこのエピソードは必見。
なんとなくですが・・・この話を読むと、もし今の2代目のひまわりさんが本屋の店長を退くなら、3代目の店長になるのはもしかしたらまつりちゃんかも、なんて思いました。
心穏やかに、でもときおりちょっと切なくなったり。
キャラクターの心の中にある大切な感情を、じっくり丁寧に描いていている作品。
ヒーリングコミックとも言えるかも知れませんね。
本で人と人がつながっていく様子は、本好きな自分としても魅力的なものです。
登場するキャラクターもみんな可愛くて、雰囲気の良さも合わせてプラスのエネルギーがたっぷり詰まってるように感じます。読み心地がいいのです。
みんながいい表情を見せてくれるのを見てると、こっちも暖かな気持ちになります。
優しい世界観なのにヤワではなくがっしりしているのも上手い。背景もしっかり書きこまれていたり、言葉のチョイスや会話テンポがいいこともここにつながっているかも知れません。
安定感というか、安心感。なんだかずっとこの漫画の世界にいたくなる。
周りへどんどん広がっていって、そのたびに前より賑やかで暖かな空間になっていく。
いろんな人が集まっては、それぞれの「好き」を表現したり、見つけたり。
ここはひまわり書房。いつもゆるゆる営業中。
『ひまわりさん』2巻 ・・・・・・・・・★★★★
「好き」がいっぱい。雰囲気がとてもいいですね。ほんわか、ぬくぬく。
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