[漫画]夏は遊ぼう!海へ行こう! 『琴浦さん』3巻
流行りの「ザ・インタビューズ」はじめてみましたが、遊び方が結構難しいですねこれ。
海にきてよかった・・・かな?
わーい、2巻からしばらく経ちまして、3巻も発売されました「琴浦さん」です。
心が読める能力を持つ女の子・琴浦さんをメインに繰り広げられるラブコメを描く作品。
海に行ったり、新キャラがひと夏の恋に燃えたり、この3巻は夏モードです。
今回のゲスト寄稿が801ちゃんの小島アジコ先生でちょっとびっくり。
では感想ー。
心が読めるから恋をした。さみしがり屋な女の子が取り戻した笑顔に乾杯 『琴浦さん』1巻
相変わらず琴浦さんと真鍋のラブコメちゅっちゅぷりにはニヤニヤしてしまう第3巻。
しかし2巻からこの3巻の前半に続いている第3部はかなり異色のシリーズとなっており、サスペンスチックな展開が繰り広げられています。
琴浦さんが偶然街中で、殺人事件の犯人の心を読んでしまったことから、恐ろしい事態に巻き込まれていくという始まり。この作品らしい間の抜けた雰囲気も残しつつ、緊迫感が漂う内容。
2巻に収録された分ではありますが、死人が出たりしました。ギャグでなくシリアスに。
日常ラブコメ4コマ漫画でありながら、こうまで重い空気をつくってくるのは珍しい気がします。
合間合間にはいるコメディパートで中和はされているものの、どういう展開になるかドキドキしながら読みました。けっこう恐いし・・・。
この作品、1巻の頃からキャラクターのひどい闇の部分をあえて描いており、そこが面白い部分なのですが、ここまで方向を振り切ってきたのには少々ビックリしましたね。
この第3部で最も印象的だったのがこのシーン。彼女の成長が表れている気がします。
琴浦さんが、自分からこの能力を使って捜査に協力するよう願い出たのでした。
これってなかなかすごいことだなぁと、書いてて改めて思いますね。
かつての彼女は、その能力のせいで人のイヤな心が見えすぎてしまったり、そのせいで付き合いが難しくなったことから、他人から恐がられたり、疎まれたり、いじめられたり・・・。
初期の彼女を見ると、自分の能力をポジティブに捉えることは出来てなかった感じです。せっかくの能力なのに、むしろそれを恨んでいるみたいに。
それが今回、彼女自ら、誰かのためにこの能力を提供しようとするのです。こんなの、自信がなきゃできません。新しい自信が、かつてのトラウマの拘束力を上回ったのですね。
これは成長と呼べる、とてもいい前進です。
そしてこの変化の理由は、きっと真鍋たちとの友情や信頼が大きいのだと思います。
ヘンに思われたって、自分はもう1人ぼっちじゃない。誰かが自分を味方をしてくれる・信じてくれている。そんな思いが、彼女を前に進めたようです。
そして上の画像。「実はわたし、人の心が読めるんです!」っていう琴浦さんまじかわゆし。鼻息あらげてそうにドヤ顔する女の子はかわいいのです!
そしてそうか、この能力をドヤ顔で明かすことができるくらい、彼女は強くなったんだ。
この第3部、ラストもほんのりと切ない形で終わり、テンションの浮き沈みが激しいこの作品の中でも、過去最高にシリアスなエピソードになったと思います。
個人的には琴浦さんたちひたすらラブコメしてて欲しいのですが、こういう話も織り交ぜてくるのもこの作品の面白さでしょうね。
シリアスを抜けて番外編、続く第4部は通常営業(?)日常編!
海に遊びにいくお話なんかは大変美味しくいただきました。
「どうせ私はおっぱい小さいし!」てむくれちゃってる琴浦さんがまたかわいいうえに、ラストにはちゃんと報われてくれて満足!
この作品、ヒロインの琴浦さんも相当ひどい目に合ってるので、彼女が幸せそうに笑ってくれてるシーンがより胸にしみるのですよ。ちゃんと手料理たべさせてあげられてよかったなぁ。
1巻53ページの、お弁当を渡せないまま帰宅して自分でそれを夕ご飯にするエピソードが切なすぎて忘れられなかったので、真鍋が琴浦さんの料理食べてるシーンはどれも大好き!
せっかくの夏、もっと遊ぶぞ!ということで琴浦さんが「食い倒れツアー」を企画。
すごくテンション上がってる琴浦さんもかわいい。寝付けなくてクマできちゃってる。
琴浦さん家についに「真鍋専用茶碗」も登場。これは明らかな同居フラグ!
賑やかに部活メンバーと遊ぶことが多いので、めったに2人きりになれない彼らですが
こういう微笑ましい恋人らしい生活も、もっと見たいものですねー。
さて第4部には真鍋のおにいさんが新登場し、なぜか(失礼すぎる)森谷を好きになり、ひと夏の恋が始まってしまいます。しかし森谷も、もう諦めかけてるとは言え、真鍋のことを想い続けてるわけで・・・。
彼らの恋の行方も見逃せないところです。これも、夏らしいのではないでしょうか。
森谷さんも、初期はともかく、ここ最近は報われない娘属性付きでなかなか可愛いですね。
巻末オマケ漫画もステキにラブコメしており、最後まで楽しめました。
本編の話はここまでにして、今回の限定版の話もしてみましょう。
今回は「琴浦さんの生徒手帳」がついてきていますね。
こんな感じ。「やたら本格的」とオビにもありましたが、本当にやたらと本格的!
なかみも一部ネタに走ってる(校歌とかw)部分もありますが、本物の生徒手帳そのままな仕上がり。本文のちょっとしたイラストも、作者のえのきづさんが手がけているようです。
「健康の記録」では、琴浦さんの身体の数値がちらほら載っていたり、カレンダーには作中まだ明かされいない、キャラクターの誕生日などがメモってあったり。
メモ欄には、琴浦さんが日々どんなことを考えてるかちょっとだけ覗けるような書きこみがされており、これにはかなりニヤリとさせられますね!面白いサービス。
本編とは直接関係ないアイテムではありますが、ファンなら楽しめると思います。
この公式の動画でも紹介されてるのでチェックしてみては↓
という感じの第3巻でした。今回も様々な面で楽しませてもらいました。
10月から連載が始まるとか。4巻もいずれ発売になるということで楽しみです。
そういえば琴浦ママの久美子さんの16のときのイラストがありましたが、超ツボ!
『琴浦さん』3巻 ・・・・・・・・・★★★☆
アンバランスさに味がある作品。シリアス展開もあるけど、やはりラブコメ。
琴浦さん3 琴浦さんの生徒手帳つき初回限定版 (マイクロマガジン・コミックス) (2011/09/03) えのきづ 商品詳細を見る |
海にきてよかった・・・かな?
わーい、2巻からしばらく経ちまして、3巻も発売されました「琴浦さん」です。
心が読める能力を持つ女の子・琴浦さんをメインに繰り広げられるラブコメを描く作品。
海に行ったり、新キャラがひと夏の恋に燃えたり、この3巻は夏モードです。
今回のゲスト寄稿が801ちゃんの小島アジコ先生でちょっとびっくり。
では感想ー。
心が読めるから恋をした。さみしがり屋な女の子が取り戻した笑顔に乾杯 『琴浦さん』1巻
相変わらず琴浦さんと真鍋のラブコメちゅっちゅぷりにはニヤニヤしてしまう第3巻。
しかし2巻からこの3巻の前半に続いている第3部はかなり異色のシリーズとなっており、サスペンスチックな展開が繰り広げられています。
琴浦さんが偶然街中で、殺人事件の犯人の心を読んでしまったことから、恐ろしい事態に巻き込まれていくという始まり。この作品らしい間の抜けた雰囲気も残しつつ、緊迫感が漂う内容。
2巻に収録された分ではありますが、死人が出たりしました。ギャグでなくシリアスに。
日常ラブコメ4コマ漫画でありながら、こうまで重い空気をつくってくるのは珍しい気がします。
合間合間にはいるコメディパートで中和はされているものの、どういう展開になるかドキドキしながら読みました。けっこう恐いし・・・。
この作品、1巻の頃からキャラクターのひどい闇の部分をあえて描いており、そこが面白い部分なのですが、ここまで方向を振り切ってきたのには少々ビックリしましたね。
この第3部で最も印象的だったのがこのシーン。彼女の成長が表れている気がします。
琴浦さんが、自分からこの能力を使って捜査に協力するよう願い出たのでした。
これってなかなかすごいことだなぁと、書いてて改めて思いますね。
かつての彼女は、その能力のせいで人のイヤな心が見えすぎてしまったり、そのせいで付き合いが難しくなったことから、他人から恐がられたり、疎まれたり、いじめられたり・・・。
初期の彼女を見ると、自分の能力をポジティブに捉えることは出来てなかった感じです。せっかくの能力なのに、むしろそれを恨んでいるみたいに。
それが今回、彼女自ら、誰かのためにこの能力を提供しようとするのです。こんなの、自信がなきゃできません。新しい自信が、かつてのトラウマの拘束力を上回ったのですね。
これは成長と呼べる、とてもいい前進です。
そしてこの変化の理由は、きっと真鍋たちとの友情や信頼が大きいのだと思います。
ヘンに思われたって、自分はもう1人ぼっちじゃない。誰かが自分を味方をしてくれる・信じてくれている。そんな思いが、彼女を前に進めたようです。
そして上の画像。「実はわたし、人の心が読めるんです!」っていう琴浦さんまじかわゆし。鼻息あらげてそうにドヤ顔する女の子はかわいいのです!
そしてそうか、この能力をドヤ顔で明かすことができるくらい、彼女は強くなったんだ。
この第3部、ラストもほんのりと切ない形で終わり、テンションの浮き沈みが激しいこの作品の中でも、過去最高にシリアスなエピソードになったと思います。
個人的には琴浦さんたちひたすらラブコメしてて欲しいのですが、こういう話も織り交ぜてくるのもこの作品の面白さでしょうね。
シリアスを抜けて番外編、続く第4部は通常営業(?)日常編!
海に遊びにいくお話なんかは大変美味しくいただきました。
「どうせ私はおっぱい小さいし!」てむくれちゃってる琴浦さんがまたかわいいうえに、ラストにはちゃんと報われてくれて満足!
この作品、ヒロインの琴浦さんも相当ひどい目に合ってるので、彼女が幸せそうに笑ってくれてるシーンがより胸にしみるのですよ。ちゃんと手料理たべさせてあげられてよかったなぁ。
1巻53ページの、お弁当を渡せないまま帰宅して自分でそれを夕ご飯にするエピソードが切なすぎて忘れられなかったので、真鍋が琴浦さんの料理食べてるシーンはどれも大好き!
せっかくの夏、もっと遊ぶぞ!ということで琴浦さんが「食い倒れツアー」を企画。
すごくテンション上がってる琴浦さんもかわいい。寝付けなくてクマできちゃってる。
琴浦さん家についに「真鍋専用茶碗」も登場。これは明らかな同居フラグ!
賑やかに部活メンバーと遊ぶことが多いので、めったに2人きりになれない彼らですが
こういう微笑ましい恋人らしい生活も、もっと見たいものですねー。
さて第4部には真鍋のおにいさんが新登場し、なぜか(失礼すぎる)森谷を好きになり、ひと夏の恋が始まってしまいます。しかし森谷も、もう諦めかけてるとは言え、真鍋のことを想い続けてるわけで・・・。
彼らの恋の行方も見逃せないところです。これも、夏らしいのではないでしょうか。
森谷さんも、初期はともかく、ここ最近は報われない娘属性付きでなかなか可愛いですね。
巻末オマケ漫画もステキにラブコメしており、最後まで楽しめました。
本編の話はここまでにして、今回の限定版の話もしてみましょう。
今回は「琴浦さんの生徒手帳」がついてきていますね。
こんな感じ。「やたら本格的」とオビにもありましたが、本当にやたらと本格的!
なかみも一部ネタに走ってる(校歌とかw)部分もありますが、本物の生徒手帳そのままな仕上がり。本文のちょっとしたイラストも、作者のえのきづさんが手がけているようです。
「健康の記録」では、琴浦さんの身体の数値がちらほら載っていたり、カレンダーには作中まだ明かされいない、キャラクターの誕生日などがメモってあったり。
メモ欄には、琴浦さんが日々どんなことを考えてるかちょっとだけ覗けるような書きこみがされており、これにはかなりニヤリとさせられますね!面白いサービス。
本編とは直接関係ないアイテムではありますが、ファンなら楽しめると思います。
この公式の動画でも紹介されてるのでチェックしてみては↓
という感じの第3巻でした。今回も様々な面で楽しませてもらいました。
10月から連載が始まるとか。4巻もいずれ発売になるということで楽しみです。
そういえば琴浦ママの久美子さんの16のときのイラストがありましたが、超ツボ!
『琴浦さん』3巻 ・・・・・・・・・★★★☆
アンバランスさに味がある作品。シリアス展開もあるけど、やはりラブコメ。
Comment
コメントの投稿
Track Back
TB URL