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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[漫画]ぬくもりに胸がいっぱい。 『スピカ ~羽海野チカ初期短編集~』

来週末までだらだらと試験が続いてげんなり。更新ペース落ちててごめんなさい。
スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ (花とゆめCOMICSスペシャル)スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ (花とゆめCOMICSスペシャル)
(2011/07/20)
羽海野チカ

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   泣いてもやめられないほど好きなものがあるってのはさ
   きっとすごいことなんだぜ


「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」の羽海野チカ先生の短編集が発売されました。
収録作されているのは2000年~2004年に発表された6作品となっています。
どこか懐かしいような、優しい気持ちにさせてくれる羽海野先生の魅力を、様々な角度から楽しめる一冊に仕上がっているのではないでしょうか。なかなかバリエーションに富んだ内容です。
今回は主に、特にお気に入りな2編について感想を。

スピカ

表題作。2002年に小学館のフラワーズに掲載されたようです。
高校3年の夏。本当に好きで続けたいことへの情熱と、そろそろちゃんと考えなきゃいけない将来への不安に板挟みになる男の子たちと女の子を描いた青春物語。
等身大の「悩める高校生たち」の様子がなんともかわいらしい!のですが、「自分が全力を注いで熱中してるそれは、将来の役に立つのか?」とシビアな問題に気を落ち込ませるのをこちらも考え込んでしまう。将来を思うと本当に不安しかなかったあの時期だなぁ。今も他人事じゃなくてドキンドキン。

20110720232444.jpg

ヒロインの美園は、バレエをならっている女子高生。
大好きなバレエ。追い続けたい夢。けれどその世界は、凡人に優しくないことも分かっている。
情熱だけではどうにもならないいらだちや寂しさは、どんどんと彼女を追い詰めていく。
加えて親からは「もしバレエでダメだったどうする気よ」「みんなに笑われるのよ?」、そろそろ現実を見たほうがいいんじゃないかと言われてしまい・・・。
「なにかを好きになるって そんなに悪いことなのかなあ 笑われるほど?」
周囲への不満、夢を実現することに絶対の自信を持つことができない自分のふがいなさ・・・その涙には悔しさがにじみます。
そうした中から、主人公の野球少年とのやりとりによって勇気を手にし、立ち上がっていく姿には心温まりました。好きなんだから、簡単に諦めることなんてできるわけがないんだ。誰しもが不安と闘いながら、できることからやりたいことを掴んでいく。
そして爽やかなラストシーンが大のお気に入り。

20110720232447.jpg (クリック拡大)

序盤に触れられた花火大会の話を踏まえた上でのこの誘い文句!くあー!
そこまで性急なものでもないかな。いやいや、どうだろう。ニヤニヤしてしまうな。

はなのゆりかご

少年が1人な偏屈じいさんに出会うお話。
といってもそのじいさんのモノローグと回想で半分くらいが進行するので、実質主人公はこのじいさんのような気がする。しかしまぁこれがよくまとまってる上にいい話で、思わず涙が出てしまいました。
憎しみを糧に生き、孤独のまま研究に没頭してきた寂しい男は
ただ1人自分を愛してくれる女性すら、まっすぐに見つめることできない。

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自分の都合のいい世界を作り上げて、その罪悪感は苦しいほどあるのに逃げられない。
「あさましい私」「小さい世界」「愛のコトバを吐き続けた」と、自虐的な言葉をあえて選んでいるシーンにはぐっと切なくさせられます。
上の画像で抱きしめてはいるけれど、きっと本心から満たされてはいない。
孤独って苦しいけれど、ほんのすこし楽な世界でもあるのかも知れない。1人ぼっちの世界は、自分を責める人間も自分だけ。この男とその奥さんは、自分の世界だけで完結し輪になった孤独の『歯車』を、すこしだけ相手の歯車に噛ませながら回り続けてきたのかも。奥さんのコンプレックスも根深いものだったようですが、彼女もまた彼のあやまちにすがっていた面も・・・。
しかしそんな鬱々とした展開を抜けてのラストシーンの感動はまた格別!
ヘビーですがとても人間臭いお話。かわいいおじいちゃんとおばあちゃん。



では他4作品についても。
・冬のキリン
フルカラーのショートショート。ビターな味わいの中に、切なくも温かなものを感じます。
・ミドリの仔犬
「はなのゆりかご」と合わせて同じ男の子が登場するシリーズ。こちらが1作目。
かわいい男の子ががんばるお話で、まったりほんわか楽しめるました。犬をつれ戻してきたときにショックを受けるシーンには一気に引き込まれました。表情といいモノローグといい、痛い。
・夕日キャンディー
お、ソフトなBL漫画。羽海野先生のBLはなんだか新鮮でした。
タバコを使ったシチュってシブくてカッコイイですねえ。しかし野宮だとう。
・イノセンスを待ちながら
エッセーに近い作品。羽海野チカ先生が語る、押井守監督。

・・・といった内容の短編集でした。単行本はちょっと大きめA5版。
10年以上前の作品も多いのですが、羽海野先生が好きなら違和感ないでしょう。現在にまで繋がる要素も数多く、このころから既に作風が定まっていたんだなと。まぁハチクロも始まっていた時期なので、再確認という具合ですが、やはりこの人の漫画は好きですねー。
なんとなく、やさしい匂いがする気がします。
花とゆめレーベルからの発売になりますが、男性にも読みやすいと思います。
「3月のライオン」と合わせてオススメしたい1冊。3月のライオン新刊は22日発売。
そういえばライオン開始以降、久々の「少女漫画」単行本になるんですかね。
あとなんだか東京で原画展をやるようで。行きたい・・・。

『スピカ ~羽海野チカ初期短編集~』 ・・・・・・・・・★★★☆
短編集。100ページほどの読みやすいボリュームの中に"らしさ"はたっぷり詰まっています。

[漫画]かわいい神様がやってきました。 『素足のメテオライト』1巻

素足のメテオライト(1) (ブレイドコミックス)素足のメテオライト(1) (ブレイドコミックス)
(2011/07/08)
小西幹久

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   神は天にいまし すべて世はこともなし。

表紙買いしました。そして当たったなと!
このカッコいいイラストと「素足のメテオライト」という不思議なタイトルに惹かれ購入。
ロリな神様と一緒によく分からない化け物と戦っていく漫画です。(ざっくり)



人類が文化を持ってから、あるいは持つ前からでも、人々は神様に祈りをささげてきた。
宗教という形だったり、お気楽な願懸けだったり、まぁいろんな形で神様の力を求めつづけてきた。何千年もの歴史の中で積み重なった「願い」のエネルギーは、いよいよ神様を実現させてしまうまでになってしまいました。
神の名はダルミル。人類待望の『神様』降臨です!

20110717213651.jpg

ロリっぽい女の子でした。
「メテオライト」は隕石、そして素足ともあるので、このタイトルは彼女のことを指すのかな。
偉そうとは異なるにしても、神様としての自負を持っているようですし、あり得ない想像を次々現実にしていく能力を見せつけるなど、存在感を放ちます。
かと思えば外見相応の女の子らしい儚さを感じさせたり、なぜか人間味があったり。
これまで『概念』でしかなかった神様が、実体を得て地球にやってきたということで、ダルミルとしても感じることは色々あるようで、『普通』を好む主人公との仲は上手くいくのか。
神様が何故あえて幼児体型の女の子の姿になったのかは置いといて、なかなか可愛いです。

彼女の登場によりいきなり日常を乱され、混乱する主人公・有介。
家は隕石で木端微塵、神様と名乗る女の子がやってくる・・・とわけがわからない状況の中、加えてなんだか気持ち悪い怪物まで襲いかかってきます。

20110717213628.jpg

まるで無機物のような敵。コミュニケーションがとれない敵というのは本能的に恐いと感じてしまいます。まるで生き物っぽくないですし。
しかしそこは神様を味方につけた主人公。神の力で得た必殺技でワンパン撃破!
でもダルミルに願いをかなえてもらうたびに、主人公は信じられないくらいの腹下りを起こしてしまうそうです。なんぞそれw



作品の全体的な感想として思ったのが、
超常的で手に負えない感じというか、ミステリアスな雰囲気が出ていて良かったということ。
特にダルミルちゃんは面白い雰囲気を持ったキャラクターだったなと!
しかし襲ってくる的が無機物っぽく不気味なのに、わりとコメディタッチにバトルの結末を迎えてしまってるのは少々残念かも。緊張感がやや足りてないというのは感じてしまいました。
しかし敵の正体もあまり掴めていないので、この先予想以上のピンチはやってきそうです。せっかく気持ち悪い敵なのでどんどん活躍して欲しいな!

女の子キャラがみんな愛嬌あってかわいらしいですね。後輩の恵ちゃんは健気な押しかけ女房、ダルミルちゃんが目立った1巻ですが、彼女もどんどん出てきて欲しいですねおっぱい。
主人公の友人、インテリぽっちゃりロリコン少年カメ次くんもかなり好き。
彼はインテリイケメンモードとロリコン暴走モードの振り幅がいいなあ。カッコいときは「惑星のさみだれ」の風巻さんみたいなのに・・・。

しかしなによりこの作品が魅力的なのは、核となる「神様」の設定。
「神の力」で様々な展開ができる自由な世界観ですが、「神」の存在とはどういうものなのか、不確定ながらも読者を納得させてくれる仕上がりです。
ダルミルとカメ次のやり取りにも感じましたが、オリジナルの神論がちゃんと成立してる感じ。
神様という漫画のみならず使い古されたキャラクター像(と言っていいのかなぁある意味)を新しい形にしてみせ、これは面白いなと納得させてくれる説得力があったと思います。
コメディとシリアスのメリハリはもっと強くつけて欲しいかなあと思いますが、個人的に期待したい新シリーズ「素足のメテオライト」1巻でした。

『素足のメテオライト』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
表紙カッコいいなぁとしみじみ。どんどん面白くなりそうな作品かも。神様かわいいですし。

[漫画]クーデレ魔女に弟子入りで婿入り? 『ウィッチクラフトワークス』2巻

ウィッチクラフトワークス(2) (アフタヌーンKC)ウィッチクラフトワークス(2) (アフタヌーンKC)
(2011/07/07)
水薙 竜

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   ・・・・・・私を想っていて

わーい、クーデレむっちり魔女さん大活躍な「ウィッチクラフトワークス」2巻が出ました。
いきなり理由も分からず襲われた主人公・灰。彼を救ったのは学校でも美人で有名で「姫」と呼ばれている火々里さん。「多華宮くんは私のお姫様だから」と、姫様からお姫様と呼ばれる彼女から護られることになってしましました。
いきなりバトルに巻き込まれたのは、主人公が持っているという「白いアレ」のせいだと言うのですが・・・アレってなんだ!
まぁそれはともかく、争う魔法使いたちを見て己の力不足を感じた灰は火々里に弟子入り。
魔法使い見習いとして修業を始めるところからこの2巻は始まります。
今回もしっかり楽しませてもらいました。では感想。



さてこの漫画を読んで1番に思うのは、主人公2人がかわいすぎるってことなのですが
今回でいうと火々里さんが灰に魔法使いレッスンをするところなんかは大変良かったです。
灰は魔法使いっぽい服装をしてレッスン臨むのですが、その姿を見た火々里さん。

20110713232630.jpg

何も言わずカメラを取り出して撮影を開始。
火々里さんはこれまで、笑顔ひとつ、赤面ひとつ見せてはいませんが、灰に大して並々ならぬ感情を抱いていることは明白なんですよね。それは言動ににじみ出すぎなくらいに。
灰を傷つける輩がいようものなた遠慮なしの火力でふっ飛ばしちゃいますしね。
でも好意を絶対に表情に出したりはしないのです。そんなクーデレさん。
・・・でも精神に乱れが生じると、思わず無意識的に周囲に魔法を発動させてしまうクセがあるようで。内心嬉しいと思った時は、無表情を崩さないでもまわりのどこか燃えてます。なにそれ分かりやすくて可愛い!

灰くんは灰くんでどんどんヒロイン化が加速している気がしますねw
基本的に火々里さんに護られる「お姫様」ポジションであることも影響していますが、やっぱり彼自身可愛らしいです。まだ彼のキャラクターが自分の中ではまだはっきりとはしていませんが、普通の男子高校生でありつつも少々の幼さを残しているふうには感じます。

20110713232604.jpg

普通逆じゃない?な2人のほのぼのシーンですが、かなり馴染んでしまってるのがなんだかなー思わず笑顔!火々里が異常に頼りがいのある女の子であるせいでしょうけどもw
ちゃんと灰くんが男の子らしいポジションに立つこともあるんですけどね。
火々里さんをお姫様だっことかしちゃう、灰くんのレアなカット。

20110713232633.jpg

でも、うん。やっぱり似合わない。
夢は「お婿さん」と答えてしまう(描き下ろし巻末漫画)灰くんは、火々里さんに抱きとめられているのが1番似合う気がします。一応主人公の男の子としてはそれはどうなんだろうとは思わなくもないですが、この漫画なら無問題。火々里さんカッコよすぎ&強すぎです。
しかし2巻ラストでは火々里さんに最大のピンチが・・・!というところでカギを握るのが灰の「白いアレ」なのですよ!その正体も今回明かされています。

そういえば今回、火々里さんがなぜ不死身のような肉体を持っているか明らかになりました。
一定範囲内に灰がいることがその条件の1つのようで、灰が負った傷は全て彼女が肩代わりとするという設定も今回初出。
その他にも灰と火々里さんにはまだ秘められた関係性があるようで。
そこらへんも今後気になるところです。



シリアスなようで全くそうじゃないちょっと不思議なテンションで進んだ2巻。
着実に2人の中も深まってきたような。単体より2人セットの方が萌える2人です。
しかし今回も描き込みが面白い感じでしたね。特に火々里が時々身につけるアクセサリー系小道具や身体にあらわれる刻印みたいなものは、デザインも見ていて楽しいです。
背景の細かな部分までしっかりと楽しませてくれます。雰囲気作りが上手い。
賑やかなケモミミ魔女たちや、彼女たちが従えているモンスター達もかわいいですね。モンスターの表情とか、どことなくグルグルっぽさを感じたり。あと摩訶ロン。後ろで燃やされて転がってる様子がたまりませんでした。なるほど、不憫萌えですね。
今回から登場の妹さんもなかなかぶっ飛んだキャラクターで好きです。「お兄ちゃんを困らせるのは妹の義務だから」は何言ってんだコイツ感ただよう名言w

隔月連載なので3巻もしばらく先になると思われますが、現在発売中のGood!アフタヌーンで2巻のすぐ続きが読めます。気になる方はそちらも。
しかしながら、2巻を読んだらすぐにでも続きが読みたくなるというものです。

20110713232627.jpg (クリック拡大)

こしてこんなカッコいいこと言われて、火々里家に婿入り・・・はまだだった、転がり込むことになった灰くん。彼女との同居生活がどんなことになるか今から楽しみで仕方ない!

『ウィッチクラフトワークス』2巻 ・・・・・・・・・★★★☆
火々里さんの豊かなおっぱいと無表情なデレが眩しい第2巻。かわいい漫画です。

[小説]青春とは嘘であり、悪である。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

レポートでぐでぐでにされてます。はやく片づけたい。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
(2011/03/18)
渡 航

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   ああ、知ってるよ。嘘つきは、俺とあいつらだけだから。

珍しくラノベでの更新。たまには漫画以外の更新を挟んでいきたいかなあと。
今日はガガガ文庫から発売された「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」です。
オビには話題作「僕は友達が少ない」の平坂読先生がコメントを寄せています。
レーベルは違いますが、タイトルからひねくれて自虐を含んだ感じは似たものを感じます。
では、感想などを。



開始1ページ目にして色々論理的なことを述べては結論は「リア充爆発しろ」というひねくれたナイスレポートを提出してみせた主人公・八幡。
青春をバカにする面倒くさい彼に業を煮やした生活指導の教師・平塚は奉仕活動を命じられるのですが・・・そのまま「奉仕部」というあやしいもの入部をさせられてしまいました。
その奉仕部には学校でウワサの美少女もいたのですが・・・彼女の性格がまー悪い悪い。
彼らだけではなく、その「奉仕部」にはぞくぞくと周囲からちょっとずつズレてしまった個性的なメンバーが集まりだして・・・思いがけず、ちょっとだけ、青春のような日々が始まるのでした。

流行のテンプレ展開と言えば、そうなのかも知れません。
主人公のキャラクターは面白いですが、ダメ人間たちが集まって「青春」にまつわる部活動をこなしていく流れとか、それほど長くはない小話をいくつも積み重ねていく進行とか、最近こういうのよく読みますなぁという感じで。
革新的な作品であるかと聞かれれば、ちょっとは頷くことはできないかなと。
でもそれが別に悪いわけではなく、まぁこうして取り上げてるわけでわりと結構、いや凄く気に入ってる作品です。うまーくこの作品なりの色を出してくれていると思います。
パロディネタが豊富なのもよくわるかも知れませんが、自分は好きですね。
先生が繰り出すだいぶ古いパロディネタが特に。

それと文章のテンポが自分にとてもなじんでくれたようで、大変読みやすかったです。
主人公がだいぶ変わったヤツなのに、そいつの一人称で進行する作品になっているので、もしかしたら肌に合わない人もいるかもしれません。
しかし捻くれた主人公の1人称だからこその終盤も盛り上がりだったのかなとも思います。
恋愛的な盛り上がりをピークにはせず、「反・青春を掲げるひねくれ物たちによる反撃」という動きを魅力的に魅せ、あくまでもその活躍を第1巻の最高潮とする構成がとても良かったです。この作品らしさをガツンを打ちだした終盤。
もちろんラブコメ的なシーンもちらりほらり。そこも欠かしてないのも嬉しいですね。笑顔。
恋愛要素はそれほど目立ちませんでしたが、芽吹いてはいるようで。期待!
雪ノ下さんはトゲトゲしててかわいいですなあ。

青春に憧れてるからこそ、紛い物みたいな生ぬるい青春に浸ることを善しとすることを許したくない。主人公の八幡はそんなことを無意識的にでも思っているのではないかなと。
華々しくなくていい、他人に認められなくてもいい。自己満足で構わない。でもこれが俺の青春なんだよと、そう言いたいだけなのに上手く出来ず、蓄積されたモヤモヤも発散出来ない。そんな男子高校生に思えます。
駄目なようで、捻くれているようで、歪んでいるようで、純粋さを失っていないからこその意地があって、それを必死に通そうとしているのが彼なのかも。それでもやっぱり面倒くさい男なんですけども! でもこの主人公にはすごくいいものを見せてもらった気がします。
いい作品でしたね。2巻も今から楽しみです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)
(2011/07/20)
渡 航

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と思ったら今月20日に発売とかもうすぐじゃないですかー!早く読みたい!

[漫画]だんだん馴染んできた?爆乳おくさん奮闘記 『おくさん』2巻

試験期間が近づいてきたので更新ペース落ちるかもしれません。
おくさん 2巻 (ヤングキングコミックス)おくさん 2巻 (ヤングキングコミックス)
(2011/06/20)
大井 昌和

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   元気もらいすぎちゃったね♥

「女の色気は30歳から!!人妻観察バラエティ!!」
と熱量たっぷりな文句がずばーんと打たれたオビがステキ、「おくさん」の2巻です。
ファンタジーもアクションもない、まったりと1人のかわいいおくさんの生活を追っていく1話完結型コメディ作品。
だんなさんが大好きで、おっぱいが大きくて、奥様仲間とはしゃいでます。
1年と半年以上ぶりに発売された2巻で、表紙デザインも1巻から変わってすこしおっとなりましたが、内容はまったく変わっていなくて一安心。更新したり安らいだりできるいい作品。

ちなみに2巻オビに応募券を張って送ると、「恭子の使用済み♥Jカップブラジャー」も当たるキャンペーンをやってます。いったいどこの誰が使用したものかさっぱり分からないのが恐ろしいですね。少年画報社を信じるしかないということか・・・。もちろん応募しましたが。
では感想をー。



基本はおくさんが一般的におくさんらしいこと・・・?をやっていく作品。
専業主婦なので、お昼なんかは結構暇してる様子。
2巻で言うなら、例えばごったがえすタイムセールに頑張って突撃してみたり、通うスポーツジムでおくさん仲間たちと泳いでみたり、フリーマーケットに参加してみたりと
色んな事にチャレンジしていくおくさんを微笑ましく見守れて楽しいです。
しかしどんなエピソードをやるにしても、だいたいおくさんのおっぱいの大きさを活かした小話があるあたり、奥さん漫画でありつつ「おっぱい漫画」とも感じるよなぁと。
というかどう描くにしてもおっぱい描写にはかなり気合いが入ってるように思います!
この巻で一番にグッと来たのは、おくさんが走ってこちらにやってくるシーン。

20110708231057.jpg 

ゆっ ぱん ゆっ ぱん

このおっぱいが弾んでる様子が、素晴らしい・・・ですね・・・!
特にこの「ゆっ」!!ゆるんだお肉が下に引っ張られている感じがもう!
その他にもラーメン食べるのにおっぱいが大きすぎるせいで苦労したり、水泳したらおっぱいだけで浮いてしまったり、パンをおっぱいに挟んで温めてみようとしたり、口寂しいらしい子どもをあやすために、母乳は出ないけどおっぱいくわえさせてみたり。
・・・なんか挙げてみたらホントにおっぱいネタばかりじゃないですかこの漫画!
爆乳おくさん最高や!



おくさんが可愛らしいのは、やはりだーさん(旦那さん)に一途なところ。
この巻でも何度もだーさんと夫婦生活を楽しみまくっている様子がうかがえます。
もちろんこの作品は一般向けなのでその様子が事こまかに描写されているわけでは残念ながらないのですが、ほのめかされるだけでも十分にえっちぃくて素敵。
事後、汗をかきながらやたらツヤツヤした顔で微笑むおくさんとか好きですねえ。
そして実際に描かれなくても、2人の寝室の様子から妄想することができたり。

20110708231059.jpg (クリック拡大)

ヤンママさんがおくさんの寝室にやってきていろいろあさるシーンなのですが、右下のコマには制服が。おくさんとだーさんが日々どんなプレイに勤しんでいるのかをほんのり垣間見ることができてニヤニヤしてしまいます。
おくさんが断固死守したタンスの中にはどんなアイテムが・・・!

基本的に外出したり家の外の人たちとふれあうおくさんを描いているのですが
しかし2巻で中で異色なのが第15話「灼熱のおくさん」。ほとんどおくさんとだーさんの2人だけで進行するエピソードです。1巻収録の第8話もこのようなタイプのお話で大好きでした。
だいたい最終的には2人でベッドに向かっていくのとか、本当に幸せそうでw
今回はおくさんが熱を出してしまい、だーさんがその看病をするのですが
だーさんが買ってきた体温計が直腸用だったからさあ大変。直腸用ってようするに、そういうところに入れて体温計るシロモノらしいですね?いざ、覚悟を決めるおくさん!

20110708231022.jpg (クリック拡大)

うむ。(満足気に)

あと、キスしたあとにおくさんが「風邪うつっちゃうかも・・・」と申し訳なさそうにしたところにだんなさんが何も言わずディープキスかますシーンとか大好きです。夫婦だなー!



ではまとめ。
1巻が好きだった人なら間違いなく楽しめるであろう内容の2巻だったのでは。
おくさんの露出も増え、それぞれに個性ある奥さま仲間たちも本格的に参入、1巻よりさらに賑やかなムードが広がってきたと思います。
個人的にはぐっと世界観に魅力が増したように感じました。
おとなりさんの女の子たち三姉妹なんか好きですねぇ。しっかり聞き耳立てちゃってたり。

でもこの作品は主人公のおくさんのかわいらしさあってこそなのは間違いない。
顔は童顔なのに体つきは30歳相応のたるみを見せる彼女。でもそれすら魅力的に見えると言うか。成熟した色気を確かに漂わせつつ、キラキラと少女のような可愛らしさも感じます。
それは不純物が全くないような旦那さんへの愛情もあるかもしれません。子どもみたいな愛のぶつけ方。でもそれがおくさんらしい。でもやってることはやっぱりしっかりアダルトでアンビバレンツ。アンビバレンツってこういう用法で合ってるんですかね。まぁいいや。
要するに「おくさんかわいい!」ってことですよ、それだけ!

だーさんが一貫して顔出ししないのは相変わらず。最後まで顔は描かれなさそうw
内容は好きなので、あとは連載が安定してくれれば文句なしですね。
月刊ヤングキングは次から本格リニューアルしますし、これで毎号掲載されれば!
いつになるか分からないけどきっと出てくれるであろう3巻が待ち遠しいです。
子どもの頃、こんなおくさん近所にいたらたまんなかっただろうな・・・。

『おくさん』2巻 ・・・・・・・・・★★★★
爆乳おくさん街をゆく2冊目。おくさん使用済みJカップブラをゲットするのは誰だ!!

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引っ越し先

ブログを引っ越しました。 当ブログは更新を停止し、新ブログにて更新をしています。 https://sazanami233.hatenablog.com/

楽園に花束を

プロフィール

漣

Author:漣
「さざなみ」と読みます。
漫画と邦ロックとゲーム。
好きなのは思春期とかラブコメとか終末。

連絡先。
omuraisu0317あっとyahoo.co.jp(あっと→@に)

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基本毎日います。記事にしない漫画感想とかもたまにつぶやいてますので、宜しければどうぞ。

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