[本]決着、決着。人間とホムンクルスの生き様に痺れる! 『鋼の錬金術師』26巻
コミケ乙でした。仮免受かりました。路上でひょろひょろ走ってます。
今回ネタバレ凄いので未読の方注意ー。
やりごたえのある 良い人生であったよ
集められた5人の人柱を礎に、ついに本格発動された国土練成陣。
それはアメストリス全国民の生命を賢者の石のエネルギーにさせ、神を手にするための儀式。
そして全アメストリス国民の息が途絶えた。
そこに立っていられたのは僅かな人間達と、錬金術師。
真を姿を取り戻し、身に神を宿した「 フラスコの中の小人」。
さぁ、始まるぞ、終わりが。
はてさて、もうラストバトルも大詰めも大詰め!
アニメが終わっても原作はまだ終わってない鋼の錬金術師、第26巻です。
なんてったってこの巻はオッサンですよ。そう、ホーエンハイムとブラッドレイ!
まずホーエンハイムがカッコよすぎるのです。
賢者の石そのものである彼は、そのエネルギーを使って術を仕えない錬金術師たちを必死にまもるホーエンハイム。エドの表情もいいですねー。立ちふさがり自分たちを守ってくれている、強い父の背中を見上げています。
ホーエンハイム。
孤独のまま彷徨い、家庭を成し、けれど幸せを背に再び孤独に歩みだした。
一度は途切れてしまった、家族の絆。
全ては自分の罪を償いをするため。そのための人生だった。だからこの戦場にいた。
けれど挫けそうになった、その瞬間ですよ!
彼を背中を押したのはエドとアル。息子たちです。
「ボンクラ親父だけど・・・いいとこ見せたくなっちまうなぁ!!」
笑顔でそう叫ぶホーエンハイムにこっちも笑顔になってしまうというもの!
闘いの中で進化する人間関係って素敵ですなー。
さてお次はブラッドレイ。憤怒のラース、ホムンクルスです。
彼の生き様もまた、ホムンクルスという存在を語る上で欠かせないものなのでは。
もともと彼は人間であり、色々とイレギュラーな要素を持ち合わせているのですが
彼の思考、行動、信念は強烈に印象に残るのです。
そしてこの巻ではついに彼の退場シーンが描かれてしまうのです。
スカーとの熱戦の末、「運悪く」敗北を喫したブラッドレイ。
ブラッドレイはこれまでにも、予想外の出来事を楽しんでいる節が見受けられました。
そんな彼だけに、このような決着は彼にとっては納得できる、最高に楽しめた闘いだったのではないかなぁと思えたりします。だって、凄く良い表情してんだ、このオッサン。不測の出来事による偶然の結末を、素直に受け入れてる。
そしてやりごたえのある人生だったと零して、ゆっくり目を閉じる・・・。
「憤怒」を司るホムンクルスは、相反して安らかに、そして誇らしげに倒れ伏した。
戦い抜いた、1人の戦士としての死。
その表情に宿るのは、心からの満足感。
ああ、なんだよ、これじゃまるで、人間みたいじゃないか。
さらば、ブラッドレイ。
ちょっと画像チョイスが間違った気もします。
ランファンに語った言葉の意味、そしてランファンに伝えた意味については
また誰かが書いてくれると思います(チラッ
さてホムンクルス&家族つながりでセリム・ブラッドレイも。傲慢のプライドです。
彼もまた痺れる最後を迎えております。
彼は非常に従順に「お父様」に付き従うホムンクルスとして活躍をしていましたが
この巻ではじんわりと彼のアイデンティティが崩壊していきます。
決定的だったのはエドが放ったこの言葉。
「おまえがオレ達にこんなボロボロにされてんのに お前に一瞥もくれてないんだぞ!」
これに明らかに動揺するセリムには、ホムンクルスの深い部分を覗けた気になりますね。
心のどこかでは見返りを、愛情ややさしさを求めてしまっている。
そして一番は、決定打となる一撃の直前のこのシーン。
(クリック拡大)
まさかの再登場を果たしたキンブリーの影響で出来た一瞬の隙。
そこに飛び飛んできたエドを目の当たりにして、思わず死を悟ってしまったのか。
彼が最後に思い浮かべたのは、ホムンクルスの兄弟達でも、お父様でもない。
人間としてのセリムの居場所であった、家族のこと。
そこにブラッドレイ本人も含まれていることが、またなんというか・・・!
彼らは紛れも無く家族であり、彼は家族を愛していた、と。
それを読み取ることができる、切ないワンシーンでしたね。
もちろん小さくなったセリムが小さくつぶやいた2文字にも、胸が熱いのです。
そんな鋼の錬金術師26巻でした。
最終第27巻は11月発売。
もはや何も言いません。黙って最後まで付いていくだけです。
1期アニメから原作入りして、もう7年ほど・・・・・・大好きな作品が終わるのは悲しいことですが
やはり愛するからこそ、行き着く果てを最大限味わいたいというか。
アニメも好評なまま終わりましたが、原作はどうなるでしょうね。
楽しみすぎる最終巻まで、ドキドキが鳴り止みそうにありません。
『鋼の錬金術師』26巻 ・・・・・・・・・★★★★
いよいよ次でラスト。こんな面白い漫画終わっちゃっていいのかよ。いいんだよ。
全て紡ぎ終わる瞬間まで、この作品は気が抜けません。
今回ネタバレ凄いので未読の方注意ー。
鋼の錬金術師 26 (ガンガン コミックス) (2010/08/12) 荒川 弘 商品詳細を見る |
やりごたえのある 良い人生であったよ
集められた5人の人柱を礎に、ついに本格発動された国土練成陣。
それはアメストリス全国民の生命を賢者の石のエネルギーにさせ、神を手にするための儀式。
そして全アメストリス国民の息が途絶えた。
そこに立っていられたのは僅かな人間達と、錬金術師。
真を姿を取り戻し、身に神を宿した「 フラスコの中の小人」。
さぁ、始まるぞ、終わりが。
はてさて、もうラストバトルも大詰めも大詰め!
アニメが終わっても原作はまだ終わってない鋼の錬金術師、第26巻です。
なんてったってこの巻はオッサンですよ。そう、ホーエンハイムとブラッドレイ!
まずホーエンハイムがカッコよすぎるのです。
賢者の石そのものである彼は、そのエネルギーを使って術を仕えない錬金術師たちを必死にまもるホーエンハイム。エドの表情もいいですねー。立ちふさがり自分たちを守ってくれている、強い父の背中を見上げています。
ホーエンハイム。
孤独のまま彷徨い、家庭を成し、けれど幸せを背に再び孤独に歩みだした。
一度は途切れてしまった、家族の絆。
全ては自分の罪を償いをするため。そのための人生だった。だからこの戦場にいた。
けれど挫けそうになった、その瞬間ですよ!
彼を背中を押したのはエドとアル。息子たちです。
「ボンクラ親父だけど・・・いいとこ見せたくなっちまうなぁ!!」
笑顔でそう叫ぶホーエンハイムにこっちも笑顔になってしまうというもの!
闘いの中で進化する人間関係って素敵ですなー。
さてお次はブラッドレイ。憤怒のラース、ホムンクルスです。
彼の生き様もまた、ホムンクルスという存在を語る上で欠かせないものなのでは。
もともと彼は人間であり、色々とイレギュラーな要素を持ち合わせているのですが
彼の思考、行動、信念は強烈に印象に残るのです。
そしてこの巻ではついに彼の退場シーンが描かれてしまうのです。
スカーとの熱戦の末、「運悪く」敗北を喫したブラッドレイ。
ブラッドレイはこれまでにも、予想外の出来事を楽しんでいる節が見受けられました。
そんな彼だけに、このような決着は彼にとっては納得できる、最高に楽しめた闘いだったのではないかなぁと思えたりします。だって、凄く良い表情してんだ、このオッサン。不測の出来事による偶然の結末を、素直に受け入れてる。
そしてやりごたえのある人生だったと零して、ゆっくり目を閉じる・・・。
「憤怒」を司るホムンクルスは、相反して安らかに、そして誇らしげに倒れ伏した。
戦い抜いた、1人の戦士としての死。
その表情に宿るのは、心からの満足感。
ああ、なんだよ、これじゃまるで、人間みたいじゃないか。
さらば、ブラッドレイ。
ランファンに語った言葉の意味、そしてランファンに伝えた意味については
また誰かが書いてくれると思います(チラッ
さてホムンクルス&家族つながりでセリム・ブラッドレイも。傲慢のプライドです。
彼もまた痺れる最後を迎えております。
彼は非常に従順に「お父様」に付き従うホムンクルスとして活躍をしていましたが
この巻ではじんわりと彼のアイデンティティが崩壊していきます。
決定的だったのはエドが放ったこの言葉。
「おまえがオレ達にこんなボロボロにされてんのに お前に一瞥もくれてないんだぞ!」
これに明らかに動揺するセリムには、ホムンクルスの深い部分を覗けた気になりますね。
心のどこかでは見返りを、愛情ややさしさを求めてしまっている。
そして一番は、決定打となる一撃の直前のこのシーン。
(クリック拡大)
まさかの再登場を果たしたキンブリーの影響で出来た一瞬の隙。
そこに飛び飛んできたエドを目の当たりにして、思わず死を悟ってしまったのか。
彼が最後に思い浮かべたのは、ホムンクルスの兄弟達でも、お父様でもない。
人間としてのセリムの居場所であった、家族のこと。
そこにブラッドレイ本人も含まれていることが、またなんというか・・・!
彼らは紛れも無く家族であり、彼は家族を愛していた、と。
それを読み取ることができる、切ないワンシーンでしたね。
もちろん小さくなったセリムが小さくつぶやいた2文字にも、胸が熱いのです。
そんな鋼の錬金術師26巻でした。
最終第27巻は11月発売。
もはや何も言いません。黙って最後まで付いていくだけです。
1期アニメから原作入りして、もう7年ほど・・・・・・大好きな作品が終わるのは悲しいことですが
やはり愛するからこそ、行き着く果てを最大限味わいたいというか。
アニメも好評なまま終わりましたが、原作はどうなるでしょうね。
楽しみすぎる最終巻まで、ドキドキが鳴り止みそうにありません。
『鋼の錬金術師』26巻 ・・・・・・・・・★★★★
いよいよ次でラスト。こんな面白い漫画終わっちゃっていいのかよ。いいんだよ。
全て紡ぎ終わる瞬間まで、この作品は気が抜けません。
Comment
コメント返信。
>>彗星さん
お久しぶりー、まぁ何年経っても大してノリは変わらないだろうよw
東方は今回も盛り上がってたようで・・・。
今回逃したけど近いうちにコミケ行ってみたいなと思ってます。
あとハガレン激熱だから早く読むべし。
お久しぶりー、まぁ何年経っても大してノリは変わらないだろうよw
東方は今回も盛り上がってたようで・・・。
今回逃したけど近いうちにコミケ行ってみたいなと思ってます。
あとハガレン激熱だから早く読むべし。
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鋼の錬金術師 26 (ガンガン コミックス)荒川 弘スクウェア・エニックス 刊...
コミケ行きたかった。
妖精大戦争ェ・・・
ハガレンの新刊買わなきゃー