[漫画]心ざわめき春から夏へ。人間関係も激動! 『となりの怪物くん』8巻
となりの怪物くん(8) (デザートコミックス) (2011/10/13) ろびこ 商品詳細を見る |
じゃーな水谷サン ・・・後悔すんなよ
「となりの怪物くん」8巻が発売されましたがヤバイヤバイヤバイ。
これまでお互いの感情や距離を見直しつつ一進一退のような関係の2人でしたが(確実に進んではいましたが決定的な一歩は踏み込めてなかった)、今回ではいよいよ・・・といった感じで!
新キャラや青春ムード満点なイベントも踏まえ、ますます盛り上がる群像劇。
少女漫画をそう多くは読めてはいない自分ですが、この作品は相変わらず見逃せません!
悶絶につぐ悶絶、激動の第8巻。
●前回の7巻で4月をむかえ、2年生に進級した雫たち。
新しい学年ではなんと雫とハルのクラスが別に!一旦「となりのクラスの怪物くん」となってしまいましたが、ハルはちゃんと学校生活を送れるのか・・・新しい環境でぎこちないハルがまたかわいいですね。
なんとか周囲になじもうと努力するも、頑張り方がズレてるせいで余計に溝が・・・。
しかしなんと4月2日はハルの誕生日。これを通じて、雫とハルがまた新しいなにかを見つけてはそれに向き合っていく。瑞々しい感動をたたえたぬくもりがあります。
第29話のラストは本当に心温まりますね。
主人公2人が不器用なもんですから、この作品は「再確認」をするシーンが多い気がします。
自分の中の闇を、そして今ある希望を。
それを繰り返すことで、その相手がどれだけ自分にとって特別なのかを反芻しては想いを強めていきます。自分を見つめ直したとき、誰が今の自分の幸福を支えているかを再確認。
関係を前にすすめるというよりは、今の安心感にどっぷり浸っていくような。
だからこれまでの2人の関係性はある種完成した、安定感のあるものだったのですが
そう安心させてはくれないのが、他のライバルキャラたちの存在。
●出ました新キャラ!カワイイヨー伊代ちゃん!7巻でもちらっとだけ出ていた新一年生です。
一見クールビューティな彼女ですが、惚れっぽく勘違いしやすいやや残念女子。
また、すでに登場しているキャラと深い縁のある人物ですが、さてその人物とは。
イタオモシロイ過去も持っていて濃いキャラですが、彼女の参入で変化が・・・?
ということで、この伊代ちゃんがハルに惚れてしまうのでした。
上のシーンですが雫がドキッとしたときに髪が逆立つのがかわいいですねw
たまーに出るリアクションですがこれ大好きです。
それはさておき、これは安心してる場合ではありません。大島さんよりもガツガツとハルに食らいついていっていますし、雫に対しても敵対意識むきだしです。
・・・そういえば8巻の登場人物紹介ページに、大島さんがいなくなってしましたね・・・7巻で彼女の活躍は終わりだというのか・・・まさかそんな・・・!
●この巻最大、というかシリーズトップクラスの盛り上がりを見せたのが第31話かも。
本当にようやくという感じで、2人が恋人同士に。
しかし恋人同士になったと言っても2人の感じはほとんどかわらず、付き合い始めた翌日には「今日は今後の方針などについて話し合いましょう」と会議を始めたりとなんでそんな業務的なんだよと思わず笑ってしまいます。付き合っても2人の様子がほとんど変わりませんw
●しかし安定の関係を気づいていた彼らを突き動かしたのは、大部分がヤマケンの行動が原因。この巻、ヤマケンさんも輝きまくってますねー!
ヤマケンさんの噛ませ犬っぷりには頭がさがる思いです!
言い切るまえに「ごめんなさい」とバッサリ一刀両断されてしまうわ、それがきっかけて好きな女の子に彼氏ができてしまったりでもう踏んだり蹴ったり。それでも、この「好き」はなくなってはくれない。面倒くさいねえ恋というのは。苦しいのにのがれられない。
154ページの「・・・無神経な女だな」という場面の、柔らかな笑顔がとても印象的です。
これまで彼がこんなに優しげな、感情たっぷりのせた表情を雫に向けられたことってあったっけ。フラれたことで逆にプレッシャーがなくなったのでしょう。不思議な話ですが、それを可能にしてしまうのが雫という女の子の面白さであり、ヤマケンさんの成長でもあるのでしょう。
1度は負けたけど勝負が1度きりは限らないぞ、とばかりにまだまだ頑張るヤマケンさん。
あきらめ悪くあがきましょう。ヤマケンさんかわいすぎるだろー!!!
●7巻である程度人間関係を完結させてきましたが、この8巻では新キャラの伊代ちゃんが目立ち、加えて主人公2人が交際をスタートさせたりとまさにニューフェイズ。新展開です。
基本的にかわらない2人ですが、しかしやはり恋人になったという感触はあるようで、雫がかわいらしい表情を見せてくれています。
ハルが調子にのってやることやろうとしたら完全拒否ですよ!そんな!
いやしかし、意識しまくってる感じが伝わってきてむちゃくちゃかわいいですな・・・。
まぁそんな2人ですけど、恋人です。
クラスはとなりになったけれど、2人はいつだって隣同士でいられる、ハッキリとした関係を手に入れたのですね。物語の始まりはなぜかいつも隣にいるアイツ、のような感じだったのですが、今や隣にいて欲しいがために恋人になってしまいました。タイトルの「となり」が指す関係に変化があるのですね。
もうとなりの席にはいないけど、彼はいつだって自分のとなりにいてくれる。
恋人であることはそれを保証する大きな要素の1つになっているはずです。
という感じで8巻。終始ドキドキしながら読むことが出来ました。
大きな盛り上がりもありましたし、非常に重要な内容の巻となっていますね。
ちゃんと恋人同士になった雫とハル。彼らだけでなくほかのキャラクターたちの青春模様も気になります。まだまだ落ち着かない、ちょっとおかしくかなり不器用な人間たち。
引き続き、9巻以降も楽しみにしたいです。またドラマCD作って欲しいなー。
『となりの怪物くん』8巻 ・・・・・・・・・★★★★
どんだけ悶絶させられるんだ!な第8巻。うおーヤマケンさーん!!!
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