[漫画]愛を歌い上げる情熱的ファンタジー 『黒髪のヘルガ』
本日は9月6日、黒髪ロングの日ということらしいですよ。ということで黒ロンマイスター「水星さん家」さん主催の黒髪ロング祭2011への参加記事です。
と言ってもいつも通りの更新にちょっと黒ロン更新っぽい話を加えただけなんですが・・・。
あなたが好き
今日は朔ユキ蔵先生の1巻完結作品「黒髪のヘルガ」で更新を。
タイトルからして「黒髪」とあるので、今日という日になんか合ってる気がします。
内容はと言えば、中世西洋のイメージが色濃いファンタジックなもの。
とは言っても朗らかだったり明かるい内容とはいいづらく、むしろ人の暗部に重きをおいて描かれた、ちょっとダークなメルヘンといった感じ。
読みやすい作品ですが、常にミステリアスな雰囲気をただよわせており、その内容と合わせてなかなか面白い読み心地を味わえました。大人向けの絵本というか、おとぎ話。
ではこの作品の感想をちまちまとー。
舞台は静かな狂気が渦をまく街。
「少女」と呼ばれる人物をひたすら崇めたてまつる住民たち。そんな彼らから「季節外れ」と呼ばれただ1人迫害を受けているヘルガという女の子が主人公です。
彼女の唯一の友だちのエッダ。ヘルガを迫害しない優しい市長アードルフ。そして市長の側近である男女二人の従者。彼らがメインとなって描かれるお話となっています。
ヘルガが肩身狭く生きている日常。しかしある日、鐘が鳴り響いてから世界は変わります。
呪いから解き放たれた人々が見せる真の姿とは。
そしてこの世界の主である「少女」という存在の秘密へと、物語が進みます・・・。
以下、書きたいことにネタバレになってしまう部分が多いです。ごめんなさい。
なんかわりと考察系。
●住民たちの心理
1人の少女を街ぐるみでいじめる、ひどい所だなあというのがはじめの印象。
人と人が愛し合うこと、過度に触れあうことをけっして認めない街です。
こんなふうに睨みつけられるヘルガ。でも、彼女は普段は知らんぷりです。
むしろ彼らを怒らせることを、いつもの仕返しだと言わんばかりに楽しんでいるみたい。
街中から圧倒的なくらいの悪意にさらされるヘルガは、「好きだ」という感情を隠さず表現します。そこもまた街中から非難をうける。それだけが迫害の原因ではないのですが。
彼らはそうして心を1つにする結束と、心が1つの感情で埋まる喜びが欲しい。
主たる「少女」は、自分が見たくないものをこの世界には存在させません。
そんな中でたった1人ヘルガが虐げられているのは、「少女」の幼いながらの残虐性が表れているのかなあとも思ってみたり。後半より強く見えてくる「少女」像がここからも読みとれそう。
けれどそんな街の住人たちも、物語中盤に大きく変化をします。
●性欲のない世界
ここは「少女」がうんだ世界。セックスは恐いから見たくない。だからそれを無くす。
第2話の扉絵はなんだろうなと最初は分からなかったんですが、これ、超ラフに描かれた結合部分なんでしょうね。そして彼女はこれを「汚い」と拒絶をします。
だからこの世界の人々は、人と人とが過度に触れあう行為を、とても嫌います。
ところが「鐘」が鳴り響くと街は一変。キスはするは脱ぐわでベッドインです。
これは「少女」が眠りについたから。
主が眠っている間だけ、住民たちは本来の自分を取り戻し、まるで抑圧から解放に酔ったみたいに、とにかくエロいことします。ぬるんぬるん。
けどこれ、「少女」からすれば悪い夢を見ているようなものなんでしょうねえ。自分が眠っている間だけ、自分が創りだした夢の世界が見たくもない行為を繰り返す。
でも眠りを知らせて人々を解放させる鐘の仕組みも、少女が作ったというならちょっと不思議な話です。「少女」の心にもややブレがありそうです。
そしてとある住民はこんなことを言うのでした。
面白いですねえ。「どうせ忘れる」ということは分かっている。どこか諦めている感じもありますが、それでも今幸せをかみしめたいという思いが伝わります。浅ましくも人間のサガですかね。
●人を愛するよろこび
鐘が鳴ったとたん、人々がとにかく愛を交わしまくります。すごく印象的。
それは主人公ヘルガの身の回りにも明らかな変化を与え、だれも彼女を疎まなくなるのです。そして市長の側近「我が手の君」が、ヘルガへの恋にもえるのでした。
というかもともと好きだったのに、呪いのせいでそれを忘れさせられていた感じか。
(指映ってしまった・・・)
この幸福感!前半が精神的に窮屈だったぶん、余計にゾクゾクさせられます。
彼らだけでなく、この街の人間みんながこんな風に抱きしめ合う。
愛し合うことを全力で謳歌するその姿が素晴らしい。
とかなんとか恥ずかしいこと言ってみましたが、「性」が解放されたからこそ、切なさに溺れてしまう人間たちもいます。愛を取り戻したことで、それを届けることができないあの悲しさも思いだしてしまった、あるいは知ってしまった。
そんな姿もまた、短い夢の時間に凝縮された、人間ドラマだと思います。
●「我が手の君」「我が罪の君」
ところで気になるのがあの2人。
「少女」が恐れたものからアードルフを守るために、それを背負ったものが彼の側近「我が手」「我が罪」。罪を恐れるのは分かります。恐いことはしたくない。怒られたくはない。
ではなぜ「手」を少女が恐れたのかは、ちょっと解釈が難しかったのですが、きっと誰かを愛するために、繋がるためのツールとして仕様されることが多いから、なのかもです。
物語の終盤、「手の君」は夢の外の時間でありながら、ヘルガを愛そうとします。
手を差し伸べて「お前に触れたい」といい、そしてこの苦しみをアードルフを返したいというのでした。こういうところから考えると、誰かを通じあうことを恐れた「少女」の意志が分かる気が。
またもういつの考えが、自慰によるものなんじゃないかなというもの。
性的なものを嫌う「少女」。だから自慰の際に手を使うことが許せなかった、とか。
性についての知識に初めて触れ、それを嫌がる年頃の女の子だったらありそうなセン?
とにかく「我が手」「我が罪」は、主が誰かに触れて愛することを怖がっていることを示しているのではないでしょうか、ということでした。
●「少女」の正体とは。
きっとこの作品の「少女」とは、どこかの世界の普通の女の子なんだろうなと。
性的なものを嫌う、自分の都合のいい世界をイメージして遊ぶ、空想趣味の。
彼女がイヤなものを排除した夢のような世界、それがこの作品です。
そしてエピローグなど全て読み終えると、どんどんと彼女への愛着がわきます。
「少女のことを思い出す者は もう誰もいない」という第6話最後の1文は、主との離別、物語としての独立ということでしょうか。
彼女が現実と向き合い、この夢をみる必要がなくなったということ。そして彼女にとって必要のないものであっても、一度形作られた幻想は生き続けるという、フィクションという構造そのものへのロマンも含まれている気がします。
忘れられたあとにも、物語は続いていくのです。エンディングの先があるんです。ねぇーハッピーエンドーのあーともー、おとーぎ話ーはーつーづーくー。
そして「はたして世界か少女か、どちらがフィクションだったのか?」というメタっぽい含みを持たせてエピローグも幕を閉じます。現実と幻想がどこかで入れ換わったのか、それとも。
しかしこのエピローグの切なさと言ったら強烈ですね。思わず涙も込み上げました。
●黒髪(ロング)は特別です!
さて本題です(えっ)。
なぜタイトルで「黒髪」と強調をさせているのか。決まっています。黒髪が特別であるからです。
この街にヘルガ以外に黒髪のキャラクターは誰もいません。終盤に「手の君」そうなるだけで、他の住人はみなブロンドです。ヘルガはそういう点でも明らかに異質な存在でした。
そんな彼女がみつあみをほどいたのは、「手の君」と愛を交わす時間でした。
愛する人には黒髪ロングというわけです。
また、もう1人の黒髪になる「手の君」さんも面白いキャラクター。
金髪ばかりのこの作品で唯一の黒髪がヘルガなら、唯一の中立性を見せているのが彼です。彼の紙は黒でもなく金でもない、くすんだ色をしているようです。作品の中でも中途半端な立ち位置にいる特別なキャラクターであると示している気がします。
そして彼は終盤、なぜか黒髪ロングになるのです。これは異端(黒髪)であるヘルガに寄り添うという意味の演出であり、メッセージが込められたものであるのでしょう。
つまり黒髪ロングで、愛することを証明しているのです。
珍しい立ち位置にある2里のキャラクターから、黒髪ロングの心理を見た気がしますね。
黒髪ロングとは愛だったのです!
「黒髪ロングとは愛の証!」ということでまとまりましたね、よかったよかった。
あ、これはこじつけでもなんでもなく、この作品は「黒髪」であることに明確な意味を持たせてあるいい物語だと思いますよ。
以上、ちょっと長く書いてしまいましたが、「黒髪のヘルガ」でした。
強烈なインパクトはなくとも、胸に染みいるメッセージ、痛み、喜びが込められた物語だと思います。良質な「おとぎ話」ですね。
人間賛歌だったり、少女という存在への神秘だったりが色濃いです。
内容が万人受けするとは思えませんが・・・、好きな人はどっぷりとはまりこめそうな1作ではないでしょうか。1巻完結とあって、手に取りやすいのも嬉しいですね。
全力で愛するよろこびに浸れる、「黒髪」が活きたファンタジー漫画です。
『黒髪のヘルガ』 ・・・・・・・・・★★★☆
テーマを力強く描いてある作品。ほんのりダーク&ミステリアス、そして情熱的。
と言ってもいつも通りの更新にちょっと黒ロン更新っぽい話を加えただけなんですが・・・。
黒髪のヘルガ (F×COMICS) (2011/08/18) 朔 ユキ蔵 商品詳細を見る |
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今日は朔ユキ蔵先生の1巻完結作品「黒髪のヘルガ」で更新を。
タイトルからして「黒髪」とあるので、今日という日になんか合ってる気がします。
内容はと言えば、中世西洋のイメージが色濃いファンタジックなもの。
とは言っても朗らかだったり明かるい内容とはいいづらく、むしろ人の暗部に重きをおいて描かれた、ちょっとダークなメルヘンといった感じ。
読みやすい作品ですが、常にミステリアスな雰囲気をただよわせており、その内容と合わせてなかなか面白い読み心地を味わえました。大人向けの絵本というか、おとぎ話。
ではこの作品の感想をちまちまとー。
舞台は静かな狂気が渦をまく街。
「少女」と呼ばれる人物をひたすら崇めたてまつる住民たち。そんな彼らから「季節外れ」と呼ばれただ1人迫害を受けているヘルガという女の子が主人公です。
彼女の唯一の友だちのエッダ。ヘルガを迫害しない優しい市長アードルフ。そして市長の側近である男女二人の従者。彼らがメインとなって描かれるお話となっています。
ヘルガが肩身狭く生きている日常。しかしある日、鐘が鳴り響いてから世界は変わります。
呪いから解き放たれた人々が見せる真の姿とは。
そしてこの世界の主である「少女」という存在の秘密へと、物語が進みます・・・。
以下、書きたいことにネタバレになってしまう部分が多いです。ごめんなさい。
なんかわりと考察系。
●住民たちの心理
1人の少女を街ぐるみでいじめる、ひどい所だなあというのがはじめの印象。
人と人が愛し合うこと、過度に触れあうことをけっして認めない街です。
こんなふうに睨みつけられるヘルガ。でも、彼女は普段は知らんぷりです。
むしろ彼らを怒らせることを、いつもの仕返しだと言わんばかりに楽しんでいるみたい。
街中から圧倒的なくらいの悪意にさらされるヘルガは、「好きだ」という感情を隠さず表現します。そこもまた街中から非難をうける。それだけが迫害の原因ではないのですが。
彼らはそうして心を1つにする結束と、心が1つの感情で埋まる喜びが欲しい。
主たる「少女」は、自分が見たくないものをこの世界には存在させません。
そんな中でたった1人ヘルガが虐げられているのは、「少女」の幼いながらの残虐性が表れているのかなあとも思ってみたり。後半より強く見えてくる「少女」像がここからも読みとれそう。
けれどそんな街の住人たちも、物語中盤に大きく変化をします。
●性欲のない世界
ここは「少女」がうんだ世界。セックスは恐いから見たくない。だからそれを無くす。
第2話の扉絵はなんだろうなと最初は分からなかったんですが、これ、超ラフに描かれた結合部分なんでしょうね。そして彼女はこれを「汚い」と拒絶をします。
だからこの世界の人々は、人と人とが過度に触れあう行為を、とても嫌います。
ところが「鐘」が鳴り響くと街は一変。キスはするは脱ぐわでベッドインです。
これは「少女」が眠りについたから。
主が眠っている間だけ、住民たちは本来の自分を取り戻し、まるで抑圧から解放に酔ったみたいに、とにかくエロいことします。ぬるんぬるん。
けどこれ、「少女」からすれば悪い夢を見ているようなものなんでしょうねえ。自分が眠っている間だけ、自分が創りだした夢の世界が見たくもない行為を繰り返す。
でも眠りを知らせて人々を解放させる鐘の仕組みも、少女が作ったというならちょっと不思議な話です。「少女」の心にもややブレがありそうです。
そしてとある住民はこんなことを言うのでした。
面白いですねえ。「どうせ忘れる」ということは分かっている。どこか諦めている感じもありますが、それでも今幸せをかみしめたいという思いが伝わります。浅ましくも人間のサガですかね。
●人を愛するよろこび
鐘が鳴ったとたん、人々がとにかく愛を交わしまくります。すごく印象的。
それは主人公ヘルガの身の回りにも明らかな変化を与え、だれも彼女を疎まなくなるのです。そして市長の側近「我が手の君」が、ヘルガへの恋にもえるのでした。
というかもともと好きだったのに、呪いのせいでそれを忘れさせられていた感じか。
(指映ってしまった・・・)
この幸福感!前半が精神的に窮屈だったぶん、余計にゾクゾクさせられます。
彼らだけでなく、この街の人間みんながこんな風に抱きしめ合う。
愛し合うことを全力で謳歌するその姿が素晴らしい。
とかなんとか恥ずかしいこと言ってみましたが、「性」が解放されたからこそ、切なさに溺れてしまう人間たちもいます。愛を取り戻したことで、それを届けることができないあの悲しさも思いだしてしまった、あるいは知ってしまった。
そんな姿もまた、短い夢の時間に凝縮された、人間ドラマだと思います。
●「我が手の君」「我が罪の君」
ところで気になるのがあの2人。
「少女」が恐れたものからアードルフを守るために、それを背負ったものが彼の側近「我が手」「我が罪」。罪を恐れるのは分かります。恐いことはしたくない。怒られたくはない。
ではなぜ「手」を少女が恐れたのかは、ちょっと解釈が難しかったのですが、きっと誰かを愛するために、繋がるためのツールとして仕様されることが多いから、なのかもです。
物語の終盤、「手の君」は夢の外の時間でありながら、ヘルガを愛そうとします。
手を差し伸べて「お前に触れたい」といい、そしてこの苦しみをアードルフを返したいというのでした。こういうところから考えると、誰かを通じあうことを恐れた「少女」の意志が分かる気が。
またもういつの考えが、自慰によるものなんじゃないかなというもの。
性的なものを嫌う「少女」。だから自慰の際に手を使うことが許せなかった、とか。
性についての知識に初めて触れ、それを嫌がる年頃の女の子だったらありそうなセン?
とにかく「我が手」「我が罪」は、主が誰かに触れて愛することを怖がっていることを示しているのではないでしょうか、ということでした。
●「少女」の正体とは。
きっとこの作品の「少女」とは、どこかの世界の普通の女の子なんだろうなと。
性的なものを嫌う、自分の都合のいい世界をイメージして遊ぶ、空想趣味の。
彼女がイヤなものを排除した夢のような世界、それがこの作品です。
そしてエピローグなど全て読み終えると、どんどんと彼女への愛着がわきます。
「少女のことを思い出す者は もう誰もいない」という第6話最後の1文は、主との離別、物語としての独立ということでしょうか。
彼女が現実と向き合い、この夢をみる必要がなくなったということ。そして彼女にとって必要のないものであっても、一度形作られた幻想は生き続けるという、フィクションという構造そのものへのロマンも含まれている気がします。
忘れられたあとにも、物語は続いていくのです。エンディングの先があるんです。ねぇーハッピーエンドーのあーともー、おとーぎ話ーはーつーづーくー。
そして「はたして世界か少女か、どちらがフィクションだったのか?」というメタっぽい含みを持たせてエピローグも幕を閉じます。現実と幻想がどこかで入れ換わったのか、それとも。
しかしこのエピローグの切なさと言ったら強烈ですね。思わず涙も込み上げました。
●黒髪(ロング)は特別です!
さて本題です(えっ)。
なぜタイトルで「黒髪」と強調をさせているのか。決まっています。黒髪が特別であるからです。
この街にヘルガ以外に黒髪のキャラクターは誰もいません。終盤に「手の君」そうなるだけで、他の住人はみなブロンドです。ヘルガはそういう点でも明らかに異質な存在でした。
そんな彼女がみつあみをほどいたのは、「手の君」と愛を交わす時間でした。
愛する人には黒髪ロングというわけです。
また、もう1人の黒髪になる「手の君」さんも面白いキャラクター。
金髪ばかりのこの作品で唯一の黒髪がヘルガなら、唯一の中立性を見せているのが彼です。彼の紙は黒でもなく金でもない、くすんだ色をしているようです。作品の中でも中途半端な立ち位置にいる特別なキャラクターであると示している気がします。
そして彼は終盤、なぜか黒髪ロングになるのです。これは異端(黒髪)であるヘルガに寄り添うという意味の演出であり、メッセージが込められたものであるのでしょう。
つまり黒髪ロングで、愛することを証明しているのです。
珍しい立ち位置にある2里のキャラクターから、黒髪ロングの心理を見た気がしますね。
黒髪ロングとは愛だったのです!
「黒髪ロングとは愛の証!」ということでまとまりましたね、よかったよかった。
あ、これはこじつけでもなんでもなく、この作品は「黒髪」であることに明確な意味を持たせてあるいい物語だと思いますよ。
以上、ちょっと長く書いてしまいましたが、「黒髪のヘルガ」でした。
強烈なインパクトはなくとも、胸に染みいるメッセージ、痛み、喜びが込められた物語だと思います。良質な「おとぎ話」ですね。
人間賛歌だったり、少女という存在への神秘だったりが色濃いです。
内容が万人受けするとは思えませんが・・・、好きな人はどっぷりとはまりこめそうな1作ではないでしょうか。1巻完結とあって、手に取りやすいのも嬉しいですね。
全力で愛するよろこびに浸れる、「黒髪」が活きたファンタジー漫画です。
『黒髪のヘルガ』 ・・・・・・・・・★★★☆
テーマを力強く描いてある作品。ほんのりダーク&ミステリアス、そして情熱的。
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