[漫画]コミティア102行ってきました&本の感想をいくつか



もう一週間ほど経ってしまいましたが・・・
コミティア102に行ってまいりました。コミティア100以来の半年ぶり。
夏コミと冬コミのあいだで金銭的にはきびしい時期だったのですが、なんとかかんとか。
やっぱりコミティア楽しいな・・・ほんと・・・!!
一ヶ月後に冬コミもあるし抑え目に、抑え目にと意識して会場をまわりましたが
やっぱり予算ギリギリまで買いこんでしまうという。
買った本も全部読み終えたので、特に気に入ったものの感想を書いていきます。

「プレハブ組」さんの新刊、「まばゆく夜空」。
小説っぽい表紙デザインは仕様で、内容とのリンクの仕方にニヤリとさせられます。
幼馴染の女の子から突然、「私ね、宇宙人なんだって言ったら、信じてくれる・・・?」と告げられた主人公。いきなりのファンタジー発言に主人公は戸惑い、ギクシャクしてしまう2人。
このクライマックスが個人的にすごく好きで。一気にスケールが膨らみ上がって、清々しいのか甘酸っぱいのか、とにかくあとを引く読後感なのです。
眩しくもキュッと胸が切なくなる物語が味わい深く、同人誌ならではの本の作り、ってのを楽しめました。今回初めて買ったサークルさんでしたが、これは他の本も読んでみたくなる。

「onion」さんの「冬のオルガン」という本。
静かで穏やかで淡々とした、日常の1ページを切り取っていく内容の1ページ読み切り集。
素朴な感じの女の子がかわいいなぁ、という風に手にとった本でしたが
淡々としたなかに妙な間があって、そこに暖かかったり寂しげだったり、いろんな感情が込められているのが感じられます。なんというか、なんども読み返したくなるのだ。
「間」が鮮やかに描かれている本。言葉にならないし、あえてしない少女たちの些細で大切な気持ちが、心の琴線に触れた一冊です。あと単純に女の子がぽてっとしてかわいい。

「きらず」さんの「あいしちゃったらこわしたい。」はヤンデレヒロインが美味な一冊。
いやーいいないいなーこれはいい。歪んだ愛がストレートな愛で上書きされる、王道ながらとても気持ちがいいお話でした。
かわいらしいだけじゃなく、狂いそうな精神状況のヒロインも迫力あります。普段とのギャップでこちらもゾクゾク。2つの面ひっくるめて絶妙にキュートです。
ちょいと丸く収まりすぎな気もしますが、これくらいじゃなきゃな!小っ恥ずかしい!

いっしょに買った既刊も感想書こう。「俺のぱんつが狙われていた」という本。
前後編をセットにした本らしく、結構厚くて読み応えアリ。
主人公の男の子のパンツを執拗に狙うアグレッシブ痴女なヒロインが楽しいw
「脱ぎたてほやほやのぱんつくんかくんか欲しいよおおおおおお」とか言いながら股間に顔すりよせてくるヒロインというのは、絵面としてもかなりきわどくて面白かったw
良いこと言っているはずなのに「でもこれってパンツについての会話だよな・・・?」と認識を改めるととたんシュールに感じられるという・・・。でも確かに熱いメッセージがある!
このサークルさんはこういうちょっとおかしな女の子とのラブストーリーがいいですね。

「ミルメークオレンジ」さんの新刊、「君ってどんなにおいなの?」。
変態臭ただよう表紙からして内容もお察し。ナイス変態ラブコメ。
あとがき読んだら「少女漫画のつもりでネームした」とか書かれてて、水あさとさんのセンスはさすがやでぇ・・・と冷や汗出てくる。
においが気になって気になってしかたない男の子に迫られて困っちゃう女の子が主人公。
男の子の行動はエスカレートして、なりゆきで同じベッドで寝ることにまでなってしまう。
赤面する女の子を味わいつくすという水あさと作品本来の魅力は今回もバッチリ。
たしかに少女漫画チックといえばそうなのかも・・・?なシーンは皆無とは言わないけど、でもやっぱり男の子に匂いを嗅がれるヒロインってスタート地点を間違えすぎだろうと!最高!

「咲桜」さんの新刊「思春記録」。姉弟の絆をえがいたほのぼの漫画。
今回のコミティアでゲットした本ではナンバー1にニヤニヤゴロゴロした一冊!
なんにせよこのおねえちゃんがかわいすぎる。かわいすぎる!かわいすぎる!!(大事なので
葵さんにオススメしてもらったサークルさんなのですが、大当たりでしたね・・・!
どんな女の子なんだろうなー、とぼやけたイメージから始まり、ラストに向けてどんどんその正体が見えてくる流れ。もうただただ弟さんのこと好きなんじゃないですかー!
そのことが分かっていなかった弟さんにしろ、うまく好きなんだよって伝えられないお姉ちゃんにしろ、まじでニヤニヤがとまらん2人ですよ・・・頭とろける・・・。
自然なかたちでとても近くにいる、普通のお姉ちゃんって感じがして、すごくツボです。
やさしい雰囲気に癒されつつ、存分にお姉ちゃん愛がはじけた作品。

「栗家」さんの「Snow White Rain」という春日さんとすきまさんの合同ラブコメ本。
2つの短編が描かれているのですが、どちらも良質なニヤニヤ漫画でありました。
すまきさんの漫画は無口な女の子とへらへらとちょっと軽い男の子。
最後の、言葉にならない本当の言葉を、見事に拾い上げた男の子の笑顔が眩しく、その直後の無口ヒロインの赤面も合わせてやっほーい。緩やかな雰囲気から一気に瞬間最大風速出しちゃうようなスピード感は短編ならでは、満足のいく読後感。
春日さんの漫画は素直になれないツンツン少女とへらへらとちょっと軽い男の子。
相合傘をめぐっての、微笑ましい日常の一幕。ポップな絵柄とマッチする、ちいさく可愛らしいショートエピソードですな。「私もきっと、バカなのでしょう」にテンションあがってしまう!
あと、へらへらとちょっと軽い男の子同士が顔合わせ「バカっぱい」と思い合うオマケ漫画は笑いました。相手の男の子のキャラがちょっと似ているのは意図的だったのだろうかw