[漫画]新たな希望へ進め! 『ハレルヤオーバードライブ!』6巻
ハレルヤオーバードライブ! 6 (ゲッサン少年サンデーコミックス) (2012/02/10) 高田 康太郎 商品詳細を見る |
全然届いてなかったなぁ・・・・・・・・
ゲッサンにて連載中の「ハレルヤオーバードライブ!」の6巻が出ました。
恋と音楽に燃える青春バンドストーリー。前巻から引き続き新メンバー加入関連です。
表紙は今回から本格的に参入する若葉ちゃんですね。
演奏するとクセ毛が爆発してしまい、それを人に笑われるのが恥ずかしかった若葉。
しかしこの表紙ではそんな状態でも静かに微笑んでおり、本編と同様に彼女の成長を刻んだイラストとなっています。いい顔してますね!
前巻→更に加速、ラブ・バンド・ピース! 『ハレルヤオーバードライブ!』5巻
●5巻ラストで若葉が覚悟を決めてステージに上がりました。
そこから続く6巻では、自分の力でこのバンドを支えたいと願い、それが結果に現れます。
爽快なライブシーンから幕を開けた今回、色々と見逃せない展開が詰まっていますよ!
大きなアクションはありませんでしたが、細かな部分で新展開を迎えています。いや細かくはないか。実際に動きは少なくとも、大切な一歩を踏み出しています。
その1つが、明確に目標との差を自覚するということ。
小雨らティアドライブがゲリラライブを行ったあと、同じステージに立ったのは浅緋先輩。
ハル先輩の作った『希望』を奪った人物で、小雨が追い越そうとしている男です。
皮肉なカットですねえ。輝きの向こうから響いてくる『希望』。
浅緋先輩は小雨達が演奏を終えたあとのステージに立ち、圧倒的な才能と力量を見せつける。オーディエンスは大盛り上がり。その場の全員が魅了されて、話題も全てかっさらわれた。
彼の音楽は人々を虜にする。そのステージでは間違いなく彼がまぶしく輝いているのです。
何もかもが上を行く浅緋先輩。主人公たちにとってその輝きは忌むべきもの。
太陽の輝きの指す向きなど、このカットは非常に印象深かったです。
目指すべき目標であり、事実彼は輝いている。けれどその輝きは、小雨らの胸に悔しさを募らせるばかり・・・。
偶然とは言え同じステージに立ったからこそ見せつけられた、圧倒的な差。
●もう1つの進展。それはバンド活動の活発化。
小雨とハル先輩が協力して作曲をしたり、ライブハウスでオリジナル曲でライブしたり。
若葉が参加したことで必要なメンバーが揃ったこともあり、活動が本格化してきました。
それにもともと楽器の練習法などの描写もある作品でしたが、今回なにげにそういうのが多かったかも?
より貪欲に成長しようという向上心が見受けられた気がします。浅緋先輩のライブの影響か。
でも本格化してきたせいで、うまく演奏が出来ないことに悩むシーンもありました。
まぁなにごとも、やっていけばいつか壁にぶち当たるもので。試練の時!
7巻あたりでは麗の成長がポイントになりそうな予感。
あとこの進展に関して、ハル先輩のつくる新しい『希望』も気になる所。
誰かを強く想う気持ちをこめて作った歌『希望』。
新しいそれを作るにあたって、いったい誰をイメージしてハル先輩が曲を作るのか。
自然と小雨のキーに合わせて曲を作ってきちゃうハル先輩ですよ!この件はラブコメなイベントをこなすごとに進んでいくんじゃないかなーと思います。ふひょー。
あと小雨はひとまず感情を思いっきりこめた、それを歌った時にはいつでもスイッチが入るようなとっておきの曲を作ることが課題。さぁさがんばれ。
そんな風に、バンドとしての成長プランが見えてきたこともあり、視界が開けた感があります。
●さて進展と言えばもう1つ。ラブコメ戦線に異常アリ、ですよ!
具体的に言えばそう、てっきり作中的には悪役かとおもいきや・・・な御門先輩!
ええー、なにこれかわいい!
あんなにコワそうに登場して「この人は一筋縄じゃいかなさそうだな・・・ゴクリ」とか勝手に思っていたのに、まさかこんな・・・めっちゃいい人だしめっちゃ可愛いしで意表をつかれました。
「がんばったんだからね、褒めてよね」と言わんばかりですよ!かわゆ!
そしてどうみても鷹木部長を好きで・・タンポポとしては心中穏やかじゃない!
当然タンポポとケンカする場面もチラホラとあって、今後賑やかになること間違いなし。
御角先輩のラブコメぶりには目が話せませんな。ARCH ENEMYが好きだというのもいいなぁw
でこの巻では自分がイチオシしている麗ちゃんも大活躍しておりますよ。
適度にアピールをしてくる麗がまじでかわいい。具体的に言うと第31話。
オオオオオオオオ!この甘えた感じ、素晴らしいですね・・・!!
他にもアイスをたべあいっこして関節キスを意識しちゃう麗ちゃんとか、うまく演奏ができなくて涙ぐんじゃう麗ちゃんとか最高でしたねハイ。
恋のライバルであるハルさんだって好きで、恋愛的に正々堂々ありたいと願う彼女の誠実さもツボなのですが、でもこういう意識的に女の子っぽく振舞って見せてるのがたまらない。彼女が計算高いのはわかっていますが、それでも全然器用にはできないないあたりがなー!小雨が天然なので気づいてないだけだよ!もっと甘えちゃおうぜ!
これから麗がバンドのキーとなり成長が求められていくこともあり、7巻では彼女がメインとして描かれていくことになりそうです。これには期待せざるを得ない・・・!
しかしこの作品の女性キャラはみんな応援したくなっちゃうんだよなぁ。
そんなこんなの「ハレルヤオーバードライブ!」6巻でした。
バンドとしての課題が見えてきましたし、ラブコメ的にもさらなる進歩が見えます。
新キャラのおかげでこれからの展開も楽しみですよ。タンポポどうなる!
地道に前に進んできている作品ですし、これからも面白くなっていきそうですね。
恋にバンドに、全力をかけて青春を楽しんでいるシリーズです。
ラブ・バンド・ピース!
『ハレルヤオーバードライブ』6巻 ・・・・・・・・・★★★☆
大事な一歩を踏み出す第6巻。キャラも増えて賑やかになってきました。
[漫画]今日も明日も楽しくゾンビライフ!『りびんぐでっど!』2巻
フォトカノが止まらない・・・。セクハラ写真撮るの楽しいですフヘヘ
せっかくおばさんが着付けてくれたんだから、見てくれないと悲しいよ・・・
「りびんぐでっど!」2巻が出ましたよ!
少年チャンピオンにて連載中でいつも楽しみにしているのですが、単行本で一気読みするとさらに頭がバカになる感じがしてステキです。
今回も1話完結型を貫き、ゾンビ少女をめぐるカオスな日常を描くコメディになっています。
そういえばこのアマゾンの書影、実物と色合いがちょっと違いますね。ゾンビ感マシ。
→ゾンビなあのコと色々あぶない同棲生活『りびんぐでっど!』1巻
あっさりぽっくり逝っちゃった女子高生・灰田もなこはゾンビとして復活。
ソンビ化した彼女がなりゆきで同居することになった圭太は、生前からもなこに思い寄せていました。同居となれば嬉し恥ずかしなイベントも盛りだくさんだろう・・・と思いきやそうはいかず。
みんながみんなボケボケなこの世界じゃ、ドキドキするにしても別ベクトルなのですよ!
これはひどい・・・。メインヒロインがコレかよ!
このもなこちゃんゾンビなので不死身なのですが、とにかくとにかく体がモロい。
毎回のように腕も脚も色々ともげてしまうので、冷静に考えてみればとてつもなくグロテスクな光景ですよ!でもあまりにもあっけらかんともげるし悲壮感も痛みも0も無いので笑えるw
この作品はグロいはずなのにほのぼのした空気が充満しているんですよね。
それはどこか間の抜けた独特のセリフ回しだったり、ボケボケなメインキャラ達だったり、散りばめられた小ネタだったり、全体からゆる~い雰囲気が漂う。でもギャグの勢いはよくて。
「スッポンエキス」ってどんな擬音ww遊んでるなあ。
そして取れたパーツはボンドで接着。適当すぎだろ!!
明らかにツッコミ役が足りてないこのお話は、読んでてついつい自分でツッコんでしまいます。
この2巻ではもなこのバイト先の男の子・緑川くんが新たに介入してきて
ラブコメ的にも新たな動きを見せるようになり、更に賑やかになりました。
圭太のことを自分を狙うホモだと勘違いするのですが、加えてもなこと倒れこみながらイチャつく(ように緑川は見えた)ところを目撃した彼の脳内で圭太がどれほどの変態になっているか心配です。女も男もいけちゃう上にやたら手が出るのが早い危険人物だと思われてるよ!
それと2巻を読んで思ったのは、圭太ママの滲み出るエロスたまんないな!
とても圭太の母親とは思えないけれど少女ではないむっちり感とか、あのほんわかしてて天然ボケMAXなところとか、でも包容力もすさまじい所とかいいですねえ。
ダイエットを頑張る話などでも、ママさんの屈託ない笑顔に癒されてしまうのは仕方なし。
2巻はかわいいママさんから幕を開けることですし、影の主役と言っても過言ではない。
と色々楽しめたわけですが、もなこの解体されっぷりも当然注目どころ。
もはや毎話のノルマのように体がとれちゃう彼女ですが、体が縦に真っ二つになって左右がケンカしてバラバラに歩いていっちゃうエピソードではさすがに狂気を感じましたよ。
なんちゅう絵面だ・・・!でもこれがすごく面白いんだw
左右まっぷたつになってしまったもなこは外にまで出て行ってしまうのですが、どうやって一般市民の目をごまかすのか!どう考えてもムチャなのにそれが通じちゃうあほっぷりがまた。
でもそんなバカ丸出しなもなこちゃんの突き抜けた明るさがかわいい!
非常に散らかった感想になってしまいまいましたが「りびんぐでっど!」2巻でした。
1巻から引き続きメチャクチャ可愛いこの2巻表紙。絵のかわいらいさは本編でももちろん発揮されていますし、コメディとしてもほんわかラブコメ的にも合っています。
1話完結ということで自分のペースに合わせて読めますし、繰り返して読んだりもしやすい。
この調子でまったりと続いて欲しい作品ですねえ。
なんだかこの「ほんわかグロかわいい」感じ、クセになってしまいます。
ネタキャラっぽいですけど、間違いなく、もなこはかわいい女の子です。
『りびんぐでっど!』2巻 ・・・・・・・・・・・★★★★
おとぼけなゾンビコメディー第2巻。脱力しながら楽しめる作品ですね。
りびんぐでっど! 2 (少年チャンピオン・コミックス) (2012/02/08) さと 商品詳細を見る |
せっかくおばさんが着付けてくれたんだから、見てくれないと悲しいよ・・・
「りびんぐでっど!」2巻が出ましたよ!
少年チャンピオンにて連載中でいつも楽しみにしているのですが、単行本で一気読みするとさらに頭がバカになる感じがしてステキです。
今回も1話完結型を貫き、ゾンビ少女をめぐるカオスな日常を描くコメディになっています。
そういえばこのアマゾンの書影、実物と色合いがちょっと違いますね。ゾンビ感マシ。
→ゾンビなあのコと色々あぶない同棲生活『りびんぐでっど!』1巻
あっさりぽっくり逝っちゃった女子高生・灰田もなこはゾンビとして復活。
ソンビ化した彼女がなりゆきで同居することになった圭太は、生前からもなこに思い寄せていました。同居となれば嬉し恥ずかしなイベントも盛りだくさんだろう・・・と思いきやそうはいかず。
みんながみんなボケボケなこの世界じゃ、ドキドキするにしても別ベクトルなのですよ!
これはひどい・・・。メインヒロインがコレかよ!
このもなこちゃんゾンビなので不死身なのですが、とにかくとにかく体がモロい。
毎回のように腕も脚も色々ともげてしまうので、冷静に考えてみればとてつもなくグロテスクな光景ですよ!でもあまりにもあっけらかんともげるし悲壮感も痛みも0も無いので笑えるw
この作品はグロいはずなのにほのぼのした空気が充満しているんですよね。
それはどこか間の抜けた独特のセリフ回しだったり、ボケボケなメインキャラ達だったり、散りばめられた小ネタだったり、全体からゆる~い雰囲気が漂う。でもギャグの勢いはよくて。
「スッポンエキス」ってどんな擬音ww遊んでるなあ。
そして取れたパーツはボンドで接着。適当すぎだろ!!
明らかにツッコミ役が足りてないこのお話は、読んでてついつい自分でツッコんでしまいます。
この2巻ではもなこのバイト先の男の子・緑川くんが新たに介入してきて
ラブコメ的にも新たな動きを見せるようになり、更に賑やかになりました。
圭太のことを自分を狙うホモだと勘違いするのですが、加えてもなこと倒れこみながらイチャつく(ように緑川は見えた)ところを目撃した彼の脳内で圭太がどれほどの変態になっているか心配です。女も男もいけちゃう上にやたら手が出るのが早い危険人物だと思われてるよ!
それと2巻を読んで思ったのは、圭太ママの滲み出るエロスたまんないな!
とても圭太の母親とは思えないけれど少女ではないむっちり感とか、あのほんわかしてて天然ボケMAXなところとか、でも包容力もすさまじい所とかいいですねえ。
ダイエットを頑張る話などでも、ママさんの屈託ない笑顔に癒されてしまうのは仕方なし。
2巻はかわいいママさんから幕を開けることですし、影の主役と言っても過言ではない。
と色々楽しめたわけですが、もなこの解体されっぷりも当然注目どころ。
もはや毎話のノルマのように体がとれちゃう彼女ですが、体が縦に真っ二つになって左右がケンカしてバラバラに歩いていっちゃうエピソードではさすがに狂気を感じましたよ。
なんちゅう絵面だ・・・!でもこれがすごく面白いんだw
左右まっぷたつになってしまったもなこは外にまで出て行ってしまうのですが、どうやって一般市民の目をごまかすのか!どう考えてもムチャなのにそれが通じちゃうあほっぷりがまた。
でもそんなバカ丸出しなもなこちゃんの突き抜けた明るさがかわいい!
非常に散らかった感想になってしまいまいましたが「りびんぐでっど!」2巻でした。
1巻から引き続きメチャクチャ可愛いこの2巻表紙。絵のかわいらいさは本編でももちろん発揮されていますし、コメディとしてもほんわかラブコメ的にも合っています。
1話完結ということで自分のペースに合わせて読めますし、繰り返して読んだりもしやすい。
この調子でまったりと続いて欲しい作品ですねえ。
なんだかこの「ほんわかグロかわいい」感じ、クセになってしまいます。
ネタキャラっぽいですけど、間違いなく、もなこはかわいい女の子です。
『りびんぐでっど!』2巻 ・・・・・・・・・・・★★★★
おとぼけなゾンビコメディー第2巻。脱力しながら楽しめる作品ですね。
[漫画]予測不能な恋と混沌の世界を疾走せよ『クラスメート、上村ユウカはこう言った。』1巻
クラスメート、上村ユウカはこう言った。(1) (ガンガンコミックスONLINE) (2011/12/22) 桜井 慎 商品詳細を見る |
私を殺して?ロボットのお人形さん?
ビバ表紙買い。いやだってムチャクチャ可愛いじゃないですか表紙!
「クラスメート、上村ユウカはこう言った。」(キミを骨抜きにするんだからねっ)
と長いタイトルの作品。こういう作品は記事のタイトルも長くなる。
それはどうでもいいとして、こんな表紙を見つけてしまったら買っちゃうじゃないですか。
この表紙デザインからして自分が想像できた内容は、いわゆる巻き込まれ系ラブコメで、当然そういうのを期待して読みました。ところがどうも様子がおかしい。
期待していた感じからだんだんとズレていく。でも、これ面白いぞと!
いろいろ予想外にぶっ飛んでいく電波少女×SF×ラブコメストーリーです。
上村ユウカはおかしなクラスメート。
突然に「この世界は病んでいる」とか意味不明な演説をしだす。クラスメートを「ゴミどもが」と見下しながら登場。くるくる変わる態度の表情。面倒くさくてクラスの誰も彼女の相手をしない。
上村ユウカを腫れ物扱いするこの教室を相手に、今日も彼女は元気いっぱいに狂っている。
主人公・白崎修士は気まぐれに彼女に意地悪な言葉を投げかけた。
そんなささいなキッカケが、修士を上村ユウカの誘う世界へと突き落とす。
クラスで浮いているヒロインと、皮肉屋な主人公。教卓での謎演説。
ちょくちょく見かけるシチュエーションから幕開けて、ついつい自分も「こういう作品ね」と読み進めてしまう第1話。しかしそれがトリック。表紙やオープニングからは予想のつかない展開に転がり落ちていくのが快感!
おかしいのは果たしてどちらなのか。第1話からグイグイ惹きつけられました。
表紙から予想された展開をさくっと裏切ってみせる、狙いすました仕掛けです。
その全貌はぜひとも実際に読んでいただきたいなと!
予想を裏切る展開に向かいはしますが、立派にラブコメしちゃってるあたり、上手い。
本作の看板娘、上村ユウカがこの作品の最大の魅力。なんにせよ、かわいいのです。
オープニングから彼女の強烈なキャラはフィーチャーされ、そこから物語が転がりだします。
そんな彼女の『予測不能さ』が物語を盛り上げるのと同時に、ラブコメにおいての素晴らしい働きをするのですよ。
次にどんな行動にでるのか、どんな言葉が飛び出すのか。わけがわからないヒロインだからこそ、見ていてドキドキしてしまうのです。
ここだけ見ればベタベタなラブコメじゃないですかー!
普段は厨二病をこじらせたイタい子みたいで、でもときどき純な表情をみせてくれたり、人を食ったような言動の中に自分の本音をこっそり忍ばせてもいたり。彼女の言動に目が離せません!
他にもうっかりおっぱいを揉んじゃったりしますし、やっていることやそのシチュ事態は王道のラブコメそのものです。
しかし物語への組み込まれ方がちょっと普通ではない。普通のラブコメを楽しもうとする自分をおちょくってくるように感じるのです。それは上村ユウカの、底の見えない性格の影響かも。
そしてラブコメとは別方向に意識を向けさせて、そのまま見事に楽しませてくれる。見事にクルクル踊らされた気分ですよ。でも決して悪い気はしない。むしろ、「こっちに持って行くのか!」とニヤニヤさせてくれるのです。だって、どんな方向にだってすごく青春しているのだから。
物語と同様に『予測不能』。それが上村ユウカの魅力。
本当にこのヒロインは表情豊かだなぁ!そしてそのどれもがかわいいから困る!
小難しいことは置いといても上村ユウカはかわいいのです!
人懐っこい笑顔を向けてきたとおもいきや、小馬鹿にするかのような笑みを浮かべたり、顔を赤らめ主人公に見惚れたり、はしゃいで引きずりまわしたり、感情いっぱいに涙を溢れさせたり。
子供っぽくもあり、怪しいお姉さんのような風格もあり。なんだろうこの女の子は。
物語に、そして上村ユウカにうまいように踊らされるのが楽しいんだなぁ。
序盤は彼女にいいように踊らされているような感覚ですが、しかし後半から徐々に変化。
主人公が覚醒したかのように活躍を始めると、再び雰囲気が変わります。
理不尽で得体のしれない世界をぶっちぎる熱い叫び。まるで少年漫画!
お姫様だっこされて、熱っぽく主人公を見上げる上村ユウカちゃん素晴らしいですな!
この1巻終盤の疾走感もまた個人的に大変ツボ。そういう方向にもいけちゃうんだ?みたいなドキドきが。でもそれで特に違和感なく通れちゃってるのがこの作品の意味不明な楽しさ。
2巻へのヒキも強烈。すごく気になる所で終わりましたし、これは次も買わざるを得ない。
そんな「クラスメート、上村ユウカはこう言った。」1巻でした。
期待していたラブコメも最高なのですが、どちらかというと予想していなかった方面の面白さにゾクゾクきた作品。予想外だ予想外だと書きましたが、どう予想外なのかは読んでご確認ください。
ストーリーはもちろんのこと、作品の魅力を大きく引き出している作画も素晴らしい!
クッキリとした線が好印象のシャープな作画。特にキャラクターの多彩な表情から作中漂う不穏な雰囲気もお見事。なにより綺麗で見やすいんですよね。
ストーリーも良かったと思います。いい具合に転がされました。
ただ、世界観が(今のところ)ふわふわしていることは感じます。「何を信じればいいのか?」は本作のポイントの1つですが、それで作品の軸が若干見えづらくなってる部分はあるかも。それだけなく説明が全体的に足りてない?まぁ、そこは第1巻ですしね。
うまく立ち上がれていないままに走りだしたような作品なので、どこかで一旦歩みを緩めてじっくり舞台をみせて欲しいです。
でもそれがこの作品の行き先不透明な面白さの1つかも。次になにが来るか予想不可能だという意味では、このドライブ感もマイナス点ではないかも知れません。
閉塞感のある世界観と、カラを破ろうと突き進む主人公たちの熱さも見所。
いちいち演技がかったセリフも捻くれていて自分は好きな感じ。
とりあえず、表紙とかを見て絵が気に入ったら購入を薦めたいです。
作画や物語も高水準で、本作を象徴する少女・上村ユウカのかわいさもきらめく。
恋も電波もギュンギュンほとばしる、先の読めない疾走感。これは、いい。
『クラスメート、上村ユウカはこう言った。』1巻 ・・・・・・・・・・★★★★
期待を裏切らずにさらに斜め上に突き抜けた快作。騙された分、楽しめました。
[漫画]神話をめぐる戦争の終結『ゴッドシーカー』2巻
PSP「フォトカノ」をちまちまとプレイ中。なかなか面白い。
グラン=カフナが永久にあらんことを!
堤利一郎先生の「ゴッドシーカー」、最終巻となる第2巻が発売しています。
古き良き王道のRPGを思い出す、剣と魔法のファンタジー戦記漫画でした。
硬派に思わせておきながらもラブコメ要素も欠かさない、大好きな作品だったのですが、・・・惜しくもこの2巻で完結。うー、もっと読んでいたかったなぁ。
若干打ち切りくさいんですけど、ちゃんとまとまりある内容となっていますので、心残りはあれど大きな不満はありません。それでは感想をば。
メイントラロック王国へ交渉へ向かう国主サーロードとナナ、オヴ。
無事にたどり着き交渉も校長、ほっと胸をなでおろしたのも束の間、本国にダンテノート帝国が進軍したとの知らせが。サーロードの力ですぐさま帰国する面々。
グラン=カフナを飲み込もうと襲い来る帝国との決戦がいま始まる!
ってな感じでクライマックス感、というか事実クライマックスである。
国家の規模がダンチガイな大国VS小国の構図で、その戦力差をどうグラン=カフナ国に伝わる力で覆していくかが注目どころ。当然のごとく追い詰められていく主人公たち。緊迫した雰囲気が漂う、まさに最終決戦。
その戦局が行く末は物語の核心に触れる部分なので、ここではふれないでおきますが
この2巻の表紙イラストが示すとおりの、晴れやかなラストに仕上がっていましたね。
さて話は変わりますが、この作品は女の子がかわいいんですなぁ!
特にリンゼルちゃんは素晴らしかった・・・!なんですかこのニコニコ顔は!
オヴにベタ惚れで、初めてだと思われる恋にウキウキしてる様子が微笑ましい女の子。
でも戦士として凛々しい一面を発揮したりもして。
恋にバトルにと、メインキャラクターではありませんでしたが本編にも大きく関わる人物であり、2巻の後半の展開なんかはいい働きをみせてくれていましたね。
ただ惜しむべきはナナとのオヴの奪い合いシーンが見られなかったこと・・・!
せっかくこういう女の子だったのでそういう微・修羅場シーンも見てみたかったなぁw
ナナとも歳が近いですし、本作では数少ない女の子キャラだったので(まぁメインキャラがそもそも少なかったか)、2人が同じ男の子を取合えってギャアギャア騒いじゃうようなのが・・・。
しかしその点を補完してくれたのがこの2巻のカバー裏ですよ!!
うーかわいい!困り顔のオヴも合わせて3人セットでかわいすぎる!
そう・・・こういうのを見たかったんだ・・・!出来たなら本編で・・・!
まぁメインヒロインはナナ様だってわかりきってますけどー!そういうふうにラブコメっちゃう3人がもっと見たかったなーっていう話です。一点イラストだけでも見れてハッピーじゃ。
さて、物語意外でもおっと思った部分があって、それが服装へのこだわり。
この表紙も、実物で見ると実にナナちゃんのドレスの丁寧に書き込まれています。
膨らんだ裾のフリルはそれだけでお姫様のゴージャスさが表れていましたね。
このシーンなんかも。ついついじっくりと見つめてしまうのです。
キャラクターの魅力とともに、「絵」そのものへの好感度が高い作品だったかと。
ややザラついた質感の線が大変ツボですし、描き込みも多い。
絵に対しての細やかさも、自分がこの作品の好きな1つの理由なのでした。
・・・・実はフリルフェチ漫画なんじゃないの疑惑。
そんな「ゴッドシーカー」第2巻でした。
当たり前ですがそうきっぱりと書かれてはいませんが、きっと打ち切られました。
しかしストーリーはきちんと収束し、納得の得られるものとなっています。
ただし肝心の戦争描写は、尺の都合か、ずいぶん短くなってしまった模様。
バトルはありますが、もっと規模の大きい戦争を期待して読むと満足はいかないかもですねえ。結構あっさり解決してしまったと言えばそうですし。
作品の素材そのものはとても良かったのです。締め方も全く悪くない。
使い古されてそうな王道な物語をきっちりと魅力的に演出する、世界観の丈夫さ。
ラブコメを含めたキャラクター同士のやりとりの楽しさ。
そして直前にも書きましたが、この絵はとても魅力的でした。
気に入った点はたくさんあって、この作家さんの新しい作品を読みたくなりましたね!
ともあれ、「ゴッドシーカー」は完結です。楽しめました。
ファンタジー漫画が好きな人にはオススメ。サイドメニューとして恋愛描写も美味。
『ゴッドシーカー』2巻 ・・・・・・・・・・★★★☆
もっと長く続いて欲しかったというのが本音。しかし充分に魅力ある作品でした。
ゴッドシーカー 2 (電撃コミックス) (2012/01/27) 堤 利一郎 商品詳細を見る |
グラン=カフナが永久にあらんことを!
堤利一郎先生の「ゴッドシーカー」、最終巻となる第2巻が発売しています。
古き良き王道のRPGを思い出す、剣と魔法のファンタジー戦記漫画でした。
硬派に思わせておきながらもラブコメ要素も欠かさない、大好きな作品だったのですが、・・・惜しくもこの2巻で完結。うー、もっと読んでいたかったなぁ。
若干打ち切りくさいんですけど、ちゃんとまとまりある内容となっていますので、心残りはあれど大きな不満はありません。それでは感想をば。
メイントラロック王国へ交渉へ向かう国主サーロードとナナ、オヴ。
無事にたどり着き交渉も校長、ほっと胸をなでおろしたのも束の間、本国にダンテノート帝国が進軍したとの知らせが。サーロードの力ですぐさま帰国する面々。
グラン=カフナを飲み込もうと襲い来る帝国との決戦がいま始まる!
ってな感じでクライマックス感、というか事実クライマックスである。
国家の規模がダンチガイな大国VS小国の構図で、その戦力差をどうグラン=カフナ国に伝わる力で覆していくかが注目どころ。当然のごとく追い詰められていく主人公たち。緊迫した雰囲気が漂う、まさに最終決戦。
その戦局が行く末は物語の核心に触れる部分なので、ここではふれないでおきますが
この2巻の表紙イラストが示すとおりの、晴れやかなラストに仕上がっていましたね。
さて話は変わりますが、この作品は女の子がかわいいんですなぁ!
特にリンゼルちゃんは素晴らしかった・・・!なんですかこのニコニコ顔は!
オヴにベタ惚れで、初めてだと思われる恋にウキウキしてる様子が微笑ましい女の子。
でも戦士として凛々しい一面を発揮したりもして。
恋にバトルにと、メインキャラクターではありませんでしたが本編にも大きく関わる人物であり、2巻の後半の展開なんかはいい働きをみせてくれていましたね。
ただ惜しむべきはナナとのオヴの奪い合いシーンが見られなかったこと・・・!
せっかくこういう女の子だったのでそういう微・修羅場シーンも見てみたかったなぁw
ナナとも歳が近いですし、本作では数少ない女の子キャラだったので(まぁメインキャラがそもそも少なかったか)、2人が同じ男の子を取合えってギャアギャア騒いじゃうようなのが・・・。
しかしその点を補完してくれたのがこの2巻のカバー裏ですよ!!
うーかわいい!困り顔のオヴも合わせて3人セットでかわいすぎる!
そう・・・こういうのを見たかったんだ・・・!出来たなら本編で・・・!
まぁメインヒロインはナナ様だってわかりきってますけどー!そういうふうにラブコメっちゃう3人がもっと見たかったなーっていう話です。一点イラストだけでも見れてハッピーじゃ。
さて、物語意外でもおっと思った部分があって、それが服装へのこだわり。
この表紙も、実物で見ると実にナナちゃんのドレスの丁寧に書き込まれています。
膨らんだ裾のフリルはそれだけでお姫様のゴージャスさが表れていましたね。
このシーンなんかも。ついついじっくりと見つめてしまうのです。
キャラクターの魅力とともに、「絵」そのものへの好感度が高い作品だったかと。
ややザラついた質感の線が大変ツボですし、描き込みも多い。
絵に対しての細やかさも、自分がこの作品の好きな1つの理由なのでした。
・・・・実はフリルフェチ漫画なんじゃないの疑惑。
そんな「ゴッドシーカー」第2巻でした。
当たり前ですがそうきっぱりと書かれてはいませんが、きっと打ち切られました。
しかしストーリーはきちんと収束し、納得の得られるものとなっています。
ただし肝心の戦争描写は、尺の都合か、ずいぶん短くなってしまった模様。
バトルはありますが、もっと規模の大きい戦争を期待して読むと満足はいかないかもですねえ。結構あっさり解決してしまったと言えばそうですし。
作品の素材そのものはとても良かったのです。締め方も全く悪くない。
使い古されてそうな王道な物語をきっちりと魅力的に演出する、世界観の丈夫さ。
ラブコメを含めたキャラクター同士のやりとりの楽しさ。
そして直前にも書きましたが、この絵はとても魅力的でした。
気に入った点はたくさんあって、この作家さんの新しい作品を読みたくなりましたね!
ともあれ、「ゴッドシーカー」は完結です。楽しめました。
ファンタジー漫画が好きな人にはオススメ。サイドメニューとして恋愛描写も美味。
『ゴッドシーカー』2巻 ・・・・・・・・・・★★★☆
もっと長く続いて欲しかったというのが本音。しかし充分に魅力ある作品でした。
[漫画]さよなら思春期の中の幻、ウシハル。『ウシハル』5巻
ウシハル 5 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (2012/01/30) ゴトウ ユキコ 商品詳細を見る |
ウシハルが好きだ。
ゴトウユキコ先生の「ウシハル」第5巻。これにて完結となります。
童貞にだけ美少女に見える「ウシハル」と少年をめぐる、思春期のエネルギーがいろんな方向(大半がエロい方)に爆発した作品でした。
マニアックかつちょっと刺激的なエロスで魅せてくれたのもお気に入りな点。
最終巻ということで当然展開も巻きに入っており、切ない。
以下、結構ネタバレを含んでしまうのでまだ見たくない人は回れ右。
童貞を喪失してしまい、ウシハルが見れなくなってしまったと絶望する清春。
気になる幕引きだった4巻の続きは、・・・実はあっさりと解決するんですが、またちょっとしたところで展開がどんどん完結に向けて走りだすのです。
男子中学生たちの微笑ましく頭の悪いやりとりを見守りる・・・そんないつもどおりな流れがやってきますが、その一方で清春は重大が決断を迫られる。そして彼の選択は、避けては通れない現実に真っ向から挑むというものでした。
ウシハルとの交わること。
ウシハルのことが大好きだと自覚した清春はウシハルに告白をし、ウシハルもまたそれを受け入れるのでした。それをすれば2人は恋の幻は、本当に消えてなくなってしまう。それをハッキリと理解した上で、愛を結ぶというこの強く儚い選択よ。そーおーよーウーシハールーをー・・・続きは浮かばなかった。
クライマックスとなるこの場面、これまで想像出来なかったような切なさが充満してます。
胸の奥がジクジクと痛むいたむような、それでいてなんて刹那的でロマンチックな場面なんだろうかと。読みながら脳が揺さぶられる想いでした。
ちょっと不思議な形で人とケモノの愛を描いた本作でしたが
この部分をごまかさずに描いたのは流石と言うか、嬉しかったです。
思春期の中学生にとってはセックスなんてきっと遠く手の届かないもので、清春なんてうじうじした草食系にとってはなおさら。
実はこの作品の結末の予想として「僕とウシハルのちょっと刺激的な日常は、これからも続く!」みたいなこともありえそうだなぁと思っていたので、こういうしっかりとした答えを出して個人的に非常に嬉しかったのです。
というかむしろこんなにちゃんと「物語」が出来上がるとは思ってなかったのは秘密。
で、ここから最終話の話を。
ウシハルとよく似た人間の女性と出会う大人清春・・・そんなシーンで「ウシハル」は幕を閉じるわけですが、明確な答えを与えてくれない終わり方ですねえ。
ほんのりハッピーエンドなような、どこかズレてるような可笑しさ。
あの女性がホントにウシハル・・・であることはない。普通に人間社会に溶け込むことはウシハルには不可能なので。ということは完全に他人の空似か。それともウシハルの生まれ変わり?
色々と想像はできそうですが、ウシハルと瓜二つの女性と出会ったしまったのが、嬉しくもありズブズブの泥沼でもありそうでもありw
またしてもウシハルと似た容姿の女性を好きになったら、所詮少年時代の延長にすぎないというか。未だにウシハルの面影を追っていてはちょっと・・・!と思う所もありますが、素直にゾクッとウルッと来る部分です。
きっと男なんて未練だらけで、叶えられなかった恋のことばかり思い出しちゃったりして。清春が思春期から未だ抜け出せないことも示唆されてるみたいで、不思議な感覚。
まあすべての判断を読者に委ねているので、ファンは好きなように想像すべし。
理屈がどうとかより、まずなんとなく救われた気がした、その感覚がとても大切。
一人の少年が思春期の夢から解放されたのか、あるいは夢を見続けるのか。
面白い角度から少年期の終わりと、大人になることを描いているのかも知れません。
この先の様々な広がりをいくつも思い描くことができるラストでした!
清春とウシハルをめぐるメインストーリーから離れ、サブキャラ陣のお話も区切りが。
特に印象深かったのが吉野さん!
彼女が起こした行動もまた、彼女にしては珍しくド直球に青春くさい。
でもこれ、いろんな意味で切なかったですねえ。報われることはきっとなかっただろうし、それをわかった上の判断だっただろうし。
またこの5巻の各話の合間には、未来の各キャラのワンシーンラフカットがあり。
あのキャラがいったいどんな未来を歩んでいるのか・・・ちょっとだけ覗けるのです。
あの中学生男子たちが、それぞれ意外な進路を歩んでいてニヤニヤしましたw
そんな風に、最終巻として必要なまとまりはしっかりとあります。
しかし一方で、若干の打ち切り急ぎ足・・・な感じはやはり否めないもので。
個人的にスピリッツというフィールドにはやや合っていなかったのかなとも思いますが・・・月刊スピリッツの方で最初から最後までまったりとやっていて欲しかったような。
最後まで楽しめたことは間違いないですが、月刊ペースが合ってたんじゃないかななんて。
でも、あとがきを読んでゴトウ先生にありがとうをちゃんと届けたくなりましたよ。
このブログでも1巻から5巻までずっと取り上げてきました。いい作品でした。
程よくマニアックなエロスと、思春期の男の子と女の子のもやもやした世界観。
「R-中学生」でザクリと胸を一突きされてからゴトウユキコ先生の作品を追い出しましたが、これからも間違いなく追っていきたい作家さんの1人です。
「ウシハル」という物語をありがとうございました。連載お疲れ様でした。
性経験のないものだけが見れる美少女な牛。まさに童貞ロマン。
さよなら思春期の中の幻。でもそれが現実に叶うことだって、あるかもしれない。
『ウシハル』5巻 ・・・・・・・・・・★★★☆
完結巻。それぞれが歩む未来に笑顔がこぼれます。エンディングもとても印象的でした。