[本]ちょっとイイこと、見つけてみませんか 『マチキネマ』
8月から車校通うので、どういう更新ペースになるか自分もまだ分かりません。
お前ら いつか出会えるといいな
サメマチオさんの「マチキネマ」です。
もともと本屋さんで表紙を見かけて気になってはいたのですが
レビューサイトなどで取り上げられてるの見て購入。チキン野郎ですね。
読み心地とても爽やかで、ほんのり切ない短編集となってます。
オビにある通り「ポエムみたいな日常」を切り取った作品。エッセイ漫画もあったりします。
全部について書くのは大変なので、内3作についてを。
彼女は戦いに飢えていた。
・・・みたいな、大半が主人公の妄想とモノローグという色々飛んでる作品。
どうでもいい日常、ありふれた恋心・・・そんなものに振り回される自分を嫌がり
フィクションの世界に思いを馳せたりしております。
自分がロボットパイロット、戦士、超能力者、闇の末裔・・・だったらいいのになぁ、と。
そして散々現実を否定し続け、しかし最後にはフィクションも否定して現実に振り返る。
ほんのり日本語マジックを味わわされた気分ですw
「恋なんてつまらない」なんて言いながら
結局恋するしかない彼女の心の揺らぎがなんだかおかしくて、ちょっと切ない。
現実の価値を見失い、フィクションの世界に魅力を感じること。
単なる現実逃避に過ぎないかもしれないけれど、
そういう経験誰にでもあるんじゃないかなと。
子供の頃夢見たような、強くてカッコいいヒーローな自分。
けれどそれはありえないんだと、最後にどこか遠くへ飛んで行った彼女。
痛いなぁ。物事全部は上手くいかないし、できないことばかり見てしまうんだ。
それでもいつかはいつか笑えるといいよな、ニコリともしないこの女子高生。
本当はこの世界つまらないことばかりじゃないって、うっすら分かってるんじゃないかな。
だって文句垂れてる彼女、逆になんだか楽しそうだ。
日常のいろんなところにある、「ちょっとイイこと」を淡々と描く短編です。
まぁそれは「こうだったらいいのにな」という希望もちょっとあって
でもその希望も、本当どーでもいいことを願ってるんですよねw
なんかそういう微妙なゆったり感も、なんとなくいいなぁとか思えます。
なんとなく過ぎ去る風景や、真剣だけどなんだか下らないやり取りしてる人。
いろんなところにちょっとしたドラマがあります。
最後のまとめ方もすんごい爽やかで詩的。
想像しだいで、生き方しだいでこの世界は「ちょっとイイこと」で溢れかえる。
実は自分たちはすごく面白い人生の遊び方を知ってるのではなかろうかと。
想像って、楽しいものです。
にしてももう一回書くけど、ラストいいなぁ!
ただの妄想に過ぎない。けれど本当にそうだったらいいなと心から思える。
明日には忘れてしまうかもしれない、とりとめのない幻想だけれど
「出会えたらいいな」って言葉に、凄く夢があるように感じるなぁ。素敵だ。
別に特別青春ど真ん中!ってほどでもないんだけど、だからこそなんだか恥ずかしいなぁw
明確な物語性のある、ちょっとコミカルな短編。
夏休みのグループ課題を押し付けられた小金くん。
1学期学校に来てなかった荒垣さんを誘ってみましたが
久しぶりに見た彼女はなんだかモデルさんみたいに身長が伸びてました。
一緒に夏の日々を過ごす彼らは、そのうちに・・・?
(クリック拡大)
別に華やかではないし、凄いドラマがあったわけでもない。
けれどなんだろう、この凄まじい胸キュン・・・!
2人が恋人になるとはあまり思わないけれど、それもいい未来な気がしますね。
変わりたい。
そんな人たちを応援する季節らしいですよ?夏とやらは。自分には縁遠いですが。
以上。これら以外にもたくさんいい作品が収められていますよー。
そしてここまで書いておいてなんですけど、今回凄い文章書くの大変でした。
一応漫画ブログやってる人間がこの泣きごとは良いのか分かりませんけどもw
なんというか、この感覚を言語化することが凄く難しい作品のように思います。
本当にリアルな感情を、そのままそっとプレゼントされるような。
誰の胸にもあるであろう、ちょっとした感動とか寂しさとか、そういうセンチメンタル。
ああ、素敵だなぁと、ちょっと笑顔で本を閉じられました
いい本です。大切な人への贈り物などにどうでしょう。
『マチキネマ』 ・・・・・・・・・★★★☆
センチメンタルな部分をくすぐられる短編集。いい一日には、いい出会いと良き妄想。
マチキネマ (Next comics) (2010/06/10) サメ マチオ 商品詳細を見る |
お前ら いつか出会えるといいな
サメマチオさんの「マチキネマ」です。
もともと本屋さんで表紙を見かけて気になってはいたのですが
レビューサイトなどで取り上げられてるの見て購入。
読み心地とても爽やかで、ほんのり切ない短編集となってます。
オビにある通り「ポエムみたいな日常」を切り取った作品。エッセイ漫画もあったりします。
全部について書くのは大変なので、内3作についてを。
主人公は、ごく普通の女子高生。幻想の戦闘的妄想少女的な恋的暴走
彼女は戦いに飢えていた。
・・・みたいな、大半が主人公の妄想とモノローグという色々飛んでる作品。
どうでもいい日常、ありふれた恋心・・・そんなものに振り回される自分を嫌がり
フィクションの世界に思いを馳せたりしております。
自分がロボットパイロット、戦士、超能力者、闇の末裔・・・だったらいいのになぁ、と。
そして散々現実を否定し続け、しかし最後にはフィクションも否定して現実に振り返る。
ほんのり日本語マジックを味わわされた気分ですw
「恋なんてつまらない」なんて言いながら
結局恋するしかない彼女の心の揺らぎがなんだかおかしくて、ちょっと切ない。
現実の価値を見失い、フィクションの世界に魅力を感じること。
単なる現実逃避に過ぎないかもしれないけれど、
そういう経験誰にでもあるんじゃないかなと。
子供の頃夢見たような、強くてカッコいいヒーローな自分。
けれどそれはありえないんだと、最後にどこか遠くへ飛んで行った彼女。
痛いなぁ。物事全部は上手くいかないし、できないことばかり見てしまうんだ。
それでもいつかはいつか笑えるといいよな、ニコリともしないこの女子高生。
本当はこの世界つまらないことばかりじゃないって、うっすら分かってるんじゃないかな。
だって文句垂れてる彼女、逆になんだか楽しそうだ。
「徒然なるままに」とあるように、ストーリーは全くない作品。エッセイ?街と道路とやがて寒くなる秋のアムール
日常のいろんなところにある、「ちょっとイイこと」を淡々と描く短編です。
まぁそれは「こうだったらいいのにな」という希望もちょっとあって
でもその希望も、本当どーでもいいことを願ってるんですよねw
なんかそういう微妙なゆったり感も、なんとなくいいなぁとか思えます。
なんとなく過ぎ去る風景や、真剣だけどなんだか下らないやり取りしてる人。
いろんなところにちょっとしたドラマがあります。
最後のまとめ方もすんごい爽やかで詩的。
想像しだいで、生き方しだいでこの世界は「ちょっとイイこと」で溢れかえる。
実は自分たちはすごく面白い人生の遊び方を知ってるのではなかろうかと。
想像って、楽しいものです。
にしてももう一回書くけど、ラストいいなぁ!
ただの妄想に過ぎない。けれど本当にそうだったらいいなと心から思える。
明日には忘れてしまうかもしれない、とりとめのない幻想だけれど
「出会えたらいいな」って言葉に、凄く夢があるように感じるなぁ。素敵だ。
ギャー!なんか体がかゆくなってきた!彼女のTシャツが毎日ダサかった件
別に特別青春ど真ん中!ってほどでもないんだけど、だからこそなんだか恥ずかしいなぁw
明確な物語性のある、ちょっとコミカルな短編。
夏休みのグループ課題を押し付けられた小金くん。
1学期学校に来てなかった荒垣さんを誘ってみましたが
久しぶりに見た彼女はなんだかモデルさんみたいに身長が伸びてました。
一緒に夏の日々を過ごす彼らは、そのうちに・・・?
(クリック拡大)
別に華やかではないし、凄いドラマがあったわけでもない。
けれどなんだろう、この凄まじい胸キュン・・・!
2人が恋人になるとはあまり思わないけれど、それもいい未来な気がしますね。
変わりたい。
そんな人たちを応援する季節らしいですよ?夏とやらは。
以上。これら以外にもたくさんいい作品が収められていますよー。
そしてここまで書いておいてなんですけど、今回凄い文章書くの大変でした。
一応漫画ブログやってる人間がこの泣きごとは良いのか分かりませんけどもw
なんというか、この感覚を言語化することが凄く難しい作品のように思います。
本当にリアルな感情を、そのままそっとプレゼントされるような。
誰の胸にもあるであろう、ちょっとした感動とか寂しさとか、そういうセンチメンタル。
ああ、素敵だなぁと、ちょっと笑顔で本を閉じられました
いい本です。大切な人への贈り物などにどうでしょう。
『マチキネマ』 ・・・・・・・・・★★★☆
センチメンタルな部分をくすぐられる短編集。いい一日には、いい出会いと良き妄想。
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