[本]回って溶けて1つになって 『BUTTER!!!』1巻
もう試験イヤアアアアア
いくよっ せ――――――のっ
アフタヌーンにて連載中、ヤマシタトモコさんの「BUTTER!!!」の1巻が出たのですが
いやこれがちょっと、かなり面白いのですよ。
表紙も分かりやすくていいですよね。
元気ハツラツB系女の子×根暗アニメオタク男の子が一緒にダンス!
そんなちょっと珍しい青春社交ダンス部漫画なのです。
ヒップホップダンスを踊りたくてダンス部という名前だけで入部届けを出した荻野目夏。
しかしそこはダンスはダンスでも期待していたのとは違う、社交ダンス部だった。
そしてそこにはイジメで無理矢理入部届けを提出されたオタク少年・端場敬弘の姿も。
全く知らなかった社交ダンスの世界。偶然出会ってしまった対象的な2人。
時に反発し、時に一体になり、彼らは心通じ合わせていく。
全く合わない2人がペアで踊る・・・・・・なんというかそれだけで燃えるというか!
加えてこの漫画は凄くいい表情と台詞を味わわせてくれる。
キャラクターたちの奥底から歓喜や興奮が溢れだす様子が、最高に気持いいのです。
(クリック拡大)
何事も、楽しくなくちゃ。
全てが新しい世界を生き生きと漕ぎ出す彼らの姿は、とても眩しく、共感できるものです。
挨拶だけ体育会系でびっくりしたり、先輩の凄さを思い知ったり、自分だけが出来なくて足手まといだと思い込んで委縮してしまったり、「合宿」に沸いたり、自主練習してるのを見てなんだか闘争心沸いたり・・・。
なんだかそういう些細な部分で部活感が出てるなぁとか思ったり。
社交ダンス部というのは斬新な発想だなぁと感じますね。
基本男女ペアで踊るものというわけで、漫画ではどうやってもドラマが生まれそうなのがw
自分がこの漫画を読んで感じるのは、とてもいい清涼感と、作者のドSっぷり。
飛鳥新社の季刊エス30号のインタビューで
「これから色々描いていくつもりです。ちゃんと虐めますよー(笑)ナツに限らず、全員きちんと虐めてあげるつもりです。それで、泥まみれのズルッズルになってもらった挙げ句、ガッ!と立ちあがらせますので。」
と実に心強いお言葉を残していますが、まさにその通り。
この1巻の時点でいきなり困難と挫折、として復活を描いています。
いきなりのカタルシス。最高のスタートだったと思いますよ、端場君のダンスは!
初期の端場くんは、非常にリアルというか、今風なオタク男子という描かれ方をします。
というか、リアルすぎてうんざりしてくるレベル。
数人の男子と固まって小さな声で2ch語のやりとりやアニメの話題。
空気読めないローテンションや、ぼそぼそ言う不満や悪口。
卑屈になって「お前みたいなリア充とは違う」となぜか悲劇のヒロインみたいな口ぶり。
自分は何もしてないのに達観したフリ、一生懸命な人間を嘲笑う。
そうして努力をする者を馬鹿にすれば優位に立てると思ってる。
プライドだけはあって自意識過剰。
そして言い訳するためにチャンスもわざと逃す……耳が痛いのばかり!(涙
ようするに臆病なのにそれを隠そうと虚勢張ってるだけ。
そして色んなキャラクターが、彼のそんな姿勢を強烈に批判する。
いやぁ刺さる刺さる。現代的なオタク像をリアルに表した端場くんへのこれらの言葉は
なんだか読んでいるこっちまで心苦しくなり、そして清々しい痛みをもたらしてくれます。
まぁそんな彼が大変な苦難を乗り越えて一皮剥けるわけですが
そこからの変化も、またとても気持ちがいいんですよね。
(クリック拡大)
静かに、けれど確実に胸を打つ鼓動。感動。緊張。興奮。
なんだ、俺、青春しちゃったよ。そんな彼の笑顔が気持ちいいww
彼がこぼしたように、何か変わるきっかけなんて、本当にささやかであっけないものなのかも。
けれど彼は、その最初の小さな一歩を踏み出す勇気が出せないままだった。
無理矢理にその手を取って一緒に走りだしたのは、まぎれもない、荻野目夏だ。
いいよいいよ、貸し一つだ。
この先夏が本当の困難にブチ当たった時、彼女を引っ張り上げるのは、端場君に違いない。
だってパートナーなんだから。
そんなベタベタな展開をこれほど見たいと思わせてくれる漫画も久しぶりかもしれません!
以上、そんな社交ダンス部漫画。
これから更に多くの困難が描かれて、そのたび泥まみれになるキャラたちが見れるはず。
けれど足掻けば足掻くほどいい。それがきっと青春時代の特権だから。
そして苦しくても、この作品はきっと最後には笑顔になれる展開が待ってるはず。
本気の、「楽しい」。
それがいっぱいいっぱいに詰まった期待のシリーズ第1巻。
いやぁ、2巻以降も楽しみですね。いい作品出てきましたよ。
『BUTTER!!!』 ・・・・・・・・・★★★★☆
問答無用で心動かされるナイス青春漫画!良いキャラ揃ってますね。
BUTTER!!!(1) (アフタヌーンKC) (2010/07/23) ヤマシタ トモコ 商品詳細を見る |
いくよっ せ――――――のっ
アフタヌーンにて連載中、ヤマシタトモコさんの「BUTTER!!!」の1巻が出たのですが
いやこれがちょっと、かなり面白いのですよ。
表紙も分かりやすくていいですよね。
元気ハツラツB系女の子×根暗アニメオタク男の子が一緒にダンス!
そんなちょっと珍しい青春社交ダンス部漫画なのです。
ヒップホップダンスを踊りたくてダンス部という名前だけで入部届けを出した荻野目夏。
しかしそこはダンスはダンスでも期待していたのとは違う、社交ダンス部だった。
そしてそこにはイジメで無理矢理入部届けを提出されたオタク少年・端場敬弘の姿も。
全く知らなかった社交ダンスの世界。偶然出会ってしまった対象的な2人。
時に反発し、時に一体になり、彼らは心通じ合わせていく。
全く合わない2人がペアで踊る・・・・・・なんというかそれだけで燃えるというか!
加えてこの漫画は凄くいい表情と台詞を味わわせてくれる。
キャラクターたちの奥底から歓喜や興奮が溢れだす様子が、最高に気持いいのです。
(クリック拡大)
何事も、楽しくなくちゃ。
全てが新しい世界を生き生きと漕ぎ出す彼らの姿は、とても眩しく、共感できるものです。
挨拶だけ体育会系でびっくりしたり、先輩の凄さを思い知ったり、自分だけが出来なくて足手まといだと思い込んで委縮してしまったり、「合宿」に沸いたり、自主練習してるのを見てなんだか闘争心沸いたり・・・。
なんだかそういう些細な部分で部活感が出てるなぁとか思ったり。
社交ダンス部というのは斬新な発想だなぁと感じますね。
基本男女ペアで踊るものというわけで、漫画ではどうやってもドラマが生まれそうなのがw
自分がこの漫画を読んで感じるのは、とてもいい清涼感と、作者のドSっぷり。
飛鳥新社の季刊エス30号のインタビューで
「これから色々描いていくつもりです。ちゃんと虐めますよー(笑)ナツに限らず、全員きちんと虐めてあげるつもりです。それで、泥まみれのズルッズルになってもらった挙げ句、ガッ!と立ちあがらせますので。」
と実に心強いお言葉を残していますが、まさにその通り。
この1巻の時点でいきなり困難と挫折、として復活を描いています。
いきなりのカタルシス。最高のスタートだったと思いますよ、端場君のダンスは!
初期の端場くんは、非常にリアルというか、今風なオタク男子という描かれ方をします。
というか、リアルすぎてうんざりしてくるレベル。
数人の男子と固まって小さな声で2ch語のやりとりやアニメの話題。
空気読めないローテンションや、ぼそぼそ言う不満や悪口。
卑屈になって「お前みたいなリア充とは違う」となぜか悲劇のヒロインみたいな口ぶり。
自分は何もしてないのに達観したフリ、一生懸命な人間を嘲笑う。
そうして努力をする者を馬鹿にすれば優位に立てると思ってる。
プライドだけはあって自意識過剰。
そして言い訳するためにチャンスもわざと逃す……耳が痛いのばかり!(涙
ようするに臆病なのにそれを隠そうと虚勢張ってるだけ。
そして色んなキャラクターが、彼のそんな姿勢を強烈に批判する。
いやぁ刺さる刺さる。現代的なオタク像をリアルに表した端場くんへのこれらの言葉は
なんだか読んでいるこっちまで心苦しくなり、そして清々しい痛みをもたらしてくれます。
まぁそんな彼が大変な苦難を乗り越えて一皮剥けるわけですが
そこからの変化も、またとても気持ちがいいんですよね。
(クリック拡大)
静かに、けれど確実に胸を打つ鼓動。感動。緊張。興奮。
なんだ、俺、青春しちゃったよ。そんな彼の笑顔が気持ちいいww
彼がこぼしたように、何か変わるきっかけなんて、本当にささやかであっけないものなのかも。
けれど彼は、その最初の小さな一歩を踏み出す勇気が出せないままだった。
無理矢理にその手を取って一緒に走りだしたのは、まぎれもない、荻野目夏だ。
いいよいいよ、貸し一つだ。
この先夏が本当の困難にブチ当たった時、彼女を引っ張り上げるのは、端場君に違いない。
だってパートナーなんだから。
そんなベタベタな展開をこれほど見たいと思わせてくれる漫画も久しぶりかもしれません!
以上、そんな社交ダンス部漫画。
これから更に多くの困難が描かれて、そのたび泥まみれになるキャラたちが見れるはず。
けれど足掻けば足掻くほどいい。それがきっと青春時代の特権だから。
そして苦しくても、この作品はきっと最後には笑顔になれる展開が待ってるはず。
本気の、「楽しい」。
それがいっぱいいっぱいに詰まった期待のシリーズ第1巻。
いやぁ、2巻以降も楽しみですね。いい作品出てきましたよ。
『BUTTER!!!』 ・・・・・・・・・★★★★☆
問答無用で心動かされるナイス青春漫画!良いキャラ揃ってますね。
Comment
コメ返信
>>けんけんさん
いつもどうもー。
留年とかは嫌なのでそうならない程度にがんばりますw
夏はどうせ車校で実家戻るからそんとき会える。
あと、まぁ自分で言うとなんかやらしいけど
意外とたくさんの人が見てくれてるらしいブログだから
プライベートなのはメールやらmixiやらでお願いw
いつもどうもー。
留年とかは嫌なのでそうならない程度にがんばりますw
夏はどうせ車校で実家戻るからそんとき会える。
あと、まぁ自分で言うとなんかやらしいけど
意外とたくさんの人が見てくれてるらしいブログだから
プライベートなのはメールやらmixiやらでお願いw
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うちと一緒に一年生
てかマンガ読む暇ない
今度貸して
遊びに行くです