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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]背筋ゾクゾク、脳はクラクラ、阿部共実の多彩なカオス『大好きが虫はタダシくんの 阿部共実作品集』

大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)
(2013/01/08)
阿部 共実

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   最近どう?最近どうかって?

「空が灰色だから」4巻と同時に発売された、阿部共実さんの初作品集。
日本語がつながらない支離滅裂なタイトルの表題作「大好きが虫はタダシくんの」は、ネット上で騒がれていたこともあり、その時に知って読んだことがある人もいるのでは。
その表題作に加えて、様々な作品を収めた一冊です。
そして、阿部共実先生流の毒とユーモアとカオスが怒涛のように押し寄せる一冊でもあり。
それがどういう意味なのかは「空が灰色だから」読者は悟れる。まぁあんな感じです。クセが強いなぁ・・・どっちみち空灰も充分クセの強い作品なので、どうせ空灰ファンならチェックすべき。
描かれた時期はバラバラっぽいので、この作家さんの活動の軌跡をたどれる内容かも。
もともと「空が灰色だから」がオムニバス形式ですし、ファンはこの単行本も違和感なく楽しめるのではないかと思います。



まず冒頭のカラーページは、「空が灰色だから」のフルカラーエピソード。
単行本では収録されていなかったのでどうするんだろうなーと思っていましたが、この短編集に無事収録されました。
カラーであることを存分に生かした仕掛けの作品で、ニヤリとできます。

「ドラゴンスワロウ」はクールな燕ちゃんと、彼女のファンで後輩のたつみちゃんが主人公のショートコメディシリーズ。たつみの「たつ」と燕を合わせて「ドラゴンスワロウ」ですね。
たつみちゃんの超ハイテンションっぷりと、それを受け流しつつボケつつな燕ちゃんの組み合わせが楽しいですなー。
純粋に「かわいい!」「たのしい!」を満喫できるシリーズです。和む!

タダシくん1

このシーンがとくに好き。シャボン玉に映り込む2人に、2人が囲まれる。
2人だけの世界」ってのを象徴的に表した場面のように感じます。
この作品はメイン2人以外の出番はほぼないですし。

「破壊症候群」は少年チャンピオンでのレビュー作。
バカみたいなパワーを持って、ものの急所を見破る脅威の眼力まで持っている女子高生・凛。ものを壊すことが大好きだけど、壊すと怒られるので力をセーブする毎日。
しかし侵略者が街を襲ってきて、凛は思う存分にその腕をふるい「破壊症候群」である自分を満喫する、というお話。
人助けをする、という大義名分を得て行われるのは、とてもエゴイスティックな破壊行為。少女が気持ちよくなるために敵もビルも壊しまくる様子は、なんかわからないけどすごく高揚感も清々しさもある!
ザコ敵が蹴散らされ、空高く舞い上がっていくシーンはシュールだけどアツいw
「ゾクゾクする」という表現が、珍しく前向きな意味で使える漫画だった・・・!



そんな比較的、安全といえば安全なコメディ仕立ての作品群の連続しますが
単行本のラスト3作は、強烈に極悪。ある意味、ここからが本番か。

「あつい冬」は漫才をする女の子の2人のお話。
なんの説明もなく突然、片方の女の子が、泡になって消える。
ツッコミの女の子は、「なんでやねん」と1人でつっこみ続ける。泡になって消えたことを笑いにしようと頑張って、けして現実を受け入れない。
長いこと1人漫才を続けて、しかしついに彼女の心は折れて、崩れ落ちる。
ツッコミをしながらどんどん表情が歪んでいく女の子とか、見ているこっちの心が折れそうだ・・・。なんの説明もしない、この突き放したバッドエンド感、まさに阿部共実・・・。と思ってもこの傷はなかなかヘヴィーですわ。

「デタジル人間カラメ」本当にゾワゾワした。言語感覚がガラガラと崩れていくような、溶けていくような、非常に不気味な作品。
まず話の筋があるようで無いのが辛い。狂人を描くのではなく、作品そのものが狂っているからどうしようもない。会話が繋がっているんだけどなにかズレているような感覚に、じょじょに違和感を感じたら、ラストではそれが確信に変わる。勘違いなんかじゃない、漫画としての未熟さでもない、明らかに意図されたズレとカオス。

タダシくん3

このシーンとかヤバい。意味がわからない。ただ恐ろしい世界を感じる。
次の表題作「タダシくん」もインパクトある作品ですが、
正直言ってこの「デタジル人間カラメ」も違うベクトルで頭がおかしくなりそうな、
阿部共実エッセンスの濃厚な部分をすくい取った怪作でしょう。
むしろストーリーが成立している分、まだ「タダシくん」のほうが親切。「タダシくん」はそのストーリーに超ド級の毒がもられているので、結局どっちも地獄なんだけれど。

そして「大好きは虫がタダシくんの」は、なかなか語る言葉が見つからない。
うまくコミュニケーションがとれない少女の悲劇を描いたお話。
以前Pixivでアップされた短編なのですが、それがまだ読めます。

タダシ2

会話がうまくできない、それだけで途方もなく傷つく少女。
ここまで病んでいなくても、うまく会話ができなくて変な場の空気にしてしまった経験は何度も自分にあって、その時の申し訳なさやら死にたさやらが一気にフラッシュバックしてきて息が詰まった。
漫画のエンタメ性なんてここにはなくて、ただ目を背けたくなるだけです。個人のトラウマをめっちゃくちゃにエグってくるし、ストーリーとしても救いがなさすぎる。
ずっと同じ表情のまま、冷や汗ダラダラながして、涙をボロボロこぼして・・・。
1人になっても、親友からもらった言葉をただ繰り返す。壊れた機械ように、ただ繰り返して、どこかへ歩いて去っていく。そんなラスト。
こうして感想書くために読み返していても、この悲劇には頭がクラクラする。人によっては読むことを拒絶するだろうこれは。それほどまでに強烈。
しばらく封印しておきたい作品だけど、一度読んだらきっと脳にこびりついて忘れられない。トラウマ量産漫画なんじゃないかこれは・・・。怖すぎる。




「大好きが虫はタダシくんの」の感想でした。
コメディからホラー、悲劇、説明もできない不気味な作品まで。
「空が灰色だから」が好きならば、ぜひ読むべき一冊になっていると思います。エッジの効いた作品が揃っています。
でもそれは「あなたも同じ傷を負うましょうや」というクズいオススメの仕方なので、やっぱり人にはあまりオススメしたくない(結局どっちだよ)
「空が灰色だから」と同様に、人を選ぶ漫画。でも「こういう漫画もあるんだ」ってのを知らしめるためにも意味ある漫画。「デタジル人間カラメ」「大好きが虫はタダシくんの」あたりは、少年漫画として出版されるのはどう考えてもおかしい。でも「空が灰色だから」がまず出たわけだしな・・・。出たからには、やはりいろんな人に読んでもらいたいなぁと、思ってしまうのです。こんな刺激的で禍々しい漫画だとしても。

『大好きが虫はタダシくんの 阿部共実作品集』・・・・・・・・・・★★★★
読む人になにかを残す、という点ではものすごいパワーを持った作品。阿部共実先生のディープな世界をさらに知ることができる一冊、かも。

[漫画]あなたもきっと心ざわめく。『空が灰色だから』4巻

空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)
(2013/01/08)
阿部 共実

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   中浦は泣いてもブスだな クソがあ

心揺さぶる名オムニバスシリーズ、「空が灰色だから」第4巻!
去年に輝きをはなった新作ですが、2013年になってもインパクトを与え続けてくれるんだろうなー。4巻も、いい一冊になっていますよ。
「なんだか上手くいかないなぁ」な失敗談を中心に、とにかくいろんなタイプのエピソードを打ち放ってくる作品。次にどんなお話が来るのか、ドキドキしたりヒヤヒヤしたり。一度ハマったらやみつきですよ!受け付けない人も当然いるであろう、クセのつよい作品ではありますが・・・。



4巻は愛情を感じさせてくれる、暖かなエピソードが個人的には胸に強く残りました。
ただ甘いだけでも暖かなだけではないのがこの作品のお約束。傷ついたり絶望したり・・・でもその上で、やはり暖かさが
この作品で描かれる優しさ、暖かさってのは、本当に染みるのだ。
まぁそれは普段のこの作品の雰囲気があるからでしょうね。残酷なほどに突き放してくる、コミカルだけど嗜虐性たっぷりな作風。でも、たまに。たまにね。めっちゃくちゃ優しい。泣ける。

第39話「世界一我侭な私から世界一ブスなお前に」。傑作だこれは・・・!
これは雑誌で読んだときからとてもお気に入りだったんだけど、単行本でまた読んだらまた泣けてしまった。
空灰って、「裏切り」が結構描かれています。だからこの話でもそれが来るんじゃないかって、すごく身構えちゃうんですよ。
この話だと、派手目な女子と地味目な女子が2人が主役。
小学生から腐れ縁のつづく、絆の深い二人ですけど、そういう前フリをされたらやっぱり嫌な予感がしてしまって。ヒヤヒヤですよ。
でもこのエピソードは、本当に深い友情を見せつけてくれた。
裏切るじゃないかなんて嫌な考えをしてしまった自分を反省しつつ、びっくりするくらい胸に突き刺さりました。この作品じゃなきゃ味わえない感覚と感動かもしれない。
この作品に毒されると、ネガティブな予想なしがちになるんですけど、それを逆手にとってこういう話もやってくるから侮れない・・・!!

空灰41

思わず涙があふれる名シーン。
ひねくれたこの作品で、ここまでまっすぐな叫びが描かれるとは。

第46話「初めましてさようなら」。これも素晴らしい!
学校で死んだせいで学校の地縛霊になった女の子。幽霊なのに幽霊がこわくて夜の学校でワンワン泣いている・・・っていう笑えるような切ないような、皮肉感あるエピソード。
夜の学校で、彼女は1人の女の子と出会います。その娘は自殺をはかったけれど失敗して生きながらえてしまった。それを聞いた幽霊は、「生きろ!」とめちゃくちゃ応援してくれる。
でもそうして全力で叫んだエールが、すぐに無意味になるという滑稽さ。
この作品らしいブラックユーモアも含んだラストだと思うんだけど
でもその結末を見て、2人の目にも俺の目にも涙が浮かんだりしているのだ。
取り返しのつかない結果になっても、すぐそばで一緒に泣けちゃう大切な友達が、その時できちゃってさ。優しいとはまた違うお話だけど、でもぬくもりあるいいお話です。




そんな暖かさが印象的なエピソードも収録しつつ、でもやっぱりこの作品なので、心にグサリ深く突き刺さるエグいエピソードもある。
第40話「マシンガン娘のゆううつうつうつうつうつ(以下略」なんかは、明→暗→明とムードがガラッと変わる展開が面白いエピソード。
一度主人公の心の闇を知ってからだと、明るい場面でもつい主人公の声にならない嘆きが、モノローグとして自動再生されてしまう。
何も考えていないような表情の裏は、もうグチャグチャでボロボロ。

空灰42

第43話「膨らんだ」は、理想を押し付けをし合うイビツな姉弟のお話。これが第一話でハートウォーミングなストーリーが始まるならいいじゃない、と思えるけど、まぁこれでおしまいなので。おしまいになっちゃったらこれはもう息苦しいばかりのエピソードとして完結せざるを得ない。

第45話「名乗る名もない」はエグいなぁ。もしかしたら現実でもありえる、些細なようでとても致命的な裏切りのお話。あーこれが空灰だよなー、みたいな。
ヒーローを演じる少女。嘘を見破られた少女。最後のコマに込められた、静かな絶望は表現しづらいものですわ。

ブラックなものでも感動的でもなく、単純にコメディチックなお話も楽しいですよ!
ポジティバーとネガティバーとぶつかり合う38話。エレベーターに閉じ込められておしっこを我慢し続ける少女の壮絶な死闘を描く第42話は、好きな人結構いるんじゃないかw

空灰43

と、1冊の中で本当にいろんなお話が読めて満腹感がすごい!
最後まで読まないとどんなお話なのかわからないのもいい。1ページ先が読めないというハラハラ感!
これからもどんなお話が読めるか楽しみです。本気で。
個人的には第39話がモストフェイバリットでございますが、ほかの人がどのエピソードがツボなのかも気になるところ!いろんな人の言葉で語られるのも読んでみたい作品でもありますね。

『空が灰色だから』4巻 ・・・・・・・・・★★★★
自分の涙腺に直撃のエピソードに震えた一冊。あなたもきっと心ざわめく。

[CD]アニメからハマった勢いでラブライブ!ベスト盤全曲感想



アニメ「ラブライブ!」1話見ました。

なんですかこのクっソかわいい娘たちはー!!

開始3分、ダンスOPまでを見て速攻で心掴まれてしまいましたよ!
アニメ公式HPでも第一話が無料で見れるので気になったらそちらでチェック。

テンションあらぶってアニメ放送翌日、火曜にamazonでベスト盤ポチったのですが
同じこと考えた人が大勢いたんでしょう、発送遅延をくらってしまいました。
一週間以上も待たされるなんて冗談じゃねえ!とショップをめぐり、5店目くらいでようやくゲット・・・。ありがとうとらのあな名古屋店・・・。

てことで購入してさっそく聞きまくる。冗談抜きで空き時間はずっとラブライブ。
放送前はこんなことになるなんて予想してなかった・・・。
というかどっぷりハマってる人は知り合いにもいたので、ちょっとひねくれて俺は
「絶対ラブライブなんかに負けたりしない!!(キッ」と思っていたんですが
その後はお約束の「ラブライブには、勝てなかったよ・・・」ですよ。即堕ち2コマですよ。
今は「ベストだけじゃボイスドラマは聞けないんですよね?」とシングルCD買い集めてます。

「ラブライブ!」の魅力・・・。自分はまだ探っている最中です。
何かよくわからないけれど取り付かれたのだから仕方がないんだ!
でも、わかりやすい魅力として「キャラクターがかわいい!」ってのは当然としても、
「楽曲の質の高さ」も間違いないと思います。良曲づくしです。

でさっさと曲を覚えるためにも、レビュー書きながら曲を頭に叩き込もうというオナニー記事が今回のコレです。音楽レビューも読むの好きなんですけど、自分で書いたことあまりなかったよなと、そういうお試し的な意味もあり。
駄文垂れ流しですが、まぁこれで自分と同じくラブライブ初心者がラブライブに興味持ってくれればイイナー・・・。
本当に、いい曲多いですよラブライブ。素晴らしいです。

漫画と全然関係ない更新でごめんなさいー!でも漫画だけやると決めたブログでもない。
いつもやってることと違いすぎますが、まぁ適当に流してくれるとありがたい。

ラブライブ!  μ\'s Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】ラブライブ! μ\'s Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】
(2013/01/09)
μ\'s

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Disc1から順番に。実はまだ曲を聴きながら「この声はあの娘だなー」と即座にわかる耳に育っていないのでもっと鍛錬を積みます。でも現時点での曲感想はこんな感じ、という。

1. 僕らのLIVE 君とのLIFE
オープニングナンバーは彼女達のデビュー曲。王道のアップテンポ応援ソング。「あこがれを語る君の ゆずらない瞳がだいすき・・・ダイスキ!」のフレーズがキマる。
2番サビ後のライブばえしそうな「ハイハイ!」といったコールと、そっからカッコいいギターソロに突入していく展開は純粋にアツい。最初聞いたときゾクゾクした。
まっすぐにポップなメロですね。μ’sってこういう感じだよ、という挨拶がわりの、1stシングルにしてキラーチューン。
MVの最後の集合ポーズが今回のジャケットイラストにもなってます。流石1st。



2. 友情ノーチェンジ
バンドサウンド中心だった1曲目の次は打ち込み中心のカップリング曲。
発売当時をしらないにわかですが、1stの方向性としては、「応援ソング」を発信しよう、という意図が見えてくる気がするなぁ。ピコピコ音が踊っていて楽しい一曲。

3. Snow halation
2ndシングルは、美しいピアノからしっとりと歌いだす一曲。だんだんと音の厚みが増していき、Bメロからサビへ流れ込むうちにグッと盛り上がる!どこか憂いを帯びた切ないメロディが印象的ですが、サビはそこに少々の勇ましさが加わる。女の子の恋心がエモーショナルに展開されていく良曲!「恋人は君って言いたい」というフレーズが心地よく耳に残る・・・。



MVは雪降る中、イルミネーションに囲まれてのステージ。
映像としての美しさが素晴らしいですが、メンバーみんながプレゼントを「だれか」に送るというドラマがバックにあり、各キャラクターがみせる切ない表情も絶品でございます!

4. baby maybe 恋のボタン
いじらしくかわいらしい女の子の気持ちを歌った、ストレートなアイドルポップス、そしてラブソング。恋心の芽生えと、そこからの高ぶりが歌われている。
前3曲よりキャラクターごとの個性を出した歌い方がされている気がする。ずっとー(mayby)などの掛け合いも楽しいし、これもライブで聞いてみたくなる曲だなー・・・!

5. Love marginal
これはたまらーん!涼しげな歌詞と曲調。なのに熱を帯びている。
歌われるのは誰にも気づかれたくない、秘めたる恋心。
「友達なのにあなたが好きだと、隠しきれない、忘れられない、秘密抱えて窓にもたれた」のフレーズはこちらも思わずため息をついてしまいたくなる。
シチュエーション的にはもしや百合か?と妄想をしてしまうんだけど、イメージを固定してしまうのももったいないので、ここはあえて「切ない恋の歌」とだけ考えておこう。綺麗な歌だ。

6. sweet&sweet holiday
来た!ポップスとしての完成度がスバ抜けている名曲だッ!単に俺の好みだけど!
甘いものが大好きだけど、ちょっと背伸びして甘酸っぱい恋への憧れを持った女の子。そんな歌詞とメロディが完全にマッチしている。
全編メロディの流れるような滑らかさがあって、すごく耳馴染みがいいのですよ。そして素晴らしくキャッチー!あっまあま!女の子のかわいらしさをギュギュッと凝縮したかのようなガールズポップですよ!!特にヘビロテしてる一曲!
サビで3人がそれぞれの個性を出しながらソロで歌うパートも、脳が震えるほどキュート。特にことりちゃんが甘ったるくていい味出してる。まぁ「小鳥のおやつにしちゃうかな」って歌ってますし、ことりちゃんソングということでよろしいか(いや穂乃果もかよちゃんもかわいいけど!)


7. ダイヤモンドプリンセスの憂鬱
クールな色気があるマイナー調の曲。「もろいコワレモノより 熱く熱く溶けてみたい 挑戦してよ?」とかね。挑発的な言い回しが結構あって刺激的!
心のドライな側面をみせておきつつ、でもやっぱり「君」を意識した振る舞いをしているように見える歌詞の「私」。ダイヤモンドプリンセスというだけあって、周囲を振り回すお姫様だ。わがままな女の子を捉えたカッコいい曲だと思います。

8. ラブノベルス
がんばらねーばねーばねばぎぶあぷ(^q^)
なーなななーななーりたいな(^q^)

流石にこんな一発ネタで済ませるわけにはいかないのでもうちょっと書くけど、歌いだしから本当にこれなので、笑ってしまうw
でも曲が進むとしっかり盛り上がってきて、サビメロなんかかなりの良メロ。「実られられ・・・られられられる?」なんかはバカみたいだけどこちらを煽ってきて楽しいw 1フレーズ歌う事に3人がそれぞれのセリフが挿入されていく構成もいちいちかわいいしなー!そして最後の「好きだよ好きになってみてよー(ちゅ)」で悩殺。
電波ソングって言えるラインにあると思うけど、意外と手堅い魅力がある曲。

9. 知らないLove*教えてLove
「lily white」なんて儚げなユニット名ですが、意外と力強さがある曲。
どこかレトロな音色のキーボードはあえてでしょうね。レトロな印象はアレンジの影響。
元気なんだけど落ち着きを保った歌い方をしているなー。そこはユニットイメージどおり。

10. あ・の・ね・が・ん・ば・れ!
このユニットはこういうちょっと古めのアレンジでせめる意図があったんだろうか!
詳しくないけど80年代的というか。歌詞は応援ソングなんだけど、曲調のおかげで結構強めに言いたいこと言ってくるような感覚に曲に仕上がっている。ほかの曲に埋もれない特徴がありますね。なかなかにアツい一曲。


11. 夏色えがおで1,2,Jump!
うっは――――――気持ちいいいいいい!!夏らしい爽快感と疾走感MAX!歌いだしの「サマーウィーング・・・」で脳がイく用意を始める!(ひどい)光のシャワーが弾ける頃には俺も弾けているのである・・・。やっぱりアイドルは夏と海が似合うんだよー!
どストレートなアイドルソングで、こういうのが聞きたかった!とテンション上がる!
サビ終盤のソロパートとコーラスも気持ちよすぎる。ノリノリのアップテンポナンバー。



キャラクターのしぐさのかわいらしさという点では最も好きなのがこの曲のMV。各メンバー見せ場があるし、「キメ」もバッチリ。見るたびに前と違うキャラに注目して見て、そのたびこんなかわいいしぐさしてたのかーと頭がトロける。
でもぼーっとしてたら自然とにこちゃんと真姫ちゃんばかり目で追っちゃってるんですよね・・・・・・・ふへへ・・・・・・。
曲もMVも出来が素晴らしいので、個人的に全く知らない人にすすめるならこの曲からかな。とかエラそうなアニメからはいったにわかとは私のことです。てへ!

12. Mermaid festa vol.1
エキゾチックにハイテンションな一曲。陽気な中にどこか寂しげな響きを感じさせるラテンのノリがとても楽しい!海を舞台に、伝えようか伝えまいかに揺れる、というか甘えん坊な乙女心を明け透けにした歌詞はハンパないかわいらしさ!
しかし最後に「さよなら」と歌われて、こちらとして、「え、そんなこと言わないでよ!!」という気分である。ひどいや!ぼくの心を弄んだんだ!大好き!(混乱)

13. もぎゅっと“love”で接近中!
4thシングル。シングル曲にしては一発でピンとくるようなインパクトは薄い。電子音を強調したサウンドで、可愛らしい音色がくるくる回っているイメージ。
最初はん?と思っても、だーんだん、曲そのものに吸い込まれていく、まさにスルメ曲。
アイドルソングらしいスウィートな味わいをそのままに、電子の世界のカオスに誘われる。
ってよく見たらこれ編曲が「A-bee」じゃないですか!どうりでだよ! いい仕事する!
特にサビ終盤の「(つかまえてー)ぎゅーっとー」あたりの気持ちよすぎるコーラスワーク。そして間奏のμ'sメンバーの声が左右から飛び交うカオス空間。などなどアレンジがバッチリ決まっていて、頭がバカになるかわいらしさ!やはりシングル曲のクオリティーは凄まじい。



MVの衣装はシングル5曲中もっともエロいと思う(真顔)。
バレンタインソングということで、μ'sメンバー表情も嬉し恥ずかしな色が見て取れてこれまた素晴らしい。特に穂乃果の真剣顔が真に迫っていてドキッとする!

14. 愛してるばんざーい!
大円団なムード。歌いだしの「愛してるばんざーい!」からインパクトは強烈。ちょっと合唱曲っぽさも狙っていそうだ。これは名曲だと思う・・・。
決して激しい曲ではないけれど、胸を打つ美しさと強さがある。アウトロのLaLaLaコーラスも感動的だ・・・。
カッコいいグルーヴを生んでいるベースラインも聴きどころ。たまに自己主張激しいけどこの曲は全体的にいいプレイをしている。
キャラクターごとのソロパートも多めにあって嬉しい。




ここからDisc2。μ'sメンバー全員曲よりデュエット・ソロ曲中心。

1.Wonderful Rush
超爽やかポップなDisc2のオープニングナンバー!5thシングル。
夢に向かって進め!な応援歌なのだけれど、実にツボを抑えた作り。サウンド面はギターロック的アプローチでキメキメ。だけどちゃんとアイドルソング色を忘れない。そしてサビメロがまたぐうの音も出ないグッドメロディ。異様に気持ちがいい、突き抜けるような開放感です。
2番から入ってくるラップっぽいパートの可愛らしさも異常!大サビでは高めのコーラス(真姫ちゃん?)がかぶさってきてむっちゃくちゃに気持ちがいい・・・震えてくる・・・っ!!「う―――ハイっ!」で〆るのもまたスパッといいな!
このベストの中でもトップクラスにお気に入りの一曲。これもまたキラーチューンと呼ぶに相応しい。



MVはCA風の衣装で、青空をバックで歌うウルトラさわやか仕様。
風に吹かれてるシーンはこちらも気持ちよくなってくるなー。クライマックスで水滴が舞い上がってからの映像美はなんともかんとも・・・黙り込むしかない。ドラマはことりちゃん無双。
手を大きく広げたり、動かしたり、ダンスも爽快だと思います。動きが大きい。

2.Oh,Love&Peace!
包み込むようなムードがある歌。これまでもいくつかあった応援ソングなんだけど、こちらは「がんばろう!」という感じではなく「大丈夫、一緒にいるよ」と歌い上げている。うっかりしていると聞き流してしまいそうな地味曲(あくまでも俺内で。ベストを最初に再生したときは最後に耳に残っていなかった)なんだけど、この曲のやさしさに気づいてからはよく聞くようになった。

3. Mermaid festa vol.2 ~Passionate~
穂乃果と凛のデュエット曲。ここからデュエットCDの楽曲群になってきます。
「くーるっと!くーるっと!」で一気にテンポが変わる。緩急が激しくて楽しいなー!基本リズムがペタッとしていて、ヨコノリで似合う曲なんだけど、この「くーるっと!くーるっと!」のリズムがいいアクセントになっていてクセになる。かと思えばスローになったり。
穂乃果と凛の元気コンビの雰囲気にぴったりの、賑やかで陽気な一曲!
「Vol.1」の内容との直接な繋がりはあるのかなー。

4. Someday of my life
穂乃果ソロ曲は情熱的なサビへと昇り上がっていくアツイい曲!でも華麗さも備えてもいる。穂乃果らしさと意外さがあっていい曲だなぁ。明るいんだけど「ずっと一緒がいいねなんて 囁いて照れくさいの」なんて可愛らしさも覗かせたり。
歌い方もいいよな。ちょっと大人っぽく歌い上げている印象。

5. 恋のシグナルRin rin rin!
凛=Rin ダジャレじゃねーか!!でもこれが上手いことハマってる凛ソロ曲。
「聞こえないふりしても鳴り続けました」のフレーズにニヤニヤしてしまうw
メロディもアレンジもオシャレなポップスだなぁ。リンリンリンガベール!

6. 乙女式れんあい塾
おおっとカッコいい。にこちゃんと希ちゃんのデュエット曲。恋する女の子の歌なんだけど、絶妙にアホかわいい内容です。「だからキスしよっ (ズルいかっ?)じょーだーーん!」とかね。冗談かよ!ってのと、そうやって相手をからかっている様子がイメージされて実にニヤニヤソングじゃないですか・・・「やっほーやっほー!」の適当感もいいよ!

7. まほうつかいはじめました!
にこちゃんのソロ曲は彼女らしさ全開!「にっこにっこにこにこーだよ!」ですしね。にこちゃん流の応援ソングはこっちもにっこにこにさせてくれる。そうかにこちゃんは魔法使いだったのか・・・どうりにこちゃん見てるとにこにこ(ニヤニヤ)しちゃうわけだよな・・・。にこっ!やだこのテキスト「にこにこ」って書きすぎて平仮名ばかりで読みにくい!

8. 純愛レンズ
希ちゃんのソロ曲は、恋する女の子への応援ソングというほかにないアプローチ(のように思う)の曲。「接近しちゃえTon ton to とっしん」がかわいい!テンポが気持ちよくて自然と身体が揺れるような曲ですね。希ちゃんはことりちゃんとかとはまた違った甘さがある歌声だと思う。

9. 告白日和、です!
疾走感のあるガールズポップス。ことりちゃんと花陽ちゃんの2人揃って、個人的にイメージ通りのあまーい一曲。「告白しよう!」って意気込んでる歌詞もかわいいなー!3分半ほどで比較的コンパクトにまとまっていて、理想のアイドルソングをやってくれている佳曲。

10. ぶる~べりぃ♡とれいん
オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!(雄叫び)
ことりちゃん曲はなんでこう甘ったるいんだろうか!うががが!!
初デートにオシャレ頑張りすぎて遅刻しそうっていう、もう設定だけで「かわいい」と言えてしまう曲。「やんやんっ」「はんせいっ」とかの韻の踏み方とかもいちいち可愛すぎて頭おかしくなる。
やたら元気で手数の多いドラミングがさらに気持ちを急かしてくれる。音的にもすごく気持ちがいい。垂涎モノのスウィートさが炸裂した魔曲。ヘビロテせざるを得ない!

11.孤独なHeaven
おおー予想外に超カッコいい!凛々しく情熱的に歌い上げています。
前向きな歌詞ですがメロがシリアスな色合いなのもあって、ドキドキします。バンドサウンドがピッタリとハマってる。
曲そのもののカッコよさが、このベスト盤の楽曲群でもトップクラスだと思います。
特に間奏。ベースとドラムが細かく刻む渋いフレーズにピアノが踊りながら乗っかる。そして一気に花開いてメロディアスなギターが流れ込む!そして大サビへ!しびれるわー!!超クール!
そしてこれが花陽ちゃんのソロ曲というのが最高最大のポイントだなぁ!あのちょっと内気な中に、こんな気持ちを隠していたら・・・という、妄想込みで最高ミャー・・・(唐突な猫

12.soldier game
サビの煽るようなメロディといいい、挑発的な歌詞といい、エロかわいい『いいオンナ』感を前面に押し出した一曲ですね。どこかゆるっとしたリズムが女の子たちの余裕を感じさせてイイ!
「私といつか戦うべき相手 それは君の理性かも」はズバッと決まった名フレーズだと思う。明るいんだけどやっぱり雰囲気エロいわー。
ちょっとファンクっぽいリズムが入ってるかも?好きな曲調だ。

13. Daring!!
真姫ちゃんのソロ曲は、ある意味イメージどおりのちょっとお姫様気質な歌。ちょっとテクノポップな音なんだけどクールで色気があるムード。そしてメロにいい意味でクセがあって耳に残る。「ちょーうてーん」の歌い方にそこはかとないエロス。真姫ちゃん歌うまいわー。 ドンウォーリードンウォーリ♪

14. 勇気のReason
海未ちゃんの爽やかなソロ曲。イントロのギターにおっと思わせてくれるもすぐキラキラ音がデカく鳴ってくる。でもその後もちょこちょこギターを前に立たせる構成をした凛々しい曲。
生真面目な彼女らしく、一生懸命、大切に歌っているような歌唱が染み入る・・・。
キラキラ爽やかな曲なので、アルバムの流れできくとさらにいい曲に聞こえますなー。

15. ありふれた悲しみの果て
絵里ソロ曲。とてもシリアスな一曲。詳しくは語られないけど、心に傷を負った少女の歌です。激情が溢れ出るかのように、サビではぐわっと盛り上がる。
しかしここまで痛々しく切ない曲をソロで歌うんだな。この曲を熱唱する絵里ちゃんはカッコよさそうだ、アニメ映像で見てみたい・・・。

16. Listen to my heart!!
サビから歌いだすキャッチーなラジオOP曲。これがもう本当にキャッチー!
歌詞もラジオ番組を意識した内容になっています。にこ・凛・花陽の個性が出ていてかなりの良曲だと思う。純粋にテンションが上がるまさに歌詞通りのハッピーチューン!3人の名前が使用された歌詞も楽しい!

17. after school NAVIGATORS
まさかのヘビメタ!!ヘビメタ風じゃない。低音がブリブリ言わせ、ひずんだギターが責め立てて、急ぎ足なハイテンポドラムビートが下からガンガン突き上げてくるようなサウンド・・・これはヘビメタだ・・・っ!!
しかし乗っかる歌詞はガールズポップのふざけた成分を抽出したようなもので、緊張感のカケラもない!「帰りにチーズバーガーmgmg それよりラーメン!trtr 女子ならワッフルmfmf」が最初に歌詞。なんじゃこりゃ・・・!
本格派なサウンドを逆手にとり、遊びを加えて「ヘビメタ風アイドルソング」に仕立て上げてしまっているすごい曲。途中なぜか一瞬遊園地みたいなかわいらしいメロが顔を覗かせたり、歌詞のバカバカしさといい、これはもうたまらんなー、楽しすぎる!




長々と失礼しました。ドハマリしてますラブライブ。
また荒ぶったらラブライブ更新したいですね。漫画感想やりつつ・・・。

CD.jpg

今のところ購入したCDはこんな感じ。ベストのぞいて5枚。もっと集めたい。
3種出てるソロCDシリーズが近くのショップで見つかりません!ぐもも!

[漫画]想いはつながりきっと実を結ぶ『1/11 じゅういちぶんのいち』5巻

1/11 じゅういちぶんのいち 5 (ジャンプコミックス)1/11 じゅういちぶんのいち 5 (ジャンプコミックス)
(2013/01/04)
中村 尚儁

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   ――――またあえるといいなぁ・・・

『1/11 じゅういちぶんのいち』の5巻が発売されました。
前に4巻が出たときに既刊含め一気読みしたのですよ。なのでブログで書くのは今回が初めてですが、もっと早くに読んでおくだったなぁと後悔したものです・・・いい漫画だ!
サッカー漫画というよりは、サッカー選手・安藤ソラを軸に展開していく人間ドラマという色が強い。これがまた泣けるんですよ・・・!サッカーを知らなくても楽しめて、知っていればより楽しめる。そんな作品なんじゃないかなと思います。
毎回主人公を変えてオムニバ連作形式。いろんなお話が読めます。
人と人の繋りが生むこのドラマは、とにかく心を揺さぶってくる!
今回のオビでは曽田正人先生がコメントを寄せています。



●青柳大樹
もとはFWだったものの、有力選手たちに押し出されるかたちでDFへの転向を余儀なくされた青柳選手が主人公。不満を抱きながらセンターバックに就くも、ストレスは積もり積もって、ある日爆発してしまう・・・。

行き詰まる主人公→再起の流れがこの作品の基本ですが、それが毎度綺麗に決められて、毎度とても気持ちよく感動させてくれるんですよね。
このエピソードもこの作品らしい盛り上がりなんですが、分かっていてもジンときてしまいますよ。
自分に人生を託してくれた愛する妻・藍。彼女につい辛くあたってしまった青柳ですが、藍さんの覚悟を知ったことで変われた。

じゅういち51

しっかしまぁ藍さんいい奥さんすぎですよ!!
基本いつもニコニコしていて、優しいというかこれはもう強さを感じる程だ。
「私は、あなたの隣に咲く花になるわ」なんて言われたらね。ここまで尽くそうと言ってくれる人がそばにいたらね。そりゃあ、頑張らなきゃ。家族だからさ。男だからさ。
この夫婦はきっと幸せの花を咲かせていけるだろうな。
男にとっての理想像的ヒロインだけど、やっぱ素敵ですわこういうの。



●藪田冬太
この話は安藤ソラとは離れたところにありますね。登場しないし。でもそもそも主人公はサッカー選手を目指さないし。でも間違いなく「1/11」なんだ。
漫画を書くのが趣味の主人公、冬太。彼は学校一に凶暴なクラスメイトの大神にパシリにつかわれています。大神はボクサーとしての相当な実力者であると言う。
そんなある日に公園で冬太が出会ったのが、大神の妹の遥夏。
遥夏に惹かれつつも、サッカー選手として才能を発揮している彼女に距離を感じてしまう冬太ですよ。

才能を持っている人。臆せず勝負の世界に向かっていける人。
それができない人からすれば、それは尊敬と同時に恐ろしさすら感じる存在だよなぁ。
好きなものを好きだと癒えないのは悔しい。でも、自分をアピールすることで周囲のリアクションで傷つけられることだって当然ある。
冬太もそんなトラウマがあって、殻を破れない少年でした。踏み出せない彼にもどかしさを感じる流れをしっかり踏まえるからこそ、クライマックスの展開は王道の熱さがありますな!
さっきにも書きましたが、気をてらうことはしない作品なんですよ。でも面白いしアツい。ストレートだからこそ、キャラクターの熱がダイレクトに伝わる気がする。大神兄のカッコよさにもしびれるな!
ラストはちょっと切ないものでもある。でも大神兄との友情が確かめられた今なら、遥夏ちゃんとも繋がっていられる望みがあるよな。
でもこのまま遠さを保ったまま、見守っていくポジションというのもまた素敵かもしれない。それは失恋とはいわずもっと前向きで暖かなものだと思う。憧れの人ってのはいい言葉だ。



●津吉四季
ソラにとってのヒロインでヒーローでもある四季。
この5巻で第一部完結、ということらしいこのシリーズの、一旦の総まとめにピッタリのお話。第1話の裏側を描いた、アナザーストーリー的エピソード。
女の子だと気づかれないまま、ソラと友情を育んだ四季。
彼女がどんな想いでソラとサッカーをしていたのか。そしてどれだけ再会を待ち望んでいたのか。四季の気持ちを重点的に描いたお話です。

ソラが四季に伝えた『1/11』の意味。それから月日が経ち、ソラがそれを見失ったころに四季は再びソラに『1/11』を伝えに来る。
このサイクルをじっくり考えると、改めて感動しますな。
あとの展開が分かっているだけにけっこう辛かったけれど、でも読めてよかったエピソードですね。1話の流れは素晴らしかったけれど、このエピソードでしっかりと四季サイドの気持ちが補完されました。
これ読んでからまだ第一話読み返したら、またしても目頭が熱くなってきた・・・。

じゅういち52

受け取ったこのボールと、ソラはずっと一緒に歩んでいるだよな。
『ラブレター』という練習法は、このエピソードにぴったりだな。
四季なりのラブレターは、形も言葉もないけれど、ソラに胸に刻まれている。



そんな『1/11』第5巻でした。
これにて第一部完ってことで、収まりもいいラストでした。
でも作者的には、連載再開までちょっと開くからってことで第一部完って言っておいた、的意味が強いらしい(あとがきにて)。
第二部はジャンプSQの5月号から始まるとのこと。
ぬくもりを勇気をくれるいい漫画。オススメの人間ドラマですね。

選手の1人1人が大切なものを背負ってピッチに立つ。
サッカーをしない人もめぐりめぐっては誰かの背中を押しているなら
やっぱりみんな、『1/11』としてピッチにいることにもなるのかな。
こじつけみたいですけどね。
これまで描かれてきたキャラクターそれぞれの人生の積み重ねが、さらにこの作品を大切なものに感じさせてくれます。どんどん好きになってきている気がする・・・!

『1/11 じゅういちぶんのいち』5巻 ・・・・・・・・・★★★★
いろんな人に読んでもらいたいアツい人間ドラマが詰まっているシリーズ。

[漫画]粉のように飛び出す、せつないときめきです『ラストゲーム』3巻

ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)
(2013/01/04)
天乃忍

商品詳細を見る

   急に あ―― 男の子なんだなーって思ったんだよね――

「ラストゲーム」3巻が発売されました。
いやぁ今回も恋する男の子萌え漫画ですなー。しかも今回からは柳くんだけではない!表紙に相馬くんもいるあたりわかってる。
柳くんと九条さんの初々しすぎ・もどかしすぎな関係にニヤニヤできるこのシリーズ。プライドの高いせいでなかなか九条さんに告白できない柳くんと、鈍感すぎる完璧少女の九条さんの物語。大学生になってまでお前らなにやってんの、なピュア恋愛が繰り広げられるのだ・・・!

前巻→この恋、もどかしすぎる!『ラストゲーム』2巻



2巻では事故でキスしちゃって柳くんはドキマギしまくり。でも九条さんはキスがあったことにも気づかずあいも変わらず空回る柳くんであったとさ。
イケメンくんがうまくいかない恋愛にジタバタする様のなんとブザマで、愛おしくて可愛らしいものかってコトをこの漫画は噛み締めさせてくれますよ・・・!!
そこから続く今回の第3巻。
2人きりの遭難!看病イベント!おめかししてパーティー!
とまぁズラリとラブコメ漫画の王道シチュエーションが揃っております。
その1つ1つが実にオイシイ展開で、王道の少女漫画らしいトキメキを与えてくれますなー。

新歓合宿にやってきた天文部の面々。
楽しそうな周囲とは違い、柳くんの表情は暗い。「もしかして俺、九条に男として見られていない・・・?」と根本的な問題がここにきて浮上してきたのです。
相馬と九条の仲がよくなっているっぽいのをみて更に焦る柳くん。(九条さんが柳くんとの関係の相談を相馬に持ちかけているだけなんだけど。)

しかし事件が発生!なんと合宿中に柳くんと九条さんだけが遭難してしまった!
でも過ごしやすい季節だし、別荘からそう離れてないはずだしで、イマイチ深刻さがないのである。遭難した2人は「しゃーない、今夜はここで寝るか」くらいのノリ。気楽すぎだろ!と思わなくもないがそこはほら、2人のラブコメを見るための舞台装置なので、あまり仰々しくシリアスだと、ね。この漫画はこれでいいのだ。
2人きりで、外で星とか見ながら夜を過ごす。そのことが大切です。
遭難してしまったからにはしかたない。とこっ恥ずかしいやりとりを繰り広げていくわけですよ。このシーンとか、もう最初読んだ時思わず天を仰いだ。(天井だけど)

ラストゲーム34

「早く起きろよ、眠り姫」

ヒャアアアアアアアアアアアwwwwwwwww
柳くーーーんこれはだめだよーーーーー恥ずかしすぎるよおおおおおおおおお
寝てる女の子に「眠り姫」とか呼びかけて浸ってるけど、お前その娘が起きてたらそんなこと絶対できねえだろうが!!!!むしろ今ここで彼女に起きられたら慌てふためくだろが!!!!もう鼻息あらくツッコむしかないw 目覚めを願うキスは手にするという絶妙のチキンぶりを披露しておいて本人は余裕たっぷりな表情がまたもおおおおおもどかしい!!!(混乱)

柳くんはたしかにカッコいいんですけど、情けない一面が目立っていてすごく可愛らしいよなぁ。こういう王子様もいいじゃないですか。




この遭難イベントでカゼを引いてしまった柳くん。
生まれてこのかたカゼを引いたことがないと言う鉄の女・九条さんに看病してもらいます。看病イベントはどういう性別の組み合わせでもおいしい・・・ッ。
看病しようとはりきる九条さんも、看病してもらえて感謝すると同時に恥かしさに襲われる柳くんも、ハーっ、かわいい!
好きなシーンは、柳くんスピスピしながらの寝顔(鼻がつまってる)を見つめる九条さんですねえ。穏やかなやさしい表情で、グッとくる。

ラストゲーム31

でも「ずっとこんな風にいたい」なんて、柳くんからすれば嬉しくもあり、残酷でもありなコトですねえ。九条さんは、これ以上進展することを望んではいないんだから。
彼女の中では、自分がだれかと恋仲になるって想定がされていない。
柳くんこりゃ頑張らきゃいけないな。九条さんの気持ちは揺らいでいるけれど。
しかしこの距離感で「ずっとこんな風にいたい」って、コレ殺し文句じゃなかろうか!

この話でひさびさに柳のお姉ちゃんと九条さんが再会。
お姉ちゃんはパワフルなキャラクターなので、うまい具合に話を引っ張って行ってくれそうですねえ。実際この次の話はお姉ちゃんが引き金になって、パーティの話になります。
スーツにドレスで男女どっちも煌びやか。いつもと違う衣装に身を包んで新鮮ですな。



3巻で動いた人間関係は、目立ったところで相馬くんですねえ。
相馬くんをフィーチャーしたエピソードの中で、明らかに恋が走りだしてる!

ラストゲーム32

(どうでもいいけどこの九条さんの顔、妙にかわいい)
相馬くん、そこに入っていくのは不憫だぞ・・・と思わざるを得ないけれど、まぁ報われないポジションが似合いそうな男の子だよねえ・・・!
そして九条さん。柳くんを、ちょっと男の子として意識しだした様子。10年かけてやっとこの段階というのがもう・・・ね!(ニヤけながら) でもいつも飄々としている彼女が、明らかに柳くんを意識して挙動がおかしくなっているのは、すっげェかわいいですハイ。
この「男の子としてちょっと意識しだした」というのが、どれだけ大切な一歩か!

ラストゲーム33

来てますよー来てますよー!ニヤニヤするなぁ!
あ、柳くんは相変わらずかわいそうでかわいい。なんたって九条さんのこんな表情を見逃してしまっているしな。まったくもう。
メイン2人が話しているだけで、自分はちょっとニヤけてしまいますよ!・・・。

サブキャラクターもいい味が出始めました。ラブコメとして王道の楽しさをくれるシリーズですね。キャラクターみんなに嫌気がなくてめちゃくちゃ可愛い。天文部の先輩カップルも癒し。4巻は夏ごろとのこと。楽しみに待ちます。

ちなみにコミックスの最後は番外編で、2人が高校時代のお話。懐かしいです。
三つ編みの九条さんはとてもかわいいですなー。似合っていてすごく好きなのです。もちろん現在のストレートも好きですが。
1巻の構成上、早足に過ぎ去ってしまった小中高時代。でもせっかく連載化したんですし、あれっきりというのももったいない気がしていました。
こうやってたまーに番外編として小中高時代を描いてくれると嬉しいなぁ。

『ラストゲーム』3巻 ・・・・・・・・・★★★★
この2人なりの王道イベントをたっぷり楽しめる可愛い第3巻!
この作品はスピッツの「スピカ」か「三日月ロックその3」のイメージ。

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ブログを引っ越しました。 当ブログは更新を停止し、新ブログにて更新をしています。 https://sazanami233.hatenablog.com/

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「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

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