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戦線スパイクヒルズ7巻(最終巻)感想

戦線スパイクヒルズ 7 (7) (ヤングガンガンコミックス) 戦線スパイクヒルズ 7 (7) (ヤングガンガンコミックス)
原田 宗典 (2007/10/25)
スクウェア・エニックス
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   遠くまで行くための準備は 整ったじゃないか

いい漫画なのにこれが話題になってるところをで見たことが悲しさ。
面白いよーこの漫画。これで最終巻ですがね。
というわけで影が薄いままに無事最後までたどり着いた戦線スパイクヒルズです。
スリの高校生が、大学入試の問題コピーをスる、っていうお話。
ああ、もうこの設定の時点でほとんど人が買う気おきないよなぁw
ヤングガンガン掲載作品。絵はトーン多用しない、白と黒の映えた画面が特徴。
男性キャラはどいつもこいつも眼が同じなのがちと残念ですが。
さて7巻ではもうクライッマックス。過去最高の緊張感の中、最後のスリを行います。
師匠を同じくした因縁で結構引っ張りましたが、その割に対決はあっさりとついてしまいました。
ひたすらにバックを黒一色にしてあって、動作もまた細かく描かれていて、じりじり来ます。
スリのために暗闇のバックから伸びた腕の指先が、光で少し霞んでいるシーンが印象的。
ずーっとドロドロしたローテンションの物語で、まさに「黒」の背景が似合う漫画でしたが
輝く未来を暗示できるような、素晴らしいシーンだと思いました。
まぁ結局は「スリ」という許されない行為なワケですがね。でもこういうのもいい。
物語のオチは、それなりに納得にいくものでした。
仕事仲間、として付き合ってきたワケですが、結局最後には・・・・・・・・・という。
ドブの中を進むような、力強さと薄気味悪さが共存しているような漫画ですが
最後の最後はさわやかに。これだけでスッキリ終わってくれたら文句はありません。
登場人物は少なめで、打ち切りではなく円満終了。全7巻となかなか読みやすいです。
まぁ・・・・・ちょっと色々ヤバいトコ(主人公、大麻使用)とか好きになれない人も多そう。
絵も、どっちかっていうと人目を引かない、地味な絵柄ですし。
まぁでも、目に付いたらちょっと手にとってみてもいいかも。
名作ではありませんが、普通に良作ってなところです。

『戦線スパイクヒルズ』7巻(終) ・・・・・・・・・★★★★
終了祝いで☆1つ分プラス。キクチさんの可愛さで☆1つ分プラス。地味な良作。

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