[漫画]黒ロンオブザイヤー2014 [新刊部門] 参加記事
水星さんが主催する黒ロンオブザイヤーに今年も参加します。
→【告知】「黒ロンオブザイヤー2014」開催のお知らせ (水星さん家)
ここのところ、すっかり更新が滞ってるうちですが・・・毎年参加してたので、ここは書かねばと。
今日は[新刊部門]として3作品。
[既刊部門]まで仕上げられるかは時間的にまだ分かりません・・・ので、出来上がった新刊部門のみ投下!
「ib-インスタントバレット-」
黒ロン企画でなんの作品を取り上げようかと考えつつ読み返してたら、「そういえばヒロイン黒髪ロングじゃん!」と発見してしまった「ib-インスタントバレット-」です。
スタイリッシュバトル&オサレモノローグの好感度がたかすぎて今まで気がつけなかった。
公式サイトを見るとどんな作品かわかりやすいそうです→公式サイト
いわゆる中二病的世界観が強烈な作品ですが、この面白さを支えているのはストーリーのうねりであり、そしてキャラクターの濃さでもあります。
この作品のヒロインのセラも、そういう強烈な人物であり、黒ロンです。
眩しいほどキラキラした純粋さと、狂気を秘めた闇を併せ持つ、非常に危なっかしいキャラクター。
主人公もそうとうに鬱屈としていますが、負けず劣らずにヤバい。
物語の世界観と合わせて、読者を揺さぶってくるいやらしさがあるのです。
とはいえルックス的には文句なしにかわいいわけで、学校でのクラスメイトに対する不遜な態度にもしびれました。
基本的に「イタい娘」。彼女の生き様や哲学というのはそりゃ人を寄せ付けないわと思わざるを得ないもので、むしろそうでなきゃセラじゃない。
(俺氏、頭を抱える)
どうあがこうと物語の中心に居続ける人物であることは間違いなく、これからストーリーが進むにつれ、見えていなかった彼女の様々な一面、あるいは裏側や内側をたっぷり楽しめるように、楽しみにしています。
「終電にはかえします」
雨隠ギド先生は好みの黒ロンちゃんをけっこう生み出してくれているので、この企画に参加しようと思った段階からラインナップに加えようとは思っていました。
「甘々と稲妻」ももちろん大好きですが、個人的にはこの「終電にはかえします」を、もっとみんなに読んで欲しいなーっと思ったりしてるのでこちらをチョイス。
この本は百合作品を集めた短篇集となっており、全編黒髪ロングづくしというワケでもないのですが、黒ロンちゃんもいるよってのと、・・・純粋に、いい本なので。
女の子が女の子を「かわいい」と思う瞬間、そのシチュエーションやそのとき渦巻く感情は様々で、その現象そのものの可愛らしさとか面倒臭さが好きで百合漫画を読んでる面もあります、俺は。そしてこの作品は見事にそういったツボを、俺の萌えのツボを強烈に刺激してくるわけです。
下級生のかわいらしさのあまり、涙を流して立ち尽くす女の子とかいるんですよ。彼女の乗る電車を見送って、呆然と。こんなのどうにかなるにきまってんだろ!(俺が)
黒ロン的には上の短編作品「永遠に少女」が素晴らしい出来栄え。作家さんなりの黒髪ロング・ロマンが詰め込まれたシンボリックな作品です。
幽霊の黒ロンちゃんが報われる姿に感動したい皆様はぜひご一読。
このお話に関しては以前記事にも書きましたので気になったらこちらで。
この娘の黒髪ロングは、そうであることにポリシーがあるわけではなく、病院生活の結果という悲しみが宿っているのですが、それにすら胸があつい。ついでにストーリーで瞼も熱くなる。少女には永遠がよく似合う。
「大人の階段の下」という短編もキュート黒ロンちゃん大活躍なのでこちらもオススメ。というか収録作ぜんぶオススメだよすごい本だよ。
「ゆりかごの乙女たち」
大正ロマンといえば黒髪ロング・・・かどうかは分からないが、そういう本。
一冊完結の百合漫画。2連続で百合漫画なのは偶然。こちらは主人公が黒ロンちゃんです。
大正時代の女学校を舞台に、「S<エス>」の世界を描いたお話。
みよしふるまち先生には「東京ラストチカ」でもロマンチックで古風な世界観で魅せられましたし、とことんこういった舞台が好きなんだなーと思わされる。
夢を見ている少女たち、というイメージがタイトルから湧く。
それは夢であり、浮世離れした、閉じた世界でのみ成立できる秘密の園であることを強調する、百合の儚げな一面をフィーチャーした物語です。
現実は優しくなんてない。けれど気持ちは現実の厳しさを知ってなお止まれない。
例えば主人公たちよりも先ゆく関係の先輩ペアのうち、絹子さんは「一時だけの関係」と割りきって、一生に一瞬の快楽を楽しむ、風のような生き様を思い描ける。
「どうして夢がずっと続くなんて思い込めるのよ」
絹子さんが叫んだこの台詞が、厳しくもロマンチックなこの作品を核となっている。
黒ロン的に言えばそういうキャラクターは主人公しか登場しませんが
作中登場する重要アイテムである彼女の髪のリボンが、このクライマックスでとてもいい味を出しています。甘い束縛の象徴かのように、主人公の長い黒髪がありのまま街に消えていくのが最高の余韻を残してくれます。
そういうワケでこの黒ロン企画にも登場させようと思った次第。
少女たちの一瞬だけの心の触れ合い、そこから生まれる恋慕とまたは憎悪の、夢のようにはかない日々。切なくて古風な百合漫画の良作ですね。
以上3作品でした。どれも大好きです。
でもなんかこう・・・いい黒ロンちゃんを見逃してしまってる気がするので
他の参加者さんの記事も参考したいですね。
→【告知】「黒ロンオブザイヤー2014」開催のお知らせ (水星さん家)
ここのところ、すっかり更新が滞ってるうちですが・・・毎年参加してたので、ここは書かねばと。
今日は[新刊部門]として3作品。
[既刊部門]まで仕上げられるかは時間的にまだ分かりません・・・ので、出来上がった新刊部門のみ投下!
「ib-インスタントバレット-」
ib -インスタントバレット- (1) 世界の終わりとボーイ・ミーツ・ガール (電撃コミックスNEXT) (2014/03/27) 赤坂アカ 商品詳細を見る |
黒ロン企画でなんの作品を取り上げようかと考えつつ読み返してたら、「そういえばヒロイン黒髪ロングじゃん!」と発見してしまった「ib-インスタントバレット-」です。
スタイリッシュバトル&オサレモノローグの好感度がたかすぎて今まで気がつけなかった。
公式サイトを見るとどんな作品かわかりやすいそうです→公式サイト
いわゆる中二病的世界観が強烈な作品ですが、この面白さを支えているのはストーリーのうねりであり、そしてキャラクターの濃さでもあります。
この作品のヒロインのセラも、そういう強烈な人物であり、黒ロンです。
眩しいほどキラキラした純粋さと、狂気を秘めた闇を併せ持つ、非常に危なっかしいキャラクター。
主人公もそうとうに鬱屈としていますが、負けず劣らずにヤバい。
物語の世界観と合わせて、読者を揺さぶってくるいやらしさがあるのです。
とはいえルックス的には文句なしにかわいいわけで、学校でのクラスメイトに対する不遜な態度にもしびれました。
基本的に「イタい娘」。彼女の生き様や哲学というのはそりゃ人を寄せ付けないわと思わざるを得ないもので、むしろそうでなきゃセラじゃない。
(俺氏、頭を抱える)
どうあがこうと物語の中心に居続ける人物であることは間違いなく、これからストーリーが進むにつれ、見えていなかった彼女の様々な一面、あるいは裏側や内側をたっぷり楽しめるように、楽しみにしています。
「終電にはかえします」
終電にはかえします (ひらり、コミックス) (2013/11/30) 雨隠 ギド 商品詳細を見る |
雨隠ギド先生は好みの黒ロンちゃんをけっこう生み出してくれているので、この企画に参加しようと思った段階からラインナップに加えようとは思っていました。
「甘々と稲妻」ももちろん大好きですが、個人的にはこの「終電にはかえします」を、もっとみんなに読んで欲しいなーっと思ったりしてるのでこちらをチョイス。
この本は百合作品を集めた短篇集となっており、全編黒髪ロングづくしというワケでもないのですが、黒ロンちゃんもいるよってのと、・・・純粋に、いい本なので。
女の子が女の子を「かわいい」と思う瞬間、そのシチュエーションやそのとき渦巻く感情は様々で、その現象そのものの可愛らしさとか面倒臭さが好きで百合漫画を読んでる面もあります、俺は。そしてこの作品は見事にそういったツボを、俺の萌えのツボを強烈に刺激してくるわけです。
下級生のかわいらしさのあまり、涙を流して立ち尽くす女の子とかいるんですよ。彼女の乗る電車を見送って、呆然と。こんなのどうにかなるにきまってんだろ!(俺が)
黒ロン的には上の短編作品「永遠に少女」が素晴らしい出来栄え。作家さんなりの黒髪ロング・ロマンが詰め込まれたシンボリックな作品です。
幽霊の黒ロンちゃんが報われる姿に感動したい皆様はぜひご一読。
このお話に関しては以前記事にも書きましたので気になったらこちらで。
この娘の黒髪ロングは、そうであることにポリシーがあるわけではなく、病院生活の結果という悲しみが宿っているのですが、それにすら胸があつい。ついでにストーリーで瞼も熱くなる。少女には永遠がよく似合う。
「大人の階段の下」という短編もキュート黒ロンちゃん大活躍なのでこちらもオススメ。というか収録作ぜんぶオススメだよすごい本だよ。
「ゆりかごの乙女たち」
ゆりかごの乙女たち (マッグガーデンコミックス Beat\'sシリーズ) (2014/06/03) みよし ふるまち 商品詳細を見る |
大正ロマンといえば黒髪ロング・・・かどうかは分からないが、そういう本。
一冊完結の百合漫画。2連続で百合漫画なのは偶然。こちらは主人公が黒ロンちゃんです。
大正時代の女学校を舞台に、「S<エス>」の世界を描いたお話。
みよしふるまち先生には「東京ラストチカ」でもロマンチックで古風な世界観で魅せられましたし、とことんこういった舞台が好きなんだなーと思わされる。
夢を見ている少女たち、というイメージがタイトルから湧く。
それは夢であり、浮世離れした、閉じた世界でのみ成立できる秘密の園であることを強調する、百合の儚げな一面をフィーチャーした物語です。
現実は優しくなんてない。けれど気持ちは現実の厳しさを知ってなお止まれない。
例えば主人公たちよりも先ゆく関係の先輩ペアのうち、絹子さんは「一時だけの関係」と割りきって、一生に一瞬の快楽を楽しむ、風のような生き様を思い描ける。
「どうして夢がずっと続くなんて思い込めるのよ」
絹子さんが叫んだこの台詞が、厳しくもロマンチックなこの作品を核となっている。
黒ロン的に言えばそういうキャラクターは主人公しか登場しませんが
作中登場する重要アイテムである彼女の髪のリボンが、このクライマックスでとてもいい味を出しています。甘い束縛の象徴かのように、主人公の長い黒髪がありのまま街に消えていくのが最高の余韻を残してくれます。
そういうワケでこの黒ロン企画にも登場させようと思った次第。
少女たちの一瞬だけの心の触れ合い、そこから生まれる恋慕とまたは憎悪の、夢のようにはかない日々。切なくて古風な百合漫画の良作ですね。
以上3作品でした。どれも大好きです。
でもなんかこう・・・いい黒ロンちゃんを見逃してしまってる気がするので
他の参加者さんの記事も参考したいですね。
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