[漫画]恋の病は死より重い?『サイトーくんは超能力者らしい』3巻
サイトーくんは超能力者らしい 3巻 (ガムコミックスプラス) (2012/10/25) いみぎむる 商品詳細を見る |
不死身能力を上回る 謎の病魔だ
「サイトーくんは超能力者らしい」3巻の感想。
ここのところリアルが忙しくちょっと通常更新を止めたら、文の書き方を忘れた・・・。
1週間あけるとこうなってしまうんだなぁ。まぁいいや、さくっと感想いきましょう。
今回が初めてとりあげる作品ですね。超能力者が集まる部活を描くコメディ漫画です。
まずキャラの掛け合いが楽しいんですよ。しっかり会話を投げかけ返してつないでいく。爆笑できるとかではないんだけど、ホッと一息つける安らぎがあるというか。
そういう気持ちいいテンポがキープされつつ、いみぎむるさんの超キュートな絵がきらめく。
この絵の魅力はデカいですわ。アニメっぽいタッチでデフォルメが異様に可愛いのである。
絵が好きな漫画ってなにげなーく手に取って読み返しやすいですね。
コメディ色が強いですがラッキースケベ的エロ要素もあり、ばっちりニヤニヤできます。
しかし毎回ヒロインたちが水着を披露するコミックス表紙シリーズですが、今回もやっぱり水着シーンはないのであった。
それじゃ3巻の内容に。
2巻は気になるヒキで終わったのですが、それに関連する志乃森さんメインのエピソードから幕を開けます。ここらへんは超能力がテーマとなる作品だけに、結構SFチックな仕組みになっていました。
でも小難しさは全くなくお気楽でしたね。もっと真面目な感じに振り切って面白そうだけど、頭使うような内容になってしまったらこの漫画じゃなくなる!これでいいよ!
なにに志乃森さん巫女部の部長さんとフラグ立てちゃってる気がするな。
まぁその巫女部部長さんというのが憎めないヤツなので、違和感はない。
というかそもそもこの作品は、ダメ人間だが憎めない、というのが大勢いて、そういうのがこの雰囲気の良さを作り上げている理由の1つなのかもしれないな。
それでだ。志乃森さん関連が片付いたと思ったらラブコメ編突入ですよ!
いつか来るだろうかと思っていた展開が、なんかやや突然始まった感はあるけども!
ラブコメみたいな設定でラブ要素がほとんど無いのも面白かったのでちょいと寂しいけれど!
恋することり先輩が可愛すぎるので全て良し。
(きっと)初めての恋にわたわたしたりぼうっとしたり、熱まで出してしまったことり先輩。
しかし彼女が熱を出すということは、そもそも異常なのです。
だってことり先輩、不死身です。傷も負わない病気もしない、無敵の人だったはず。
外的要因からなら決して死なないことり先輩が、なんと熱を出す。
命を脅かすありとあらゆる難病より、なんでもない恋の病が彼女を火照らせてしまった。
死んでもおかしくない現象も受け止め無効化してきた彼女の「不死身」の超能力ですが、恋の前には無力だったと。うわぁ、クセぇ!そんなバカな!いやいやバカでいい。こういうクサいシチュ大っ変好みですよ!
言いすぎかもしれないけれど、彼女にとっては、死より恋の病が方が重いってことだ。ことり先輩はそういう逆転現象が起こってしまう。いいねぇバカみたいだ!これぞ超能力だ!
ここらへん、不死身の超能力者という設定でラブコメがよりドラマティックにうまい盛り上がり方をしていて興奮。
さらに。ことり先輩が主人公に文字通りお熱な最中、サイトーくん目掛けてもう1人の女の子が空を颯爽と駆けてやってくる。恋のライバル出現か!真っ当にラブコメっぽいぞ!
でも実際、主人公のサイトーくん、いいヤツだ。
間違いなくクズだろうけれど、結果的にキメるところキメちゃう美味しい男の子。
主人公がイヤミっぽくないのも好きだったりする。憎めないなぁ。クズだけど。
ともかく風雲急を告げるラブコメ編のまま3巻は終わって4巻へ続く。
2巻までも面白かったけど、なんだかんだでラブコメ始まったら断然のめり込んでしまいました。ううむ、突然ラブコメになったときは「おぉう・・・」と思ったけれど、急に転がり落ちていくのもまたいいものだよ!
とことんラブコメ漫画好きなんだなぁ俺は。即物的。
ほかのヒロインもラブコメはじめちゃってもいいのよ(チラッ
そんなこんなで3巻の感想でした。
今回も全然頭使わなくていいお気楽コメディ。ラブコメ要素も濃くなり歓喜。
1巻から洗練されてきた絵も、3巻はビシッと定まって高水準。むちゃくちゃ可愛い。
いみぎむるさんの女の子のクリッとした目には本当に・・・いいな!
表紙とかこのイラストとかを気に入った人はぜひ。本編ずっとこのタッチで頭ほわほわする。
いみぎむるさんは最近、電撃マオウでも新連載を始めたようで。そっちもチェックしたい。
『サイトーくんは超能力者らしい』3巻 ・・・・・・・・・★★★☆
おやおやラブコメ始めたよ、もっとやれ。賑やかで爽やかでたのしいです。
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