[漫画]気持ちが育っていくキラキラな日々。『はじめてのあく』12巻
試験期間抜けそう。ふおお。
高校最後の日・・・やはり今日、ケジメをつけてこねばな。
「はじめてのあく」12巻が発売されました。
今回の表紙はこれまでの雰囲気からガラッと変わりましたねえ。サブヒロインたち3人を据えた、ちょっとファンシーでかわいらしい感じ。キョーコはいませんが、乙型・シズカが好きな自分としては喜ばしいものでございます。
12巻も続いたからこそこういうのもできる余裕?が生まれたんでしょかか。
加えてこの12巻から怒涛のコミックス4ヶ月連続発売がされるみたい!
一気に15巻にまでなるんですねえ。15巻と聞くと、自分はもう結構な長期連載と感じる巻数・・・ともあれ藤木先生、単行本作業がんばって・・・。 では感想を。
●しばらく続いているネビロス編もいよいよ大詰め。この巻で一段落です。
11巻ラスト、ピンチに駈けつけたジローは一段とパワーアップしていました。
残すはネビロスの幹部来栖と大神らのみ。ジローも強くなって帰って来ましたが、悪&正義VS新世界という異色マッチの結果はいかに。
さて、この作品では珍しく緊迫感漂うバトル編となりましたが、それだけに普段改まっては見えてこない、いろんなものが魅力的に現れていたように思います。
緊急事態だからこそ人の真実が見えてくるというか。
このシーンなんか格別に好きで。
「今度は遅刻すんなよ?」と明日やってくるはずの日常に頭を切り替えてる赤城です。
当然のようにジローの勝利を信じている。なんでもない平穏な未来を疑わない。
あっさりとしたやりとりですが、しかしここにこそ最大級の信頼が表れて素晴らしい場面だと感じるのです。これにニヤッと笑って「ああ、また明日!」と答えるジローも熱い。
赤城だけでなくキョーコも、ジローに心配は一切していませんでした。
赤城とは男同士の約束、という感じでジローに対して発破をかけるような意味合いもあるように感じられてアツかったのですが、キョーコの場合はまたちょっと違う感じ。心から通じあえているからこその信頼関係が見えて、これまたほっこりなのです。
そして取り戻した日常。54-55Pはこの作品としてはなかなか珍しい見開きの大きなコマで、なんでもない、屋上で笑いあうみんなを描いたもの。はしゃぐキャラクターたちを見るのはとても幸せだなぁ。それはこの12巻までに積み重なった愛着があるからでしょう。
きっとずっと忘れられない青春の1ページ。ありふれてるかもしれないけど、どうしようもなくキラキラした時間。やはりこの作品の面白さは、色んなキャラが入り乱れての賑やかな学園生活にある。ああ、こんな楽しい日々の一瞬一瞬が、永遠になればいいのに。
愛着はどんどん強まっていくもので、最近この作品が前よりもどんどん好きになってきましたねえ。みんなかわいいんだなぁ。
●日常の面白さがこの作品の真髄・・・ということで、ここからはまた日常パートに戻ります。
しかし日常を取り戻したとは言え、迫るは学生にとって特別なあの日。卒業式です。
この作品を盛り上げてくれた愛すべきバカ野朗たちも、卒業していくのです。
卒業していく赤城と、何か伝えなくちゃと意気込むアキ。
普段のジャージ姿から代わり、制服に身を包んだアキ。その視線の先にはもちろん・・・!
目新しい制服モードと、緊張から赤城に会う前から顔が赤くそわそわしてるアキはとびきりかわいいですな!
サブキャラクターではありますがこの2人の関係は作品内でフィーチャーされてきたことも結構あり、読者としても非常にドキドキしてしまう内容でした。
しかし、魅力的な3年生たちが学校を去ってしまうというのは、やはり寂しい・・・。赤城・青木はどちらも好きな男キャラでした。
でもこういう卒業という別れをちゃんと描くことも学園漫画の醍醐味でもあるかな。
この切なさ込みでまたこの作品への愛が深まった気が。
でもやっぱり寂しいなあー・・・!まぁ、ちょくちょく出てきそうですけどw
魅力的なサブキュラがたっくさんいるのがこの作品の良いところ。
上のアキと赤城のキュンとくるやり取りに限らず、いろんな人物が登場してきます。
4月の始業式を迎え3年生になったみんなですが、彼らの前に現れたのはルナちゃん。しかもだいぶ成長した姿で。新入生として入学してきた彼女、つまりこれからちょくちょく出てきそうだぞやったー!
しかし彼女がジローにアプローチをしかけたばかりにキョーコさんむくれる。
ジローを気に入る女の子がまた1人増えてしまい、また彼の周りは賑やかになりそうです。
●第118話は緑谷メイン回。
そして彼とユキの関係を描いた見逃せないエピソードとなっています。
いまの青春をかけがえのないものと考える緑谷。彼が描いた絵もとても魅力的でジーンと来るわけですが、しかし当然気になるのはユキの気持ち。
ユキって、キョーコやアキの恋愛事情を嗅ぎつけては彼女達の応援をしているキャラクターで、ユニークな行動をするためかなり目立った存在でしたが、これまで彼女自身が恋するようなことはありませんでした。
個人的にユキは自身の恋愛には無関心キャラでもありかなぁと考えていたのですが、いざ緑谷とのあれこれが始まってみればもう素晴らしいですなと!
普段ではなかなか見れない彼女の乙女な表情におもわずガッツポーズ。
彼女の恋もまた芽吹きつつある。緑谷とのこの先のあれこれも楽しみですね。
シリアスなバトル編、センチメンタルな香りもある卒業式、新学期でメインメンバーも増え賑やかになり、新しいラブコメの気配も感じる・・・かなり充実の内容だったと思います。
繰り返してしまいますが、やはり自分はたくさんのキャラでワイワイ盛り上がってる、この作品の楽しそうな学校生活が好きで。バトル編も面白かったですが、やはり12巻後半からの日常パートにキラキラっぷりがまぶしすぎる・・・!
3年生に進級し、将来に想い悩む彼らもこれから描かれていきそうですねえ。緑谷のエピソードでもその片鱗が見えましたが。楽しいこともあれば、つらいことだってきっとあるでしょう。
彼らが、高校生活最後の1年をどのように過ごしていくのか。
魅力的な青春の1ページを紡いでくれている作品だけに、これからの展開に要注目です。
『はじめてのあく』12巻 ・・・・・・・・・★★★★
1冊通してバラエティー豊かな1冊。サブキャラ陣のラブコメっぷりが素晴らしい。
はじめてのあく 12 (少年サンデーコミックス) (2012/01/18) 藤木 俊 商品詳細を見る |
高校最後の日・・・やはり今日、ケジメをつけてこねばな。
「はじめてのあく」12巻が発売されました。
今回の表紙はこれまでの雰囲気からガラッと変わりましたねえ。サブヒロインたち3人を据えた、ちょっとファンシーでかわいらしい感じ。キョーコはいませんが、乙型・シズカが好きな自分としては喜ばしいものでございます。
12巻も続いたからこそこういうのもできる余裕?が生まれたんでしょかか。
加えてこの12巻から怒涛のコミックス4ヶ月連続発売がされるみたい!
一気に15巻にまでなるんですねえ。15巻と聞くと、自分はもう結構な長期連載と感じる巻数・・・ともあれ藤木先生、単行本作業がんばって・・・。 では感想を。
●しばらく続いているネビロス編もいよいよ大詰め。この巻で一段落です。
11巻ラスト、ピンチに駈けつけたジローは一段とパワーアップしていました。
残すはネビロスの幹部来栖と大神らのみ。ジローも強くなって帰って来ましたが、悪&正義VS新世界という異色マッチの結果はいかに。
さて、この作品では珍しく緊迫感漂うバトル編となりましたが、それだけに普段改まっては見えてこない、いろんなものが魅力的に現れていたように思います。
緊急事態だからこそ人の真実が見えてくるというか。
このシーンなんか格別に好きで。
「今度は遅刻すんなよ?」と明日やってくるはずの日常に頭を切り替えてる赤城です。
当然のようにジローの勝利を信じている。なんでもない平穏な未来を疑わない。
あっさりとしたやりとりですが、しかしここにこそ最大級の信頼が表れて素晴らしい場面だと感じるのです。これにニヤッと笑って「ああ、また明日!」と答えるジローも熱い。
赤城だけでなくキョーコも、ジローに心配は一切していませんでした。
赤城とは男同士の約束、という感じでジローに対して発破をかけるような意味合いもあるように感じられてアツかったのですが、キョーコの場合はまたちょっと違う感じ。心から通じあえているからこその信頼関係が見えて、これまたほっこりなのです。
そして取り戻した日常。54-55Pはこの作品としてはなかなか珍しい見開きの大きなコマで、なんでもない、屋上で笑いあうみんなを描いたもの。はしゃぐキャラクターたちを見るのはとても幸せだなぁ。それはこの12巻までに積み重なった愛着があるからでしょう。
きっとずっと忘れられない青春の1ページ。ありふれてるかもしれないけど、どうしようもなくキラキラした時間。やはりこの作品の面白さは、色んなキャラが入り乱れての賑やかな学園生活にある。ああ、こんな楽しい日々の一瞬一瞬が、永遠になればいいのに。
愛着はどんどん強まっていくもので、最近この作品が前よりもどんどん好きになってきましたねえ。みんなかわいいんだなぁ。
●日常の面白さがこの作品の真髄・・・ということで、ここからはまた日常パートに戻ります。
しかし日常を取り戻したとは言え、迫るは学生にとって特別なあの日。卒業式です。
この作品を盛り上げてくれた愛すべきバカ野朗たちも、卒業していくのです。
卒業していく赤城と、何か伝えなくちゃと意気込むアキ。
普段のジャージ姿から代わり、制服に身を包んだアキ。その視線の先にはもちろん・・・!
目新しい制服モードと、緊張から赤城に会う前から顔が赤くそわそわしてるアキはとびきりかわいいですな!
サブキャラクターではありますがこの2人の関係は作品内でフィーチャーされてきたことも結構あり、読者としても非常にドキドキしてしまう内容でした。
しかし、魅力的な3年生たちが学校を去ってしまうというのは、やはり寂しい・・・。赤城・青木はどちらも好きな男キャラでした。
でもこういう卒業という別れをちゃんと描くことも学園漫画の醍醐味でもあるかな。
この切なさ込みでまたこの作品への愛が深まった気が。
でもやっぱり寂しいなあー・・・!まぁ、ちょくちょく出てきそうですけどw
魅力的なサブキュラがたっくさんいるのがこの作品の良いところ。
上のアキと赤城のキュンとくるやり取りに限らず、いろんな人物が登場してきます。
4月の始業式を迎え3年生になったみんなですが、彼らの前に現れたのはルナちゃん。しかもだいぶ成長した姿で。新入生として入学してきた彼女、つまりこれからちょくちょく出てきそうだぞやったー!
しかし彼女がジローにアプローチをしかけたばかりにキョーコさんむくれる。
ジローを気に入る女の子がまた1人増えてしまい、また彼の周りは賑やかになりそうです。
●第118話は緑谷メイン回。
そして彼とユキの関係を描いた見逃せないエピソードとなっています。
いまの青春をかけがえのないものと考える緑谷。彼が描いた絵もとても魅力的でジーンと来るわけですが、しかし当然気になるのはユキの気持ち。
ユキって、キョーコやアキの恋愛事情を嗅ぎつけては彼女達の応援をしているキャラクターで、ユニークな行動をするためかなり目立った存在でしたが、これまで彼女自身が恋するようなことはありませんでした。
個人的にユキは自身の恋愛には無関心キャラでもありかなぁと考えていたのですが、いざ緑谷とのあれこれが始まってみればもう素晴らしいですなと!
普段ではなかなか見れない彼女の乙女な表情におもわずガッツポーズ。
彼女の恋もまた芽吹きつつある。緑谷とのこの先のあれこれも楽しみですね。
シリアスなバトル編、センチメンタルな香りもある卒業式、新学期でメインメンバーも増え賑やかになり、新しいラブコメの気配も感じる・・・かなり充実の内容だったと思います。
繰り返してしまいますが、やはり自分はたくさんのキャラでワイワイ盛り上がってる、この作品の楽しそうな学校生活が好きで。バトル編も面白かったですが、やはり12巻後半からの日常パートにキラキラっぷりがまぶしすぎる・・・!
3年生に進級し、将来に想い悩む彼らもこれから描かれていきそうですねえ。緑谷のエピソードでもその片鱗が見えましたが。楽しいこともあれば、つらいことだってきっとあるでしょう。
彼らが、高校生活最後の1年をどのように過ごしていくのか。
魅力的な青春の1ページを紡いでくれている作品だけに、これからの展開に要注目です。
『はじめてのあく』12巻 ・・・・・・・・・★★★★
1冊通してバラエティー豊かな1冊。サブキャラ陣のラブコメっぷりが素晴らしい。
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