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正直どうでもいい(移転しました)

マンガ感想を主に書くブログ。移転につき凍結中。

[本]本当の自分で居られるこの場所で。『アマガミ Precious diary』2巻

アニメ版りほっちがとてもかわいいです。
アマガミ 2―Precious diary (ジェッツコミックス)アマガミ 2―Precious diary (ジェッツコミックス)
(2010/10/29)
エンターブレイン

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   わたし やっと幸せになれた

わっほい!
あの東雲先生が手がけるアマガミコミカライズ第2巻が発売されてますよ。
今回で絢辻詞編は完結となります。
1巻では橘さんといる日々に慣れ過ぎて、自分の変化に戸惑い涙した絢辻さん。
「あなたとの日常を失いたくない」と言う彼女と、我らが橘さんは契約をしますが
しかし今回彼女は、変わってしまったことによりアクシデントを生んでしまいます。



第2巻は2人の下校デートのエピソードからスタート。
この話がしょっぱなから最高すぎて最初からクライマックスです。古いです。
帰り道見つけたメロンパン屋台。たくさんメロンパンを買って食べあるき。
ぼんやり絢辻さんの唇を見つめてた万年発情期橘さんに気付いた絢辻さん
メロンパンを橘さんの口に詰め込みまくります。照れ隠しです。これはヤバい。
うっほぁーニヤニヤするなぁ!とゴロゴロしてたらまだ続きが。

20101116184454.jpg (クリック拡大)

背伸びしてするキスってマジたまんないですな!

しかし特筆すべきは下半身ですよ!絢辻さん、ノリノリで脚擦り合わせてます!
キスしたら盛り上がっちゃったのでしょうか・・・エロい・・・。俺も下半身が熱くなってきました。
やはり東雲先生の作品としてはエロスを求めたいところ。
1巻のエロスはやや大人しめでしたが、物語も後半に入りブーストかかって来ましたね!



さて、エロいエロいと言ってるだけでもアレですし真面目な話。
今回、絢辻さんは色々面白いキャラクターだなぁと改めて思いました。
人前では優等生、けれど本当はドS性悪少女。
この落差も十分に面白いのですが、それだけに終わらないのがまた絢辻さんの魅力。

1巻の感想で、彼女は仮面を2枚被っていると書きましたが、
今回の2巻では、全ての仮面を取っ払った絢辻さんを堪能できるのですよ!
1つ目の仮面は『優等生』。2つ目の仮面は『ドS』。まぁこれが本性でもあるけれど、彼女はたまに、ドSで傍若無人なふりをして、本当の自分を隠してしまう時があるのです。仮面キャラを隠れ蓑にしてるというか。
だから、仮面は2枚、と言ってもいいんじゃないかなと。
意地悪なそぶりも、メロンパンの時みたいに照れ隠しだったりしますしね。
周囲を、そして自分をコントロールする方法を知っている、とても器用な女の子なのです。
だからこそ、露わになる不器用さがとてもかわいらしい。
彼女は強い意志による選択で、自ら不器用になるのです。
第11話。彼女はクラスメートが大勢いる中で、本性をさらけ出します。
自分だけではなく、手伝ってくれていた橘さんに批判まで及んだためです。
不器用になることを選択してしまう不器用さ!これが良いですよね。
愚かだと知りつつ、「優等生である自分」より大切なものを彼女は守ろうとします。

本当ならもっと上手くできたのに。
こんなのダメだって分かってる。自分らしくないとも、理性的でないとも。
でもここでムキにならないと、自分の気が済まない!

変わってしまった自分。変えてくれた、大切な人。
絢辻さんの心はいまだ不安定。無理をしすぎたり、感情的になったり。
というわけで、彼女は橘さんにとある提案を持ちかけます。
その提案というのが、また素晴らしく赤面モノで・・・「奪って」ですよw
彼女、普段はSだけど決定的な部分では受け身ですよね、恋愛においては特に。

20101116184449.jpg

泣きながらキスをする絢辻さん。
自分じゃどうにもならなくなってしまった自分。
じゃああなたがどうにかしてよ、っていう。ああ、なんだこれ。ニヤける。
絢辻さんは強い女性です。1人でだって生きていけるはずです。
けれど変わりました。その手を誰かと繋ぐことを選びました。
罪な男だなー橘さん。

そして迎えたクリスマス。
絢辻さんは茶化しもせず、いつものような意地悪もしない。
彼の前だけでは本当の自分でいられる。大切な場所を彼女は手に入れた。



2巻は絢辻さんシナリオだけではなく下級生3人のエピソードも収録されています。
みゃー、紗江ちゃん、七咲の3人で下着の見せあいっこですよ!

20101116184431.jpg

眼福!

また、それぞれのキャラにあった下着のデザインでもあり、ほっこりほっこり。
愛する七咲の、ちょっと背伸びしちゃった感ある大人下着には、もっ略。
単純にえっちくもありますが、賑やかな雰囲気でなんとも微笑ましい短編になっています。
ほんとに良いキャラぞろいですなアマガミは。



ではまとめ。
東雲先生版絢辻詞編、無事完結しました。
原作のエピソードをたくさん拾い、漫画としても魅力的な内容に仕上がっています。
絢辻詞という少女の変化、心の揺らぎ、非常に丁寧に描いています。
中盤は胸が苦しくなる展開ですが、ラストの幸福感が何とも言えない・・・!
よく言われるエロいシーンに関してですが、十分にエロいけれど下品になりすぎないラインは保っていて、相変わらず上手いなぁと。
キスをこれだけ情熱的にエロく描いてくれるのは本当に素晴らしいですw
そしてなんといっても女の子が可愛いのですよ。いい表情、いい肉感。
総じて、良質なコミカライズ作品だと言えると思います。
次のヒロインはもじゃだのメデューサだのワカメだの言われる棚町薫。
このクオリティを維持し、どんどん魅力的なヒロインたちを描いていって欲しいですね。
キミキスの頃から本当にいいコミック化をしてくれますね、東雲先生。

『アマガミ Precious diary』2巻 ・・・・・・・・・★★★★
終始丁寧に描かれた絢辻さん編でした。次の薫にも期待大!!

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