[漫画]恋と欲望のディープ・スロート・デイズ 『レセプタクル』
レセプタクル (2012/05/31) 黒咲 練導 商品詳細を見る |
わがままぬかせって 自分の意志押し通すのが怖いわけ?
楽園コミックス黒咲練導さんの「レセプタクル」が発売してます。
オビには「ディープスロートな物語」とあり、実に挑発的な感じですねえ!
実際にディープスロートなえっちぃ行為が繰り広げられるわけではありませんが、黒咲先生らしいねちっこさとかは味わえる作品なんじゃないかなと。直接描写がないだけで色々やってるのは匂わせます。じゃあ感想でも。
レセプタクルは「楽園」Vol.2で掲載され、以降はWEB楽園にて継続されていたシリーズ。
前回の楽園コミックス(感想→火照る心と身体はもっと熱く。『C- 黒咲練導作品集』)には収録されていなかったので、そのうちレセプタクルだけで単行本でるんじゃないかなーとか思ってたらやはり。
まぁ確かに話題性のある作品なんですよ。『放課後プレイ』のあの2人も登場したり!
裏表紙にも普通にいるよ!出版社違うのにちょっとすごいですね。
とは言え今回の主人公は彼らではなく、彼氏くんのお姉さんが主人公。
表紙の左側ですね。その隣のストレートヘアの女の子と、奥にいる男の子がメインキャラといったところ。だいたいこの3人で話が展開していきます。
とは言え長いストーリーはなくて、キャラ同士の会話劇やその雰囲気を楽しむように描かれた作品に仕上がっているといます。ストーリーは結構シンプルな作り。
『C-(シーマイナー)』には過激な性描写がありましたが、本作にはそれもなく。
それは物足りないという意味ではなく、また別の魅力を発揮してくれているということ。1冊使って2人の女の子の友情を、そして3人の男女の3角関係ををじっくりと描く。
最初こそ、女の子2人で学校の帰り道に猥談に興じる場面だったり、弟にちょっかいかけたり、微笑ましいシーンが続いきます。しかし進むに連れて雰囲気が変わっていく。
いや、最初から賑やかな中にひっそりと闇を潜ませていて、それが表に出てくるのか。
軽やかでかつ生々しい女の子同士のリアルな恋愛トークから様子がかわり、切実で強烈な嫉妬心・独占欲が顔をのぞかせる。
こじれた人間関係が楽しい一作。それだけでなく、先にも書きましたが会話劇も魅力ですね。
遠慮ない言葉の応酬。コメディとしてだけでなくシリアスなシーンにおいても、心に突き刺さる言葉が飛び出します。そしてそれを口にするのは、真剣に思い悩んだ人間たち。
黒咲練導さんのかく表情はすごく惹かれます。何かに追い詰められてるような、必死さがすごく伝わってきますなー。読んでてドキドキしてしまいますよ。
後半には濃厚なキスシーンも用意されていて、これも大きな見どころか!
あくまでオマケ要素的なものではありますが、『放課後プレイ』の2人も本編に登場。
出番は多くありませんが、存在感はかなりありますねえ。
オマケページの最後、つまりコミックスの最後で持っていくのはプレイ1の彼女さんだったりw
ファンサービス的なものではありますが嬉しかったです。
彼女さんと、彼氏くんのお姉さんの絡みというのはかなり新鮮でした。
彼氏くんの家庭事情もこの作品で結構描かれましたねえ。一番上にお兄ちゃんもいるそうです。いずれ何らかの作品に出る・・・というか、もう何かの作品に出ている・・・?
そんな感じの『レセプタクル』。1巻完結です。
黒咲練導ファン、『放課後プレイ』ファン、ねちっこくエグみのある恋愛描写が好きな人にオススメしたい一冊。単独作品としても完成していますが、この作家さんの他作品も読んでる人だとニヤリとできそうな。
値段はやや高めに感じますが、表紙を外した本体にもカラーイラストになっていたり、豪華な仕様。3Pを迫る描きおろしオマケ漫画も面白いので、WEB楽園等で読んだ人もどうぞ。
トーンを使わないため、白と黒でクッキリした画面もグッド。やはり黒咲さんの絵はイイ。
さくっと読めて後を引く物語。ねっとり深く飲み込もう。
『レセプタクル』 ・・・・・・・・・★★★☆
3角関係を描いた1巻完結作品。濃ゆい描写が魅力的。あとロケットおっぱいな。
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