[漫画]八幡の腐った目もゆきのんの照れ顔もナイスなコミカライズ!『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-』1巻
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-(1) (ビッグガンガンコミックス) (2013/03/19) 渡 航、佳月 玲茅 他 商品詳細を見る |
やはり青春は、擬態で欺瞞で虚偽妄言だ
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のコミカライズ第1巻が発売されました。感想を書こうと思います。
発売された原作小説最新第7もすでに読み終えていますが……感想記事を書き上げるのはもうちょいかかりそう。なので同時発売されたこちらの漫画版から。
ビッグガンガンで連載されている本作「妄言録-モノローグ-」は、どうやらアニメ版ストーリーのコミック化であるようです。
といっても今のところ原作第1巻の流れをしっかりと押さえており、原作読者が心配するようなストーリーの改変はありません。これから変更点がわかりやすくなってくるのかも知れませんが。
原作小説感想↓
青春とは嘘であり、悪である。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
優しい女の子は嫌いだ。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』2巻
甘い青春には慣れない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』3巻
かつて「彼ら」だったぼくらが出来ること 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』4巻
憧れだった君を許せない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』5巻
独りの英雄は、ステージの輝きを浴びれない。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』6巻
今回は原作既読者からの視点でこの作品について書こうかなと思います。
この漫画になって嬉しいことは、表情豊かなキャラクターたちを味わえることです。
作画を担当するのは佳月玲茅さん。とっても絵がかわいいですわ……。
というかこの作家さんはキミキスだったりひぐらしだったり、俺の好きな作品のコミカライズを手がけてきてました。それで今回も好きなラノベのコミカライズを手がけられて、勝手に縁を感じているという謎。
キミキスのコミカライズのときから、ほわほわっと優しいタッチがお気に入りでした。
しかし本作はあの俺ガイル。「はまち」という略称はすっかり衰退してきた俺ガイルです。ヒネクレ者だらけのビターテイスト青春劇場。どのように描くか楽しみにしてましたが、
ちゃんと八幡さんが腐ってていいカンジですよ!!
それを言っちゃあおしめえよ!
時折こういうメタっぽい発言もあって面白い。
また下はカッコいいシーンなのに目つきが怪しすぎて笑ったw
原作ではこの時の八幡の目つきまでは言及していなかったように思うので、こういう場面でどんな表情をしていたのかなーというのが見れるのも新しい発見になって楽しい!
原作1巻をちゃんと再現しており、イラスト付きとはいえ文章で描かれてきたものを漫画として改めて読み直すと、また味わいが違っていていいですね。
最初にも書きましたが、特に今回のコミカライズで印象的だったのは、キャラクターの表情が豊かなことです。
可愛らしい表情を描いてくれる作家さんだけに、特に女の子たち(ただし戸塚込み)はめちゃくちゃかわいいんだよなー。
「悪意ある表情」もたくさん登場する作品だからこそ、まっすぐにキラめいたり、胸ときめいた瞬間が気持ちよく心に残るような気がします。
大ゴマできめる場面もいいし、小さなコマの中でデフォルメ強めに描かれるのも素晴らしい!このコマ可愛かったなー。
ここで自分の立ち位置をはっきりしておくと八幡とのラブコメが見たいという意味でのヒロインでは俺はガハマさん派なので、こうも可愛いとテンション上がってきますな!
ガハマさんは中途半端エロピュアビッチかわいいからな!漫画になるとまー肉感的なナチュラルエロボディで大変です。ガハマさんのには幸せになってほしいんや……想い実らせて欲しいんや……相手は難攻不落の捻くれぼっちですけど。
しかし、しかしですよ。このコミカライズで最も破壊力が高かったのはゆきのんである!
あとがきでぽんかん⑧神も描いてましたが、レアな表情が見れて幸せです。
冷徹ゆきのん、挑発ゆきのん、見下しゆきのんにテレゆきのん!
ここぞという大事なシーンでの彼女も素晴らしいですが、普段からゆきのんって意外とちゃんと表情豊かなんだねーと再確認。
ゆきのんが1番可愛いのはガハマさんの百合ってる時なんじゃ疑惑。
いやしかし、原作7巻読了後に一気にこちらの漫画版も読み終えましたが、存外新鮮に楽しむことができましたね!小説/漫画で表現方法が違う以上、その作品の違った部分が新しく見えてくるのがメディアミックスのいい事ですね。
原作ファンですが、これはいいコミカライズ!
絵柄の可愛らしさ・好感度だけでも素直に好きですが、原作を踏まえてのコミカライズということを考えてもこれはなかなかにいい出来。
願わくばもっと八幡の腐ったモノローグたっぷりで展開してほしいかもとも思いましたが、やりすぎるとテンポ悪くなるか。1話2話で八幡というキャラクターをばしっと提示してある分、描写不足という印象はありませんでした。
材木座の描写にずいぶん愛がこもってんなと思ったら、本当の作者のお気に入りだったw リアルピザ体型と全力の喜怒哀楽が賑やかですな材木座。
原作第1巻の途中までが収録。次の2巻でテニス対決は片付くでしょう。
個人的には佳月さんの作画で原作3巻までは少なくともみたいなーと願っております。アニメも漫画も原作6巻の大盛り上りまで行ってくれたら本当に嬉しいですが、まぁ贅沢は言うまい。
「俺ガイル」のコミカライズはほかにも始動しており
サンデーGXには伊緒直道さんによる『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic』が
まんが4コマぱれっとでは4コマ漫画の俺ガイルが展開されていくようです。
こちらの単行本化も楽しみにしてます。好きな作品がぞくぞくメディア展開していってる時の興奮はいいね!原作の内容の盛り上がりも素晴らしいのですが、こうして世界が広がっていくのも素晴らしい。
むしろひたすら八幡が1人語りしてるだけでも面白そうなので、それでもいい。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
いい出来のコミカライズ。絵は可愛いし、漫画ならではの新鮮な表情たち。
さて、小説7巻の感想どうするか……オゥフ……。