ブラック・ラグーン3巻の感想
ブラック・ラグーン 3 (3) 広江 礼威 (2004/04/19) 小学館 この商品の詳細を見る |
I know all my whole life through, I'll be remembering you.
Whatever else I do. Midnight with the stars and you.
うは、かっけぇこの漫画。
表紙もキャラセリフも絵もなんでこんなかっこいいんだろうね。これ。
キャラの性格も考え方もそれぞれ目立ってるし、なにより戦闘シーンでの臨場感が凄い。
こういう漫画はあんまり読まないんだけど、映画見ているように映像が頭の中で出来上がっていく。
銃撃戦だったら脳内で音まで出来上がるし、殴ったら吹っ飛ぶ映像が出来上がる。
それくらい漫画に引き込まれます。つーか、漫画を読んでるってことを忘れる。
3巻の内容は、2巻から続く「双子編」と4巻に続く「テロリスト編?」か。
忘れてならないのは双子編ですね。超、ブラックな物語です。
理不尽の世界に生まれた幼い双子は、必死に生きて、そして大人たちの力によって殺される。
救いも何もない。結局子供は守られるべき大人に蹂躙されて殺される。
彼らの犯した罪は大きいけど、この幕の降ろし方は、ある意味まっすぐすぎて反論できない。
読んでる人もいい気分にはならないし、殺した大人たちも、誰一人嬉しそうな顔をしない。
それでも、やっぱりこうして終わる事が、この双子編の〆方として最良だったと思います。
もうね、こうやって殺すんならもっとダメダメな双子のデザインにしてくれと。ろくでもない悪ガキに書いてよと。可愛すぎて殺されるシーン俺涙目ッスよ先生。カンベンしてください。
・・・対して「テロリスト編」はとても明るく賑やかな話。
ハデなアクションにかっこいいセリフ、そして狂った助っ人と共同戦線。
ですだよ姉ちゃんの登場シーンのかっこよさは異常だ。ヒュカカカカッ!ですよ!
地味な主人公(ロック)ですが、ちゃんと1巻から要所要所で活躍できているので問題ナシか。
それより問題なのはベニーだ!地味すぎて泣けるwwでも後々目立ってそう。
・・・というわけで、3巻もガッツリ盛り上がりました。
クールでハデな漫画ですが、常に根底にあるのは「絆」ですね。
まぁとにかく、読む本ないんだぜ?な人には超オススメ。時を忘れて読め。
あと、これは作者の進化なのか、それともそういう風に描いているのか分かりませんが・・・
レヴィの目つきが初期に比べて優しげになってきた気がする。
『ブラック・ラグーン』3巻 ・・・・・・・・・★★★★☆ 9
これは恐ろしく楽しい漫画。エンターティメントの真髄ここにアリっすよ先生。