[漫画]かわいい神様がやってきました。 『素足のメテオライト』1巻
素足のメテオライト(1) (ブレイドコミックス) (2011/07/08) 小西幹久 商品詳細を見る |
神は天にいまし すべて世はこともなし。
表紙買いしました。そして当たったなと!
このカッコいいイラストと「素足のメテオライト」という不思議なタイトルに惹かれ購入。
ロリな神様と一緒によく分からない化け物と戦っていく漫画です。(ざっくり)
人類が文化を持ってから、あるいは持つ前からでも、人々は神様に祈りをささげてきた。
宗教という形だったり、お気楽な願懸けだったり、まぁいろんな形で神様の力を求めつづけてきた。何千年もの歴史の中で積み重なった「願い」のエネルギーは、いよいよ神様を実現させてしまうまでになってしまいました。
神の名はダルミル。人類待望の『神様』降臨です!
ロリっぽい女の子でした。
「メテオライト」は隕石、そして素足ともあるので、このタイトルは彼女のことを指すのかな。
偉そうとは異なるにしても、神様としての自負を持っているようですし、あり得ない想像を次々現実にしていく能力を見せつけるなど、存在感を放ちます。
かと思えば外見相応の女の子らしい儚さを感じさせたり、なぜか人間味があったり。
これまで『概念』でしかなかった神様が、実体を得て地球にやってきたということで、ダルミルとしても感じることは色々あるようで、『普通』を好む主人公との仲は上手くいくのか。
神様が何故あえて幼児体型の女の子の姿になったのかは置いといて、なかなか可愛いです。
彼女の登場によりいきなり日常を乱され、混乱する主人公・有介。
家は隕石で木端微塵、神様と名乗る女の子がやってくる・・・とわけがわからない状況の中、加えてなんだか気持ち悪い怪物まで襲いかかってきます。
まるで無機物のような敵。コミュニケーションがとれない敵というのは本能的に恐いと感じてしまいます。まるで生き物っぽくないですし。
しかしそこは神様を味方につけた主人公。神の力で得た必殺技でワンパン撃破!
でもダルミルに願いをかなえてもらうたびに、主人公は信じられないくらいの腹下りを起こしてしまうそうです。なんぞそれw
作品の全体的な感想として思ったのが、
超常的で手に負えない感じというか、ミステリアスな雰囲気が出ていて良かったということ。
特にダルミルちゃんは面白い雰囲気を持ったキャラクターだったなと!
しかし襲ってくる的が無機物っぽく不気味なのに、わりとコメディタッチにバトルの結末を迎えてしまってるのは少々残念かも。緊張感がやや足りてないというのは感じてしまいました。
しかし敵の正体もあまり掴めていないので、この先予想以上のピンチはやってきそうです。せっかく気持ち悪い敵なのでどんどん活躍して欲しいな!
女の子キャラがみんな愛嬌あってかわいらしいですね。後輩の恵ちゃんは健気な押しかけ女房、ダルミルちゃんが目立った1巻ですが、彼女もどんどん出てきて欲しいですねおっぱい。
主人公の友人、インテリぽっちゃりロリコン少年カメ次くんもかなり好き。
彼はインテリイケメンモードとロリコン暴走モードの振り幅がいいなあ。カッコいときは「惑星のさみだれ」の風巻さんみたいなのに・・・。
しかしなによりこの作品が魅力的なのは、核となる「神様」の設定。
「神の力」で様々な展開ができる自由な世界観ですが、「神」の存在とはどういうものなのか、不確定ながらも読者を納得させてくれる仕上がりです。
ダルミルとカメ次のやり取りにも感じましたが、オリジナルの神論がちゃんと成立してる感じ。
神様という漫画のみならず使い古されたキャラクター像(と言っていいのかなぁある意味)を新しい形にしてみせ、これは面白いなと納得させてくれる説得力があったと思います。
コメディとシリアスのメリハリはもっと強くつけて欲しいかなあと思いますが、個人的に期待したい新シリーズ「素足のメテオライト」1巻でした。
『素足のメテオライト』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
表紙カッコいいなぁとしみじみ。どんどん面白くなりそうな作品かも。神様かわいいですし。
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