[本]キスしてめぐって次のあなたへ 『キスメグルセカイ』1巻
キスメグルセカイ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2010/10/12) ジェームスほたて 商品詳細を見る |
もし たった一言唱えるだけで世界が変わる言葉があったら どうする?
表紙が気になって手に取ってみたら、作者はまさかのジェームスほたて先生!
そんな感じで今回は先月発売された「キスメグルセカイ」1巻について、軽く。
ジェームスほたて先生と言えば、男性向けのえっちぃ業界で活躍をされているお方。
恥ずかしながらきらら系列で連載を持っていたとは初知り。ビックリでした。
いくつものパラレルワールドを舞台にしたファンタジーラブコメ、という内容。
14歳の主人公・めぐるは、彼氏いない歴=年齢の女子中学生。
告白は何度もしたものの、そのたびに何かしら起きて言葉は届かない。
そんなある日、妙な縁でクラスメートから不思議なお守り(?)を貰ってしまうめぐる。
「願いがかなうかもしれない」それを持ったまま、憧れの環先輩と2人きりの部室へ。
そこでアクシデントにより、先輩とまさかのキスをしてしまった・・・!
と思ったら次に目が覚めたらそこは見覚えのない風景。けれど目の前には環先輩。
めぐるはいつの間にかパラレルワールドにやってきてしまったのだ。
1話ごとに世界を移動していく構成で、毎回違ったシチュエーションを楽しめますね。
そして移動するたびに微妙に違った性格の環先輩が登場。
んでまぁお約束のように最後にはキスをしてめぐるちゃんが別世界に飛ぶわけですね。
というのも、次元移動のカギとなるのは粘膜接触・・・。
という実に素晴らしくあざとい設定のおかげで、何度もニヤニヤさせられてしまう。
まだまだキスにとどまっていますが、さてこの先どうなるんでしょうね?(笑顔
定番化したキスにちゃんと毎回ドキドキしてくれるめぐるちゃんがかーわいいんだー!!
しここで引っかかるのが、パラレルワールドという設定。
それぞれの世界には、シチュは違えど同じ人々が存在をしていて
毎話のように先輩をキスをしてもその先輩とも、その世界ともすぐにお別れ。
それが当たり前の設定で、うっかり流してしまいそうになるけれど
ふっとそれぞれの世界を思い出すと、なんとなく切なくなってしまう。
きっともう2度戻れない世界の数々。
加えてそれぞれの世界の環先輩は、きちんとそれぞれ違う未来を歩んでいくだろうに
めぐるちゃんは別世界の大勢の環先輩の心に、少なからず傷痕残していってるような。
美しい次元移動シーンには、思わず胸も切なくなるというもの。
よく見るとこの単行本の表紙も、めぐるちゃん涙ぐんでるんだよなぁ。
んではまとめ。
繊細でありながら肉感的なタッチは流石ですね、ジェームスほたて先生!
ちょっとした照れ顔だけでなんでこんなにもエロいのか・・・。
女の子も男の子もぷにっぷにしてそうで思わずじゅるり。
特に色んな事にあわてふためくめぐるちゃんはホントに可愛いな・・・!
相手となる環先輩も、世界ごとにキャラが少しずつ違うので、そちらも楽しめたり。
個人的には、ところどころに切なさ覗くオタク環、ちょっと調子に乗ってるショタ環が・・・!
特にショタverの「俺の彼女にしてやるよ」が効くましたね・・・
こんなセリフ、子供じゃなかったら言わせられないでしょうw上手い!
しかし、全体的に説明が不足しているなぁとは少し感じました。
設定は魅力的ですが、上手くどっぷり浸かることができない、微妙なもどかしさが。
どんどん開けた展開になっていくと面白そう。今のままでも面白いですけどね。
伏線も丁寧に張っていっているようですし、気持ちいい完結を望みます。
めぐるの旅は、どこまで続くのか。
『キスメグルセカイ』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
肉感たっぷりなファンタジックラブコメ。キスってえっちなものですよ。
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