[漫画]かわいいお姉さんと愛し合う、なんと素晴らしいことか『ふたりの恋愛書架』1巻
ふたりの恋愛書架 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2013/02/12) ヤマザキ コレ 商品詳細を見る |
だから秋生くんが欲しくなったんだよ
「ふたりの恋愛書架」1巻の感想です。
ノーチェックだったんですが新刊売り場で表紙を見てビビッときまして、そのまま購入。お姉さんと男の子の年の差イチャラブ漫画!もうこの時点で素晴らしいな(はやい
しかもいきなり第一話で結婚の話になってしまうといスピード展開。
そしてこれまたヒロインのお姉さんがかーわいいんですよ、これがもう。
主人公の男の子と一緒にいることで可愛さ2倍。もう夫婦でいいよ。
自分と同じく、この表紙絵でグッときたなら読んでほしい漫画ですね。
2人は京都の古本市で出会います。
少年秋生くんと、古本屋をやっているカナコさん。本を通じて意気投合した二人は、すぐに波長もあって仲良くなって、そのまま結婚へ!
・・・とは現実にはいかないですけれど、それ意識した付き合いを始めることになります。
ただただ、年の差カップルの可愛すぎるお付き合いを見ていたい、という漫画。シンプルだからこそハマれば強力に惹かれてしまう。
なんせストーリーの始まりの段階で、秋生くんは中学生ですよ。
それでこんなかわいい年上お姉さんとイチャラブ三昧。
中学生男子に結婚を迫っちゃうカナコおねーさんですよ。
かわいい系おねえさんに積極的に絡んでこられて、しかも向こうから結婚しましょうとまで言われちゃう。ヤバい詐欺であったとしても、そりゃ舞い上がっちゃうさ男の子。実際そのまま甘い甘いイチャラブ生活が幕を開けるわけですから、たまりませんわ・・・。
ニヤニヤするのはカナコさんがストレートに愛情表現をしてくるってこと。
秋生くんはわりと素直になれなくて、思春期の少年らしいもじもじした様子をいっぱいみせてくれてそれはそれで可愛いのですが
それを見透かしたようにカナコさんは自分から迫っていくんですね。
ここのやりとりがめちゃくちゃ可愛くてお気に入り。
秋生が抱きしめたらすっぽり収まっちゃいそうなサイズ!ちぃちゃいおねーさんかわいいよ!!秋生くんが体おっきめだということもあるけれど。2人にとってどんな身長差があるのかってのが大事だよね。
でもねえ。思春期の男子の結婚しましょうって迫っておいて、でもまだほっぺにキスだけで我慢ねとか、だいぶヒドいですよねカナコさん・・・・・・!!!!
秋生くんには頑張っていただきたいね。年下お姉さんをあわあわ恥ずかしがらせるのは年下彼氏の重要な任務である。お姉さんが焦らしプレイを仕掛けてこようとも若さでそれを乗り越えていけよ、な。(願望丸出し)
まぁ極端なことを書きましたけど、実際秋生くんは性欲が薄いように見えますね。
まぁあんまりがっついてる男子が相手だと、この作品のムードも壊れてしまうかもしれないんでこれでいいんですが・・・やっぱり思春期男子のちょっとした暴走やら暴発やら、怖そうになっちゃう秋生くんがみたいですよぼくぁ。それでカナコさんによしよし慰めてもらいながら、やっぱりおあずけ食らう秋生くんを妄想して自分で悶えています今。
けれど、ただ甘いばかりではなかったりして。
2人を引き合わせたものは、本の趣味だけではなく、「不在」の共鳴。
ああ、この人は自分の同じだ。同じ寂しさを持っている。きっと同じぬくもりを求めている。だから一緒にならなくちゃいけない。
それを本能レベルで察知したからこそ、カナコさんの求婚です。
でも別にさみしさを紛らわすための、慰め合いの関係なんかじゃない。確かに幸せになれると信じたから、思い切って踏み出した。
性急なくらいで、都合がいいとも思えた第一話の展開。しかし読み進むにつれ違和感は吹き飛んだ。一目惚れにちかいスピードは、きっとこの2人には必要だったのだ。
あとに残るのは好き合う幸福ただそれのみ。
そして話はもとに戻るのである。イチャラブ最高です!!
身も蓋もない言い方をすればこの2人の性行為が見たい。見たい。見たい。
最初は結構お姉さんとしてのポジションを維持していたカナコさんですが、だんだんとそういう意識が溶けていったように見えます。
それでも「相手は年下の学生の男の子なんだから」と、配慮をしているようには見えますが、年下相手にみっともなくすねちゃったりして、甘えん坊になっちゃったりして。
恋人になってなんの遠慮もなくなっていく過程が、気持ちがいい。
知り合って、お付き合いが始まって、同居が始まって・・・と、順中すぎるステップアップもいい。ぜひとも結婚式まで行って欲しいものですわ・・・!
年なんて関係ないって始まった関係でも、やっぱり、こういうお姉さんからのリードのようなものに、ドキドキしちゃう。関係なくても始まったからには、年の差だって楽しんだほうが良い。
というわけで「ふたりの恋愛書架」1巻の感想でした。
ラブストーリーが主ですが、古書やマニアックな作品のネタも繰り出されるので、小ネタとしてそういうものも楽しめます。
サブキャラたちもちらほらと顔を見せます。でもあまりストーリーに絡みませんね。今後絡んでくるのかな。でもこの作品は秋生とカナコさんのクローズドな描写にキュンときているので悩ましい。この作品で、このサブキャラ(特にクラスメイトたち)がどう描かれていくかも結構気になっているので。
まぁともかくお姉さんかわいい!年の差カップルかわいい!とそんな漫画ですよ。じんわり心温まる、どころじゃなくテンション上がります。むひょむひょしてます。
次の巻も、たっぷりたっぷりと甘く仕上がっていることを楽しみにしつつ、またカナコさんたちの愛おしさを噛み締める作業に戻ります。贅沢を言うならもっと性的な関係を見たいですね(真顔
『ふたりの恋愛書架』1巻 ・・・・・・・・・★★★★
年の差カップル。お姉さんに愛されちゃう系漫画。こういうの大好きです。
[漫画]和服少女とカヒーの香りと潮風と。『ちろり』3巻
ちろり 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス) (2013/02/12) 小山 愛子 商品詳細を見る |
ありがとう。こんな日に一緒にいてくれて。
ゲッサンにて連載中の「ちろり」3巻が発売しました。感想を。
今回の表紙はカモメと戯れるちろりちゃん。画像だとわかりませんが、キャラクターのところだけ浮き上がっている凸凹な仕様。今回は2巻までよりさらにくっきりと浮かび上がっているように見えました。
あえて紙っぽい質感の表紙でもあります。本そのもののデザインが、「ちろり」の世界観にぴったりだと思います。そういうのもあってお気に入りの単行本でありシリーズです。
ヒーリング系コミックと言えるようなそういう雰囲気。
なんでもない日常の出来事を、ゆったりと、しかし情感豊かに描きあげていく。
うねる明治時代の賑やかさ。すぐに見れなくなってしまうような、風化していってしまうような、今その時にしかない一瞬一瞬。この作品に静かに浸っていると、たまにすごく寂しくロマンティックな気持ちになります。うわぁ・・・なに俺・・・。
そこは明治の港町。優しさと季節の風を感じる癒し漫画『ちろり』1巻
ゆるやかに過ぎさる明治の1ページ。『ちろり』2巻
それでは3巻の内容をさくっと。
やっぱり今回も大きな事故も事件もなく、ま~~~ったりと日々は過ぎていくのです。
でもその緩やかな時間の流れを、ほっとするコーヒーとともに味わいたい。そんな漫画。
あと和服がたまらん。
季節をとても大切にしているのもポイント。季節ごとの港町の雰囲気とか、気にしてみるとすごくしっかり作りこまれているなと思います。
3巻は春から初夏にかけてかな。雪はもう溶けて、ゆっくり夏に向けて温まっていく時期。花見をしたり、どしゃぶりにガッカリしたり、そんな何気ないシーンがなぜかくっきり頭に焼き付きますね。
とにかくこの雰囲気が好きです。優しくて懐かしくて。
1巻2巻まででこの作品について思うことは大体書いたので
毎回感想を書こうと思うと、結構どう書いたもんだか困ります。
でもやっぱり3巻を読んでばっちり癒してもらえた。やっぱり好きなのだ。
好きなエピソードは「桜東風(さくらごち)」。
春のつよい風に吹かれながら、ちろりとマダムがお花見にいくお話です。季節感が強くていい。桜の舞う様子も美しい。
そして花見に対しての2つの見方が描かれます。それはカップの中に桜の花びらが落ちて、それを笑顔で楽しむか、カップの中の紅茶ごと捨ててしまうか、あのシーンに強く現れていましたね。
西洋風=風情がない、というのではなく、和式と洋式の価値観がうまく混ざり会えていない。けれど共にある。調和しきてていないアンバランスな風景が面白い。
そういうのは明治時代らしい出来事かもなぁと思ったりもします。しかしまぁ、日本人だもの、風情をなくしちゃいけないよね。
まぁあのお嬢さんは西洋式を気取っているからああいうことをしてしまったというより、日本人らしい生き方への反発としてひねくれているだけでしょう。この作品は洋式を悪く描くものではない。
あと第20話「ひよこ」もいいな。病気になってしまったマダム。ちろりは彼女の看病をしつつ、寂しい想いを抱えているというエピソード。
楽しいこと、素敵なことはマダムと共有したいらしいちろりちゃんがいじらしくてすっごいかわいいお話だと思いますわ・・・。「いいことありませんように」ってお願いしているんだもの。ちろりがマダムをどれだけ好きかがわかる!
最後、空にかかる大きな虹の晴れやかさに、こちらもにっこりしてしまいます。
でもこういうのを見ると、マダムが何かの拍子でいなくなってしまったら彼女はどうなるんだろう・・・という、ちろりの危うさを見たような気もしますね。
そんな悲劇は起きないとは思いつつ。
マダムを心配していたちろりちゃんの不安がとけたときの表情。かわいい・・・。
あと巻末にはプロトタイプの「ちろり」読み切り版が特別収録。
今とはちょっとだけ設定も違いますが、雰囲気は全く同じ。
ちろりが、ちょっとだけ人の心を楽しく、安らかにしてくれる。
そんな「ちろり」3巻でした。
好きな漫画なんですが、なんとなく好きって感じなので、なかなか感想を言葉にしづらいです。風情があるねえ、ロマンティックだねえ、とか。
詳しくは書けないけれど、「ああ、いいなぁ、こういうの」みたいなふわっとした曖昧な感覚。そういうのは曖昧なままにしておいた方が、わりといいものかもしれない。
2巻の後半くらいから、絵も変わってきましたね。線の感じが。
連載当初はすごくしなやかなラインでしたけど、最近はわりと線太めでがっしりしてきた印象。色々感触を探っているんですかね。個人的には初期絵が好きですが、今の絵柄は明治時代が引きずる泥臭さをちょっと匂わせているタッチに思います。これはこれで。
あとナタリーさんでがっつり特集記事組まれてますね。こういうのは嬉しい。
→着物と珈琲にありったけの愛を (コミックナタリー)
ゲッサン本誌でも触れられたことありますが、小山愛子さんマジで普段着が和服なのかw
前半とか完全に小山さんによる和服萌え語り状態ですが、そこに「ちろり」のルーツがありますよね!「ちろり」好きとしてかなり楽しめたのでこちらもチェックしてみては。
爽やかで優雅で香り高くて、居心地がいい。
ちょとずつ胸に温かみが染み込んでいくような、粋な世界がそっと花開いているというか。この世界そのものだよな、「ちろり」ってタイトル。4巻も楽しみ。
『ちろり』3巻 ・・・・・・・・・★★★★
ささやかだからこそ、世界がまるごと愛おしくなるような漫画。和服好きの癒し。
[告知]『ブレイクブレイド』中吊り広告について
イノセントグレイ新作ソフト「虚ノ少女」やってます・・・うはぁー面白い。BGMすげえ。
まぁそれはいいんです。ちょっとした告知があります。
コミックメテオHP
http://comic-meteor.jp/meteor_comics/
こちらでも告知されていますが、漫画「ブレイクブレイド」の中吊りポスターについてです。
2月13日(水)~2月17日(日)の間、JR中央快速線・中央総武線各駅停車・京葉線・青梅線・五日市線・武蔵野線にて見れるらしいこの中吊り。
このポスターに、漣の「ブレイクブレイド」レビューが載っています。
なんででしょうね・・・。いや、メールでそのお話が来たときから意味がわからないっぱなしですけど、じっさい大好きな作品にちょびっとだけでも関われて嬉しいです!一生の思い出にするレベル・・・!
というわけでこのポスター、ヒマなとき見かけたら読んでやってくださいまし。
レビューは11巻の感想記事の一部抜粋という形です。
→戦争の傷痕と、喪失を癒すそれぞれの旅。『ブレイク ブレイド』11巻
ポスターで引用してもらった箇所は、この作品における「死」の描き方についての部分で、自分がこの作品で特に心動かされている要素です。こんなことになるとは思わず好き勝手に書いたわけですが、結果的になんかポスターに使われました。わぁい。
「ブレイクブレイド」読んだことない人はチェックしてみてくださいな。ロボット戦記ものとしての重厚なストーリーと、戦争のなか渦巻く深い人間ドラマ!いい作品ですよ。
なお自分は愛知県在住なので実物は拝めません!!(白目)
俺の分も、見つけたら読んでやってください・・・。
しかし自分のこと抜きにしてもこのブレイクブレイドのポスターかっけえな・・・まさに「人間ドラマが輝く一瞬」が集められてますわ。喪失の痛みと向き合うキャラクターたち。悲しみの中でなにを選択をしていくのか。
連載も新章入って最近は大人しいですが、最新話読むとまた動き出してきましたね。
新展開も新キャラも新ゴゥレムもワクワクしますわ。12巻発売楽しみすぎる!
まぁそれはいいんです。ちょっとした告知があります。
コミックメテオHP
http://comic-meteor.jp/meteor_comics/
こちらでも告知されていますが、漫画「ブレイクブレイド」の中吊りポスターについてです。
2月13日(水)~2月17日(日)の間、JR中央快速線・中央総武線各駅停車・京葉線・青梅線・五日市線・武蔵野線にて見れるらしいこの中吊り。
このポスターに、漣の「ブレイクブレイド」レビューが載っています。
なんででしょうね・・・。いや、メールでそのお話が来たときから意味がわからないっぱなしですけど、じっさい大好きな作品にちょびっとだけでも関われて嬉しいです!一生の思い出にするレベル・・・!
というわけでこのポスター、ヒマなとき見かけたら読んでやってくださいまし。
レビューは11巻の感想記事の一部抜粋という形です。
→戦争の傷痕と、喪失を癒すそれぞれの旅。『ブレイク ブレイド』11巻
ポスターで引用してもらった箇所は、この作品における「死」の描き方についての部分で、自分がこの作品で特に心動かされている要素です。こんなことになるとは思わず好き勝手に書いたわけですが、結果的になんかポスターに使われました。わぁい。
「ブレイクブレイド」読んだことない人はチェックしてみてくださいな。ロボット戦記ものとしての重厚なストーリーと、戦争のなか渦巻く深い人間ドラマ!いい作品ですよ。
なお自分は愛知県在住なので実物は拝めません!!(白目)
俺の分も、見つけたら読んでやってください・・・。
しかし自分のこと抜きにしてもこのブレイクブレイドのポスターかっけえな・・・まさに「人間ドラマが輝く一瞬」が集められてますわ。喪失の痛みと向き合うキャラクターたち。悲しみの中でなにを選択をしていくのか。
連載も新章入って最近は大人しいですが、最新話読むとまた動き出してきましたね。
新展開も新キャラも新ゴゥレムもワクワクしますわ。12巻発売楽しみすぎる!
[漫画]胸の鐘の音を鳴らしてよ。『アオハル』0.99号
こわーれぇるーほーどーのー。青春の歌ですね。
せめて一生消えない 深い 深い 傷を
珍しく雑誌の感想でもやってみるかと。「アオハル」の最新号の感想です。
ヤングジャンプの増刊という立ち位置ですが、独自路線を行ってますよね。今回も溢れ出るコミティア臭に、「そうそうこれがアオハルだよね」と一人頷きましたよ。
どんな感じの雑誌かは公式HPで見てもらえれば。
今回も表紙がさわやかうつくしい。宇木敦哉さんのイラストはアオハルにぴったり。
0号、0.5号ときて、昨年のバレンタインデーとホワイトデーに「sweet」「bitter」を出し、しばらく期間を開けて今回の「0.99号」です。その間にアオハルオンラインとか始まりましたが。
にしても「0.99号」って。往生際が悪い!もうさっさと1号になっちゃえよ!というか、なんだかんだで大好きな雑誌なので定期になって欲しいんですが。
読み切り&描き下ろし41本収録ということでボリュームも充分。お腹いっぱいになれますな。雑誌ですけど読み切りばかりなので、今回から読んでもOKです。
載ってる漫画全部の感想を書くってのは難しいので、好きな作品をいくつかあげて感想を。
●シルヴァンドルと星屑ストライク/倉橋ユウス
「恋愛遊星」「ほしのうえでめぐる」といったスペーシーなドラマを描き続ける倉橋ユウス先生。アオハルオンラインでやっているシリーズの長編読み切りですね。
くすぶってる主人公のもとに、幼女みたいな宇宙人シルヴァンドルがやってくるストーリー。
こちらはスケールの大きさを感じさせてくれる少年漫画っぽいアツい雰囲気。ショートな作品が多いアオハルでは結構珍しいかな。そして巻頭に近いタイミングで掲載されているのはいい配置。
少年が殻をブチ破る展開と、微笑ましいラブコメ模様が楽しい佳作!以前までより絵の力強さというか、勢いのよさが加わっている気がします。
それと、素直になれない幼馴染女の子かわいいなー!
●ギブミーマネー/位置原光Z
お金目的にセックスしようぜと持ちかける女子高生。設定としてはエグいんだけど、そこは位置原先生らしいギャグのノリでいやらしさを感じさせない不思議w
あっけらかんと「あっそうだお父さん!あとでセックスしようね!」と満面の笑み。男たちからスルーされまくってもめげない!いいヒロインだなぁ。
●ひなちゃんは家族の事で悩んでいます/鈴木ニューフルーツ
うわーこれはバカ丸出しな変態漫画がきたぞ・・・!ぷにっとキュートなタッチで、だいぶ際どいマニアックな変態プレイの連続。息子と母親の恥じらい一切ぬきのアブノーマルイチャイチャっぷり!それをやめさせようと苦悩する長女も、だんだんとおかしくなっていくw 最終的には「これも家族の愛の形だよね!」と感動話っぽく丸め込んでしまう無茶苦茶なパワフルさで魅せる!
これは楽しいなー。怒涛のように変態ネタが来るのも、それでいてストーリーに波があってきっちり締まるのも上手い。これ一回きりで終わらせてしまう設定としては、あまりにも惜しい・・・!連載で読みたいな!
●すみっこのふたり/香魚子
地味系女子の微百合。儚げな香魚子さんの美麗な絵も、ほっと胸あたたまる優しいお話も、だいぶツボ。恋愛感情は伴なわない、あくまでも友情を描いたお話ですね。なんだかんだで一生続いていく関係のような気がします。
●制服魔法きいなちゃん/水あさと
魔法を使うたび服が消えていくという魔法少女の不幸を描いた日常コメディシリーズ。なにげにアオハルでも珍しい続きものですね。
いいねえ、こういうしょーもない日常コメディは!どうやっても少女の赤面を拝める設定は!いいキャラしてるお友達も増えましたしね。次が楽しみです。次いつ読めるのか知りませんけども・・・!
だんだんと服の面積が小さくなって、追い詰められていくヒロインが素晴らしい!
●鬼火の夜/TNSH
今回のアオハルでは、これが1番心に残りました。適度におふざけを入れつつも全体の印象としてはシリアス寄り。で、ガチで姉と弟の近親ネタに取り組んでもいます。
田舎の町。窮屈な空気。2人が生きる世界の雰囲気作りが抜群!冬のつめたさの中で切実な気持ちをぶつけ合うクライマックスなんか絶品ですよ!
踏み出せない。踏み込めない。彼らを致命的に近づけて離れなくして、そして最後までを許さない、その体に流れる同じ血。その葛藤が胸にズキズキと突き刺さります。
傷くらい…くれたっていいじゃない
ままならない現実と確かな想い。クライマックスには心がブルブル震えましたね。
胸を切なく熱くしてくれる、素晴らしい姉弟愛漫画でした。大好きだ・・・!
●夏音色/とめおにぎり
前に読んだ漫画が面白かったので個人的に期待している新人さん。素朴で淡いタッチがかもす雰囲気が心地いいのです。夏の爽やかさがすうッと胸に溶けこむ!
今回は季節の擬人化漫画かな。短いページの中でたっぷりの余韻。いいですね。
それにしても作者コメントでとめおにぎりさんが上げていたバンドが面白い。インディーズのJ-ROCKですなあ。俺も好きな範囲だからなんとなく嬉しい。キュウソネコカミはこれから来ると思います!キャブズは聞きたいんだけど近くのレンタルで仕入れてくれないんですよね。(もう漫画関係ない話してる
●餅巣菓さんに呼ばれる/イシデ電
連続シリーズ。ほのぼのした大人のラブコメ模様に心がホカホカするお話でした。
「わたくしが香田君に会うときに おしゃれをしない日など一日たりともありません!」のいっぱいいっぱいな文句がかわいすぎた・・・・・・。これもそのうち単行本化とかしてほしいですねえ。
●大きな森 小さな園/鈴木謙也
傑作「蝋燭姫」執筆したあとフェローズでしばらく姿を見なかった鈴木健也さんですが、アオハルにやってきました。ビックリ。でも意外と合っているかもな!
書き込まれた濃い目の世界観と、テンポいいセリフ回しが気持ちいい作家さんです。クセがあるタッチですが一度ハマるとこれがもう抜け出せない。
「蝋燭姫」は完全にファンタジーでしたが、今作は現代が舞台、女子高生が主人公。とだいぶ方向性が違います。雰囲気も明るいし、読みやすいなw
クールを気取っていながらかわいい服への憧れを持つ高森ちゃんがステキですわ。お調子者のチビッ子、福園ちゃんとの凸凹コンビっぷりも楽しい。女の子のかわいらしい部分をフィーチャーした、ニヤニヤできる漫画でしたね。もっと読みたい!
●ポリゴン彼女/タアモ
今「たいようのいえ」をやっているタアモさんの新作読み切り。ショートなのでオチありきの構成をしているのですが、それで綺麗にすべてまとまってる感ある面白い話。ネトゲのプレイヤーにガチで恋に落ちてしまった男ですが、実は・・・?という流れ。最初はおっおっいきなり百合ちゅっちゅきたぞ!?と慌てたんですがw
●彼女の恋/工藤シンイチ
素朴なタッチで毒をきかせるソリッドなお話。油断していただけに内容の禍々しさに思わず「やられた!」とうろたえまし。こういう不意打ち気味に襲いかかってくる構成の漫画は面白いなー!
ラストに添えられた煽り文のするどくセンスよくてドキッとした。「誰かの気持ちを解ろうなんてしないほうがいい」。
●きみ笑うなかれ/御徒町鳩
これも続きモノですが、今回は番外編みたいな。心近づく2人がいれば、人知れず散っていく恋がある。うわぁー、つらいつらい。でも清々しい気持ちになれる作品。告白をして玉砕もつらいけど、こういう静かに突きつけらる失恋も、胸がぎゅっとなりますわ。
この恋わらうなかれ。笑えるもんか。美しく切ない失恋のお話。
●kampfguppe kinderheim 孤児院戦闘団/山田穣
「がらくたストリート」の3巻はよ!な山田稔さんの新作読み切り。
第二次世界大戦中のドイツを舞台としたミリタリー色つよめな作品ですね。オッサンと子供たちが戦車に乗り込み、まったりしたりドンパチしたり。緊張感の緩急がたのしい漫画でした。ラストはスカッとするし!
戦闘を通じて子供たちがやたらイキイキしちゃうのもいいよね。戦争は大人の勝手だけど、子供がそれを楽しんじゃっている。歴史漫画にみられる政治的な描写はなく、ただ戦争に振り回され、でもはしゃいじゃう子供たちの姿を描いています。
扉絵に書いてあった「漫画界のケーニッヒス・ティーガー・山田穣」のなるほどわからん感もお気に入り。戦車らしいですけど。
●VS宇宙人/U-temo
ボーイミーツガールは宇宙人ミーツ天才科学者。こっそり地球にやってきていた宇宙人は、自分をじっと見つめてくるその少女を警戒していたのだけど・・・そのままラブコメへ突っ込んでいくッ!
ずっとむっとしていたヒロインがパッと花開くように赤面しちゃってそのまま激甘初々しいラブコメモードに突入していく様子がまたニヤニヤするのですよ!
「恋人は 手をつないで 帰るもんだ」のセリフのぎこちなさとか最高や・・・!
なにお前ら、かわいすぎません?
●泡沫、晴天、アスファルトワールド/五十嵐藍
散乱とした、いい意味でとりとめない内容。どこか夢の世界にいるかのような、ドリーミーな感触。乾いていてちょっとノスタルジックで。まぁつまりいつもの(特に最近の)五十嵐藍さんの漫画です。雑誌のクライマックスにあるのはピタッとはまりますね、こういう漫画は。さらりとした手触りで、心に不思議なひっかかりだけ残していく。好きだ。
●アナーキー・イン・ザ・JK/位置原光Z
位置原さんのおなじみJKたちの4コマ。なんの意味もなく非現実的で個性豊かすぎる女の子達。なんでさらっと単眼ちゃんがいるんだよってツッコミは過去に何度も心の中でしているので今さらどうでもいい些細な問題である。こいつら楽しいよなー、もっと読みたい。
●象の見る夢/道満晴明
エレファントマンことジョゼフ=メリックと、ロンドンのリシアルキラー、ジャック・ザ・リッパーのお話。アオハル0.99号のラストがこの漫画なんだなあ、いいな。なんとなくポエミーで、そして歪んでいる。独特の、ものさびしい読後感を残していってくれる漫画でした。
ジョゼフ=メリックに興味湧いたんでちょっと調べてみましたが、なるほど、彼はたしかに数奇な運命をたどったもんだ。
という感じで、気に入った漫画の感想でした。
ちゃんと全部読んで面白かったので全部の感想も書きたいもんだけど、やっぱ本数多くてキツいな。でも好きだなーアオハル。マニアックな執筆作家陣を眺めるだけでワクワクきてしまいますわ。「とっておきたくなる雑誌」を作ってくれてますしね。
次号予告?のところでは、2013年は春夏秋冬になにかあるようにほのめかしているような。4月1日に「アオハル新学期計画」が発表されるみたいなので、そこで今後の発売についてなにか知れるかな。
アオハル0.99号、おなかいっぱい味わいました。ごちそうさま!
もうすぐ0から1に届くよ。あと少し。あと0.01。
アオハル 0.99号 2013年 3/10号 [雑誌] (2013/02/01) 不明 商品詳細を見る |
せめて一生消えない 深い 深い 傷を
珍しく雑誌の感想でもやってみるかと。「アオハル」の最新号の感想です。
ヤングジャンプの増刊という立ち位置ですが、独自路線を行ってますよね。今回も溢れ出るコミティア臭に、「そうそうこれがアオハルだよね」と一人頷きましたよ。
どんな感じの雑誌かは公式HPで見てもらえれば。
今回も表紙がさわやかうつくしい。宇木敦哉さんのイラストはアオハルにぴったり。
0号、0.5号ときて、昨年のバレンタインデーとホワイトデーに「sweet」「bitter」を出し、しばらく期間を開けて今回の「0.99号」です。その間にアオハルオンラインとか始まりましたが。
にしても「0.99号」って。往生際が悪い!もうさっさと1号になっちゃえよ!というか、なんだかんだで大好きな雑誌なので定期になって欲しいんですが。
読み切り&描き下ろし41本収録ということでボリュームも充分。お腹いっぱいになれますな。雑誌ですけど読み切りばかりなので、今回から読んでもOKです。
載ってる漫画全部の感想を書くってのは難しいので、好きな作品をいくつかあげて感想を。
●シルヴァンドルと星屑ストライク/倉橋ユウス
「恋愛遊星」「ほしのうえでめぐる」といったスペーシーなドラマを描き続ける倉橋ユウス先生。アオハルオンラインでやっているシリーズの長編読み切りですね。
くすぶってる主人公のもとに、幼女みたいな宇宙人シルヴァンドルがやってくるストーリー。
こちらはスケールの大きさを感じさせてくれる少年漫画っぽいアツい雰囲気。ショートな作品が多いアオハルでは結構珍しいかな。そして巻頭に近いタイミングで掲載されているのはいい配置。
少年が殻をブチ破る展開と、微笑ましいラブコメ模様が楽しい佳作!以前までより絵の力強さというか、勢いのよさが加わっている気がします。
それと、素直になれない幼馴染女の子かわいいなー!
●ギブミーマネー/位置原光Z
お金目的にセックスしようぜと持ちかける女子高生。設定としてはエグいんだけど、そこは位置原先生らしいギャグのノリでいやらしさを感じさせない不思議w
あっけらかんと「あっそうだお父さん!あとでセックスしようね!」と満面の笑み。男たちからスルーされまくってもめげない!いいヒロインだなぁ。
●ひなちゃんは家族の事で悩んでいます/鈴木ニューフルーツ
うわーこれはバカ丸出しな変態漫画がきたぞ・・・!ぷにっとキュートなタッチで、だいぶ際どいマニアックな変態プレイの連続。息子と母親の恥じらい一切ぬきのアブノーマルイチャイチャっぷり!それをやめさせようと苦悩する長女も、だんだんとおかしくなっていくw 最終的には「これも家族の愛の形だよね!」と感動話っぽく丸め込んでしまう無茶苦茶なパワフルさで魅せる!
これは楽しいなー。怒涛のように変態ネタが来るのも、それでいてストーリーに波があってきっちり締まるのも上手い。これ一回きりで終わらせてしまう設定としては、あまりにも惜しい・・・!連載で読みたいな!
●すみっこのふたり/香魚子
地味系女子の微百合。儚げな香魚子さんの美麗な絵も、ほっと胸あたたまる優しいお話も、だいぶツボ。恋愛感情は伴なわない、あくまでも友情を描いたお話ですね。なんだかんだで一生続いていく関係のような気がします。
●制服魔法きいなちゃん/水あさと
魔法を使うたび服が消えていくという魔法少女の不幸を描いた日常コメディシリーズ。なにげにアオハルでも珍しい続きものですね。
いいねえ、こういうしょーもない日常コメディは!どうやっても少女の赤面を拝める設定は!いいキャラしてるお友達も増えましたしね。次が楽しみです。次いつ読めるのか知りませんけども・・・!
だんだんと服の面積が小さくなって、追い詰められていくヒロインが素晴らしい!
●鬼火の夜/TNSH
今回のアオハルでは、これが1番心に残りました。適度におふざけを入れつつも全体の印象としてはシリアス寄り。で、ガチで姉と弟の近親ネタに取り組んでもいます。
田舎の町。窮屈な空気。2人が生きる世界の雰囲気作りが抜群!冬のつめたさの中で切実な気持ちをぶつけ合うクライマックスなんか絶品ですよ!
踏み出せない。踏み込めない。彼らを致命的に近づけて離れなくして、そして最後までを許さない、その体に流れる同じ血。その葛藤が胸にズキズキと突き刺さります。
傷くらい…くれたっていいじゃない
ままならない現実と確かな想い。クライマックスには心がブルブル震えましたね。
胸を切なく熱くしてくれる、素晴らしい姉弟愛漫画でした。大好きだ・・・!
●夏音色/とめおにぎり
前に読んだ漫画が面白かったので個人的に期待している新人さん。素朴で淡いタッチがかもす雰囲気が心地いいのです。夏の爽やかさがすうッと胸に溶けこむ!
今回は季節の擬人化漫画かな。短いページの中でたっぷりの余韻。いいですね。
それにしても作者コメントでとめおにぎりさんが上げていたバンドが面白い。インディーズのJ-ROCKですなあ。俺も好きな範囲だからなんとなく嬉しい。キュウソネコカミはこれから来ると思います!キャブズは聞きたいんだけど近くのレンタルで仕入れてくれないんですよね。(もう漫画関係ない話してる
●餅巣菓さんに呼ばれる/イシデ電
連続シリーズ。ほのぼのした大人のラブコメ模様に心がホカホカするお話でした。
「わたくしが香田君に会うときに おしゃれをしない日など一日たりともありません!」のいっぱいいっぱいな文句がかわいすぎた・・・・・・。これもそのうち単行本化とかしてほしいですねえ。
●大きな森 小さな園/鈴木謙也
傑作「蝋燭姫」執筆したあとフェローズでしばらく姿を見なかった鈴木健也さんですが、アオハルにやってきました。ビックリ。でも意外と合っているかもな!
書き込まれた濃い目の世界観と、テンポいいセリフ回しが気持ちいい作家さんです。クセがあるタッチですが一度ハマるとこれがもう抜け出せない。
「蝋燭姫」は完全にファンタジーでしたが、今作は現代が舞台、女子高生が主人公。とだいぶ方向性が違います。雰囲気も明るいし、読みやすいなw
クールを気取っていながらかわいい服への憧れを持つ高森ちゃんがステキですわ。お調子者のチビッ子、福園ちゃんとの凸凹コンビっぷりも楽しい。女の子のかわいらしい部分をフィーチャーした、ニヤニヤできる漫画でしたね。もっと読みたい!
●ポリゴン彼女/タアモ
今「たいようのいえ」をやっているタアモさんの新作読み切り。ショートなのでオチありきの構成をしているのですが、それで綺麗にすべてまとまってる感ある面白い話。ネトゲのプレイヤーにガチで恋に落ちてしまった男ですが、実は・・・?という流れ。最初はおっおっいきなり百合ちゅっちゅきたぞ!?と慌てたんですがw
●彼女の恋/工藤シンイチ
素朴なタッチで毒をきかせるソリッドなお話。油断していただけに内容の禍々しさに思わず「やられた!」とうろたえまし。こういう不意打ち気味に襲いかかってくる構成の漫画は面白いなー!
ラストに添えられた煽り文のするどくセンスよくてドキッとした。「誰かの気持ちを解ろうなんてしないほうがいい」。
●きみ笑うなかれ/御徒町鳩
これも続きモノですが、今回は番外編みたいな。心近づく2人がいれば、人知れず散っていく恋がある。うわぁー、つらいつらい。でも清々しい気持ちになれる作品。告白をして玉砕もつらいけど、こういう静かに突きつけらる失恋も、胸がぎゅっとなりますわ。
この恋わらうなかれ。笑えるもんか。美しく切ない失恋のお話。
●kampfguppe kinderheim 孤児院戦闘団/山田穣
「がらくたストリート」の3巻はよ!な山田稔さんの新作読み切り。
第二次世界大戦中のドイツを舞台としたミリタリー色つよめな作品ですね。オッサンと子供たちが戦車に乗り込み、まったりしたりドンパチしたり。緊張感の緩急がたのしい漫画でした。ラストはスカッとするし!
戦闘を通じて子供たちがやたらイキイキしちゃうのもいいよね。戦争は大人の勝手だけど、子供がそれを楽しんじゃっている。歴史漫画にみられる政治的な描写はなく、ただ戦争に振り回され、でもはしゃいじゃう子供たちの姿を描いています。
扉絵に書いてあった「漫画界のケーニッヒス・ティーガー・山田穣」のなるほどわからん感もお気に入り。戦車らしいですけど。
●VS宇宙人/U-temo
ボーイミーツガールは宇宙人ミーツ天才科学者。こっそり地球にやってきていた宇宙人は、自分をじっと見つめてくるその少女を警戒していたのだけど・・・そのままラブコメへ突っ込んでいくッ!
ずっとむっとしていたヒロインがパッと花開くように赤面しちゃってそのまま激甘初々しいラブコメモードに突入していく様子がまたニヤニヤするのですよ!
「恋人は 手をつないで 帰るもんだ」のセリフのぎこちなさとか最高や・・・!
なにお前ら、かわいすぎません?
●泡沫、晴天、アスファルトワールド/五十嵐藍
散乱とした、いい意味でとりとめない内容。どこか夢の世界にいるかのような、ドリーミーな感触。乾いていてちょっとノスタルジックで。まぁつまりいつもの(特に最近の)五十嵐藍さんの漫画です。雑誌のクライマックスにあるのはピタッとはまりますね、こういう漫画は。さらりとした手触りで、心に不思議なひっかかりだけ残していく。好きだ。
●アナーキー・イン・ザ・JK/位置原光Z
位置原さんのおなじみJKたちの4コマ。なんの意味もなく非現実的で個性豊かすぎる女の子達。なんでさらっと単眼ちゃんがいるんだよってツッコミは過去に何度も心の中でしているので今さらどうでもいい些細な問題である。こいつら楽しいよなー、もっと読みたい。
●象の見る夢/道満晴明
エレファントマンことジョゼフ=メリックと、ロンドンのリシアルキラー、ジャック・ザ・リッパーのお話。アオハル0.99号のラストがこの漫画なんだなあ、いいな。なんとなくポエミーで、そして歪んでいる。独特の、ものさびしい読後感を残していってくれる漫画でした。
ジョゼフ=メリックに興味湧いたんでちょっと調べてみましたが、なるほど、彼はたしかに数奇な運命をたどったもんだ。
という感じで、気に入った漫画の感想でした。
ちゃんと全部読んで面白かったので全部の感想も書きたいもんだけど、やっぱ本数多くてキツいな。でも好きだなーアオハル。マニアックな執筆作家陣を眺めるだけでワクワクきてしまいますわ。「とっておきたくなる雑誌」を作ってくれてますしね。
次号予告?のところでは、2013年は春夏秋冬になにかあるようにほのめかしているような。4月1日に「アオハル新学期計画」が発表されるみたいなので、そこで今後の発売についてなにか知れるかな。
アオハル0.99号、おなかいっぱい味わいました。ごちそうさま!
もうすぐ0から1に届くよ。あと少し。あと0.01。
[漫画]単眼少女のおっきな眼かわいいよ!『真子さんとハチスカくん。』1巻
真子さんとハチスカくん。1 (マイクロマガジン☆コミックス) (2013/01/25) 221 商品詳細を見る |
あ・・・ハチスカくんのにおい・・・
「真子さんとハチスカくん。」1巻の感想。
どういう漫画かわかりやすく説明すると、コレです。
単眼!
メジャージャンルではないにしろ、近年すこしずつ見かけるようになってきた単眼(モノアイ)少女というジャンル。
「真子さんとハチスカくん。」はまさにそんなモノアイ・ヒロイン真子さんがとってもかわいく描かれたラブコメ漫画なのです。
「え?なにこれ?一つ目?」とちょっと退いちゃう人も、あっさりとしたラブコメを楽しむつもりでさくっと読める作品なんじゃないかなと思います。
マンガごっちゃで最新話が読めるので、ここでどんなもんか見てみては。
ヒロインの真子さんは単眼です。大きな目がいっこだけです。
相手の男の子ハチスカくんは鵺(ぬえ)です。猫耳みたいなの生えてます。
友人として出てくる女の子・ミウは口裂け女です。目が怖いです。
とメインキャラたちは全員、いちおう人外キャラ?と言える、はず・・・。はずなんだけどこの作品は、別にモンスターであることを取りたてて強調することはしません。モノアイってことも鵺であることも口裂け女であることを、誰も突っ込んだり疑問に思ったりしない。
一見なんじゃこりゃなキャラクターたちを描いたこの漫画ですが、やっていることはベタベタで微笑ましいラブコメだという。
普通じゃないキャラが、普通のことをしてワイワイやっている。
さて「普通」と言いましたが、でもそんな「普通」にニヤニヤしましょうってのがこの漫画の趣旨。そして実際ヒロインの真子さんのかわいさを思う存分堪能できる作品です・・・!
バレンタインにがんばってチョコ渡そうとしたり、ハチスカくんの制服着たら照れながらも嬉しがったり、もうハチスカくんが近くにいるだけで声をかけるだけで赤面しちゃう勢いである。うむ・・・かわいい・・!すぐ涙目になっちゃうのもかわいい!
単眼である外見からくるインパクトと、それを裏切る「普通の恋する女の子」っぷりが面白いギャップを生んでいる気がしますね。
ハチスカくんもまんざらじゃない様子なので、ほぼ両思い状態です。2人のイチャイチャを見てると「さっさと付き合えや!」と思わなくもない。でもそういう付き合い前のときめきってのも当然ニヤニヤできちゃうわけで、安心して読むことができますわ。
目は口ほどにものを言うといいます。真子さんのモノアイは、めちゃくちゃ素直に彼女の気持ちを表していますよ。そしてその澄んだ黒い大きな瞳に吸い込まれそうになる!
この単眼を隠すために昔は前髪を伸ばしていたんですけど、ハチスカくんに瞳が綺麗だと褒められたから今の会型にしたってのがもうかわいい。やはりチャームポイントはおっきな目!
真子さんはなによりその大きな目が表情豊かなのですよ。
大きい目ほどかわいいみたいな風潮あるじゃないですか。どうせやるならここまでやればいいんじゃないかな。目いっこにしちゃえばいいんじゃないかな。(てきとー)
単眼少女って、メガネとかどうするの?とか
モノアイだからこその話題で話がふくらむエピソードもあって嬉しいところ!
そうそう、せっかくモノアイなんだしね。もっとこういう単眼がゆえなエピソード読みたいなぁ。妄想が膨らむ!
単眼娘だからこその弱点として、真子さんはまぶたを触られるのが苦手らしいです。そうそう、そういうオリジナルな要素が楽しいんだ・・・!かわいい。
やっていることは本当にほのぼのしたラブコメ。ストーリーはほぼ無し。
恋愛模様を進める気はあんまりないんだろうなーと思いましたが、そういう全然進展しない展開を見つめているだけでも楽しいもので。やきもきしたいのです。
思ったより人外ネタが少なく読みやすいですが、2巻以降はもうちょい特徴を生かしたエピソードも増えたらもっとおもしろそうかなと思いましたね。
よくも悪くも王道のネタが多くて、新鮮味はやや薄かったかもしれない。
学校に通っていますし、メイン3人以外のサブキャラもこれから増えていくのかな。もちろんモンスターで(希望)!まぁこのまま基本3人だけで進行していく可能性が高い気もしますがw
読んでいるうちに単眼にまったく違和感なくなってきてしまうのも面白かった。
『真子さんとハチスカくん。』1巻 ・・・・・・・・・・★★★☆
単眼ヒロインとイチャイチャするというシンプルなようでおかしく楽しい漫画。